JPH0858351A - 自動車用空調装置 - Google Patents

自動車用空調装置

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JPH0858351A
JPH0858351A JP20209894A JP20209894A JPH0858351A JP H0858351 A JPH0858351 A JP H0858351A JP 20209894 A JP20209894 A JP 20209894A JP 20209894 A JP20209894 A JP 20209894A JP H0858351 A JPH0858351 A JP H0858351A
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JP
Japan
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seat
driver
opening
air
passenger
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JP20209894A
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Hiroyuki Yamaguchi
洋之 山口
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転席側或いは助手席側に集中的に空調風を
吹き出す。 【構成】 吹出モード切替レバーを操作すると、これに
連動してリンク機構52が動作し、フェイス吹出口のダ
ンパ38だけが開いたフェイス吹出モード、フェイス吹
出口及びフット吹出口のダンパ38及び39が開いたバ
イレベルモード、デフロスタ吹出口のダンパ37だけが
開いたデフロスタモードの他、デフロスタ吹出口、フェ
イス吹出口及びフット吹出口の各ダンパ37〜39の全
てが閉じた全閉モードとを得ることができる。従って、
運転席用の吹出口、助手席用の吹出口のいずれかを全閉
モードにすると、空調風は運転席に座った人、或いは助
手席に座った人に集中的に吹き当てられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運転席用吹出口と助手席
用吹出口とを有する自動車用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動車用空調装置では、エアダ
クトにブロア、エバポレータ、ヒータコアを設け、ブロ
アにより吸入した空気をエバポレータ、ヒータコアに通
して空調風とし、その空調風をエアダクトの風下側前面
に形成された運転席用吹出口及び助手席用吹出口から吹
き出すように構成されている。
【0003】吹出口としては、運転席用及び助手席用の
双方に、それぞれデフロスタ、フェイス、フットの各吹
出口が存在し、それら各吹出口には開閉用のダンパが設
けられている。そして、運転席用吹出口の各ダンパと助
手席用吹出口の各ダンパをそれぞれ独立に開閉操作する
リンク機構からなる運転席用開閉操作手段及び助手席用
開閉操作手段を設け、デフロスタ吹出口のみから空調風
を吹き出すデフモード、フット吹出口のみから空調風を
吹き出すフットモード、フェイス及びフットの両吹出口
から空調風を吹き出すバイレベルモード、フェイス吹出
口のみから空調風を吹き出すフェイスモードなどの吹出
モードを、運転席に座った人と助手席に座った人とが所
望に選択できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時、自動車用空調装
置では、パーソナル空調、すなわち助手席に座った人、
或いは運転席に座った人に空調風を集中的に吹き出して
省動力化を図ることが検討されており、そのために、運
転席用ブロアと助手席用ブロアとを設け、そのうちの一
方のブロアを運転することによりパーソナル空調を行っ
たり、運転席用及び助手席用の各吹出口の全てのダンパ
をサーボモータにより個別に開閉する構成とし、運転席
用或いは助手席用の吹出口を全て閉じることにより、パ
ーソナル空調を行ったりすることが考えられている。し
かしながら、これらの方式では、コストが上昇したり、
大きなスペースを必要とし、空調装置全体として大形に
なったりするという問題を生ずる。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、コストの上昇、大形化を抑制しなが
ら、パーソナル空調を実現することができる自動車用空
調装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用空調装
置は、ブロアから送られてくる空気を熱交換器に通して
空調風とし、この空調風を複数の運転席用吹出口及び複
数の助手席用吹出口から吹き出すエアダクトと、前記複
数の運転席用吹出口に設けられた複数の運転席用開閉手
段と、前記複数の助手席用吹出口に設けられた複数の助
手席用開閉手段と、前記複数の運転席用開閉手段を1個
の操作源により連動手段を介して連動動作させることに
より、前記複数の運転席用吹出口を選択的に開く複数の
吹出モードを得る運転席用開閉操作手段と、前記複数の
助手席用開閉手段を1個の操作源により連動手段を介し
て連動動作させることにより、前記複数の助手席用吹出
口を選択的に開く複数の吹出モードを得る助手席用開閉
操作手段とを具備し、前記運転席用開閉操作手段及び助
手席用開閉操作手段のうち、少なくとも一方の開閉操作
手段を、前記複数の吹出モードの他、全ての吹出口を閉
じた全閉モードに設定可能に構成したことを特徴とする
ものである。
【0007】この場合、前記連動手段は、前記1個の操
作源の変位を前記複数の開閉手段に伝達するリンク機構
により構成することができる。また、前記操作源として
は、手動レバー或いはモータとすることができる。本発
明では、前記全閉モードが設定可能な開閉操作手段は前
記助手席用開閉操作手段であることが好ましい。
【0008】
【作用】運転席用開閉操作手段及び助手席用開閉操作手
段のうち、一方の開閉操作手段をモードに設定すると、
運転席用吹出口及び助手席用吹出口のうち、一方の吹出
口の全てが開閉手段により閉じられるため、空調風は他
方側の吹出口から集中的に吹き出される。
【0009】この場合に、運転席用開閉操作手段及び助
手席用開閉操作手段の操作源として手動レバー或いはモ
ータを採用し、連動手段としてリンク機構を採用するこ
とにより、操作源の変位を複数の開閉手段に伝達して連
動動作させる構成が比較的容易に実現できる。
【0010】また、自動車を運転する場合に、運転席に
は必ず人が座ることを考慮すると、モードを選択できる
開閉操作手段を助手席側とすることにより、合理的な構
成のものとすることとができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1〜図12
に基づいて説明する。自動車用空調装置は図6及び図7
に示すように、ブロアユニット1と、クーラユニット2
と、ヒータユニット3とからなり、それらユニット1〜
3を自動車の左右方向に並べて、この実施例では助手席
側から運転席側に向かってブロアユニット1、クーラユ
ニット2、ヒータユニット3の順に並べて構成されてい
る。なお、この空調装置は自動車の運転席及び助手席の
前側に存するインストルメントパネル(図示せず)の内
部に設けられている。
【0012】上記ブロアユニット1は例えば渦巻形のケ
ーシング4内に多翼形のファン5を配置すると共に、ケ
ーシング4の底部にファン5を駆動するモータ6を取り
付けて構成されたブロア7と、ケーシング4の吸入口4
aに連結された吸入ダクト8とからなる。そして、吸入
ダクト8には、内気吸入口9及び外気吸入口10が形成
されていると共に、内外気切換ダンパ11が設けられて
おり、この内外気切換ダンパ11の開閉状態を切り換え
ることによって吸入モードを車内空気を内気吸入口9か
ら吸入する内気吸入モードと車外空気を外気吸入口10
から吸入する外気吸入モードとに切り換えることができ
るように構成されている。
【0013】ブロア7の吐出口4bから吐出された空気
は、クーラユニット2の外ケースであるクーラダクト1
2とヒータユニット3の外ケースであるヒータダクト1
3とから構成されるエアダクト14に供給される。この
エアダクト14のうち、クーラダクト12内には熱交換
器、例えば冷却装置としてのエバポレータ15が配設さ
れており、このエバポレータ15の配置部分よりもヒー
タダクト13側の部分、すなわちクーラダクト12の出
口12a側のうち、運転席及び助手席に面する側面(図
1で手前側の面)は自動車の前方側に向かって傾斜する
ように絞られている。なお、ブロア7のケーシング4と
クーラダクト12とはプラスチックにより一体に形成さ
れている。
【0014】一方、ヒータダクト13は、入口13a側
が運転席及び助手席側に向かって略90度曲げられ、そ
れよりも風下側の部分が運転席及び助手席側に向かって
(自動車の後方に向かって)真っ直ぐ延びる形態に形成
されている。なお、ヒータダクト13の風下側部分の左
右方向中心は自動車の左右方向中心(図1に二点鎖線A
で示す)と一致している。
【0015】このヒータダクト13の風下側部分(以
下、胴部13bという)の内部は、仕切板16によって
右側の運転席側通路17と左側の助手席側通路18とに
区分されている。そして、運転席側通路17及び助手席
側通路18の両者に跨がって熱交換器、例えば加熱装置
としてのヒータコア19が配設されている。また、運転
席側通路17及び助手席側通路18内には、図8及び図
9に示すように、ヒータコア19の風上側に位置して運
転席様及び助手席用のエアミックスダンパ20及び21
が回動可能に設けられている。これらエアミックスダン
パ20,21は、エバポレータ15により冷却された空
気をヒータコア19を通過する空気とヒータコア19を
バイパスする空気とに分けると共にその風量の割合を調
整する作用をなし、これによりヒータコア19を通過し
た加熱風量とヒータコア19をバイパスした冷却風量と
の混合割合が調整されて空調風の温度が調整されるよう
になっている。なお、図6において、22a〜22c
は、クーラダクト12から送られてくる風を、運転席側
通路17と助手席側通路18とに等分配すると共に各通
路17及び18内において左右に等分配するためのガイ
ドである。
【0016】ヒータダクト13の胴部13bには、エバ
ポレータ15、ヒータコア19を通った空調風を吹き出
すための運転席用吹出口及び助手席用吹出口が設けられ
ている。すなわち、ヒータダクト13の風下側部分の上
面部の右側半分には、運転席用の横長のデフロスタ吹出
口23、横方向に並ぶ2個のフェイス吹出口24a,2
4bが形成されていると共に、左側半分には助手席用の
横長のデフロスタ吹出口25、横方向に並ぶ2個のフェ
イス吹出口26a,26bが形成されている。また、図
8及び図9に示すように、ヒータダクト13の胴部13
bの下面部前側の右側半分には、運転席用フット吹出口
27が形成されていると共に、左側半分には助手席用フ
ット吹出口28が形成されている。
【0017】更に、図8及び図9に示すように、ヒータ
ダクト13の胴部13bの前側上半部には、フット吹出
口27及び28の上方に位置する冷風通路29が形成さ
れており、この冷風通路29はクーラダクト12の出口
12a側を絞るために形成された傾斜面12bに設けら
れた冷風バイパス口12cにバイパス通路たるバイパス
管30を介して接続されている。従って、エバポレータ
15により冷却された空気の一部はヒータダクト13内
を通ることなく直接的にバイパス管30を介して冷風通
路29に供給される。そして、冷風通路29に供給され
た空気はこの冷風通路29の上面部の右側半分に形成さ
れた運転席用冷気吹出口31a,31b及び左側半分に
形成された助手席用冷気吹出口32a,32bから吹き
出されるようになっている。
【0018】なお、運転席用冷気吹出口31a,31b
及び助手席用冷気吹出口32a,32bは運転席用フェ
イス吹出口24a,24b及び助手席用冷気吹出口26
a,26bに隣接している。また、図11に示すよう
に、冷風通路29内には、バイパス管30により送られ
てくる冷気を運転席用冷気吹出口31a,31b及び助
手席用冷気吹出口32a,32bに等分配するための仕
切板33が設けられている。
【0019】そして、図8にも示すように、運転席用通
風路17側には運転席用のデフロスタ吹出口23、フェ
イス吹出口24a,24b及びフット吹出口27を開閉
するための運転席用開閉手段としてのダンパ34〜36
が回動可能に設けられていると共に、図9にも示すよう
に、助手席用通風路18側には助手席用のデフロスタ吹
出口25、フェイス吹出口26a,26b及びフット吹
出口28を開閉するための助手席用開閉手段としてのダ
ンパ37〜39が回動可能に設けられている。また、冷
風通路29内には運転席用冷風吹出口31a,31bを
開閉する開閉手段としてのダンパ40が回動可能に設け
られていると共に、助手席用冷風吹出口32a,32b
を開閉する開閉手段としてのダンパ41が回動可能に設
けられている。
【0020】さて、図示しないインストルメントパネル
の前面中央には、図12に示すコントロールパネル42
が設けられており、このコントロールパネル42には運
転席用及び助手席用の各温度調節レバー43及び44が
設けられている。これら温度調節レバー43及び44は
前記運転席用及び助手席用の各エアミックスダンパ20
及び21を開閉操作するためのもので、そのために図1
0及び図1に示すように、運転席用エアミックスダンパ
20のシャフト20aの右端部に取着されたリンク45
がヒータダクト13の胴部13bの右外側面に配置され
いると共に、助手席用エアミックスダンパ21のシャフ
ト21aの左端部に取着されたリンク46がヒータダク
ト13の胴部13bの左外側面に配置されおり、それら
リンク45及び46はコントロールワイヤ47,47に
より運転席用及び助手席用の各温度調節レバー43及び
44に連結されている。ちなみに、コントロールワイヤ
47,47は、両端部がコントロールパネル42と胴部
13bの右外側面及び左外側面とに固定されたチューブ
48,48内に通されている。なお、図10及び図1で
は、コントロールワイヤ47,47及びチューブ48,
48は胴部13b側の部分のみが示されている。
【0021】そして、運転席用及び助手席用の各温度調
節レバー43及び44が左右方向に操作されると、その
操作変位がコントロールワイヤ47,47を介してリン
ク45,46に伝達されて該リンク45,46ひいては
運転席用及び助手席用の各エアミックスダンパ20,2
1が上下に回動変位(開閉動作)するようになってい
る。
【0022】また、前記コントロールパネル42には、
運転席側と助手席側とで個別に空調風の吹出モードを切
り替えるための手動レバーたる運転席用吹出モード切替
レバー49及び助手席用吹出モード切替レバー50が設
けられている。これら運転席用及び助手席用の各吹出モ
ード切替レバー49,50は、前記運転席用の各吹出口
23,23a,24b,27のダンパ34〜36及び助
手席用の各吹出口25,26a,26b,28のダンパ
37〜39を選択的に開閉するため開閉操作手段の操作
源として機能するものである。そして、運転席用吹出モ
ード切替レバー49を1個の操作源として運転席用のダ
ンパ34〜36を連動動作させ連動手段としての運転席
用リンク機構51(図10参照)がヒータダクト13の
胴部13bの右外側面に配置されていると共に、助手席
用吹出モード切替レバー50を1個の操作源として助手
席用のダンパ37〜39を連動動作させるため連動手段
としての運転席用リンク機構52(図1参照)がヒータ
ダクト13の胴部13bの左外側面に配置されている。
【0023】ここで、上記運転席用及び助手席用の両リ
ンク機構51及び52について説明するが、両者は同一
構成であるので、助手席用リンク機構52の構成部分に
ついて説明し、運転席用リンク機構51の構成部分につ
いては助手席用リンク機構52と同一符号を付して示し
説明を省略する。図1に示すように、助手席用リンク機
構52は、ヒータダクト13の胴部13bに軸53を介
して回動可能に支持されたメーンリンク54と、デフロ
スタ吹出口25のダンパ37のシャフト37aに連結さ
れたデフロスタリンク55と、フェイス吹出口26a,
26bのダンパ38のシャフト38aに連結されたフェ
イスリンク56と、フット吹出口28のダンパ39のシ
ャフト39aに連結されたフットリンク57と、第1及
び第2の中間リンク58及び59とを備えている。
【0024】メーンリンク54は第1〜第4のアーム5
4a〜54dを有している。前記第1の中間リンク58
は、第1のアーム54aとデフロスタリンク55との間
を連結するためのもので、ヒータダクト13の胴部13
bに軸60を介して回動可能に支持されており、その一
端側に形成された溝58aがメーンリンク54の第1の
アーム54aに突設されたピン61に係合し、他端側に
突設されたピン62がデフロスタリンク55に形成され
た溝55aに係合している。また、メーンリンク54の
第2のアーム54bは、その先端部に突設されたピン6
3がフェイスリンク56に形成された溝56aに係合す
ることにより、直接的にフェイスリンク56に連結され
ている。更に、第2の中間リンク59は、メーンリンク
54の第3のアーム54cとフットリンク57とを連結
するためのもので、その一端部はフットリンク57にピ
ン64を介して回動可能に連結され、他端部に突設され
たピン65が第3のアーム54cに形成された溝54e
及び胴部13bに形成された溝66に係合している。
【0025】そして、メーンリンク54の第4のリンク
54dがコントロールワイヤ67を介して助手席用吹出
モード切替ダンパ50に連結されている。このコントロ
ールワイヤ67も両端部がコントロールパネル42とヒ
ータダクト13の胴部13bの左外側面に固定されたチ
ューブ68内に通されている。ここで、運転席用リンク
機構51においては、そのメーンリンク54の第4のア
ーム54dはコントロールワイヤ67により運転席用吹
出モード切替レバー49に連結されている。なお、図1
及び図10では、コントロールワイヤ67,67及びチ
ューブ68,68は胴部13b側の部分のみが示されて
いる。
【0026】ちなみに、前記運転席用冷気吹出口31
a,31b及び助手席用冷気吹出口32a,32bのダ
ンパ40,41は、図示しないインストルメントパネル
に設けられたグリル近傍の手動式レバーを操作すること
により開閉されるように構成されている。そして、以上
の運転席用及び助手席用の吹出モード切替レバー49及
び50、リンク機構51及び52、コントロールワイヤ
67及び67等により、運転席用開閉操作手段及び助手
席用開閉操作手段が構成されている。
【0027】次に、運転席用及び助手席用の各吹出モー
ド切替レバー49,50を操作したときの各部の動作を
説明する。なお、この動作は運転席側と助手席側とで同
様であるので、ここでは助手席側についてのみ説明し、
運転席側については説明を省略する。今、助手席用吹出
モード切替レバー50がフェイスモード位置にセットさ
れているとする。このときには、図5に示すように、フ
ェイス吹出口26a,26bのダンパ38は全開位置に
あり、デフロスタ吹出口25,フット吹出口28のダン
パ37,39は閉位置にある。従って、このフェイスモ
ードではクーラダクト12及びヒータダクト13を通過
して空調風とされた空気はフェイス吹出口26a,26
bのみから吹き出される。
【0028】さて、このフェイスモード位置から助手席
用吹出モード切替レバー50を右方に操作してバイレベ
ルモード位置にセットする。すると、コントロールワイ
ヤ67が矢印B方向に移動してメーンリンク54を矢印
C方向に回動させる。このメーンリンク54の回動に連
動して、図4に示すように、フェイスリンク56が反時
計回り方向に回動し、これによりフェイス吹出口26
a,26bのダンパ38が反時計回り方向に半開位置ま
で回動する。また、第2の中間リンク58のピン65が
胴部13bの溝66に沿って下方に移動するため、フッ
トリンク57が反時計回り方向に回動し、これによりフ
ット吹出口28のダンパ39が半開位置まで時計回り方
向に回動する。このとき、第1の中間リンク58もメー
ンリンク54の回動に連動して反時計回り方向に回動す
るも、第1の中間リンク58のピン62がデフロスタリ
ンク55の溝55aのうち軸60を中心とする円弧の状
態になっている部分を移動するので、デフロスタリンク
55は回動することなく静止状態(ダンパ37閉のま
ま)を維持する。従って、このバイレベルモードでは、
空調風は半開状態にあるフェイス吹出口26a,26b
とフット吹出口28の双方から吹き出される。
【0029】次に、助手席用吹出モード切替レバー50
をバイレベルモード位置から右方に操作してフットモー
ド位置にセットする。すると、メーンリンク54が図4
の状態から矢印C方向に回動するため、図3に示すよう
に、フェイスリンク56が反時計回り方向に回動し、こ
れによりフェイス吹出口26a,26bのダンパ38が
全閉位置まで時計回り方向に回動する。また、第2の中
間リンク58のピン65が胴部13bの溝66に沿って
斜め下方に移動するため、フットリンク57が反時計回
り方向に回動し、これによりフット吹出口28のダンパ
39が図3に示すように全開位置まで反時計回り方向に
回動する。このときも、第1の中間リンク58はメーン
リンク54の回動に連動して時計回り方向に回動する
が、第1の中間リンク58のピン62がデフロスタリン
ク55の溝55aのうち軸60を中心とする円弧の状態
になっている部分を移動するので、デフロスタリンク5
5は回動することなく静止状態し、デフロスタ吹出口2
5のダンパ37は閉鎖位置に静止したままの状態を維持
する。従って、このフットモードでは、空調風は、フッ
ト吹出口28のみから吹き出される。
【0030】助手席用吹出モード切替レバー50をフッ
トモード位置から右方に操作してデフロスタモード位置
にセットする。すると、メーンリンク54が図3の状態
から更に矢印C方向に回動するため、第1の中間リンク
58が更に反時計回り方向に回動する。このときには、
そのピン62はデフロスタリンク55の溝55aのうち
軸60を中心とする円弧の状態になっている部分から出
て移動するので、デフロスタリンク55が時計回り方向
に回動し、これにより図2に示すようにデフロスタ吹出
口25のダンパ37が全開位置まで回動する。一方、第
2の中間リンク59のピン65は溝66を斜め上方に移
動してフットリンク57を時計回り方向に回動させるた
め、フット吹出口28のダンパ39が全閉位置に回動す
る。このとき、メーンリンク54の第2のアーム54b
のピン63はフェイスリンク56の溝56aのうち、軸
53を中心とする円弧の状態になった部分を移動するの
で、フェイスリンク56は回動することなく静止状態
(ダンパ38閉のまま)を維持する。従って、このデフ
ロスタモードでは、空調風はデフロスタ吹出口25のみ
から吹き出される。
【0031】助手席用吹出モード切替レバー50をデフ
ロスタモード位置から右方に操作して全閉モード位置に
セットする。すると、メーンリンク54が図2に示す状
態から矢印C方向に回動し、この回動に連動して第1の
中間リンク58が時計回り方向に回動してデフロスタリ
ンク55を反時計回り方向に回動させる。これにより、
デフロスタ吹出口25のダンパ37が時計回り方向に回
動して全閉位置に至る。このとき、メーンリンク54の
第2のアーム54bのピン63はフェイスリンク56の
溝56aのうち、軸53を中心とする円弧の状態になっ
た部分を移動するので、フェイスリンク56は回動する
ことなく静止状態を維持する(フェイス吹出口38のダ
ンパ38閉のまま)。また、第2の中間リンク59のピ
ン65も溝66のうち、ピン64を中心とする円弧とな
っている部分を斜め下方に移動するため、フット吹出口
28のダンパ39も回動することなく静止状態を維持し
フット吹出口28を閉じたままとなる。従って、この全
閉モード(全閉モード)では、デフロスタ吹出口25、
フェイス吹出口26a,26b、フット吹出口28が全
て閉じられた状態となり、それらから空調風は吹き出さ
れない。
【0032】このように本実施例によれば、助手席用吹
出モード切替レバー50を全閉モード位置に操作する
と、助手席用の各吹出口25,26a,26b,28が
全て閉じられるので、空調風を運転席用の吹出口23,
24a,24b,27のいずれかから集中的に吹き出す
ことができる。また、運転席用吹出モード切替レバー4
9を全閉モード位置に操作すると、同様に運転席用の各
吹出口23,24a,24b,27が全て閉じられるの
で、空調風を助手席用の各吹出口25,26a,26
b,28のいずれかから集中的に吹き出すことができ
る。このため、空調風を運転席に座った人、或いは助手
席に座った人に空調風を集中的に吹き出すこと(パーソ
ナル空調)ができ、省動力化を図ることができる。
【0033】また、このようなパーソナル空調を、運転
席用ブロアと助手席用ブロアとを設けたり、各吹出口の
ダンパをサーボモータにより個別に開閉する構成を採用
することにより実現するのではなく、運転席用リンク機
構52、助手席用リンク機構53により全てのダンパ3
4〜36、或いは37〜39を閉じることができるよう
に構成することによって達成するので、低コストでパー
ソナル空調を実現できると共に、大形化を回避できる。
【0034】また、本実施例のように、1個のレバー4
9,50により各ダンパ34〜36、或いは37〜39
を連動動作させる連動手段としてリンク機構51,52
を採用した場合には、他の機構を用いる場合に比べて容
易に連動関係を持たせることができ、構成が比較的簡単
となる。この場合、従来より存在するリンク機構に対し
て、全閉モードを得るために、デフロスタリンク55の
溝55a、フェイスリンク56の溝56a、第3のアー
ム54cの溝54e、第1の中間リンク58の溝58
a、溝66を延長する等の変更を加えるだけで済み、大
幅な改良を加えずとも済む。
【0035】図13〜図15は本発明の第2の実施例を
示す。この実施例は、運転席用及び助手席用の各リンク
機構51,52の操作源としてモータを用いたもので、
図11、図10及び図12と同一部分には同一符号を付
して説明を省略し、異なる部分のみ述べる。なお、ここ
でも運転席側と助手席側とは同一構成であるので、図1
3により助手席側のみ説明し、運転席側を示す図14に
ついては図13と同一部分に同一符号を付して説明を省
略する。
【0036】図13に示すように、ヒータコア13の胴
部13bの左外側面には、直流モータからなるサーボモ
ータ69が設けられている。このサーボモータ69のシ
ャフト69aにはリンク70が取り付けられており、こ
のリンク70はメーンリンク54の第4のアーム54d
にロッド71を介して連結されている。一方、図15に
示すように、コントロールパネル42には、助手席用の
フェイスモード選択スイッチ72、バイレベルモード選
択スイッチ73、フットモード選択スイッチ74、デフ
ロスタモード選択スイッチ75、全閉モード選択スイッ
チ76が設けられている。
【0037】なお、図15において、77〜81は運転
席用のフェイスモード、バイレベルモード、フットモー
ド、デフロスタモード、全閉モードの各選択スイッチで
ある。そして、運転席用及び助手席用のリンク機構51
及び52、サーボモータ69及び69、リンク70及び
70、ロッド71及び71等により、運転席用開閉操作
手段及び助手席用開閉操作手段が構成されている。
【0038】上記助手席用の各スイッチ72〜76を選
択操作すると、サーボモータ69が正逆回転し、その回
転がロッド71によりメーンリンク54の時計回り方向
及び反時計回り方向の回転運動に変換される。そして、
フェイスモード選択スイッチ72を選択すると、メーン
リンク54は図5と同一の位置に回動されてフェイス吹
出口26a,26bのダンパ38のみが開動作する。バ
イレベルモード選択スイッチ73を選択すると、メーン
リンク54は図4と同一の位置に回動されてフェイス吹
出口26a,26bのダンパ38及びフット吹出口28
のダンパ39が半開状態となる。フットモード選択スイ
ッチ74を選択すると、メーンリンク54は図3と同一
の位置に回動されてフット吹出口28のダンパ39のみ
が半開状態となる。デフロスタモード選択スイッチ74
を選択すると、メーンリンク54は図2と同一の位置に
回動されてデフロスタ吹出口25のダンパ37のみが開
かれた状態となる。そして、全閉モード選択スイッチ7
5を選択すると、メーンリンク54は図1と同一の位置
に回動されて、全てのダンパ37〜39を閉じた状態と
する。
【0039】このように構成しても上記第1の実施例と
同様の効果を得ることができる。また、特に本実施例の
ようにサーボモータ69によりメーンリンク54を駆動
する構成とした場合には、スイッチを押圧操作するだけ
で、自動的に選択したモードにセットでき、操作上便利
である。
【0040】なお、上記の各実施例では、運転席側も全
閉モードを選択できるように構成したが、自動車を運転
する場合、運転席には必ず人が座るが、助手席には必ず
しも人は座らないことを考慮すれば、全閉モードは助手
席側のみ選択できるようにしても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果を得ることができる。請求項1記載の車両
用空調装置では、運転席用開閉操作手段及び助手席用開
閉操作手段のうち、少なくとも一方の開閉操作手段を全
閉モードに設定できるようにしたので、パーソナル空調
を、運転席用ブロアと助手席用ブロアとを設けたり、各
吹出口のダンパをサーボモータにより個別に開閉する構
成を採用することにより実現するものとは異なり、低コ
ストでパーソナル空調を実現することができると共に、
大形化を回避できる。
【0042】請求項2記載の自動車用空調装置では、1
個の操作源の変位を複数の開閉手段に伝達させるための
連動手段としてリンク機構を用いたので、複数の開閉手
段を互いに一定の関係をもって連動して開閉させるため
の構成を比較的簡単な構成で達成することができる。
【0043】請求項3記載の自動車用空調装置では、1
個の操作源として手動レバーを用いたので、開閉操作手
段を手動により操作できる。請求項4記載の自動車用空
調装置では、1個の操作源として1個のモータを用いた
ので、開閉手段をスイッチの操作で自動的に開閉動作さ
せることができる。請求項5記載の自動車用空調装置で
は、助手席用開閉手段を全閉モードに設定可能に構成し
たことにより、自動車を運転する場合に、運転席には必
ず人が座るが助手席には必ずしも人は座らないことを考
慮すると、運転席側をパーソナル空調でき、合理的な構
成のものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、助手席用
リンク機構を全閉モードで示す側面図
【図2】デフロスタモードで示す図1相当図
【図3】フットモードで示す図1相当図
【図4】バイレベルモードで示す図1相当図
【図5】フェイスモードで示す図1相当図
【図6】破断して示す全体の平面図
【図7】破断して示す正面図
【図8】運転席用のダンパを示す断面図
【図9】助手席用のダンパを示す断面図
【図10】運転席用リンク機構を全閉モードで示す側面
【図11】冷風通路の縦断正面図
【図12】コントロールパネルの部分正面図
【図13】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図14】図10相当図
【図15】図12相当図
【符号の説明】
12はクーラダクト、13はヒータダクト、14はエア
ダクト、15はエバポレータ(熱交換器)、17は運転
席側通路、18は助手席側通路、19はヒータコア(熱
交換器)、20及び21は運転席用及び助手席用のエア
ミックスダンパ、23は運転席用デフロスタ吹出口、2
4a,24bは運転席用フェイス吹出口、25は助手席
用デフロスタ吹出口、26a,26bは助手席用フェイ
ス吹出口、27及び28は運転席用及び助手席用のフッ
ト吹出口、34〜36はダンパ(運転席用開閉手段)、
37〜39はダンパ(助手席用開閉手段)、42はコン
トロールパネル、43,44は運転席用及び助手席用の
温度調節レバー、49,50は運転席用及び助手席用の
吹出モード切替レバー(操作源、手動レバー)、51,
52は運転席用及び助手席用のリンク機構(運転席用及
び助手席用の連動手段、開閉操作手段)、54はメーン
リンク、55はデフロスタリンク、56はフェイスリン
ク、57はフットリンク、58,59は第1,第2の中
間リンク、67はコントロールワイヤ、69はサーボモ
ータ(操作源、モータ)、70はリンク、71はロッ
ド、73,77はフェイスモードスイッチ、74,78
はバイレベルモードスイッチ、75,79はデフロスタ
モードスイッチ、76,80は全閉モードスイッチであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロアから送られてくる空気を熱交換器
    に通して空調風とし、この空調風を複数の運転席用吹出
    口及び複数の助手席用吹出口から吹き出すエアダクト
    と、 前記複数の運転席用吹出口に設けられた複数の運転席用
    開閉手段と、 前記複数の助手席用吹出口に設けられた複数の助手席用
    開閉手段と、 前記複数の運転席用開閉手段を1個の操作源により連動
    手段を介して連動動作させることにより、前記複数の運
    転席用吹出口を選択的に開く複数の吹出モードを得る運
    転席用開閉操作手段と、 前記複数の助手席用開閉手段を1個の操作源により連動
    手段を介して連動動作させることにより、前記複数の助
    手席用吹出口を選択的に開く複数の吹出モードを得る助
    手席用開閉操作手段とを具備し、 前記運転席用開閉操作手段及び助手席用開閉操作手段の
    うち、少なくとも一方の開閉操作手段を、前記複数の吹
    出モードの他、全ての吹出口を閉じた全閉モードに設定
    可能に構成したことを特徴とする自動車用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記連動手段は、前記1個の操作源の変
    位を前記複数の開閉手段に伝達するリンク機構により構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の自動車用
    空調装置。
  3. 【請求項3】 前記操作源は手動レバーであることを特
    徴とする請求項1または2記載の自動車用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記操作源はモータであることを特徴と
    する請求項1または2記載の自動車用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記全閉モードが設定可能な開閉操作手
    段は前記助手席用開閉操作手段であることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の自動車用空調装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012076683A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空調装置
JP2015199461A (ja) * 2014-04-10 2015-11-12 サンデンホールディングス株式会社 車両用空調装置
JP2018095017A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 三菱自動車工業株式会社 車両用空調装置

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