JPH0857829A - コンクリート製品の製造方法と製造装置 - Google Patents

コンクリート製品の製造方法と製造装置

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JPH0857829A
JPH0857829A JP22392694A JP22392694A JPH0857829A JP H0857829 A JPH0857829 A JP H0857829A JP 22392694 A JP22392694 A JP 22392694A JP 22392694 A JP22392694 A JP 22392694A JP H0857829 A JPH0857829 A JP H0857829A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート製品量産工場の打設場でコンク
リートを投入した型枠は、台車で養生場へ運ぶ。広い養
生場に型枠を整然と並べ置くため、型枠を載せて養生場
前に到着した台車をトラバーサ(溝内を走る横送り用台
車)上に乗り込ませ、養生場前の適当な所でトラバーサ
から降り、養生場の所要位置へ入り込み、そのまま養生
期間を過ごすか、自走台車なら型枠を降ろして戻る。こ
の発明はそのトラバーサを不要にする。 【構成】 打設場1から出て来た型枠Mをすくい上げる
ため自走台車4は図の上方へ進んだ後、図の位置に戻
る。その場で四隅の車輪14の向きを変えて養生場沿い
通路6を横進し、所要位置で停止する。そしてその場で
車輪14の向きを変え養生場内台車通路9へ進入し、両
側の型枠支持台10上に型枠Mを降ろして戻り、上記運
搬を繰返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコンクリート製品の製
造方法と製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】型枠に生コンクリートを投入して製品を
量産する場合、嘗ての主流は型枠を1〜2個、車輪つき
台車に固定したものを多数用意し、これ等を順押しにコ
ンクリート打設場から養生場へ進め、所要期間養生す
る。養生が終わったものから次々と脱型場へ進めて製品
を取出し、型枠を掃除、組立て後、またコンクリート投
入場へ向わせる順押し循環方式であった。
【0003】しかし一個の重量が3tから15tにも達
する大形製品に対して上記方式をとると設備費が膨大に
なるので、本出願人等は特公昭53−45325に記載
の「大形コンクリート製品の製造方法及びその設備」を
開発した。この特許は従来型枠搬送の主体であった多数
の型枠固定台車を廃し、自動昇降荷台つき自走台車によ
りコンクリート投入ずみ型枠を養生場内の車路溝へ運び
込み、荷台を下げて型枠を両側溝縁に両端支持させて戻
ることを繰返す方式である。
【0004】その後上記自走台車を養生場の中へ進入さ
せず養生場入口で停め、そこに設置した専用押込み又は
引込み装置により、型枠又はその受台車を自走台車上か
ら養生場内へ送込む方式も開発された。前述の型枠固定
台車の順押し方式でも、自走台車が往復して型枠を運ぶ
新しい二方式でも、コンクリート打設場から養生場の前
に到着した台車は、養生場沿いに溝内を走るトラバーサ
(横送り台車)に乗込んで所要の養生場出入口の前に行
く。そこから養生場へ進入するか、型枠だけ養生場へ入
れるのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自走台車方式は多数の
型枠つき台車が不要になるため、大形製品に限らず比較
的小形製品でも、まとめて受台に積上げて養生場へ運ぶ
等、定着した型枠搬送方式となっている。しかしなが
ら、この新方式にも前の方式と共通した問題点がある。
それは上記トラバーサである。トラバーサは路面に作っ
た溝の中を走り、路面レールを走って来た台車をトラバ
ーサ上面の短い横向きレールに乗込ませて、所要の養生
場入口前まで届ける。打設場の型枠を運搬車でなく台車
で養生場の任意の位置まで送るには、トラバーサとその
ための溝が不可欠であった。トラバーサ溝構築工事は設
備費を大きくし、溝があるため路面通行を妨げ、工場の
模様変えを難しくしている。定置レールとトラバーサ上
のレールとの乗り継ぎ設備、操作も面倒であった。この
発明はこれらの問題点を一掃するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明のコンクリート
製品の製造方法は打設場でコンクリートを満たした型枠
を、その下面又は型枠受台下面より幅が狭い自動昇降荷
台付き自走台車に載せて養生場へ進め、上記荷台を下げ
ることにより上記型枠を養生場に、両端支持の状態で降
ろして台車を戻すコンクリート製品の製造方法におい
て、コンクリート入り型枠を荷台に載せた自走台車を、
養生場と床続きの工場内を走らせ、曲り角では一たん停
止し、その場で台車の少くとも車輪の向きを変えて進ま
せ、所要の出入口から養生場内台車通路へ進入させ、予
め走行時の高さに押上げていた荷台を下げることによ
り、通路両側に立つ型枠支持台上に型枠を渡し載せて、
該台車を戻すことを特徴とする。
【0007】第2発明のコンクリート製品製造方法は打
設場でコンクリートを満たした型枠を直接、または受台
車を介して自走台車に載せ、工場内を走らせたその自走
台車が養生場の各出入口が並ぶ養生場沿い通路への曲り
角に達したら一たん停止させ、その場で自走台車の少く
とも車輪の向きを変えて、そのまま養生場沿い通路を走
らせ、所要の養生場出入口の前で停止させ、運んで来た
上記型枠又は受台車を、押込み又は引込み専用設備によ
り、自走台車上から養生場内へ送り込むことを特徴とす
る。
【0008】この発明のコンクリート製品製造装置は、
上記第1又は第2発明の製造方法のための製造装置であ
って、その自走台車は長方形基枠の四隅に設けた前向き
横向きに向きを変えられる車輪と、上記基枠上面に沿う
荷台を水平に支持し自動昇降させる配置で基枠下側に設
けた数本の油圧シリンダと、上記荷台の数箇所に垂下し
た脚材で、常時は下端が路面に達しない浮かし脚とを備
え、上記油圧シリンダはその押上力を無くして上記荷台
の浮かし脚を路面につけ、さらにその押下力の反力で台
車自体を路面から浮かして、上記車輪の向きを変えやす
くするものであることを特徴とする。
【0009】また上記台車の車輪4個のうち2個は駆動
モータ付きで、モータと車輪が一緒に向きを変えるもの
であることを特徴とする。
【0010】また上記各車輪は床面を走り、台車下面の
垂直軸案内ローラは床面に仰向けに敷かれた溝形案内材
内を走るようにしたことを特徴とする。
【0011】また上記溝形案内材は養生場の各台車通路
入口が並ぶ養生場沿い通路に二本平行して敷かれ、養生
場内の各台車通路の中央に一本ずつ敷かれ、上記二本と
一本の案内材の交叉位置では台車の車輪を通す途切れ部
が設けられていることを特徴とする。
【0012】またその垂直軸案内ローラは台車下面の長
手方向中心線上、前後に離れた対称位置に一個ずつあ
り、上記中心線を挟んで上記各案内ローラの左右に、上
記浮かし脚下端に付けた補助案内ローラがあり、これら
補助案内ローラは上記浮かし脚が台車を浮かす際、上記
溝形案内材の両側上縁に載る鍔を有することを特徴とす
る。
【0013】またその台車は油圧ユニット一式を内蔵
し、給電リール車を従えて上記養生場沿い通路を転進
し、所要の出入口前に上記給電リール車を停めて、養生
場内台車通路へ進入するようにしたことを特徴とする。
【0014】またその養生場内の各台車通路は、平らな
路面の両側に型枠支持台が並び立つ溝形に工場製作した
コンクリート材を敷き継いだものであることを特徴とす
る。
【0015】
【作用】コンクリート製品量産工場の敷地は通常長方形
で、片方の長辺沿いにやや細い長方形の養生場を設け、
他側長辺沿いに製品脱型、型枠清掃、塗油、組立て、コ
ンクリート打設等のラインを設け、打設ずみ型枠を養生
場へ送る台車通路、また養生ずみ型枠を上記ライン端へ
送る台車通路を両側の短辺沿いに設けるのが一般である
(図1参照)。従来も、この発明でも、打設場1から型
枠Mを運んで来た台車は養生場5の前の一端部に到着す
る。そこで従来は養生場沿い溝内を走るトラバーサの上
に台車を乗込ませ、所要位置で降ろして台車を養生場へ
進入させるか、型枠だけ養生場へ送っていた。自走台車
でもトラバーサは従来不可欠であった。
【0016】この発明の最大の特徴は自走台車自身が曲
り角を曲れるようにして、トラバーサを不要にした事で
ある。一般運搬車のように円弧を画いて曲がるのでな
く、一たん停止したその場で直角に向きを変える。向き
を変えるのは台車そのものでも、台車の車輪だけでもよ
い。これで長年不可欠とされた溝内トラバーサを全廃し
得た。
【0017】この発明のコンクリート製品製造装置は自
走台車の車輪だけ向きを変える。なお曲り角に周知のタ
ーンテーブルなどの回転台を設ければ、台車全体の向き
をその場で変えられ、これでもトラバーサを廃止でき
る。しかし数トンの型枠を載せた台車そのものを回転台
で方向転換させるのに比べ、荷台を「浮かし脚」で支え
て台車を浮かし、車輪だけ向きを変えるのは至極簡単で
ある。
【0018】さらにこの発明の自走台車は2個の車輪を
駆動モータ付きにする事により、駆動部の方向転換対応
を簡単にし得る。またこの発明の自走台車は、車輪で軌
道のない床面を走り、進行方向は下面の案内ローラと床
面の溝形案内材とによる事によって、レール敷設を不要
にしている。またこの発明の自走台車は、広幅の型枠を
小幅で長さは長い荷台に載せて、養生場内台車通路の型
枠支持台の間へ進入できる寸法であるため、その下面の
案内ローラは長手方向の前後に一個ずつでよい。これに
より溝形案内材は養生場沿い通路だけ二本平行させ、養
生場内台車通路に一本ずつ設ければ足りる。
【0019】上述のように自走台車下面の案内ローラは
長手方向前後に一個ずつでもよい。しかし長手方向に直
角に台車を進める場合、案内ローラが両側一個ずつでは
案内作用が十分と言えない。そこで実施例に示すよう
に、各案内ローラの左右に補助案内ローラを加えるとよ
い。その補助案内ローラは前述の各浮かし脚の下端につ
け、溝形案内材の両側上縁に載る鍔を付けて、台車浮か
し作用も兼ねさせるのである。
【0020】自走台車が工場床面から養生場内の狭い台
車通路へ曲り込んで行く場合、動力供給方法が問題にな
る。その対策としては実施例で示すように、給電リール
車を従えて工場内を自由に動き、養生場通路へ進入する
場合、通路入口にリール車を停め、リールに巻いた電線
を巻戻して台車への給電を続けさせるとよい。この装置
発明では養生場内台車通路は工場内と床続きで、従来の
ように床面より低い通路溝を設けないため、両側の型枠
支持台が高い。そこで型枠支持台を個々に設置せず、工
場製作した溝形コンクリート材を敷き継げば、平滑な路
面と所要高さの型枠支持台が一挙に設置できる。
【0021】
【実施例】図1はこの発明のコンクリート製品の製造方
法の第1発明の実施例の平面図、図2は第2発明の実施
例の説明図である。図1はコンクリート製品量産工場と
して一般的な配置で、型枠へのコンクリート打設場を
1、型枠多段積み装置を2、積上げた型枠Mを横送りす
るコンベアを3、その型枠Mの下へ入込み荷台を押上げ
て型枠Mを荷台の上に載せる自走台車を4、その自走台
車4が養生場5の前の養生場沿い通路6にある時だけ接
続する給電リール車を7、自走台車4を案内するため床
面に敷いた溝形案内材8としている。
【0022】自走台車4は図3〜5により後述するが、
四隅につき出た車輪がレールのない床面を走り、下面の
垂直軸案内ローラが溝形案内材8の中に入って案内作用
をする。図1の自走台車4自体は終始向きを変えること
なく、車輪の向きだけ変えて、縦横へ進む。やや細長い
長方形の走行台車4の長手方向へ進む際は、中央に一本
の溝形案内材8沿いに進み、養生場沿い通路6を進む際
は、左右二本の溝形案内材8沿いに横行する。走行台車
4が細長い長方形をしているのは、養生場5内台車通路
9へ入込んで型枠Mを通路両側の型枠支持台10に渡し
掛けるためであるが、型枠Mを複数個並べて載せるにも
好都合である。
【0023】図1によって作業工程を述べると、打設場
1ではコンクリートミキサから送られたコンクリートが
振動テーブル上の型枠に打設される。その型枠はコンベ
アで送られて型枠多段積み装置2により、次々と所要段
数まで積み重ねられる。所要段数に達したら順次横送り
コンベア5によって待機位置に置かれる。その間、養生
場5へ入込んで型枠Mを所要位置に降ろして来た自走台
車4が図1の位置に戻る。それから少し縦走して上記待
機中の型枠Mを荷台上に積取って、再び図1の位置に戻
る。
【0024】図1の自走台車4が位置する養生場前の入
口からは、すでに型枠Mを入れ終っているので、その隣
の養生場内台車通路9へ入るため、自走台車4は給電リ
ール車7と共に隣接入口前まで横進させる。それからリ
ール車7を切離し、自走台車4の車輪の向きを変えて、
台車通路9へ進入させる。そして奥の方から順に型枠M
を降ろして後退させ、養生場沿い通路6に達したら、車
輪の向きを変えて図1の自走台車4の位置に戻すことを
繰返す。図1の右端には養生ずみ型枠を養生場から取出
した自走台車4が、その型枠Mを降ろす横送りコンベア
3、多段積み型枠を取り崩す装置2が図の左端の設備と
対称的である。崩された型枠は脱型、型組みライン11
のコンベアで進められる。
【0025】次に図2によって第2発明の製造方法を説
明する。図2の実施例はこの発明の製造方法の実施設備
をすべて公知のものでまとめた例である。すなわち自走
台車4´は普通の台車に自走機構を加えただけで、打設
場1付属の積込み装置13と養生場5前との間、及び養
生場沿い通路6には普通の台車用レールが敷いてある。
その両レールが直交する曲り角に、自走台車4´を乗込
ませて向きを90°変える周知のレール短片付き回転台
12がある。これによって長年のトラバーサとそのため
の溝の構築が不要になったのである。なお図2では型枠
の図を略した。
【0026】回転台12で向きを変えられた自走台車4
´は養生場沿い通路6のレールへ乗り移って、養生場5
の所要の養生室5aの前で停まる。各養生室5aの前か
内部には公知の型枠押込み又は引込み専用設備(図略)
があるから、自走台車4´上の型枠は養生室5a内へ入
れられる。自走台車4´は回転台12上へ戻り、打設場
1へ行って次の型枠を受取る、という事を繰返す。なお
養生ずみ型枠は上記専用設備により、養生室前に停まっ
た自走台車4´上へ移され、養生場沿い通路6を進んで
図2右端の回転台12に乗込み、90°回されて、脱
型、型組みライン11右端の積下ろし装置13により、
該ラインへ下ろされる。下ろされた型枠はライン上で脱
型、清掃、塗油、型組みを終えて打設場1へ入ることは
言うまでもない。
【0027】次に図3、4、5によって、この発明装置
独自の自走台車を説明する。図示した実施例は図1の自
走台車4つまり車輪だけ向きを変えるもので、図2の回
転台12により台車全体の向きを変えるものではない。
しかし第2発明の製造方法は回転台を使うことに特徴が
あるのでない。自走台車の車輪か台車全体かの向きを変
える所に特徴があるのであって、図2の実施例でも図
3、4、5の自走台車を使えば、回転台無しで第2発明
の製造方法の実施、それによるトラバーサ廃止が可能で
ある。
【0028】図3はこの発明の製造装置の自走台車の一
実施例で、自走台車4の長方形の基枠を4a、荷台を4
bとしている。基枠4aの四隅に付けた車輪14は垂直
軸14aのまわりに90°回転して、前向き横向きに向
きを変えられる。基枠4aの上面に沿う荷台4bを水平
に支持し自動昇降させるのは、基枠4aの下側に四本設
けた油圧シリンダ15である。
【0029】荷台4bには四箇所に浮かし脚16が垂下
し、基枠4a下面の案内筒16a内を上下摺動する。こ
の実施例は浮かし脚16の下端に補助案内ローラ17が
付き、荷台4bが油圧シリンダ15によって押下げられ
た時だけ、案内ローラ17の鍔17aが溝形案内材8の
両側上縁を押して、台車4自体を床面から浮かす。図4
の右半分がその状態で、車輪14が床面Fから浮上がっ
ている。つまり車輪14の向きを変えやすくしている。
図4の左半分は型枠Mを養生場に残して出て来る時の状
態であるが、こちらは台車の長手方向中心線での断面の
ため浮かし脚16が見えず、中心部の垂直軸案内ローラ
18が現れている。
【0030】車輪14はいずれも向きを90°変えるた
め、垂直軸14aをチエンと油圧モータ19とで回動さ
せるようにしている。車輪14四個のうち二個は駆動モ
ータ20を付け、一緒に回動するようにしている。車輪
14は床面を走るが、その床面には溝形案内材8を縦横
に敷いているので、曲り角では車輪14の通り道として
溝形案内材8の途切れ部8aを設けている。なお図3の
台車中央部には油圧ユニット21、側面には給電リール
車7から伸びたケーブルを巻取る自動巻きリール22を
付けている。自走台車4と給電リール車7とを簡単につ
ないだり離したりする装置の図は略した。
【0031】図5の自走台車4は養生場内台車通路へ入
込み、荷台4bを下げて型枠M(架台だけ示す)を通路
両側の型枠支持台10上に下ろした状態を示している。
なおこの発明の製造方法及び製造装置は上記実施例に限
定されず、発明の要旨の範囲内でも多様に変化、応用し
得ること言うまでもない。自走台車の動力をバッテリに
よるとか、光データ電送装置を取り入れるとかも容易に
考えられる。また車輪の向きを各個に変えるのでなく、
基枠の下に設けた車台の向きを変えるようにしてもよい
事は言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】打設場でコンクリートを投入した型枠を
養生場へ運び、養生場内に整然と並べるのに台車を使う
かぎり、横送り用トラバーサとこれを走らせる溝が不可
欠とされた従来の業界常識を、この発明は完全に打破っ
た。トラバーサとその溝が不要になるため、基礎工事
費、設備工事費が大幅に低下し、工場の作業地区と養生
場との間の溝が無くなるため通行上の利便を得、工場の
模様変えも容易になった。
【0033】またこの発明の製造装置の自走台車は第
1、第2発明の双方に使えるが、特に向きを変える回数
が多い第1発明に適用すれば、曲り角を訳なく曲がる性
能が大いに発揮される。従来、台車をトラバーサに乗込
ませた所要時間で、自走台車の全車輪の向きを変えられ
る。図3、4、5の実施例の自走台車の縦走速度は最大
60m/分、横行速度でも30m/分と高速搬送を可能
にした。
【0034】また上記自走台車は荷台昇降用油圧シリン
ダを活用し、特設の浮かし脚により台車自体を軽く浮か
す新方式を開いて、車輪の向きを容易に変えられるよう
にした。車輪の向きを変えるのが簡単でも、駆動機構が
伴わなければ価値がない。この発明は四個の車輪のうち
二個にモータを付設し、一緒に向きを変えるようにして
問題を無くした。モータ三個以上は、無駄で、一個では
足りない。
【0035】またこの発明の自走台車の車輪はレール無
しで床面を自由に走り、方向を決めるのは台車下面の垂
直軸案内ローラと床面に敷いた溝形案内材によったか
ら、設備工事費を大きく減らした。上記溝形案内材は曲
り角で、床面を走る車輪の障害になるおそれがあるが、
車輪を通す幅の途切れ部を設けて解決し得る。養生場内
台車通路へ入込んで両側の型枠支持台上に型枠を降ろす
ため、自走台車は細長い形になる。その長手方向中心線
上の前後対称位置に垂直軸案内ローラを付け、さらにそ
れらの左右に補助案内ローラを加えて縦走、横走いずれ
も完全に案内作用をするようにした。その補助案内ロー
ラは前述の浮かし脚下端に付け、該ローラの鍔が溝形案
内材の両側上縁に載って、案内作用、台車浮かし作用兼
用とする簡素、有効な構成にした。
【0036】この発明の自走台車は油圧ユニットを内蔵
し、その油圧ポンプと車輪駆動モータを回す電流は随行
する給電リール車からのケーブルによるから、工場、養
生場のどこへでも行って働くことが出来る。養生場へ入
った時は給電リール車を入口に停めてケーブルを伸ばす
ことにより、給電リール車の方向変え設備を不要にし得
た。養生場内の台車通路は自走台車が運んで来た型枠を
通路両側の型枠支持台に降ろしたり、すくい上げて運び
出したりするため、通路路面から型枠支持台上面までの
高さ、路面と支持台上面の水平の精度が要求される。こ
の発明はその路面や支持台の設備工事を、溝形に工場製
作したコンクリート材を敷き継ぐことにより、大幅に簡
易化し、しかも精度を高めた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の製造方法の説明用平面図である。
【図2】第2発明の製造方法の説明用平面図である。
【図3】この発明の製造装置の自走台車の一実施例の平
面図である。
【図4】図3の立面断面図で、左半分は型枠を降ろすた
め荷台を下げた状態、右半分はその荷台をさらに押下
げ、反力で台車を浮かした状態である。
【図5】図4の側面図で、給電リール車も加えた図であ
る。
【符号の説明】
4 自走台車 5 養生場 6 養生場沿い通路 9 養生場内台車通路 10 型枠支持台 15 油圧シリンダ 16 浮かし脚 17 補助案内ローラ 18 案内ローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打設場でコンクリートを満たした型枠
    を、その下面又は型枠受台下面より幅が狭い自動昇降荷
    台付き自走台車に載せて養生場へ進め、上記荷台を下げ
    ることにより上記型枠を養生場に、両端支持の状態で降
    ろして台車を戻すコンクリート製品の製造方法におい
    て、 コンクリート入り型枠を荷台に載せた自走台車を、養生
    場と床続きの工場内を走らせ、曲り角では一たん停止
    し、その場で台車の少くとも車輪の向きを変えて進ま
    せ、所要の出入口から養生場内台車通路へ進入させ、予
    め走行時の高さに押上げていた荷台を下げることによ
    り、通路両側に立つ型枠支持台上に型枠を渡し載せて、
    該台車を戻すことを特徴とするコンクリート製品の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 打設場でコンクリートを満たした型枠を
    直接、または受台車を介して自走台車に載せ、工場内を
    走らせたその自走台車が養生場の各出入口が並ぶ養生場
    沿い通路への曲り角に達したら一たん停止させ、その場
    で自走台車の少くとも車輪の向きを変えて、そのまま養
    生場沿い通路を走らせ、所要の養生場出入口の前で停止
    させ、運んで来た上記型枠又は受台車を、押込み又は引
    込み専用設備により、自走台車上から養生場内へ送り込
    むことを特徴とするコンクリート製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の製造方法のため
    の製造装置であって、 その自走台車は長方形基枠の四隅に設けた前向き横向き
    に向きを変えられる車輪と、上記基枠上面に沿う荷台を
    水平に支持し自動昇降させる配置で基枠下側に設けた数
    本の油圧シリンダと、上記荷台の数箇所に垂下した脚材
    で、常時は下端が路面に達しない浮かし脚とを備え、 上記油圧シリンダはその押上力を無くして上記荷台の浮
    かし脚を路面につけ、さらにその押下力の反力で台車自
    体を路面から浮かして、上記車輪の向きを変えやすくす
    るものであることを特徴とするコンクリート製品製造装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、 上記台車の車輪4個のうち2個は駆動モータ付きで、モ
    ータと車輪が一緒に向きを変えるものであることを特徴
    とするコンクリート製品の製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の装置において、 上記各車輪は床面を走り、台車下面の垂直軸案内ローラ
    は床面に仰向けに敷かれた溝形案内材内を走るようにし
    たことを特徴とするコンクリート製品の製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、 上記溝形案内材は養生場の各台車通路入口が並ぶ養生場
    沿い通路に二本平行して敷かれ、養生場内の各台車通路
    の中央に一本ずつ敷かれ、上記二本と一本の案内材の交
    叉位置では台車の車輪を通す途切れ部が設けられている
    ことを特徴とするコンクリート製品の製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の装置において、 その垂直軸案内ローラは台車下面の長手方向中心線上、
    前後に離れた対称位置に一個ずつあり、上記中心線を挟
    んで上記各案内ローラの左右に、上記浮かし脚下端に付
    けた補助案内ローラがあり、これら補助案内ローラは上
    記浮かし脚が台車を浮かす際、上記溝形案内材の両側上
    縁に載る鍔を有することを特徴とするコンクリート製品
    の製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の装置において、 その台車は油圧ユニット一式を内蔵し、給電リール車を
    従えて上記養生場沿い通路を転進し、所要の出入口前に
    上記給電リール車を停めて、養生場内台車通路へ進入す
    るようにしたことを特徴とするコンクリート製品の製造
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の装置において、 その養生場内の各台車通路は、平らな路面の両側に型枠
    支持台が並び立つ溝形に工場製作したコンクリート材を
    敷き継いだものであることを特徴とするコンクリート製
    品製造装置。
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