JPH085627B2 - フォークリフトのティルトシリンダ取付構造 - Google Patents

フォークリフトのティルトシリンダ取付構造

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JPH085627B2
JPH085627B2 JP27486790A JP27486790A JPH085627B2 JP H085627 B2 JPH085627 B2 JP H085627B2 JP 27486790 A JP27486790 A JP 27486790A JP 27486790 A JP27486790 A JP 27486790A JP H085627 B2 JPH085627 B2 JP H085627B2
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JP
Japan
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support plate
tilt cylinder
mounting structure
mast
welding
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JP27486790A
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昌信 渋谷
正美 落合
崇人 岩元
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株式会社豊田自動織機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フォークリフトのマストユニットを前後傾
させるためにアウタマストに取り付けられるティルトシ
リンダのアウタマストに対する取付構造に関する。
(従来の技術) 第5図に示すように、フォークリフトにおけるマスト
ユニットの左右のアウタマスト11は、その下端部が車体
前端下部、具体的にはフロントアクスル12にマストブラ
ケット13を介して前後傾可能に取り付けられている。マ
ストユニットを前後傾させるための左右のティルトシリ
ンダ14は、シリンダ本体の後端部が車体にシリンダブラ
ケット16を介して回動可能に枢着されるとともに、前方
の斜め上方へ向けて延出され、そのピストンロッド15の
前端部が前記アウタマスト11の中間部に接合された支持
プレート17に枢軸18を介して回動可能に連結されてい
る。
そして、従来の支持プレート17は、一般にはほぼ矩形
に形成されるとともに、アウタマスト外面に重ねられた
状態でその前端面全域と上端面の一部及び下端面の一部
とが溶接によって接合されている。なお、左右の支持プ
レート17は、その後端面下部側がティルトビーム19によ
って結合されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述した従来の場合には、実際の使用時に
おいて、支持プレート17をアウタマスト11に接合してい
る溶接部20のうち、とくに上端面側の溶接端部A点に応
力が集中して亀裂が入ったり剥がれたりすることがあ
り、そのまま放置したときは、それが順次進行して破損
に至るという問題がある。これは、荷役作業時におい
て、アウタマスト11に対して図示仮想線の如く、ティル
トシリンダ14の力の作用点である枢軸18を中心として前
方へ撓ませるようなモーメント荷重が作用し、そしてこ
の撓みにより溶接端部Aにこれを引っ張るような形態で
外力が集中的に作用することに原因するものと考えられ
る。
そこで本発明は、上述の問題に鑑み、アウタマスト外
面に支持プレートを接合する溶接部分の、とくに上端面
側の溶接端部に発生する応力集中を軽減し得るように改
良されたフォークリフトのティルトシリンダ取付構造を
提供することを、その目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明は次のように構成
したものである。
すなわち、下端部が車体の前端下部に前後傾可能に取
付けられたアウタマストのほぼ中間部に、後端が車体に
回動可能に支持されて前方の斜め上方へ延出するティル
トシリンダの前端部を回動可能に取り付けるための取付
構造において、前記ティルトシリンダの前端部を回動可
能に取り付けるために前記アウタマストの外側面に重ね
られた状態で溶接により接合される支持プレートを備え
ており、同支持プレートはほぼ矩形に形成されるととも
に、上端面側には水平面と直線状の傾斜面とを有する段
部を備えており、支持プレートの少なくとも前端面全域
と上端面とを含んで施される溶接部の上端部側の溶接端
部が前記傾斜面上に設定されている取付構造としたもの
である。
(作用) 上記構成としたことにより、荷役作業時において、ア
ウタマストが前方へ撓んだときの支持プレートの上端面
側に関する溶接部の応力は、溶接端部に集中するほか、
傾斜面と水平部との交点部分にも集中する。つまり、支
持プレートの上端面側の溶接部に関しては、応力集中部
が2箇所となり、溶接端部に集中していた従来に比べる
と半減することが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図及び第2図に基づいて
具体的に説明する。フォークリフトにおけるマストユニ
ットの左右のアウタマスト1は従来と同様に車体前端下
部、具体的にはフロントアクスル2にマストブラケット
3を介して前後傾可能に取り付けられる。また、左右の
ティルトシリンダ4は、シリンダ本体の端部が車体にシ
リンダブラケット6を介して回動可能に取り付けられた
状態で、前方の斜め上方に向けて延在されるとともに、
そのピストンロッド5の端部がアウタマスト1の外側面
に接合された支持プレート7に枢軸8を介して回動可能
に連結される。
支持プレート7は、ほぼ矩形状に形成されるととも
に、アウタマスト1の上下方向のほぼ中間部においてそ
の後端部側がアウタマスト1の後端から一部突出した状
態でマスト外側面に重ねられ、その状態で、前端面全域
と、上端面の一部と、下端面の一部とが溶接により接合
されており、そして後端部の上側においてティルトシリ
ンダ4のピストンロッド5と枢軸8により連結される。
なお、左右の支持プレート7はその後端下部がティルト
ビーム9によって互いに結合されている。
しかして、支持プレート7の上端面側は、前側部分が
水平面7aに形成され、また前後方向のほぼ中間位置であ
ってティルトシリンダ4との連結点よりは前側部分が本
実施例では該ティルトシリンダ4の力の作用線に対して
ほぼ直角をなす後上がりの傾斜面7bに形成されている。
すなわち、支持プレート7の上端面側は、前側が水平
面7aで中間位置が傾斜面7bとされた段部に形成されてお
り、そして両面7a,7bの交点が鈍角となっている。従っ
て、支持プレート7に施される溶接部10のうち、上端面
側に関しての溶接部は、その水平面7aから傾斜面7bまで
及んでおり、そして溶接端部Aは傾斜面7bに定められて
いる。
なお、ティルトシリンダ4の力の作用線は、アウタマ
スト1の傾動に伴い上下方向に関して変動するものであ
るが、本実施例にあっては前記傾斜面7bは、ティルトシ
リンダ4の変角範囲内の特定の方向、たとえばマスト前
傾時においてほぼ直角をなすように設定される。
本実施例のティルトシリンダ取付構造は上述のように
構成したものであり、従って、荷役作業時において、ア
ウタマスト1に前傾方向のモーメントが作用して該アウ
タマスト1が第1図の図示仮想線の如く前方へ撓んだと
き、支持プレート7の上端面側の溶接部10に関しては、
溶接端部Aに応力が集中するほか、傾斜面7bと水平面7a
との交点部分Bにも応力が集中する。つまり、支持プレ
ート7の上端面と水平面7aのみならずそれに連接する傾
斜面7bとすることにより、2箇所の応力集中部を形成す
ることができるため、結果として、上端面側の溶接部10
の応力集中を2点に分散することができる。
このことにより、溶接端部Aに生ずる応力を従来に比
べて半減することが可能となる。
また、本実施例にあっては支持プレート7の上端面側
の溶接部10のうち、ティルトシリンダ4の力の作用線に
対してほぼ直角をなす傾斜面7b側の溶接部は、溶接端部
Aと交点部分Bとの間で前記アウタマスト1の撓みによ
る引っ張り力に対して均等に対抗することになるため、
このことによっても溶接端部Aに生ずる応力集中が軽減
されることになる。
第3図及び第4図は、上述のような上端面に傾斜面7b
を備えた本実施例の支持プレート7と、上端面が水平面
のみからなる従来の支持プレート17とについて、アウタ
マスト1,11に前傾方向のモーメントを作用させたときの
溶接端部Aに働く応力の大きさを歪みゲージを使って測
定した2例の結果を示したものである。
なお、測定に際して、上端面の溶接長さについては、
本実施例の水平面溶接長さと傾斜面溶接長さとを合わせ
た長さが従来の水平面溶接長さと等しく設定されてお
り、この点を除いては同一条件とした。
第3図に示す応力試験例1と、第4図に示す応力試験
例2とでは、支持プレートの肉厚と、ティルトビームの
板厚とがそれぞれ相違し、それ以外については全く同一
条件とした。
第3図の応力試験例1では、従来の支持プレート17の
溶接端部Aに生じた応力Pkg/cm2に対し、本実施例の支
持プレート7の溶接端部Aに生じた応力は、0.45Pkg/mm
2に減少している。また第4図の応力試験例2では、従
来の支持プレート17の溶接端部Aに生じた応力Qkg/mm2
に対し、本実施例の支持プレート7の溶接端部Aに生じ
た応力は、0.3Qkg/mm2に減少している。
この応力試験によっても、本実施例の支持プレート7
は、従来の支持プレート17に比べて溶接端部Aの応力が
軽減していることを認めることができた。
なお、本実施例では傾斜面7bがティルトシリンダ4の
力の作用線に対してほぼ直角をなす場合で説明したが、
これに限るものではなく、たとえばマスト前傾時におい
て、ティルトシリンダ4の力の作用線に対してほぼ90度
〜35度の範囲であれば差し支えない。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、支持プレート
をアウタマスト外側面に溶接により接合する場合におい
て、上端面側に水平面と直線状の傾斜面とを有する段部
を備えた構成とし、そしてその傾斜面に溶接端部が位置
するような形態で溶接することにより、溶接端部に生ず
る応力集中を従来に比べて半減することが可能となる。
このことにより、支持プレートの耐久性を向上して安全
性の高いティルトシリンダの取付構造を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係るティルトシリンダ取付構
造を示す側面図、第2図は要部を示す分解斜視図、第3
図及び第4図はそれぞれ本発明に係る支持プレートと従
来の支持プレートとの上端面側溶接端部に関する応力試
験結果を示すグラフ、第5図は従来のティルトシリンダ
の取付構造を示す側面図である。 1……アウタマスト、4……ティルトシリンダ 7……支持プレート、7a……水平面 7b……傾斜面、10……溶接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端部が車体の前端下部に前後傾可能に取
    付けられたアウタマストのほぼ中間部に、後端が車体に
    回動可能に支持されて前方の斜め上方へ延出するティル
    トシリンダの前端部を回動可能に取り付けるための取付
    構造であって、 前記ティルトシリンダの前端部を回動可能に取り付ける
    ために前記アウタマストの外側面に重ねられた状態で溶
    接により接合される支持プレートを備えており、同支持
    プレートはほぼ矩形に形成されるとともに、上端面側に
    は水平面と直線状の傾斜面とを有する段部を備えてお
    り、支持プレートの少なくとも前端面全域と上端面とを
    含んで施される溶接部の上端部側の溶接端部が前記傾斜
    面上に設定されているフォークリフトのティルトシリン
    ダ取付構造。
JP27486790A 1990-10-12 1990-10-12 フォークリフトのティルトシリンダ取付構造 Expired - Lifetime JPH085627B2 (ja)

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