JPH05338996A - マストとティルトシリンダとの連結部構造 - Google Patents

マストとティルトシリンダとの連結部構造

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JPH05338996A
JPH05338996A JP17747892A JP17747892A JPH05338996A JP H05338996 A JPH05338996 A JP H05338996A JP 17747892 A JP17747892 A JP 17747892A JP 17747892 A JP17747892 A JP 17747892A JP H05338996 A JPH05338996 A JP H05338996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mast
tilt
reinforcing member
tilt cylinder
tilt bracket
Prior art date
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Pending
Application number
JP17747892A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahito Iwamoto
崇人 岩元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 マストとティルトシリンダとの連結部強度を
向上する上で有効な連結部構造を提供する。 【構成】 アウタマスト1の外側面に対してティルトシ
リンダ4と連結可能なティルトブラケット7が溶接によ
り接合されたアウタマスト1とティルトシリンダ4との
連結部構造において、前記ティルトブラケット7の周囲
を取り囲むように補強部材9を配置するとともに、その
周縁部をアウタマスト1の外側面に溶接により接合す
る。補強部材9はティルトブラケット7を取り囲む部位
を最大幅として該部位から上下方向にその幅が漸減する
ような略楕円形に形成されて断面係数の急変による応力
集中が回避されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフトのマス
トユニットと、該マストユニットを前後傾させるための
ティルシリンダとを連結するための連結部構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6に示すように、フォークリ
フトにおけるマストユニットの左右のアウタマスト11
は、その下端部が車体前端下部、具体的にはフロントア
クスルハウジング12にマストピボットブラケット13
を介して前後傾可能に取付けられている。マストユニッ
トを前後傾させるためのティルトシリンダ14は、シリ
ンダ本体の後端部が車体にシリンダブラケット16を介
して回動可能に枢着されるとともに、前斜め上方へ向け
て延出され、そのピストンロッド15の前端部がアウタ
マスト11の中間部に溶接により固着されたティルトブ
ラケット17に枢軸18を介して回動可能に連結されて
いる。また、図示の従来例では左右のアウタマスト11
は、ティルトブラケット17の取付部付近の後端面にお
いてティルトビーム19によって相互に結合されている
場合を示しているが、左右のティルトブラケット17の
後端部相互を結合する例もある。すなわち、従来はマス
トユニットに作用する前傾方向の力Fをティルトシリン
ダ14によリ支え、また、力Fにより生ずるアウタマス
トを開こうとするモーメントM(これは、ティルトブラ
ケット17とピストンロッド15との連結点がマスト外
面に対してオフセットしている関係で発生する)をティ
ルトビーム19により支える構造となっている。なお、
図中溶接部については塗り潰しにより表している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マストのテ
ィルト部、つまりアウタマスト11とティルトシリンダ
14との連結部は、積載荷重による前回りのモーメント
を支持する部位であるため、強度的にすこぶる重要であ
り、かつ弱い部分でもある。上述した従来の連結部構造
においては、ティルトブラケット17はアウタマスト1
1に対してその外周縁を溶接により固着されているが、
その固着部のうち、断面係数が急変する固着上端部の図
示A部と、また、マストを開こうとするモーメントM1
を受ける図示B部とに高い応力が集中的に発生し、これ
が原因で応力集中部付近に亀裂が入る可能性があった。
【0004】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、マス
トとティルトシリンダとの連結部の強度を向上し得る上
で有効な連結部構造を提供することを、解決すべき技術
的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、アウタマストの外側面にティルトシリンダと連結可
能なティルトブラケットを溶接により固着してなるマス
トとティルトシリンダとの連結部構造であって、前記テ
ィルトブラケットの周囲を取り囲むように補強部材を配
置し、この補強部材は前記ティルトブラケットを囲む部
位を最大幅として該部位から上下方向にその幅が漸減す
るような略楕円形に形成されるとともに、その周縁部が
前記アウタマストに対して溶接により固着されているこ
とを特徴としている。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明に係る連結部構
造にあっては、ティルトブラケットを取り囲むように配
置された補強部材がティルトブラケットのマストに対す
る固着部の応力集中を低減するように作用する。また、
略楕円形状に形成された補強部材は、断面係数の急変に
よる応力集中が回避される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。フォークリフトにおけるマストユニット
の左右のアウタマスト1は、図1に示すように、車体前
端下部、具体的にはフロントアクスルハウジング2にマ
ストピボットブラケット3を介して前後傾可能に取付け
られる。また、左右のティルトシリンダ4は、シリンダ
本体の端部が車体にシリンダブラケット6を介して回動
可能に取付けられるとともに、前斜め上方に向けて延在
されており、そしてそのピストンロッド5の先端が、ア
ウタマスト1の外側面に溶接により固着された図2、3
に示す如き平面コ字形のティルトブラケット7に枢軸8
を介して回動可能に連結されている。なお、図ではティ
ルトブラケット7はその後端面がアウタマスト1の後端
面と略面一となるように設定されている場合を示すが、
必ずしも面一である必要はない。
【0008】しかして、アウタマスト1の外側面にはテ
ィルトブラケット7を取り囲むように補強部材9が配置
されている。この補強部材9は上下に長い一様厚みの板
部材であって、その後側はティルトシリンダ4との干渉
を避け得るように前記ティルトブラケット7を挟んで上
下に分割された状態でアウタマスト1の後端面よりも後
方へ所定長さで延在されている。また、前記補強部材9
は前記ティルトブラケット7を囲む部位を最大幅として
該部位から上下方向にその幅が漸減するような略楕円形
に形成されている。すなわち、補強部材9は断面係数の
急変を避け得る形状に形成されている。
【0009】そして、上述の如く配置される補強部材9
は、その全周縁部がアウタマスト1に対して溶接により
固着されている。この場合、補強部材9及びティルトブ
ラケット7の溶接部の後側端末は、曲げモーメントが最
大となるアウタマスト1の後端部を避けてそれよりも若
干手前で終わるように設定することが望ましい。また、
前記補強部材9の上下の突出片9aの内面側にはそれら
突出片9a間の隙間を埋めるようにして補強プレート1
0が溶接により固着され、さらに左右の補強プレート1
0の後端部には左右方向に水平に延在配置されたティル
トビーム11の各端部が溶接により結合されている。な
お、溶接部については、塗り潰しにより表してある。
【0010】上述のように構成された本実施例の連結部
構造にあっては、ティルトブラケット7を取り囲むよう
に配置した補強部材9がティルトブラケット7の外周縁
部を補強し、ティルトブラケット7の断面係数の急変に
より生じていた図示A部の応力を低減することができ、
また、補強部材9、補強プレート10及びティルトビー
ム11がマストを開こうとするモーメントMに対抗して
ティルトブラケット7の前側部分を補強し、図示B部の
応力を低減することができる。
【0011】図4は、本実施例による連結部構造と、従
来の連結部構造とについて実施した応力試験比較図であ
り、図4の(a)は図示A部の応力を示し、図4の
(b)は図示B部の応力を示している。なお、上記応力
試験はマストユニットの最大揚高でかつ最大荷重を付加
して静止した状態において、図示A部と図示B部に生ず
る応力の大きさを歪みゲージを使って測定した。図4の
(a)に示す応力試験例では、従来のA部に生じた応力
Pkg/mm2 に対し、本実施例の場合は、0.7Pkg/mm
2 に低減している。また、図4の(b)に示す応力試験
例では、従来のB部に生じた応力Qkg/mm2 に対し、本
実施例の場合は、0.3Qkg/mm2 まで低減している。
すなわち、この応力試験からも明らかなように、本実施
例の連結部構造を採用したときは、従来に比較して図示
A部及び図示B部を含めた連結部の強度アップが達成さ
れる。また、補強部材9はティルトブラケット7を囲む
部位を最大幅として該部位から上下方向にその幅が漸減
するような略楕円形に形成されており、従って断面係数
の急変による応力集中の発生が回避される。
【0012】なお、本実施例では補強部材9の突出片9
aに補強プレート10を固着し、この補強プレート10
にティルトビーム11を固着する構成としてあるが、補
強プレート10とティルトビーム11とは一体であって
も差し支えない。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ティルトブラケットを取り囲むように補強部材を配置し
たことにより、該ティルトブラケットのアウタマストに
対する固着部位の応力集中部位を補強し得たものであ
り、このことによりマストとティルトシリンダとの連結
部の強度が高められ、安全性の向上に大きく役立つもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るマストとティルトシリン
ダとの連結部構造を示す側面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】連結部の要部斜視図である。
【図4】本実施例と従来との応力試験比較図である。
【図5】従来のマストとティルトシリンダとの連結部構
造を示す側面図である。
【図6】図5のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
1…アウタマスト 4…ティルトシリ
ンダ 7…ティルトブラケット 9…補強部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタマストの外側面にティルトシリン
    ダと連結可能なティルトブラケットを溶接により固着し
    てなるマストとティルトシリンダとの連結部構造であっ
    て、前記ティルトブラケットの周囲を取り囲むように補
    強部材を配置し、この補強部材は前記ティルトブラケッ
    トを囲む部位を最大幅として該部位から上下方向にその
    幅が漸減するような略楕円形に形成されるとともに、そ
    の周縁部が前記アウタマストに対して溶接により固着さ
    れているマストとティルトシリンダとの連結部構造。
JP17747892A 1992-06-10 1992-06-10 マストとティルトシリンダとの連結部構造 Pending JPH05338996A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6318509B1 (en) * 1999-02-17 2001-11-20 Inventio Hg Flexible elevator car dome to reduce noises from airflow
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JP2016172624A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 株式会社豊田自動織機 フォークリフトの荷役装置

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