JPH085585Y2 - モータの取付構造 - Google Patents

モータの取付構造

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JPH085585Y2
JPH085585Y2 JP1989013195U JP1319589U JPH085585Y2 JP H085585 Y2 JPH085585 Y2 JP H085585Y2 JP 1989013195 U JP1989013195 U JP 1989013195U JP 1319589 U JP1319589 U JP 1319589U JP H085585 Y2 JPH085585 Y2 JP H085585Y2
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良博 浜道
強 真田
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、モータの取付構造に関する。詳しくは、モ
ータをその出力軸が所定の動力伝達位置(第1および第
2の動力伝達位置)に位置決め保持されるようにフレー
ムに固定するモータの取付構造に関する。
[従来の技術] 例えば、プリンタの紙送り機構における駆動機構で
は、フレームにモータとこのモータの回転をプラテンギ
ヤやトラクタギヤへ伝達するギヤ列とを固定して紙送り
を行っている。
ところで、プリンタの紙送り機構では、印字ヘッドの
ピン数(紙送り方向に配設されたピン数)によって最少
紙送り量が異なる。例えば、印字ヘッドのピン数が9ピ
ンの場合には最少紙送り量は1/144インチ、印字ヘッド
のピン数が24ピンの場合には最少紙送り量は1/180イン
チである。
最小紙送り量が異なる場合では、紙送りを行うプラテ
ンギヤやトラクタギヤを駆動させるモータおよびこのモ
ータの出力軸の回転を各ギヤへ伝達するギヤ列の取付け
位置を最少紙送り量によって変える必要がある。
そこで、まず、9ピンの場合の駆動機構と24ピンの場
合の駆動機構とを第6図で説明する。
9ピンの場合の駆動機構では、第1の動力伝達位置A1
を中心としてモータギヤaを配置し、このモータギヤa
の回転をB1を中心とするリダクションギヤb1で減速して
プラテンギヤdへ伝達する。また、モータギヤaの回転
をリダクションギヤb1で減速し、C1を中心とするアイド
ラギヤc1を介してトラクタギヤeへ伝達する。
24ピンの場合の駆動機構では、第2の動力伝達位置A2
を中心としてモータギヤaを配置し、このモータギヤa
の回転をB2を中心とするリダクションギヤb2で減速して
プラテンギヤdへ伝達する。また、モータギヤaの回転
をリダクションギヤb2で減速し、C2を中心とするアイド
ラギヤc2で介してトラクタギヤeへ伝達する。
このように、9ピンの場合の駆動機構と24ピンの場合
の駆動機構とでは、モータギヤの中心位置A1,A2、リダ
クションギヤb1,b2の中心位置B1,B2およびアイドラギ
ヤc1,c2の中心位置C1,C2が互いに異なる。
従って、従来では、最小紙送り量に対応してリダクシ
ョンギヤb1,b2およびアイドラギヤc1,c2を所定の位置
関係をもって配置したギヤブロックをそれぞれ別々に用
意するとともに、モータを共通としてモータギヤa(モ
ータ出力軸)の取付位置がA1,A2となるフレームを別々
に用意するか、あるいは、フレームを共通としてモータ
ギヤa(モータ出力軸)の取付位置がA1,A2となるよう
にモータの取付部の形状を変えていた。
[考案が解決しようとする課題] 従来の方法では、最小紙送り量に応じて、フレームお
よびモータのいずれか一方を交換しなければならない。
このことは、最小紙送り量の異なる機種ごとに異なる
形状のフレームまたはモータを予め用意しておかなけれ
ばならないので、製作が面倒である上、在庫管理も大変
である。
ここに、本考案の目的は、このような従来の課題を解
消し、フレームおよびモータを交換することなく、モー
タの出力軸の動力伝達位置を変えられるモータの取付構
造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] そのため、本考案では、モータを、その出力軸が所定
の動力伝達位置に位置決め保持されるようにフレームに
固定するモータの取付構造において、 前記モータの被取付部に、当該モータの出力軸が間に
位置するように一対の突起部を設け、 該一対の突起部に、前記モータの出力軸を中心として
180度離れかつ当該出力軸からのそれぞれの距離の差が
第1および第2の動力伝達位置間の距離と等しくなるよ
うに係合孔を形成し、 前記フレームに、第1および第2の動力伝達位置のい
ずれに位置決めされても前記モータの出力軸が挿通可能
な貫通孔を形成するとともに,第1および第2の動力伝
達位置を通る直線上で第1の動力伝達位置からのそれぞ
れの距離が前記モータの各係合孔と出力軸との間の各距
離と等しいものとされ当該各係合孔と係止して当該モー
タを固定可能な一対の固定部を設け、 前記モータを、その出力軸を中心として180度回転さ
せて前記フレーム側の各固定部と係止する当該モータ側
の突起部を変えることにより、当該モータの出力軸の動
力伝達位置の切替を行うように構成した、ことを特徴と
する。
[作用] 上記構成による本考案では、フレーム側の一対の固定
部に係止されるモータ側の一対の突起部(各係合孔)
を、モータの出力軸を中心として180度離れかつ当該出
力軸からのそれぞれの距離の差が第1および第2の動力
伝達位置間の距離と等しくなるように設けているから、
モータを180度回転させてフレーム側の各固定部と係止
する当該モータ側の突起部を変えれば、出力軸の中心か
ら各突起部の係合孔までの距離の差だけ出力軸を変位さ
せて第1および第2の動力伝達位置のいずれかに選択的
に位置決め保持することができる。よって、フレームお
よびモータを交換することなく、モータの出力軸の動力
伝達位置を切換えることができる。
[実施例] 以下、本考案に係るモータの取付構造を、プリンタの
紙送り機構における駆動機構に適用した一実施例につい
て図面を参照して説明する。なお、本実施例は、第6図
のように、最少紙送り量が異なる場合でも、フレームお
よびモータを変更することなく、共通使用できるように
構成したものである。
すなわち、本実施例に係るモータの取付構造は、第1
図〜第3図に示す如く、ステッピングモータ31をその出
力軸33が所定の動力伝達位置(第1の動力伝達位置A1
は第2の動力伝達位置A2)に位置決め保持されるように
フレーム11に固定するものである。
ステッピングモータ31には、第3図に示す如く、その
モータ31の出力軸33にモータギヤaが取付けられている
とともに、フレーム11に取付けるための被取付部(38)
を有している。被取付部は、ステッピングモータ31の出
力軸33側端面に取付けられた取付用部材38から形成され
ている。この取付用部材38の外周面には、一対の突起部
34,35が出力軸33を挟んで対向するように形成されてい
る。
一対の突起部34,35には、第1図および第2図に示す
如く、ステッピングモータ31の出力軸33を中心として18
0度離れかつ当該出力軸33からのそれぞれの距離の差が
第1および第2の動力伝達位置A1,A2間の距離と等しく
なるように係合孔39,40がそれぞれ形成されている。
すなわち、出力軸33の軸心から係合孔39の中心までの
距離をL1、出力軸33の軸心から係合孔40の中心までの距
離をL2とし、それぞれの距離L1,L2の差が第1および第
2の動力伝達位置A1,A2間の距離と等しくなるように設
定されている。
また、フレーム11のモータ取付面11Aには、第1図お
よび第3図に示す如く、第1および第2の動力伝達位置
A1,A2のいずれに位置決めされてもステッピングモータ
31の出力軸33が挿通可能な貫通孔としての長孔12が形成
されているとともに,第1および第2の動力伝達位置
A1,A2を通る直線上で第1の動力伝達位置A1からのそれ
ぞれの距離がステッピングモータ31の各係合孔(39,4
0)と出力軸33との間の各距離(L1,L2)と等しいものと
され当該各係合孔(39,40)と係止して当該モータ31を
固定可能な一対の固定部としてのフック部15,16が設け
られている。
一対のフック部15,16には、第1の動力伝達位置A1
らのそれぞれの距離がステッピングモータ31の各係合孔
39,40と出力軸33との間の各距離L1,L2と等しいものと
され,かつ当該各係合孔39,40に嵌挿して係止可能な係
合突起22,23がそれぞれ形成されている。
以下、ステッピングモータ31側の被取付部(取付用部
材38),フレーム11側の固定部(フック部15,16)等に
ついて詳述する。
ステッピングモータ31の取付用部材38の外周面には、
上記した突起部34,35の他に補助突起部36,37が出力軸33
を挟んで対向するように形成されている。なお、第3図
中、32は出力軸33の軸受筒である。
フレーム11には、図3に示す如く、第1および第2の
動力伝達位置A1,A2を中心とする長孔12、リダクション
ギヤb1,b2の中心位置B1,B2を中心とする長孔13および
アイドラギヤc1,c2の中心位置C1,C2を中心とする長孔
14がそれぞれ形成されているとともに、これらの周囲4
箇所にステッピングモータ31を固定するために上記した
一対のフック部15,16の他に一対の補助フック部17,18が
設けられている。
なお、19,20は前記長孔12を挟んで対角位置に設けら
れたボスで、ギヤb1,c1を支持するギヤ支持部材411
よびギヤb2,c2を支持する支持部材412を位置決めする
ためのものである。
より具体的には、フック部15,16および補助フック部1
7,18は、第4図および第5図にも示す如く、フレーム11
から切起されており、それぞれの挟持片部21は、当該フ
レーム11のモータ取付面11Aとの間にステッピングモー
タ31の各突起部34,35、36,37を差込めるように当該モー
タ取付面11Aと一定の隙間を隔てて対向している。つま
り、長孔12を挟んで対向する一対のフック部15,16は、
フレーム11から切起こされてほぼL字形状に形成された
挟持片部21を有している。
各挟持片部21,21の内面側には、球面状の係合突起22,
23がステッピングモータ31の各突起部34,35の係合孔39,
40に嵌挿して係止し得るように一体的に形成されてい
る。また、長孔12を挟んで対向する一対の補助フック部
17,18は、それぞれの挟持片部21,21を上壁として互いに
対向する面および一方の対角面をそれぞれ開口した箱形
に形成されている。そして、その挟持片部21,21の内面
側には山状の突起24が一体的に形成されている。
なお、ギヤ支持部材411,412は、最少紙送り量によっ
て選択されたいずれか一方が、フレーム11とモータ31と
の間に介在された状態で組込まれる。ここでは、9ピン
の場合にはギヤ支持部材411が、24ピンの場合にはギヤ
支持部材412が選択されるようになっている。
ギヤ支持部材411には、その対角位置にフレーム11の
ボス19,20に嵌合する位置決め孔421,431が形成されて
いるとともに、この位置決め孔421,431がボス19,20に
嵌合した状態において、第1の動力伝達位置A1と対応す
る位置にステッピングモータ31の軸受筒32が嵌合する大
きさのガイド孔441が形成されている。
また、ステッピングモータ31の取付用部材38と接する
面側には、そのモータ31の取付用部材38を各フック部1
5,16および各補助フック部17,18のそれぞれの挟持片部2
1へ付勢する球面状の突起451〜481が一体的に設けられ
ている。さらに、それとは反対側面には、リダクション
ギヤb1およびアイドラギヤc1の中心位置B1,C1と対応す
る位置にこれらのギヤb1,c1を支持するスタッド491,5
01がそれぞれ突設されている。
ギヤ支持部材412には、その対角位置にフレーム11の
ボス19,20に嵌合する位置決め孔422,432が形成されて
いるとともに、この位置決め孔422,432がボス19,20に
嵌合した状態において、第2の動力伝達位置A2と対応す
る位置にステッピングモータ31の軸受筒32が嵌合する大
きさのガイド孔442が形成されている。
また、ステッピングモータ31の取付用部材38と接する
面側には、そのモータ31の取付用部材38を各フック部15
〜18のそれぞれの挟持片部21へ付勢する球面状の突起45
2〜482が一体的に設けられている。さらに、それとは反
対側面には、リダクションギヤb2およびアイドラギヤc2
の中心位置B2,C2と対応する位置にこれらのギヤb2,c2
を支持するスタッド492,502がそれぞれ突設されてい
る。
次に、本実施例の作用を説明する。
9ピン用の駆動機構を構成する場合には、ギヤ支持部
材411を用いる。ギヤ支持部材411のスタッド491,501
フレーム11の長孔13,14に差込みながら、位置決め孔4
21,431をフレーム11の2本のボス19,20に嵌合させる
と、その2本のボス19,20によってギヤ支持部材411がフ
レーム11に対して位置決めされる。
続いて、ステッピングモータ31を第1図の二点鎖線の
状態にセットする。このとき、ステッピングモータ31の
軸受筒32がギヤ支持部材411のガイド孔441に嵌合した状
態となる。この状態において、ステッピングモータ31を
第1図中反時計方向へ回動させ、取付用部材38の各突起
部34,35および各補助突起部36,37を、フレーム11のモー
タ取付面11Aと各フック部15,16および各補助フック部1
7,18のそれぞれの挟持片部21との間の隙間に強制的に差
込む。
すると、各突起部34,35の係合孔39,40が挟持片部21の
突起22,23によって係止されるので、ステッピングモー
タ31がフレーム11に対して位置決めされる。この状態で
は、ギヤ支持部材411の突起451〜481によってステッピ
ングモータ31の突起部34,35および補助突起部36,37が各
フック部15,16および各補助フック部17,18のそれぞれの
挟持片部21へ付勢された状態となるから、ステッピング
モータ31は一段とガタなく確実にフレーム11に固定され
る。
最後に、フレーム11の裏面側に突出したスタッド4
91,501にリダクションギヤb1およびアイドラギヤc1
支持させると、リダクションギヤb1はモータギヤaとプ
ラテンギヤdとに、アイドラギヤc1はリダクションギヤ
b1とトラクタギヤeとにそれぞれ噛合された状態とな
る。
従って、ステッピングモータ31の出力軸の回転をモー
タギヤaおよびリダクションギヤb1を介してプラテンギ
ヤdへ、リダクションギヤb1の回転をアイドラギヤc1
介してトラクタギヤeへ、それぞれ伝達することができ
る。
一方、24ピン用の駆動機構を構成する場合には、ギヤ
支持部材412を用いる。この場合、上記と同様な方法で
ギヤ支持部材412をフレーム11に位置決めした後、ステ
ッピングモータ31を第2図の二点鎖線の状態にセットす
る。つまり、第1図の状態に対してステッピングモータ
31を出力軸33の軸心を中心として180度回転させた状態
にセットする。このとき、ステッピングモータ31の軸受
筒32がギヤ支持部材412のガイド孔442に嵌合すること
は、上記と同様である。
この状態において、ステッピングモータ31を第2図中
反時計方向へ回動させ、取付用部材38の各突起部34,35
および各補助突起部36,37をフレーム11のモータ取付面1
1Aと各フック部16,15および各補助フック部18,17のそれ
ぞれの挟持片部21との間の隙間に強制的に差込む。
すると、第5図に示すように、突起部34,35の係合孔3
9,40が挟持片部21の係合突起23,22を被嵌して係止する
ので、ステッピングモータ31がフレーム11に対して位置
決めされるとともに、ギヤ支持部材412の突起452〜482
によってステッピングモータ31の各突起部34,35および
各補助突起部36,37が、各フック部16,15および各補助フ
ック部18,17のそれぞれの挟持片部21へ付勢された状態
で固定される。
このとき、ステッピングモータ31の出力軸33の軸心か
ら突起部34,35の係合孔39,40の中心までの距離L1,L2
差が、第1および第2の動力伝達位置A1,A2間の距離と
等しくなっているので、出力軸33のモータギヤaの中心
は第2の動力伝達位置A2に変位することになる。
最後に、フレーム11の裏面側に突出したスタッド4
92,502にリダクションギヤb2およびアイドラギヤc2
支持させると、リダクションギヤb2はモータギヤaとプ
ラテンギヤdとに、アイドラギヤc2はリダクションギヤ
b2とトラクタギヤeとにそれぞれ噛合された状態とな
る。
従って、ステッピングモータ31の出力軸33の回転をモ
ータギヤaおよびリダクションギヤb2を介してプラテン
ギヤdへ、リダクションギヤb2の回転をアイドラギヤc2
を介してトラクタギヤeへ、それぞれ伝達することがで
きる。
従って、本実施例によれば、最低紙送り量の異なる機
種ごとにギヤ支持部材411,412を用意しておけば、フレ
ーム11およびステッピングモータ31を交換することな
く、これらを共通使用することができる。
つまり、ステッピングモータ31の出力軸33の軸心から
各突起部34,35の係合穴39,40の中心までの距離L1,L2
差を、第1および第2の動力伝達位置A1,A2間の距離と
等しくなるように形成したので、ステッピングモータ31
を出力軸33を中心として180度回転させてフレーム11側
の各フック部15,16と係止する当該モータ31側の突起部3
4,35を変えれば、出力軸33をフレーム11に対して変位さ
せて第1および第2の動力伝達位置A1,A2のいずれかに
選択的に位置決め保持することができる。従って、ステ
ッピングモータ31の取付部の形状を全く変更することな
くそのまま異なる機種に適用することができる。
また、フレーム11には、そのフレーム11のモータ取付
面11Aと一定の隙間を隔てて対向する挟持片部21を有す
る各フック部15,16および各補助フック部17,18を設ける
とともに、ステッピングモータ31にはこれらの各フック
部15,16および各補助フック部17,18に差込み可能な各突
起部34,35および各補助突起部36,37を有する取付用部材
38を設け、フレーム11にギヤ支持部材411または412を組
込んだ状態において、各突起部34〜37を各フック部15〜
18に強制的に差込み、ギヤ支持部材411または412の突起
451〜481または452〜482でステッピングモータ31を各フ
ック部15〜18の挟持片部21へ付勢してフレーム11に対し
て固定するようにしたので、ステッピングモータ31の固
定を簡単にかつ能率的に行うことができる。
また、フレーム11側の各フック部15,16の挟持片部21
に係合突起22,23を設けるとともに、ステッピングモー
タ31側の各突起部34,35に係合突起22,23と係止する係合
孔39,40を形成したので、突起部34〜37をフック部15〜1
8に強制的に差込むと、係合孔39,40が突起22,23と係合
するので、ステッピングモータ31をフレーム11に対して
位置決めすることができる。しかも、各ギヤ支持部材41
1,412には、ステッピングモータ31の軸受筒32と嵌合す
るガイド孔441,442が形成されているので、これによっ
ても位置決めすることができる。
また、ギヤ支持部材411,412には、各機種に対応する
ギヤ取付位置にリダクションギヤb1,b2およびアイドラ
ギヤc1,c2を支持するスタッド491,501、492,502を突
設したので、これらのリダクションギヤb1,b2およびア
イドラギヤc1,c2の取付けを簡単かつ能率的に行うこと
ができる。
なお、上記実施例では、係合突起22,23付きのフック
部15,16によって固定部を形成したが、固定部として
は、これに限られるものではなく、単なるねじ孔あるい
は貫通穴でもよい。ねじ孔とした場合には、止めねじを
ステッピングモータ31の係合孔39,40を通してねじ孔に
螺合すればよい。また、貫通孔の場合には、止めねじを
係合孔39,40および貫通孔に挿入し、その突出端にナッ
トを螺合して両者を締付け固定すればよい。
また、上記実施例では、ステッピングモータ31の回転
をプラテンギヤdとトラクタギヤeとに伝達するため
に、各ギヤ支持部材411,412に2本のスタッド491,5
01、492,502を突設したが、ステッピングモータ31の回
転をいずれか一方のギヤd,eへ伝達するだけでよい場合
には1本のスタッドのみでもよい。さらに、その1本の
スタッドに直接駆動ギヤを取付けるようにしてもよい。
また、フレーム11の貫通孔を長孔12から形成したが、
これに限定されるものではなく、ステッピングモータ31
の出力軸33が第1および第2の動力伝達位置A1,A2のい
ずれに位置決めされた場合にも当該出力軸33が挿通する
ことができれば、どのような形状でもよい。例えば、ば
か穴でもよい。
さらに、上記実施例では、プリンタの紙送り機構にお
ける駆動機構について説明したが、本考案は、これに限
られるものでなく、フレームに動力伝達可能な出力軸を
有するモータを固定する構造一般に適用することができ
る。
[考案の効果] 以上の通り、本考案によれば、フレーム側の一対の固
定部に係止されるモータ側の一対の突起部の係合孔が、
モータの出力軸を中心として180度離れかつその出力軸
からのそれぞれの距離の差が第1および第2の動力伝達
位置間の距離と等しくなるように設けられているから、
モータを出力軸を中心として180度回転させてフレーム
側の各固定部と係止する当該モータ側の突起部を変えれ
ば、出力軸の中心から各突起部の係合孔までの距離の差
だけ出力軸をフレームに対して変位させて第1および第
2の動力伝達位置のいずれかに選択的に位置決め保持す
ることができる。よって、フレームおよびモータを交換
することなく、モータの出力軸の動力伝達位置を切換え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図はモータと
フレームの各フック部との係合状態を示す図、第2図は
第1図の状態に対してモータを出力軸を中心として180
度回転させてから取付けた状態を示す図、第3図は分解
斜視図、第4図はフレームの断面図、第5図はフレーム
にモータおよびギヤ支持部材を組込んだ状態を示す図、
第6図はプリンタの紙送り機構における駆動機構を示す
図である。 11……フレーム、12……長孔(貫通孔)、15,16……フ
ック部(固定部)、22,23……フック部の係合突起、31
……ステッピングモータ、33……出力軸、34,35……突
起部、39,40……係合孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浜道 良博 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京電 気株式会社大仁工場内 (72)考案者 真田 強 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京電 気株式会社大仁工場内 (72)考案者 田中 芳明 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東京電 気株式会社大仁工場内 (56)参考文献 実開 昭56−34386(JP,U) 実公 昭58−44625(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータを、その出力軸が所定の動力伝達位
    置に位置決め保持されるようにフレームに固定するモー
    タの取付構造において、 前記モータの被取付部に、当該モータの出力軸が間に位
    置するように一対の突起部を設け、 該一対の突起部に、前記モータの出力軸を中心として18
    0度離れかつ当該出力軸からのそれぞれの距離の差が第
    1および第2の動力伝達位置間の距離と等しくなるよう
    に係合孔を形成し、 前記フレームに、第1および第2の動力伝達位置のいず
    れに位置決めされても前記モータの出力軸が挿通可能な
    貫通孔を形成するとともに,第1および第2の動力伝達
    位置を通る直線上で第1の動力伝達位置からのそれぞれ
    の距離が前記モータの各係合孔と出力軸との間の各距離
    と等しいものとされ当該各係合孔と係止して当該モータ
    を固定可能な一対の固定部を設け、 前記モータを、その出力軸を中心として180度回転させ
    て前記フレーム側の各固定部と係止する当該モータ側の
    突起部を変えることにより、当該モータの出力軸の動力
    伝達位置の切替を行うように構成した、 ことを特徴とするモータの取付構造。
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