JPH08547Y2 - 高圧ドーム形圧縮機 - Google Patents

高圧ドーム形圧縮機

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JPH08547Y2
JPH08547Y2 JP7502491U JP7502491U JPH08547Y2 JP H08547 Y2 JPH08547 Y2 JP H08547Y2 JP 7502491 U JP7502491 U JP 7502491U JP 7502491 U JP7502491 U JP 7502491U JP H08547 Y2 JPH08547 Y2 JP H08547Y2
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suction passage
refrigerant suction
refrigerant
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cylinder
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善裕 小川
正典 増田
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Daikin Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として冷凍装置に用
いる高圧ドーム形圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の圧縮機は、例えば実開平
1−149589号公報に開示され、また図6で概略的
に示したように、密閉ケーシングA内の上部にモータ
(図示せず)を配置すると共に、下部に前記モータの駆
動軸Bを介して駆動される圧縮要素Cを配置して、該圧
縮要素Cを構成するシリンダDの冷媒吸込通路Eに、冷
媒配管Fを接続し、前記圧縮要素Cの駆動により、前記
冷媒配管Fを介して冷媒ガスを前記シリンダDのシリン
ダ室Gに導入すると共に、該シリンダ室Gで前記冷媒ガ
スを圧縮した上で、前記密閉ケーシングA内に吐出し
て、該密閉ケーシングAに接続した外部吐出管(図示せ
ず)から外部に供給するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで以上の圧縮機
では、前記圧縮要素Cで圧縮されて高温となった高圧ガ
ス冷媒が、該圧縮要素Cを内装しているケーシングA内
に吐出されることから、前記圧縮要素Cを構成するシリ
ンダDは、前記高温高圧のガス冷媒により過熱されて高
温となる。そのため前記冷媒配管Fから吸入される低圧
のガス冷媒が、前記シリンダDの冷媒吸込通路Eを通過
する際、高温状態にある前記シリンダDの熱により過熱
されて膨張する結果、該冷媒ガスの密度が低下して、圧
縮要素の運転効率が低下する不具合がある。
【0004】一方、この種の圧縮機では、前記圧縮要素
Cからの冷媒吐出時、シリンダD内における脈動により
共鳴音が生じる問題もある。かかる問題に対しては、例
えば実開昭63−136286号公報に記載され、また
図7に示すように、圧縮要素CのシリンダDにおける吐
出ポート部Hの近くに、シリンダ室Gに開口する導入口
J1と、該導入口J1と連通する空洞部J2とを形成し
て、これら導入口J1と空洞部J2とでいわゆるヘルム
ホルツマフラーKを構成したものが知られている。
【0005】ところが以上のように吐出側に前記のごと
くヘルムホルツマフラーKを設ける場合、高周波数の振
動による騒音の低減は行えるにしても、低周波数の振動
による騒音の低減に対しては充分な効果が得られない
し、また前記マフラーKは吐出ポート部Hに設けるた
め、トップクリアランスが増加して容積効率が低下し、
能力ダウンが生じる問題がある。また以上の構成におい
て、低周波数の振動による騒音を低減するために、前記
ヘルムホルツマフラーKの空洞部J2の容積を大きくす
ることが考えられるが、該マフラーKは吐出ポート部H
に設けているのでトップクリアランスが更に増加し、容
積効率が一層低下する問題が生じるのであって、従っ
て、前記吐出側に前記マフラーHを設ける場合には前記
空洞部J2の容積が制限され、低周波数の騒音に対して
は充分な効果が期待できない。
【0006】本考案は以上のような実情に鑑みて開発し
たものであって、目的とするところは、第1に、冷媒配
管を介して吸入される吸入ガスが、シリンダに形成した
冷媒吸込通路の通過時に、高温高圧の冷媒ガスで加熱さ
れているシリンダの熱により過熱されることによる容積
効率の低下を抑制することが出来る高圧ドーム形回転圧
縮機を提供することにあり、また第2に、吸入ガス過熱
による容積効率の低下を抑制出来ながら低周波数の騒音
も同時に低減出来る回転式圧縮機を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記した第1
の目的を達成するため、本考案は、ケーシング1に冷媒
吸込通路6をもつ圧縮要素3を内装し、前記冷媒吸込通
路6に冷媒配管8を連通するようにした高圧ドーム形圧
縮機において、前記冷媒吸込通路6に、該冷媒吸込通路
6に密嵌する嵌合筒部91と、該嵌合筒部91に連続
し、前記冷媒吸込通路6の内径より小径とした小径筒部
92とをもった管体9を取付けて、この管体9の小径筒
部92の外周面と前記冷媒吸込通路6の内周面との間に
ガス滞留部P1を設けたのである。
【0008】また前記した第2の目的を達成するため
に、冷媒吸込通路6における密閉ケーシング側に管体9
の嵌合筒部91を密嵌して、前記管体9の小径筒部92
の外周面と冷媒吸込通路6の内周面との間に形成するガ
ス滞留部P1を圧縮要素3のシリンダ室40側に連通さ
せると共に、前記ガス滞留部P1の前記嵌合筒部91側
に、前記小径筒部92の外周面と冷媒吸込通路6の内周
面との径方向隙間を拡大した空洞部P2を設け、前記ガ
ス滞留部P1と空洞部P2とでホルムヘルツマフラーを
構成するようにしたのである。
【0009】しかして前記管体9は、低伝導材料より形
成するのが好ましい。また前記管体9は、冷媒配管8と
接続するインレットチューブ7に一体に形成してもよ
い。
【0010】
【作用】前記冷媒吸込通路6に、該冷媒吸込通路6に密
嵌する嵌合筒部91と、該嵌合筒部91に連続し、前記
冷媒吸込通路6の内径より小径とした小径筒部92とを
もった管体9を取付けて、この管体9の小径筒部92の
外周面と前記冷媒吸込通路6の内周面との間にガス滞留
部P1を設けることにより、該ガス滞留部P1が断熱空
間の役割を果たし、圧縮要素3から前記ケーシング1内
に吐出される高温高圧の冷媒ガスにより、前記冷媒吸込
通路6を設けているシリンダ4が過熱されて高温となっ
ていても、かかるシリンダ4の熱が前記ガス滞留部P1
で遮断することが出来るので、前記管体9を介してシリ
ンダ室に供給される冷媒ガスが前記シリンダ4の熱によ
り過熱されるのが抑制され、圧縮要素の運転効率を高め
ることが出来る。
【0011】また前記ガス滞留部P1を圧縮要素3のシ
リンダ室40側に連通させると共に、前記ガス滞留部P
1の前記嵌合筒部91側に、前記小径筒部92の外周面
と冷媒吸込通路6の内周面との径方向隙間を拡大した空
洞部P2を設けることにより、このガス滞留部P1と空
洞部P2とで、前記シリンダの熱が前記冷媒吸込通路6
を通過する冷媒ガスに伝わるのを抑制するための断熱空
間として利用出来ながら圧縮要素3の駆動に伴い発生す
る騒音を低減するためのヘルムホルツマフラーの機能を
も同時に持たせることが出来、従って圧縮要素の運転効
率を高めながらしかも騒音の発生をも低減することが出
来る。
【0012】また前記シリンダに形成する冷媒吸込通路
6と該冷媒吸込通路6に密嵌する管体9とを利用して、
前記ガス滞留部P1と空洞部P2とを形成するようにし
ているので、前記空洞部P2の容積を大きくとることが
出来、且つ前記ガス滞留部P1の長さも長くとることが
出来るので、特に低周波数の騒音を効率よく低減するこ
とが出来るのである。
【0013】また前記管体9を低伝導材料より形成する
ことにより、前記管体9を介してシリンダ室に供給され
る冷媒ガスが前記シリンダ4の熱により過熱されるのを
一層抑制することが出来るし、また前記管体9を、冷媒
配管8と接続するインレットチューブ7に一体に形成す
ることにより、部品点数並びに組付手間の削減を図るこ
とが出来る。
【0014】
【実施例】図3に示す圧縮機は、高圧ドーム形のロータ
リ式圧縮機であって、密閉ケーシング1内の上部にロー
タ21とステータ22とから成るモータ2を配置すると
共に、このモータ2の下方に圧縮要素3を配置して、該
圧縮要素3を前記モータ2のロータ21に組付けた駆動
軸23を介して駆動させるようにしている。
【0015】前記圧縮要素3は、シリンダ室40を備え
たシリンダ4と、該シリンダ4の上下両側面に対接され
るフロントヘッド5a及びリヤヘッド5bとを備え、前
記シリンダ室40に内装したローラ41に前記駆動軸2
3の偏心軸部24を挿嵌すると共に、前記シリンダ4に
は、その外部側から前記シリンダ室40に至る冷媒吸込
通路6を形成して、この吸込通路6にインレットチュー
ブ7を介して冷媒配管8を接続して成り、前記偏心軸部
24の偏心回転により、前記冷媒吸込通路6を介して前
記シリンダ室40内に吸入される冷媒ガスを圧縮した上
で、この冷媒ガスをケーシング1内に吐出させると共
に、この吐出冷媒ガスを前記ケーシング1の上部に接続
した外部吐出管11を介して外部に供給するようにして
いる。
【0016】しかして図1から図3に示す実施例では、
前記冷媒吸込通路6における前記密閉ケーシング1側を
後記する管体9の接続通路部61とし、また前記冷媒吸
込通路6における前記シリンダ室40側を前記接続通路
部61の内径よりも小径とした小径通路部62に形成し
ている。
【0017】一方、前記インレットチューブ7の前記シ
リンダ室40側端部には、前記冷媒吸込通路6における
前記接続通路部61に密嵌可能な嵌合筒部91と、該嵌
合筒部91に連続して、前記冷媒吸込通路6における前
記小径通路部62の内径よりも小径とした小径筒部92
とから成る管体9を一体形成し、前記嵌合筒部91の前
記接続通路部61への嵌合により、前記小径筒部92の
先端側を前記小径通路部62に遊挿して、該小径通路部
62の内周面と前記小径筒部92の先端側外周面との間
にガス滞留部P1を設け、該ガス滞留部P1の前記シリ
ンダ室40側を該シリンダ室40に連通させると共に、
前記吸込通路6の接続通路部61の内周面と、該接続通
路部61の内周面に対向する前記小径筒部92の外周面
との間に、前記ガス滞留部P1に連通し且つ該ガス滞留
部P1の径方向隙間T1よりも大きな径方向隙間T2と
した空洞部P2を設けている。
【0018】以上の構成とすることにより、前記冷媒吸
込通路6の内周面と前記管体9との間に形成される前記
ガス滞留部P1と空洞部P2に前記冷媒配管8から前記
シリンダ室40に流入する冷媒ガスの一部が滞留して、
該ガス滞留部P1と空洞部P2とが断熱空間の役割を果
たすのであって、斯くして前記圧縮要素3の駆動に伴
い、該圧縮要素3から前記ケーシング1内に吐出される
高温高圧の冷媒ガスにより、前記冷媒吸込通路6を設け
ているシリンダ4が加熱されて高温となっていても、か
かるシリンダ4の熱が前記ガス滞留部P1と空洞部P2
とで遮断されて、前記冷媒配管8から前記インレットチ
ューブ7ないし前記管体9内を通過する冷媒ガスが前記
シリンダ4の熱により過熱されるのを抑制することが出
来るのである。
【0019】また以上の実施例では、前記空洞部P2と
ガス滞留部P1とでヘルムホルツマフラーが構成され
て、騒音の低減が可能となるのであり、しかも前記空洞
部P2は、前記冷媒吸込通路6とインレットチューブ7
とを利用して形成するのであるから、その容積を充分大
きくとれ、従って、能力低下なく、特に低周波数の騒音
を低減することが可能となるのである。
【0020】即ち、いま、共鳴周波数をf0 ,音速を
C,音響伝播率をC0 ,前記空洞部P2の容積をVとす
れば、
【0021】
【数1】
【0022】の関係式が成立する。
【0023】また、前記冷媒吸込通路6と空洞部P2と
を連通する前記ガス滞留部P1の長さをLとし、該ガス
滞留部P1における断面積をSとすれば、前記音響伝播
率C0 は、
【0024】
【数2】
【0025】で表せる。
【0026】従って、前記共鳴周波数f0 は、
【0027】
【数3】
【0028】となる。
【0029】以上の式から、前記冷媒吸込通路6の接続
通路部61と前記小径筒部92との間に形成される前記
空洞部p2を、大きな容積Vに確保し、かつ、前記ガス
滞留部P1の長さLを大となし、また、このガス滞留部
P1における断面積Sを小とすることにより、前記共鳴
周波数f0 を小さくできるのであって、前記した実施例
のヘルムホルツマフラーは、これらの条件を容易に満足
できるので、特に低周波数の騒音をねらって低減できる
のである。
【0030】また、以上のヘルムホルツマフラーは、冷
媒吸込通路6とインレットチューブ7とを利用して形成
できるのであるから、前記空洞部P2とガス滞留部P1
とは、前記シリンダ4に設ける冷媒吸込通路6と、該吸
込通路6に接続する前記インレットチューブ7とを設計
変更することにより、簡単且つ所望の大きさに形成でき
るため、既存部品を有効利用した簡単な構造で低周波数
の騒音に有効な前記ヘルムホルツマフラーを形成出来る
のである。
【0031】以上の実施例では、前記管体9を前記イン
レットチューブ7に一体形成したが、別体に形成しても
よい。この場合、前記管体9は、例えばセラミックス
(ジルコニア)や樹脂等の低熱伝導材料から形成するの
が好ましい。
【0032】また以上の実施例では、前記ガス滞留部P
1と前記空洞部P2とで、前記シリンダの熱が前記冷媒
吸込通路6を通過する冷媒ガスに伝わるのを抑制するた
めの断熱空間としての機能と、圧縮要素3の駆動に伴い
発生する騒音を低減するためのヘルムホルツマフラーと
しての機能とを持たせたが、図4又は図5に示すよう
に、ガス滞留部P1のみを形成するようにしてもよい。
【0033】即ち図4に示す実施例では、前記冷媒吸込
通路6をストレートに形成する一方、前記インレットチ
ューブ7の前記シリンダ4側に、前記冷媒吸込通路6に
おける前記ケーシング1側に密嵌可能な嵌合筒部91
と、該嵌合筒部91に連続して、前記冷媒吸込通路6の
内径より小径とした小径筒部92とから成る管体9を一
体形成して、該小径筒部92の外周面と前記冷媒吸込通
路6内周面との間にガス滞留部P1のみを設けているの
であり、また図5に示す実施例では、前記冷媒吸込通路
6における前記密閉ケーシング1側を管体9の接続通路
部61とし、また前記冷媒吸込通路6における前記シリ
ンダ室40側を前記接続通路部61の内径よりも小径と
した小径通路部62に形成する一方、前記冷媒吸込通路
6における接続通路部61に密嵌可能で且つ前記インレ
ットチューブ7を挿嵌可能な嵌合筒部91と、該嵌合筒
部91に連続して前記冷媒吸込通路6における小径通路
部62の内径より小径とした小径筒部92とから成る管
体9を前記インレットチューブ7とは別に形成して、前
記嵌合筒部91の前記接続通路部61への密嵌により、
該小径筒部92の外周面と前記小径通路部62の内周面
との間にガス滞留部P1のみを設けるようにしている。
【0034】尚、該4及び図5に示す実施例では、前記
小径筒部92の外周面と前記冷媒吸込通路6内周面との
間に形成するガス滞留部P1を、圧縮要素3のシリンダ
室40側に連通させるようにしたが、前記嵌合筒部91
を前記冷媒吸込通路6における前記シリンダ4側に設け
ると共に、前記小径筒部92を前記ケーシング1側に設
けることで、この小径筒部92の外周面と前記冷媒吸込
通路6内周面との間に形成されるガス滞留部P1を前記
ケーシング1内に連通させるようにしてもよい。
【0035】また以上の実施例では、高圧ドーム形のロ
ータリー圧縮機に本考案を適用したが、高圧ドーム形の
スクロール式圧縮機にも適用することが出来る。
【0036】
【考案の効果】以上のごとく本考案は、冷媒吸込通路6
に、該冷媒吸込通路6に密嵌する嵌合筒部91と、該嵌
合筒部91に連続し、前記冷媒吸込通路6の内径より小
径とした小径筒部92とをもった管体9を取付けて、こ
の管体9の小径筒部92の外周面と前記冷媒吸込通路6
の内周面との間にガス滞留部P1を設けることにより、
該ガス滞留部P1が断熱空間の役割を果たし、圧縮要素
3から前記ケーシング1内に吐出される高温高圧の冷媒
ガスにより前記冷媒吸込通路6を設けているシリンダ4
が加熱されて高温となっていても、かかるシリンダ4の
熱が前記ガス滞留部P1で遮断することが出来、従っ
て、前記冷媒配管8から前記管体9を介してシリンダ室
に供給される冷媒ガスが前記シリンダ4の熱により過熱
されるのが抑制され、圧縮要素の運転効率を高めること
が出来るのである。
【0037】又、前記管体9の小径筒部92の外周面と
冷媒吸込通路6の内周面との間に形成するガス滞留部P
1を圧縮要素3のシリンダ室40側に連通させると共
に、前記ガス滞留部P1の前記嵌合筒部91側に、前記
小径筒部92の外周面と冷媒吸込通路6の内周面との径
方向隙間を拡大した空洞部P2を設ることにより、この
ガス滞留部P1と空洞部P2とで、前記シリンダの熱が
前記冷媒吸込通路6を通過する冷媒ガスに伝わるのを抑
制するための断熱空間として利用出来ながら圧縮要素3
の駆動に伴い発生する騒音を低減するためのヘルムホル
ツマフラーの機能をも同時に持たせることが出来、従っ
て、圧縮要素の運転効率を高めながらしかも騒音の発生
をも低減することが出来る。
【0038】しかも前記シリンダに形成する冷媒吸込通
路6と該冷媒吸込通路6に密嵌する管体9とを利用し
て、前記ガス滞留部P1と空洞部P2とを形成するよう
にしているので、前記空洞部P2の容積を大きくとるこ
とが出来、且つ前記ガス滞留部P1の長さも長くとるこ
とが出来る結果、特に低周波数の騒音を効率よく低減す
ることが出来、換言すれば、簡単な構造で低周波数の騒
音に有効な前記ヘルムホルツマフラーを形成出来るので
ある。
【0039】また前記管体9を低伝導材料により形成す
るようにしているので、前記冷媒配管8から前記管体9
を介してシリンダ室に供給される冷媒ガスが前記シリン
ダ4の熱により過熱されるのをより効果的に抑制するこ
とが出来るし、また前記管体9をインレットチューブ7
に一体形成することにより、部品点数並びに組付手間の
削減を図ることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる圧縮機の要部を示す側断面図。
【図2】管体先端部分の正面図。
【図3】本考案をロータリ式回転圧縮機に適用した概略
断面図。
【図4】別の実施例を示す要部の断面図。
【図5】別の実施例を示す要部の断面図。
【図6】従来例を示す断面図。
【図7】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1 ケーシング 3 圧縮要素 6 冷媒吸込通路 7 インレットチューブ 9 管体 91 嵌合筒部 92 小径筒部 P1 ガス滞留部 P2 空洞部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング1に冷媒吸込通路6をもつ圧
    縮要素3を内装し、前記冷媒吸込通路6に冷媒配管8を
    連通するようにした高圧ドーム形圧縮機において、前記
    冷媒吸込通路6に、該冷媒吸込通路6に密嵌する嵌合筒
    部91と、該嵌合筒部91に連続し、前記冷媒吸込通路
    6の内径より小径とした小径筒部92とをもった管体9
    を取付けて、この管体9の小径筒部92の外周面と前記
    冷媒吸込通路6の内周面との間にガス滞留部P1を設け
    ていることを特徴とする高圧ドーム形圧縮機。
  2. 【請求項2】 冷媒吸込通路6における密閉ケーシング
    側に管体9の嵌合筒部91を密嵌して、前記管体9の小
    径筒部92の外周面と冷媒吸込通路6の内周面との間に
    形成するガス滞留部P1を圧縮要素3のシリンダ室40
    側に連通させると共に、前記ガス滞留部P1の前記嵌合
    筒部91側に、前記小径筒部92の外周面と冷媒吸込通
    路6の内周面との径方向隙間を拡大した空洞部P2を設
    けている請求項1記載の高圧ドーム形圧縮機。
  3. 【請求項3】 管体9が低熱伝導材料により形成されて
    いる請求項1又は2記載の高圧ドーム形圧縮機。
  4. 【請求項4】 管体9が、冷媒配管8と接続するインレ
    ットチューブ7と一体に形成されている請求項1又は2
    記載の高圧ドーム形圧縮機。
JP7502491U 1991-04-18 1991-09-18 高圧ドーム形圧縮機 Expired - Lifetime JPH08547Y2 (ja)

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JPH05993U JPH05993U (ja) 1993-01-08
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