JPH0854390A - 便内潜血検出装置および採便スティック組合体 - Google Patents
便内潜血検出装置および採便スティック組合体Info
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- JPH0854390A JPH0854390A JP19144194A JP19144194A JPH0854390A JP H0854390 A JPH0854390 A JP H0854390A JP 19144194 A JP19144194 A JP 19144194A JP 19144194 A JP19144194 A JP 19144194A JP H0854390 A JPH0854390 A JP H0854390A
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- Japan
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- container
- screw
- stool
- occult blood
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 採便スティックで採便した便を容易かつ確実
に略全量掻き取ることができる便内潜血検出装置および
採便スティック組合体を提供する。 【構成】 便内潜血検出装置は、開閉自在の隔壁13に
より開口側の溶液室14と密閉側の検出体室15とに区
画された第1および第2容器11a,11bを備えてい
る。また溶液室14内に懸濁用溶液25が充填され、容
器11aの開口には、採便スティック23が取付られた
密閉蓋21が装着される。採便スティック23の先端に
は、おねじ47aからなる計量部47が設けられ、第1
容器11aの内面にはおねじ47aと係合するめねじ4
0aを有するねじスキージ40が固着されている。計量
部47で採便された便は、めねじ40aにより掻き取ら
れる。
に略全量掻き取ることができる便内潜血検出装置および
採便スティック組合体を提供する。 【構成】 便内潜血検出装置は、開閉自在の隔壁13に
より開口側の溶液室14と密閉側の検出体室15とに区
画された第1および第2容器11a,11bを備えてい
る。また溶液室14内に懸濁用溶液25が充填され、容
器11aの開口には、採便スティック23が取付られた
密閉蓋21が装着される。採便スティック23の先端に
は、おねじ47aからなる計量部47が設けられ、第1
容器11aの内面にはおねじ47aと係合するめねじ4
0aを有するねじスキージ40が固着されている。計量
部47で採便された便は、めねじ40aにより掻き取ら
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗原抗体反応を利用し
た免疫法により便内潜血の検出を行なう便内潜血検出装
置および採便スティック組合体に関する。
た免疫法により便内潜血の検出を行なう便内潜血検出装
置および採便スティック組合体に関する。
【0002】
【従来の技術】集団検診および次期OTC(大衆薬)化
等の大腸癌検診において、検査技師はもちろん一般人
(受診者)に対しても、誰でも判りやすく間違いなく操
作できる便内潜血検出装置が検討されている。この場
合、便内潜血検出装置は不快感および不衛生感を伴うも
のであってはならない。
等の大腸癌検診において、検査技師はもちろん一般人
(受診者)に対しても、誰でも判りやすく間違いなく操
作できる便内潜血検出装置が検討されている。この場
合、便内潜血検出装置は不快感および不衛生感を伴うも
のであってはならない。
【0003】糞便排泄物中の潜血検出は、初期自覚症状
の乏しい大腸癌のスクリーニング方法として非常に貴重
な手段であり、消化器系等の多くの病態の診断における
早期発見、治療のために様々な医療機関で実施されてい
る。
の乏しい大腸癌のスクリーニング方法として非常に貴重
な手段であり、消化器系等の多くの病態の診断における
早期発見、治療のために様々な医療機関で実施されてい
る。
【0004】検出方法は大きく2つに大別することがで
きる。これらはヘモグロビンの持つ鉄イオンを検出する
化学法と、抗体を用いる免疫法(SPIA法等)とから
なる。食事や薬の制限をしなくても良いこと、および特
異性および感度の良さなどから、現在では免疫法が潜血
検出方法の主流になりつつある。この免疫法は、抗体に
感作する標識物として金コロイドなどの金属ゾル(SP
IA法等)、および染料ゾル、着色ラテックス、アルカ
リホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ他の酵
素を用いる潜血検出方法である。
きる。これらはヘモグロビンの持つ鉄イオンを検出する
化学法と、抗体を用いる免疫法(SPIA法等)とから
なる。食事や薬の制限をしなくても良いこと、および特
異性および感度の良さなどから、現在では免疫法が潜血
検出方法の主流になりつつある。この免疫法は、抗体に
感作する標識物として金コロイドなどの金属ゾル(SP
IA法等)、および染料ゾル、着色ラテックス、アルカ
リホスファターゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ他の酵
素を用いる潜血検出方法である。
【0005】糞便排泄物中の潜血の検出は、従来、主に
医療機関の関係者が行うものであり、採便工程、懸濁工
程、ろ過工程、検出判定工程の各々の工程を経て行なわ
れる。そして各工程は各々独自の装置(採便スティッ
ク、懸濁装置等)を用いて実施されている。しかしなが
ら、現在では自分の健康は自分で管理する風潮が強く、
また年々増加する大腸癌の早期発見にもつながることか
ら、診断薬のOTC(大衆薬)化が望まれている。さら
に老人保険事業として、大腸癌検診が制度化されれば、
便内潜血検出装置の需要は集団検診等において今後益々
増加し、次期OTC化も具体化するものと考えられてい
る。
医療機関の関係者が行うものであり、採便工程、懸濁工
程、ろ過工程、検出判定工程の各々の工程を経て行なわ
れる。そして各工程は各々独自の装置(採便スティッ
ク、懸濁装置等)を用いて実施されている。しかしなが
ら、現在では自分の健康は自分で管理する風潮が強く、
また年々増加する大腸癌の早期発見にもつながることか
ら、診断薬のOTC(大衆薬)化が望まれている。さら
に老人保険事業として、大腸癌検診が制度化されれば、
便内潜血検出装置の需要は集団検診等において今後益々
増加し、次期OTC化も具体化するものと考えられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように便内潜血
の検出は医療機関関係者が行うものであるが、医療機関
のみでは検診の機会が少なく、医療機関まで出向く必要
がある等の問題がある。
の検出は医療機関関係者が行うものであるが、医療機関
のみでは検診の機会が少なく、医療機関まで出向く必要
がある等の問題がある。
【0007】またOTC化するにあたり、従来の便内潜
血検査は採便工程、懸濁工程、ろ過工程、検出判定(呈
色判定)工程等、種々の工程を経て行なわれ、各々独自
の装置を用いているため、多くの操作が必要である。こ
のため操作が煩雑で煩わしく、操作ミスまたは不衛生感
等の問題が生じることがある。このように従来の検出装
置は使用時の操作が複雑で、家庭で簡便に使用すること
はできない。
血検査は採便工程、懸濁工程、ろ過工程、検出判定(呈
色判定)工程等、種々の工程を経て行なわれ、各々独自
の装置を用いているため、多くの操作が必要である。こ
のため操作が煩雑で煩わしく、操作ミスまたは不衛生感
等の問題が生じることがある。このように従来の検出装
置は使用時の操作が複雑で、家庭で簡便に使用すること
はできない。
【0008】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、使用時の操作が簡単で衛生上優れた便内潜
血検出装置および採便スティック組合体を提供すること
を目的とする。
ものであり、使用時の操作が簡単で衛生上優れた便内潜
血検出装置および採便スティック組合体を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一側が開口するとともに他側が密閉された容器と、この
容器内を開口側の溶液室と密閉側の検出体室とに区画す
る開封自在の隔壁と、前記容器の開口に装着される密閉
蓋と、前記密閉蓋に固着され、前記溶液室内に収納され
る採便スティックと、を備え、前記溶液室内に懸濁用溶
液を充填するとともに、前記検出体室内に潜血の有無を
判定する判定部を設け、前記採便スティックはその先端
に、おねじからなる円筒状計量部を有し、前記溶液室を
形成する容器内面に、前記計量部のおねじと係合するめ
ねじを有するねじスキージを固着したことを特徴とす
る。
一側が開口するとともに他側が密閉された容器と、この
容器内を開口側の溶液室と密閉側の検出体室とに区画す
る開封自在の隔壁と、前記容器の開口に装着される密閉
蓋と、前記密閉蓋に固着され、前記溶液室内に収納され
る採便スティックと、を備え、前記溶液室内に懸濁用溶
液を充填するとともに、前記検出体室内に潜血の有無を
判定する判定部を設け、前記採便スティックはその先端
に、おねじからなる円筒状計量部を有し、前記溶液室を
形成する容器内面に、前記計量部のおねじと係合するめ
ねじを有するねじスキージを固着したことを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の発明は、おねじからなる円
筒状計量部を先端に有する採便スティックと、前記計量
部のおねじと係合するめねじを有するねじスキージとか
らなる採便スティック組合体である。
筒状計量部を先端に有する採便スティックと、前記計量
部のおねじと係合するめねじを有するねじスキージとか
らなる採便スティック組合体である。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、採便スティック
の円筒状計量部を形成するおねじ間において採便した
後、計量部のおねじをねじスキージのめねじに係合さ
せ、おねじ間の便をめねじにより掻き取り溶液室内に放
出する。次に密閉蓋を容器の開口に装着して、溶液室内
で懸濁用溶液と便を混合し便懸濁液を作成し、隔壁を開
として溶液室内の便懸濁液を検出体室内に流入させ、判
定部において便内潜血の有無が判定される。
の円筒状計量部を形成するおねじ間において採便した
後、計量部のおねじをねじスキージのめねじに係合さ
せ、おねじ間の便をめねじにより掻き取り溶液室内に放
出する。次に密閉蓋を容器の開口に装着して、溶液室内
で懸濁用溶液と便を混合し便懸濁液を作成し、隔壁を開
として溶液室内の便懸濁液を検出体室内に流入させ、判
定部において便内潜血の有無が判定される。
【0012】請求項3記載の発明によれば、採便スティ
ックの円筒状計量部を形成するおねじ間において採便
し、その後計量部のおねじをねじスキージのめねじに係
合させ、おねじ間の便をめねじにより掻き取る。
ックの円筒状計量部を形成するおねじ間において採便
し、その後計量部のおねじをねじスキージのめねじに係
合させ、おねじ間の便をめねじにより掻き取る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1(a)(b)(c)は、本発明による
便内潜血装置の一実施例を示す図である。図1(a)
(b)(c)において、便内潜血装置は溶液室14を形
成する円筒状の第1容器11aと、この第1容器11a
の外側に装着され検出体室15を形成する円筒状の第2
容器11bとを備えている。第1および第2容器11
a,11bはいずれも合成樹脂製の透明体からなり、互
いに軸線方向に移動可能となっている。また第1容器1
1aの外周には突起49が形成され、第1容器11aの
外周には、突起49と第2容器11bの端部との間に位
置決め体41が嵌込まれている。この位置決め体41
は、軸線方向に貫通する切欠(図示せず)を有し、この
切欠により第1容器11aから取外せるようになってい
る。なお、第1容器11a内の溶液室14内には、水道
水、生理食塩水、バッファー等からなる懸濁溶液25が
充てんされている。
て説明する。図1(a)(b)(c)は、本発明による
便内潜血装置の一実施例を示す図である。図1(a)
(b)(c)において、便内潜血装置は溶液室14を形
成する円筒状の第1容器11aと、この第1容器11a
の外側に装着され検出体室15を形成する円筒状の第2
容器11bとを備えている。第1および第2容器11
a,11bはいずれも合成樹脂製の透明体からなり、互
いに軸線方向に移動可能となっている。また第1容器1
1aの外周には突起49が形成され、第1容器11aの
外周には、突起49と第2容器11bの端部との間に位
置決め体41が嵌込まれている。この位置決め体41
は、軸線方向に貫通する切欠(図示せず)を有し、この
切欠により第1容器11aから取外せるようになってい
る。なお、第1容器11a内の溶液室14内には、水道
水、生理食塩水、バッファー等からなる懸濁溶液25が
充てんされている。
【0014】また、第1容器11aの第2容器11bと
反対側端部は開口しており、この開口端に密閉蓋21が
内ねじ22を第1容器11aの外ねじ23aに係合させ
て装着されている。密閉蓋21には採便スティック23
が固着されており、採便スティック23の先端側にはお
ねじ47aからなる円柱状計量部47が設けられてい
る。この計量部47はおねじ47a間において所定量の
便を充てんするものである。
反対側端部は開口しており、この開口端に密閉蓋21が
内ねじ22を第1容器11aの外ねじ23aに係合させ
て装着されている。密閉蓋21には採便スティック23
が固着されており、採便スティック23の先端側にはお
ねじ47aからなる円柱状計量部47が設けられてい
る。この計量部47はおねじ47a間において所定量の
便を充てんするものである。
【0015】また第1容器11a内には、計量部47の
おねじ47aと係合するめねじ40aを有するねじスキ
ージ40が固着されている。図1(b)に示すように、
ねじスキージ40は、第1容器11aの内面から半径方
向内方に向かって複数、例えば4本突設され、各スキー
ジ40はその基端が保持部51により連結されるととも
に、各ねじスキージ40間には間隙50が形成されてい
る。めねじ40aは計量部47のおねじ47aと係合し
ておねじ47a間の便を掻き取り、間隙50から溶液室
14内に放出するようになっている。図1(a)に示す
ように、おねじ47aとめねじ40aは、いずれも硬質
合成樹脂製となっており、おねじ47aとめねじ40a
が係合する時は、密閉蓋21の内ねじ22は外ねじ23
aと未だ係合しないようになっている。
おねじ47aと係合するめねじ40aを有するねじスキ
ージ40が固着されている。図1(b)に示すように、
ねじスキージ40は、第1容器11aの内面から半径方
向内方に向かって複数、例えば4本突設され、各スキー
ジ40はその基端が保持部51により連結されるととも
に、各ねじスキージ40間には間隙50が形成されてい
る。めねじ40aは計量部47のおねじ47aと係合し
ておねじ47a間の便を掻き取り、間隙50から溶液室
14内に放出するようになっている。図1(a)に示す
ように、おねじ47aとめねじ40aは、いずれも硬質
合成樹脂製となっており、おねじ47aとめねじ40a
が係合する時は、密閉蓋21の内ねじ22は外ねじ23
aと未だ係合しないようになっている。
【0016】さらに第1容器11aの第2容器11b側
端部には連通孔42が形成され、この連通孔42は破断
自在のフィルム43によって密封されている。
端部には連通孔42が形成され、この連通孔42は破断
自在のフィルム43によって密封されている。
【0017】一方、第2容器11b内には、第1容器1
1a側のフィルム43を破断する突差部44が設けら
れ、この突差部44の基端には連通孔45が形成されて
いる。すなわち、位置決め体41を第1容器11aの外
周に嵌込んだ場合、第1および第2容器11a,11b
は突差部44とフィルム43とが互いに離間するように
位置決めされ(図1(a)参照)、位置決め体41を第
1容器11aの外周から取外した場合、第1および第2
容器11a,11bを互いに接近させることにより突差
部44によりフィルム43を破断するようになってい
る。また、第1容器11aと第2容器11bとの間に
は、シールリング24が取付けられている。
1a側のフィルム43を破断する突差部44が設けら
れ、この突差部44の基端には連通孔45が形成されて
いる。すなわち、位置決め体41を第1容器11aの外
周に嵌込んだ場合、第1および第2容器11a,11b
は突差部44とフィルム43とが互いに離間するように
位置決めされ(図1(a)参照)、位置決め体41を第
1容器11aの外周から取外した場合、第1および第2
容器11a,11bを互いに接近させることにより突差
部44によりフィルム43を破断するようになってい
る。また、第1容器11aと第2容器11bとの間に
は、シールリング24が取付けられている。
【0018】さらに第2容器11b内には、突差部44
側から順にフィルタ部18と、抗体固定部30を有する
検出板17と、吸収パッド20とが配設されている。ま
た、フィルタ部18と検出板17との間には、抗体感作
粒子部19が設けられている。検出板17は、図1
(c)に示すように、軸線方向に沿って配置されている
とともに、第2容器11b内に設けられた支持部17a
により支持されている。
側から順にフィルタ部18と、抗体固定部30を有する
検出板17と、吸収パッド20とが配設されている。ま
た、フィルタ部18と検出板17との間には、抗体感作
粒子部19が設けられている。検出板17は、図1
(c)に示すように、軸線方向に沿って配置されている
とともに、第2容器11b内に設けられた支持部17a
により支持されている。
【0019】次に各部の構成について、以下詳述する。
まずフィルタ部18は、ミリポアフィルター、ニトルセ
ルロース、ナイロンメンブラン、テフロンメッシュ、ガ
ラスフィルター、ろ紙、PVDF等からなり、必要に応
じて1層のみならず、多層構造として構成される。この
場合、下流側層の孔径を上流側層のものより細かくする
ことによりろ過効率を向上させることができる。、また
上流側層と下流側層との間にシリカやアルミナ等のパウ
ダを介在させて、ろ過効率を向上させることもできる。
まずフィルタ部18は、ミリポアフィルター、ニトルセ
ルロース、ナイロンメンブラン、テフロンメッシュ、ガ
ラスフィルター、ろ紙、PVDF等からなり、必要に応
じて1層のみならず、多層構造として構成される。この
場合、下流側層の孔径を上流側層のものより細かくする
ことによりろ過効率を向上させることができる。、また
上流側層と下流側層との間にシリカやアルミナ等のパウ
ダを介在させて、ろ過効率を向上させることもできる。
【0020】また、フィルタ部18と検出板17との間
に設けられた抗体感作粒子部19は、便内にヘモグロビ
ンが存在する場合に抗原抗体反応により免疫複合体を形
成する抗体感作粒子からなり、滴下またはスプレー等を
用いて設けられている。なお、この抗体感作粒子部19
は、フィルタ部18内あるいは検出板17上に設けるこ
ともできる。抗体感作粒子としては、金、銀等の金属粒
子、セレン等の非金属粒子、または着色ラテックス,酵
素等が用いられ、粒径1nm〜100nmが好ましい。
に設けられた抗体感作粒子部19は、便内にヘモグロビ
ンが存在する場合に抗原抗体反応により免疫複合体を形
成する抗体感作粒子からなり、滴下またはスプレー等を
用いて設けられている。なお、この抗体感作粒子部19
は、フィルタ部18内あるいは検出板17上に設けるこ
ともできる。抗体感作粒子としては、金、銀等の金属粒
子、セレン等の非金属粒子、または着色ラテックス,酵
素等が用いられ、粒径1nm〜100nmが好ましい。
【0021】また検出板17は、前述のようにフィルタ
部18と吸収パッド20との間に第2容器11bの軸線
方向に沿って配置されており、便懸濁液を浸透させるよ
うになっている。また検出板17は、、陽性時に抗体感
作粒子部19によって形成され、便懸濁液とともに通過
する免疫複合体を抗体固定部30でトラップするように
なっている。なお、この検出板17は、ニトロセルロー
ス、ガラス繊維フィルタ、クロマトグラフィ紙、PVD
F(商品名)、ナイロン系またはポリエステル系の不織
布等、疎水性の多孔質膜状の材料により構成されてい
る。また抗体固定部30には、抗ヘモグロビン抗体が設
けられている。さらに、余分な便懸濁物は、検出板17
を通過して吸収パッド20に吸収されるようになってい
る。
部18と吸収パッド20との間に第2容器11bの軸線
方向に沿って配置されており、便懸濁液を浸透させるよ
うになっている。また検出板17は、、陽性時に抗体感
作粒子部19によって形成され、便懸濁液とともに通過
する免疫複合体を抗体固定部30でトラップするように
なっている。なお、この検出板17は、ニトロセルロー
ス、ガラス繊維フィルタ、クロマトグラフィ紙、PVD
F(商品名)、ナイロン系またはポリエステル系の不織
布等、疎水性の多孔質膜状の材料により構成されてい
る。また抗体固定部30には、抗ヘモグロビン抗体が設
けられている。さらに、余分な便懸濁物は、検出板17
を通過して吸収パッド20に吸収されるようになってい
る。
【0022】この吸収パッド20としては、セルロース
類、レーヨン、ポリエチレン、ポリプロピレン微孔性プ
ラスチック、ガラスマイクロファイバー、スミカゲル等
を用いることができる。
類、レーヨン、ポリエチレン、ポリプロピレン微孔性プ
ラスチック、ガラスマイクロファイバー、スミカゲル等
を用いることができる。
【0023】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。まず密閉蓋21に取付けられた採
便スティック23を用いて採便する。この場合、採便ス
ティック23は計量部47側から便に突き刺される。そ
の後、採便スティック23が便から引抜かれ、スキージ
(図示せず)により採便スティック23が拭き取られ
る。このようにして、計量部47のおねじ47a間に所
定量の便が採取される。
用について説明する。まず密閉蓋21に取付けられた採
便スティック23を用いて採便する。この場合、採便ス
ティック23は計量部47側から便に突き刺される。そ
の後、採便スティック23が便から引抜かれ、スキージ
(図示せず)により採便スティック23が拭き取られ
る。このようにして、計量部47のおねじ47a間に所
定量の便が採取される。
【0024】次に、予め溶液室14に懸濁用溶液25が
充てんされた第1容器11aの開口側から、採便スティ
ック23が挿入される。この場合、まず採便スティック
23のおねじ47aが、ねじスキージ40のめねじ40
aに係合する。次に採便スティック23を回転させなが
ら第1容器11a内に進入させていくと、おねじ47a
間の便がめねじ40aによって略全量掻き取られ、間隙
50を経て溶液室14内に放出される。
充てんされた第1容器11aの開口側から、採便スティ
ック23が挿入される。この場合、まず採便スティック
23のおねじ47aが、ねじスキージ40のめねじ40
aに係合する。次に採便スティック23を回転させなが
ら第1容器11a内に進入させていくと、おねじ47a
間の便がめねじ40aによって略全量掻き取られ、間隙
50を経て溶液室14内に放出される。
【0025】計量部47がねじスキージ40を通り過ぎ
た後、密閉蓋21の内ねじ22が第1容器11aの外ね
じ23aに係合し、密閉蓋21が第1容器11aの開口
に装着される。
た後、密閉蓋21の内ねじ22が第1容器11aの外ね
じ23aに係合し、密閉蓋21が第1容器11aの開口
に装着される。
【0026】この時、位置決め体41は未だ第1容器1
1aの外周に嵌込まれており、第1および第2容器11
a,11bはフィルム43と突差部44が互いに離間す
る離間位置に位置決めされている。この状態で、第1お
よび第2容器11a,11bがよく振られ、便と懸濁用
溶液25が混合され、このようにして便懸濁液が得られ
る。
1aの外周に嵌込まれており、第1および第2容器11
a,11bはフィルム43と突差部44が互いに離間す
る離間位置に位置決めされている。この状態で、第1お
よび第2容器11a,11bがよく振られ、便と懸濁用
溶液25が混合され、このようにして便懸濁液が得られ
る。
【0027】次に位置決め体41が第1容器11aの外
周から切欠を介して取外され、第1および第2容器11
a,11bが互いに接近して、第1容器11aの突起4
9と第2容器11bの端部とが当接して停止する。この
間、突差部44がフィルム43を突き刺して破断し、便
懸濁液が連通孔42,45を介してフィルタ部18側へ
流出する。その後、第1および第2容器11a,11b
は、第2容器11bを下方にして垂直に立てられる。こ
の場合、便懸濁液は、フィルタ部18、抗体感作粒子部
19、検出板17および吸収パッド20内を順次流れ
る。
周から切欠を介して取外され、第1および第2容器11
a,11bが互いに接近して、第1容器11aの突起4
9と第2容器11bの端部とが当接して停止する。この
間、突差部44がフィルム43を突き刺して破断し、便
懸濁液が連通孔42,45を介してフィルタ部18側へ
流出する。その後、第1および第2容器11a,11b
は、第2容器11bを下方にして垂直に立てられる。こ
の場合、便懸濁液は、フィルタ部18、抗体感作粒子部
19、検出板17および吸収パッド20内を順次流れ
る。
【0028】採取した便が陽性の場合、便内のヘモグロ
ビンが抗体感作粒子部19の粒子と反応し(一次反
応)、ヘモグロビンと抗ヘモグロビン抗体の免疫複合体
を形成する。次に免疫複合体が抗体固定部30の抗ヘモ
グロビン抗体と反応し(二次反応)、抗体固定部30に
トラップされる。抗体固定部30にヘモグロビンがトラ
ップされると、例えば抗体感作粒子が金コロイドの場
合、抗体固定部30が赤紫色を示し、この結果は第2容
器11bの外方から確認することができる。他方、抗体
固定部30が変色しない場合は陰性と判断される。
ビンが抗体感作粒子部19の粒子と反応し(一次反
応)、ヘモグロビンと抗ヘモグロビン抗体の免疫複合体
を形成する。次に免疫複合体が抗体固定部30の抗ヘモ
グロビン抗体と反応し(二次反応)、抗体固定部30に
トラップされる。抗体固定部30にヘモグロビンがトラ
ップされると、例えば抗体感作粒子が金コロイドの場
合、抗体固定部30が赤紫色を示し、この結果は第2容
器11bの外方から確認することができる。他方、抗体
固定部30が変色しない場合は陰性と判断される。
【0029】本実施例によれば、ねじスキージ40のめ
ねじ40aを計量部47のおねじ47aに係合させるこ
とにより、おねじ47a間に充てんされた便を略全量掻
き取り、間隙50から溶液室14内に放出することがで
きる。このため、所望量の便を含む便懸濁液を確実に得
ることができる。
ねじ40aを計量部47のおねじ47aに係合させるこ
とにより、おねじ47a間に充てんされた便を略全量掻
き取り、間隙50から溶液室14内に放出することがで
きる。このため、所望量の便を含む便懸濁液を確実に得
ることができる。
【0030】次に図2により本発明の変型例について説
明する。上記実施例において、ねじスキージを第1容器
の内面に固着した例について説明したが、ねじスキージ
は必ずしも第1容器の内面に固着する必要はない。
明する。上記実施例において、ねじスキージを第1容器
の内面に固着した例について説明したが、ねじスキージ
は必ずしも第1容器の内面に固着する必要はない。
【0031】例えば図2に示すように、先端におねじ4
7aからなる円筒状計量部47が設けられた採便スティ
ック23と、ねじスキージ40とから採便スティック組
合体10を構成してもよい。この場合、ねじスキージ4
0は第1容器等の容器内に固着してもよく、また手で把
持してもよい。
7aからなる円筒状計量部47が設けられた採便スティ
ック23と、ねじスキージ40とから採便スティック組
合体10を構成してもよい。この場合、ねじスキージ4
0は第1容器等の容器内に固着してもよく、また手で把
持してもよい。
【0032】ねじスキージ40は、図1に示すものと同
様、半径方向内方に向かって複数、例えば4本突設さ
れ、各ねじスキージ40はその基端が保持部51により
保持されている。また各ねじスキージ40間には間隙5
0(図1参照)が形成されている。
様、半径方向内方に向かって複数、例えば4本突設さ
れ、各ねじスキージ40はその基端が保持部51により
保持されている。また各ねじスキージ40間には間隙5
0(図1参照)が形成されている。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、計量部の
おねじ間で採便した便をねじスキージのめねじにより掻
き取り溶液室内に放出するので、計量部の便を略全量容
易かつ確実に溶液室内に放出することができる。このた
め、溶液室内において所望量の便を含む便懸濁液を確実
に作成することができ、精度の高い便内潜血検出を行う
ことができる。
おねじ間で採便した便をねじスキージのめねじにより掻
き取り溶液室内に放出するので、計量部の便を略全量容
易かつ確実に溶液室内に放出することができる。このた
め、溶液室内において所望量の便を含む便懸濁液を確実
に作成することができ、精度の高い便内潜血検出を行う
ことができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、計量部のお
ねじ間で採便した便を、ねじスキージのめねじにより掻
き取ることができるので、計量部で採便した便を略全量
確実に採便スティックから掻き取ることができる。
ねじ間で採便した便を、ねじスキージのめねじにより掻
き取ることができるので、計量部で採便した便を略全量
確実に採便スティックから掻き取ることができる。
【図1】本発明による便内潜血検出装置を示す側断面
図。
図。
【図2】本発明による採便スティック組合体を示す側断
面図。
面図。
11a,11b 容器 13 隔壁 14 溶液室 15 検出体室 17 検出板 18 フィルタ部 19 抗体感作粒子部 20 吸収パッド 21 密閉蓋 23 採便スティック 25 懸濁用溶液 30 抗体固定部 40 ねじスキージ 40a めねじ 41 位置決め体 43 フィルム 44 突差部 47 計量部 47a おねじ
Claims (3)
- 【請求項1】一側が開口するとともに他側が密閉された
容器と、 この容器内を開口側の溶液室と密閉側の検出体室とに区
画する開封自在の隔壁と、 前記容器の開口に装着される密閉蓋と、 前記密閉蓋に固着され、前記溶液室内に収納される採便
スティックと、を備え、 前記溶液室内に懸濁用溶液を充填するとともに、前記検
出体室内に潜血の有無を判定する判定部を設け、前記採
便スティックはその先端に、おねじからなる円筒状計量
部を有し、前記溶液室を形成する容器内面に、前記計量
部のおねじと係合するめねじを有するねじスキージを固
着したことを特徴とする便内潜血装置。 - 【請求項2】ねじスキージは容器内面から半径方向内方
に向かって複数突設され、各ねじスキージ間に隙間が形
成されていることを特徴とする請求項1記載の便内潜血
装置。 - 【請求項3】おねじからなる円筒状計量部を先端に有す
る採便スティックと、前記計量部のおねじと係合するめ
ねじを有するねじスキージとからなる採便スティック組
合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19144194A JPH0854390A (ja) | 1994-08-15 | 1994-08-15 | 便内潜血検出装置および採便スティック組合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19144194A JPH0854390A (ja) | 1994-08-15 | 1994-08-15 | 便内潜血検出装置および採便スティック組合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0854390A true JPH0854390A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16274679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19144194A Pending JPH0854390A (ja) | 1994-08-15 | 1994-08-15 | 便内潜血検出装置および採便スティック組合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0854390A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10160728A (ja) * | 1996-12-02 | 1998-06-19 | Inter Medic Kk | 押し込み強制濾過構造を有する採便容器 |
US6524530B1 (en) | 1997-10-13 | 2003-02-25 | Kikkoman Corporation | Sample collecting member and wiping inspection instrument |
JP2006329728A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Nipro Corp | 検体採取液容器 |
JP2015034806A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-02-19 | ニプロ株式会社 | 感染症検査用キット |
JP2021514060A (ja) * | 2018-02-16 | 2021-06-03 | ディアガストDiagast | ビーズを含むIn Vitro診断デバイス及びその使用 |
-
1994
- 1994-08-15 JP JP19144194A patent/JPH0854390A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10160728A (ja) * | 1996-12-02 | 1998-06-19 | Inter Medic Kk | 押し込み強制濾過構造を有する採便容器 |
US6524530B1 (en) | 1997-10-13 | 2003-02-25 | Kikkoman Corporation | Sample collecting member and wiping inspection instrument |
JP2006329728A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Nipro Corp | 検体採取液容器 |
JP4650102B2 (ja) * | 2005-05-24 | 2011-03-16 | ニプロ株式会社 | 検体採取液容器 |
JP2015034806A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-02-19 | ニプロ株式会社 | 感染症検査用キット |
JP2021514060A (ja) * | 2018-02-16 | 2021-06-03 | ディアガストDiagast | ビーズを含むIn Vitro診断デバイス及びその使用 |
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