JPH0854097A - 自動車用終減速機差動装置の潤滑構造 - Google Patents
自動車用終減速機差動装置の潤滑構造Info
- Publication number
- JPH0854097A JPH0854097A JP6186933A JP18693394A JPH0854097A JP H0854097 A JPH0854097 A JP H0854097A JP 6186933 A JP6186933 A JP 6186933A JP 18693394 A JP18693394 A JP 18693394A JP H0854097 A JPH0854097 A JP H0854097A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- oil
- differential gear
- gear case
- carrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/38—Constructional details
- F16H48/42—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
- F16H2048/423—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement
- F16H2048/426—Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement characterised by spigot bearing arrangement, e.g. bearing for supporting the free end of the drive shaft pinion
Landscapes
- General Details Of Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 ディファレンシャルギアケースの構造を改善
し、ディファレンシャルギアケース内の特にサイドギア
座面摺動部の潤滑を改善する。 【構成】 サイドギアと、該サイドギアと噛み合うピニ
オンギア１６とを収納するディファレンシャルギアケー
ス８を有し、ディファレンシャルギアケースをキャリア
２に対して回転自在に支持するベアリング５を有し、リ
ングギア１７及びドライブピニオン１によって掻き揚げ
られた潤滑油を案内するオイルキャッチャ３をキャリア
２に設けた自動車用終減速機の潤滑装置において、アク
スルシャフト９が貫通し、前記ベアリング５の外輪をキ
ャリア２に対して固定する調整ナット６を有し、この調
整ナット６とディファレンシャルギアケース８との間に
油溜りとなる空間７を形成し、前記オイルキャッチャと
前記空間とを連通する油路４を設け、ディファレンシャ
ルギアケースのアクスルシャフト貫通部の半径方向内方
にテーパ状の油通路１１を設ける。
し、ディファレンシャルギアケース内の特にサイドギア
座面摺動部の潤滑を改善する。 【構成】 サイドギアと、該サイドギアと噛み合うピニ
オンギア１６とを収納するディファレンシャルギアケー
ス８を有し、ディファレンシャルギアケースをキャリア
２に対して回転自在に支持するベアリング５を有し、リ
ングギア１７及びドライブピニオン１によって掻き揚げ
られた潤滑油を案内するオイルキャッチャ３をキャリア
２に設けた自動車用終減速機の潤滑装置において、アク
スルシャフト９が貫通し、前記ベアリング５の外輪をキ
ャリア２に対して固定する調整ナット６を有し、この調
整ナット６とディファレンシャルギアケース８との間に
油溜りとなる空間７を形成し、前記オイルキャッチャと
前記空間とを連通する油路４を設け、ディファレンシャ
ルギアケースのアクスルシャフト貫通部の半径方向内方
にテーパ状の油通路１１を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アクスルシャフトと一
体で回転するサイドギアと、このサイドギアと噛み合う
ピニオンギアとを収納するディファレンシャルギアケー
スを有し、ディファレンシャルギアケースをキャリアに
対して回転自在に支持するベアリングを有し、リングギ
ア及びドライブピニオンによって掻き揚げられた潤滑オ
イルを案内するオイルキャッチャをキャリアに設けた自
動車用終減速機の潤滑装置に関する。
体で回転するサイドギアと、このサイドギアと噛み合う
ピニオンギアとを収納するディファレンシャルギアケー
スを有し、ディファレンシャルギアケースをキャリアに
対して回転自在に支持するベアリングを有し、リングギ
ア及びドライブピニオンによって掻き揚げられた潤滑オ
イルを案内するオイルキャッチャをキャリアに設けた自
動車用終減速機の潤滑装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、差動装置の潤滑は、図５に示すよ
うに、ディファレンシャルギアケース８´に油穴１８´
を設け、この油穴１８´から流入する油によって行なっ
ていた。しかし、車両が走行しているときはディファレ
ンシャルケース８´は回転しており、油は遠心力によっ
て飛ばされるため、僅かな量しかディファレンシャルケ
ース８内に流入しないという問題があった。更に、ディ
ファレンシャルケース８内に流入した油も遠心力によっ
て回転軸の外方、即ち、ピニオンギア１６´の周辺に集
まり、サイドギアのボス１３´とディファレンシャルギ
アケース８´の嵌合部１４´やサイドギア座面１５´の
摺動部に到達し難いという問題があった。
うに、ディファレンシャルギアケース８´に油穴１８´
を設け、この油穴１８´から流入する油によって行なっ
ていた。しかし、車両が走行しているときはディファレ
ンシャルケース８´は回転しており、油は遠心力によっ
て飛ばされるため、僅かな量しかディファレンシャルケ
ース８内に流入しないという問題があった。更に、ディ
ファレンシャルケース８内に流入した油も遠心力によっ
て回転軸の外方、即ち、ピニオンギア１６´の周辺に集
まり、サイドギアのボス１３´とディファレンシャルギ
アケース８´の嵌合部１４´やサイドギア座面１５´の
摺動部に到達し難いという問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来構
造では、特にサイドギアのボスとディファレンシャルギ
アケースの嵌合部及び、サイドギア座面の摺動部での潤
滑不足が問題となっていた。
造では、特にサイドギアのボスとディファレンシャルギ
アケースの嵌合部及び、サイドギア座面の摺動部での潤
滑不足が問題となっていた。
【０００４】従って、本発明ではディファレンシャルギ
アケース内の特にサイドギア座面摺動部の潤滑を改善す
ることを目的とする。
アケース内の特にサイドギア座面摺動部の潤滑を改善す
ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、アクス
ルシャフトと一体で回転するサイドギアと、このサイド
ギアと噛み合うピニオンギアとを収納するディファレン
シャルギアケースを有し、ディファレンシャルギアケー
スをキャリアに対して回転自在に支持するベアリングを
有し、リングギア及びドライブピニオンによって掻き揚
げられた潤滑オイルを案内するオイルキャッチャをキャ
リアに設けた自動車用終減速機の潤滑装置において、ア
クスルシャフトが貫通し前記ベアリングのアウタレース
をキャリアに対して固定するアジャスティングナットを
有し、このアジャスティングナットとディファレンシャ
ルギアケースとの間に油溜りとなる空間を形成し、前記
オイルキャッチャと前記空間とを連通する通路を設け、
ディファレンシャルギアケースのアクスルシャフトの貫
通部の半径方向内方にテーパ状の油通路を設けている。
ルシャフトと一体で回転するサイドギアと、このサイド
ギアと噛み合うピニオンギアとを収納するディファレン
シャルギアケースを有し、ディファレンシャルギアケー
スをキャリアに対して回転自在に支持するベアリングを
有し、リングギア及びドライブピニオンによって掻き揚
げられた潤滑オイルを案内するオイルキャッチャをキャ
リアに設けた自動車用終減速機の潤滑装置において、ア
クスルシャフトが貫通し前記ベアリングのアウタレース
をキャリアに対して固定するアジャスティングナットを
有し、このアジャスティングナットとディファレンシャ
ルギアケースとの間に油溜りとなる空間を形成し、前記
オイルキャッチャと前記空間とを連通する通路を設け、
ディファレンシャルギアケースのアクスルシャフトの貫
通部の半径方向内方にテーパ状の油通路を設けている。
【０００６】
【作用】上記のように本発明では、ディファレンシャル
ギアケースのアクスルシャフトの貫通部の半径方向内方
に設けられたテーパ状の油通路により、サイドギア座面
摺動部への潤滑油の供給が大幅に改善される。
ギアケースのアクスルシャフトの貫通部の半径方向内方
に設けられたテーパ状の油通路により、サイドギア座面
摺動部への潤滑油の供給が大幅に改善される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面によって説
明する。図１乃至図４において、図示しないプロペラシ
ャフトにより駆動されるドライブピニオン１は、アクス
ルシャフト９と一体で回転するサイドギア１２と、この
サイドギア１２と噛み合うピニオンギア１６とを収納す
るディファレンシャルギアケース８に固定されたリング
ギア１７と噛み合っている。
明する。図１乃至図４において、図示しないプロペラシ
ャフトにより駆動されるドライブピニオン１は、アクス
ルシャフト９と一体で回転するサイドギア１２と、この
サイドギア１２と噛み合うピニオンギア１６とを収納す
るディファレンシャルギアケース８に固定されたリング
ギア１７と噛み合っている。
【０００８】そして、前記ディファレンシャルギアケー
ス８はサイドギア１２及びピニオンギア１６を支持し、
サイドベアリング５によってキャリア２に対して回転自
在に支持されている。又、前記ドライブピニオン１の側
方にはドライブピニオン１により飛ばされた油を受ける
溝状のキャッチャ３が形成され、以下図４をも使って、
このキャッチャ３と前記サイドベアリング５とサイドベ
アリング５を調整・固定するアジャスティングナット６
によって画成された油溜り７とは油路４によって連通し
ている。尚、図１において、１８は油穴を、矢印は油の
流れを示す。
ス８はサイドギア１２及びピニオンギア１６を支持し、
サイドベアリング５によってキャリア２に対して回転自
在に支持されている。又、前記ドライブピニオン１の側
方にはドライブピニオン１により飛ばされた油を受ける
溝状のキャッチャ３が形成され、以下図４をも使って、
このキャッチャ３と前記サイドベアリング５とサイドベ
アリング５を調整・固定するアジャスティングナット６
によって画成された油溜り７とは油路４によって連通し
ている。尚、図１において、１８は油穴を、矢印は油の
流れを示す。
【０００９】一方、図２に断面を示すように、サイドギ
ア１２を回転支持するディファレンシャルギアケース８
のスリーブ部８ａの内周には前記サイドギア１２側に近
付くにつれて空間面積が大きくなるような複数本のテー
パ状の溝１１が形成されている。
ア１２を回転支持するディファレンシャルギアケース８
のスリーブ部８ａの内周には前記サイドギア１２側に近
付くにつれて空間面積が大きくなるような複数本のテー
パ状の溝１１が形成されている。
【００１０】本発明はこのように構成されるので、ドラ
イブピニオン１から飛散した油をキャリア２に設けたキ
ャッチャ３で受けとめ、キャッチャ３で受けとめた油を
前記油路４によって前記油溜り７に導く。
イブピニオン１から飛散した油をキャリア２に設けたキ
ャッチャ３で受けとめ、キャッチャ３で受けとめた油を
前記油路４によって前記油溜り７に導く。
【００１１】油溜り７に入った油の一部は、ディファレ
ンシャルギアケース８とアクスルシャフト９の間の空間
１０に入り、ディファレンシャルギアケース８の内周上
に設けられたテーパ溝１１に入る。そして、テーパ溝１
１に入った油は遠心力によってサイドギア１２の方向に
流れ、サイドギアボス部１３とディファレンシャルギア
ケースの嵌合部１４及び、サイドギア座面部１５を潤滑
する。
ンシャルギアケース８とアクスルシャフト９の間の空間
１０に入り、ディファレンシャルギアケース８の内周上
に設けられたテーパ溝１１に入る。そして、テーパ溝１
１に入った油は遠心力によってサイドギア１２の方向に
流れ、サイドギアボス部１３とディファレンシャルギア
ケースの嵌合部１４及び、サイドギア座面部１５を潤滑
する。
【００１２】尚、アジャスティングナット６は内径をデ
ィファレンシャルギアケース８内径最小部と略同じ寸法
とし、油溜り７に入った油が外側（サイドベアリング５
と反対側）へ流出するのを最小限に押さえている。
ィファレンシャルギアケース８内径最小部と略同じ寸法
とし、油溜り７に入った油が外側（サイドベアリング５
と反対側）へ流出するのを最小限に押さえている。
【００１３】尚、図４は図１のＸ−Ｘ断面を表し、同図
中、５ａはサイドベアリングのアウタレースを、５ｂは
サイドベアリングのインナレースを、５ｃはサイドベア
リングのローラを、６ａはアジャスティングナット突起
部を、６ｂはアジャスティングナット突起部に設けた切
欠きを、矢印は油の流れを示す。
中、５ａはサイドベアリングのアウタレースを、５ｂは
サイドベアリングのインナレースを、５ｃはサイドベア
リングのローラを、６ａはアジャスティングナット突起
部を、６ｂはアジャスティングナット突起部に設けた切
欠きを、矢印は油の流れを示す。
【００１４】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、ディフ
ァレンシャルギアケース８のスリーブ部８ａの内周上に
設けられたテーパ溝１１により、サイドギア座面摺動部
１５への潤滑油の供給が大幅に改善され、その結果、回
転部分のフリクションを減少させ機械効率を上げること
が出来るとともに、耐久性が向上する。
ァレンシャルギアケース８のスリーブ部８ａの内周上に
設けられたテーパ溝１１により、サイドギア座面摺動部
１５への潤滑油の供給が大幅に改善され、その結果、回
転部分のフリクションを減少させ機械効率を上げること
が出来るとともに、耐久性が向上する。
【図１】本発明による実施例の終減速機の断面図
【図２】図１のＡ−Ａ断面を示す断面図
【図３】図１のＢ−Ｂ断面を示す断面図
【図４】図１のＸ−Ｘ断面を示す断面図
【図５】従来技術の終減速機の断面図
１・・・ドライブピニオン ２・・・キャリア ３・・・キャッチャ ４・・・油路 ５・・・サイドベアリング ６・・・アジャスティングナット ７・・・油溜り ８、８´・・・ディファレンシャルギアケース ９・・・アクスルシャフト １０・・・空間 １１・・・テーパ溝 １２・・・サイドギア １３、１３´・・・サイドギアボス部 １４、・・・サイドギアボス嵌合部 １５・・・サイドギア座面部 １６、１６´・・・ピニオンギア １７・・・リングギア １８、１８´・・・油穴
Claims (1)
- 【請求項１】アクスルシャフトと一体で回転するサイド
ギアと、このサイドギアと噛み合うピニオンギアとを収
納するディファレンシャルギアケースを有し、ディファ
レンシャルギアケースをキャリアに対して回転自在に支
持するサイドベアリングを有し、リングギア及びドライ
ブピニオンによって掻き揚げられた潤滑オイルを案内す
るオイルキャッチャをキャリアに設けた自動車用終減速
機の潤滑装置において、アクスルシャフトが貫通し、前
記サイドベアリングのアウタレースをキャリアに対して
固定するアジャスティングナットを有し、このアジャス
ティングナットとディファレンシャルギアケースとの間
に油溜りとなる空間を形成し、前記オイルキャッチャと
前記空間とを連通する通路を設け、ディファレンシャル
ギアケースのアクスルシャフトの貫通部の半径方向内方
にテーパ状の油路を設けたことを特徴とする終減速機差
動装置の潤滑構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6186933A JPH0854097A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 自動車用終減速機差動装置の潤滑構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6186933A JPH0854097A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 自動車用終減速機差動装置の潤滑構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0854097A true JPH0854097A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16197264
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6186933A Pending JPH0854097A (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | 自動車用終減速機差動装置の潤滑構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0854097A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109869468A (zh) * | 2017-12-01 | 2019-06-11 | 陕西汉德车桥有限公司 | 主减速器总成及采用该主减速器总成的车辆 |
| CN114207322A (zh) * | 2019-08-02 | 2022-03-18 | 武藏精密工业株式会社 | 差动装置 |
| CN116951097A (zh) * | 2023-09-18 | 2023-10-27 | 中国重汽集团济南动力有限公司 | 驱动桥润滑系统及车辆 |
-
1994
- 1994-08-09 JP JP6186933A patent/JPH0854097A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109869468A (zh) * | 2017-12-01 | 2019-06-11 | 陕西汉德车桥有限公司 | 主减速器总成及采用该主减速器总成的车辆 |
| CN114207322A (zh) * | 2019-08-02 | 2022-03-18 | 武藏精密工业株式会社 | 差动装置 |
| CN114207322B (zh) * | 2019-08-02 | 2023-12-15 | 武藏精密工业株式会社 | 差动装置 |
| CN116951097A (zh) * | 2023-09-18 | 2023-10-27 | 中国重汽集团济南动力有限公司 | 驱动桥润滑系统及车辆 |
| CN116951097B (zh) * | 2023-09-18 | 2024-01-23 | 中国重汽集团济南动力有限公司 | 驱动桥润滑系统及车辆 |
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