JPH0854059A - 自動変速機の円錐ブレーキ - Google Patents

自動変速機の円錐ブレーキ

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JPH0854059A
JPH0854059A JP6187073A JP18707394A JPH0854059A JP H0854059 A JPH0854059 A JP H0854059A JP 6187073 A JP6187073 A JP 6187073A JP 18707394 A JP18707394 A JP 18707394A JP H0854059 A JPH0854059 A JP H0854059A
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一美 平岩
Masaki Shibuya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機の円錐ブレーキに関し、部品点数
を削減し、引きずり抵抗を低減し、かつ、所要スペー
ス、およびコストを削減することを目的とする。 【構成】 遊星歯車メンバー24Cに円錐摩擦面44を
有するインナーリング42を連結し、円錐摩擦面52を
有するアウターリング50をインナーリング42に押圧
して、遊星歯車メンバー24Cをケース80に固定する
自動変速機の円錐ブレーキにおいて、ケース80に摺動
自在に連結されるとともに、アウターリング50とヘリ
カルスプライン54により連結され、軸方向の一方の動
きはケース80により規制され、他方の動きはアウター
リング50により規制されるスラストリング部材60を
ケース80とアウターリング50の間に設けるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などの自動変速
機に用いる遊星歯車列の摩擦ブレーキであって、特に、
前進第1速および後進の際に遊星歯車メンバーをケース
などに固定する自動変速機の円錐ブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動変速機用のブレーキとして
は、図8に示すように油圧ピストン100で押圧する多
板ブレーキ102とワンウエイクラッチ(以下、OWC
という)104を組み合わせて構成し、通常の「D」レ
ンジにおける第1速の際には遊星歯車メンバー106を
OWC104で一方向にのみケース108に固定するこ
とで、第1速から第2速への変速制御を容易にし、後進
時および前進第1速エンジンブレーキ時には前記遊星歯
車メンバー106を多板ブレーキ102でケース108
に固定していた。
【0003】これに対して、本出願人の一人は特願平6
−16742号において円錐摩擦面を有する部材とヘリ
カルスプラインを組み合わせた「自動変速機の円錐クラ
ッチ装置」を提案した。すなわち、図9に示すように、
この装置においては、遊星歯車メンバー130とケース
110の間に円錐摩擦面112,114を有するインナ
ーリング116およびアウターリング118を設け、ア
ウターリング118とインナーリング116との間に中
間部材120を設け、インナーリング116とアウター
リング118をヘリカルスプライン122で結合して、
前記円錐摩擦面112,114で生ずる摩擦トルクがヘ
リカルスプライン122に作用することで、ヘリカルス
プライン122で軸方向のスラストを生じさせて、この
スラストで円錐摩擦面112,114をさらに押圧す
る。
【0004】この円錐摩擦面112,114の円錐角と
ヘリカルスプライン120の捩れ角とを適切に設定する
ことにより、一方の回転方向にのみセルフロックさせ、
また、別の油圧ピストンと組み合わせることで、従来の
OWCと多板ブレーキとを組み合わせたブレーキと同じ
機能を発揮するようにした。すなわち、この円錐クラッ
チ装置においては、油圧ピストンが駆動していない時
は、遊星歯車メンバー130に回転トルクが入力される
と、その回転トルクは、中間部材120に入力された
後、中間部材120の円錐摩擦面120aと係合する円
錐摩擦面112を介してインナーリング116に伝達さ
れ、さらに、このインナーリング116とヘリカルスプ
ライン122を介して嵌合された固定部材であるアウタ
ーリング118に伝達される。
【0005】この時、ヘリカルスプライン122では軸
方向に推力が生じて、アウターリング120とインナー
リング116とに相対的に作用することになり、すなわ
ち、この推力は、回転トルクの方向に対応してインナー
リング116に対し中間部材120との係合を強めるよ
うに作用したり、あるいは逆に係合を弱めるように作用
することになる。したがって、遊星歯車メンバー130
に入力される回転トルクの向き(正逆)に応じ、正逆の
一方ではインナーリング116、中間部材120どうし
の係合が強まって遊星歯車メンバー130の回転が規制
され、正逆の他方ではインナーリング116、中間部材
120どうしの係合が弱まって遊星歯車メンバー130
が回転可能になる。
【0006】次に、このように遊星歯車メンバー130
の回転が許される方向に回転トルクが伝達されている状
態で油圧ピストンを駆動させた時には、ヘリカルスプラ
イン122で生じる推力に抗して油圧ピストンがインナ
ーリング116を移動させ、中間部材120と係合す
る。したがって、遊星歯車メンバー130はケース11
0に固定されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動変速機のブレーキにあっては、OWCを
含めた部品点数が多いため製造コストが高く、また、第
1速以外の前進走行において多板ブレーキおよびOWC
の引きずり抵抗が大きいため、この抵抗が自動変速機の
動力伝達効率を低くし、自動車の燃料消費率を悪化させ
るという問題があった。
【0008】また、前記特願平6−16742号で提案
した円錐クラッチ装置にあっては、一方の回転方向につ
いてはセルフロックするが、逆の回転方向に対して油圧
ピストンでアウターリングを押圧してブレーキ作用をさ
せる場合、ヘリカルスプラインで生ずるスラストが逆方
向に作用して油圧ピストンによる押圧力を半減させる。
【0009】そのため油圧ピストンによるセルフロック
とは逆の回転方向のブレーキ力が十分に得られない。す
なわち、ヘリカルスプラインで生ずる逆方向のスラスト
に打ち勝つだけの大きな油圧ピストンが必要になるた
め、所要スペースおよび製造コストが多大になるという
問題があった。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、従来の多板ブレーキに代えて
円錐摩擦面を有するブレーキとし、ヘリカルスプライン
の作用でセルフロックさせることにより円錐ブレーキに
OWCの機能を持たせるとともに、従来と同じ大きさの
油圧ピストンで押圧した場合も回転方向にかかわらず従
来と同様のブレーキ力を得るようにすることで、部品点
数を削減してコストを低減するとともに引きずり抵抗を
低減し、かつ、所要スペース、およびコストを削減する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、遊星歯車メンバーに円錐摩擦面を有する
インナーリングを連結し、円錐摩擦面を有するアウター
リングを前記インナーリングに押圧して、前記遊星歯車
メンバーをケースに固定する自動変速機の円錐ブレーキ
において、前記ケースに摺動自在に連結されるととも
に、前記アウターリングとヘリカルスプラインにより連
結され、軸方向の一方の動きは前記ケースにより規制さ
れ、他方の動きは前記アウターリングにより規制される
スラストリング部材を前記ケースと前記アウターリング
の間に設けたことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、前記スラストリング部材
の軸方向の他方の動きを前記アウターリングに形成した
肩部により規制することを特徴とする。また、本発明
は、前記スラストリング部材と前記インナーリングの間
にスラストリング部材とインナーリングの間を弱い力で
離すスプリング部材を設けたことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、前記インナーリングに形
成した切欠きにその折曲部が挿入されるとともにその内
側を前記アウターリングに接触させ、セルフロックが解
除された状態で前記インナーリングがある程度の回転数
に達すると遠心力により接触を解除する弾性体のC型リ
ング部材を前記インナーリングの溝に設けたことを特徴
とする。
【0014】また、本発明は、遊星歯車メンバーに円錐
摩擦面を有するコーンリングを連結し、円錐摩擦面を有
するアウターリングとインナーリングの間にコーンリン
グを挿入し、アウターリングを押圧して前記遊星歯車メ
ンバーをケースに固定する自動変速機の円錐ブレーキに
おいて、前記インナーリングと前記アウターリングをス
プラインで連結し、前記ケースに摺動自在に連結される
とともに、前記アウターリングとヘリカルスプラインに
より連結され、軸方向の一方の動きは前記ケースにより
規制され、他方の動きは前記アウターリングにより規制
されるスラストリング部材を前記ケースと前記アウター
リングの間に設けたことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、前記ヘリカルスプライン
の代りにスプラグを用いて前記アウターリングと前記ス
ラストリング部材を連結したことを特徴とする。
【0016】
【作用】このような構成を備えた請求項1の発明の自動
変速機の円錐ブレーキによれば、円錐摩擦面を有するイ
ンナーリングとアウターリングを有し、アウターリング
とケースの間に、ケースに摺動自在に連結されるととも
に、アウターリングとヘリカルスプラインにより連結さ
れるスラストリング部材を設け、軸方向の一方の動きは
ケースにより規制し、軸方向の他方の動きはアウターリ
ングにより規制するようにしたため、部品点数を削減し
てコストを低減するとともに、非作動時の引きずり抵抗
を低減することができ、自動車の燃料費の低減を図るこ
とができる。
【0017】また、ヘリカルスプラインで生じる逆方向
のスラストを相殺することができるので、従来と同じ大
きさの油圧ピストンで必要なブレーキ力を得ることがで
き、スペースおよびコストを削減することができる。ま
た、請求項2の発明においては、アウターリングに肩部
を形成して、スラストリング部材の軸方向の他方の動き
を規制するようにしたため、ヘリカルスプラインで生じ
る逆方向のスラストを確実に相殺することができる。
【0018】また、請求項3の発明においては、スプリ
ング部材の張力は小さい値であるため、ほぼ油圧力に応
じたブレーキトルクが円錐内外面に得られる。また、請
求項4の発明においては、インナーリングに形成した切
欠きに折曲部が挿入されるとともに内側をアウターリン
グに接触させる弾性体のC型リング部材をインナーリン
グの溝に設けたため、セルフロック時には、アウターリ
ングに初期摩擦トルクを与えることができ、セルフロッ
クが解除された状態では遠心力によりアウターリングと
の接触を解除し、インナーリングを自由に回転させるこ
とができる。
【0019】また、請求項5の発明においては、アウタ
ーリングとインナーリングの間にコーンリングを挿入し
た場合には、アウターリングの円錐内面とコーンリング
の外面が摩擦し、コーンリングの内面とインナーリング
の円錐外面が摩擦するので、大きなブレーキ容量を得る
ことができる。さらに、請求項6の発明においては、ヘ
リカルスプラインの代りにスプラグを用いても良いの
で、構成が簡単になる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。図1は本発明の第1実施例を示す断面図、
図2は図1の部分拡大図、図3はアウターリング、C型
リング、インナーリングの断面図である。図4は本発明
を適用した遊星歯車列の一例を示すスケルトン図であ
り、図5は図4の遊星歯車列の作動説明図である。
【0021】まず、最初に図4の遊星歯車列を説明す
る。図4において、10は入力軸、12は出力軸であ
る。20は遊星歯車列であり、遊星歯車列20は第1遊
星歯車組22と第2遊星歯車組24により構成される。
第1遊星歯車組22は、第1リングギア22A、第1ピ
ニオン22B、第1キャリア22Cおよび共通のサンギ
ア23により構成され、第2遊星歯車組24は、第2リ
ングギア24A、第2ピニオン24B、第2キャリア2
4Cおよび共通のサンギア23により構成される。
【0022】入力軸10は、第1クラッチ30によりサ
ンギア23に連結され、また、第2クラッチ32により
第1リングギア22Aに連結される。また、第1ブレー
キ34により、サンギア23がケース80に固定され
る。第2ブレーキ40は、本発明の円錐ブレーキを示
し、入力軸10と逆方向に第2キャリア24Cが回転す
ると、セルフロックとなり、第2キャリア24Cがケー
ス80に固定される。
【0023】第2ブレーキ40は、入力軸10と同方向
に第2キャリア24Cが回転すると、非作動となり、第
2キャリア24Cは自由に回転する。このセルフロック
が解除された状態において、シリンダー82内のピスト
ン84を作動させると、第2ブレーキ40は締結され、
第2キャリア24Cは回転方向にかかわらずケース80
に固定される。
【0024】次に、図4の遊星歯車列は図5の作動説明
図に示すように、Dレンジ,Lレンジなどの変速ポジシ
ョンにおいて各摩擦要素を締結させることにより、前進
3段後進1段の変速を行う。なお、図5の表中、「○」
印は各摩擦要素の締結を表し、「△」印は後述するよう
に自動車が前進で加速する際にセルフロックで締結する
ことを表す。※印はシリンダー82の油圧がかったこと
を示す。
【0025】例えば、Dレンジの前進第1速においては
第2クラッチ32により入力軸10と第1遊星歯車組2
2の第1リングギア22Aとが連結され、第2ブレーキ
40のセルフロックにより第2遊星歯車組24の第2キ
ャリア24Cが静止部であるケース80に固定されるこ
とを表す。このDレンジの前進第1速においては、入力
軸10から第1リングギア22Aに入力したトルクは、
第1キャリア22Cを経て出力軸12に伝達され、一
方、第1リングギア22A、第1ピニオン22B、サン
ギア23、第2ピニオン24Bを経て第2リングギア2
4Aに入ったトルクは、出力軸12に伝達される。
【0026】また、エンジンブレーキの際、使用するL
レンジの前進第1速において、第2クラッチ32により
入力軸10と第1リングギア22Aが連結され、ピスト
ン84の作動による第2ブレーキ40により第2キャリ
ア22Cがケース80に固定される。エンジンブレーキ
の場合には、第2ブレーキ40に作用するトルクの方向
は、入力軸10と同じになり、セルフロックは生じない
ので、ピストン84を作動させる必要がある。
【0027】また、後進のRレンジにおいては、第1ク
ラッチ30により、入力軸10とサンギア23が連結さ
れ、ピストン84の作動による第2ブレーキ40により
第2キャリア22Cがケース80に固定される。この場
合にも、第2ブレーキ40に作用するトルクの方向は入
力軸10と同じになり、セルフロックは生じない。次
に、図1,図2に基づいて、本発明の第1実施例の第2
ブレーキ40について説明する。
【0028】図1,図2において、インナーリング42
は第2キャリア24Cと連結するとともに、軸方向には
スラストワッシャー92および第1スナップリング90
を介して変速機のケース80の左側への移動が阻止され
ている。インナーリング42は円錐外面44を有してお
り、円錐内面52を有するアウターリング50がインナ
ーリング42の円錐外面44に接触可能に配置されてい
る。
【0029】インナーリング42と、インナーリング4
2に装着されたリテーナプレート48との間に溝46が
形成され、弾性体で形成されたC型リング(C型リング
部材)70が嵌合している。図3のように、インナーリ
ング42の円周上の1カ所に切欠き42aが設けられ、
C型リング70の折曲部74が挿入されている。C型リ
ング70の内周面72は弾性力によりアウターリング5
0の外周面58に接しているが、インナーリング42が
一定以上の回転数で回転すると、C型リング70は遠心
力により拡大し、前記内周面72とアウターリング50
の外周面58とは離れる。
【0030】すなわち、セルフロックが解除された状態
においては、図3中インナーリング42が反時計方向に
回転するため、インナーリング42の切欠き42aがC
型リング70の折曲部74に当たり、高回転時には遠心
力でC型リング70がアウターリング50から離れるよ
うに作用し、セルフロックの状態になるインナーリング
42が時計方向に回転するときは、インナーリング42
の切欠き42aが折曲部74を押圧し、C型リング70
がアウターリング50に密着し、インナーリング42、
C型リング70とアウターリング50との間には大きな
摩擦力が作用する。
【0031】アウターリング50の外側にはスラストリ
ング(スラストリング部材)60が設けられ、スラスト
リング60は外周スプライン62でケース80に係合さ
れるとともに、軸方向には第2スナップリング94によ
り右側方向への移動が規制されている。さらに、スラス
トリング60とインナーリング42との間にはスプリン
グ(スプリング部材)78が設けられ、スラストリング
60とインナーリング42との間を弱い力で離す作用を
している。
【0032】また、スラストリング60とアウターリン
グ50とはヘリカルスプライン54で連結されている。
すなわち、ヘリカルスプライン54はアウターリング5
0が入力軸10の回転と反対の方向に回転すると、スラ
ストリング60に対しアウターリング50が左側へ移動
する方向に捩れたスプラインになっている。逆に、アウ
ターリング50が入力軸10と同じ方向に回転するとア
ウターリング50とスラストリング60はアウターリン
グ50に一体形成した肩部56に突き当たるまで互いに
近づく。つまり、スラストリング60は軸方向に関し
て、一方向はケース80に規制され、他の一方向はアウ
ターリング50に規制されている。
【0033】すなわち、ヘリカルスプライン54で生じ
る逆方向のスラストは、肩部56により相殺されるよう
になっている。ケース80に形成されたシリンダー82
にピストン84が装着されている。ピストン84は、常
時はリターンスプリング86により右側へ押し付けられ
ているが、図示しない制御回路からシリンダー82に作
用する油圧でピストン84は左側へ動き、皿バネ66を
介してアウターリング50を押圧することができる。
【0034】次に、作用を説明する。図4において、第
1クラッチ30を締結すると入力軸10により第1リン
グギア22Aが駆動され、さらに遊星歯車メンバーであ
る第2キャリア24Cをケース80に固定すると前進第
1速になる。ここでは、図1〜図3に詳細を示した第2
ブレーキ40の作動を説明する。
【0035】前述のように第1リングギア22Aが入力
軸10により駆動されると、第2キャリア24Cは入力
軸10とは逆の方向に回転する。また、第2キャリア2
4Cと結合されたインナーリング42、およびインナー
リング42の溝46に嵌合したC型リング70も同様に
回転する。インナーリング42の内周面72はアウター
リング50の外周面58に接しているので、その摩擦に
より引きずられてアウターリング50も回転する。とこ
ろが、スラストリング60はケース80と外周スプライ
ン62で噛み合っているので回転できず、ケース80に
嵌合した第2スナップリング94で右側への移動を阻止
されている。アウターリング50はスラストリング60
とヘリカルスプライン54で噛み合っているので、アウ
ターリング50はヘリカルスプライン54の作用で回転
しながらスラストリング60に対して左側へ動き、その
円錐内面52がインナーリング42の円錐外面44に当
接する。
【0036】すると、円錐内面52と円錐外面44との
間でも摩擦が起き、その摩擦によってアウターリング5
0に作用するトルクもヘリカルスプライン54に伝えら
れ、ヘリカルスプライン54でさらに大きなスラストが
生じて、アウターリング50はより大きなスラストでイ
ンナーリング42に押し付けられることになる。ここ
で、インナーリング42の円錐外面44およびアウター
リング50の円錐内面52の円錐角と、ヘリカルスプラ
イン54の捩れ角を適切に設定すると、円錐外面44、
円錐内面52での摩擦トルクに対して、その摩擦トルク
を発生させるのに必要な押圧力より大きなスラストがヘ
リカルスプライン54で生じる。つまり、円錐内外面4
4,52での摩擦がある限りヘリカルスプライン54で
生ずるスラストが増大し続け、やがてインナーリング4
2はアウターリング50により回転を止められてしま
う。すなわち、ヘリカルスプライン54の作用でインナ
ーリング42は静止部のケース80にセルフロックする
ことになる。
【0037】したがって、インナーリング42と連結さ
れた第2キャリア24Cはケース80に固定され、前述
のように前進第1速になる。前記セルフロック作用は、
アウターリング50が入力軸10の回転と逆の方向に回
転した場合にのみ生ずるので、セルフロックによる前進
第1速は自動車を加速する方向にだけ動力を伝達する。
したがって、セルフロックによる前進第1速の状態で第
1ブレーキ34を締結すると、遊星歯車列20は前進第
2速になろうとし、第2キャリア24Cおよびインナー
リング42は入力軸10と同じ方向に回転しようとす
る。
【0038】この場合は前述の加速する場合と逆になっ
て、ヘリカルスプライン54には入力軸10と同じ回転
方向にトルクが作用し、アウターリング50を右側へ、
スラストリング60を左側へ動かす方向にスラストが発
生する。しかし、スラストリング60はスプリング78
によって右側へ押圧されているので、結果としてヘリカ
ルスプライン54の作用でアウターリング50は右側へ
引き寄せられる。
【0039】そのため、アウターリング50とインナー
リング42とは離反し、セルフロックも解除されて第2
キャリア24Cは入力軸10と同じ方向に自由に回転で
きるようになり、前進第2速に切り替わる。このように
インナーリング42が自由に回転する状態(ブレーキと
しては非作動)ではインナーリング42とアウターリン
グ50とが離反することと、摩擦面の数が少ないため、
第2ブレーキ40としての引きずり抵抗は従来の多板ブ
レーキに較べ小さくなる。
【0040】また、セルフロックが解除された状態で、
インナーリング42がある程度の回転数に達すると、前
述のようにC型リング70は遠心力によって拡がり、ア
ウターリング50との接触がなくなるので、インナーリ
ング42とアウターリング50との間の引きずり抵抗は
一層小さいものとなる。以上の説明で明らかなように、
インナーリング42、アウターリング50およびスラス
トリング60は一方向にのみセルフロックするワンウエ
イクラッチの役割を果たしていることが分かる。
【0041】次に、エンジンブレーキの際に使用するL
レンジの前進第1速においては、ケース80のシリンダ
ー82に油圧をかけることにより、ピストン84がリタ
ーンスプリング86の張力に逆らって右へ動き、やがて
皿バネ66を介してアウターリング50を押す、する
と、アウターリング50の円錐内面52はインナーリン
グ42の円錐外面44に当接し摩擦を生ずる。
【0042】エンジンブレーキの際は第2ブレーキ40
に作用するトルクの方向が入力軸10の回転方向と同じ
になるため、セルフロックは起きず、逆にヘリカルスプ
ライン54ではアウターリング50をインナーリング4
2から引き離す方向のスラストが発生する。しかし、ス
ラストリング60がスプリング78の張力に打ち勝って
左側へ若干動き、またアウターリング50は右側へ若干
動くと、スラストリング60はアウターリング50の肩
部56に接する。このためヘリカルスプライン54で発
生する逆方向のスラストは肩部56を押圧して相殺さ
れ、以後はヘリカルスプライン54で発生するスラスト
はこの肩部56に作用するだけとなる。
【0043】したがって、ピストン84に作用する油圧
は、アウターリング50を押すが、スプリング78の張
力は極めて小さな値であるで、ほぼ油圧力に応じたブレ
ーキトルクが円錐内外面44,52で得られる。また、
後退のRレンジにおいても、シリンダー82に油圧をか
けることにより第2キャリア24Cをケース80に固定
するが、この際も固定するためのブレーキトルクは、前
進第1速のエンジンブレーキ時と同じ方向になり、前記
と同様にシリンダー82に作用する油圧力で必要なブレ
ーキ力が得られる。
【0044】本実施例においては、図8の従来例のもの
に比較して、部品点数を削減することができ、コストを
安くすることができる。また、摩擦面の数が減るため、
ブレーキの非作動の状態における引きずり抵抗を低減す
ることができる。また、図9の従来例のものに比較し
て、油圧ピストンを小型化することができる。その結
果、スペースおよびコストを低減することができる。
【0045】次に、図6は本発明の第2実施例を示す断
面図である。図6において、第2キャリア24Cにコー
ンリング36を連結し、連結したコーンリング36をイ
ンナーリング42とアウターリング50とで挟み、イン
ナーリング42とアウターリング50とはそれぞれの角
スプライン38によって回転方向にのみ連結されてい
る。図示は省略したが、第1実施例と同じ機能を有する
スプリング78はインナーリング42とアウターリング
50との間に設けられ、また、C型リング70はコーン
リング36とインナーリング42との間に設けられてい
る。
【0046】前進第1速の加速時においては、入力軸1
0と同方向に回転する第2キャリア24Cによってコー
ンリング36が回転し、これに伴って、インナーリング
42およびアウターリング50も回転する。アウターリ
ング50とインナーリング42は角スプライン38で連
結され、また、コーンリング36とインナーリング50
の間にC型リング70が設けられているため、インナー
リング42の回転に伴ってアウターリング50も確実に
回転する。アウターリング50はヘリカルスプライン5
4によりスラストリング60に連結されているため、ヘ
リカルスプライン54によりアウターリング50が右側
へ押圧されると、アウターリング50の円錐内面52と
コーンリング36の外面36Aとが摩擦し、コーンリン
グ36の内面36Bとインナーリング42の円錐外面4
4とが摩擦する。このため、第1実施例に較べて大きい
ブレーキ容量が得られる。
【0047】また、セルフロックとは逆の回転方向のブ
レーキ作用を行う場合は、ヘリカルスプライン54で生
ずる逆方向のスラストはスラストリング60の端面60
aとアウターリング50の端面50aとで押圧し合い、
スラストを相殺する。第1実施例においては肩部56に
よって逆方向のスラストを相殺したが、第2実施例のよ
うにスラストリング60とアウターリング50とがそれ
ぞれの端面50a,60aで接することで相殺してもよ
いことは自明の理である。
【0048】本実施例においても前記実施例と同様な効
果を得ることができ、さらに、大きなブレーキ容量を得
ることができる。なお、第1,第2実施例ではアウター
リング50とスラストリング60とをヘリカルスプライ
ン54で連結する構造で説明したが、両者の間に何らか
の斜面を設けて摩擦トルクが作用した場合にスラストが
発生するようにしてもよい。また、両者の間の斜面間に
ボールなどを介在させても同様の効果が得られる。
【0049】次に、図7(A),(B)は本発明の第3
実施例を示し、図7(A)は円錐ブレーキの断面図、図
7(B)は図7(A)のB−B断面図である。図7
(A),(B)において、96はスプラグと呼ばれる蚕
の繭のような形状の駒であり、この駒96はアウターリ
ング50とスラストリング60の間に介在される。
【0050】第2キャリア24Cの回転方向が入力軸1
0の回転方向と逆方向のときは、駒96の作用により、
アウターリング50はインナーリング42に押し付けら
れ、インナーリング42はケース80に固定される。ま
た、第2キャリア24Cの回転方向が入力軸10の回転
方向と同方向のときは、駒96は作用せず、セルフロッ
クは解除され、インナーリング42は、入力軸10と同
じ方向に自由に回転する。
【0051】本実施例においても前記実施例と同様な効
果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、従来の多板ブレーキとOWCとの組み合わせに代え
て、円錐摩擦面を有するブレーキとヘリカルスプライン
とを組み合わせ、さらにセルフロックと逆の回転方向の
場合にヘリカルスプラインで生ずる逆方向のスラストを
相殺するように構成したため、部品点数を削減し、コス
トを安くするだけでなく、摩擦面の数が減るためブレー
キが非作動の状態における引きずり抵抗が低減すること
ができ、さらに従来と同じ大きさの油圧ピストンで必要
なブレーキ力が得られるので、スペースとコストを削減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図
【図2】図1の部分拡大図
【図3】アウターリング、C型リング、インナーリング
の断面図
【図4】本発明を適用した遊星歯車列の一例を示すスケ
ルトン図
【図5】図4の遊星歯車列の作動説明図
【図6】本発明の第2実施例を示す断面図
【図7】本発明の第3実施例を示す図
【図8】従来のブレーキを示す図
【図9】他の従来の円錐クラッチ装置を示す図
【符号の説明】
10:入力軸 12:出力軸 20:遊星歯車列 22:第1遊星歯車組 22A:第1リングギア 22B:第1ピニオン 22C:第1キャリア 23:サンギア 24:第2遊星歯車組 24A:第2リングギア 24B:第2ピニオン 24C第2キャリア(遊星歯車メンバー) 30:第1クラッチ 32:第2クラッチ 34:第1ブレーキ 36:コーンリング 36A:外面 36B:内面 38:角スプライン 40:第2ブレーキ 42:インナーリング 42a:切欠き 44:円錐外面 46:溝 48:リテーナプレート 50:アウターリング 50a:端面 52:円錐内面 54:ヘリカルスプライン 56:肩部 58:外周面 60:スラストリング(スラストリング部材) 60a:端面 62:外周スプライン 66:皿ばね 70:C型リング(C型リング部材) 72:内周面 74:折曲部 78:スプリング(スプリング部材) 80:ケース 82:シリンダー 84:ピストン 86:リターンスプリング 90:第1スナップリング 92:スラストワッシャー 94:第2スナップリング 96:駒(スプラグ)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊星歯車メンバーに円錐摩擦面を有するイ
    ンナーリングを連結し、円錐摩擦面を有するアウターリ
    ングを前記インナーリングに押圧して、前記遊星歯車メ
    ンバーをケースに固定する自動変速機の円錐ブレーキに
    おいて、 前記ケースに軸方向に摺動自在に連結されるとともに、
    前記アウターリングとヘリカルスプラインにより連結さ
    れ、軸方向の一方の動きは前記ケースにより規制され、
    他方の動きは前記アウターリングにより規制されるスラ
    ストリング部材を前記ケースと前記アウターリングの間
    に設けたことを特徴とする自動変速機の円錐ブレーキ。
  2. 【請求項2】前記スラストリング部材の軸方向の他方の
    動きを前記アウターリングに形成した肩部により規制す
    ることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の円錐ブ
    レーキ。
  3. 【請求項3】前記スラストリング部材と前記インナーリ
    ングの間にスラストリング部材とインナーリングの間を
    離反するスプリング部材を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の自動変速機の円錐ブレーキ。
  4. 【請求項4】前記インナーリングに形成した切欠きにそ
    の折曲部が挿入されるとともにその内側を前記アウター
    リングに接触させ、セルフロックが解除された状態で前
    記インナーリングがある程度の回転数に達すると遠心力
    により接触を解除する弾性体のC型リング部材を前記イ
    ンナーリングの溝に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の自動変速機の円錐ブレーキ。
  5. 【請求項5】遊星歯車メンバーに円錐摩擦面を有するコ
    ーンリングを連結し、円錐摩擦面を有するアウターリン
    グとインナーリングの間にコーンリングを挿入し、アウ
    ターリングを押圧して前記遊星歯車メンバーをケースに
    固定する自動変速機の円錐ブレーキにおいて、 前記インナーリングと前記アウターリングをスプライン
    で連結し、前記ケースに摺動自在に連結されるととも
    に、前記アウターリングとヘリカルスプラインにより連
    結され、軸方向の一方の動きは前記ケースにより規制さ
    れ、他方の動きは前記アウターリングにより規制される
    スラストリング部材を前記ケースと前記アウターリング
    の間に設けたことを特徴とする自動変速機の円錐ブレー
    キ。
  6. 【請求項6】前記ヘリカルスプラインの代りにスプラグ
    を用いて前記アウターリングと前記スラストリング部材
    を連結したことを特徴とする請求項1,5記載の自動変
    速機の円錐ブレーキ。
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