JPH085372A - 静電容量式傾斜測定装置 - Google Patents
静電容量式傾斜測定装置Info
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- JPH085372A JPH085372A JP15650294A JP15650294A JPH085372A JP H085372 A JPH085372 A JP H085372A JP 15650294 A JP15650294 A JP 15650294A JP 15650294 A JP15650294 A JP 15650294A JP H085372 A JPH085372 A JP H085372A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 対向する電極間の静電容量の変化量を利用し
て装置本体の傾斜角度を測定する装置であって、移動電
極に配線の必要がなく、正確で信頼性の高い静電容量式
傾斜測定装置を提供する。 【構成】 同一基板上に長方形の一対の送信電極6a、
6bと送信電極6a、6bとの間に位置し、且つ互いに
反比した向きの略三角形状の同形の受信電極7a、7b
を設け、この基板を円弧状に形成し、これら面に対して
一定の電極間距離を維持しながら移動電極8が移動し、
受信電極7a、7bと移動電極8とによって覆われる面
積が変化し、この変化を静電容量として検出し、装置本
体の傾斜角度を測定する。
て装置本体の傾斜角度を測定する装置であって、移動電
極に配線の必要がなく、正確で信頼性の高い静電容量式
傾斜測定装置を提供する。 【構成】 同一基板上に長方形の一対の送信電極6a、
6bと送信電極6a、6bとの間に位置し、且つ互いに
反比した向きの略三角形状の同形の受信電極7a、7b
を設け、この基板を円弧状に形成し、これら面に対して
一定の電極間距離を維持しながら移動電極8が移動し、
受信電極7a、7bと移動電極8とによって覆われる面
積が変化し、この変化を静電容量として検出し、装置本
体の傾斜角度を測定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極間の静電容量の変
化を利用した静電容量式傾斜測定装置に関し、特には、
装置本体の傾斜に対応して対向する電極間の面積の増減
を静電容量の変化量として検出して装置本体の傾斜角度
を求める静電容量式傾斜測定装置に関する。
化を利用した静電容量式傾斜測定装置に関し、特には、
装置本体の傾斜に対応して対向する電極間の面積の増減
を静電容量の変化量として検出して装置本体の傾斜角度
を求める静電容量式傾斜測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す従来の静電容量を利用した傾
斜測定装置は、略半円形状の傾斜方向に回転自在とする
移動電極1と、この移動電極1に一定距離を隔てて対向
配置された平面状の固定電極2、3とから構成される。
移動電極1は装置本体の傾斜に伴って支点4を中心とし
て矢印Aで示す双方向に回転移動する。移動電極1には
外部から入力信号が送られており、移動電極1の移動に
伴って覆われる面積B、Cが変化する。この移動電極1
の面積に応じた静電容量の変化を固定電極2、3からの
出力信号として検出し、信号処理部5によって装置本体
に対する移動電極1の傾斜角度θを測定する。
斜測定装置は、略半円形状の傾斜方向に回転自在とする
移動電極1と、この移動電極1に一定距離を隔てて対向
配置された平面状の固定電極2、3とから構成される。
移動電極1は装置本体の傾斜に伴って支点4を中心とし
て矢印Aで示す双方向に回転移動する。移動電極1には
外部から入力信号が送られており、移動電極1の移動に
伴って覆われる面積B、Cが変化する。この移動電極1
の面積に応じた静電容量の変化を固定電極2、3からの
出力信号として検出し、信号処理部5によって装置本体
に対する移動電極1の傾斜角度θを測定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
従来の傾斜測定装置では、例えば、移動電極1に送信信
号(または受信信号)を送り固定電極2、3間との静電
容量を検出するため移動電極1に配線を行う必要があ
る。直接移動電極1に配線する場合、移動電極1の動き
が配線によってスムーズに移動しにくくなる。また、移
動電極1の支点4を通じて配線する場合、移動電極1の
移動により支点4と移動電極1との電気的な接触がきわ
めて難しくなる。このように、いずれの場合においても
移動電極1への入力信号の配線が繁雑もしくは複雑とな
り、装置本体が大型化してしまう。
従来の傾斜測定装置では、例えば、移動電極1に送信信
号(または受信信号)を送り固定電極2、3間との静電
容量を検出するため移動電極1に配線を行う必要があ
る。直接移動電極1に配線する場合、移動電極1の動き
が配線によってスムーズに移動しにくくなる。また、移
動電極1の支点4を通じて配線する場合、移動電極1の
移動により支点4と移動電極1との電気的な接触がきわ
めて難しくなる。このように、いずれの場合においても
移動電極1への入力信号の配線が繁雑もしくは複雑とな
り、装置本体が大型化してしまう。
【0004】一方、本出願人は特願平5−154575
号において図5に示す新規な静電容量式1次元リニアス
ケールを提案した。これは同一基板上に、長方形の送信
電極6a、6b、送信電極6a、6b間に位置し且つ互
いに反比した向きの略三角形状の同形の受信電極7a、
7b、これらの面に対して所定の距離を維持して且つ送
信電極6a、6bの延在する方向に平行移動する移動電
極8と、を設け、移動電極8と受信電極7a、7bとの
電極間によって覆われる面積D、Eの増減によって変化
する静電容量の変化値を捕らえ、位置または移動距離を
測定する静電容量式リニアスケールである。送信電極6
a、6bに入力された信号は、移動電極8を介して受信
電極7a、7bとの覆われた面積に対応する静電容量と
して信号を出力する。このように移動電極8は外部から
の信号を配線する必要がない。
号において図5に示す新規な静電容量式1次元リニアス
ケールを提案した。これは同一基板上に、長方形の送信
電極6a、6b、送信電極6a、6b間に位置し且つ互
いに反比した向きの略三角形状の同形の受信電極7a、
7b、これらの面に対して所定の距離を維持して且つ送
信電極6a、6bの延在する方向に平行移動する移動電
極8と、を設け、移動電極8と受信電極7a、7bとの
電極間によって覆われる面積D、Eの増減によって変化
する静電容量の変化値を捕らえ、位置または移動距離を
測定する静電容量式リニアスケールである。送信電極6
a、6bに入力された信号は、移動電極8を介して受信
電極7a、7bとの覆われた面積に対応する静電容量と
して信号を出力する。このように移動電極8は外部から
の信号を配線する必要がない。
【0005】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たものであり、上記提案技術の改良に関する。即ち、簡
単な構成により移動電極に配線を設ける必要がなく、高
精度で部品点数が少なく小型化の可能な静電容量式傾斜
測定装置を提供することを課題とする。
たものであり、上記提案技術の改良に関する。即ち、簡
単な構成により移動電極に配線を設ける必要がなく、高
精度で部品点数が少なく小型化の可能な静電容量式傾斜
測定装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、移動電極と固定電極との電極間に生じる静電容量の
変化を利用して傾斜角度を求める静電容量式傾斜測定装
置において、前記固定電極は、一様幅で延在する一対の
送信電極と前記送信電極の間に互いに反比した向きの略
三角形状の同形の受信電極とを有し、且つ前記固定電極
は、前記送信電極の延在する方向に円弧状に形成されて
おり、装置本体の傾きに対応して前記固定電極の送信電
極および受信電極と一定の距離を維持しながら横切るよ
うに前記延在する方向に移動する移動電極を有すること
を特徴とする。
め、移動電極と固定電極との電極間に生じる静電容量の
変化を利用して傾斜角度を求める静電容量式傾斜測定装
置において、前記固定電極は、一様幅で延在する一対の
送信電極と前記送信電極の間に互いに反比した向きの略
三角形状の同形の受信電極とを有し、且つ前記固定電極
は、前記送信電極の延在する方向に円弧状に形成されて
おり、装置本体の傾きに対応して前記固定電極の送信電
極および受信電極と一定の距離を維持しながら横切るよ
うに前記延在する方向に移動する移動電極を有すること
を特徴とする。
【0007】また、前記移動電極を前記固定電極上に一
定の距離を隔てて移動させる揺動部材を設けたことを特
徴とし、前記固定電極と前記移動電極との電極間距離を
一定に維持させる絶縁部材を設けたことを特徴とする。
定の距離を隔てて移動させる揺動部材を設けたことを特
徴とし、前記固定電極と前記移動電極との電極間距離を
一定に維持させる絶縁部材を設けたことを特徴とする。
【0008】更に、前記移動電極が円柱形状の導電体で
あり、前記固定電極上を前記絶縁部材を挟んで固定電極
の送信電極および受信電極とを横切るように前記延在す
る方向に移動可能であること特徴とし、前記移動電極が
傾斜に伴って前記固定電極面上を絶縁部材を介して滑り
ながら移動することを特徴とし、前記固定電極もしくは
前記移動電極の電極パターンをフレキシブル基板上に設
けたことを特徴とする。
あり、前記固定電極上を前記絶縁部材を挟んで固定電極
の送信電極および受信電極とを横切るように前記延在す
る方向に移動可能であること特徴とし、前記移動電極が
傾斜に伴って前記固定電極面上を絶縁部材を介して滑り
ながら移動することを特徴とし、前記固定電極もしくは
前記移動電極の電極パターンをフレキシブル基板上に設
けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような構成において、静電容量式傾斜測定
装置が傾斜すると、揺動部材の一端に設けた支点を中心
に移動電極が円弧状の固定電極と電極間距離を一定に維
持しながら移動する。もしくは、円柱形状の移動電極が
円弧状の固定電極との間に設けた一定の厚みを有する絶
縁部材上を転がりながら移動する。この傾斜測定装置の
傾斜に伴って移動する移動電極の位置を移動電極と受信
電極との電極間によって覆われる面積に対応する静電容
量の変化量を測定する。この信号は、固定電極上の送信
電極からの信号によって移動電極を介して固定電極上の
受信電極に送り込まれる。出力された信号は、外部の信
号処理部によって演算され、静電容量式傾斜測定装置の
傾斜した角度が測定される。
装置が傾斜すると、揺動部材の一端に設けた支点を中心
に移動電極が円弧状の固定電極と電極間距離を一定に維
持しながら移動する。もしくは、円柱形状の移動電極が
円弧状の固定電極との間に設けた一定の厚みを有する絶
縁部材上を転がりながら移動する。この傾斜測定装置の
傾斜に伴って移動する移動電極の位置を移動電極と受信
電極との電極間によって覆われる面積に対応する静電容
量の変化量を測定する。この信号は、固定電極上の送信
電極からの信号によって移動電極を介して固定電極上の
受信電極に送り込まれる。出力された信号は、外部の信
号処理部によって演算され、静電容量式傾斜測定装置の
傾斜した角度が測定される。
【0010】
【実施例】この発明の好適な実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明による静電容量式傾斜測定装置の
固定電極9上を揺動部材10によって移動電極8が移動
する状態の一例を示す。図において、固定電極は、送信
電極6a、6bと受信電極7a、7bとを含み、揺動部
材10の一端に移動電極8を固定して有する。固定電極
9は図5と同様の一様幅で延在する送信電極6a、6b
と、送信電極6a、6b間に位置し且つ互いに反比した
向きの略三角形状の同形の受信電極7a、7bとから構
成されている。また、固定電極9は、図示のように移動
電極8側に向かって湾曲した円弧状に形成されている。
明する。図1は本発明による静電容量式傾斜測定装置の
固定電極9上を揺動部材10によって移動電極8が移動
する状態の一例を示す。図において、固定電極は、送信
電極6a、6bと受信電極7a、7bとを含み、揺動部
材10の一端に移動電極8を固定して有する。固定電極
9は図5と同様の一様幅で延在する送信電極6a、6b
と、送信電極6a、6b間に位置し且つ互いに反比した
向きの略三角形状の同形の受信電極7a、7bとから構
成されている。また、固定電極9は、図示のように移動
電極8側に向かって湾曲した円弧状に形成されている。
【0011】揺動部材10の一端に設けられた移動電極
8は、固定電極9面に対して所定の距離を維持して且つ
送信電極6a、6bの延在する方向に平行移動する。即
ち、揺動部材10の他端は、支点4によって装置本体に
軸支され、支点4を中心に移動電極8を円弧状に形成さ
れた固定電極9と電極間距離を一定に維持しながら装置
本体の傾斜に伴って矢印Fで示す双方向に移動可能とし
ている。よって、どの傾斜位置においても、固定電極9
の受信電極7a、7bおよび送信電極6a、6bと移動
電極8との電極間距離は、実質上、常に一定に保たれ
る。
8は、固定電極9面に対して所定の距離を維持して且つ
送信電極6a、6bの延在する方向に平行移動する。即
ち、揺動部材10の他端は、支点4によって装置本体に
軸支され、支点4を中心に移動電極8を円弧状に形成さ
れた固定電極9と電極間距離を一定に維持しながら装置
本体の傾斜に伴って矢印Fで示す双方向に移動可能とし
ている。よって、どの傾斜位置においても、固定電極9
の受信電極7a、7bおよび送信電極6a、6bと移動
電極8との電極間距離は、実質上、常に一定に保たれ
る。
【0012】図1の移動電極8は固定電極9と対向する
面が、固定電極9とほぼ同一の円弧を有する曲面のもの
が好適に使用されるが、平面状の移動電極8であっても
良い。
面が、固定電極9とほぼ同一の円弧を有する曲面のもの
が好適に使用されるが、平面状の移動電極8であっても
良い。
【0013】図2に別の実施例を示す。図において、円
弧状の固定電極9面上を円柱形状の移動電極8が装置本
体の傾斜に伴って移動する状態を示す。固定電極9は上
記した図1の電極パターンと同様であって送信電極6
a、6bおよび受信電極7a、7bとから構成される。
固定電極9と移動電極8のいずれか一方または両方の面
上に一定の厚みを有する絶縁部材11が設けられてお
り、固定電極9の送信電極6a、6bおよび受信電極7
a、7bと、移動電極8との電極間距離を一定に維持し
ている。
弧状の固定電極9面上を円柱形状の移動電極8が装置本
体の傾斜に伴って移動する状態を示す。固定電極9は上
記した図1の電極パターンと同様であって送信電極6
a、6bおよび受信電極7a、7bとから構成される。
固定電極9と移動電極8のいずれか一方または両方の面
上に一定の厚みを有する絶縁部材11が設けられてお
り、固定電極9の送信電極6a、6bおよび受信電極7
a、7bと、移動電極8との電極間距離を一定に維持し
ている。
【0014】図3に、図2の円柱形状の移動電極に代え
て固定電極9と対向する面が固定電極9の円弧とほぼ同
様の円弧を有する移動電極8を使用した更に別の実施例
を示す。両電極間に絶縁部材11を設けて、装置本体の
傾斜に伴って移動電極8が滑り、装置本体の傾斜角度に
対応する移動電極8と受信電極7a、7bとによって覆
われる面積に応じた静電容量の変化量を検出する。
て固定電極9と対向する面が固定電極9の円弧とほぼ同
様の円弧を有する移動電極8を使用した更に別の実施例
を示す。両電極間に絶縁部材11を設けて、装置本体の
傾斜に伴って移動電極8が滑り、装置本体の傾斜角度に
対応する移動電極8と受信電極7a、7bとによって覆
われる面積に応じた静電容量の変化量を検出する。
【0015】上記した図1、図2または図3の移動電極
8を、固定電極9に対して常に一定の(直交する)方向
に位置させるガイド部材を装置本体に設けても良い。
8を、固定電極9に対して常に一定の(直交する)方向
に位置させるガイド部材を装置本体に設けても良い。
【0016】信号の制御回路として、出力信号を送信電
極に送り込む発信器(OSC)12と受信電極7a、7
bからの受信信号を測定する電流電圧変換器13とが設
けられている。
極に送り込む発信器(OSC)12と受信電極7a、7
bからの受信信号を測定する電流電圧変換器13とが設
けられている。
【0017】使用される電極は、金属箔等の薄厚の適当
な電気導伝体よりなり、電気的に絶縁されて同一平面上
に形成されている。これら電極は、例えばフレキシブル
なプリント基板等の電気絶縁板上に蒸着、エッチングあ
るいは接着等により形成することができる。
な電気導伝体よりなり、電気的に絶縁されて同一平面上
に形成されている。これら電極は、例えばフレキシブル
なプリント基板等の電気絶縁板上に蒸着、エッチングあ
るいは接着等により形成することができる。
【0018】絶縁部材11は、フッ素樹脂やポリエチレ
ン樹脂等のフィルム状のものが好適に使用され、接着剤
等によって固着されるか固定電極9上に配置される。
尚、絶縁部材11は移動電極8を移動させるため摩擦係
数の比較的小さい部材が好適に使用され、本実施例にお
いてはテフロンテープが絶縁部材11として好適に使用
することができ、固定電極9または移動電極8の両方ま
たはいずれか一方に張り付けて移動電極板8を移動可能
とする。また、絶縁部材11の代わりに電極パターンに
接触しない位置にガイドレール等のガイド部材を設けて
も良い。
ン樹脂等のフィルム状のものが好適に使用され、接着剤
等によって固着されるか固定電極9上に配置される。
尚、絶縁部材11は移動電極8を移動させるため摩擦係
数の比較的小さい部材が好適に使用され、本実施例にお
いてはテフロンテープが絶縁部材11として好適に使用
することができ、固定電極9または移動電極8の両方ま
たはいずれか一方に張り付けて移動電極板8を移動可能
とする。また、絶縁部材11の代わりに電極パターンに
接触しない位置にガイドレール等のガイド部材を設けて
も良い。
【0019】このような構成において、本発明による静
電容量式傾斜測定装置の測定原理を説明する。対面する
電極間の静電容量Cは、電極間の距離dおよび対向する
電極部の面積Sに関して次式で示される。 C=ε・S/d……(1) 誘電率εは同一条件下において一定であるため、静電容
量Cは、対向する電極間の距離dに反比例し、対向する
電極部の面積Sに比例する。ここで、電極間の距離を一
定とすることにより、静電容量Cは対向して覆われる電
極部の面積Sに対してのみ比例関係を有することとな
る。即ち、移動する移動電極と固定配置された固定電極
とは一定の距離を隔てて配置される。この電極間によっ
て覆われる面積Sに対する静電容量Cの変化量を測定す
ることにより傾斜角度および方向を特定することができ
る。このように電極間の面積Sを一定とすることにより
移動電極の変位量のみの一次関数となり誘電率ε、電源
の周波数電圧、電極間の距離または面積をすべてキャン
セルでき、極めて安定度の高い静電容量式傾斜測定装置
を実現できる。かかる受信信号は不図示の演算回路によ
って演算され、適当なディスプレイ等により表示され
る。
電容量式傾斜測定装置の測定原理を説明する。対面する
電極間の静電容量Cは、電極間の距離dおよび対向する
電極部の面積Sに関して次式で示される。 C=ε・S/d……(1) 誘電率εは同一条件下において一定であるため、静電容
量Cは、対向する電極間の距離dに反比例し、対向する
電極部の面積Sに比例する。ここで、電極間の距離を一
定とすることにより、静電容量Cは対向して覆われる電
極部の面積Sに対してのみ比例関係を有することとな
る。即ち、移動する移動電極と固定配置された固定電極
とは一定の距離を隔てて配置される。この電極間によっ
て覆われる面積Sに対する静電容量Cの変化量を測定す
ることにより傾斜角度および方向を特定することができ
る。このように電極間の面積Sを一定とすることにより
移動電極の変位量のみの一次関数となり誘電率ε、電源
の周波数電圧、電極間の距離または面積をすべてキャン
セルでき、極めて安定度の高い静電容量式傾斜測定装置
を実現できる。かかる受信信号は不図示の演算回路によ
って演算され、適当なディスプレイ等により表示され
る。
【0020】次に静電容量式傾斜測定装置の測定方法に
ついて説明する。装置本体は、傾きを求めたい別の不図
示の機械器具等に設置する。この機械器具が傾斜する
と、静電容量式傾斜測定装置内の固定電極9の送信電極
6a、6bおよび受信電極7a、7bが傾斜する。この
傾斜に伴って移動電極8は常に重力方向に位置するよう
に作用して上述した揺動部材10や移動電極8の回転移
動もしくは移動電極8の滑りによって固定電極9上を一
定の電極間距離を維持しながら移動する。移動電極8の
移動後、送信電極6a、6bから移動電極8に常に一定
の信号が送られ、移動電極8と受信電極7a、7bとに
よって覆われた面積に対応する静電容量の変化量を検出
し、傾斜0度のときの静電容量の値を基準として、電流
電圧変換器13を介して外部の演算処理部によって上記
した機械器具の傾斜角度を測定される。
ついて説明する。装置本体は、傾きを求めたい別の不図
示の機械器具等に設置する。この機械器具が傾斜する
と、静電容量式傾斜測定装置内の固定電極9の送信電極
6a、6bおよび受信電極7a、7bが傾斜する。この
傾斜に伴って移動電極8は常に重力方向に位置するよう
に作用して上述した揺動部材10や移動電極8の回転移
動もしくは移動電極8の滑りによって固定電極9上を一
定の電極間距離を維持しながら移動する。移動電極8の
移動後、送信電極6a、6bから移動電極8に常に一定
の信号が送られ、移動電極8と受信電極7a、7bとに
よって覆われた面積に対応する静電容量の変化量を検出
し、傾斜0度のときの静電容量の値を基準として、電流
電圧変換器13を介して外部の演算処理部によって上記
した機械器具の傾斜角度を測定される。
【0021】
【発明の効果】本発明の静電容量式傾斜測定装置は、移
動電極に配線を行わずに傾斜角度を測定することがで
き、コンパクトで且つ製造が容易である高精度の静電容
量式傾斜測定装置を提供することができる。また、移動
電極と固定電極との電極間に絶縁部材を設けることによ
り、電極間の距離を一定に維持することができ正確な測
定を行うことができる。
動電極に配線を行わずに傾斜角度を測定することがで
き、コンパクトで且つ製造が容易である高精度の静電容
量式傾斜測定装置を提供することができる。また、移動
電極と固定電極との電極間に絶縁部材を設けることによ
り、電極間の距離を一定に維持することができ正確な測
定を行うことができる。
【0022】
【図1】 本発明による静電容量式傾斜測定装置を示す
図。
図。
【図2】 本発明による静電容量式傾斜測定装置の別の
実施例を示す図。
実施例を示す図。
【図3】 本発明による静電容量式傾斜測定装置の更に
別の実施例を示す図。
別の実施例を示す図。
【図4】 従来例による静電容量式傾斜測定装置を示す
図。
図。
【図5】 本出願人が提案した静電容量式リニアスケー
ルを示す図。
ルを示す図。
1 移動電極 2、3 固定電極 4 支点 6a、b 送信電極 7a、b 受信電極 8 移動電極 9 固定電極 10 揺動部材 11 絶縁部材
Claims (6)
- 【請求項1】 移動電極と固定電極との電極間に生じる
静電容量の変化を利用して傾斜角度を求める静電容量式
傾斜測定装置において、前記固定電極は、一様幅で延在
する一対の送信電極と前記送信電極の間に互いに反比し
た向きの略三角形状の同形の受信電極とを有し、且つ前
記固定電極は、前記送信電極の延在する方向に円弧状に
形成されており、装置本体の傾きに対応して前記固定電
極の送信電極および受信電極と一定の距離を維持しなが
ら横切るように前記延在する方向に移動する移動電極を
有することを特徴とする静電容量式傾斜測定装置。 - 【請求項2】 前記移動電極を前記固定電極上に一定の
距離を隔てて移動させる揺動部材を設けたことを特徴と
する請求項1記載の静電容量式傾斜測定装置。 - 【請求項3】 前記固定電極と前記移動電極との電極間
距離を一定に維持させる絶縁部材を設けたことを特徴と
する請求項1または2記載の静電容量式傾斜測定装置。 - 【請求項4】 前記移動電極が円柱形状の導電体であ
り、前記固定電極上を前記絶縁部材を挟んで固定電極の
送信電極および受信電極とを横切るように前記延在する
方向に移動可能であること特徴とする請求項1または3
記載の静電容量式傾斜測定装置。 - 【請求項5】 前記移動電極が傾斜に伴って前記固定電
極面上を絶縁部材を介して滑りながら移動することを特
徴とする請求項1、3、4いずれか記載の静電容量式傾
斜測定装置。 - 【請求項6】 前記固定電極もしくは前記移動電極の電
極パターンをフレキシブル基板上に設けたことを特徴と
する請求項1乃至5いずれか記載の静電容量式傾斜測定
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15650294A JPH085372A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 静電容量式傾斜測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15650294A JPH085372A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 静電容量式傾斜測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH085372A true JPH085372A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15629169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15650294A Pending JPH085372A (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 静電容量式傾斜測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085372A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100336437B1 (ko) * | 1999-04-20 | 2002-05-15 | 김성훈 | 전자식 각도측정기 |
-
1994
- 1994-06-15 JP JP15650294A patent/JPH085372A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100336437B1 (ko) * | 1999-04-20 | 2002-05-15 | 김성훈 | 전자식 각도측정기 |
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