JPH0853639A - インクジェット記録用インク - Google Patents
インクジェット記録用インクInfo
- Publication number
- JPH0853639A JPH0853639A JP18826694A JP18826694A JPH0853639A JP H0853639 A JPH0853639 A JP H0853639A JP 18826694 A JP18826694 A JP 18826694A JP 18826694 A JP18826694 A JP 18826694A JP H0853639 A JPH0853639 A JP H0853639A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- yellow
- magenta
- evaluation
- triethanolamine
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インク吸収体を備えたインクカートリッジに
充填後、長期保存をしても色相変化を起こさず、イエロ
ー、マゼンタ、シアンインクのコンポジットブラックの
色調がリアルブラックとなるインクジェット記録用イン
クの提供。 【構成】 シアン染料にアシッドブルー9、マゼンタ染
料にアシッドレッド52、アシッドレッド289、イエ
ロー染料にダイレクトイエロー86、ダイレクトイエロ
ー132を各々0.3〜3.0重量%の範囲で含有し、
かつトリエタノールアミンを0.05〜0.5重量%の
範囲で含有するインクジェット記録用インク。
充填後、長期保存をしても色相変化を起こさず、イエロ
ー、マゼンタ、シアンインクのコンポジットブラックの
色調がリアルブラックとなるインクジェット記録用イン
クの提供。 【構成】 シアン染料にアシッドブルー9、マゼンタ染
料にアシッドレッド52、アシッドレッド289、イエ
ロー染料にダイレクトイエロー86、ダイレクトイエロ
ー132を各々0.3〜3.0重量%の範囲で含有し、
かつトリエタノールアミンを0.05〜0.5重量%の
範囲で含有するインクジェット記録用インク。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録用イ
ンクに関するものである。
ンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にインクジェット記録方式に使用す
るインクとしては、主に各種の水溶性染料または顔料を
水または水と各種有機溶剤からなる液媒体に溶解または
分散させたものが知られており、これらのインクが実用
化されている。インクジェット記録用インクに要求され
る基本特性は、ノズルの目詰まりを起こさず安定した印
字が行え、また長期間に渡ってインクの組成および物性
が変化しない事である。カラーインクジェット記録用イ
ンクは従来のモノクロインクで要求されてきた前記特性
を満足する事はもちろんであるが、加えて良好な色再現
性や長期間保存した後のインクの色相が変化しない事な
どが新たに要求される。 現在、実用化されているイン
クジェット記録装置に使用されているインクジェット記
録用インクは、インク吸収体を有するインクカートリッ
ジに予め充填されてから使用するものが多く、インク吸
収体に充填された後のインクがインクカートリッジから
記録ヘッドへと供給されている。
るインクとしては、主に各種の水溶性染料または顔料を
水または水と各種有機溶剤からなる液媒体に溶解または
分散させたものが知られており、これらのインクが実用
化されている。インクジェット記録用インクに要求され
る基本特性は、ノズルの目詰まりを起こさず安定した印
字が行え、また長期間に渡ってインクの組成および物性
が変化しない事である。カラーインクジェット記録用イ
ンクは従来のモノクロインクで要求されてきた前記特性
を満足する事はもちろんであるが、加えて良好な色再現
性や長期間保存した後のインクの色相が変化しない事な
どが新たに要求される。 現在、実用化されているイン
クジェット記録装置に使用されているインクジェット記
録用インクは、インク吸収体を有するインクカートリッ
ジに予め充填されてから使用するものが多く、インク吸
収体に充填された後のインクがインクカートリッジから
記録ヘッドへと供給されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にインク吸収体に
はポリウレタンフォームが用いられており、ポリウレタ
ンフォームはポリオールとイソシアネートの反応に発泡
助剤、触媒、整泡剤、着色剤、添加剤等を加えて発泡、
その後加熱して製造される。特開平5−38816号公
報記載のように、インクジェット記録用インクをポリウ
レタンフォームに充填した場合、インクの種類によって
はフォーム溶出物によってインクの物性値が変化し、印
字が滲むなどの印字劣化が起きる。この対策としては特
開平5−16385号公報記載のように有機溶剤でフォ
ームを洗浄する方法などが考案されているが、カラーイ
ンクジェット記録用インクにおいては洗浄後のポリウレ
タンフォームを使用しても充填後のインクを長期間放置
するとインクの色相が変化し、印字品質が劣化するとい
う課題がある。加えて、従来のカラーインクジェット記
録用インクはイエロー、マゼンタ、シアンインクを同量
のインク量で重ねて印字したコンポジットブラックがリ
アルブラックの色調にならないという課題もある。
はポリウレタンフォームが用いられており、ポリウレタ
ンフォームはポリオールとイソシアネートの反応に発泡
助剤、触媒、整泡剤、着色剤、添加剤等を加えて発泡、
その後加熱して製造される。特開平5−38816号公
報記載のように、インクジェット記録用インクをポリウ
レタンフォームに充填した場合、インクの種類によって
はフォーム溶出物によってインクの物性値が変化し、印
字が滲むなどの印字劣化が起きる。この対策としては特
開平5−16385号公報記載のように有機溶剤でフォ
ームを洗浄する方法などが考案されているが、カラーイ
ンクジェット記録用インクにおいては洗浄後のポリウレ
タンフォームを使用しても充填後のインクを長期間放置
するとインクの色相が変化し、印字品質が劣化するとい
う課題がある。加えて、従来のカラーインクジェット記
録用インクはイエロー、マゼンタ、シアンインクを同量
のインク量で重ねて印字したコンポジットブラックがリ
アルブラックの色調にならないという課題もある。
【0004】本発明の目的は、インク吸収体としてポリ
ウレタンフォームを備えたインクカートリッジに充填、
長期保存後のカラーインクジェット記録用インクの色相
が変化せず、良好な色再現性を示すとともにイエロー、
マゼンタ、シアンインクを同量で重ねて印字したコンポ
ジットブラックの色調がリアルブラックとなるインクジ
ェット記録用インクを提供することにある。
ウレタンフォームを備えたインクカートリッジに充填、
長期保存後のカラーインクジェット記録用インクの色相
が変化せず、良好な色再現性を示すとともにイエロー、
マゼンタ、シアンインクを同量で重ねて印字したコンポ
ジットブラックの色調がリアルブラックとなるインクジ
ェット記録用インクを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、インク吸収体として
ポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジに充
填後、長期保存したインクの色相変化を押さえること
で、長期間にわたって良好な色再現性を示すとともにイ
エロー、マゼンタ、シアンインクを重ねることで実現す
るコンポジットブラックの色調がリアルブラックとなる
インクジェット記録用インクを実現することが目的であ
る。
ポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジに充
填後、長期保存したインクの色相変化を押さえること
で、長期間にわたって良好な色再現性を示すとともにイ
エロー、マゼンタ、シアンインクを重ねることで実現す
るコンポジットブラックの色調がリアルブラックとなる
インクジェット記録用インクを実現することが目的であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決し、目的を達成するもので、インク吸収体であ
るポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジに
充填したインクジェット記録用インクにおいて、トリエ
タノールアミンを0.05〜0.5重量%の範囲で含有
することを特徴とし、更にシアン染料としてアシッドブ
ルー9、マゼンタ染料としてアシッドレッド52、アシ
ッドレッド289、イエロー染料としてダイレクトイエ
ロー86、ダイレクトイエロー132を各々0.3〜
3.0重量%の範囲で含有することを特徴としている。
題を解決し、目的を達成するもので、インク吸収体であ
るポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジに
充填したインクジェット記録用インクにおいて、トリエ
タノールアミンを0.05〜0.5重量%の範囲で含有
することを特徴とし、更にシアン染料としてアシッドブ
ルー9、マゼンタ染料としてアシッドレッド52、アシ
ッドレッド289、イエロー染料としてダイレクトイエ
ロー86、ダイレクトイエロー132を各々0.3〜
3.0重量%の範囲で含有することを特徴としている。
【0007】インクカートリッジ充填後のインクのpH
が酸性になると色相変化のほかにインクジェット記録装
置のヘッド部材を腐食するため、カートリッジ充填後、
長期保存したインクのpHは7.0〜8.5が好まし
い。その為に本発明では、トリエタノールアミンの添加
量は0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.
5重量%の範囲とする。
が酸性になると色相変化のほかにインクジェット記録装
置のヘッド部材を腐食するため、カートリッジ充填後、
長期保存したインクのpHは7.0〜8.5が好まし
い。その為に本発明では、トリエタノールアミンの添加
量は0.05〜0.5重量%、好ましくは0.1〜0.
5重量%の範囲とする。
【0008】本発明のインクジェット記録用インクには
請求項2記載の水溶性染料を溶解させる液媒体として純
水および水溶性有機溶媒が使用できる。例えばジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、ア
セトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトア
ルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリエチレングリコール、ジエチレングリコール等のア
ルキレン基が2〜6の炭素原子を含むアルキレングリコ
ール類、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、
エチレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチル(またはブチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(または
ブチル)エーテル等の多価アルコールの低級モノアルキ
ルエーテル類、トリエチレングリコールジメチル(また
はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級ジアルキ
ルエーテル類、メチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール等の炭
素数1〜5のアルキルアルコール類等が挙げられ、上記
の媒体は単独でも混合物としても使用できる。更に脂肪
酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩等のアニオ
ン系界面活性剤、アセチレングリコール類、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル等のノニオン系界面活性剤、各種防腐剤等を添加可能
である。
請求項2記載の水溶性染料を溶解させる液媒体として純
水および水溶性有機溶媒が使用できる。例えばジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、ア
セトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトア
ルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエー
テル類、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリエチレングリコール、ジエチレングリコール等のア
ルキレン基が2〜6の炭素原子を含むアルキレングリコ
ール類、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類、
エチレングリコールモノメチル(またはエチル)エーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチル(またはブチル)
エーテル、トリエチレングリコールモノエチル(または
ブチル)エーテル等の多価アルコールの低級モノアルキ
ルエーテル類、トリエチレングリコールジメチル(また
はエチル)エーテル等の多価アルコールの低級ジアルキ
ルエーテル類、メチルアルコール、エチルアルコール、
n−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール等の炭
素数1〜5のアルキルアルコール類等が挙げられ、上記
の媒体は単独でも混合物としても使用できる。更に脂肪
酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩等のアニオ
ン系界面活性剤、アセチレングリコール類、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル等のノニオン系界面活性剤、各種防腐剤等を添加可能
である。
【0009】
【作用】本発明によりインク吸収体としてポリウレタン
フォームを備えたインクカートリッジに充填後、長期保
存しても色相変化を起こさず、同量のイエロー、マゼン
タ、シアンインクを重ねるコンポジットブラックの色調
がリアルブラックとなるインクジェット記録用インクが
実現できる。
フォームを備えたインクカートリッジに充填後、長期保
存しても色相変化を起こさず、同量のイエロー、マゼン
タ、シアンインクを重ねるコンポジットブラックの色調
がリアルブラックとなるインクジェット記録用インクが
実現できる。
【0010】
【実施例】以下、実施例、比較例を示し、本発明を具体
的に説明する。インク組成は全量が100になるように
純水を加えるものであり、以下に示す割合は全て重量基
準である。
的に説明する。インク組成は全量が100になるように
純水を加えるものであり、以下に示す割合は全て重量基
準である。
【0011】実施例1 (シアンインク) アシッドブルー9 2.0% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 17% トリエタノールアミン 0.1% サーフィノール465 0.8% (界面活性剤:日信化学製) Proxel XL2 0.3% (防腐剤:ZENECA社) 純水 残量 (マゼンタインク) アシッドレッド52 1.0% アシッドレッド289 0.4% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 18% トリエタノールアミン 0.1% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (イエローインク) ダイレクトイエロー86 0.8% ダイレクトイエロー132 1.2% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 16% トリエタノールアミン 0.1% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 実施例2 (シアンインク) アシッドブルー9 2.5% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 17% トリエタノールアミン 0.5% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (マゼンタインク) アシッドレッド52 0.6% アシッドレッド289 0.8% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 18% トリエタノールアミン 0.5% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (イエローインク) ダイレクトイエロー86 0.5% ダイレクトイエロー132 1.0% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 16% トリエタノールアミン 0.5% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 実施例3 (シアンインク) アシッドブルー9 3.0% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 17% トリエタノールアミン 0.05% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (マゼンタインク) アシッドレッド52 0.8% アシッドレッド289 0.6% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 18% トリエタノールアミン 0.05% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (イエローインク) ダイレクトイエロー86 0.3% ダイレクトイエロー132 0.8% トリエチレングリコール モノブチルエーテル 10% ジエチレングリコール 16% トリエタノールアミン 0.05% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 比較例1 (シアンインク) ダイレクトブルー87 2.5% グリセリン 10% ジエチレングリコール 15% トリエタノールアミン 0.8% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (マゼンタインク) アシッドレッド52 0.7% アシッドレッド249 0.7% グリセリン 10% ジエチレングリコール 16% トリエタノールアミン 0.8% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (イエローインク) アシッドイエロー23 0.5% グリセリン 10% ジエチレングリコール 14% トリエタノールアミン 0.8% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 比較例2 (シアンインク) ダイレクトブルー87 2.0% グリセリン 10% ジエチレングリコール 15% トリエタノールアミン 0.01% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (マゼンタインク) アシッドレッド52 0.5% アシッドレッド249 1.0% グリセリン 10% ジエチレングリコール 16% トリエタノールアミン 0.01% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 (イエローインク) アシッドイエロー23 0.7% グリセリン 10% ジエチレングリコール 14% トリエタノールアミン 0.01% サーフィノール465 0.8% Proxel XL2 0.3% 純水 残量 上記実施例1〜3および比較例1〜2に示した組成のイ
ンクを用いて以下の評価を行った。
ンクを用いて以下の評価を行った。
【0012】評価1 色相変化 実施例1〜3、比較例1〜2で得られた初期インクおよ
びポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジに
充填し、70℃の環境に30日間放置したインクをセイ
コーエプソン製カラーインクジェットプリンターMJ−
700V2Cを用い印字し、色相評価を行った。
びポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジに
充填し、70℃の環境に30日間放置したインクをセイ
コーエプソン製カラーインクジェットプリンターMJ−
700V2Cを用い印字し、色相評価を行った。
【0013】評価方法 上記インクおよび評価機を用い、普通紙上にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のベタ(100
%duty)印字画像(3cm×3cm)を行った。色
相評価はベタ印字画像の色再現性をMacbeth C
E−7000分光光度計(Macbeth製)で測定
し、CIEで規定されている色差表示法のL*a*b*表
色系および実施例1〜3の初期インクを用いて印字した
ベタ印字画像の色相を基準にし、環境放置後のインクと
の色差を求め、インクの色相変化を以下の基準で評価し
た。なお色差は次式で定義される。
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のベタ(100
%duty)印字画像(3cm×3cm)を行った。色
相評価はベタ印字画像の色再現性をMacbeth C
E−7000分光光度計(Macbeth製)で測定
し、CIEで規定されている色差表示法のL*a*b*表
色系および実施例1〜3の初期インクを用いて印字した
ベタ印字画像の色相を基準にし、環境放置後のインクと
の色差を求め、インクの色相変化を以下の基準で評価し
た。なお色差は次式で定義される。
【0014】
【数1】
【0015】△E* abが 2未満・・・基準と目視比較で全く差がない。 2以上3未満・・・基準と目視比較でほとんど差がない。 3以上・・・基準と目視比較で差が認識できる。
【0016】色相評価に使用した評価紙は以下の通りで
ある。 試験紙 Neenah Bond(Kimberly-Clark社製記録紙)
・・・酸性紙 Xerox−P(富士Xerox(株)社製記録用紙)
・・・中性紙 Canon Dry(キャノン販売(株)社製記録用
紙)・・・酸性紙 EPP(エプソン販売(株)社製記録用紙)・・・酸性紙 Xerox 4024 3R721(Xerox社製記録用
紙)・・・酸性紙 Conqueror(ArjoWigging社製記録紙)・・・中性
紙 評価基準 ◎:評価したすべての普通紙について△E* ab:2未
満。 ○:1種または紙種の平均で△E* ab:2以上3未満。 ×:1種または紙種の平均で△E* ab:3以上。
ある。 試験紙 Neenah Bond(Kimberly-Clark社製記録紙)
・・・酸性紙 Xerox−P(富士Xerox(株)社製記録用紙)
・・・中性紙 Canon Dry(キャノン販売(株)社製記録用
紙)・・・酸性紙 EPP(エプソン販売(株)社製記録用紙)・・・酸性紙 Xerox 4024 3R721(Xerox社製記録用
紙)・・・酸性紙 Conqueror(ArjoWigging社製記録紙)・・・中性
紙 評価基準 ◎:評価したすべての普通紙について△E* ab:2未
満。 ○:1種または紙種の平均で△E* ab:2以上3未満。 ×:1種または紙種の平均で△E* ab:3以上。
【0017】評価2 印字品質評価 評価1に記した評価機、および実施例1〜3および比較
例1〜2で得られたインクを用いて上記の普通紙に印字
し、印字品質評価を行った。印字品質は以下の基準で評
価した。 ○:評価紙すべてにおいて単色、混色印字において滲み
無し。 ×:1種以上の紙種で単色、混色印字において滲みあ
り。
例1〜2で得られたインクを用いて上記の普通紙に印字
し、印字品質評価を行った。印字品質は以下の基準で評
価した。 ○:評価紙すべてにおいて単色、混色印字において滲み
無し。 ×:1種以上の紙種で単色、混色印字において滲みあ
り。
【0018】評価3 コンポジットブラックの色相評価 実施例1、比較例1のインクの組み合わせでコンポジッ
トブラックの色相評価を行った。実施例1、比較例1か
ら得られるイエロー、マゼンタ、シアンインクを1:
1:1のインク量で印字することで得られるコンポジッ
トブラックのベタ印字をコート層を有するインクジェッ
ト専用紙マットコートSE(MJ−700V2C用専用
紙)上に行い、評価1に示す方法でa*b*測定を行う。
コンポジットブラックの評価は測定したa*b*値をa*
b*座標に表示し、以下に示す式により求められるa*=
0、b*=0(無彩色)からの距離の絶対値により評価
した。 △a * b *=(a*2+b*2)1/2 評価基準 △a * b *≦10・・・○ △a * b *>10・・・×。
トブラックの色相評価を行った。実施例1、比較例1か
ら得られるイエロー、マゼンタ、シアンインクを1:
1:1のインク量で印字することで得られるコンポジッ
トブラックのベタ印字をコート層を有するインクジェッ
ト専用紙マットコートSE(MJ−700V2C用専用
紙)上に行い、評価1に示す方法でa*b*測定を行う。
コンポジットブラックの評価は測定したa*b*値をa*
b*座標に表示し、以下に示す式により求められるa*=
0、b*=0(無彩色)からの距離の絶対値により評価
した。 △a * b *=(a*2+b*2)1/2 評価基準 △a * b *≦10・・・○ △a * b *>10・・・×。
【0019】評価4 間欠吐出安定性 実施例1および比較例1のインクを用い前記インクジェ
ットプリンター、MJ−700V2Cにより15℃、湿
度20%環境下で罫線パターン印字を行った後、一定時
間印字を休止し、その後再び印字を行う。印字再開始時
の最初の1ドット目のドット抜けまたは印字曲がりの有
無を観察し、ドット抜けまたは印字曲がりが観察される
までの印字休止時間を以下の基準で評価した。 30秒以上・・・◎ 10秒以上30秒以下・・・○ 10秒以下・・・×。
ットプリンター、MJ−700V2Cにより15℃、湿
度20%環境下で罫線パターン印字を行った後、一定時
間印字を休止し、その後再び印字を行う。印字再開始時
の最初の1ドット目のドット抜けまたは印字曲がりの有
無を観察し、ドット抜けまたは印字曲がりが観察される
までの印字休止時間を以下の基準で評価した。 30秒以上・・・◎ 10秒以上30秒以下・・・○ 10秒以下・・・×。
【0020】表1に普通紙における色相評価の結果を示
す。
す。
【0021】
【表1】
【0022】トリエタノールアミンを0.1重量%以上
添加したインクでは70℃の環境下に30日間放置した
インクを使用しても、普通紙上のイエロー、マゼンタ、
シアン、レッド、ブルー、グリーンの色相は初期インク
を用いた場合とほとんど変わらず良好な色再現性を示し
た。
添加したインクでは70℃の環境下に30日間放置した
インクを使用しても、普通紙上のイエロー、マゼンタ、
シアン、レッド、ブルー、グリーンの色相は初期インク
を用いた場合とほとんど変わらず良好な色再現性を示し
た。
【0023】表2に印字品質の評価結果を示す。
【0024】
【表2】
【0025】トリエタノールアミンを0.1重量%以上
添加することで普通紙上の色相変化を押さえることがで
きるが、添加量が0.5重量%を超えると印字滲みが起
き、印字品質が劣化する。
添加することで普通紙上の色相変化を押さえることがで
きるが、添加量が0.5重量%を超えると印字滲みが起
き、印字品質が劣化する。
【0026】表3にコンポジットブラックの色相評価結
果を示す。
果を示す。
【0027】
【表3】
【0028】実施例で得られるイエロー、マゼンタ、シ
アンインクを用いることでコンポジットブラックの色相
はリアルブラックになる。
アンインクを用いることでコンポジットブラックの色相
はリアルブラックになる。
【0029】表4に間欠吐出安定性評価の結果を示す。
【0030】
【表4】
【0031】実施例に示すインクを用いることにより間
欠印字特性が改善され印字安定性が向上する。
欠印字特性が改善され印字安定性が向上する。
【0032】
【発明の効果】以上、本発明によりインク吸収体として
ポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジにイ
ンクを充填し、長期保存をしても色相変化を起こさず、
シアン、マゼンタ、イエローインクを同量重ねて印字し
たコンポジットブラックがリアルブラックとなるインク
ジェット記録用インクが得られる。
ポリウレタンフォームを備えたインクカートリッジにイ
ンクを充填し、長期保存をしても色相変化を起こさず、
シアン、マゼンタ、イエローインクを同量重ねて印字し
たコンポジットブラックがリアルブラックとなるインク
ジェット記録用インクが得られる。
Claims (2)
- 【請求項1】 インク吸収体であるポリウレタンフォー
ムを備えたインクカートリッジに充填したインクジェッ
ト記録用インクにおいて、 トリエタノールアミンを0.05〜0.5重量%の範囲
で含有することを特徴とするインクジェット記録用イン
ク。 - 【請求項2】 シアン染料としてアシッドブルー9、マ
ゼンタ染料としてアシッドレッド52、アシッドレッド
289、イエロー染料としてダイレクトイエロー86、
ダイレクトイエロー132を各々0.3〜3.0重量%
の範囲で含有することを特徴とする請求項1記載のイン
クジェット記録用インク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18826694A JPH0853639A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | インクジェット記録用インク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18826694A JPH0853639A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | インクジェット記録用インク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0853639A true JPH0853639A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16220669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18826694A Pending JPH0853639A (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | インクジェット記録用インク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0853639A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6676254B2 (en) | 2000-12-21 | 2004-01-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording method, ink cartridge, printing device and information recording apparatus |
US6676734B2 (en) | 2000-08-08 | 2004-01-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink-jet recording process, recorded article, recording unit, ink cartridge, ink-jet recording apparatus, fluorescence enhancing method and method of elongating life time of fluorescence |
US6835239B2 (en) | 2000-08-08 | 2004-12-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Fluorescent ink, and ink cartridge, recording unit, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus employing the fluorescent ink |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP18826694A patent/JPH0853639A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6676734B2 (en) | 2000-08-08 | 2004-01-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink-jet recording process, recorded article, recording unit, ink cartridge, ink-jet recording apparatus, fluorescence enhancing method and method of elongating life time of fluorescence |
US6835239B2 (en) | 2000-08-08 | 2004-12-28 | Canon Kabushiki Kaisha | Fluorescent ink, and ink cartridge, recording unit, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus employing the fluorescent ink |
US7060123B2 (en) | 2000-08-08 | 2006-06-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Fluorescent ink, and ink cartridge recording unit, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus employing the fluorescent ink |
US7144105B2 (en) | 2000-08-08 | 2006-12-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink-jet recording process, recorded article, recording unit, ink cartridge, ink-jet recording apparatus, fluorescence enhancing method and method of elongating life time of fluorescence |
US7220301B2 (en) | 2000-08-08 | 2007-05-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink, ink-jet recording process, recorded article, recording unit, ink cartridge, ink-jet recording apparatus fluorescence enhancing method and method of elongating life time of fluorescence |
US6676254B2 (en) | 2000-12-21 | 2004-01-13 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording method, ink cartridge, printing device and information recording apparatus |
US7185978B2 (en) | 2000-12-21 | 2007-03-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording method, ink cartridge, printing device and information recording apparatus |
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