JP2001115072A - インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インクセット及びインクジェット記録方法

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JP2001115072A
JP2001115072A JP29976699A JP29976699A JP2001115072A JP 2001115072 A JP2001115072 A JP 2001115072A JP 29976699 A JP29976699 A JP 29976699A JP 29976699 A JP29976699 A JP 29976699A JP 2001115072 A JP2001115072 A JP 2001115072A
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ink jet
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JP29976699A
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Yoshiro Yamashita
嘉郎 山下
Eisuke Hiraoka
英輔 平岡
Hiromi Nagai
浩美 永井
Masahiko Nakajo
晶彦 中条
Mihoko Tani
美穂子 谷
Kaoru Watanabe
薫 渡辺
Yasuharu Endo
保晴 遠藤
Takeshi Hashimoto
健 橋本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な画像濃度が得られ、良好な耐光性を示
し、多少退色した場合においても画像のカラーバランス
が悪化しないインクジェット記録用インクセットおよび
該インクセットを使用するインクジェット記録方法を提
供すること。 【解決手段】 水、水溶性有機溶媒、および染料を必須
成分とするシアンインク、マゼンタインクおよびイエロ
ーインクの組み合わせからなるインクジェット記録用イ
ンクセットにおいて、前記各インクの印字プリントの耐
光性評価テストにおいて、各色ともΔE≦60であり、か
つ各色間のΔEの差が40以下であることを特徴とするイ
ンクジェット記録用インクセット、および該インクセッ
トを用いるインクジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット方式
の記録装置(プリンタ、複写機、ファクス、ワープロ、
プロッター等)に用いられる、新規なインクジェット記
録用インクセット及びインクジェット記録方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ノズル、スリットあるいは多孔質フィル
ム等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙,布,
フィルム等に記録を行ういわゆるインクジェット方式の
記録装置は、小型で安価、静寂性等の利点から精力的に
検討が行われ、最近では、コピー用紙等のいわゆる普通
紙上で良好な印字品質が得られる、フルカラー記録可能
な製品が数多く市販されており、記録装置の分野で大き
な位置を占めるようになった。インクジェット記録装置
で用いられるインクは主に溶媒、色材、添加剤から構成
される。インクジェットインクに関しては (1)紙上でにじみ、かぶりのない高解像度、高濃度で均
一な画像が得られること、(2)ノズル先端でのインク乾
燥による目詰まりが発生せず、常に吐出応答性、吐出安
定性が良好であること、(3)紙上においてインクの乾燥
性が良いこと、(4)画像の堅牢性が良いこと、(5)長期保
存安定性が良いこと、などの要求特性がある。
【0003】前記(4)の画像の堅牢性に関しては、耐水
性、耐光性、耐摩擦性などが挙げられる。近年デジタル
カメラで撮った写真の出力にインクジェットプリンタが
利用されているが、銀塩写真と比較されることもあっ
て、インクジェット記録用インクに耐光性が求められる
傾向にある。また、ポスター等屋外向けの印字物につい
てもインクジェットプリンタによる印字が行われてお
り、こういった用途の場合も当然耐光性が重要な特性と
なる。
【0004】画像の耐光性を高める方法として、いくつ
かの下記のような方法が提案されている。たとえば、特
開平5-335578号公報ではシリカコート紙に酸化防止剤を
添加し、酸素による退色を防止している。また、特開平
11-115306号公報にはメディアのインク受容層に酢酸ビ
ニルを添加している。しかしながらこれらのメディアに
添加する方法の場合、当然ながら特定のメディア上でし
か高い耐光性を呈することが出来ない。また、特開平11
-61015号公報や特開平11-116873号公報に示されるよう
な新しい染料を用いての耐光性改善も提案されている。
しかしながらこれらはあくまで一色のインクに関する耐
光性改善であり、二次色や三次色の場合に高耐光性を示
せるかは疑問であり、カラー画像を保管の際、退色しや
すい色と退色しにくい色の差があることにより画像のカ
ラーバランスが悪くなる。また、USP5772742にはCyan、
Magenta、Yellowインクの普通紙上でのhueとchroma、お
よび1年経過想定のΔEの値を規定したインクセットが
提案されているが、1年経過想定とはいってもあくまで
普通紙上で室内保管であり、光沢紙の場合や屋外等の日
光直射に耐えられるレベルのものではない。このよう
に、どのような紙、特にインクジェット用光沢紙やイン
クジェットコート紙上で高発色かつ良好な耐光性を示
し、多少退色した場合においても画像のカラーバランス
が悪化しないインクジェットインクセット及びインクジ
ェット記録方法は見い出されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、十分な画像濃
度が得られ、良好な耐光性を示し、多少退色した場合に
おいても画像のカラーバランスが悪化しないインクジェ
ット記録用インクセットおよび該インクセットを使用す
るインクジェット記録方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)水、水溶性有機溶
媒、および染料を必須成分とするシアンインク、マゼン
タインクおよびイエローインクの組み合わせからなるイ
ンクジェット記録用インクセットにおいて、前記各イン
クの印字プリントの耐光性評価テストにおいて、各色と
もΔE≦60であり、かつ各色間のΔEの差が40以下である
ことを特徴とするインクジェット記録用インクセット。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、十分な
画像濃度が得られ、良好な耐光性を示し、多少退色した
場合においても画像のカラーバランスが悪化しない。特
に、従来はマゼンタインクの退色に基づくカラーバラン
スの悪化が著しかったが、本発明のインクジェット記録
用インクセットはマゼンタを含め各色および色間のΔE
を規定したことにより、カラーバランスの悪化が防止さ
れる。 (2)前記各色のインクに加え、さらに、印字プリント
の耐光性評価テストにおいてΔE≦40であるブラックイ
ンクを組み合わせることを特徴とする前記(1)に記載
のインクジェット記録用インクセット。 (3)前記各色のインクに加え、さらに、吸光度スペク
トルにおける極大値の強度が、前記各インクの1/2〜
1/10である、各淡色インクを組み合わせることを特
徴とする前記(1)または(2)に記載のインクジェッ
ト記録用インクセット。
【0007】(4)前記各色のインクの粘度が、1.5〜
5.0mPasであり、また、表面張力が20〜40mN/mであるこ
とを特徴とする前記(1)ないし(3)のいずれか1に
記載のインクジェット記録用インクセット。 (5)前記染料が、可溶化基として少なくともカルボキ
シル基またはその塩、およびスルホン酸基またはその塩
からなる群から選ばれる置換基を持つ水溶性アニオン染
料であることを特徴とする前記(1)ないし(4)のい
ずれか1に記載のインクジェット記録用インクセット。 (6)シアンインク中に含まれる水溶性アニオン染料の
60%以上がC.I.ダイレクトブルー-86、-199、-307より選
ばれ、マゼンタインク中に含まれる水溶性アニオン染料
の60%以上がC.I.ダイレクトレッド-75またはアシッドレ
ッド-37であり、イエローインク中に含まれる水溶性ア
ニオン染料の60%以上がC.I.ダイレクトイエロー-86、-1
32、-142、-144、-173より選ばれることを特徴とする前
記(5)に記載のインクジェット記録用インクセット。 (7)ブラックインク中に含まれる水溶性アニオン染料
の60%以上がC.I.フードブラック-2、C.I.ダイレクトブ
ラック-154、-168、-195から選ばれることを特徴とする
前記(2)ないし(6)のいずれか1に記載のインクジ
ェット記録用インクセット。 (8)インク滴を記録信号に応じてオリフィスから吐出
させて被記録材に記録を行うインクジェット記録方法に
おいて、前記(1)ないし(7)のいずれか1に記載の
インクジェット記録用インクセットを用いて印字するこ
とを特徴とするインクジェット記録方法。本発明のイン
クジェット記録方法は、前記(1)のインクジェット記
録用インクセットを用いるため、(1)で記載した優れ
た画像特性が得られる。 (9)前記被記録材が、有機アミンもしくはその塩、ア
ンモニウム塩、ホスホニウム塩、カチオン性オリゴマー
もしくはポリマー、または無機多価カチオンを含有する
光沢紙、コート紙、またはフィルムであることを特徴と
する前記(8)に記載のインクジェット記録方法。 (10)前記インク滴の一滴あたりのインク量が20ng以
下であることを特徴とする前記(8)または(9)に記
載のインクジェット記録方法
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者等は鋭意検討の結果、水、水溶性有機溶剤、染
料を必須成分とするインクジェット記録用インクセット
において、シアンインク、マゼンタインク、イエローイ
ンクの印字プリントの耐光性評価テストが、各色ともΔ
E≦60であり、各色間のΔEの差が40以下であることを特
徴とするインクジェット記録用インクセットを用いるこ
とにより、十分な画像濃度が得られ、良好な耐光性を示
し、多少退色した場合においても画像のカラーバランス
が悪化しないことを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0009】本発明における耐光性評価テストは、イン
クジェット用光沢紙に対して印字したサンプルに対し、
以下の条件で光を照射することにより行う。 光源:キセノンランプ 光量(平均):紫外波長領域における光量が約45W/m2 照射時間:100時間 上記光照射条件は、単位面積当たりのエネルギーに換算
すると約16000kJ/m2となり、これは日光直射で約2週
間、室内蛍光灯のもとでは約20年に相当する。またΔE
は以下の式で定義される。 ΔE=√[(L*ini−L*exp)2+(a* ini− a* exp)2+(b*
ini− b* exp)2] (L*、 a*、および b*はCIELAB色座標におけるパラメー
タを示し、iniはinitialの略で照射前、expはexposure
の略で照射後を意味する。)
【0010】各色インクでプリントした画像のΔEが小
さいことはすなわち露光前後における色の変化が小さい
ことを示している。我々の評価において、シアン、マゼ
ンタ、イエローΔE≦60であれば、変退色していてもさ
ほど気にならないレベルであることを見出された。また
各色間のΔEの差を小さくすることにより、多少変退色
した場合においても一色だけ目立って残存するというこ
とはなく、各色間のΔEの差が40以下であれば、画像の
カラーバランスを悪化させないことが可能になった。好
ましくは各インクの耐光性評価のΔEは40以下であ
り、各色間のΔEの差は20以下である。また、写真画
像などをプリントする際、ブラック画像をシアン、マゼ
ンタ、イエローの三色によるプロセスブラックで再現す
る方法が機種によってはとられているが、ブラック画像
をブラックインクを用いて再現する場合もある。その場
合、当然ながらブラックインクの耐光性も要求される。
我々はブラックインクの耐光性評価テストにおいてΔE
≦40(したがって、ブラックインクを含めシアンインク
等の各色間のΔEの差は40以下となる)、好ましくはΔE
≦30とすることにより、変退色が生じても気にならな
いレベルであり、また、画像のカラーバランスも崩れな
いことを見出した。
【0011】インクジェット記録用インクセットの各イ
ンクのΔEおよび各色間のΔEの差を小さくする方法とし
ていくつかの方法が挙げられるが、一つの方法は、イン
クに添加する染料として耐光性のよいシアン、マゼン
タ、およびイエローの各染料を組み合わせる方法であ
る。すなわち、後述のように酸化防止剤や紫外線吸収剤
を添加しないでインクジェット記録用インクを調製した
場合、前記耐光性評価においてΔEが60以下となるよ
うな染料が好ましく用いられる。このような染料とし
て、シアン染料はC.I.ダイレクトブルー-86、-199、-30
7、 C.I.アシッドブルー-249、C.I.リアクティブブルー
-21等が、マゼンタ染料はC.I.ダイレクトレッド-75、C.
I.アシッドレッド-37、C.I.リアクティブレッド-23等
が、イエロー染料はC.I.ダイレクトイエロー-86、-13
2、-142、-144、-173、C.I.アシッドイエロー-183等が
挙げられる。これらの染料の中から上記の各色間のΔE
の差が上記条件を満たすようにシアン、マゼンタおよび
イエロー染料を組み合わせる。
【0012】本発明のインク用染料は、溶解性や保存安
定性の観点から、可溶化基として少なくともカルボン酸
及びその塩、スルホン酸及びその塩からなる群から選ば
れる置換基を持つ水溶性アニオン染料が望ましい。その
中でも耐光性の高い染料がインク中の染料含有量のうち
60%以上を占めているのがよく、このような染料とし
て、シアン染料にはC.I.ダイレクトブルー-86、-199、-
307、 C.I.アシッドブルー-249等が、マゼンタ染料には
C.I.ダイレクトレッド-75、C.I.アシッドレッド-37等
が、イエロー染料にはC.I.ダイレクトイエロー-86、-13
2、-142、-144、-173等が挙げられる。これらの染料を
インク中の主染料とするインクジェットインクセット
が、発色の点も含めて好ましい。
【0013】また、ブラックインクをインクジェット記
録用インクセットに組み合わせる場合においては、ブラ
ックインク用色材としてカーボンブラックを顔料を用い
る方法があるが、インクジェット用光沢紙上に印字する
場合、カーボンブラックを用いるインクであると、紙の
表面に厚く塗布されたようなマット感を呈しやすい。そ
のため写真画像を光沢紙上に印字する際は、ブラック染
料を含むインクの方が望ましい。ブラック染料を用いる
場合も同様に、上記と同様に調製したブラックインクの
ΔEが40以下のブラック染料、たとえば、C.I.フード
ブラック-2、C.I.ダイレクトブラック-154、-168、-19
5、C.I.リアクティブブラック-31等から選ぶのが好まし
い。
【0014】これら染料あるいは色材の含有量は全イン
ク量に対して好ましくは0.1〜20重量%の範囲、より好ま
しくは0.1〜10重量%、さらに望ましくは0.1-7重量%であ
る。色材含有量が多すぎると、ノズル先端で水が蒸発し
た時の目詰まり性が悪化する。また逆に含有量が少なけ
れば十分な画像濃度が得られない。
【0015】ΔEおよび各色間のΔEの差を小さくする方
法として、上記の方法の他に、インク中に酸化防止剤や
紫外線吸収剤を添加しても良い。酸化防止剤や紫外線吸
収剤のインク中の添加量は、0.001-3wt%の範囲が好まし
く、0.001-1 wt%の範囲がより好ましい。特に上記アニ
オン性染料と組み合わせると画像の耐光性効果がより向
上する。また、これら酸化防止剤や紫外線吸収剤を光沢
紙、コート紙に添加したり、ラミネートフィルムに添加
しても良い。
【0016】最近のインクジェットインクプリンタの場
合、画像の粒状感を少なくするため、通常の色材濃度の
インクセットに加え、色材濃度を薄めた淡色インクを通
常装備あるいはオプションとして持っているケースが多
い。本発明においても、各色それぞれ、通常のインクに
対し吸光度スペクトルにおける極大値の強度が1/2〜1/1
0である、色材濃度を減らした淡色インクをインクセッ
トの中に持っていても良い。
【0017】インクジェット記録用インクの必須成分と
して前記の染料あるいは色材の他に、水及び水溶性有機
溶媒が挙げられる。水溶性有機溶媒はインクジェットイ
ンクではたびたび水の蒸発を防止する機能を付与するた
めに用いられるが、例えばエチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、ト
リメチロールプロパン、1,2,6-ヘキサントリオール、1,
5-ペンタンジオール、ジプロピレングリコール等の多価
アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル
類、チオジエタノール、2-メルカプトエタノール、チオ
グリセロール、スルホラン、ジメチルスルホキシドなど
の含硫黄溶媒類、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリド
ン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン等の含窒素溶媒があげられる。
特にドロップ量を絞ったヘッドにおけるノズル目詰ま
りを考慮した場合、含硫黄および含窒素溶媒類がより好
ましい。これらは単独で用いても2種類以上混合しても
よいが、これら水溶性有機溶剤の含有量が多くなりすぎ
ると、インク粘度が上昇し吐出安定性、吐出応答性が低
下するため、好ましくはインクの約1〜60重量%、より好
ましくは約5〜40重量%であることが望ましい。
【0018】上記インクジェット記録用インクには、そ
の他添加剤が加えられていても良い。たとえば、界面活
性剤はインクの表面張力を低下させ、インクのメディア
やヘッドに対する濡れ性を調整する機能を持っている。
界面活性剤はノニオン性、アニオン性、カチオン性、両
イオン性いずれも使用可能だが、色材にアニオン性染料
を使用するケースが多いことから、染料溶解安定性を考
慮して、ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤
あるいは両性界面活性剤が使いやすい。例えばノニオン
界面活性剤としてはポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンステロー
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンエーテ
ル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチ
レンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、テトラ
メチルデシンジオール、テトラメチルデシンジオールエ
チレンオキサイド付加物などがあげられる。またアニオ
ン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの
硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、
高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン
酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスル
ホン酸塩のホルマリン縮合物、ポリスチレンスルホン酸
塩、ポリアクリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アル
キル硫酸塩、アクリル酸-アクリル酸エステル共重合体
等があげられる。また両性界面活性剤としては、ベタイ
ン、スルフォベタイン、サルフェートベタイン、イミダ
ゾリン等が使用しうる。その他ポリシロキサンポリオキ
シエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤やパーフ
ルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルス
ルホン酸塩、オキシエチレンパーフルオロアルキルエー
テルなどのフッソ系界面活性剤、スピクリスポール酸や
ラムノリピド、リゾレシチンなどのバイオサーファクタ
ントなども使用可能である。界面活性剤の添加量は0.00
1-5wt%の範囲が好ましく、より好ましくは0.005-3wt%の
範囲である。
【0019】その他の添加剤としてはpH調整剤として塩
酸、硫酸、硝酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン
酸、ホウ酸、リン酸、亜リン酸、乳酸等の酸や水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニ
ア等の塩基、およびリン酸塩、シュウ酸塩、アミン塩や
グッドバッファー等の各種緩衝剤が用いられる。本イン
クセットにおけるインクのpHはヘッドやカートリッジ部
材の浸食を考慮するとpH4-12、より好ましくはpH5-11で
あるのが望ましい。その他、物性調整剤としてポリエチ
レンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレングリコール、セルロース誘導体等、包接化合
物としてシクロデキストリン、ポリシクロデキストリ
ン、大環状アミン類、クラウンエーテル類など、可溶化
剤として可溶化剤としてアセトアミド、ベタイン、尿素
及びその類縁体を含有させてもよく、また必要に応じて
防カビ剤、防錆剤、殺菌剤、キレート化剤、デンドリマ
ー等を含有させてもよい。
【0020】またインク物性として、インクの表面張力
は20mN/m以上40mN/m以下の範囲にあることが好ましい。
表面張力が45mN/mを越えると被記録材に対する濡れ性が
悪く、インクの乾燥性が不十分になりがちで、インター
カラーブリードと呼ばれる色間の滲みが悪化する。また
20mN/m未満であると被記録材に対して濡れすぎるために
にじみや裏抜けが生じやすい。さらに好ましくは25-40m
N/mの範囲である。インクの定常流粘度は低すぎるとノ
ズルへのインク供給が過剰になりやすくフェイスフラッ
ドといった現象を生じ易い一方、また高すぎると吐出力
に対する抵抗が大きくなるため、画像抜けといった問題
が発生しやすく、1.5〜5.0mPasの範囲にあるのが好まし
く、さらに好ましくは1.8-3.5mPasの範囲である。
【0021】またインクの導電率は、あまり高すぎると
ヘッド故障の原因となりやすく0.001〜3.0S/mの範囲で
あることが好ましい。これら上記のインクセットを記録
信号に応じてオリフィスから吐出させ、被記録材に記録
を行うインクジェット記録方式で用いることにより、変
退色の少ない画像が得られる。吐出はヒータによりバブ
ルを発生させ行うサーマル方式、圧電素子によって行う
ピエゾ方式のどちらでも良い。サーマル方式の場合、複
数のパルス印加により1個の液滴を形成させることによ
り、ドロップ量が安定して連続吐出の際の吐出安定性を
高める効果が得られる。インクの吐出量は、画像の粗さ
を低減するため、1ドロップあたり20ng、さらに好まし
くは0.1-10ngの範囲にあるのが好ましい。
【0022】上記記録法において、光沢紙、コート紙、
フィルムに印字する場合、その効果が顕著に現れるが、
さらに上記メディア中及び/または表面に、有機アミン
及びその塩、アンモニウム塩、ホスホニウム塩、カチオ
ン性オリゴマー及びポリマー、無機多価カチオンを含有
することにより、より定着性が向上する。このように
水、水溶性有機溶剤、色材を必須成分とするインクジェ
ット記録用インクセットにおいて、シアンインク、マゼ
ンタインク、イエローインクの印字プリントの耐光性評
価テストにおいて、各色ともΔE≦60であり、各色間の
ΔEの差が40以下であることを特徴とするインクジェッ
ト記録用インクセットを用いることにより、十分な画像
濃度が得られ、良好な耐光性を示し、多少退色した場合
においても画像のカラーバランスが悪化せず、かつ吐出
に関する信頼性に問題ないことが可能となった。
【0023】以上のように水、水溶性有機溶剤、色材を
必須成分とするインクジェット記録用インクセットにお
いて、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク
の印字プリントの耐光性評価テストにおいて、各色とも
ΔE≦60であり、各色間のΔEの差が40以下であることを
特徴とするインクジェット記録用インクセットを用いる
ことにより、十分な画像濃度が得られ、良好な耐光性を
示し、多少退色した場合においても画像のカラーバラン
スが悪化せず、かつ吐出に関する信頼性を良好とするこ
とが可能となった。特に、従来のインクジェット記録用
インクセットにおいては、マゼンタの退色が著しく、こ
れによって画像のカラーバランスを悪化させることがあ
ったが、本発明のインクジェット記録用インクセットに
おいては、マゼンタを含め各色のΔEおよび各色間のΔ
Eの差を上記のように規定することにより、特にマゼン
タの退色に基づくカラーバランスの低下を効果的に防止
することが可能になった。本発明における耐光性評価テ
ストにおいて、インクジェット用光沢紙は紙に含まれて
いる添加剤や表面構造などの影響か、普通紙に比べて明
らかに画像が変退色しやすい。その変退色しやすい紙上
において画像の変退色がΔE≦60であれば、通常の印字
で画像を室内においておく限り、人間の視覚でほとんど
退色に気がつくレベルには達しないものと思われる。ま
た各色間のΔEの差が40以下 のレベルだと、ある色だけ
が特に退色して残った色が目立ち、画像のカラーバラン
スが崩れることも視覚でほとんど検知出来無い。また、
前記の好ましい染料として挙げたアニオン染料が退色し
にくい理由は、前記染料が電子的に酸素を受容しにくい
化学構造になっているからではないかと推測される。退
色は、基本的に、酸化反応によって進行しているのでは
ないかと考えられるからである。
【0024】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。 実施例1 C.I.Direct Blue 199 4重量部 グリセリン 20重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 74重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、シアンインクを調製した。
【0025】 C.I.Direct Red 75 2重量部 グリセリン 20重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 76重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0026】 C.I.Direct Yellow 144 2重量部 グリセリン 22重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 74重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、イエローインクを調製した。
【0027】 C.I.Direct Black 195 3重量部 グリセリン 20重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 75重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、ブラックインクを調製した。
【0028】 実施例2 C.I.Direct Blue 199 3重量部 C.I.Acid Blue 9 0.2重量部 ジエチレングリコール 15重量部 スルホラン 10重量部 ブチルカルビトール 5重量部 純水 66.8重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、シアンインクを調製した。
【0029】 C.I.Direct Red 75 2.5重量部 ジエチレングリコール 15重量部 スルホラン 10重量部 ブチルカルビトール 5重量部 純水 67.5重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0030】 C.I.Direct Yellow 132 2.0重量部 ジエチレングリコール 15重量部 スルホラン 10重量部 ブチルカルビトール 5重量部 純水 68重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、イエローインクを調製した。
【0031】 C.I.Food Black 2 4.0重量部 ジエチレングリコール 15重量部 スルホラン 10重量部 ブチルカルビトール 5重量部 純水 66重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、ブラックインクを調製した。
【0032】 比較例1 C.I.Acid Blue 9 1.5重量部 C.I.Direct Blue 199 1.5重量部 グリセリン 20重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 75.5重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、シアンインクを調製した。
【0033】 C.I.Acid Red 52 3重量部 グリセリン 20重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 75重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0034】 C.I.Acid Yellow 23 2重量部 グリセリン 20重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 76重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、イエローインクを調製した。
【0035】 X-34(BASF社製) 4重量部 グリセリン 20重量部 界面活性剤(オルフィンE1010、日信化学社製) 2重量部 純水 74重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、ブラックインクを調製した。
【0036】[インク評価] (1)インク表面張力 23℃、55%RHの環境において、ウイルヘルミー型表面張
力計を用いて測定した。 (2)インク粘度 23℃、55%RHの環境において、METTLER社製レオマットRM
260で測定した。 (3)インク導電率 23℃、55%RHの環境において、導電率計(DKK社製)を用
い測定した。 (4)インクpH 23℃、55%RHの環境において、Orion pH計を用いて測定
した。
【0037】(5)画像濃度の測定および耐光性評価テス
ト 23℃、55%RHの環境において、解像度800dpiの試作ヘッ
ドを用い、インクジェット専用光沢紙RW-P2A4(SHARP社
製)上にソリッドパッチを印字し、O.D.(画像濃度)、L
*、a*、およびb*を測定した。その後、印字物を前記光
照射条件(光源:キセノンランプ、光量(平均):紫外
波長領域における光量が約45W/m2、照射時間:100時
間)で光照射した。すなわち試験装置としてサンテスタ
XF-180(島津製作所社製)を用い、この中に約100時間
入れて、トータル照射光量がほぼ16000kJ/m2になるよう
にした。照射後の画像のL*、a*、およびb*を測定して、
光照射によるΔEを求めた。また、写真画像のテストチ
ャートを同様に印字し、前記光照射条件と同様、サンテ
スタXF-180内で約100時間、トータル照射光量がほぼ160
00kJ/m2になるように光照射し、未照射のプリントサン
プルと照射後のプリントサンプルを目視で観察し、カラ
ーバランスの変化を官能評価した。
【0038】(6)インクドロップ量 23℃、55%RHの環境において、解像度800dpiの試作ヘッ
ドを用い、周波数6kHzで1/4tone(2035×128 dots)を3回
吐出させ、インクをインク吸収体の小片に受けて重さを
測定し、1ドロップの吐出重量を計算により求めた。 (7) 画像品質テスト 調製したインクについて、解像度800dpiの試作ヘッドを
用いて、代表的な普通紙としてFX-L紙(富士ゼロックス
社製)に対し、1dotライン、ソリッド画像の印字テスト
を行った。評価項目として、ラインの滲み、ソリッド画
像の縁の均一性を調べ、評価は次の基準で行った。 a)ライン滲み ○・・・・・滲みなし △・・・・・滲みわずかにあり ×・・・・・多くの部分でヒゲ状の滲みあり b)ソリッド均一性 ○・・・・・乱れなし △・・・・・わずかに乱れあり ×・・・・・ガタガタで滑らかさに欠ける 以上の結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】 実施例3 C.I.Direct Blue 86 3.0重量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー 1.5重量部 尿素 5重量部 エチレングリコール 10重量部 チオジグリコール 10重量部 純水 70.5重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、シアンインクを調製した。
【0041】 C.I.Direct Red 75 2.0重量部 プロピレングリコール 15重量部 ブチルカルビトール 3重量部 サーフィノール440 0.4重量部 純水 79.6重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0042】 C.I.Direct Yellow 86 2.5重量部 サーフィノール485 1.0重量部 サーフィノール465 1.0重量部 グリセリン 10重量部 スルホラン 10重量部 純水 75.5重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、イエローインクを調製した。
【0043】 C.I.Food Black 2 3.5重量部 ジエチレングリコール 25重量部 ヘキシルカルビトール 1重量部 プロピレングリコールモノブチルエーテル 3重量部 安息香酸ナトリウム 3重量部 N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-アミノエタンスルホン酸 0.5重量部 NaOH 0.04重量部 純水 63.96重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、ブラックインクを調製した。
【0044】 C.I.Direct Blue 86 0.7重量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー 1.5重量部 尿素 5重量部 エチレングリコール 10重量部 チオジグリコール 10重量部 純水 72.8重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、淡色シアンインクを調製した。
【0045】 C.I.Direct Red 75 0.5重量部 プロピレングリコール 15重量部 ブチルカルビトール 3重量部 サーフィノール440 0.4重量部 純水 71.1重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、淡色マゼンタインクを調製した。
【0046】上記6種類のインクをセイコーエプソン社
製インクジェットプリンタPM-770のインクカートリッジ
に入れ、画像印字を行った。この印字物に対して行った
以外は実施例1と同様、耐光性評価テストを実施したと
ころ、各インクのΔEは15、22、45、40、25、35であっ
た。また光照射後の画像を官能評価したところ、1色だ
け残留して目立つこともなかった。
【0047】 実施例4 C.I.Direct Blue 199 3.5重量部 エチレングリコール 15重量部 チオジグリコール 15重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 4重量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー 0.2重量部 尿素 5重量部 純水 57.3重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、シアンインクを調製した。
【0048】 C.I.アシッドレッド 37 2.5重量部 N-メチル-2-ピロリドン 15重量部 スルホラン 5重量部 サーフィノール 465 1重量部 N,N-ビス-(2-ヒドロキシエチル)-2-アミノエタンスルホン酸 0.5重量部 NaOH 0.04重量部 純水 75.96重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0049】 C.I.ダイレクトイエロー 86 2.0重量部 プロピレングリコール 10重量部 トリメチロールプロパン 5重量部 ジプロピレングリコールモノブチルエーテル 3重量部 N-2-アセタミドイミノ二酢酸 0.3重量部 NaOH 0.04重量部 純水 79.66重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、イエローインクを調製した。
【0050】上記3種類のインクを使用して、実施例1
と同様、耐光性評価テストを実施したところ、各インク
のΔEは10、24、29であった。また光照射後の画像を官
能評価したところ、1色だけ残留して目立つこともな
く、3色で形成したBlack印字の部分の色変化も目だたな
かった。
【0051】 比較例2 C.I.Direct Blue 199 3.5重量部 エチレングリコール 15重量部 ブチルカルビトール 5重量部 チオ尿素 5重量部 純水 71.5重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、シアンインクを調製した。
【0052】 C.I.Reactive Red 180 3重量部 エチレングリコール 15重量部 ブチルカルビトール 5重量部 チオ尿素 5重量部 純水 72重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0053】 C.I.Direct Yellow 86 2.5重量部 エチレングリコール 15重量部 ブチルカルビトール 5重量部 チオ尿素 5重量部 純水 72.5重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、イエローインクを調製した。
【0054】 Direct Black 168 4重量部 エチレングリコール 15重量部 ブチルカルビトール 5重量部 チオ尿素 5重量部 純水 71重量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで加圧
ろ過し、ブラックインクを調製した。上記4種類のイン
クを使用して、実施例1と同様に耐光性評価テストを実
施したところ、各インクのΔEはそれぞれ11、87、
29、および28であった。光照射後の画像を官能評価
したところ、赤みだけが薄れ、青っぽさと黄色が目立つ
画像となってしまった。
【0055】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用インクセ
ットは、上記のごとく各インクのΔEおよび各色の間の
ΔEの差を規定したので、充分な画像濃度が得られると
ともに、優れた耐光性を有し、また、多少変退色をした
場合においても画像のカラーバランスが悪化しない。特
に従来はマゼンタインクの退色に基づくカラーバランス
の悪化が著しかったが、本発明のインクジェット記録用
インクセットによりそのようなカラーバランスの悪化を
防げるようになった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 浩美 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 中条 晶彦 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 谷 美穂子 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 渡辺 薫 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 遠藤 保晴 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 橋本 健 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC02 4J039 BC07 BC09 BC13 BC36 BC50 BC54 BC55 BE03 BE04 BE06 BE12 CA03 EA15 EA16 EA17 EA19 EA35 EA41 EA42 EA44 FA02 GA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、水溶性有機溶媒、および染料を必須
    成分とするシアンインク、マゼンタインクおよびイエロ
    ーインクの組み合わせからなるインクジェット記録用イ
    ンクセットにおいて、前記各インクの印字プリントの耐
    光性評価テストにおいて、各色ともΔE≦60であり、か
    つ各色間のΔEの差が40以下であることを特徴とするイ
    ンクジェット記録用インクセット。
  2. 【請求項2】 インク滴を記録信号に応じてオリフィス
    から吐出させて被記録材に記録を行うインクジェット記
    録方法において、請求項1に記載のインクジェット記録
    用インクセットを用いて印字することを特徴とするイン
    クジェット記録方法。
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