JP2006045436A - インクジェット記録用インク - Google Patents

インクジェット記録用インク Download PDF

Info

Publication number
JP2006045436A
JP2006045436A JP2004231317A JP2004231317A JP2006045436A JP 2006045436 A JP2006045436 A JP 2006045436A JP 2004231317 A JP2004231317 A JP 2004231317A JP 2004231317 A JP2004231317 A JP 2004231317A JP 2006045436 A JP2006045436 A JP 2006045436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pigment
mass
jet recording
inkjet recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004231317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4678573B2 (ja
Inventor
Shin Hasegawa
慎 長谷川
Keiji Taniguchi
圭司 谷口
Minoru Hakiri
稔 羽切
Yasuyuki Hosoki
靖之 細木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004231317A priority Critical patent/JP4678573B2/ja
Publication of JP2006045436A publication Critical patent/JP2006045436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4678573B2 publication Critical patent/JP4678573B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】 画像鮮明性、吐出安定性、高温下でのインク保存性、耐擦過性などに優れた、顔料系のインクジェット記録用インク、該インクを収容するインクカートリッジ、該インクを用いたインクジェット記録装置、画像形成方法および画像形成物を提供すること。
【解決手段】 顔料、水、水溶性有機溶剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤および樹脂エマルジョンを配合してなるインクジェット記録用インクであって、前記フッ素系界面活性剤がノニオン系であり、かつ、前記フッ素系界面活性剤の含有量が前記インクジェット記録用インクに対し、0.1質量%以上、10質量%以下であることを特徴とするインクジェット記録用インク、該インクを収容したインクカートリッジ、該インクを吐出させて記録を行なう方式のヘッドを備えたインクジェット記録装置、該装置を用いて画像支持体上に印字する画像形成方法および得られた画像形成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、画像鮮明性(色調の鮮明性)、吐出安定性、インク保存性、耐擦過性などに優れた、顔料系のインクジェット記録用インク、該インクを収容するインクカートリッジ、該インクを用いたインクジェット記録装置、画像形成方法および画像形成物に関するものである。
インクジェット記録方式は他の記録方式に比べてプロセスが簡単であるため、フルカラー化が容易であり、簡略な構成の装置であっても高解像度の画像が得られる利点がある。インクジェット記録用インクとしては各種の水溶性染料を水、または水と有機溶剤との混合液に溶解させた染料系インクが使用されているが、染料系インクは色調の鮮明性は優れているものの耐光性に劣る欠点があった。一方カーボンブラックや各種の有機顔料を分散させた顔料系インクは染料系インクと比較して耐候性に優れるため盛んに研究されている。
インクの着色剤として顔料を用いたときは、染料を用いた時に比べ、印刷部の明度、彩度が低く、一般的には色再現性に劣る。この様な顔料インクでの問題を改善しようとして、特許文献1(国際公開第WO99/05230号パンフレット)にはY,M,C,K顔料インクとグリーン(G)顔料インクおよびオレンジ(Or)顔料インクを用いた技術が開示されているが、色再現性、特に赤色の再現性に関して十分とはいえない。
特に顔料インクにおけるマゼンタ色インク、シアン色インクとして、それぞれC.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントブルー15:3が用いられているが、染料インクと比べて色再現性が異なっている。また、色相誤差を小さくするために調色も行われているが、この場合、彩度の低下は免れず、印字品質に問題を生じる。
この他、前記の顔料インクでの問題点を解決することを目的として、特許文献2(特開2001−192583号公報)には、顔料と分散剤と水とを含む顔料分散液において、分散剤として特定の化合物を使用することが、特許文献3(特開2004−002715号公報)には、顔料と分散剤と水とを含む顔料分散液において、顔料の粒子径および粒度分布を特定範囲にすることが提案されている。
国際公開第WO99/05230号パンフレット 特開2001−192583号公報 特開2004−002715号公報
本発明の目的は、画像鮮明性(色調の鮮明性)、吐出安定性、高温下でのインク保存性、耐擦過性などに優れた、顔料系のインクジェット記録用インク、該インクを収容するインクカートリッジ、該インクを用いたインクジェット記録装置、画像形成方法および画像形成物を提供することである。
本発明者らは鋭意検討した結果、特定量のノニオン系フッ素系界面活性剤、顔料、水、水溶性有機溶剤、ノニオン系界面活性剤、樹脂エマルジョンを使用したインクは、従来のインクに比べて表面張力が低く低粘度化が図れ、普通紙のような画像支持体の印字において、ビヒクルが速やかに浸透し、顔料成分が表面に残りやすくなるとともに、顔料の偏在が無く、均一に紙表面に存在し、その結果、高彩度、高発色濃度でしかも裏抜けの少ない画像が得られることを見出した。また本発明者らは、上記のインクが、吐出安定性、高温下でのインク保存性、耐擦過性などにも優れることを見出し、本発明に至った。
請求項1の発明は、少なくとも顔料、水、水溶性有機溶剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤および樹脂エマルジョンを配合してなるインクジェット記録用インクであって、前記フッ素系界面活性剤がノニオン系であり、かつ、前記フッ素系界面活性剤の含有量が前記インクジェット記録用インクに対し、0.1質量%以上、10質量%以下であることを特徴とするインクジェット記録用インクである。
請求項2の発明は、前記フッ素系界面活性剤の曇点が50℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項3の発明は、前記フッ素系界面活性剤の0.1質量%水溶液の静的表面張力が10〜40mN/mの範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項4の発明は、前記顔料の平均粒径が150nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項5の発明は、前記ノニオン系界面活性剤が分散剤として作用することにより、前記顔料が分散されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項6の発明は、前記分散剤の質量基準が顔料1に対し0.3以上2以下であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項7の発明は、前記分散剤として下記一般式(1)で示される化合物の、少なくとも一種を使用することを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録用インクである。
Figure 2006045436
式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリル基またはアラルキル基を表し、mは0〜7の整数を表し、nは20〜200の整数を表す。
請求項8の発明は、前記一般式(1)において、nが40であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録用インクである。
請求項9の発明は、前記顔料が、ブラック顔料としてカーボンブラックを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項10の発明は、前記顔料がマゼンタ顔料を含み、かつ前記マゼンタ顔料が、ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、146、168、176、184、185、202およびピグメントバイオレット19から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項11の発明は、前記顔料がシアン顔料を含み、かつ前記シアン顔料がピグメントブルー1、2、3、15、15:3、15:4、16、22、60、63および66から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項12の発明は、前記顔料がイエロー顔料を含み、かつ前記イエロー顔料がピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、114、120、128、129、138、150、151、154、155、174および180から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項13の発明は、前記インクジェット記録用インク中の顔料濃度が0.1質量%以上、20質量%以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項14の発明は、前記水溶性有機溶剤が、2−エチル−1,3−へキサンジオールおよび2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールから選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項15の発明は、前記2−エチル−1,3−へキサンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、4.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項16の発明は、前記2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、2.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項17の発明は、前記樹脂エマルジョンが、アニオン性自己乳化型およびポリカーボネート型ポリウレタン系樹脂エマルジョン、スチレンーアクリル系樹脂エマルジョン、およびアクリルーシリコン系樹脂エマルジョンから選ばれた少なくとも1種類である請求項1〜16のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
請求項18の発明は、請求項1〜17のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを収容したことを特徴とするインクカートリッジである。
請求項19の発明は、請求項1〜17のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを吐出させて記録を行なう方式のヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項20の発明は、請求項19に記載のインクジェット記録装置を用いて画像支持体上に印字することを特徴とする画像形成方法である。
請求項21の発明は、請求項20に記載の画像形成方法によって、画像支持体上に印字されたことを特徴とする画像形成物である。
請求項22の発明は、前記画像支持体が紙であることを特徴とする請求項21に記載の画像形成物である。
本発明によれば、画像鮮明性(色調の鮮明性)、吐出安定性、高温下でのインク保存性、耐擦過性などに優れた、顔料系のインクジェット記録用インク、該インクを収容するインクカートリッジ、該インクを用いたインクジェット記録装置、画像形成方法および画像形成物が提供される。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
本発明のインクジェット記録用インクは、少なくとも顔料、水、水溶性有機溶剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤および樹脂エマルジョンを配合してなるインクジェット記録用インクであって、前記フッ素系界面活性剤がノニオン系であり、かつ、前記フッ素系界面活性剤の含有量が前記インクジェット記録用インクに対し、0.1質量%以上、10質量%以下であることを特徴とするものである。
(フッ素系界面活性剤)
本発明で使用されるノニオン系のフッ素系界面活性剤としては、市販されているものを利用することができ、S−141,S−145(旭硝子社製),FC−170C,FC−430,フロラード−FC4430(住友スリーエム社製),FSO、FSO−100,FSN,FSN−100,FS−300(Dupont社製),FT−250,251(ネオス社製),等が挙げられる。中でも、Dupont社製のFSO,FSO−100,FSN,FSN−100,FS−300が良好な印字品質、保存性を提供でき好ましい。ノニオン系のフッ素系界面活性剤である前記界面活性剤は、単独または二種以上を混合して用いることができる。
特にフッ素系界面活性剤を用いることで著しい浸透性向上が図られ、これにより色境界にじみが低減され、発色性向上、また文字にじみも少ないインクが得られる。
フッ素系界面活性剤の含有量は、インクジェット記録用インクに対し、0.1質量%以上、10質量%以下であり、好ましくは0.1質量%以上、5質量%以下である。0.1質量%未満では浸透性の向上に顕著な効果がなく、10質量%を超えて添加する場合は、高温下で保存したときに粘度上昇、凝集等が起こり、信頼性が悪化する。
フッ素系界面活性剤の曇点(JIS K2269)は50℃以上が好ましく、より好ましくは60℃以上である。曇点が50℃未満であると、熱に対する安定性に弱く、これを用いて作成されたインクジェット記録用インクは高温下で保存したときに粘度上昇、凝集等が起こり、信頼性が悪化する。
フッ素系界面活性剤の0.1%(質量)の水溶液の静的表面張力(25℃)は、10mN/m以上、40mN/m以下好ましく、より好ましくは10mN/m以上、30mNm以下である。この表面張力の範囲によれば、紙のような画像支持体のインクの浸透性が上がり、印字画像の乾燥性が速められる。前記静的表面張力が、40mN/mを超えると動的張力が高いためインクが紙へ着弾したときの乾燥性が悪くなる。
(ノニオン系界面活性剤)
次に、本発明で使用されるノニオン系界面活性剤について説明する。なお、本明細書において、「ノニオン系界面活性剤」とは、前記のノニオン系のフッ素系界面活性剤は除くものとする。
本発明で使用されるノニオン系界面活性剤は、例えばポリオエキシエチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンデシルエーテル等のアルキルエーテル型;ポリオキシエチレンラウリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンステアリルアミノエーテル、ポリオキシエチレンオレイルアミノエーテル等のアルキルアミノエーテル型;ポリオキシエチレンラウリル酸アミドエーテル、ポリオキシエチレンステアリン酸アミドエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸アミドエーテル、ラウリル酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド等のアルキルアミドエーテル型;ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンポリスチリルフェニルエーテルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンモノスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフチルエーテル等のアリルフェニルエーテル型;グリセリンモノラウレート、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、グリセリントリオレート等のグリセリン脂肪酸エステル型;ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート等のソルビタン脂肪酸エステル型;ポリオキシエチレンジラウレート、ポリオキシエチレンラウレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエチレンジオレート、ポリオキシエチレンオレート等の脂肪酸エーテルエステル型;ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル等の植物油エーテルエステル型;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート等のソルビタンエーテルエステル型;ポリオキシアルキレンブチルエーテル、ポリオキシアルキレンオクチルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキル(C14〜15)エーテル等のモノオール型ポリエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物等のジオール型ポリエーテル;トリメチロールプロパントリス(ポリオキシアルキレン)エーテル、ポリオキシアルキレンジグリセリルエーテル等のポリオール型ポリエーテル等が挙げられる。
また、市販されているものも使用することができ、例えばBTシリーズ(日光ケミカルズ)、ノニポールシリーズ(三洋化成)、D-,P-シリーズ(竹本油脂)、サーフィノールシリーズ(エアープロダクツ)、オルフィンシリーズ(日信化学)、EMALEX DAPEシリーズ(日本エマルジョン)、シリコーン系界面活性剤(東レダウコーニング等)、等が挙げられる。
中でもノニオン系界面活性剤は、下記一般式(1)で表されるものが好ましい。このようなノニオン系界面活性剤は、下記で説明する顔料の分散剤としても使用され得、この場合、平均粒径が小さく、かつ粒度分布における標準偏差の小さい顔料を有するインクジェット記録用インクを得ることができる。
Figure 2006045436
式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリル基またはアラルキル基を表し、mは0〜7の整数を表し、nは20〜200の整数を表す。
一般式(1)において、nは好ましくは20以上100以下、より好ましくは30以上50以下である。nが20未満では分散安定性が低下する傾向があり、平均粒径が大きく、また粒度分布における標準偏差の大きい顔料を含むインクとなるため満足な彩度が得られない。また、nが100より大きいとインクの粘度が高くなり、インクジェット方式での印字が困難になる傾向がある。一般式(1)において、ポリエチレンオキシエチレン(POE)(n=40)βナフチルエーテルが更に好ましい。
本発明において、ノニオン型界面活性剤の含有量は、インクジェット記録用インクに対し、0.1〜10質量%が好ましい。
なお、本発明のインクにおいて、アニオン系界面活性剤やカチオン系界面活性剤などのイオン性のものを含むと、これが顔料間の架橋剤のような働きを起こし、顔料凝集を起こすことがあるため好ましくない。しかしながら、本発明の効果を損ねない範囲において添加してもよい。
(水溶性有機溶剤)
本発明において用いられる水溶性有機溶剤としては以下のものが例示されるが、これらに限定されるものではない。
例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ぺンタンジオール、1,6−へキナンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2―エチル−1,3−プロパンジオール、エチル1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、1,3-ブタンジオール、ぺトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノべンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。これらの水溶性有機溶媒は、単独または2種類以上混合して使用することができる。
本発明で言う水溶性有機溶剤とは沸点が180℃以上のものが好ましい。該水溶性有機溶剤がインクジェット記録用インク中に含有されていると、インク組成物の保水と湿潤性を確保することができ、その結果、インクジェット記録用インクを長期間保存しても顔料の凝集や粘度の上昇がなく、優れた保存安定性を実現できる。また、インクジェットプリンターのノズル先端等で開放状態に放置されても、乾燥物の流動性を長時間維持するインクジェット記録用インクが実現できる。更に印字中もしくは印字中断後の再起動時にノズルの目詰まりが発生することもなく、高い吐出安定性が得られる。
前記水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、および/またはグリセリンを含むことがインクの乾燥による目詰まりすなわち水分蒸発による噴射特性不良の防止、及び形成画像の彩度を向上する上で優れた効果が得られる。とくに好ましくは、インクの浸透性をあげると同時に顔料を表面にとどめることで滲みをなくし、画像濃度が高くかつ裏抜けが少ない印字画像を得ることが可能という観点から、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールである。
水溶性有機溶剤の含有量は、インクジェット記録用インクに対し、0.1〜50質量%が好ましい。
なお、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(EHD)を用いた場合は、0.1〜4.0質量%、好ましくは0.5〜3.0質量%、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール(BEPD)を用いた場合は、0.1〜2.0質量%、好ましくは0.1〜1.5質量%、さらに好ましくは0.5〜1.2質量%である。この範囲内であれば、インクの浸透性をあげると同時に顔料を表面にとどめることで滲みをなくし、画像濃度が高くかつ裏抜けが少ない印字画像を得ることが可能という効果が一層高まり、またこれら化合物の析出の心肺もない。
(顔料)
本発明に用いる顔料としては、ブラック顔料としてはファーネス法あるいはチャネル法で製造されたカーボンブラック等が挙げられる。
マゼンタ顔料としては、ピグメントレッド5、ピグメントレッド7、ピグメントレッド12、ピグメントレッド48(Ca)、ピグメントレッド48(Mn)、ピグメントレッド57(Ca)、ピグメントレッド57:1、ピグメントレッド112、ピグメントレッド122、ピグメントレッド123、ピグメントレッド148、ピグメントレッド168、ピグメントレッド176、 ピグメントレッド184、ピグメントレッド185、ピグメントレッド202,ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
シアン顔料としては、ピグメントブルー1、ピグメントブルー2、ピグメントブルー3、ピグメントブルー15、ピグメントブルー15:3、ピグメントブルー15:4、ピグメントブルー16、ピグメントブルー22、ピグメントブルー60、ピグメントブルー63、ピグメントブルー66、等が挙げられる。
イエロー顔料としては、ピグメントイエロー1、ピグメントイエロー2、ピグメントイエロー3、ピグメントイエロー12、ピグメントイエロー13、ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー16、ピグメントイエロー17、ピグメントイエロー73、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー75、ピグメントイエロー83、ピグメントイエロー93、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー97、ピグメントイエロー98、ピグメントイエロー114、ピグメントイエロー120、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー129、ピグメントイエロー138、ピグメントイエロー150、ピグメントイエロー151、ピグメントイエロー154、ピグメントイエロー155、ピグメントイエロー174、ピグメントイエロー180等が挙げられる。
顔料粒子の平均粒子径(D50)は150nm以下であることが好ましい。顔料粒子径を特定の粒径以下にすることで印字画像部の顔料粒子の乱反射を防ぎ、かつ濃度均一な印字画像を提供できるからである。一方、顔料粒子の平均粒子径が150nmを超えると印字画像部の顔料粒子が乱反射を起こし、画像彩度の低下かつ濃度不均一となる。また、上記顔料粒子の平均粒子径(D50)が100nm以下であることが更に好ましい。その理由は、より印字画像部の顔料粒子の乱反射を防ぐ効果があることに基づく。尚、本発明における顔料の粒子の平均粒子径は、23℃、55%RHの環境において、日機装製マイクロトラックUPAで測定した値を示す。
本発明で使用される顔料の1形態は、分散剤で分散されていることを特徴とするものである。分散剤を添加することで、顔料が分散されて、顔料粒子の平均粒子径(D50)が小さく、かつ粒子径標準偏差も小さくすることが出来、画像鮮明かつ濃度均一な印字画像を提供できる。分散剤としては、前記のノニオン性界面活性剤を利用することができる。
本発明のインクジェット記録用インクの顔料に対する分散剤の質量基準は顔料1に対し0.3以上2以下が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0である。0.3〜2.0の範囲にすることにより平均粒径が小さく、また粒度分布における標準偏差の小さいインク液を提供できる。顔料に対する分散剤が0.3未満では、平均粒径が大きく、また粒度分布における標準偏差の大きいインク液のため満足な彩度が得られない。2.0より大きいとインクの粘度が高すぎてインクジェット方式での印字が困難になる傾向がある。
本発明においてインクジェット記録用インク組成物中の顔料濃度としては、質量基準で、0.1%以上、20%以下が好ましく、より好ましくは5%以上、10%以下である。
顔料濃度が0.1%未満であると印字した際の着色力が不充分であり、顔料濃度が20%より多いと保存安定性が低下するばかりでなく、乾燥後の粘度も高くなる傾向がある。
(樹脂エマルジョン)
本発明で使用される樹脂エマルジョンは、アニオン性自己乳化型およびポリカーボネート型ポリウレタン系樹脂エマルジョン、スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、アクリル−シリコン系樹脂エマルジョンなどが好ましい。樹脂エマルジョンは、市販されているものを使用することができ、例えば、J-450, J-734, J-7600, J-352, J-390, J-7100, J-741, J-74J, J-511, J-840, J-775, HRC-1645(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、ジョンソンポリマー社製)、UVA383MA(アクリルーシリコン系樹脂エマルジョン、BASF社製)、AP4710(アクリル−シリコン系樹脂エマルジョン、昭和高分子社製)、SF460, SF460S, SF420,SF110, SF300, SF361(ポリウレタン系樹脂エマルジョン、日本ユニカー社製)などが挙げられる。
樹脂エマルジョンは、インクが紙のような画像支持体に着弾した際、増粘・凝集する性質を持ち、着色成分の浸透を抑制し、さらに紙への定着を促進する効果を有する。また、樹脂エマルジョンの種類によっては紙上で皮膜を形成し、印刷物の耐擦性をも向上させる効果を有する。
本発明において、樹脂エマルジョンの含有量は、インクジェット記録用インク中、樹脂固形分として0.1〜20質量%が好ましい。
本発明のインクカートリッジは、前記のような本発明のインクジェット記録用インクを収容してなる。該インクカートリッジを収容したインクジェット装置を用い、該インクを、記録信号に応じてオリフィスを有するヘッドから吐出させ、紙のような画像支持体に画像形成を行い、画像形成物を得ることができる。
なお、本発明のインクジェット記録用インクを用いて印字する手段としては、連続噴射型あるいはオンデマンド型の記録ヘッドを有する前記のインクジェット方式のプリンター(インクジェットプリンター)による印刷方式が挙げられる。オンデマンド型としては、例えば、ピエゾ方式、サーマルインクジェット方式、静電方式等が例示される。
これらインクカートリッジの形成、インクジェット装置の形成、画像形成方法は、例えば特開2000-198958号公報に記載されたもの等、当技術分野に関する公知技術を適宜採用することができる。
また、本発明において記録媒体は、紙などのインクに対して吸収性を有するもの、インクに対して実質的に非吸収性のもののいずれであっても好適に用いられる。本発明による画像形成方法が適用可能な記録媒体の具体例としては、普通紙のほかに、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルフォン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等を基材とするプラスチックシート、黄銅、鉄、アルミニウム、SUS、銅等の金属表面または非金属の基材に蒸着等の手法により金属コーティング処理をした記録媒体、紙を基材として撥水処理などがなされた記録媒体、無機質の材料を高温で焼成した、いわゆるセラミックス材料からなる記録媒体などが挙げられる。
このうち、紙が経済性の点と画像の自然さの点で最も好ましい。
以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されないものである。なお実施例中の部数は質量部を表すものである。
下記表1の実施例1〜3、比較例1〜3の処方によりインクジェット記録用インクを調整し、2時間攪拌後、孔径0.8μmのメンブランフィルターでろ過し、各インクジェット記録用インクを得た。
なお、グリセリンはGly、ジエチレングリコールはDEG、プロキセルLV(S)20%溶液(防腐剤)はLV、2−エチル−1,3−へキサンジオールはEHD、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールはBEPDと略す。
インクの調合順序は、(GlyおよびDEG)→(EHDまたはBEPD)→界面活性剤→LV→蒸留水とし、30分程攪拌した後に下記の顔料分散液を添加し、30分攪拌し、pH調整(7〜10付近)したあとにエマルジョン樹脂を添加し、1時間攪拌してインクジェット記録用インクを作成した。なお下記の顔料分散液には、実施例および比較例で使用されていないものも含まれている。
顔料分散液(A)の作成
顔料α:
ピグメントレッド122(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER MAGENTA RG) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 75部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 773部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径210.0nmの顔料分散液(A)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、0.50であった。本顔料分散液は、界面活性剤分散型である。
顔料分散液(B)の作成
顔料β:
ピグメントブルー15:3(大日精化社製、シアニンブルーA-292) 150部
蒸留水(残り) 850部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径135.0nmの顔料分散液(B)を得た。
顔料分散液(C)の作成
顔料γ:
ピグメントイエロー74(大日精化社製、エローNo.43) 150部
HPD-71(ジョンソンポリマー社商品名、水溶性スチレンアクリル樹脂) 150部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 698部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径18.0nmの顔料分散液(C)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、1.00であった。本顔料分散液は、樹脂分散型である。
顔料分散液(D)の作成
顔料δ:
ピグメントイエロー138(東洋インキ製造製、LIONOGEN YELLOW 1010) 150部
一般式(1)の化合物(n=10) 68部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 780部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径55.0nmの顔料分散液(D)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、0.45であった。本顔料分散液は、界面活性剤分散型である。
顔料分散液(E)の作成
顔料ε:
ピグメントバイオレット19(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER RED 7100Y) 150部
一般式(1)の化合物(n=300) 189部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 659部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径85.0nmの顔料分散液(E)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、1.25であった。本顔料分散液は、界面活性剤分散型である。
顔料分散液(F)の作成
顔料ζ:
ピグメントブルー15:3(東洋インキ製造社製、LIONOL BLUE FG-7351) 150部
一般式(1)の化合物(n=80) 75部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 773部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径35.0nmの顔料分散液(F)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、0.50であった。本顔料分散液は、界面活性剤分散型である。
顔料分散液(G)の作成
顔料η:
ピグメントレッド122(大日本インキ社製、FASTOGEN SUPER MAGENTA RG) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 113部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 735部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径15.0nmの顔料分散液(G)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、0.75であった。本顔料分散液は、界面活性剤分散型である。
顔料分散液(H)の作成
顔料θ:
ピグメントブルー15:3(大日精化社製、シアニンブルーA-292) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 100部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 748部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径20.0nmの顔料分散液(H)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、0.75であった。本顔料分散液は、界面活性剤分散型である。
顔料分散液(I)の作成
顔料ι:
ピグメントイエロー74(大日精化社製、エローNo.43) 150部
一般式(1)の化合物(n=40) 188部
パイオニンA-51-B(竹本油脂製社) 2部
蒸留水(残り) 660部
上記の混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、平均粒子径18.0nmの顔料分散液(I)を得た。分散剤比率(分散剤質量/顔料質量)は、1.25であった。本顔料分散液は、界面活性剤分散型である。
Figure 2006045436
また、上記表1において、フッ素系界面活性剤A、樹脂エマルジョンイ〜ハの内容、物性は、以下のとおりである。D−1010は、竹本油脂社製ノニオン系界面活性剤である。
Figure 2006045436
Figure 2006045436
上記インクをEPSON社製インクジェットプリンタEM-930C改造機の黒カートリッジに充填後、真空脱気し、EPSON社製インクジェットプリンタEM-930C改造機で吐出安定性及び印字画像をX-rite濃度計にて測定した。その際、記録媒体として、ゼロックス社製、Xerox 4024紙(サイズ度32s、透気度21s)を用いた。
画像の鮮明性(彩度)とは画像サンプルのベタ画像の測色をX-rite濃度計にて行い、色度図上にプロットし、色度図上の原点からの距離を言う。より詳しくは色度図上のa値、b値について
Figure 2006045436
をいう。
画像の鮮明性(彩度)評価
ピグメントレッド122タイプは彩度60を超える場合を○、60〜55を△、55未満を×とする。
ピグメントブルー15:3タイプは彩度50を超える場合を○、50〜45を△、45未満を×とする。
ピグメントイエロー74タイプは彩度80を超える場合を○、80〜75を△、75未満を×とする。
ピグメントイエロー138タイプは彩度70を超える場合を○、70〜65を△、65未満を×とする。
ピグメントバイオレット19タイプは彩度65を超える場合を○、65〜60を△、60未満を×とする。
吐出安定性
吐出安定性については、印刷物を印刷した後、プリンタヘッドにキャップした状態でプリンタを40℃の環境下で1ヶ月放置した。放置後のプリンタの吐出状態が初期の吐出状態に回復するか否かを下記のクリーニング動作回数によって評価した。
○:1回の動作により回復した。
△:2回〜3回の動作により回復した。
×:3回以上の動作によっても回復がみられなかった。
インク保存性
各インクをポリエチレン容器に入れ密封し、70℃3週間保存した後の粒径、表面張力、粘度を測定し初期物性との変化率により下記の様に評価した。
○:10%以内
△:30%以内
×:50%を超える
消しゴム摩擦試験
市販の砂消しゴムに 750gの加重をかけて10回摩擦を行い、摩擦前後の画像の剥離状態を観察した。判定は次の様に行った。
○:剥離なし
△:部分的に剥離が認められ、視認性も低下
×:ほとんどの部分が剥離
結果を表4に示す。
Figure 2006045436
つぎに、上記表4の評価結果について検討する。
実施例1〜3では、全ての評価で勝るものであった。
・ 比較例1より、インク保存性・吐出安定性の悪化が確認された。この原因は、分散剤が界面活性剤でないことによる。
・ 比較例2より、消しゴム摩擦試験の悪化が確認された。この原因は、樹脂エマルジョ
ンが含まれていないことによる。
比較例3より、画像彩度の悪化が確認された。この原因は、フッ素系界面活性剤含まれていないことによる。
本発明によれば、画像鮮明性(色調の鮮明性)、吐出安定性、高温下でのインク保存性、耐擦過性などに優れた、顔料系のインクジェット記録用インク、該インクを収容するインクカートリッジ、該インクを用いたインクジェット記録装置、画像形成方法および画像形成物が提供される。

Claims (22)

  1. 少なくとも顔料、水、水溶性有機溶剤、ノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤および樹脂エマルジョンを配合してなるインクジェット記録用インクであって、前記フッ素系界面活性剤がノニオン系であり、かつ、前記フッ素系界面活性剤の含有量が前記インクジェット記録用インクに対し、0.1質量%以上、10質量%以下であることを特徴とするインクジェット記録用インク。
  2. 前記フッ素系界面活性剤の曇点が50℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
  3. 前記フッ素系界面活性剤の0.1質量%水溶液の静的表面張力が10〜40mN/mの範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用インク。
  4. 前記顔料の平均粒径が150nm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  5. 前記ノニオン系界面活性剤が分散剤として作用することにより、前記顔料が分散されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  6. 前記分散剤の質量基準が顔料1に対し0.3以上2以下であることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録用インク。
  7. 前記分散剤として下記一般式(1)で示される化合物の、少なくとも一種を使用することを特徴とする請求項5または6に記載のインクジェット記録用インク。
    Figure 2006045436

    式中、Rは炭素数1〜20のアルキル基、アリル基またはアラルキル基を表し、mは0〜7の整数を表し、nは20〜200の整数を表す。
  8. 前記一般式(1)において、nが40であることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録用インク。
  9. 前記顔料が、ブラック顔料としてカーボンブラックを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  10. 前記顔料がマゼンタ顔料を含み、かつ前記マゼンタ顔料が、ピグメントレッド5、7、12、48(Ca)、48(Mn)、57(Ca)、57:1、112、122、123、146、168、176、184、185、202およびピグメントバイオレット19から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  11. 前記顔料がシアン顔料を含み、かつ前記シアン顔料がピグメントブルー1、2、3、15、15:3、15:4、16、22、60、63および66から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  12. 前記顔料がイエロー顔料を含み、かつ前記イエロー顔料がピグメントイエロー1、2、3、12、13、14、16、17、73、74、75、83、93、95、97、98、114、120、128、129、138、150、151、154、155、174および180から選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  13. 前記インクジェット記録用インク中の顔料濃度が0.1質量%以上、20質量%以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  14. 前記水溶性有機溶剤が、2−エチル−1,3−へキサンジオールおよび2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールから選択された少なくとも1種類であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  15. 前記2−エチル−1,3−へキサンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、4.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  16. 前記2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの含有量が、前記インクジェット記録用インク中、0.1質量%以上、2.0質量%以下であることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  17. 前記樹脂エマルジョンが、アニオン性自己乳化型およびポリカーボネート型ポリウレタン系樹脂エマルジョン、スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、およびアクリル−シリコン系樹脂エマルジョンから選ばれた少なくとも1種類である請求項1〜16のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
  18. 請求項1〜17のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを収容したことを特徴とするインクカートリッジ。
  19. 請求項1〜17のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを吐出させて記録を行なう方式のヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  20. 請求項19に記載のインクジェット記録装置を用いて画像支持体上に印字することを特徴とする画像形成方法。
  21. 請求項20に記載の画像形成方法によって、画像支持体上に印字されたことを特徴とする画像形成物。
  22. 前記画像支持体が紙であることを特徴とする請求項21に記載の画像形成物。


JP2004231317A 2004-08-06 2004-08-06 インクジェット記録用インク Expired - Fee Related JP4678573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004231317A JP4678573B2 (ja) 2004-08-06 2004-08-06 インクジェット記録用インク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004231317A JP4678573B2 (ja) 2004-08-06 2004-08-06 インクジェット記録用インク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006045436A true JP2006045436A (ja) 2006-02-16
JP4678573B2 JP4678573B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=36024397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004231317A Expired - Fee Related JP4678573B2 (ja) 2004-08-06 2004-08-06 インクジェット記録用インク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4678573B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007100121A1 (en) 2006-02-27 2007-09-07 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording apparatus and inkjet recording method
WO2008032628A1 (en) * 2006-09-15 2008-03-20 Ricoh Company, Ltd. Ink for inkjet recording, ink set for inkjet recording, ink media set for inkjet recording, ink cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording apparatus
JP2008063546A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク
JP2008095089A (ja) * 2006-09-15 2008-04-24 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録用インク−メディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置。
JP2009062519A (ja) * 2007-08-14 2009-03-26 Ricoh Co Ltd インクジェットインク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物
JP2009155488A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク、インクカートリッジ、画像形成体、画像形成方法
JP2010270267A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク組成物、それを用いたインクカートリッジおよびインクジェット記録装置
US8646891B2 (en) 2012-03-28 2014-02-11 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording ink, inkjet recording ink set, and ink cartridge
US8680175B2 (en) 2007-08-14 2014-03-25 Ricoh Company, Ltd. Inkjet ink, and ink cartridge, inkjet recording method, inkjet recording apparatus and ink record using the same
US8765839B2 (en) 2012-02-06 2014-07-01 Ricoh Company, Ltd. Inkjet ink set, inkjet recording device, and inkjet recording method
US9096770B2 (en) 2011-04-01 2015-08-04 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording ink set, ink cartridge, inkjet recording device, inkjet recording method, and image formed matter
CN105820654A (zh) * 2015-01-23 2016-08-03 佳能株式会社 水性墨、墨盒和喷墨记录方法
WO2020050178A1 (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 Agc株式会社 分散液の製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06200200A (ja) * 1993-01-06 1994-07-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク組成物
JP2001192583A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Ricoh Co Ltd 顔料分散液と該分散液を用いたインクジェット用インク
JP2002285047A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Ricoh Co Ltd 水性記録液、該液を用いた記録方法および機器
JP2003226827A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク、インクセット、インクカートリッジ、記録装置、記録方法
JP2004169008A (ja) * 2002-10-29 2004-06-17 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06200200A (ja) * 1993-01-06 1994-07-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク組成物
JP2001192583A (ja) * 2000-01-11 2001-07-17 Ricoh Co Ltd 顔料分散液と該分散液を用いたインクジェット用インク
JP2002285047A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Ricoh Co Ltd 水性記録液、該液を用いた記録方法および機器
JP2003226827A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク、インクセット、インクカートリッジ、記録装置、記録方法
JP2004169008A (ja) * 2002-10-29 2004-06-17 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007253616A (ja) * 2006-02-27 2007-10-04 Ricoh Co Ltd インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
WO2007100121A1 (en) 2006-02-27 2007-09-07 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording apparatus and inkjet recording method
CN101389720B (zh) * 2006-02-27 2012-12-05 株式会社理光 喷墨记录装置和喷墨记录方法
KR101031796B1 (ko) * 2006-02-27 2011-04-29 가부시키가이샤 리코 잉크젯 기록 장치 및 잉크젯 기록 방법
US8100504B2 (en) * 2006-02-27 2012-01-24 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording apparatus and inkjet recording method
JP2008063546A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク
US8252207B2 (en) 2006-09-15 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Ink for inkjet recording, ink set for inkjet recording, ink media set for inkjet recording, ink cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording apparatus
WO2008032628A1 (en) * 2006-09-15 2008-03-20 Ricoh Company, Ltd. Ink for inkjet recording, ink set for inkjet recording, ink media set for inkjet recording, ink cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording apparatus
JP2008095089A (ja) * 2006-09-15 2008-04-24 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク、インクジェット記録用インクセット、インクジェット記録用インク−メディアセット、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置。
US8580159B2 (en) 2006-09-15 2013-11-12 Ricoh Company, Ltd. Ink for inkjet recording, ink set for inkjet recording, ink media set for inkjet recording, ink cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording apparatus
JP2009062519A (ja) * 2007-08-14 2009-03-26 Ricoh Co Ltd インクジェットインク、並びにインクカートリッジ、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及びインク記録物
US8680175B2 (en) 2007-08-14 2014-03-25 Ricoh Company, Ltd. Inkjet ink, and ink cartridge, inkjet recording method, inkjet recording apparatus and ink record using the same
JP2009155488A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク、インクカートリッジ、画像形成体、画像形成方法
JP2010270267A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Ricoh Co Ltd インクジェット用インク組成物、それを用いたインクカートリッジおよびインクジェット記録装置
US9096770B2 (en) 2011-04-01 2015-08-04 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording ink set, ink cartridge, inkjet recording device, inkjet recording method, and image formed matter
US8765839B2 (en) 2012-02-06 2014-07-01 Ricoh Company, Ltd. Inkjet ink set, inkjet recording device, and inkjet recording method
US8646891B2 (en) 2012-03-28 2014-02-11 Ricoh Company, Ltd. Inkjet recording ink, inkjet recording ink set, and ink cartridge
CN105820654A (zh) * 2015-01-23 2016-08-03 佳能株式会社 水性墨、墨盒和喷墨记录方法
US10253200B2 (en) 2015-01-23 2019-04-09 Canon Kabushiki Kaisha Aqueous ink, ink cartridge, and ink jet recording method
CN105820654B (zh) * 2015-01-23 2019-04-19 佳能株式会社 水性墨、墨盒和喷墨记录方法
WO2020050178A1 (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 Agc株式会社 分散液の製造方法
JPWO2020050178A1 (ja) * 2018-09-05 2021-08-26 Agc株式会社 分散液の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4678573B2 (ja) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5116002B2 (ja) 水系顔料分散体の製造方法、水系顔料インクの製造方法、及び該インクを用いたインクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、それによる画像形成物
US7244296B2 (en) Water based ink set for ink-jet recording and inkjet recording method
KR100947295B1 (ko) 기록용 잉크, 및 이를 사용하는 잉크 카트리지, 잉크기록물, 잉크젯 기록 장치 및 잉크젯 기록 방법
JP4512341B2 (ja) インクジェット用インク
JP4393748B2 (ja) インクジェット用インク
US7766471B2 (en) Ink set for ink-jet recording
JPH06107990A (ja) 水性インク及びこれを用いた記録方法
US7971983B2 (en) Ink set for ink-jet recording, ink-jet recording method, and ink-jet recording apparatus
JP2007211081A (ja) インクジェットインク及びインクジェット記録方法
JP2006335858A (ja) インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法および画像形成物
JP4678573B2 (ja) インクジェット記録用インク
JP7310443B2 (ja) インク、インクセット、印刷方法、及び印刷装置
JP2019163442A (ja) 処理液とインクのセット、画像形成方法及び画像形成装置
JP2014111355A (ja) 画像形成方法
US20210009822A1 (en) Ink, ink accommodating container, recording device, and recording method
JP4270150B2 (ja) インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法
US20060189714A1 (en) Water based ink set for ink-jet recording and inkjet recording method
JP2010111826A (ja) 顔料分散体、これを用いたインクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、画像形成方法、画像形成物
JP4603756B2 (ja) インクジェット記録用インク組成物
JP7151362B2 (ja) 液体組成物、液体組成物付与装置、画像形成装置、及び画像形成方法
JP4323153B2 (ja) インク組成物およびインクジェット記録方法
JP4270149B2 (ja) インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法
JP7114916B2 (ja) 液体組成物、処理液、画像形成方法、及び画像形成装置
JP2020006676A (ja) 液体組成物、処理液、画像形成方法、処理液収容容器、及び画像形成装置
JP7238653B2 (ja) 液体組成物、処理液、処理液とインクのセット、画像形成方法、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4678573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees