JP4270150B2 - インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は、少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含むイエローインク、マゼンタインク、シアンインク、黒インク、赤インク及び青インクから構成されるインクジェット記録用水性インクセットであって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの着色剤が水溶性染料であり、黒インク、赤インク及び青インクの着色剤が顔料であることを特徴とするインクジェット記録用水性インクセットを提供する。
表1及び表2に示した組成のインクを次のように調製した。
また、調製した顔料系の黒インク、赤インク及び青インクについて、協和界面科学(株)製の自動動的表面張力計BP−D4を用いて、25℃、ライフタイム20〜5000msの範囲で動的表面張力測定を行ない、ライフタイム100msにおける動的表面張力測定値を読み取った。その結果を表1に示した。
イオン交換水39 重量部、グリセリン 25.5重量部、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル 2重量部、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル 0.5重量部を混合してインク溶媒を調製した。攪拌中の黒顔料分散体であるCAB−O−JET(登録商標)300(カーボンブラック濃度15%、キャボット社製) 33重量部にインク溶媒67重量部を徐々に添加し、30分間撹拌を続けた後、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、インクを調製した。
インク組成を表1のように変更した以外は黒顔料インク1と同様にして調製した。
C.I.ピグメントレッド254 3重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12)1重量部、グリセリン 3重量部、イオン交換水 13重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、赤顔料分散体を得た。
インク組成を表1のように変更した以外は、赤顔料インク1と同様にして調製した。
C.I.ピグメントレッド122 15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12) 5重量部、グリセリン 15重量部、イオン交換水 65重量部を混合し、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、マゼンタ顔料分散体を得た。
インク組成を表2のように変更した以外は、赤顔料インク1又2と同様にして調製した。
イオン交換水 68重量部、グリセリン 24重量部、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル 5重量部を混合してインク溶媒を調製した。
インク組成を表1又は表2のように変更した以外は黒染料インクと同様にして調製した。
各インクセットについて、その構成インクを所定のインクカートリッジに充填し、ブラザー工業(株)製インクジェットプリンタ搭載デジタル複合機(MFC−5200J)に装着して、黒色、赤色及び青色のテキストデータと、カラーパッチを印刷した。
この場合、黒色、赤色及び青色のテキストデータについては、それぞれ黒インク、赤インク及び青インクを用いて普通紙(m−real製DATA、COPY紙)に印字した。ただし、当該インクセット中に赤インクが含まれていない比較例1、2、4、6のインクセットの場合、マゼンタインクとイエローインクを用いて赤色を印字し、青インクが含まれていない比較例1、2、3、6のインクセットの場合、マゼンタインクとシアンインクを用いて青色を印字した。
目視観察により、次のように評価した。
◎…フェザリングが認められない
○…フェザリングがほとんど目立たない
△…フェザリングが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにフェザリングが目立ち、実用には向かない
(b)紙面乾燥性
紙面乾燥性とは、印字後の紙面上におけるインクの乾燥性である。そこで、印字後15秒後に指で擦り、インクの擦れを目視観察により、次のように評価した。
◎…インクの擦れが認められない
○…インク擦れがほとんど目立たない
△…インク擦れが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにインク擦れが目立ち、実用には向かない
(c)耐水性
印字物を5分間水道水に浸漬後、紙面上のインクのにじみを目視観察し、次のように評価した。
◎…インクのにじみが認められない
○…インクのにじみがほとんど目立たない
△…インクのにじみが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにインクのにじみが目立ち、実用には向かない
(d)耐光性
スガ試験機(株)製、強エネルギーキセノンウェザーメーターSC750―WNを用いて、印字物に光を30時間照射し、照射の前後の色差ΔEを求めた。
○…ΔEが5以上10未満
△…ΔEが10以上20未満
×…ΔEが20以上
(e)発色性
印刷したカラーパッチを目視確認し、次のように評価した。
◎…鮮やかな発色性を有する
○…発色性に問題なし
△…若干発色性に問題があり、実用上問題あり
×…明らかに発色性に問題があり、実用には向かない
(f)耐光性と退色バランス
耐光性の評価のため、(d)のテキスト印字物の耐光性の評価と同様にしてキセノンランプで30時間照射し、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルーの各パッチのベタ印刷部分について、照射前後の色差ΔEを求めた。
◎…Δ(ΔE)maxが、5未満
○…Δ(ΔE)maxが、5以上10未満
△…Δ(ΔE)maxが、10以上20未満
×…Δ(ΔE)maxが、20以上
(g)耐オゾン性と退色バランス
耐オゾン性の評価のため、耐オゾン試験(スガ試験機(株)製、オゾンウェザーメーターOMS−H)を用いて、カラーパッチ印刷物を、オゾン濃度1ppm、槽内温度24℃、湿度60%Rhの雰囲気に40時間暴露し、イエロー、マゼンタ、シアン、レッド、グリーン、ブルーの各パッチについて、暴露前後の色差ΔEを、(d)耐光性の評価の場合と同様に求めた。
◎…Δ(ΔE)maxが、5未満
○…Δ(ΔE)maxが、10未満
△…Δ(ΔE)maxが、10以上20未満
×…Δ(ΔE)maxが、20以上
また、青顔料インクを含まない比較例1、2、3、5では、カラーパッチの耐オゾン性(△E)がシアンとブルーのパッチで劣っていた。
Claims (12)
- 少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含むイエローインク、マゼンタインク、シアンインク、黒インク、赤インク及び青インクから構成されるインクジェット記録用水性インクセットであって、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの着色剤が水溶性染料であり、黒インク、赤インク及び青インクの着色剤が顔料であることを特徴とするインクジェット記録用水性インクセット。
- 25℃の条件下にて最大泡圧法(バブルプレッシャー法)で測定された、ライフタイム100msにおける黒インク、赤インク及び青インクの動的表面張力が、それぞれ40mN/m以上45mN/m以下である請求項1記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 赤インクの着色剤が、C.I.ピグメントレッド122、177、254及び264からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項1又は2記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 青インクの着色剤が、C.I.ピグメントブルー15:3及び60の少なくとも一種を含む請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 黒インクの着色剤が、カーボンブラックである請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 着色剤として水溶性染料を含有するイエローインク、着色剤として水溶性染料を含有するマゼンタインク、着色剤として水溶性染料を含有するシアンインク、着色剤として顔料を含む黒インク、着色剤として顔料を含有する赤インク及び着色剤として顔料を含有する青インクを含むインクジェット記録用水性インクセットを構成する当該インクをインクジェットヘッドから被記録材に吐出させ付着させることによりインクジェット記録を行なうインクジェット記録方法であって、被記録材上のマゼンタインク記録部分にマゼンタインクと共に赤インクを併用し、被記録材上のシアンインク記録部分にシアンインクと共に青インクを併用することを特徴とするインクジェット記録方法。
- マゼンタインク記録部分に赤インクを併用する部分において、被記録材への赤インクの付着量が、マゼンタインクの付着量の10vol%以上20vol%以下である請求項6記載のインクジェット記録方法。
- シアンインク記録部分に青インクを併用する部分において、被記録材への青インクの付着量が、シアンインクの付着量の10vol%以上20vol%以下である請求項6又は7記載のインクジェット記録方法。
- 25℃の条件下にて最大泡圧法(バブルプレッシャー法)で測定された、ライフタイム100msにおける黒インク、赤インク及び青インクの動的表面張力が、それぞれ40mN/m以上45mN/m以下である請求項6〜8のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 赤インクの着色剤が、C.I.ピグメントレッド122、177、254及び264からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項6〜9のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 青インクの着色剤が、C.I.ピグメントブルー15:3及び60の少なくとも一種を含む請求項6〜10のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 黒インクの着色剤が、カーボンブラックである請求項6〜11のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
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