JP2010270267A - インクジェット用インク組成物、それを用いたインクカートリッジおよびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
Description
Xは、COO、CO−NHまたはSO2−NHであり、そしてYはCmH2m+1(mは14〜22の整数)または(CH2)P−Q〔pは2または3、QはOHまたはN(CH3)2である〕
である。
本発明の第2は、前記一般式(I)で示されるフッ素系界面活性剤において、Zが前記〔化2〕である
本発明の第3は、請求項1および2に記載のインクジェット用インク組成物を容器中に収容したことを特徴とするインクカートリッジに関する。
本発明の第4は、請求項1および2に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有するインクジェット記録装置において、インクジェットヘッドのノズルプレート面がシリコン樹脂を含有する撥インク層を有することを特徴とするインクジェット記録装置に関する。
本発明は、フッ素系界面活性剤を用いるインクジェット用インク組成物おいて、上述したような欠点を改善すべく検討した結果、特異な構造を有するフッ素系界面活性剤を用いることで、本目的が達成できることを見出した。
即ち、本発明になる上記一般式(I)で示されるフッ素系の界面活性剤化合物における疎水基は、下記のような構造となる。
上記の一般式(I)で示されるフッ素系界面活性剤は、例えば以下の構造のものが挙げられる。なお、以下の化合物例において、C9F17O−とあるのは、上記の化合物例1の構造を意味し、C6F11O−とあるのは、上記の化合物例2の構造を意味する。
有機顔料としてアゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペリレン系、イソインドレノン系、アニリンブラツク、アゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラック等が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉等が挙げられる。これらの着色剤は、高分子分散剤や界面活性剤を用いて水性媒体に分散させることでインクジェット用インク組成物とすることができる。このような有機顔料粉体を分散させるための分散剤としては、通常の水溶性樹脂や水溶性界面活性剤を用いることができる。
樹脂エマルジョンは、インク組成物の調製原料として使用する際、または本発明のインク組成物調整後において、O/W型のエマルジョンとして存在するものである。ポリウレタン系樹脂のエマルジョンには、比較的親水性の通常のポリウレタン系樹脂を外部に乳化剤を使用してエマルジョン化したものと、樹脂自体に乳化剤の働きをする官能基を共重合等の手段で導入した自己乳化型のエマルジョンがある。いずれも使用可能であるが、インク組成物の成分の組み合わせによって、顔料及びエマルジョン粒子の分散安定性に若干の差違があるので注意を要する。顔料や分散剤との各種組み合わせにおいて、常に分散安定性に優れているのはアニオン型自己乳化型ポリウレタンのエマルジョン樹脂である。その際、顔料の固着性・分散安定性の面でポリウレタン系樹脂はポリエステル型よりポリカーボネート型である場合の方が好ましく、さらにポリエステル型、ポリカーボネート型よりエーテル型である場合の方が好ましい。理由は定かではないが、非エーテル型は耐溶剤性に弱いものが多く、インクの高温保存時に粘度が凝集しやすい。また、理由は定かではないが、水系顔料分散体及び水系顔料インクに前記樹脂エマルジョンを添加し、加熱処理をすることで、処理時間短縮が可能である。
本発明のインク組成物の粘度は、1.0〜20.0cPであることが好ましく、吐出安定性の観点からは3.0〜10.0cPであることがさらに好ましい。
本発明のインク組成物のpHは3〜11であることが好ましく、接液する金属部材の腐食防止の観点からは6〜10であることがさらに好ましい。
製造されたインクはインクカートリッジに充填されるが、充填されるインクは脱気されたものが望ましく、好ましくは溶存酸素濃度が5ppm以下である。
シリコン樹脂は常温硬化、加熱硬化、紫外線硬化型等があり、作製方法、使用用途に応じて選択できる。このシリコン樹脂を含有する撥インク層をノズル面上に形成する方法としては、液状のシリコン樹脂材料を真空蒸着する方法や、シリコンオイルをプラズマ重合することにより形成する方法、スピンコート、ディッピング、スプレーコート等の塗布により形成する方法、電着法等が挙げられる。
前記撥インク層を形成する際には、電着法以外ではノズル孔及びノズル板裏面をフォトレジスト、水溶性樹脂等でマスキングし、撥インク層形成後、レジストを剥離除去すればノズル板表面のみに、シリコン樹脂を含有する撥インク層を形成することができる。
この場合、アルカリ性の強い剥離液を使用すると撥インク層へダメージを与えるので、注意が必要である。
前記シリコン樹脂を含む撥インク層の厚みは、0.1μm〜5.0μmが好ましく、0.1μm〜1.0μmがより好ましい。
前記厚みが、0.1μm未満であると、ワイピングに対する耐久性が悪化し、長期間使用時に撥インク性が低下してしまうことがあり、5.0μmを超えると、必要以上の厚みの撥インク層であるため製造コストが高くなることがある。
前記撥インク層の表面粗さ(Ra)は、0.2μm以下が好ましい。
前記表面粗さRaを0.2μm以下にすることで、ワイピング時の拭き残しを低減することができる。
インクジェットプリンタ1は、各色のインクを吐出する4個のインクジェットヘッド11と、4個のインクジェットヘッド11を搭載したキャリッジ12と、図示しない駆動系によりキャリッジ12が主走査方向(図の左右方向)に移動するのをガイドするガイドロッド13と、印刷用紙Pを副走査方向(図の上下方向)に搬送する用紙搬送機構14とを備えている。用紙搬送機構14は、図示しない駆動系により回転する搬送ローラ15、テンションローラ16、およびこれらの間に掛け渡された搬送ベルト17を有している。
各インクジェットヘッド11は、圧電素子からなる圧電アクチュエータを備えている。もちろん、インクを吐出するための他のアクチュエータ、例えば、サーマルアクチュエータ、形状記憶合金アクチュエータまたは静電アクチュエータを備えたものでもよい。
さらに、インクジェットプリンタ1は、各色のインクを収容した4個のインクカートリッジ18と、キャリッジ12に搭載され、各インクジェットヘッド11に連なる4個のサブタンク19と、各インクカートリッジ18と各サブタンク19とを連通するインク供給チューブ(図示省略)とを備えており、各インクカートリッジ18に収容された各色のインクが、各サブタンク19を介して各インクジェットヘッド11に供給されるようになっている。つまり、インク供給チューブ、サブタンク19およびインクジェットヘッド11のヘッド内流路により、インクジェットプリンタ1の液体流路が構成されている。なお、インク供給チューブには、インクカートリッジ18内のインクをサブタンク19へ供給するための供給ポンプ(図示省略)が付設されている。
(ブラックミルベース)
カーボンブラック(MONARCH880、CABOT社製) 20部
ノニオン系界面活性剤〔RT−100、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
(イエローミルベース)
C.I.Pigment Yellow 74 20部
〔イエローNo.34、大日精化(株)製〕
ノニオン系界面活性剤〔RT−100、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
(マゼンタミルベース)
C.I.Pigment Red 122 20部
(クロモフタールJETマゼンタDMQ、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
ノニオン系界面活性剤〔RT−100、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
(シアンミルベース)
C.I.Pigment Blue 15.3 20部
〔クロモファインブルー A−220JC、大日精化(株)製〕
ノニオン系界面活性剤〔RT−100、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
上記のそれぞれの混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、その後遠心分離機による遠心濾過を行って粗大粒子やごみを除去し、平均粒子径70nmの水系ブラックミルベースA、イエローミルベースA、マゼンタミルベースA、シアンミルベースAをそれぞれ得た。
(ブラックミルベース)
カーボンブラック(NIPex150、デグサ社製) 20部
アニオン系界面活性剤〔A−51−B、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
(イエローミルベース)
C.I.PigmentYellow 74 20部
〔イエローNo.34、大日精化(株)製〕
アニオン系界面活性剤〔A−51−B、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
(マゼンタミルベース) 20部
C.I.Pigment Red 122
(クロモフタールJETマゼンタDMQ、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製)
アニオン系界面活性剤〔A−51−B、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
(シアンミルベース)
C.I.Pigment Blue 15.3 20部
〔クロモファインブルー A−220JC、大日精化(株)製〕
アニオン系界面活性剤〔A−51−B、竹本油脂(株)製〕 5部
純水 80部
上記のそれぞれの混合物をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(シンマルエンタープライゼス社KDL型、メディア:0.3mmφジルコニアボール使用)で循環分散し、その後遠心分離機による遠心濾過を行って粗大粒子やごみを除去し、平均粒子径70nmの水系ブラックミルベースB、イエローミルベースB、マゼンタミルベースB、シアンミルベースBをそれぞれ得た。
(インク組成物の調製)
上記で得られた各色ミルベースBを用いて下記インク処方によりインク組成物を調整し30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してインク組成物を得た。
(ブラックインク組成物1)
ブラックミルベースB 40.0部
グリセリン 8.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例4のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 13.7部
2−ピロリドン 2.0部
純水 14.8部
(イエローインク組成物)
イエローミルベースB 50.0部
グリセリン 3.5部
ジエチレングリコール 23.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例4のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 9.0部
(マゼンタインク組成物)
マゼンタミルベースB 60.0部
グリセリン 2.5部
ジエチレングリコール 20.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例4のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 6.0部
純水 7.0部
(シアンインク組成物)
シアンミルベースB 45.0部
グリセリン 4.5部
ジエチレングリコール 24.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例4のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 12.0部
得られた各色インク組成物をインクカートリッジに充填した。
次にインクジェットプリンター(リコー製IPSiO GX5000)に、シリコン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着し、これに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また得られたインク組成物の吐出安定性については、インク記録物を印刷した後、プリンタヘッドにキャップした状態でプリンタを40℃の環境下で1ヶ月放置した。放置後のプリンタの吐出状態が初期の吐出状態に回復するか否かを下記のクリーニング動作回数によって評価した(表1)。
○:1回の動作により回復した。
△:2回〜3回の動作により回復した。
×:3回以上の動作によっても回復がみられなかった。
インク組成物の保存試験を行ったところ、1回の動作で回復し、得られたインク記録物は鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ、等を見た。3000枚印字後の画像でも異常は見られなかった。さらにシリコン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装置より取り出し、ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。
各色ミルベースBを用いて、以下の処方によるインク組成物を調合した。
30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してインク組成物を得た。
(ブラックインク組成物)
ブラックミルベースB 40.0部
グリセリン 8.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例5のフッ素系界面活性剤 1.5部
アクリル樹脂エマルション 13.7部
2−ピロリドン 2.0部
純水 15.3部
(イエローインク組成物)
イエローミルベースB 50.0部
グリセリン 3.5部
ジエチレングリコール 22.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例5のフッ素系界面活性剤 1.5部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 11.0部
(マゼンタインク組成物)
マゼンタミルベースB 60.0部
グリセリン 2.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例5のフッ素系界面活性剤 1.5部
アクリル樹脂エマルション 6.0部
純水 11.0部
(シアンインク組成物)
シアンミルベースB 45.0部
グリセリン 4.5部
ジエチレングリコール 24.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例5のフッ素系界面活性剤 1.5部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
アミノ変性シリコンオイル 10.0部
純水 2.5部
得られた各色インク組成物をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターにこれに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また得られたインク組成物の保存試験を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ、等を見た。3000枚印字後の画像でも異常は見られず、ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった(表1)。
各色ミルベースBを用いて、以下の処方によるインク組成物を調合した。
30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してインク組成物を得た。
(ブラックインク組成物)
ブラックミルベースB 40.0部
グリセリン 8.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例6のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 13.7部
2−ピロリドン 2.0部
純水 14.8部
(イエローインク組成物)
イエローミルベースB 50.0部
グリセリン 3.5部
ジエチレングリコール 22.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例6のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 10.5部
(マゼンタインク組成物)
マゼンタミルベースB 60.0部
グリセリン 2.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例6のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 6.0部
純水 10.5部
(シアンインク組成物)
シアンミルベースB 45.0部
グリセリン 4.5部
ジエチレングリコール 24.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例6のフッ素系界面活性剤 2.0部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
アミノ変性シリコンオイル 10.0部
純水 2.0部
得られた各色インク組成物をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターにこれに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また得られたインク組成物の保存試験を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ、等を見た。3000枚印字後の画像でも異常は見られず、ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった(表1)。
各色ミルベースAを用いて、以下の処方によるインク組成物を調合した。
30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してインク組成物を得た。
(ブラックインク組成物)
ブラックミルベースA 40.0部
グリセリン 8.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例8(参考)のフッ素系界面活性剤 1.2部
化合物例3のフッ素系界面活性剤 0.8部
アクリル樹脂エマルション 13.7部
2−ピロリドン 2.0部
純水 14.8部
(イエローインク組成物)
イエローミルベースA 50.0部
グリセリン 3.5部
ジエチレングリコール 22.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例8(参考)のフッ素系界面活性剤 1.2部
化合物例3のフッ素系界面活性剤 0.8部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 10.5部
(マゼンタインク組成物)
マゼンタミルベースA 60.0部
グリセリン 2.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例8(参考)のフッ素系界面活性剤 1.2部
化合物例3のフッ素系界面活性剤 0.8部
アクリル樹脂エマルション 6.0部
純水 10.5部
(シアンインク組成物)
シアンミルベースA 45.0部
グリセリン 4.5部
ジエチレングリコール 24.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
化合物例8(参考)のフッ素系界面活性剤 1.2部
化合物例3のフッ素系界面活性剤 0.8部
アクリル樹脂エマルション 10.0部
アミノ変性シリコンオイル 10.0部
純水 2.0部
得られた各色インク組成物をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターにこれに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また得られたインク組成物の保存試験を行なったところ、1回の動作で回復し吐出性も安定していた。得られたインク記録物も鮮明であった。
さらに3000枚の連続印字を行い、印字画像でベタ部白抜け、すじ、噴射乱れ、等を見た。3000枚印字後の画像でも異常は見られず、ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物等の付着は見られなかった。
各色ミルベースAを用いて下記インク処方によりインク組成物を調整し、30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してインク組成物を得た。
(ブラックインク組成物)
ブラックミルベースA 40.0部
グリセリン 8.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
アニオン系界面活性剤 2.5部
(F−410、パーフルオロアルキル基含有カルボン酸塩)
アクリル樹脂エマルション 13.7部
2−ピロリドン 2.0部
純水 14.3部
(イエローインク組成物)
イエローミルベースA 50.0部
グリセリン 3.5部
ジエチレングリコール 23.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
アニオン系界面活性剤 2.5部
(F−410、パーフルオロアルキル基含有カルボン酸塩)
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 8.5部
(マゼンタインク組成物)
マゼンタミルベースA 60.0部
グリセリン 2.5部
ジエチレングリコール 20.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
アニオン系界面活性剤 2.5部
(F−410、パーフルオロアルキル基含有カルボン酸塩)
アクリル樹脂エマルション 6.0部
純水 6.5部
(シアンインク組成物)
シアンミルベースA 45.0部
グリセリン 4.5部
ジエチレングリコール 24.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
アニオン系界面活性剤 2.5部
(F−410、パーフルオロアルキル基含有カルボン酸塩)
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 11.5部
得られた各色インク組成物をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターにこれに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は不均一で、文字のエッジ部のにじみが見られた。
また得られたインク組成物の保存試験を行なったところ、3回の動作でも回復しなかった。得られたインク記録物はすじ状でヘッド抜けが見られ、画像濃度が低かった。カートリッジを開けて中を観察したところカートリッジ内で発泡が見られた。
3000枚の連続印字を行なったところ、途中から印字画像にベタ部白抜け、すじなどの異常画像はさらにひどくなり、途中1000枚印字後の画像で画像濃度も低く、細線の乱れも見られた。ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物の付着が見られた(表1)。
ミルベースAを用いて、以下の処方によるインク組成物を調合した。
30分攪拌後、孔径0.5μmのメンブランフィルターでろ過し、さらに真空脱気してインク組成物を得た。
(ブラックインク組成物6)
ブラックミルベースA 40.0部
グリセリン 8.5部ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
ノニオン系界面活性剤 2.5部
(FS−300、ポリオキシアルキレン−2−パーフルオロアルキルエチルエーテル)
アクリル樹脂エマルション 13.7部
2−ピロリドン 2.0部
純水 14.3部
(イエローインク組成物)
イエローミルベースA 50.0部
グリセリン 3.5部
ジエチレングリコール 22.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
ノニオン系界面活性剤 2.5部
(FS−300、ポリオキシアルキレン−2−パーフルオロアルキルエチルエーテル)
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 10.0部
(マゼンタインク組成物)
マゼンタミルベースA 60.0部
グリセリン 2.5部
ジエチレングリコール 17.0部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
ノニオン系界面活性剤 2.5部
(FS−300、ポリオキシアルキレン−2−パーフルオロアルキルエチルエーテル)
アクリル樹脂エマルション 6.0部
純水 10.0部
(シアンインク組成物)
シアンミルベースA 45.0部
グリセリン 4.5部
ジエチレングリコール 24.5部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0部
ノニオン系界面活性剤 2.5部
(FS−300、ポリオキシアルキレン−2−パーフルオロアルキルエチルエーテル)
アクリル樹脂エマルション 10.0部
純水 11.5部
得られた各色インク組成物をインクカートリッジに充填した。
実施例1と同様に、シリコン樹脂を含有するノズルプレート面を有するインクジェットヘッドを装着したインクジェットプリンターにこれに得られたインクカートリッジを装着し、ゼロックス株社製PPC用紙4200に印刷パターンチャートを印字をし、得られたインク記録物の画像濃度をXriteにて測定した。得られた画像はベタ部の濃度は均一で、文字のエッジ部のにじみも見られず良好なものであった。
また得られたインク組成物6の保存試験を行なったところ、3回の動作で回復しなかった。
得られたインク記録物はすじ状でヘッド抜けが見られた。カートリッジを開けて中を観察したところカートリッジ内で発泡が見られた。
3000枚の連続印字を行なったところ、途中から印字画像にベタ部白抜け、すじなどの異常画像はさらにひどくなり、1000枚印字後の画像では画像濃度も低く、細線の乱れも見られた。ノズルプレート面を顕微鏡で観察したところ、プレート面にインク組成物の付着が見られた(表1)。
11 インクジェットヘッド
12 インクジェットヘッド11を搭載したキャリッジ
13 ガイドロッド
14 用紙搬送機構
15 搬送ローラ
16 テンションローラ
17 搬送ベルト
18 インクカートリッジ
19 サブタンク
P 印刷用紙
Claims (4)
- 前記一般式(I)で示されるフッ素系界面活性剤において、Zが前記〔化22〕である
化合物を単独または二種以上を含むものであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用インク組成物。 - 請求項1および2に記載のインクジェット用インク組成物を容器中に収容したことを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1および2に記載のインクジェット用インク組成物に刺激を印加し、該インクジェット用インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔手段を少なくとも有するインクジェット記録装置において、インクジェットヘッドのノズルプレート面がシリコン樹脂を含有する撥インク層を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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