JP4286372B2 - インクジェットインクとインクジェットプリント方法 - Google Patents

インクジェットインクとインクジェットプリント方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、サーマルインクジェットプリンティングに適するインク組成物に関し、特に、高度な品質のイメージへ改善するインク組成物に関する。
【0002】
【従来技術】
インクジェットプリンティングシステムの使用は、近年、劇的に進展した。この進展の要因は、目立ったコスト低減と相まって、プリント分解能及び総合的プリント品質の実質的改善によるものと考えてよい。今日のインクジェットプリンタは、商業、業務、及び家庭用など多くの用途に関して、ほんの数年前に使用できた相当製品より完全に一桁低い費用で満足のいくプリント品質を提供している。これらの最近の成功にも関わらず、集中的な研究開発努力がインクジェットプリントの品質の改善のために続けられている。一般に、インクジェットプリントの品質は、写真やオフセットやグラビア印刷等のより高価な技術によって生成されるものにはまだ及ばないところがある。インクジェットイメージング(例えば、絵の描写(the rendition of pictures))に興味が沸き上がった結果、妥当な費用で写真に近い品質のプリントを作り出す必要性が生じてきた。残された課題は、コストを上昇させずに、インクジェットプリントイメージのイメージ品質(画質)をさらに改善することである。
【0003】
インクジェットイメージは、「プリントヘッド」として知られている液滴生成装置から精密なドット・パターンがプリント媒体上に噴射される時に形成される。典型的なインクジェットプリントヘッドは、ノズルプレート上に配置され且つインクジェットプリントヘッド基板に取り付けられた精密に形成したノズル・アレイを有している。その基板は、1又は2以上のインク容器との流体連絡を通して液体インク(溶媒に溶解又は分散された着色剤)を受ける発射(firing)チャンバアレイを包含する。各チャンバは、「発射抵抗体(firing resistor)」として知られている、薄膜抵抗体がノズルに対向して配置されていて、そのため、インクは、発射抵抗体とノズルの間に集められる。特に、抵抗体素子は、これは典型的には抵抗性材料のパッドであるが、約35μm×35μmの大きさである。プリントヘッドは、プリントカートリッジ、即ち、インクジェットペンと呼ばれる外装(outer packaging)によって保持され且つ保護されている。
【0004】
特定の抵抗体素子が付勢されると、インク滴が、ノズルを通して、紙、透明フィルムまたは類似のもの等のプリント媒体へ噴射される。インク滴の発射は、典型的には、マイクロプロセッサの制御下にあり、その信号が電気トレースによって抵抗体素子に伝えられ、それによって英数字及びその他のキャラクタをプリント媒体上に形成するのである。
【0005】
典型的に、直径30〜40μmといったノズルの厳しい公差(tight tolerances)のため、インクによってノズルが閉塞しないことが要求される。さらに、実用に供されるインクカートリッジの寿命を越える数百万回の発射に耐えなければならない抵抗体素子の反復点火のため、抵抗素子の汚損が招来され、従ってペンの性能低下を来すことがある。抵抗体上のこの残留物の蓄積(build up)は、インクジェットプリンタに特異的なもので、コゲーション(Kogation)として知られており、抵抗体表面上の残留(コガ)(koga)の蓄積として定義されるものである。
【0006】
一般に、カラーインクジェットプリントにうまく適応するインクは、インクジェットペン及びプリントシステムと合っていなければならない。インクジェットインクに求められる幾つかの特性としては、良好なクラスト形成(crusting)耐性、適切な粘性、適切な表面張力、少量のカラー対カラーのにじみ(bleed)、急速な乾燥時間、ユーザーの安全性、最小の合体(1または2以上の液滴が一つになり、不均一なインク密度(プリント密度)を結果生じる、coalescence)及び低い突き出し、しみこみ(strike through)が含まれる。特定のインクジェットの応用が、イメージング形成及び絵の描写のような、特殊プリントも含むときは、前述の特性の属性は、普通紙に対して重要なばかりではなく、写真ベースの光沢紙のような、特殊媒体に対しても重要となる。さらに、インクは、通常動作温度及び保存温度にわたって安定でなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特性の1または2以上を保有するインクは知られている。しかし、1つの特性の改善によって、しばしば、他の特性が失われるため、これら特性の全てを有するインク組成はほとんど知られていない。従って、商用に使われるインクの多くは、前述のそれぞれの考察において少なくとも適切な応答を明示するインクを得ようとする試みの妥協を象徴するものである。従って、諸研究は、諸特性が改善されたもので且つ他の犠牲で1つの特性を改善することのないインク調合を開発するべく継続されている。このように、残された課題は、ペンの性能と信頼性を犠牲にすることなくインクジェットプリントの画質をさらに改善することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明に従い、少なくとも1つの着色剤と水性ベヒクルから成るインクジェットインク及び同じインクを用いるプリント方法が提供され、ここで、ベヒクルは、少なくとも1つのアニオン(陰イオン性)又は非イオン性界面活性剤、少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒(alkoxylated polyhydroxy organic solvent)、少なくとも1つの水混和性有機溶媒;及び自由選択で、少なくとも1つのヒダントイン化合物、及び任意に少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールを含むものである。
【0009】
本発明に従って調合されたインクは、プリント媒体上で、特に、写真ベースの光沢紙上で、優れた、写真に近い画質を呈するものである。プリントイメージは、合体が少ないか全くなく、優れた耐水性及び迅速乾燥性を示す。
【0010】
【実施例】
本願明細書に記載される発明は、ヒューレット・パッカード・カンパニー(米国カリフォルニア州パロアルト)で製造された、DESKJET(商標)プリンタのような市販のインクジェットプリンタを使ってインクジェットイメージをプリントするためのインクジェットインクを扱う。該インクは、一連のプリント媒体上で、特に、写真ベースの光沢紙上で、合成が少ないか全くなく、優れた耐水性及び迅速乾燥性を有する写真に近いイメージの生成を可能にするものである。
【0011】
本発明に係るインクは、少なくとも1つの着色剤と水性ベヒクルを含み、該ベヒクルは、少なくとも1つのアニオン又は非イオン性界面活性剤、少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒、少なくとも1つの水混和性有機溶媒及び任意の選択で、少なくとも1つのヒダントイン化合物、及び任意の選択で、少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールを含むものである。
【0012】
特に、本発明のインクは、少なくとも1つの着色剤と水性ベヒクルを含み、該ベヒクルは、約0.1〜約6重量%の少なくとも1つのアニオン又は非イオン性界面活性剤、約0.1〜約10重量%の少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒、約0.5〜約30重量%の少なくとも1つの水混和性有機溶媒;及び自由選択で、約0.1〜約10重量%の少なくとも1つのヒダントイン化合物、及び任意の選択で、約0.1〜約10重量%の少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールを含むものである。
【0013】
本願明細書における全ての濃度は、別途指定されない限り、全インク組成の重量パーセントで表示する。全成分の純度は、インクジェット用インクとして通常の商用に用いられるものに相当する。
【0014】
界面活性剤
本発明の実施に適切に用いられる界面活性剤類は、アニオン及び非イオン性界面活性剤類を含む。アニオン界面活性剤類の例には:スルホコハク酸塩類(Sulfosuccinates)(CYTECから市販のAerosol OT, A196; AY and GP)及びスルホン酸塩類(Sulfonates)(CYTECから市販のAerosol DPOS-45,OS;WITCOから市販のWitconate C-50H;DOWから市販のDowfax 8390)のようなスルホン酸塩界面活性剤類と;フロオロ界面活性剤類(Fluorad FC99C,3Mから市販)とがある。非イオン性界面活性剤類の例には:フロオロ界面活性剤類(Fluorad FC170C,3Mから市販);アルコキシラート(Alkoxyate)界面活性剤類(Tergitolシリーズ、15S-5, 15S-7,及び15S-9, Union Carbideから市販 );及び有機ケイ素(Organosilicone)界面活性剤類(Silwet L-77及びL-7608, WITCOから市販)がある。これらの界面活性剤類は、普通紙及び写真ベース光沢紙のような特殊媒体上で必要なドット拡散をもたらし、優れた画質を実現することができる。
【0015】
好ましい界面活性剤類は、以下の構造式Iに従う化学構造を有するものである。
【0016】
【化1】
Figure 0004286372
【0017】
ここで、R1及びR2は、他に依存しないで選択されたアルキル又はアリール基である。好ましくは、アルキル基は、C4〜C16、そしてより好ましくは、C5〜C14である。アリール基は、好ましくは、未置換又はアルキル置換フェニル又はナフタレンであり、より好ましくは、C5〜C14アルキル置換を有するフェニル又はナフタレン基である。最も好ましくは、R1=R2=2−エチルヘキサンである。
【0018】
好ましい界面活性剤類は、CYTEC (ニュージャージ州ウェストパターソン)のような供給元から、商品名 Aerosol OTを付して市販されている。
【0019】
界面活性剤は、約0.1〜約6重量%、より好ましくは、約0.2〜約4.5重量%、そして最も好ましくは、約0.25〜約3重量%の濃度で存在する。
【0020】
アルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒
本発明における使用に適するアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒は、限定するものではないが、アルコキシル化ジオール類、トリオール類及びテトロール類、及びそれらの高次同族体類;好ましくは、アルコキシル化トリオール類等を含む。好ましいアルコキシル化トリオール類はグリセリン骨格を有し、最も好ましくは、それをポリアルコキシル化したものである。好ましいアルコキシ基類には、プロポキシ及びエトキシ基があり、プロポキシが最も好ましい。最も好ましいポリアルコキシル化トリオールは、プロポキシ末端基類をもったグリセリン骨格を有するものである。
【0021】
アルコキシル化ポリオール類は、約200〜約100、000(100K)、より好ましくは、約200〜約50、000(50K)、最も好ましくは、約250〜約10、000(10K)の、(重量平均として表した)分子量を有する。
【0022】
好ましいポリアルコキシル化トリオールは、構造式IIに従う化学構造を有する。
【0023】
【化2】
Figure 0004286372
【0024】
ここで、Rは、H及びCH3から成る群から独立して選択され、nは、0〜約500である。
【0025】
構造式IIを有する好ましいポリアルコキシル化トリオールは、複数の発売元から市販されており、例えば、BAYER (ペンシルバニア州ピッツバーグ)から市販の商品名 Multranol-4012 (分子量:約200)である。
【0026】
アルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒は、約0.1〜約10重量%、より好ましくは、約0.2〜約7.5重量%、そして最も好ましくは、約0.5〜約5重量%の濃度で存在する。
【0027】
水混和性有機溶媒
使用に適する水混和性有機溶媒は、インクジェット用インクを調合する際に通常用いられる任意の有機溶媒を含む。選択してよい代表的水混和性有機溶媒は、米国特許第5、085、698号に開示されている。好ましい溶媒には、ピロリドン誘導体類(2-ピロリドン)のような環状アミド類;有機アルコール類、好ましくは、ジエチレングリコールのような、多価アルコール類;C3〜C8ジオール類及びトリオール類;及びそれらの異性体類(例えば、1,4-ブタンジオール、1,2-ブタンジオール)がある。
【0028】
水混和性有機溶媒は、約0.5〜約30重量%、より好ましくは、約1〜約20重量%、そして最も好ましくは、約1.5〜約15重量%の濃度で存在する。
【0029】
水性ベヒクルは、任意の選択で、構造式IIIに従う少なくとも1つのヒダントイン化合物を含有してよい。
【0030】
【化3】
Figure 0004286372
【0031】
好ましくは、R1、R2、R3及びR4は、水素、アルキル、及びアリール基から成る群から独立して選択される。
【0032】
最も好ましくは、R1及びR2基の中の少なくとも1つは、ヒドロキシ基をもったアルキル、好ましくは、水酸化エチルであり;R3及びR4基の中の少なくとも1つは、メチル基である。
【0033】
最も好ましいヒダントインは、R1=R2=水酸化エチル基であって、且つR3=R4=メチル基であるものであり;LONZA社(Fair Lawn, NJ.)からDantocol DHEという商品名を付して市販されている。
【0034】
自由選択のヒダントインは、それが存在する時は、約0.1〜約10重量%、より好ましくは、約0.25〜約7.5重量%、そして最も好ましくは、約0.5〜約5重量%の濃度をもつ。
【0035】
分枝アルコール
水性ベヒクルは、任意の選択で、少なくとも1つのC2〜C7分枝アルコール、好ましくは、C2〜C5を含有していてよい。好ましい分枝アルコール類には、第3アミルアルコール、第3ブチルアルコール、第3ペンチルアルコール、イソブチルアルコール及びイソペンチルアルコールがある。
【0036】
任意の選択の分枝アルコールは、それが存在する時は、約0.1〜約10重量%、より好ましくは、約0.25〜約7.5重量%、そして最も好ましくは、約0.5〜約5重量%の濃度をもつ。
【0037】
着色剤類
本発明に従って製造されたインクは、少なくとも1つの着色剤、好ましくは、少なくとも1つの染料を含む。従来の組成及び本発明の組成におけるベヒクルに加えられる染料の量は、選ばれたものの機能次第であり、従って、ベヒクルにおけるその染料の溶解度と染料の色強度に大きく依存する。典型的な染料量は、インク組成の約0.1〜約10重量%の間、好ましくは、約0.1〜5重量%の間である。発明の組成では、インクジェットプリンタのインクに使われる染料はどれも用いてよいとは云え、染料は、好ましくは、ブラックよりはむしろ色付けされたものである。例としてあげられる適切な染料には次のものがある。
ダイレクトブルー199(Direct Blue 199)(ZenecaColorsからProjectCyan Specialとして市販)、アシッドブルー9(Acid Blue);ダイレクトレッド9(Direct Red 9)、ダイレクトレッド227(Direct Red 227)、マゼンタ377(Magenta 377)(Ilford AG (Reu de l'Industrie, CH-1700 Fribourg,Switzerland(スイス))から市販)、アシッドイエロー23(Acid Yellow 23)、ダイレクトイエロー132(Direct Yellow 132)、ダイレクトイエロー86(Direct Yellow 86)、イエロー104(Yellow 104 (Ilford AG))、ダイレクトイエロー(Direct Yellow 4 (BASF))、イエローPJY H−3RNA(Yellow PJY H-3RNA )(Zeneca Colors)、およびダイレクトイエロー50(Direct Yellow 50)(Zeneca Colors)。より好ましくは、ダイレクトブルー199(Direct Blue 199)、マゼンタ377(Magenta 377)及びイルフォードイエロー104(Ilford Yellow104)をシアン、マゼンタ及び黄色の着色剤として用いる。
【0038】
その他の成分
本発明のインク類は、インクジェックインクの調合の分野において周知であるところの、緩衝剤、金属キレート剤及び殺生物剤を任意に含有していてよい。
【0039】
緩衝剤
発明の実施に際し、pH調整に用いられる緩衝剤は、有機ベースの生物学的緩衝剤又は無機緩衝剤でよく、好ましくは、有機ベースのものがよい。さらに、用いられる緩衝剤は、発明の実施に当たり、約3〜約9の、好ましくは約6.5〜約8の及び最も好ましくは約6.7〜7.1の範囲のpHを与えなければならない。好ましく用いられる緩衝剤の例としては、Aldrich Chemical (ウィスコンシン州ミルウォーキー)のような会社から入手可能な、Trizma Base、4-モルホリンエタンスルホン酸(MES)、及び4-モルホリンプロパンスルホン酸(MOPS)がある。最も好ましくは、発明の実施にMESを用いる。
【0040】
本発明のインクは、任意に、0〜約4.5重量%の緩衝剤を含有する。より好ましくは、同インクは、約0.1〜約0.5重量%の緩衝剤を含有し、約0.1〜約0.3重量%の濃度が最も好ましいものである。
【0041】
金属キレート剤
発明の実施に任意に用いられる金属キレート剤は、インクに存在していることがある遷移金属カチオンを結合するのに使われる。好ましく用いられる金属キレート剤の例には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、トランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン四酢酸(CDTA)、(エチレンジオキシ)ジエチレンジニトリロ四酢酸(EGTA)、又は遷移金属カチオンを結合できるその他のキレート剤が含まれる。発明の実施に当たり、より好ましくは、EDTA、及びDTPAを、最も好ましくは、その二ナトリウム塩(disodium salt)の形のEDTAを用いる。
【0042】
本発明のインクは、任意に、0〜約1.5重量%の金属キレート剤を含有する。より好ましくは、同インクは、約0.1〜約0.5重量%の金属キレート剤を含有し、約0.1〜約0.3重量%の濃度が最も好ましいものである。
【0043】
殺生物剤
インクジェット用インク類に通常用いられる殺生物剤、例えば、Huls America(ニュージャージ州ピスカタウェイ)から市販のNuosept 95;Zeneca (デラウェア州ウィルミントン)から市販のProxel GXL;及び商標 Ucarcide 250を付してUnion CarbideCompany (ニュージャージ州バンドブルック)から市販のグルタルアルデヒドはどれも発明の実施において任意に用いてよい。Proxel GXLは、好ましい殺生物剤である。
【0044】
本発明のインクは、任意に、0〜約1.5重量%の殺生物剤を含有する。より好ましくは、同インクは、約0.1〜約0.5重量%の殺生物剤を含有し、約0.1〜約0.3重量%の濃度が最も好ましいものである。
【0045】
産業上の応用性
当該インク組成物は、サーマルインクジェットプリントの用途においてその有用性を見出すものと期待されており、特に写真ベースの光沢紙を使用時に、優れたカラー対カラーのにじみの軽減を維持しながらドットゲインを高めることができるものである。
【0046】
実験例
インクを調合し、発明の実施で達成される諸利点を検定すべく調合インクの種々の品質、例えば、カラー対カラーにじみ、斑紋(紙のパターンにそって生じる不均一性または不均質なインク−用紙、インク−インク相互作用、mottling)、合体、耐水性及び乾燥時間を測定した。プリントサンプルは、必要な場合は、ヒューレット・パッカード・カンパニーから市販のHP PhotoSmart(商標)光沢写真用紙、HP部品番号C5982A;及び普通紙の何れか又は両方の上に、ヒューレット・パッカード・カンパニーのPhotosmart(商標)プリンタとインクカートリッジを使って作成した。
【0047】
インク
5%の1,4-ブタンジオールと0.2%のEDTA(金属キレート剤)と0.2%のProxel GXL(殺生物剤)と0.2%MES(緩衝剤)とバランスをとる量の水から成るコントロールインクを準備した。
【0048】
一連のインクは、表1に従って作製した。全てのインクとコントロールには、さらに、選択インクのカラーに対して適切な色相を示す約0.1重量%から約5重量%の着色剤を含有させた。
【0049】
【表1】
Figure 0004286372
【0050】
1 Union Carbide Co.から市販の第二級アルコールエトキシラート(ethoxylate)界面活性剤。
2 3Mから市販の非イオン性フロオロ界面活性剤(非イオン性フッ素化アルキルPOE(ポリオキシエチレン)エタノール)。(数字の後の「C」は濃縮形を示す)。
3 3Mから市販のアニオンフロオロ界面活性剤(アニオン性アミンペルフルオロアルキルスルホン酸塩)。(数字の後の「C」は濃縮形を示す)。
【0051】
イメージ品質すなわち画質の測定方法
画質(イメージ品質)は、カラー対カラーのにじみ、合体、斑紋のような、少なくとも1つの属性と、全体的な画質を測定して評価した。
【0052】
合体、斑紋及び全体的画質についての評価は、以下の実施例に記述した組成物を使って(絵を含む)イメージをプリントし、その後で、前述の属性に関してそのイメージを評価することによりおこなった。総合的な画質に影響を及ぼす属性には、限定するものではないが、カラー品質、ドットスプレッド(dot spread)、ドットゲイン、カラー対カラーのにじみ、斑紋、合体等がある。インクの合体と斑紋の性能は、互いに相対的に1から10の等級でランク付けし、その結果を表2に示す。プリントしたイメージは、合体及び斑紋とも低い方が望ましい。
【0053】
カラー対カラーのにじみは、異なった色のブロックを互いに隣接して印刷し、その後で、1つのブロックから他への望ましくない色移動についてプリントイメージを目視検査して評価した。インクのにじみの性能は、互いに相対的に1から10の等級でランク付けし、その結果を表2に示す。プリントしたイメージは、低いにじみ数を示す方が望ましい。
【0054】
乾燥時間の測定方法
乾燥時間は、イメージをプリントし、そのプリントイメージが最初のプリントイメージの上面にそのプリントを汚すことなく別のイメージを載せることができるよう十分に乾燥するのに要した時間を測定して評価した。乾燥時間は、互いに相対的に1〜10の等級でランク付けし、その結果を表2に示す。乾燥時間の数が小さいほど、プリントイメージが乾燥するのに要する時間が短い。比較的短い乾燥時間が望ましい。
【0055】
耐水性(waterfastness)の測定方法
各インクに関する耐水性性能は、各インクについて異なった色のブロックをプリントすることにより評価した。標準のカラー測定手順に従い濃度計を使ってプリントサンプルの光学濃度、CDを測定した。その後、プリントサンプルをある角度に保持し、次いで既知量の水を予め定めた時間間隔でそのプリントサンプルの部分全体に滴下した。次いで、イメージ形成しなかった用紙部分の上の転移染料の光学濃度を測定した。その結果を表3に示す。その光学濃度が低いほど着色剤の転移が少なく、従って耐水性がより優れていることを示す。
【0056】
【表2】
Figure 0004286372
【0057】
4 写真ベースの光沢紙上で測定されたデータ。
5 データなし。
6 普通紙上で測定されたデータ。
7 普通紙と写真ベースの光沢紙の平均値。
【0058】
【表3】
Figure 0004286372
【0059】
8 普通紙上のデータ。
表2及び表3のデータから認められるように、本願発明に従って調製された、少なくとも1つのアニオン又は非イオン性界面活性剤と、少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒と、少なくとも1つの水混和性有機溶媒とを含有するベヒクルを有するインクは、全体的に比較的良好な画質と耐水性を示した。インクベヒクルが、さらに、少なくとも1つのヒダントイン化合物と、少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールを含む時は、画質、耐水性及び乾燥時間がさらに改善された。
【0060】
以上、本願発明に従って調製されたインクは、プリント媒体上で、特に、写真ベースの光沢紙上で、優れた、写真に近い画質を呈し、そのイメージは、合体が少ないか全くなく、優れた耐水性及び迅速な乾燥性を有することが観測された。
【0061】
以上、本発明の実施例について詳述したが、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
(実施態様1)
インクジェットプリントに用いるインクジェットインクにおいて、少なくとも一つの着色剤と、少なくとも一つのアニオン又は非イオン性界面活性剤と少なくとも一つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒と少なくとも一つの水混和性有機溶媒を含む水性ベヒクルとを含んで成るインクジェットインク。
(実施態様2)
前項(1)のインクはさらに少なくとも一つのヒダントイン化合物と少なくとも一つの分枝C2〜C7アルコールとを含むインクジェットインク。
(実施態様3)
少なくとも一つのアニオン界面活性剤はスルホン酸塩界面活性剤類とフロオロ界面活性剤類とから成る群から選択され、少なくとも一つの非イオン性界面活性剤はフロオロ界面活性剤類、アルコキシラート界面活性剤類及び有機ケイ素界面活性剤類から成る群から選択されることを特徴とする前項(1)記載のインクジェットインク。
(実施態様4)
少なくとも一つのスルホン酸塩界面活性剤が以下の構造式Iであることを特徴とする前項(3)記載のインクジェットインク。
【化4】
Figure 0004286372
ここで、R1及びR2は、アルキル類及びアリール類から成る群から独立に選択される。
(実施態様5)
アルキル基がC4〜C16であり、且つアリール基が未置換又はアルキル置換フェニル又はナフタレン基であることを特徴とする前項(4)記載のインクジェットインク。
(実施態様6)
アルキル基がC5〜C14であり、且つアリール基がC5〜C14でアルキル基置換を有するフェニル又はナフタレン基であることを特徴とする前項(5)記載のインクジェットインク。
(実施態様7)
1及びR2が2−エチルヘキサン基である前項(6)記載のインクジェットインク。
(実施態様8)
アルコキシル化ポリヒドロキシ溶媒がアルコキシル化トリオールである前項(1)記載のインクジェットインク。
(実施態様9)
アルコキシル化トリオールが、グリセリン骨格とエトキシ又はプロポキシ官能基類を有する末端基類とをもったポリアルコキシル化トリオールであることを特徴とする前項(8)記載のインクジェットインク。
(実施態様10)
アルコキシル化トリオールが以下の構造式IIであることを特徴とする前項(8)記載のインクジェットインク。
【化5】
Figure 0004286372
ここで、Rは、H及びCH3から成る群から独立して選択され、nは、0〜約500である。
(実施態様11)
アルコキシル化ポリヒドロキシ溶媒が、約200〜約100,000の範囲の分子量を有することを特徴とする前項(1)記載のインクジェットインク。
(実施態様12)
アルコキシル化ポリヒドロキシ溶媒が、約250〜約10,000の範囲の分子量を有することを特徴とする前項(1)記載のインクジェットインク。
(実施態様13)
水混和性有機溶媒が、環状アミド類、有機アルコール類、C3〜C8ジオール類及びトリオール類及びそれらの異性体類から成る群から選択されることを特徴とする前項(1)記載のインクジェットインク。
(実施態様14)
有機溶媒が、ジエチレングリコール、C3〜C8ジオール類及びトリオール類及びそれらの異性体類から成る群から選択される多価アルコールであることを特徴とする前項(13)記載のインクジェットインク。
(実施態様15)
少なくとも1つのヒダントイン化合物が以下の構造式IIIであることを特徴とする前項(2)記載のインクジェットインク。
【化6】
Figure 0004286372
ここで、R1、R2、R3及びR4は、水素、アルキル及びアリール基から成る群から独立して選択される。
(実施態様16)
1及びR2基の少なくとも1つがヒドロキシ基をもったアルキルであり、且つR3及びR4基の少なくとも1つがメチル基である前項(15)記載のインクジェットインク。
(実施態様17)
1及びR2基が水酸化エチル基であり、且つR3及びR4基がメチル基である前項(15)記載のインクジェットインク。
(実施態様18)
少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールが、第3アミルアルコール、第3ブチルアルコール、第3ペンチルアルコール、イソブチルアルコール及びイソペンチルアルコールから成る群から選択されることを特徴とする前項(2)記載のインクジェットインク。
(実施態様19)
少なくとも1つの界面活性剤が、約0.1〜約6重量%の濃度で存在し、少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒が、約0.1〜約10重量%の濃度で存在し、少なくとも1つの水混和性有機溶媒が、約0.5〜約30重量%の濃度で存在することを特徴とする前項(1)記載のインクジェットインク。
(実施態様20)
少なくとも1つの界面活性剤が、約0.2〜約4.5重量%の濃度で存在し、少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒が、約0.2〜約7.5重量%の濃度で存在し、少なくとも1つの水混和性有機溶媒が、約1〜約20重量%の濃度で存在することを特徴とする前項(19)記載のインクジェットインク。
(実施態様21)
少なくとも1つの界面活性剤が、約0.25〜約3重量%の濃度で存在し、少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒が、約0.5〜約5重量%%の濃度で存在し、少なくとも1つの水混和性有機溶媒が、約1.5〜約15重量%の濃度で存在することを特徴とする前項(20)記載のインクジェットインク。
(実施態様22)
少なくとも1つのヒダントイン化合物が、約0.1〜約10重量%の濃度で存在し、少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールが、約0.1〜約10.5重量%の濃度で存在することを特徴とする前項(2)記載のインクジェットインク。
(実施態様23)
少なくとも1つのヒダントイン化合物が、約0.25〜約7.5重量%の濃度で存在し、少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールが、約0.25〜約7.5重量%の濃度で存在することを特徴とする前項(22)記載のインクジェットインク。
(実施態様24)
少なくとも1つのヒダントイン化合物が、約0.5〜約5重量%の濃度で存在し、少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールが、約0.5〜約5重量%の濃度で存在することを特徴とする前項(23)記載のインクジェットインク。
(実施態様25)
約0.1〜約6重量%の少なくとも1つのアニオン又は非イオン性界面活性剤と、約0.1〜約10重量%の少なくとも1つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒と、約0.5〜約30重量%の少なくとも1つの水混和性有機溶媒と、約0.1〜約10重量%の少なくとも1つのヒダントイン化合物と、約0.1〜約10.5重量%の少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールとを含んで成るインクジェットインク。
(実施態様26)
少なくとも一つの界面活性剤がスルホコハク酸エステル塩である前項(25)記載のインクジェットインク。
(実施態様27)
少なくとも1つの水混和性有機溶媒が多価アルコールである前項(26)記載のインクジェットインク。
(実施態様28)
インクジェットプリント方法において、前記方法がインクを噴出する諸工程を包含し、前記インクが、少なくとも1つの着色剤と少なくとも一つのアニオン又は非イオン性界面活性剤と少なくとも一つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒及び少なくとも一つの水混和性有機溶媒とを含む水性ベヒクルとを含有することを特徴とする方法。
(実施態様29)
前記インクが、さらに少なくとも1つのヒダントイン化合物と少なくとも1つの分枝C2〜C7アルコールとを含むことを特徴とする前項(25)記載の方法。
(実施態様30)
インクジェットプリントに用いるインクジェットインクにおいて、少なくとも一つの着色剤と、少なくとも一つのアニオン又は非イオン性界面活性剤と少なくとも一つのアルコキシル化ポリヒドロキシ有機溶媒と少なくとも一つの水混和性有機溶媒を含む水性ベヒクルと、任意に少なくとも一つのヒダントイン化合物と少なくとも一つの分枝C2〜C7アルコールとを含むインクジェットインク。

Claims (9)

  1. インクジェットプリントに用いるインクジェットインクであって、
    少なくとも一つの着色剤と、
    少なくとも一つのアニオン又は非イオン性界面活性剤、少なくとも一つのアルコキシル化トリオール、少なくとも一つの水混和性有機溶媒、少なくとも一つのヒダントイン化合物、及び少なくとも一つのC2〜C7分岐アルコールを含む水性ベヒクルと、
    を含んで成るインクジェットインク。
  2. 前記少なくとも一つのアニオン界面活性剤が、スルホン酸塩界面活性剤及びフロオロ界面活性剤から成る群から選択され、前記少なくとも一つの非イオン性界面活性剤が、フロオロ界面活性剤、アルコキシラート界面活性剤及び有機ケイ素界面活性剤から成る群から選択される、請求項1に記載のインクジェットインク。
  3. 少なくとも一つの前記スルホン酸塩界面活性剤が、以下の構造式I
    Figure 0004286372
    〔式中、R及びRは、アルキル及びアリールから成る群から個々独立に選択される〕を有する、請求項2に記載のインクジェットインク。
  4. 前記アルコキシル化トリオールが、以下の構造式II
    Figure 0004286372
    〔式中、RはH及びCHから成る群から個々独立して選択され、nは0〜500である〕を有する、請求項に記載のインクジェットインク。
  5. 前記水混和性有機溶媒が、環状アミド、有機アルコール、C3〜C8ジオール及びトリオール、及びそれらの異性体から成る群から選択される、請求項1に記載のインクジェットインク。
  6. 前記少なくとも1つのヒダントイン化合物が、以下の構造式III
    Figure 0004286372
    〔式中、R、R、R及びRは、水素、アルキル及びアリール基から成る群から個々独立して選択される〕を有する、請求項1に記載のインクジェットインク。
  7. 前記少なくとも1つのC2〜C7分枝アルコールが、第3アミルアルコール、第3ブチルアルコール、第3ペンチルアルコール、イソブチルアルコール及びイソペンチルアルコールから成る群から選択される、請求項1に記載のインクジェットインク。
  8. 前記少なくとも1つの界面活性剤が、0.1〜6重量%にて存在し、
    前記少なくとも1つのアルコキシル化トリオールが、0.1〜10重量%にて存在し、
    前記少なくとも1つの水混和性有機溶媒が、0.5〜30重量%にて存在し、
    前記少なくとも1つのヒダントイン化合物が、0.1〜10重量%にて存在し、
    前記少なくとも1つのC2〜C7分枝アルコールが、0.1〜10.5重量%にて存在する、
    請求項1に記載のインクジェットインク。
  9. 少なくとも1つの着色剤と、
    少なくとも一つのアニオン又は非イオン性界面活性剤、少なくとも一つのアルコキシル化トリオール、少なくとも一つの水混和性有機溶媒、少なくとも一つのヒダントイン化合物、及び少なくとも1つのC2〜C7分岐アルコールを含む水性ベヒクルと、
    を含むインクを噴出するステップを包含するインクジェットプリント方法。
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