JPH0853471A - クロロシラン類の炭化水素化方法 - Google Patents

クロロシラン類の炭化水素化方法

Info

Publication number
JPH0853471A
JPH0853471A JP7018681A JP1868195A JPH0853471A JP H0853471 A JPH0853471 A JP H0853471A JP 7018681 A JP7018681 A JP 7018681A JP 1868195 A JP1868195 A JP 1868195A JP H0853471 A JPH0853471 A JP H0853471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
reaction
aluminum
integer
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7018681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2907046B2 (ja
Inventor
Masaki Takeuchi
正樹 竹内
Akira Yamamoto
昭 山本
Mikio Endo
幹夫 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP7018681A priority Critical patent/JP2907046B2/ja
Publication of JPH0853471A publication Critical patent/JPH0853471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2907046B2 publication Critical patent/JP2907046B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式1又は2 R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2) (R は水素原子又は一価炭化水素基で、複数個のRは互
いに同一でも異なってもよい。mは0〜3の整数、nは
0〜5の整数である。)のクロロシラン類を液相で金属
アルミニウム又はアルミニウム合金の存在下に一般式3 R ’X …(3) (R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子である。)
のハロゲン化炭化水素と反応させて一般式1又は2のク
ロロシラン類の塩素原子の一つ以上をR ’で置換するク
ロロシラン類の炭化水素化方法。 【効果】 クロロシラン類から温和な条件で容積効率よ
く、より炭化水素化された炭化水素化シラン類を容易に
合成でき、また使用原料は安価で入手容易なアルミニウ
ム又はアルミニウム合金、ハロゲン化炭化水素であり経
済的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安価な原料を用いて穏
和な条件で容易にクロロシラン類を炭化水素化する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】アルキ
ル置換度の高いクロロシラン類、及び、その誘導体は従
来より産業上の利用分野が多く、例えばトリメチルクロ
ロシランはシリル化剤として広く使われているほか、無
機物質の疎水性化、オルガノポリシロキサン鎖への末端
ブロック単位の導入などに用いられる有用な物質である
し、t−ブチルジメチルクロロシランは医薬品の合成中
間体に用いられる優れたシリル化剤として広く使用され
ている。
【0003】また、例えばヘキサメチルジシランは医薬
品等のシリル化剤として需要が多く有用である。シラン
類を生産する際の蒸留釜中には、塩素置換度の高いメチ
ルクロロジシラン類が含まれており、これをメチル化し
てメチル置換度の大きいジシランに変換することは、産
業上、大きな意義のあることである。
【0004】従来、クロロモノシランをアルキル化する
方法としては、グリニャール試薬を用いた方法が一般的
であったが、この方法は原料の金属マグネシウムが高価
であり、また、大量の溶媒が必要とされ、容積効率が悪
いといった欠点があった。また、Z,Anorg,Al
lgem,Chem,287273(1956年)で
は、メチルアルミニウムセスキクロリドを用いて各種ク
ロロシランのメチル化を試みているが、原料のメチルア
ルミニウムセスキクロリドが空気中で自然発火性であ
り、かつ少量の水の混在によって爆発的な加水分解を起
こすことが知られており、工業的に合成するには危険で
あった。
【0005】一方、特開平2−256688号公報等に
よれば、反応管内にクロロシランとメチルクロリドガス
を180〜450℃で気相反応させることによって、ク
ロロシランをメチル化する方法が示されているが、この
反応は、高温条件が必要な上に副生する塩化アルミニウ
ムが流通系中に詰まりやすいという重大な危険があっ
た。
【0006】その他、アルキルリチウムやアルキルナト
リウムを用いたクロロシランのアルキル化方法(J,A
m,Chem,Soc,68,1675(1946年)
など)やアルキル亜鉛(Ann,222,354(18
84年))を用いたクロロシランのアルキル化方法も知
られているが、いずれも安全性、操作性の面で劣り、特
に後者については収率の面でも劣っており、工業的に優
れた方法とはいえない。
【0007】以上のように、従来のアルキル置換度の高
いモノシラン類の製造方法は高価な原料を使ったり、煩
雑な操作が必要とされ、高価である等の問題があった。
【0008】一方、クロロジシラン類をメチル化する方
法としても、グリニャール試薬を用いた方法が一般的で
ある〔ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー
(J.Org.Chem.)21,1956年,126
4〜1268,熊田et al〕が、この方法は原料の
金属マグネシウムが高価で経済的に不利であり、また大
量の溶媒が必要とされ、容積効率が悪いという欠点があ
った。
【0009】更に、特公昭61−7433号公報には、
クロロジシラン類をエチルアルミニウムセスキクロリド
等の有機アルミニウム化合物、Si−H結合を含むシラ
ン化合物及び塩化水素ガスの存在下、テトラメチルシラ
ンと不均化反応させてメチル化反応を行う方法が提案さ
れている。しかしながら、このメチル化反応は、自然発
火性で極めて危険な有機アルミニウム化合物や低沸点で
保存及び取扱い上不便なテトラメチルシランを使う必要
があり、煩雑な操作や危険性が存在し、しかも熱力学的
な平衡のために所望のメチル置換度の高いジシラン類を
高収率で得ることは本質的に不可能で工業的に不利であ
った。
【0010】このようなメチル置換度の高いジシラン類
の中では、特にヘキサメチルジシランが重要であるが、
従来、ヘキサメチルジシランの製造方法としては、上記
の方法以外に、アルカリ金属を使ってトリメチルハロゲ
ノシランを縮合する方法がある。例えば、H.Gilm
an他、J.Organometal.Chem.
,323(1968年);桜井他、特開昭49−42
616号公報;D.E.Seilz他、Synth.C
ommun.,451(1981年);G.Frit
z他、Z.Anorg.Allg.Chem.473
59(1981年)において金属リチウムを用いた方法
が挙げられ、W.Sundermeyer他、Z.An
org.U.Allgem.Chem.310,50
(1961年);G.R.Wilson他、J.Or
g.Chem.26,557(1961年);M.G.
Voronkov他、Z.Obs.Khim.26,5
84(1956年)において金属ナトリウムを用いた方
法が挙げられている。しかし、この方法の場合、テトラ
ヒドロフランやヘキサメチルホスホルアミド等の極性溶
媒を用いたり、超音波などの工業的には一般的でない方
法を用いたりすることが多いため、溶媒の回収や容積効
率の悪さ、プロセスの複雑さが問題となり、また、一般
的に危険なアルカリ金属の使用自体が工業的安全性の上
から問題であった。また、マグネシウムを使ってトリメ
チルクロロシランを縮合する方法(L.Roesch
他、Z.Naturforsch.B:Anorg.C
hem.Org.Chem.31b,281(1976
年))があるが、マグネシウムが高価な上、溶媒として
発ガン性が近年問題となっているヘキサメチルホスホル
トリアミドを用いるため、この方法は無理となってきて
いる。
【0011】従って、以上の点から、炭化水素基置換度
の高いシラン類を製造するために経済面及び操作面でも
満足できるクロロシラン類の炭化水素化方法の開発が望
まれていた。
【0012】本発明は上記要望に応えるためになされた
もので、クロロシラン類を安価な原料を用いて穏和な条
件でその塩素原子を有機炭化水素基により置換して、よ
り炭化水素基置換度の高いシラン類を得ることができる
クロロシラン類の炭化水素化方法を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、下記一
般式(1)又は(2) R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2) (式中、R は水素原子又は一価炭化水素基で、複数個の
Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。mは0
〜3の整数、nは0〜5の整数である。)で示されるク
ロロシラン類を液相で金属アルミニウム又はアルミニウ
ム合金の存在下に下記一般式(3) R ’X …(3) (式中、R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子であ
る。)で示されるハロゲン化炭化水素と反応させること
により、上記式(1)又は(2)のクロロシラン類の少
なくとも一つの塩素原子が容易かつ確実にR’と置換さ
れて炭化水素化され、クロロシラン類を安価で入手容易
な上、危険性がなく取扱いの容易な原料を用いて穏和な
条件で安全かつ簡単な操作で炭化水素化し得て、炭化水
素基置換度の高いシラン類を高い収率で製造することが
できることを知見した。
【0014】またこの場合、上記反応を下記一般式(1
a)又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
ン類を用い、下記一般式(4) R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
整数、b=2a,2a+1又は2a+2である。)で示
されるシラン、即ち R’2aSiaCl2 …(4a) R’2a+1SiaCl …(4b) R’2a+2Sia …(4c) のいずれかのシランの存在下で行うことにより、クロロ
置換度の高いシラン類の炭化水素化反応速度を促進で
き、例えばテトラメチルシラン、ヘキサメチルジシラン
等の炭化水素基置換度の高いシラン類を効率的に得るこ
とができることを知見し、本発明をなすに至ったもので
ある。
【0015】従って、本発明は、下記一般式(1)又は
(2) R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2) (式中、R は水素原子又は一価炭化水素基で、複数個の
Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。mは0
〜3の整数、nは0〜5の整数である。)で示されるク
ロロシラン類を液相で金属アルミニウム又はアルミニウ
ム合金の存在下に下記一般式(3) R ’X …(3) (式中、R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子であ
る。)で示されるハロゲン化炭化水素と反応させて、上
記式(1)又は(2)のクロロシラン類の塩素原子の少
なくとも一つをR ’で置換することを特徴とするクロロ
シラン類の炭化水素化方法、及び、下記一般式(1a)
又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
ン類を下記一般式(4) R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
整数、b=2a,2a+1又は2a+2である。)で示
されるシランの存在下に上記一般式(4)のR’Xで示
されるハロゲン化炭化水素と反応させる上記の方法を提
供する。
【0016】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のクロロシラン類の炭化水素化方法において
は、原料として下記一般式(1)又は(2)で示される
クロロシラン類を使用する。 R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2)
【0017】但し、R は水素原子又は一価炭化水素基で
あり、一価炭化水素基としては、炭素数1〜20、特に
1〜6のものが好ましく、一価炭化水素基としては飽和
でも不飽和でもよい。具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基、ビニル基等
のアルケニル基などが挙げられるが、好ましくは脂肪族
不飽和結合を有さないものである。mは、0,1,2又
は3である。また、nは0〜5の整数であり、特に2以
上が好ましく、更に好ましくは2又は3である。なお、
Rが複数個の場合、各Rは互いに同一でも異なっていて
もよい。
【0018】このような式(1)のクロロモノシランと
しては、テトラクロロシラン、メチルトリクロロシラ
ン、メチルハイドロジェノジクロロシラン、ジメチルジ
クロロシラン、ジメチルハイドロジェノクロロシラン、
エチルトリクロロシラン、イソプロピルトリクロロシラ
ンなどが例示される。
【0019】また、式(2)のクロロジシランとして
は、下記化合物を挙げることができる。 1,1,2,2−テトラクロロ−1,2−ジメチルジシ
ラン 1,1,1,2−テトラクロロ−2,2−ジメチルジシ
ラン 1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリメチルジシ
ラン 1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラメチルジシ
ラン 1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラメチルジシ
ラン 1−クロロ−1,1,2,2,2−ペンタメチルジシラ
ン 1,1−ジクロロ−1,2,2,2−テトラエチルジシ
ラン
【0020】一方、上記原料クロロシラン類を炭化水素
化するために用いるハロゲン化炭化水素は、下記一般式
(3)で示されるものである。 R ’X …(3)
【0021】但し、R ’は一価炭化水素基で、好ましく
は炭素数1〜10、特に1〜6のものであるが、これは
アルキル基、シクロアルキル基が好ましい。Xはハロゲ
ン原子で、塩素、フッ素、臭素、ヨウ素が挙げられる
が、汎用的には塩素である。
【0022】このようなハロゲン化炭化水素としては、
メチルクロリドやエチルクロリドのように常温で気体の
ものでも、t−ブチルクロリド、シクロヘキシルクロリ
ド、ヨウ化メチル、エチルブロミドなど常温で液体のも
のでもよい。なお、上記の中では、特にメチルクロリド
及びエチルクロリドが好適に使用される。
【0023】上記ハロゲン化炭化水素の使用量は、原料
クロロシラン類の炭化水素化したいSi−Cl結合1モ
ル当り1〜1.5モル、好ましくは1〜1.2モルがよ
い。1モルより少ないと反応が進まず反応率が低くな
り、1.5モルより多いと目的とする炭化水素化シラン
の選択性が悪くなる場合が生じる。
【0024】本発明の炭化水素化方法は、炭化水素化し
たいクロロシランを液相で金属アルミニウム又はアルミ
ニウム合金と混ぜて撹拌しておき、そこにハロゲン化炭
化水素を導入するものである。この場合、上記ハロゲン
化炭化水素は、アルミニウム又はアルミニウム合金を分
散した液相のクロロシラン類中にガス状で導入しても、
液状で滴下してもよい。
【0025】ここで、金属アルミニウム及びアルミニウ
ム合金としては、例えばAl、AlMgSi、AlCu
Mg等を挙げることができる。なお、アルミニウム合金
は、アルミニウムを85重量%以上含有するものが好ま
しい。
【0026】この場合、上記金属アルミニウム及びアル
ミニウム合金は、活性化することなくそのまま使用して
も十分反応は進行するが、通常その表面が酸化膜で覆わ
れているため予め活性化しておくことが好ましい。活性
化の方法としては、60〜150℃程度で無水塩化水素
ガスを流通したり、ヨウ素片と混ぜて加熱することが好
ましいが、この方法の他に原料クロロシラン中に分散さ
せた状態で臭化エチル、臭化エチレン、ヨウ素等を入れ
て活性化することもできる。
【0027】金属アルミニウム又はアルミニウム合金の
使用量は、原料の上記式(1)又は(2)のクロロシラ
ン類中の炭化水素化したいSi−Cl結合1モル当たり
0.6〜2.7モル、特に0.6〜1モルの範囲とする
ことが望ましい。使用量が0.6モルに満たないとクロ
ロシラン類の反応率が低くなる場合があり、2.7モル
を超えると未反応のAlが多く残って後処理が大変にな
る場合がある。
【0028】本発明においては、上記クロロシラン類が
特に下記一般式(1a)又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
ン類である場合、更に下記一般式(4)で示されるシラ
ン類(即ち、下記式(4a)〜(4c)で示されるシラ
ン類)の1種又は2種以上を添加することによって反応
速度をより促進させることができる。 R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
整数であり、特に1〜10の整数であることが好まし
く、b=2a,2a+1又は2a+2である。) R’2aSiaCl2 …(4a) R’2a+1SiaCl …(4b) R’2a+2Sia …(4c)
【0029】上記式(4)のシラン類としては、ジクロ
ロジメチルシラン、クロロトリメチルシラン、テトラメ
チルシラン、1−クロロ−1,1,2,2,2−ペンタ
メチルジシラン、ヘキサメチルジシラン、1−クロロヘ
プタメチルトリシラン、オクタメチルトリシラン、デカ
メチルテトラシラン、テトラエチルシラン、ヘキサエチ
ルジシラン、オクタエチルトリシランなどが例示される
が、クロロトリメチルシラン、テトラメチルシラン、ヘ
キサメチルシラン、オクタメチルトリシラン、デカメチ
ルトリシランが好ましい。
【0030】特に、これらの中では、式(4)において
b=2a+2である、下記一般式(4c) R’2a+2Sia …(4c) (式中、aは上記と同様の意味を示すが、特に1,2又
は3が好ましく、更に好ましくはa=2又は3であ
る。)で示されるシラン化合物が好適に用いられ、具体
的にはテトラメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、オ
クタメチルトリシラン、デカメチルテトラシラン、テト
ラエチルシラン、ヘキサエチルジシラン、オクタエチル
トリシラン等が挙げられる。
【0031】このような式(4c)のシラン類を用いる
と、反応速度がより速くなるため、低温で反応が可能と
なり、副生物も低減させることができる。
【0032】上記式(4)のシラン類の添加量は、原料
クロロシラン類に対して1〜20モル%、特に1〜10
モル%の範囲であることが好適であり、1モル%に満た
ないと十分な添加効果が得られない場合があり、20モ
ル%を超えると内圧が上昇しすぎたり、副生物が生成し
たりする場合がある。
【0033】本発明方法では、炭化水素化する式(1)
又は(2)のクロロシラン類を液相で金属アルミニウム
又はアルミニウム合金と混ぜて撹拌しておき、そこにメ
チルクロリドなどのハロゲン化炭化水素、更に必要によ
り上記式(4)の反応促進のためのシラン類を導入する
ことにより炭化水素化反応を行うことができる。
【0034】本発明は、上記式(1)又は(2)のクロ
ロシラン類は液相で使用するもので、クロロシラン類が
液状である限り、反応は通常無溶媒下で行うことができ
るが、必要により反応に不活性な溶媒、例えばノルマル
ノナン、ノルマルデカン、デカリン(デカヒドロナフタ
レン)、トルエン等を用いることもできる。
【0035】更に、炭化水素化の反応温度は、20〜1
50℃、特に50〜100℃、また、反応圧力は0〜1
0Kgw/cm2G(ゲージ圧)、特に2〜7Kgw/
cm2Gが好ましく、反応時間は通常5〜20時間であ
る。なお、反応時間及び圧力は、原料の蒸気圧と反応温
度に応じて調整することが好ましい。
【0036】反応終了後は、反応液を直接蒸留するか又
は濾過した後に蒸留することによって炭化水素化したシ
ラン類を得ることができる。なお、直接蒸留した釜残又
は濾過後の濾滓は、塩化アルミニウムと少量の未反応の
アルミニウムであり、昇華によって前者を回収でき、酸
又はアルカリ水によって後者を処理することができる。
【0037】また、本発明の製造方法を実施する別の態
様として、式(1)又は(2)クロロシラン類と上記式
(4)のシラン類とをルイス酸触媒の存在下に再分配反
応させてから、アルミニウム又はアルミニウム合金を加
え、これにメチルクロリド等のハロゲン化炭化水素を導
入するという2段階反応を採用することもできる。特
に、この方法は、トリメチルクロロシラン、ヘキサメチ
ルジシラン等の高炭化水素化シランの合成に有効であ
る。
【0038】この場合、式(4)のシラン類としては、
上記式(4c)で示されるシラン類が好適である。ま
た、この反応において、式(4)のシラン類の使用量
は、式(1)のシラン類1モルに対して(3−x)/2
モル〜5(3−x)モル、好ましくは(3−x)モル〜
2(3−x)モルであり、式(2)のジシラン類1モル
に対して(5−y)/2モル〜5(5−y)モル、好ま
しくは(5−y)モル〜2(5−y)モルである(x,
yは上記と同様の意味を示す)。
【0039】上記式(1)又は(2)のクロロシラン類
と上記式(4)のシラン類を不均化反応させるためのル
イス酸触媒としては、塩化アルミニウム、臭化アルミニ
ウム、三塩化ホウ素、塩化第2鉄などが挙げられるが、
塩化アルミニウムが好ましい。ルイス酸触媒の使用量
は、上記式(1)又は(2)で示されるクロロシラン類
の重量の0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%
がよい。
【0040】なお、この反応において、式(1)又は
(2)のクロロシラン類と、上記式(4)のシラン類と
をルイス酸触媒の存在下に再分配反応させるが、この
際、第2段階において投入するアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を予め投入しておいてもよい。該反応は、反
応温度20〜150℃、特に50〜100℃、反応圧力
は0〜10kg/cm2G(ゲージ圧)、特に0〜5k
g/cm2Gが好ましく、反応時間は通常30分〜5時
間である。なお、再分配反応促進のためにSi−H結合
含有シラン類、例えば、メチルジクロロシラン等を触媒
量入れてもよい。また、反応液は必要に応じて蒸留し
て、この再分配反応で得られた高次炭化水素化シランを
単離した後、第2段階のハロゲン化炭化水素を導入して
の反応を行わせてもよい。なお、ハロゲン化炭化水素を
導入しての反応は上記と同様であり、反応終了後の操作
も上記と同様にして行うことができる。
【0041】この方法を採用して例えばヘキサメチルジ
シランを得る場合は、原料として下記一般式(2b) (CH3cSi2Cl6-c …(2b) (式中、cは0〜4の整数である。)のクロロジシラン
類を用いることが好ましく、これに化学量論的過剰量の
上記式(4c)においてR’がメチル基であるシラン化
合物をルイス酸触媒の存在下で反応させて、ペンタメチ
ルクロロジシランを主成分とする反応液を得た後、該反
応液中に金属アルミニウム又はアルミニウム合金を分散
させ、これにメチルクロリドを導入して、選択的にヘキ
サメチルジシランを合成することができる。
【0042】また、例えばテトラメチルシランを得る場
合は、原料として下記一般式(1b) (CH3dSi Cl4-d …(1b) (式中、dは0〜2の整数である。)のクロロシラン類
に化学量論的過剰量の上記式(4c)においてR’がメ
チル基であるシラン化合物をルイス酸触媒の存在下で反
応させて、トリメチルクロロシランを主成分とする反応
液を得た後、該反応液中に金属アルミニウム又はアルミ
ニウム合金を分散させ、これにメチルクロリドを導入し
て、選択的にテトラメチルシランを合成することができ
る。
【0043】本発明によれば、式(1)のクロロモノシ
ランと式(3)のハロゲン化炭化水素を反応させること
により、下記一般式(5) R m1 KSi Cl4-m-k …(5) (式中、R,R1,mは上記と同様の意味を示し、kは
1以上の整数であるが、m+k≦4である。)で示され
る炭化水素化モノシランを得ることができる。
【0044】また、式(2)のクロロジシランを用いた
場合も、その少なくとも一つの塩素原子がメチル化等の
炭化水素化したより高次の炭化水素化ジシラン類が得ら
れ、下記一般式(6)のジシランが有効に製造し得る。
【0045】 R n1 hSi2Cl6-n-h …(6) (式中、R,nは上記と同様の意味を示し、hは1以上
の整数であるが、h≦6−nである。)
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、クロロシラン類から温
和な条件で容積効率よく、より炭化水素化された炭化水
素化シラン類を容易に合成でき、また、使用原料はアル
ミニウム又はアルミニウム合金、ハロゲン化炭化水素と
いった安価で入手容易なものであるため経済的である。
【0047】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0048】〔実施例1〕撹拌機、温度計、ガスフィー
ド管、及び、留出管を接続した耐圧反応容器にアルミニ
ウムの粉末27.0g(1モル)を仕込み、系内を窒素
通気しながら130℃まで昇温して十分乾燥したのち、
乾燥塩化水素ガスを流通して160℃まで昇温した。次
に系内にジメチルジクロロシラン193.5g、エチル
ブロミド2.0gを仕込み、留出管との接続を切る。反
応温度50℃になるようにコントロールしながらメチル
クロリドガスを52.0gフィードしたところ、15時
間で反応が終了した。残存メチルクロリドをパージした
後、内容液を留出させたところ、79.2%の収率でト
リメチルクロロシランを得ることができた。
【0049】〔実施例2〕実施例1において、メチルク
ロリドガスの代わりにエチルクロリドガスを66.0g
吹き込んだ以外は、実施例1と同じ操作を行ったとこ
ろ、7時間で反応が終了した。残存エチルクロリドをパ
ージして内容液を留出させたところ、62.1%の収率
でエチルジメチルクロロシランが、12.9%の収率で
ジエチルジメチルシランが得られた。
【0050】〔実施例3〕実施例1において、原料とし
てジメチルジクロロシラン193.5gの代わりにメチ
ルトリクロロシラン149.5gとし、反応温度を16
0℃とした以外は実施例1と同じ操作を行ったところ、
27時間で反応が終了した。残存メチルクロリドをパー
ジして内容液を留出させたところ、62.1%の収率で
トリメチルクロロシランを得ることができた。
【0051】〔実施例4〕実施例3において、メチルト
リクロロシランとエチルブロミドを導入する際に、トリ
メチルクロロシラン7.5gを添加し、反応温度を80
℃とした以外は実施例3と同じ操作を行ったところ、1
1時間で反応が終了した。残存メチルクロリドをパージ
して内容液を留出させたところ、78.1%の収率でト
リメチルクロロシランを得ることができた。
【0052】〔実施例5〕撹拌機、温度計及びガス導入
管を備えたオートクレーブ中に金属アルミニウム27.
0gと塩化アルミニウム2.0gをよく混ぜて入れ、乾
燥塩化水素ガスを導入して100℃まで昇温した後、ガ
スクロマトグラフィ分析により50重量%まで1,1,
2,2−テトラクロロ−1,2−ジメチルジシラン、4
7重量%まで1,2,2−トリクロロ−1,1,2−ト
リメチルジシラン及び3重量%までの未確定の物質から
なる液体93.3g、エチルブロミド2.0gを導入し
た。反応温度150℃になるようにコントロールしなが
らメチルクロリドガス83.3gを15時間かけてフィ
ードした。次いで、残存メチルクロリドガスをパージし
た後、内容液を分留したところ、53.1%の収率でヘ
キサメチルジシラン、11.2%の収率でクロロペンタ
メチルジシランが得られた。
【0053】〔実施例6〕原料のクロロジシラン及びエ
チルブロミドを導入する時にジメチルジクロロシラン
7.0gを添加する以外は実施例5と同様に行ったとこ
ろ、80℃,10時間の反応により、83.2%の収率
でヘキサメチルジシラン、12.1%の収率でクロロペ
ンタメチルジシランが得られた。
【0054】〔実施例7〕原料のクロロジシラン及びエ
チルブロミドを導入する時にテトラメチルシラン7.0
gを添加する以外は実施例5と同様に行ったところ、5
0℃,10時間の反応により、83.7%の収率でヘキ
サメチルジシラン、10.7%の収率でクロロペンタメ
チルジシランが得られた。
【0055】〔実施例8〕原料のクロロジシラン及びエ
チルブロミドを導入する時にヘキサメチルジシラン7.
0gを添加する以外は実施例5と同様に行ったところ、
50℃,10時間の反応により、84.1%の収率でヘ
キサメチルジシラン、11.2%の収率でクロロペンタ
メチルジシランが得られた。
【0056】〔実施例9〕撹拌機、温度計及びガス導入
管を備えた500mlオートクレーブ中に、ガスクロマ
トグラフィ分析により50重量%まで1,1,2,2−
テトラクロロ−1,2−ジメチルジシラン、47重量%
まで1,2,2−トリクロロ−1,1,2−トリメチル
ジシランからなる液体36.2g及テトラメチルシラン
75.0g、メチルジクロロシラン2.0g、無水塩化
アルミニウム粉末2.0gを加え、80℃で約3時間撹
拌した。次いで、系を冷却して残存圧を大気圧まで抜い
た後、エチルブロミド2.0g及び金属アルミニウム粉
末21.0gを加え、温度を50℃にして、メチルクロ
リド110gを10時間かけて供給し、反応液を濾過し
た濾液を蒸留したところ、ヘキサメチルジシラン45.
4g(収率89%)が得られた。
【0057】〔実施例10〕実施例9においてテトラメ
チルシラン75.0gを加える代わりに、ヘキサメチル
ジシラン256gを加える他は実施例9と同様の方法を
行った結果、ヘキサメチルジシラン93.9g(収率9
5%)が得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)又は(2) R mSiCl4-m …(1) R nSi2Cl6-n …(2) (式中、R は水素原子又は一価炭化水素基で、複数個の
    Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。mは0
    〜3の整数、nは0〜5の整数である。)で示されるク
    ロロシラン類を液相で金属アルミニウム又はアルミニウ
    ム合金の存在下に下記一般式(3) R ’X …(3) (式中、R ’は一価炭化水素基、Xはハロゲン原子であ
    る。)で示されるハロゲン化炭化水素と反応させて、上
    記式(1)又は(2)のクロロシラン類の塩素原子の少
    なくとも一つをR ’で置換することを特徴とするクロロ
    シラン類の炭化水素化方法。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1a)又は(2a) R xSiCl4-x …(1a) R ySi2Cl6-y …(2a) (式中、R は上記と同様の意味を示し、xは0〜2の整
    数、yは0〜4の整数である。)で示されるクロロシラ
    ン類を下記一般式(4) R’bSiaCl2a+2-b …(4) (式中、R ’は上記と同様の意味を示し、aは1以上の
    整数、b=2a,2a+1又は2a+2である。)で示
    されるシランの存在下に上記一般式(4)のR’Xで示
    されるハロゲン化炭化水素と反応させる請求項1記載の
    方法。
JP7018681A 1994-02-15 1995-01-11 クロロシラン類の炭化水素化方法 Expired - Fee Related JP2907046B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7018681A JP2907046B2 (ja) 1994-02-15 1995-01-11 クロロシラン類の炭化水素化方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4050094 1994-02-15
JP14866094 1994-06-07
JP6-40500 1994-06-07
JP6-148660 1994-06-07
JP7018681A JP2907046B2 (ja) 1994-02-15 1995-01-11 クロロシラン類の炭化水素化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0853471A true JPH0853471A (ja) 1996-02-27
JP2907046B2 JP2907046B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=27282324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7018681A Expired - Fee Related JP2907046B2 (ja) 1994-02-15 1995-01-11 クロロシラン類の炭化水素化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2907046B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998058936A1 (fr) * 1997-06-20 1998-12-30 Hitachi, Ltd. Nanostructure d'organosilicie et son procede de fabrication
JP2007262020A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Taiyo Kagaku Co Ltd ジシラン化合物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998058936A1 (fr) * 1997-06-20 1998-12-30 Hitachi, Ltd. Nanostructure d'organosilicie et son procede de fabrication
JP2007262020A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Taiyo Kagaku Co Ltd ジシラン化合物
JP4660410B2 (ja) * 2006-03-29 2011-03-30 太陽化学株式会社 ジシラン化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2907046B2 (ja) 1999-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3856081B2 (ja) ハロプロピルジメチルクロロシラン化合物の製造方法
JP2837598B2 (ja) ビスシリルメタンの製造方法
JPH0832711B2 (ja) ジシリル化合物及びその製造方法
US5068386A (en) Preparation of tertiary-hydrocarbylsilyl compounds
KR100253897B1 (ko) 알킬클로로실란의 직접합성의 잔류물로부터 알킬클로로실란의제조방법
JP2864973B2 (ja) ジメチルクロロシランとトリオルガノクロロシランの併産方法
JP4411077B2 (ja) トリオルガノ−モノアルコキシシランの製造方法とトリオルガノ−モノクロロシランの製造方法
JP2005521745A (ja) クロロシラン中間体の製造方法
KR20050000428A (ko) 접촉괴의 제조방법
JPH0853471A (ja) クロロシラン類の炭化水素化方法
JP2020534325A (ja) オルガノヒドリドクロロシランの製造方法
JP2551901B2 (ja) 接触アルキル化方法
JPH05202073A (ja) 第3級炭化水素シリル化合物の製造方法
EP0659754B1 (en) Method for introducing hydrocarbons into chlorosilanes
US20120296106A1 (en) Process for preparing organosilanes
US6541650B2 (en) Process for preparing silanes
JP6665437B2 (ja) 第3級アルキルシラン及び第3級アルキルアルコキシシランの製造方法
US20220169520A1 (en) Low temperature process for the safe conversion of the siemens process side-product mixture to chloromonosilanes
JP3192565B2 (ja) ジメチルシランとトリオルガノクロロシランの併産方法
JP3052841B2 (ja) テキシルジメチルクロロシランとトリオルガノクロロシランの併産方法
JP2802976B2 (ja) クロロシランの炭化水素化方法
JP2795086B2 (ja) ジメチルクロロシランの製造方法
JP2864965B2 (ja) トリメチルクロロシランの製造方法
JPH0380797B2 (ja)
KR20150027905A (ko) 메틸클로로실란의 직접합성법에서 부산물로 생성되는 고비점 잔류물의 연속적 재분배 방법

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees