JPH0852646A - バリ取装置 - Google Patents
バリ取装置Info
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- JPH0852646A JPH0852646A JP19031794A JP19031794A JPH0852646A JP H0852646 A JPH0852646 A JP H0852646A JP 19031794 A JP19031794 A JP 19031794A JP 19031794 A JP19031794 A JP 19031794A JP H0852646 A JPH0852646 A JP H0852646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grinder
- deburring device
- clamp
- clamp mechanism
- deburring
- Prior art date
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- Pending
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- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】材料の断面形状にかかわらずバリの除去精度,
除去効率を高める。バリ取された材料の折損が防止され
る形状にバリ取痕を形成する。 【構成】直線状の材料10を保持するクランプ機構2
と、回転駆動されてクランプ機構2に保持された材料を
研磨する円盤形のグラインダ3と、クランプ機構2また
はグラインダ3を材料10の軸方向へ移動させる直線送
り機構5と、クランプ機構2またはグラインダ3を材料
10の周方向へ回転させる回転送り機構6とを備えた。
除去効率を高める。バリ取された材料の折損が防止され
る形状にバリ取痕を形成する。 【構成】直線状の材料10を保持するクランプ機構2
と、回転駆動されてクランプ機構2に保持された材料を
研磨する円盤形のグラインダ3と、クランプ機構2また
はグラインダ3を材料10の軸方向へ移動させる直線送
り機構5と、クランプ機構2またはグラインダ3を材料
10の周方向へ回転させる回転送り機構6とを備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バリ取装置に関する。
さらに詳しくは、棒状,線状等の直線状の材料を突合せ
溶接した場合等に形成されるバリ(ビード等)を除去す
るためのバリ取装置のバリの除去精度,除去効率等に係
る改良に関する。
さらに詳しくは、棒状,線状等の直線状の材料を突合せ
溶接した場合等に形成されるバリ(ビード等)を除去す
るためのバリ取装置のバリの除去精度,除去効率等に係
る改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バリ取装置としては、例えば、バ
リを砥石や電動グラインダで除去するか、材料をダイス
の引抜孔に挿通して引抜くか、あるいは切削するという
ことが知られている。
リを砥石や電動グラインダで除去するか、材料をダイス
の引抜孔に挿通して引抜くか、あるいは切削するという
ことが知られている。
【0003】上記の引抜によるバリ取装置は、ダイスの
引抜孔でバリを研削して除去するもので、1つのダイス
で材料を複数回引抜いたり、順次引抜孔を小さくしたダ
イスで材料を複数回引抜くことによりバリの除去精度を
高めている。
引抜孔でバリを研削して除去するもので、1つのダイス
で材料を複数回引抜いたり、順次引抜孔を小さくしたダ
イスで材料を複数回引抜くことによりバリの除去精度を
高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の砥石で手作業す
るには、非常に手間が掛かるので適当ではない。電動グ
ラインダで手作業する場合には、作業者に熟練を要する
ばかりか、バリ取りの品質が不安定であったので、自動
化が望まれていた。
るには、非常に手間が掛かるので適当ではない。電動グ
ラインダで手作業する場合には、作業者に熟練を要する
ばかりか、バリ取りの品質が不安定であったので、自動
化が望まれていた。
【0005】前述の引抜によるバリ取装置では、材料の
断面形状が真円形以外の場合や、バリの肉厚が不均等な
場合には、材料,バリに掛かるダイスの引抜孔の研削圧
力が片掛かりしやすくなり、バリの除去残りが生じたり
材料自体の傷付き損傷が起こってしまう。また、バリの
除去精度を高めるためには、手作業の引抜き回収を増や
さなければならない。このため、バリの除去精度,除去
効率が低いという問題点がある。
断面形状が真円形以外の場合や、バリの肉厚が不均等な
場合には、材料,バリに掛かるダイスの引抜孔の研削圧
力が片掛かりしやすくなり、バリの除去残りが生じたり
材料自体の傷付き損傷が起こってしまう。また、バリの
除去精度を高めるためには、手作業の引抜き回収を増や
さなければならない。このため、バリの除去精度,除去
効率が低いという問題点がある。
【0006】さらに、前述の従来のバリ取装置では、図
10に誇張して表示したように、材料10のバリ取痕2
0が段形に切込まれた形状となってしまう。このため、
バリ取痕20の端部の段部30に応力が集中しやすくな
り、バリ取された材料10が折損しやすくなるという問
題点がある。
10に誇張して表示したように、材料10のバリ取痕2
0が段形に切込まれた形状となってしまう。このため、
バリ取痕20の端部の段部30に応力が集中しやすくな
り、バリ取された材料10が折損しやすくなるという問
題点がある。
【0007】さらにまた、前述の切削によるバリ取り装
置では、主に鋼材にのみ用いられるが、装置が大型化し
て高価となるうえに、平均的な仕上がりが期待できない
ものであった。
置では、主に鋼材にのみ用いられるが、装置が大型化し
て高価となるうえに、平均的な仕上がりが期待できない
ものであった。
【0008】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、材料の断面形状にかかわらずバリの除去
精度,除去効率を高めることができ、バリ取された材料
の折損が防止される形状にバリ取痕が形成されるバリ取
装置を提供することを課題とする。
されたもので、材料の断面形状にかかわらずバリの除去
精度,除去効率を高めることができ、バリ取された材料
の折損が防止される形状にバリ取痕が形成されるバリ取
装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係るバリ取装置は、次のような手段を採用
する。
め、本発明に係るバリ取装置は、次のような手段を採用
する。
【0010】即ち、請求項1では、直線状の材料を保持
するクランプ機構と、回転駆動されてクランプ機構に保
持された材料を研磨する円盤形のグラインダと、クラン
プ機構またはグラインダを材料の軸方向へ移動させる直
線送り機構と、クランプ機構またはグラインダを材料の
周方向へ回転させる回転送り機構とを備えてなる。
するクランプ機構と、回転駆動されてクランプ機構に保
持された材料を研磨する円盤形のグラインダと、クラン
プ機構またはグラインダを材料の軸方向へ移動させる直
線送り機構と、クランプ機構またはグラインダを材料の
周方向へ回転させる回転送り機構とを備えてなる。
【0011】また、請求項2では、請求項1のバリ取装
置において、グラインダは空気圧によって回転駆動され
るエアグラインダであることを特徴とする。
置において、グラインダは空気圧によって回転駆動され
るエアグラインダであることを特徴とする。
【0012】請求項3では、請求項1のバリ取装置にお
いて、グラインダは電気によって回転駆動される電動グ
ラインダであることを特徴とする。
いて、グラインダは電気によって回転駆動される電動グ
ラインダであることを特徴とする。
【0013】また、請求項4では、請求項2のバリ取装
置において、グラインダはグラインダと材料との接触,
非接触を選択的に切換える接触切換機構が付設されたこ
とを特徴とする。
置において、グラインダはグラインダと材料との接触,
非接触を選択的に切換える接触切換機構が付設されたこ
とを特徴とする。
【0014】また、請求項5では、請求項2または4の
バリ取装置において、直線送り機構によって移動され回
転送り機構によって回転される取付盤を備え、取付盤に
はグラインダとグラインダに空気圧を供給するホースを
案内するホースガイドとを装備したことを特徴とする。
バリ取装置において、直線送り機構によって移動され回
転送り機構によって回転される取付盤を備え、取付盤に
はグラインダとグラインダに空気圧を供給するホースを
案内するホースガイドとを装備したことを特徴とする。
【0015】また、請求項6では、請求項1〜5のいず
れかのバリ取装置において、クランプ機構は互いに等長
移動して材料の大きさにかかわらず同一点で保持する1
対のクランプ歯が設けられたことを特徴する。
れかのバリ取装置において、クランプ機構は互いに等長
移動して材料の大きさにかかわらず同一点で保持する1
対のクランプ歯が設けられたことを特徴する。
【0016】
【作用】前述の手段によると、請求項1では、グライン
ダの研磨によりグラインダに接触している部分のバリの
みが除去される。グラインダの研磨範囲は、直線送り機
構,回転送り機構によって材料の軸方向,周方向に順次
拡大されていく。バリ取痕の端部は、円盤形のグライン
ダに沿った曲面形となる。
ダの研磨によりグラインダに接触している部分のバリの
みが除去される。グラインダの研磨範囲は、直線送り機
構,回転送り機構によって材料の軸方向,周方向に順次
拡大されていく。バリ取痕の端部は、円盤形のグライン
ダに沿った曲面形となる。
【0017】請求項2では、請求項1の作用において、
研磨の抵抗の増大に対応してグラインダの回転数が低下
する。
研磨の抵抗の増大に対応してグラインダの回転数が低下
する。
【0018】また、請求項3では、請求項1の作用にお
いて、鋼線のバリや大量のバリを除去する。
いて、鋼線のバリや大量のバリを除去する。
【0019】また、請求項4では、請求項2の作用にお
いて、接触切換機構でグラインダの研磨,停止が切換え
られる。
いて、接触切換機構でグラインダの研磨,停止が切換え
られる。
【0020】また、請求項5では、請求項2,4の作用
において、ワークである材料を固定してグラインダを移
動させるのに、グラインダ,ホース等の移動が円滑,確
実になる。
において、ワークである材料を固定してグラインダを移
動させるのに、グラインダ,ホース等の移動が円滑,確
実になる。
【0021】また、請求項6では、請求項1〜5の作用
において、クランプ歯で挟まれる材料の保持中心が一定
になる。
において、クランプ歯で挟まれる材料の保持中心が一定
になる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係るバリ取装置の実施例を図
1〜図9に基いて説明する。
1〜図9に基いて説明する。
【0023】この実施例では、ワーク固定型からなるも
のを示してある。
のを示してある。
【0024】この実施例は、図1から明らかなように、
機体枠1にクランプ機構2,グラインダ3,取付盤4,
直線送り機構5,回転送り機構6を主要部として組込ん
だ構成になっている。
機体枠1にクランプ機構2,グラインダ3,取付盤4,
直線送り機構5,回転送り機構6を主要部として組込ん
だ構成になっている。
【0025】クランプ機構2は、直線状の材料10を挟
み付けて水平に保持するもので、機体枠1の両側に相対
して設けられている。このクランプ機構2は、図2,図
3に詳細に示されるように、角谷形の上クランプ歯21
と、上クランプ歯21に相対する角谷形の下クランプ歯
22と、上クランプ歯21を昇降させるL字形の昇降部
材23と、下クランプ歯22を昇降させるI字形の昇降
部材24と、上クランプ歯21の昇降部材23の下クラ
ンプ歯22の昇降部材24に対面する側に設けられたラ
ック25と、下クランプ歯22の昇降部材24の上クラ
ンプ歯21の昇降部材23に対面する側に設けられたラ
ック26と、両ラック25,26に噛合するリンクギア
27と、下クランプ歯22の昇降部材24に連結したク
ランプシリンダ28とからなる。従って、このクランプ
機構2では、クランプシリンダ28を駆動すると、リン
クギア27を介して両ラック25,26が等長移動して
昇降部材23,24を等長昇降させるため、材料10の
大きさが異なっても材料10の保持中心が一定になる。
み付けて水平に保持するもので、機体枠1の両側に相対
して設けられている。このクランプ機構2は、図2,図
3に詳細に示されるように、角谷形の上クランプ歯21
と、上クランプ歯21に相対する角谷形の下クランプ歯
22と、上クランプ歯21を昇降させるL字形の昇降部
材23と、下クランプ歯22を昇降させるI字形の昇降
部材24と、上クランプ歯21の昇降部材23の下クラ
ンプ歯22の昇降部材24に対面する側に設けられたラ
ック25と、下クランプ歯22の昇降部材24の上クラ
ンプ歯21の昇降部材23に対面する側に設けられたラ
ック26と、両ラック25,26に噛合するリンクギア
27と、下クランプ歯22の昇降部材24に連結したク
ランプシリンダ28とからなる。従って、このクランプ
機構2では、クランプシリンダ28を駆動すると、リン
クギア27を介して両ラック25,26が等長移動して
昇降部材23,24を等長昇降させるため、材料10の
大きさが異なっても材料10の保持中心が一定になる。
【0026】グラインダ3は、クランプ機構2に保持さ
れた材料10を研磨するもので、空気圧で回転駆動され
るエアグラインダからなる。このグラインダ3は、図4
に詳細に示されるように、空気圧を受けるブレード等が
内蔵された本体部31と、本体部31に連結し回転して
材料10に接触し研磨する円盤形の砥石32とからな
る。なお、エアグラインダの特性は、負荷が大きくなっ
た場合に回転数が低下することである。
れた材料10を研磨するもので、空気圧で回転駆動され
るエアグラインダからなる。このグラインダ3は、図4
に詳細に示されるように、空気圧を受けるブレード等が
内蔵された本体部31と、本体部31に連結し回転して
材料10に接触し研磨する円盤形の砥石32とからな
る。なお、エアグラインダの特性は、負荷が大きくなっ
た場合に回転数が低下することである。
【0027】取付盤4は、周縁にギア溝41が刻設され
周縁から中心に向けて切込溝42が切込まれた円盤形に
形成されて、両クランプ機構2の間に設置されている。
この取付盤4は、図2,図6に詳細に示されるように、
周縁近くに一定の間隔で固定されて突出したピン43に
嵌合したベアリング44を介して支持ドラム7の外周に
回転可能に支持されている。なお、支持ドラム7の前面
側には、取付盤4の切込溝42に対応した切欠部7’が
水平に設けられている。
周縁から中心に向けて切込溝42が切込まれた円盤形に
形成されて、両クランプ機構2の間に設置されている。
この取付盤4は、図2,図6に詳細に示されるように、
周縁近くに一定の間隔で固定されて突出したピン43に
嵌合したベアリング44を介して支持ドラム7の外周に
回転可能に支持されている。なお、支持ドラム7の前面
側には、取付盤4の切込溝42に対応した切欠部7’が
水平に設けられている。
【0028】この取付盤4には、グラインダ3が装備さ
れている。グラインダ3は、図4に詳細に示されるよう
に、本体部31が取付盤4の片面(支持ドラム7の反対
側)に羽根板33付のブラケット34で回動可能に支持
されている。装備されたグラインダ3は、取付盤4の片
面において切込溝42を介して相対する2基からなる。
これ等のグラインダ3には、グラインダ3の砥石32と
材料10との接触,非接触を選択的に切換える接触切換
機構8が付設されている。接触切換機構8は、図4に詳
細に示されるように、両グラインダ3の間に弾圧装着さ
れ砥石32が離間する方向へ弾圧付勢するコイルスプリ
ング81と、ブラケット34の羽根板33をそれぞれロ
ッドで押圧,押圧解除するエアシリンダ82とからな
る。
れている。グラインダ3は、図4に詳細に示されるよう
に、本体部31が取付盤4の片面(支持ドラム7の反対
側)に羽根板33付のブラケット34で回動可能に支持
されている。装備されたグラインダ3は、取付盤4の片
面において切込溝42を介して相対する2基からなる。
これ等のグラインダ3には、グラインダ3の砥石32と
材料10との接触,非接触を選択的に切換える接触切換
機構8が付設されている。接触切換機構8は、図4に詳
細に示されるように、両グラインダ3の間に弾圧装着さ
れ砥石32が離間する方向へ弾圧付勢するコイルスプリ
ング81と、ブラケット34の羽根板33をそれぞれロ
ッドで押圧,押圧解除するエアシリンダ82とからな
る。
【0029】さらに、この取付盤4には、分配ターミナ
ル9が装備されている。この分配ターミナル9は、図4
に詳細に示されるように、取付盤4の片面に固定され、
アウトレット側がグラインダ3,接触切換機構8のエア
シリンダ82に接続して空気圧を供給するホース40,
50が接続し、インレット側が空気圧の供給源に接続し
て取付盤4の反対側(支持ドラム7側)の片面から貫通
したホース60,70が接続している。なお、空気圧の
供給源に接続したホース60,70は、機体枠1の背部
側の外側に回動可能に支持されたリール80に捲回され
るようになっている。また、このリール80は、スプリ
ング等によって捲回方向へ弾圧付勢されている。
ル9が装備されている。この分配ターミナル9は、図4
に詳細に示されるように、取付盤4の片面に固定され、
アウトレット側がグラインダ3,接触切換機構8のエア
シリンダ82に接続して空気圧を供給するホース40,
50が接続し、インレット側が空気圧の供給源に接続し
て取付盤4の反対側(支持ドラム7側)の片面から貫通
したホース60,70が接続している。なお、空気圧の
供給源に接続したホース60,70は、機体枠1の背部
側の外側に回動可能に支持されたリール80に捲回され
るようになっている。また、このリール80は、スプリ
ング等によって捲回方向へ弾圧付勢されている。
【0030】さらに、この取付盤4には、ホースガイド
90が装備されている。このホースガイド90は、図
2,図6に詳細に示されるように、取付盤4の反対側
(支持ドラム7側)の片面において取付盤4のピン43
にスペーサ45を介して一定間隔を介して支持され支持
ドラム7の外周に遊嵌した格好のリング板形からなる。
なお、ホースガイド90には、取付盤4の切込溝42に
対応した切欠部90’が設けられている。
90が装備されている。このホースガイド90は、図
2,図6に詳細に示されるように、取付盤4の反対側
(支持ドラム7側)の片面において取付盤4のピン43
にスペーサ45を介して一定間隔を介して支持され支持
ドラム7の外周に遊嵌した格好のリング板形からなる。
なお、ホースガイド90には、取付盤4の切込溝42に
対応した切欠部90’が設けられている。
【0031】直線送り機構5は、取付盤4を材料10の
軸方向へ移動させるもので、機体枠1の背部側に設置さ
れている。この直線送り機構5は、図7に詳細に示され
るように、機体枠1に水平方向に平行に配設固定された
2本のリニアウエイ51と、リニアウエイ51に係合し
てスライドするリニアベアリング52と、リニアベアリ
ング52が固定されたベース53と、クランク軸54
と、ベース53とクランク軸54との間に掛け渡された
クランク棒55と、クランク軸を回転させるモータ56
とからなる。なお、ベース53には、前述の支持ドラム
7と後述の回転送り機構6とが支持されている。
軸方向へ移動させるもので、機体枠1の背部側に設置さ
れている。この直線送り機構5は、図7に詳細に示され
るように、機体枠1に水平方向に平行に配設固定された
2本のリニアウエイ51と、リニアウエイ51に係合し
てスライドするリニアベアリング52と、リニアベアリ
ング52が固定されたベース53と、クランク軸54
と、ベース53とクランク軸54との間に掛け渡された
クランク棒55と、クランク軸を回転させるモータ56
とからなる。なお、ベース53には、前述の支持ドラム
7と後述の回転送り機構6とが支持されている。
【0032】回転送り機構6は、取付盤4を材料10の
周方向へ回転させるもので、機体枠1の上方側に設置さ
れている。この回転送り機構6は、図5に詳細に示され
るように、直線送り機構5のベース53に支持されたギ
アドモータ61と、ギアドモータ61に連結された駆動
ギア62と、駆動ギア62と取付盤4のギア溝41とに
噛合した中間ギア63と、中間ギア63の両側で中間ギ
ア63と取付盤4のギア溝41とに噛合した2個の伝達
ピニオンギア64とからなる。
周方向へ回転させるもので、機体枠1の上方側に設置さ
れている。この回転送り機構6は、図5に詳細に示され
るように、直線送り機構5のベース53に支持されたギ
アドモータ61と、ギアドモータ61に連結された駆動
ギア62と、駆動ギア62と取付盤4のギア溝41とに
噛合した中間ギア63と、中間ギア63の両側で中間ギ
ア63と取付盤4のギア溝41とに噛合した2個の伝達
ピニオンギア64とからなる。
【0033】この実施例によると、使用に際しては、水
平位置に固定されている支持ドラム7の切欠部7’に取
付盤4の切込溝42,ホースガイド90の切欠部90’
を位置合わせしておく。そして、材料10を水平にして
支持ドラム7の切欠部7’,取付盤4の切込溝42,ホ
ースガイド90の切欠部90’に差し込み、クランプ機
構2を動作させて材料10を水平に保持する。このと
き、材料10のバリが取付盤4に装備されているグライ
ンダ3の砥石32の間に位置するようにする。
平位置に固定されている支持ドラム7の切欠部7’に取
付盤4の切込溝42,ホースガイド90の切欠部90’
を位置合わせしておく。そして、材料10を水平にして
支持ドラム7の切欠部7’,取付盤4の切込溝42,ホ
ースガイド90の切欠部90’に差し込み、クランプ機
構2を動作させて材料10を水平に保持する。このと
き、材料10のバリが取付盤4に装備されているグライ
ンダ3の砥石32の間に位置するようにする。
【0034】材料10をクランプ機構2に保持した後に
は、まず、接触切換機構8のエアシリンダ82を駆動し
て、コイルスプリング81に抗してグラインダ3の羽根
板33を押圧し、グラインダ3の本体部31を回動させ
る。この結果、グラインダ3の砥石32が材料10(バ
リ)に接触することになる。
は、まず、接触切換機構8のエアシリンダ82を駆動し
て、コイルスプリング81に抗してグラインダ3の羽根
板33を押圧し、グラインダ3の本体部31を回動させ
る。この結果、グラインダ3の砥石32が材料10(バ
リ)に接触することになる。
【0035】次に、グラインダ3の砥石32を回転駆動
する。この結果、材料10のバリがグラインダ3の砥石
32によって研磨され除去される。
する。この結果、材料10のバリがグラインダ3の砥石
32によって研磨され除去される。
【0036】次に、回転送り機構6のギアドモータ61
を駆動する。この結果、取付盤4が回転し取付盤4に装
備されているグラインダ3が材料10の周囲を公転し、
グラインダ3の砥石32による研磨範囲が材料10の周
方向に拡大される。このとき、リール80に捲回されて
いるホース60,70は、リール80から繰り出されて
ホースガイド90に巻取られる。従って、空気圧で駆動
する各部への空気圧の供給に支障は生じない。なお、取
付盤4の回転角度は、グラインダ3が2基設けられてい
るため180度でたりるが、重畳的研磨を行うため23
0度程度とするのが好ましい。
を駆動する。この結果、取付盤4が回転し取付盤4に装
備されているグラインダ3が材料10の周囲を公転し、
グラインダ3の砥石32による研磨範囲が材料10の周
方向に拡大される。このとき、リール80に捲回されて
いるホース60,70は、リール80から繰り出されて
ホースガイド90に巻取られる。従って、空気圧で駆動
する各部への空気圧の供給に支障は生じない。なお、取
付盤4の回転角度は、グラインダ3が2基設けられてい
るため180度でたりるが、重畳的研磨を行うため23
0度程度とするのが好ましい。
【0037】さらに、回転送り機構6の駆動に連続して
直線送り機構5のモータ56を駆動する。この結果、直
線送り機構5のベース53が水平方向へスライドし、ベ
ース53に支持ドラム7を介して支持されている取付盤
4が水平方向へ移動し、取付盤4に装備されているグラ
インダ3が材料10の軸方向へ移動し、グラインダ3の
砥石32による研磨範囲が材料10の軸方向に拡大され
る。なお、この移動は、往復動とすることもできる。
直線送り機構5のモータ56を駆動する。この結果、直
線送り機構5のベース53が水平方向へスライドし、ベ
ース53に支持ドラム7を介して支持されている取付盤
4が水平方向へ移動し、取付盤4に装備されているグラ
インダ3が材料10の軸方向へ移動し、グラインダ3の
砥石32による研磨範囲が材料10の軸方向に拡大され
る。なお、この移動は、往復動とすることもできる。
【0038】このような研磨は、材料10のバリを一部
づつ徐々に除去し、しかも全域を連続して除去すること
になる。従って、材料10のバリの肉厚が不均等であっ
ても、材料10の断面形状が真円形でなくとも、バリが
確実,効率的に除去される。特に、グラインダ3がエア
グラインダからなるため、研磨の負荷が急激に増加した
場合等に、グライダ3の回転数が低下して材料10の傷
付き損傷が防止される。また、このグラインダ3の特性
から、材料10の断面形状が真円形でなくともより有効
に研磨が可能となる。また、クランプ機構2によって材
料10の大きさが異なっても材料10の保持中心が一定
になるため、偏り研磨等は行われない。なお、研磨時間
については、タイマで設定できるようにすることができ
る。
づつ徐々に除去し、しかも全域を連続して除去すること
になる。従って、材料10のバリの肉厚が不均等であっ
ても、材料10の断面形状が真円形でなくとも、バリが
確実,効率的に除去される。特に、グラインダ3がエア
グラインダからなるため、研磨の負荷が急激に増加した
場合等に、グライダ3の回転数が低下して材料10の傷
付き損傷が防止される。また、このグラインダ3の特性
から、材料10の断面形状が真円形でなくともより有効
に研磨が可能となる。また、クランプ機構2によって材
料10の大きさが異なっても材料10の保持中心が一定
になるため、偏り研磨等は行われない。なお、研磨時間
については、タイマで設定できるようにすることができ
る。
【0039】なお、この研磨によるバリ取痕20の端部
は、図8に示すように、グラインダ3の砥石32に対応
した曲面形100となる。従って、曲面形100に応力
が集中して、材料10が折損するようなことはない。
は、図8に示すように、グラインダ3の砥石32に対応
した曲面形100となる。従って、曲面形100に応力
が集中して、材料10が折損するようなことはない。
【0040】研磨が終了した場合には、直線送り機構
5,回転送り機構6の駆動により各部を逆方向へ移動,
回転させ、接触切換機構8を切換えて、クランプ機構2
を解除して材料10を取り外すことになる。なお、取付
盤4が逆回転する際には、リール80によってホース6
0,70が捲回されるため、ホース60,70が弛むこ
とはない。また、研磨途中でも材料10とグラインダ3
の砥石32との間に異物等が挟まった場合には、接触切
換機構8を切換えることもできる。
5,回転送り機構6の駆動により各部を逆方向へ移動,
回転させ、接触切換機構8を切換えて、クランプ機構2
を解除して材料10を取り外すことになる。なお、取付
盤4が逆回転する際には、リール80によってホース6
0,70が捲回されるため、ホース60,70が弛むこ
とはない。また、研磨途中でも材料10とグラインダ3
の砥石32との間に異物等が挟まった場合には、接触切
換機構8を切換えることもできる。
【0041】なお、この実施例は、材料10のバリを他
の工作機等で粗除去した後に仕上げ用として使用するこ
ともできるし、粗除去から仕上げまでの一貫した除去用
として使用することもできる。これ等の使用目的につい
ては、グラインダ3の砥石32の番手選択で対応するこ
とができる。
の工作機等で粗除去した後に仕上げ用として使用するこ
ともできるし、粗除去から仕上げまでの一貫した除去用
として使用することもできる。これ等の使用目的につい
ては、グラインダ3の砥石32の番手選択で対応するこ
とができる。
【0042】以上、図示した実施例のほかに、ワーク移
動型の実施例とすることも可能である。この実施例によ
ると、空気圧の供給系が簡素化される。
動型の実施例とすることも可能である。この実施例によ
ると、空気圧の供給系が簡素化される。
【0043】また、グラインダを空気圧で駆動させるも
のを前提として図示説明したが、これに代えて電動グラ
インダを用いることを妨げないものである。電動グライ
ンダによって空気圧供給回りを省略して簡素化すること
ができる。
のを前提として図示説明したが、これに代えて電動グラ
インダを用いることを妨げないものである。電動グライ
ンダによって空気圧供給回りを省略して簡素化すること
ができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明に係るバリ取装置
は、各請求項共通として、材料のバリを一部づつ徐々に
しかも全域を連続して除去することになるため、材料の
断面形状にかかわらずバリの除去精度,除去効率が高く
なる効果がある。
は、各請求項共通として、材料のバリを一部づつ徐々に
しかも全域を連続して除去することになるため、材料の
断面形状にかかわらずバリの除去精度,除去効率が高く
なる効果がある。
【0045】各請求項共通として、材料のバリ取痕の端
部が曲面形になり応力の集中等が防止されるため、バリ
取された材料の折損が防止される効果がある。
部が曲面形になり応力の集中等が防止されるため、バリ
取された材料の折損が防止される効果がある。
【0046】つぎに、請求項2のみとして、研磨負荷の
増加に対してグラインダの回転数の低下で対応するた
め、バリの除去精度がより高くなる効果がある。
増加に対してグラインダの回転数の低下で対応するた
め、バリの除去精度がより高くなる効果がある。
【0047】また、請求項3のみとして、配管コード回
りを簡略した簡素化構造で実用化することができる。
りを簡略した簡素化構造で実用化することができる。
【0048】さらに、請求項4のみとして、接触切換機
構の切換えにより研磨途中でも自由に研磨を中断するこ
とができる効果がある。
構の切換えにより研磨途中でも自由に研磨を中断するこ
とができる効果がある。
【0049】さらに、請求項5のみとして、空気圧を供
給するホースがホースガイドに案内されて弛み,曲がり
が防止されるため、空気圧の供給を確実に行うことがで
きる効果がある。
給するホースがホースガイドに案内されて弛み,曲がり
が防止されるため、空気圧の供給を確実に行うことがで
きる効果がある。
【0050】さらに、請求項6のみとして、保持される
材料の中心が一定であるため、材料の無用の研磨が防止
されてバリの除去精度がより高くなる効果がある。
材料の中心が一定であるため、材料の無用の研磨が防止
されてバリの除去精度がより高くなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバリ取装置の実施例を示す要部の
斜視図である。
斜視図である。
【図2】図1の全体の正面断面図である。
【図3】図2のX−X線拡大断面図である。
【図4】図2の要部の拡大側面図である。
【図5】図2の他の要部の拡大側面図である。
【図6】図4のY−Y線拡大断面図である。
【図7】図2の部分背面図である。
【図8】本発明に係るバリ取装置の実施例よる材料のバ
リ取痕を示す断面図である。
リ取痕を示す断面図である。
【図9】従来例による材料のバリ取痕を示す断面図であ
る。
る。
1 機体枠 2 クランプ機構 21,22 クランプ歯 3 グラインダ 4 取付盤 5 直線送り機構 6 回転送り機構 8 接触切換機構 10 材料 20 バリ取痕 40,50,60,70 ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 豊藏 大阪府東大阪市中石切町6丁目1番13号 高野機械株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 直線状の材料を保持するクランプ機構
と、回転駆動されてクランプ機構に保持された材料を研
磨する円盤形のグラインダと、クランプ機構またはグラ
インダを材料の軸方向へ移動させる直線送り機構と、ク
ランプ機構またはグラインダを材料の周方向へ回転させ
る回転送り機構とを備えてなるバリ取装置。 - 【請求項2】 請求項1のバリ取装置において、グライ
ンダは空気圧によって回転駆動されるエアグラインダで
あることを特徴とするバリ取装置。 - 【請求項3】 請求項1のバリ取装置において、グライ
ンダは電気によって回転駆動される電動グラインダであ
ることを特徴とするバリ取装置。 - 【請求項4】 請求項2のバリ取装置において、グライ
ンダはグラインダと材料との接触,非接触を選択的に切
換える接触切換機構が付設されたことを特徴とするバリ
取装置。 - 【請求項5】 請求項2または4のバリ取装置におい
て、直線送り機構によって移動され回転送り機構によっ
て回転される取付盤を備え、取付盤にはグラインダとグ
ラインダに空気圧を供給するホースを案内するホースガ
イドとを装備したことを特徴とするバリ取装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかのバリ取装置に
おいて、クランプ機構は互いに等長移動して材料の大き
さにかかわらず同一点で保持する1対のクランプ歯が設
けられたことを特徴するバリ取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19031794A JPH0852646A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | バリ取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19031794A JPH0852646A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | バリ取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852646A true JPH0852646A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16256165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19031794A Pending JPH0852646A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | バリ取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0852646A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102172977A (zh) * | 2011-03-22 | 2011-09-07 | 苏州冠达磁业有限公司 | 铁氧体磁环去毛刺定位装置 |
CN114161255A (zh) * | 2021-12-18 | 2022-03-11 | 江苏福吉特管业有限公司 | 一种应用于锻制管件的飞边去除设备 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP19031794A patent/JPH0852646A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102172977A (zh) * | 2011-03-22 | 2011-09-07 | 苏州冠达磁业有限公司 | 铁氧体磁环去毛刺定位装置 |
CN114161255A (zh) * | 2021-12-18 | 2022-03-11 | 江苏福吉特管业有限公司 | 一种应用于锻制管件的飞边去除设备 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040601 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041026 |