JPH0852488A - 排水の処理方法 - Google Patents
排水の処理方法Info
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- JPH0852488A JPH0852488A JP18957794A JP18957794A JPH0852488A JP H0852488 A JPH0852488 A JP H0852488A JP 18957794 A JP18957794 A JP 18957794A JP 18957794 A JP18957794 A JP 18957794A JP H0852488 A JPH0852488 A JP H0852488A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Activated Sludge Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 活性汚泥曝気槽(2)と膜分離装置(4)か
らなる排水の好気的生物処理方法において、曝気槽
(2)のMLSSを5,000mg/l以上に保持する
とともに、曝気槽(2)中にオゾン含有空気をオゾン量
として曝気槽(2)の水溶液1リットル当たり1日に1
0mg以上供給する。 【効果】 MLSSの凝集性が上がり、それによりML
SSの膜分離の効率がよくなり、活性汚泥処理を高負荷
で行うことが可能となり、処理装置が大幅に小型化され
る。
らなる排水の好気的生物処理方法において、曝気槽
(2)のMLSSを5,000mg/l以上に保持する
とともに、曝気槽(2)中にオゾン含有空気をオゾン量
として曝気槽(2)の水溶液1リットル当たり1日に1
0mg以上供給する。 【効果】 MLSSの凝集性が上がり、それによりML
SSの膜分離の効率がよくなり、活性汚泥処理を高負荷
で行うことが可能となり、処理装置が大幅に小型化され
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排水の処理方法に関
するものである。さらに詳しくは、この発明は、MLS
Sの膜分離効率を向上させ、活性汚泥処理を高負荷で行
うことのできる改善された排水の処理方法に関するもの
である。
するものである。さらに詳しくは、この発明は、MLS
Sの膜分離効率を向上させ、活性汚泥処理を高負荷で行
うことのできる改善された排水の処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、活性汚泥処理によ
る排水の処理法では、曝気槽内に高濃度のMLSSを保
持することにより活性汚泥処理の効率を向上させること
ができることが知られている。このMLSSを高濃度に
保持する方法として、従来では、曝気槽混合液を分離膜
を用いて、処理水と汚泥を分離し、濃縮された分離汚泥
を曝気槽に返送するという方法が採用されている。この
方法では、汚泥を膜分離するため処理水中に流出する汚
泥はなく、分離膜で濃縮された汚泥が曝気槽に返送され
るため曝気槽に高濃度のMLSSを保持することが可能
である。
る排水の処理法では、曝気槽内に高濃度のMLSSを保
持することにより活性汚泥処理の効率を向上させること
ができることが知られている。このMLSSを高濃度に
保持する方法として、従来では、曝気槽混合液を分離膜
を用いて、処理水と汚泥を分離し、濃縮された分離汚泥
を曝気槽に返送するという方法が採用されている。この
方法では、汚泥を膜分離するため処理水中に流出する汚
泥はなく、分離膜で濃縮された汚泥が曝気槽に返送され
るため曝気槽に高濃度のMLSSを保持することが可能
である。
【0003】しかしながら、この従来の方法では、ML
SS濃度が高いこともあり、分離膜の膜面が汚泥により
汚染されるため、膜面を常に洗浄する必要があり、膜面
上での速い流速による洗浄や頻繁な逆洗等が必要とさ
れ、管理面やコスト面で満足し得るものではなかった。
さらに、高濃度排水を処理する場合や高い負荷で処理す
る場合には、MLSSが粘性をおびる場合があり、これ
が分離膜に対して大きな抵抗になることが指摘され、膜
分離を安定して行うためには、曝気槽でのBOD負荷を
低い状態で行わなければならないという問題があった。
SS濃度が高いこともあり、分離膜の膜面が汚泥により
汚染されるため、膜面を常に洗浄する必要があり、膜面
上での速い流速による洗浄や頻繁な逆洗等が必要とさ
れ、管理面やコスト面で満足し得るものではなかった。
さらに、高濃度排水を処理する場合や高い負荷で処理す
る場合には、MLSSが粘性をおびる場合があり、これ
が分離膜に対して大きな抵抗になることが指摘され、膜
分離を安定して行うためには、曝気槽でのBOD負荷を
低い状態で行わなければならないという問題があった。
【0004】また、活性汚泥処理に膜分離工程を組み合
わせた装置で活性汚泥曝気槽にオゾンを供給して、排水
を処理する方法(特開平5−23688)が提案されて
いるが、ここでのオゾン供給は、汚水1リットル当たり
0.1〜0.7mg存在させて好気的に生物処理を行う
もので、汚水中の汚水の脱色や脱臭を目的としたものに
とどまっており、膜分離の向上と、高負荷での処理を可
能とするものではなかった。さらに、この方法での処理
対象は、下水(BOD濃度:200〜400mg/lと
推定される)であって、高濃度の排水(BOD濃度:
1,000mg/l以上)を対象としたものではなかっ
た。
わせた装置で活性汚泥曝気槽にオゾンを供給して、排水
を処理する方法(特開平5−23688)が提案されて
いるが、ここでのオゾン供給は、汚水1リットル当たり
0.1〜0.7mg存在させて好気的に生物処理を行う
もので、汚水中の汚水の脱色や脱臭を目的としたものに
とどまっており、膜分離の向上と、高負荷での処理を可
能とするものではなかった。さらに、この方法での処理
対象は、下水(BOD濃度:200〜400mg/lと
推定される)であって、高濃度の排水(BOD濃度:
1,000mg/l以上)を対象としたものではなかっ
た。
【0005】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであって、従来の膜分離型活性汚泥処理法の
欠点を解消し、高濃度排水を高負荷で効率よく処理する
ことのできる新しい方法を提供することを目的とする。
されたものであって、従来の膜分離型活性汚泥処理法の
欠点を解消し、高濃度排水を高負荷で効率よく処理する
ことのできる新しい方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するために、活性汚泥曝気槽と膜分離装置からな
る排水の好気的生物処理方法において、曝気槽のMLS
Sを5,000mg/l以上に保持するとともに、曝気
槽中にオゾン含有空気をオゾン量として曝気槽の水容積
1リットル当たり1日に10mg以上供給することを特
徴とする排水の処理方法を提供する。
を解決するために、活性汚泥曝気槽と膜分離装置からな
る排水の好気的生物処理方法において、曝気槽のMLS
Sを5,000mg/l以上に保持するとともに、曝気
槽中にオゾン含有空気をオゾン量として曝気槽の水容積
1リットル当たり1日に10mg以上供給することを特
徴とする排水の処理方法を提供する。
【0007】また、この発明は、上記方法において排水
のBOD濃度を1,000mg/l以上の高濃度とする
ことや、活性汚泥処理のBOD容積負荷を5kg/m3
・日以上とすることをその一つの態様としてもいる。
のBOD濃度を1,000mg/l以上の高濃度とする
ことや、活性汚泥処理のBOD容積負荷を5kg/m3
・日以上とすることをその一つの態様としてもいる。
【0008】
【作用】この発明は、MLSSを高濃度に維持して効率
的に高濃度排水を好気的に生物処理するために、活性汚
泥曝気槽と膜分離装置からなる好気的生物処理装置で曝
気槽のMLSS濃度を5、000mg/l以上に保持
し、曝気槽中にオゾンを曝気槽の水容積1リットル当た
り1日に10mg以上添加する。このようにすることで
安定した生物処理が実現できるとともに、良好な処理水
質を得ることが可能となる。つまり、この発明では、活
性汚泥曝気槽にオゾン含有空気を添加することにより、
分離膜に対する抵抗を大幅に軽減させることにより、曝
気槽でのMLSS濃度を高く保持し、曝気槽でのBOD
負荷を高く与えることができるようにしている。
的に高濃度排水を好気的に生物処理するために、活性汚
泥曝気槽と膜分離装置からなる好気的生物処理装置で曝
気槽のMLSS濃度を5、000mg/l以上に保持
し、曝気槽中にオゾンを曝気槽の水容積1リットル当た
り1日に10mg以上添加する。このようにすることで
安定した生物処理が実現できるとともに、良好な処理水
質を得ることが可能となる。つまり、この発明では、活
性汚泥曝気槽にオゾン含有空気を添加することにより、
分離膜に対する抵抗を大幅に軽減させることにより、曝
気槽でのMLSS濃度を高く保持し、曝気槽でのBOD
負荷を高く与えることができるようにしている。
【0009】この発明におけるオゾン添加は、MLSS
の膜分離効果を高める目的で行われたものであって、高
濃度の有機物を含む曝気槽混合液にオゾンを添加するた
め、オゾンに容易にそれらが反応し、曝気槽混合液1リ
ットル当たり、オゾンが0.1mg未満しか存在しな
い。そして、この発明の方法では、濃度10,000m
g/l以上のMLSSを含有する曝気槽混合液でも効率
よく膜分離することができるため、BOD濃度10,0
00mg/l以上の高濃度の排水をBOD容積負荷10
kg/m3 ・日の高負荷で処理することができ、処理装
置の大幅な小型化が可能となる。
の膜分離効果を高める目的で行われたものであって、高
濃度の有機物を含む曝気槽混合液にオゾンを添加するた
め、オゾンに容易にそれらが反応し、曝気槽混合液1リ
ットル当たり、オゾンが0.1mg未満しか存在しな
い。そして、この発明の方法では、濃度10,000m
g/l以上のMLSSを含有する曝気槽混合液でも効率
よく膜分離することができるため、BOD濃度10,0
00mg/l以上の高濃度の排水をBOD容積負荷10
kg/m3 ・日の高負荷で処理することができ、処理装
置の大幅な小型化が可能となる。
【0010】さらに詳しくこの発明における作用を説明
すると、その本質的な特徴は、曝気槽にオゾンを添加す
ることでMLSSの凝集性を高め、膜ろ過に対する抵抗
を下げることにある。曝気槽混合液にオゾンを添加し
て、MLSSの凝集性を高めることに関しては、MLS
Sの表面に存在する負電荷のゼータ電位(界面動電位)
のため、互いに反発して分散状態にあるMLSSがオゾ
ンの作用によりそのゼータ電位が中和され、MLSS間
の反発性が少なくなり、互いに凝集しやすくなるものと
思われる。しかしながら、必要以上にオゾンが添加され
た場合には、MLSSの表面は、逆に正電荷を帯びるこ
とになり、互いに反発し合うようになり、MLSSが分
散する。よって、曝気槽混合液中のオゾン濃度が0.1
mg/l未満となるようにオゾンを添加することが望ま
しい。膜分離型の活性汚泥処理にオゾンを添加した時の
効果が顕著に表われるのは、高濃度の有機物が存在する
排水であって、特に供給液のBOD濃度が1,000m
g/l以上である場合には極めて顕著である。BOD濃
度1,000mg/l以下の有機物濃度の低い排水にあ
っては、オゾンの効果はあまり認められない。すなわ
ち、オゾンと有機物との反応が少ないため、曝気槽混合
液中のオゾン濃度が上がり、逆にMLSSの分散をまね
きやすくなる。また、曝気槽におけるBOD容積負荷と
しては、5kg/m3 ・日以上の場合がとくに有効であ
る。このような大きな負荷を活性汚泥曝気槽に与える場
合には、MLSSの凝集性が悪くなるため、膜分離に大
きな抵抗を与えるが、オゾンの添加によりこの抵抗が大
幅に軽減される。一方、5kg/m 3 ・日よりも負荷の
低い場合には、MLSSの凝集性が比較的よく、オゾン
を用いなくても膜分離に対する抵抗があまり大きくない
ので、オゾン添加の利点は少ない。
すると、その本質的な特徴は、曝気槽にオゾンを添加す
ることでMLSSの凝集性を高め、膜ろ過に対する抵抗
を下げることにある。曝気槽混合液にオゾンを添加し
て、MLSSの凝集性を高めることに関しては、MLS
Sの表面に存在する負電荷のゼータ電位(界面動電位)
のため、互いに反発して分散状態にあるMLSSがオゾ
ンの作用によりそのゼータ電位が中和され、MLSS間
の反発性が少なくなり、互いに凝集しやすくなるものと
思われる。しかしながら、必要以上にオゾンが添加され
た場合には、MLSSの表面は、逆に正電荷を帯びるこ
とになり、互いに反発し合うようになり、MLSSが分
散する。よって、曝気槽混合液中のオゾン濃度が0.1
mg/l未満となるようにオゾンを添加することが望ま
しい。膜分離型の活性汚泥処理にオゾンを添加した時の
効果が顕著に表われるのは、高濃度の有機物が存在する
排水であって、特に供給液のBOD濃度が1,000m
g/l以上である場合には極めて顕著である。BOD濃
度1,000mg/l以下の有機物濃度の低い排水にあ
っては、オゾンの効果はあまり認められない。すなわ
ち、オゾンと有機物との反応が少ないため、曝気槽混合
液中のオゾン濃度が上がり、逆にMLSSの分散をまね
きやすくなる。また、曝気槽におけるBOD容積負荷と
しては、5kg/m3 ・日以上の場合がとくに有効であ
る。このような大きな負荷を活性汚泥曝気槽に与える場
合には、MLSSの凝集性が悪くなるため、膜分離に大
きな抵抗を与えるが、オゾンの添加によりこの抵抗が大
幅に軽減される。一方、5kg/m 3 ・日よりも負荷の
低い場合には、MLSSの凝集性が比較的よく、オゾン
を用いなくても膜分離に対する抵抗があまり大きくない
ので、オゾン添加の利点は少ない。
【0011】この発明で用いる分離膜としては、精密ろ
過膜(MF膜)、限外ろ過膜(UF膜)、あるいは、不
織布のような多孔質を用いることができる。分離膜を曝
気槽内に直接浸漬するか、あるいは、曝気槽とは別に膜
分離槽や膜モジュールに設置する方法等があるがいずれ
の方法を用いてもよい。また分離膜の形状は、中空糸
膜、平膜、管状膜、あるいはスパイラル膜等があるがい
ずれのものを用いてもよい。
過膜(MF膜)、限外ろ過膜(UF膜)、あるいは、不
織布のような多孔質を用いることができる。分離膜を曝
気槽内に直接浸漬するか、あるいは、曝気槽とは別に膜
分離槽や膜モジュールに設置する方法等があるがいずれ
の方法を用いてもよい。また分離膜の形状は、中空糸
膜、平膜、管状膜、あるいはスパイラル膜等があるがい
ずれのものを用いてもよい。
【0012】膜分離の方法としては、膜の外側から内側
にろ過する外圧式あるいは、膜の内側から外側にろ過す
る内圧式のいずれの方法を用いてもよい。膜面への曝気
槽混合液の移送は、水位差を利用したりポンプを介した
りして膜面を加圧して行う方法、あるいは、膜のろ過水
側から水位差を利用したりポンプを介したりして膜面を
減圧して行う方法があるがいずれの方法を用いてもよ
い。そして、活性汚泥曝気槽には、ブロアーからの空気
とオゾン発生機からのオゾン含有空気が供給されるが、
このオゾン含有空気は、ブロアーからの空気と別に曝気
槽に供給されてもよく、またブロアーからの空気と混合
されて曝気槽に供給されてもよい。
にろ過する外圧式あるいは、膜の内側から外側にろ過す
る内圧式のいずれの方法を用いてもよい。膜面への曝気
槽混合液の移送は、水位差を利用したりポンプを介した
りして膜面を加圧して行う方法、あるいは、膜のろ過水
側から水位差を利用したりポンプを介したりして膜面を
減圧して行う方法があるがいずれの方法を用いてもよ
い。そして、活性汚泥曝気槽には、ブロアーからの空気
とオゾン発生機からのオゾン含有空気が供給されるが、
このオゾン含有空気は、ブロアーからの空気と別に曝気
槽に供給されてもよく、またブロアーからの空気と混合
されて曝気槽に供給されてもよい。
【0013】
【実施例】以下実施例を示し、この発明についてさらに
詳しく説明する。実施例1 図1は、この発明の処理系統図を例示したものである。
この図1の例では、原水(1)は、活性汚泥曝気槽
(2)に供給され処理される。この活性汚泥曝気槽
(2)には、ブロアー(7)からの空気とオゾン発生機
(3)からのオゾンを含有した空気が同時に供給され
る。曝気槽混合液は、水位差を利用して、膜分離槽
(4)に移送され、ろ過ポンプ(5)を介して吸引ろ過
される。膜分離槽(4)で濃縮された汚泥は、返送ポン
プ(6)を介して、活性汚泥曝気槽(2)に返送され
る。そして、処理水槽(10)が設けられている。
詳しく説明する。実施例1 図1は、この発明の処理系統図を例示したものである。
この図1の例では、原水(1)は、活性汚泥曝気槽
(2)に供給され処理される。この活性汚泥曝気槽
(2)には、ブロアー(7)からの空気とオゾン発生機
(3)からのオゾンを含有した空気が同時に供給され
る。曝気槽混合液は、水位差を利用して、膜分離槽
(4)に移送され、ろ過ポンプ(5)を介して吸引ろ過
される。膜分離槽(4)で濃縮された汚泥は、返送ポン
プ(6)を介して、活性汚泥曝気槽(2)に返送され
る。そして、処理水槽(10)が設けられている。
【0014】表1は、この図1に例示した処理装置で、
MLSS濃度約15、000mg/lの活性汚泥曝気槽
(実効容積2001)でBOD濃度約20、000mg
/lの原水(醤油工場廃液)を1001/日(BOD容
積負荷:10kg/m3 ・日)で処理する活性汚泥処理
において、曝気槽混合液を膜面積1m2 の分離膜(中空
糸MFM膜,孔径:0.1μm)を用いて、膜の外側か
ら内側に吸引ろ過した場合の1日間での操作圧の変化を
示したものである。
MLSS濃度約15、000mg/lの活性汚泥曝気槽
(実効容積2001)でBOD濃度約20、000mg
/lの原水(醤油工場廃液)を1001/日(BOD容
積負荷:10kg/m3 ・日)で処理する活性汚泥処理
において、曝気槽混合液を膜面積1m2 の分離膜(中空
糸MFM膜,孔径:0.1μm)を用いて、膜の外側か
ら内側に吸引ろ過した場合の1日間での操作圧の変化を
示したものである。
【0015】
【表1】
【0016】表1では、曝気槽1リットル当たりの1日
のオゾンの添加量を示している。この時の曝気槽内への
空気供給量は、320N・1/minである。なお、こ
の例では曝気槽中の溶存オゾン濃度は、いずれも0.1
mg/l未満であった。この表1から明らかなように曝
気槽に添加するオゾン量が増すごとにMLSSの凝集性
が上がり、それによりMLSSの沈降性(SV24h
r:24時間静置させた場合の曝気槽に対する汚泥の占
める割合を示す)がよくなり、同時に膜分離での操作圧
の上昇も低く抑えられることが確認された。また、効果
は低いが、オゾンを曝気槽水溶液当たり1日に10mg
添加した場合にも、MLSSの沈降性の改善が見られ
た。実施例2 図1に例示した装置を用いて、連続運転を実施した。膜
分離槽の洗浄と汚泥の引き抜きを兼ねて、膜の洗浄時に
膜分離槽(4)の混合液を抜き出し、処理水槽(10)
に貯えられた膜分離処理水を処理水移送ポンプ(9)を
介して膜分離槽(4)に戻して膜を曝気洗浄し、再び膜
分離を繰り返す継続運転を行った。ここでは、膜分離槽
(4)で濃縮された汚泥の大半は、返送ポンプ(6)を
介して、活性汚泥曝気槽(2)に戻されるが、一部の汚
泥は、膜洗浄の終了時に汚泥排出ラインのバルブ(8)
が開き排出される。なお、この洗浄頻度は、1日1回と
した。
のオゾンの添加量を示している。この時の曝気槽内への
空気供給量は、320N・1/minである。なお、こ
の例では曝気槽中の溶存オゾン濃度は、いずれも0.1
mg/l未満であった。この表1から明らかなように曝
気槽に添加するオゾン量が増すごとにMLSSの凝集性
が上がり、それによりMLSSの沈降性(SV24h
r:24時間静置させた場合の曝気槽に対する汚泥の占
める割合を示す)がよくなり、同時に膜分離での操作圧
の上昇も低く抑えられることが確認された。また、効果
は低いが、オゾンを曝気槽水溶液当たり1日に10mg
添加した場合にも、MLSSの沈降性の改善が見られ
た。実施例2 図1に例示した装置を用いて、連続運転を実施した。膜
分離槽の洗浄と汚泥の引き抜きを兼ねて、膜の洗浄時に
膜分離槽(4)の混合液を抜き出し、処理水槽(10)
に貯えられた膜分離処理水を処理水移送ポンプ(9)を
介して膜分離槽(4)に戻して膜を曝気洗浄し、再び膜
分離を繰り返す継続運転を行った。ここでは、膜分離槽
(4)で濃縮された汚泥の大半は、返送ポンプ(6)を
介して、活性汚泥曝気槽(2)に戻されるが、一部の汚
泥は、膜洗浄の終了時に汚泥排出ラインのバルブ(8)
が開き排出される。なお、この洗浄頻度は、1日1回と
した。
【0017】オゾンを曝気槽(2)1リットル当たり、
1日に280mg添加した場合と全く添加しなかった場
合での膜分離の操作圧の経時変化を示したものが図2で
ある。図2から明らかなように曝気槽(2)にオゾンを
添加しない場合(B)には、毎日の洗浄にもかかわらず
操作圧の上昇が著しく数日で50cmHgまで上昇し
た。この操作圧は、ポンプによる吸引量も低下し、透過
流量の低下をまねいた。このため、膜の2次側から処理
水を約2kg/cm2 の圧力をかけて流す逆圧洗浄を行
う必要があった。この逆圧洗浄で操作圧は、ほぼ元の状
態に戻るが、時間経過とともにその頻度が多くなる傾向
を示し、また、逆圧洗浄後の操作圧の回復も低下する傾
向にあった。
1日に280mg添加した場合と全く添加しなかった場
合での膜分離の操作圧の経時変化を示したものが図2で
ある。図2から明らかなように曝気槽(2)にオゾンを
添加しない場合(B)には、毎日の洗浄にもかかわらず
操作圧の上昇が著しく数日で50cmHgまで上昇し
た。この操作圧は、ポンプによる吸引量も低下し、透過
流量の低下をまねいた。このため、膜の2次側から処理
水を約2kg/cm2 の圧力をかけて流す逆圧洗浄を行
う必要があった。この逆圧洗浄で操作圧は、ほぼ元の状
態に戻るが、時間経過とともにその頻度が多くなる傾向
を示し、また、逆圧洗浄後の操作圧の回復も低下する傾
向にあった。
【0018】それに対して、オゾンを添加した場合
(A)には、操作圧の上昇が殆ど見られず2週間の継続
運転中わずかに1cmHg上昇したのみであり、効果的
に膜分離が行われることが示された。さらに、膜分離処
理水のBOD濃度は、オゾンを添加した場合には、約4
00mg/lであるのに対し、オゾンを添加しなかった
場合には、約800mg/lと処理効果の違いも見られ
た。
(A)には、操作圧の上昇が殆ど見られず2週間の継続
運転中わずかに1cmHg上昇したのみであり、効果的
に膜分離が行われることが示された。さらに、膜分離処
理水のBOD濃度は、オゾンを添加した場合には、約4
00mg/lであるのに対し、オゾンを添加しなかった
場合には、約800mg/lと処理効果の違いも見られ
た。
【0019】
【発明の効果】以上詳しく述べたように、この発明の方
法によって活性汚泥処理装置の曝気槽にオゾンを添加す
ることにより、MLSSの凝集性が上がり、それにより
えMLSSの膜分離の効率がよくなり、活性汚泥処理を
高負荷で行うことが可能となり、処理装置が大幅に小型
化される。
法によって活性汚泥処理装置の曝気槽にオゾンを添加す
ることにより、MLSSの凝集性が上がり、それにより
えMLSSの膜分離の効率がよくなり、活性汚泥処理を
高負荷で行うことが可能となり、処理装置が大幅に小型
化される。
【図1】この発明の排水の処理方法の実施例を示す排水
の処理系統図である。
の処理系統図である。
【図2】この発明の実施例において、活性汚泥曝気槽に
オゾンを添加した場合とオゾンを添加しなかった場合の
膜分離での操作圧と経時変化との関係を示した関係図で
ある。
オゾンを添加した場合とオゾンを添加しなかった場合の
膜分離での操作圧と経時変化との関係を示した関係図で
ある。
1 原水 2 活性汚泥曝気槽 3 オゾン発生後 4 膜分離装置 5 ろ過ポンプ 6 返送ポンプ 7 ブロアー 8 バルブ 9 処理水移送ポンプ 10 処理水槽 A オゾンを添加した場合 B オゾンを添加しなかった場合
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】表1は、この図1に例示した処理装置で、
MLSS濃度約15、000mg/lの活性汚泥曝気槽
(実効容積2001)でBOD濃度約20、000mg
/lの原水(醤油工場廃液)を1001/日(BOD容
積負荷:10kg/m3 ・日)で処理する活性汚泥処理
において、曝気槽混合液を膜面積1m2 の分離膜(中空
糸MF膜,孔径:0.1μm)を用いて、膜の外側から
内側に吸引ろ過した場合の1日間での操作圧の変化を示
したものである。
MLSS濃度約15、000mg/lの活性汚泥曝気槽
(実効容積2001)でBOD濃度約20、000mg
/lの原水(醤油工場廃液)を1001/日(BOD容
積負荷:10kg/m3 ・日)で処理する活性汚泥処理
において、曝気槽混合液を膜面積1m2 の分離膜(中空
糸MF膜,孔径:0.1μm)を用いて、膜の外側から
内側に吸引ろ過した場合の1日間での操作圧の変化を示
したものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】表1では、曝気槽1リットル当たりの1日
のオゾンの添加量を示している。この時の曝気槽内への
空気供給量は、320N1/minである。なお、この
例では曝気槽中の溶存オゾン濃度は、いずれも0.1m
g/l未満であった。この表1から明らかなように曝気
槽に添加するオゾン量が増すごとにMLSSの凝集性が
上がり、それによりMLSSの沈降性(SV24hr:
24時間静置させた場合の曝気槽に対する汚泥の占める
割合を示す)がよくなり、同時に膜分離での操作圧の上
昇も低く抑えられることが確認された。また、効果は低
いが、オゾンを曝気槽水溶液当たり1日に10mg添加
した場合にも、MLSSの沈降性の改善が見られた。実施例2 図1に例示した装置を用いて、連続運転を実施した。膜
分離槽の洗浄と汚泥の引き抜きを兼ねて、膜の洗浄時に
膜分離槽(4)の混合液を抜き出し、処理水槽(10)
に貯えられた膜分離処理水を処理水移送ポンプ(9)を
介して膜分離槽(4)に戻して膜を曝気洗浄し、再び膜
分離を繰り返す継続運転を行った。ここでは、膜分離槽
(4)で濃縮された汚泥の大半は、返送ポンプ(6)を
介して、活性汚泥曝気槽(2)に戻されるが、一部の汚
泥は、膜洗浄の終了時に汚泥排出ラインのバルブ(8)
が開き排出される。なお、この洗浄頻度は、1日1回と
した。
のオゾンの添加量を示している。この時の曝気槽内への
空気供給量は、320N1/minである。なお、この
例では曝気槽中の溶存オゾン濃度は、いずれも0.1m
g/l未満であった。この表1から明らかなように曝気
槽に添加するオゾン量が増すごとにMLSSの凝集性が
上がり、それによりMLSSの沈降性(SV24hr:
24時間静置させた場合の曝気槽に対する汚泥の占める
割合を示す)がよくなり、同時に膜分離での操作圧の上
昇も低く抑えられることが確認された。また、効果は低
いが、オゾンを曝気槽水溶液当たり1日に10mg添加
した場合にも、MLSSの沈降性の改善が見られた。実施例2 図1に例示した装置を用いて、連続運転を実施した。膜
分離槽の洗浄と汚泥の引き抜きを兼ねて、膜の洗浄時に
膜分離槽(4)の混合液を抜き出し、処理水槽(10)
に貯えられた膜分離処理水を処理水移送ポンプ(9)を
介して膜分離槽(4)に戻して膜を曝気洗浄し、再び膜
分離を繰り返す継続運転を行った。ここでは、膜分離槽
(4)で濃縮された汚泥の大半は、返送ポンプ(6)を
介して、活性汚泥曝気槽(2)に戻されるが、一部の汚
泥は、膜洗浄の終了時に汚泥排出ラインのバルブ(8)
が開き排出される。なお、この洗浄頻度は、1日1回と
した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【発明の効果】以上詳しく述べたように、この発明の方
法によって活性汚泥処理装置の曝気槽にオゾンを添加す
ることにより、MLSSの凝集性が上がり、それにより
MLSSの膜分離の効率がよくなり、活性汚泥処理を高
負荷で行うことが可能となり、処理装置が大幅に小型化
される。
法によって活性汚泥処理装置の曝気槽にオゾンを添加す
ることにより、MLSSの凝集性が上がり、それにより
MLSSの膜分離の効率がよくなり、活性汚泥処理を高
負荷で行うことが可能となり、処理装置が大幅に小型化
される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 原水 2 活性汚泥曝気槽3 オゾン発生機 4 膜分離装置 5 ろ過ポンプ 6 返送ポンプ 7 ブロアー 8 バルブ 9 処理水移送ポンプ 10 処理水槽 A オゾンを添加した場合 B オゾンを添加しなかった場合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福安 繁機 愛知県豊橋市花田町斉藤1番地 イチビキ 株式会社研修所内 (72)発明者 早川 弘明 愛知県豊橋市花田町斉藤1番地 イチビキ 株式会社研修所内
Claims (3)
- 【請求項1】 活性汚泥曝気槽と膜分離装置からなる排
水の好気的生物処理方法において、曝気槽のMLSSを
5,000mg/l以上に保持するとともに、曝気槽中
にオゾン含有空気をオゾン量として曝気槽の水容積1リ
ットル当たり1日に10mg以上供給することを特徴と
する排水の処理方法。 - 【請求項2】 排水のBOD濃度が1,000mg/l
以上の高濃度であることを特徴とする請求項1の排水の
処理方法。 - 【請求項3】 活性汚泥曝気槽のBOD容積負荷が5k
g/m3 ・日以上であることを特徴とする請求項1の排
水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18957794A JPH0852488A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18957794A JPH0852488A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 排水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0852488A true JPH0852488A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16243664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18957794A Pending JPH0852488A (ja) | 1994-08-11 | 1994-08-11 | 排水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0852488A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6303034B1 (en) | 1997-05-30 | 2001-10-16 | The Japanese Research & Development Association For Environment Friendly Processing In Food Industry | Waste water ozonization process and apparatus |
CN106745701A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-05-31 | 华电水务工程有限公司 | 采用膜生物反应器处理有机废水的方法及反应装置 |
CN111533319A (zh) * | 2020-05-20 | 2020-08-14 | 北方工业大学 | 一种臭氧氧化法处理脱硫废水中cod的装置及方法 |
-
1994
- 1994-08-11 JP JP18957794A patent/JPH0852488A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6303034B1 (en) | 1997-05-30 | 2001-10-16 | The Japanese Research & Development Association For Environment Friendly Processing In Food Industry | Waste water ozonization process and apparatus |
CN106745701A (zh) * | 2016-11-30 | 2017-05-31 | 华电水务工程有限公司 | 采用膜生物反应器处理有机废水的方法及反应装置 |
CN111533319A (zh) * | 2020-05-20 | 2020-08-14 | 北方工业大学 | 一种臭氧氧化法处理脱硫废水中cod的装置及方法 |
CN111533319B (zh) * | 2020-05-20 | 2020-12-22 | 北方工业大学 | 一种臭氧氧化法处理脱硫废水中cod的装置及方法 |
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