JPH0852291A - 刺繍データ作成装置 - Google Patents

刺繍データ作成装置

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JPH0852291A
JPH0852291A JP21185794A JP21185794A JPH0852291A JP H0852291 A JPH0852291 A JP H0852291A JP 21185794 A JP21185794 A JP 21185794A JP 21185794 A JP21185794 A JP 21185794A JP H0852291 A JPH0852291 A JP H0852291A
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embroidery
stitch
line
line segment
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JP21185794A
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Masao Futamura
正生 二村
Yukiyoshi Muto
幸好 武藤
Masahiro Mizuno
雅裕 水野
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線画の刺繍縫いデータを容易に作成すると共
に、その線画を抑揚に富んで刺繍するための刺繍データ
を作成する。 【構成】 読み取った原画の画像データを細線化した後
に(S30)、ショートベクトル化処理する(S4
0)。更に、そのショートベクトルの分岐点毎に、どの
ようなショートベクトルが組合わさっているかを表わす
データを記憶する(S50)。そして、分岐点間、或い
は、端部と分岐点の距離がしきい値以下で、且つ、自由
端を有するショートベクトルが組合わさった部分には、
それ以外の部分よりも細い千鳥幅が自動的に設定され、
線画を千鳥縫いで縫う刺繍データが作成される(S6
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍データ作成装置に
関し、特に刺繍図形の線画を刺繍縫いする刺繍縫目デー
タを作成するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、工業用刺繍縫いミシンで刺繍
図形を刺繍縫いするための刺繍縫目データを作成するこ
とを目的として、イメージスキャナ装置やキーボードや
CRTディスプレイなどを備えたパーソナルコンピュー
タからなる刺繍データ作成装置が実用に供されている。
最近、種々の刺繍模様の多様化に応じて、複雑化或いは
高級化した刺繍模様の作成機能を有する装置が要望され
ている。特に、筆記文字や輪郭線などの線画を主体とし
た図形の適切な刺繍縫いを作成できることが、要望され
ている。
【0003】ところで、この種の刺繍データ作成装置に
は、一般的に、刺繍図形の線画を読み込んだ画像データ
から、線画を適切に刺繍縫いする刺繍縫目データを自動
的に作成する自動作成機能が内蔵されていないことか
ら、この刺繍データ作成装置を用いて線画の刺繍縫目デ
ータを作成する場合、線画をイメージスキャナ装置で読
み込んだ画像データをディスプレイに一旦表示させ、こ
の表示された線画について、マウス(座標入力装置)や
デジタイザなどを用いて、手作業で複数の短い線分に分
割して入力指示するとともに、綺麗な線画の刺繍縫いと
なるように、オペレータの経験や勘により、分割した複
数の線分の各々について、線画部分に適切な縫目形態
を、千鳥縫いや実用縫いなど種々の縫い形態のうちから
選択的に指示して、刺繍図形毎に刺繍縫目データを作成
するようになっている。
【0004】一方、特開昭62─170287号公報や
特開平3─295587号公報や特開平4─17469
9号公報には、イメージスキャナなどの画像読み取り装
置やディスプレイや制御装置などを備えたマイクロコン
ピュータで構成され、画像読み取り装置で読み取った画
像データに基づいて、図形の形状を抽出するとともに、
細線化処理を施し、更に複数のショートベクトルからな
る線分データに変換し、これら複数の線分データで画定
される閉領域内を、サテン縫いやタタミ縫いの縫目形態
で刺繍縫いする刺繍縫目データを作成できる刺繍データ
自動作成機能を有する刺繍データ作成装置が記載されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、線画
を適切に刺繍縫いする刺繍縫目データを自動的に作成す
る自動作成機能を備えていない刺繍データ作成装置にお
いては、刺繍図柄を手作業で複数の短い線分に分割して
入力指示したり、刺繍縫目の縫目形態や線幅(縫い幅)
を各線分毎に指示することから、特に複雑化且つ大型化
した刺繍図形の線画を刺繍縫いする刺繍縫目データを作
成する場合には、刺繍データ作成作業が煩雑化するとと
もに、多大の作業時間を必要とすることから、刺繍デー
タ作成能率が低下するという問題がある。
【0006】更に、刺繍データ自動作成機能を備えた刺
繍データ作成装置においては、線画を適切に刺繍縫いす
る刺繍縫目データを作成するようには構成されていない
ので、筆記文字や輪郭線などの線画を刺繍縫いする為の
刺繍縫目データの品質を低下しがちである、という問題
がある。つまり、この刺繍データ作成装置に、線画を刺
繍縫いする刺繍縫目データを作成できるように構成した
としても、線画を刺繍縫いする縫目形態としては、刺繍
図形の閉領域を刺繍縫いするサテン縫いやタタミ縫いの
縫目形態を用いることになり、線画を構成する線分の線
幅を変更することができず、高品質で綺麗な刺繍図形を
刺繍縫いできないとう問題がある。
【0007】本発明の目的は、線画で構成される刺繍図
形を、高品質且つ抑揚豊かな刺繍縫目で表現できる刺繍
縫目データを簡便に作成し得るような刺繍データ作成装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る刺繍デー
タ作成装置は、刺繍図形の線画を刺繍縫いする刺繍縫目
データを作成する刺繍データ作成装置において、刺繍図
形の画像データを入力する画像入力手段と、画像入力手
段で得られた画像データを受けて、複数のショートベク
トルからなる線分データに変換する線画データ変換手段
と、線画データ変換手段で変換された線分データを受
け、予め設定された種類の線分の線分データを検出する
とともに、その予め設定された種類の線分に応じた縫目
形態を決定する形態決定手段と、線画データ変換手段で
変換された線分データと、形態決定手段の検出及び決定
結果に基づいて、予め設定された種類の線分以外の線分
については、所定の縫目形態の刺繍縫目データを作成す
る一方、予め設定された種類の線分については、決定さ
れた縫目形態となる刺繍縫目データを作成する刺繍縫目
データ作成手段とを備えたものである。
【0009】ここで、前記予め設定された種類の線分
は、自由端を有する線分であって、所定長さ以下の長さ
の線分であるように構成してもよい(請求項1に従属の
請求項2)。また、前記予め設定された種類の線分に応
じた縫目形態は、所定の縫目形態の線幅よりも細い線幅
となる縫目形態であるように構成してもよい(請求項2
に従属の請求項3)。
【0010】
【作用】請求項1に係る刺繍データ作成装置において
は、画像入力手段により、刺繍図形の画像データが入力
されると、線画データ変換手段は、画像入力手段で得ら
れた画像データを受けて、複数のショートベクトルから
なる線分データに変換するので、形態決定手段は、線画
データ変換手段で変換された線分データを受け、予め設
定された種類の線分の線分データを検出するとともに、
その予め設定された種類の線分に応じた縫目形態を決定
する。そして、刺繍縫目データ作成手段は、線画データ
変換手段で変換された線分データと、形態決定手段の検
出及び決定結果に基づいて、予め設定された種類の線分
以外の線分については、所定の縫目形態の刺繍縫目デー
タを作成する一方、予め設定された種類の線分について
は、決定された縫目形態となる刺繍縫目データを作成す
る。
【0011】このように、入力された画像データが複数
のショートベクトルからなる線分データに変換され、こ
れら複数の線分データのうち、予め設定された種類の線
分に対しては、その予め設定された種類の線分に応じた
縫目形態が決定され、その予め設定された種類の線分以
外の線分については、所定の縫目形態の刺繍縫目データ
を作成する一方、予め設定された種類の線分について
は、決定された縫目形態となる刺繍縫目データが作成さ
れるので、この予め設定された種類の線分の設定如何で
は、刺繍図形に含まれる線画の特殊な線分については、
それ以外の線分とは異なる縫目形態で刺繍縫いされるの
で、その刺繍図形を高品質で且つ綺麗な刺繍縫目で表現
できる刺繍縫目データを簡単に作成できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、刺繍図形の線画を刺繍縫いする
刺繍縫目データを作成する刺繍データ作成装置に本発明
を適用した場合のものである。図1に示すように、刺繍
データ作成装置1は、基本的には、文字や画像を表示す
る液晶ディスプレイ2と、刺繍図形30の読み取りや画
像処理を実行させる為の操作キー3・4と、刺繍図形3
0を読み取るイメージスキャナ装置5と、不揮発性のフ
ラッシュメモリからなるメモリカード6を着脱可能な外
部記憶装置7と、これらが接続された制御本体部8とか
ら構成されている。
【0013】次に、刺繍データ作成装置1の制御系は、
図2のブロック図に示すように構成されている。前記制
御本体部8に制御装置CDが内蔵され、この制御装置C
Dの入出力インターフェース12には、2つの操作キー
3・4と、イメージスキャナ装置5と、外部記憶装置7
と、液晶ディスプレイ(LCD)2に表示データを出力
する為のビデオRAMを有するディスプレイコントロー
ラ(LCDC)9とが夫々接続されている。
【0014】制御装置CDは、CPU10と、このCP
U10にデータバスなどのバス13を介して接続された
入出力インターフェース12と、ROM11及びRAM
20とから構成されている。ROM11には、読み取ら
れた線画画像データに基づいてディスプレイコントロー
ラ9を制御する表示駆動制御プログラム、本願特有の後
述の刺繍データ作成制御の制御プログラムなどが格納さ
れている。
【0015】RAM20には、イメージスキャナ装置5
で読み取られた刺繍図形30の画像データを格納する画
像データメモリ21と、この画像データから変換された
線分データを格納する線分データメモリ22と、これら
線分データの節点の組み合わせの情報やその節点の種類
などの情報からなる縫目形態情報を格納する縫目形態情
報メモリ23と、求められた刺繍縫目データを格納する
縫目データメモリ24に加えて、CPU10で演算した
演算結果を一時的に格納するメモリなど、各種のメモリ
が必要に応じて設けられている。
【0016】次に、刺繍データ作成装置1の制御装置C
Dで行なわれる刺繍データ作成制御のルーチンについ
て、図3のフローチャートに基いて説明する。尚、図中
符号Si(i=10、20、30・・・・)は各ステッ
プである。ここで、イメージスキャナ装置5で読み込む
刺繍図形30は、図4に示すように、「ネコの顔」が
「黒」の輪郭線31で描かれた線画である。
【0017】前記操作キー3が操作されると、この制御
が開始され、先ずS10においては、その刺繍図形30
上に載置したイメージスキャナ装置5を、所定方向に手
動で移動させることにより、刺繍図形を読み取って、2
値のビットマップデータからなる画像データに変換し
て、画像データメモリ21に格納する画像データ入力処
理が実行される。
【0018】次のS20においては、画像データメモリ
21の画像データに基づいて、画像中の有効な連結成分
図形(画素が相互に連接しているひと纏まりの図形)を
個別に抽出する為に、先ず境界線抽出処理が実行され
る。この境界線抽出処理には、例えば、画像図形処理技
法として、周知の境界線追跡アルゴリズムを適用するこ
とで実現され、その際の連結性判定は、4連結或いは8
連結の何れでも可能であるが、そのアルゴリズムの詳細
な説明については、本発明の本質部分でないので割愛す
る。
【0019】本実施例の刺繍図形30の画像データにつ
いて、この境界線抽出処理により抽出された境界線を図
5に示す。この図5おいて、各境界線L0〜L4は表現
の都合上、各輪郭線を連続させた線画で描いてあるが、
実際には、1ドット幅の画素による連鎖になっている。
ここで、「ネコの顔」の刺繍図形30の、「ネコの顔全
体」である最外側形状は境界線L0で表され、「実際の
ネコの顔」は境界線L1で表され、「ネコの口」は境界
線L2で表され、また「ネコの左目」は境界線L3で表
され、更に「ネコの右目」は境界線L4で表されてい
る。
【0020】次のS30においては、S20で求められ
た境界線L0〜L4のデータに基づいて、これら境界線
L0〜L4が表す連結成分図形の細線化処理が実行され
る。即ち、「ネコの顔全体」の境界線L0と「実際のネ
コの顔」の境界線L1とで囲まれるビットマップデータ
と、境界線L0と「ネコの右目」の境界線L4とで囲ま
れるビットマップデータと、「ネコの左目」は境界線L
3で囲まれるビットマップデータと、「ネコの右目」の
境界線L4で囲まれるビットマップデータとの各々につ
いて、その境界側、つまり外側に位置する「1」のビッ
トデータから順次、所定の演算規則に基づいて削除する
削除処理を、削除対象となる「1」のビットデータが無
くなるまで繰り返して実行され、最終的に残存する1ド
ット列状の連結ビットデータを求める細線化処理が実行
される。
【0021】ここで、細線化の為の画素削除処理に用い
る削除処理規則について、その詳細な説明を省略する
が、要するに、品質の良い細線図形を得る為の種々の技
法が存在し、周知の何れの細線化技法を用いることも可
能である。例えば、「ネコの顔」の刺繍図形30につい
て細線化処理された細線化画像を図6に示す。
【0022】次のS40においては、S30で求められ
た細線化画像データについて、方向と長さとを有する、
複数のショートベクトルからなる線分データに変換処理
される。 このショートベクトル化演算技法としては、
細線化画像データの任意のビットデータを検索開始点デ
ータとして、細線化画像を構成するビットデータの連鎖
を順に辿りながら、適当な距離毎にビットデータをサン
プルして、形状特徴点を得る演算技法や、また基準ベク
トルを予め設定し、その基準ベクトルとの差分を動的に
評価することで、適切な特徴点を得る演算技法などを用
いてもよい。
【0023】このようにして、前記「ネコの顔」の細線
化画像データについて求められた、複数のショートベク
トルからなる線分データを図7に示す。この線分データ
において、ショートベクトルの自由端点又は、3つ以上
のショートベクトルが接続されている分岐点を「白丸」
で表し、2つのショートベクトルが順次接続される接続
点を「黒丸」で表してある。以下、これら「白丸」で表
された自由端点又は分岐点を節点という。また、この節
点や接続点を、符号Nn(n=1、2、3・・・)で表
す。
【0024】次のS50においては、S40で求められ
た線分データに基づいて、予め設定された種類の線分の
線分データが検出されるとともに、その検出された線分
に応じた縫目形態を決定する縫目形態決定処理が実行さ
れる。即ち、S40で求められた全ての線分データにつ
いて、先ず相互に隣接する2節点の組み合わせが順次求
められて、縫目形態情報メモリ23に格納される。例え
ば、「ネコの顔」の場合には、図8に示すように、19
組の2節点組み合わせが求められる。
【0025】次に、これら2節点の組み合わせの属性、
つまり接続関係が検索される。この場合、自由端点の節
点を符号「E」で表し、分岐点の節点を符号「B」で表
すと、2つの節点の組み合わせとして、「B,B」、
「B,E」、「E,E」の3種類の何れかに該当する。
例えば、「ネコの顔」の場合には、図8に示すように、
これら19組の2節点組み合わせの各々について、図示
のような節点の種類が夫々対応付けて格納される。
【0026】更に、これら求められた節点の種類のう
ち、節点の組み合わせが、「B,E」又は「E,E」の
組み合わせだけが選択され、更にこれらの節点組み合わ
せの各々について、一方の節点から他方の節点に至る最
短経路を構成する複数のショートベクトルの長さの和が
求められ、縫目形態情報メモリ23に格納される。例え
ば、図8に示すように、組み合わせ番号「1」について
は、ベクトルN45N46の長さにベクトルN46N1
0の長さを加算したショートベクトルN10N45の長
さ「7.2mm 」が求められる。そして、以下同様にして、
組み合わせ番号「19」まで順次、ショートベクトルの
長さの和が求められる。
【0027】そして、このように求められたショートベ
クトルの長さの和が、所定のしきい値として、「10mm」
よりも長いときには、これら節点の組み合わせを構成す
る各ショートベクトルの線分に対して、千鳥縫いの線幅
(縫い幅)として、「2.0mm」が設定されるとともに、
ショートベクトルの長さの和が、しきい値「10mm」以下
のときには、これら設定の組み合わせを構成する各ショ
ートベクトルの線分に対して、千鳥縫いの線幅として、
「1.2mm 」が設定される(図8参照)。
【0028】次のS60においては、S40で求められ
た複数の線分データと、S50で求められた千鳥縫いの
線幅データに基づいて、設定された千鳥縫いの線幅で各
線分を夫々刺繍縫いする刺繍縫目データが作成され、縫
目データメモリ24に格納される。その後、適宜、縫目
データメモリ24に格納された刺繍縫目データが読み出
されて、外部記憶装置7に装着されたメモリカード6に
登録される。
【0029】このように求められた刺繍縫目データに基
づいて、刺繍図形「ネコの顔」30は、図9に示すよう
に、刺繍縫いされる。このとき、ネコの「ヒゲ」と「左
右両目」の線分以外の線分については、「2.0mm 」の線
幅で千鳥縫いされる一方、これら「ヒゲ」と「左右両
目」の線分については、これらの線分以外の線幅「2.0m
m 」よりも細い「1.2mm 」の線幅で千鳥縫いされる。こ
れにより、刺繍図形「ネコの顔」30を、抑揚に富んだ
体裁の良い刺繍縫目で刺繍縫いできる。
【0030】次に、刺繍データ作成制御により、予め設
定された種類の線分の線分データを、線幅の細い千鳥縫
いで刺繍縫いする刺繍縫目データを作成する作用につい
て説明する。入力された、刺繍図形「ネコの顔」30の
画像データが複数のショートベクトルからなる線分デー
タに変換され、これら複数の線分データのうち、節点の
組み合わせが、「B,E」又は「E,E」の組み合わせ
だけが選択され、更にこれらの節点組み合わせのうち、
節点の組み合わせを構成する各ショートベクトルの線分
の和が、しきい値「10mm」よりも長いときには、千鳥縫
いの線幅として、「2.0mm 」が設定されるとともに、
「ネコの目」や「ヒゲ」に対応するショートベクトルの
長さの和が、しきい値「10mm」以下のときには、これら
設定の組み合わせを構成する各ショートベクトルの線分
に対して、千鳥縫いの線幅として、「1.2mm 」が設定さ
れる。そして、複数の線分データと、千鳥縫いの線幅デ
ータに基づいて、設定された千鳥縫いの線幅で各線分を
夫々刺繍縫いする刺繍縫目データが作成される。これに
より、「ネコの目」や「ヒゲ」の線分を、これら「ネコ
の目」や「ヒゲ」の線分以外の線分よりも細い線幅で千
鳥縫いでき、刺繍図形「ネコの顔」30を、抑揚に飛ん
だ体裁の良い刺繍縫目で刺繍縫いできる。
【0031】尚、千鳥縫いの線幅を決定するしきい値と
して、「10mm」に加えて、例えば、「3mm 」を設け、こ
のしきい値「3mm 」以下のときには、線幅を更に小さく
する為に、三重縫いや直線状の実用縫いなどの縫目形態
を決定するように構成したり、あるいは、ショートベク
トルの長さの和をLとしてLがしきい値以下の場合に、
α+β・L(α,βは定数)のような式で縫い幅を算出
する等、本発明の技術的思想の範囲内において、前記実
施例の制御に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に
基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0032】
【発明の効果】請求項1に係る刺繍データ作成装置によ
れば、画像入力手段と、線画データ変換手段と、形態決
定手段と、刺繍縫目データ作成手段とを設け、入力され
た画像データが複数のショートベクトルからなる線分デ
ータに変換され、これら複数の線分データのうち、予め
設定された種類の線分に対しては、その予め設定された
種類の線分に応じた縫目形態が決定され、その予め設定
された種類の線分以外の線分については、所定の縫目形
態の刺繍縫目データを作成する一方、予め設定された種
類の線分については、決定された縫目形態となる刺繍縫
目データが作成されるので、この予め設定された種類の
線分の設定如何では、刺繍図形に含まれる線画の特殊な
線分については、それ以外の線分とは異なる縫目形態で
刺繍縫いできるので、その刺繍図形を高品質で且つ綺麗
な刺繍縫目で表現できる刺繍縫目データを簡単に作成す
ることができる。
【0033】請求項2に係る刺繍データ作成装置によれ
ば、前記予め設定された種類の線分は、自由端を有する
線分であって、所定長さ以下の長さの線分であることか
ら、刺繍図形の主体的な線画に対して付随的に設けられ
た、自由端を有する所定長さ以下の長さの線分について
は、その線分に応じた縫目形態で刺繍縫いでき、その刺
繍図形を抑揚に飛んだ刺繍縫目で表現できる刺繍縫目デ
ータを簡単に作成することができる。
【0034】請求項3に係る刺繍データ作成装置によれ
ば、前記予め設定された種類の線分に応じた縫目形態
は、所定の縫目形態の線幅よりも細い線幅となる縫目形
態であることから、刺繍図形の主体的な線画に対して付
随的に設けられた、自由端を有する所定長さ以下の長さ
の線分については、所定の縫目形態の線幅よりも細い線
幅となる縫目形態で刺繍縫いでき、その刺繍図形を抑揚
に富んだ体裁の良い刺繍縫目で表現できる刺繍縫目デー
タを簡単に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刺繍データ作成装置の斜視図である。
【図2】刺繍データ作成装置の制御系のブロック図であ
る。
【図3】刺繍データ作成制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図4】「ネコの顔」の刺繍図形を示す図である。
【図5】刺繍図形について求められた境界線データを示
す図である。
【図6】刺繍図形の細線化画像データを示す図である。
【図7】変換された複数のショートベクトルからなる線
分データを示す図である。
【図8】縫目形態情報メモリのデータ構成を説明する説
明図である。
【図9】刺繍図形の線画を刺繍縫いした刺繍縫目を示す
図である。
【符号の説明】
1 刺繍データ作成装置 10 CPU 11 ROM 20 RAM 23 縫目形態情報メモリ 24 縫目データメモリ CD 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍図形の線画を刺繍縫いする刺繍縫目
    データを作成する刺繍データ作成装置において、 前記刺繍図形の画像データを入力する画像入力手段と、 前記画像入力手段で得られた画像データを受けて、複数
    のショートベクトルからなる線分データに変換する線画
    データ変換手段と、 前記線画データ変換手段で変換された線分データを受
    け、予め設定された種類の線分の線分データを検出する
    とともに、その予め設定された種類の線分に応じた縫目
    形態を決定する形態決定手段と、 前記線画データ変換手段で変換された線分データと、形
    態決定手段の検出及び決定結果に基づいて、予め設定さ
    れた種類の線分以外の線分については、所定の縫目形態
    の刺繍縫目データを作成する一方、予め設定された種類
    の線分については、決定された縫目形態となる刺繍縫目
    データを作成する刺繍縫目データ作成手段と、 を備えたことを特徴とする刺繍データ作成装置。
  2. 【請求項2】 前記予め設定された種類の線分は、自由
    端を有する線分であって、所定長さ以下の長さの線分で
    あることを特徴とする請求項1に記載の刺繍データ作成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記予め設定された種類の線分に応じた
    縫目形態は、前記所定の縫目形態の線幅よりも細い線幅
    となる縫目形態であることを特徴とする請求項2に記載
    の刺繍データ作成装置。
JP21185794A 1994-08-11 1994-08-11 刺繍データ作成装置 Pending JPH0852291A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100406774B1 (ko) * 1995-08-22 2004-04-03 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 자수데이터작성장치
CN101781833A (zh) * 2010-02-10 2010-07-21 佛山市源田床具机械有限公司 一种数控绗缝加工程序的生成方法

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