JPH0852207A - 血液透析方法および装置 - Google Patents
血液透析方法および装置Info
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- JPH0852207A JPH0852207A JP6210688A JP21068894A JPH0852207A JP H0852207 A JPH0852207 A JP H0852207A JP 6210688 A JP6210688 A JP 6210688A JP 21068894 A JP21068894 A JP 21068894A JP H0852207 A JPH0852207 A JP H0852207A
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M2205/00—General characteristics of the apparatus
- A61M2205/70—General characteristics of the apparatus with testing or calibration facilities
- A61M2205/705—Testing of filters for leaks
Abstract
(57)【要約】
【目的】透析液を透析液濾過要素（エンドトキシン除去
フィルター）を通過せしめ透析要素に供給してなる血液
透析システムにおいて、透析液濾過要素における濾過膜
の性能検査を、当該システムに透析液濾過要素を取り付
けたまま行う血液透析システムの提供。 【構成】透析液供給源と血液透析要素（ダイアライザ
ー）の透析液室とを結合する透析液供給管路に設置され
る透析液濾過要素（エンドトキシン除去フィルター）の
前後において透析液供給管路に流路開閉要素を設け、血
液透析がなされていない時間帯において、これら流路開
閉要素にて透析液供給管路を閉塞し、形成された閉塞区
間において、透析液濾過要素の濾過膜の片側から透析液
を排除するとともに排除した空間を気体（空気）により
加圧し、この加圧の状態を検知することにより、濾過膜
の正常、異常を判定するようにした血液透析方法あるい
は装置。
フィルター）を通過せしめ透析要素に供給してなる血液
透析システムにおいて、透析液濾過要素における濾過膜
の性能検査を、当該システムに透析液濾過要素を取り付
けたまま行う血液透析システムの提供。 【構成】透析液供給源と血液透析要素（ダイアライザ
ー）の透析液室とを結合する透析液供給管路に設置され
る透析液濾過要素（エンドトキシン除去フィルター）の
前後において透析液供給管路に流路開閉要素を設け、血
液透析がなされていない時間帯において、これら流路開
閉要素にて透析液供給管路を閉塞し、形成された閉塞区
間において、透析液濾過要素の濾過膜の片側から透析液
を排除するとともに排除した空間を気体（空気）により
加圧し、この加圧の状態を検知することにより、濾過膜
の正常、異常を判定するようにした血液透析方法あるい
は装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば血液透析方法お
よび装置に関する。更に詳しくは、透析液貯蔵槽から取
り出した透析液を透析液濾過要素を通し液中の不純物、
特にエンドトキシンを除去しながら血液透析要素に連続
的に供給する血液透析方法および装置に関する。
よび装置に関する。更に詳しくは、透析液貯蔵槽から取
り出した透析液を透析液濾過要素を通し液中の不純物、
特にエンドトキシンを除去しながら血液透析要素に連続
的に供給する血液透析方法および装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】血液透析装置は、既に知られ、広く実用
化されており、その代表的なものは、例えば特公昭５６
ー８２号公報、特公昭６１ー２５３８２号公報に記載さ
れている。血液透析には、透析液が使用されるが、最
近、貯蔵槽に用意された透析液を透析液濾過要素を通
し、液中の不純物、特にエンドトキシンを除去しながら
血液透析要素に連続的に供給する血液透析方法および装
置が実用化されている。また、この際に使用される透析
液濾過要素としての透析液用精密濾過フィルター（エン
ドトキシン除去フィルター）も単体で市販されており、
このフィルターならびに調整済の透析液が収納されてい
る透析液貯蔵槽と血液透析要素とを結合する透析液供給
管が、この透析液供給管にこのフィルターを交換自在に
介在させて用いることができるように、設計されている
血液透析装置も実用化されている。
化されており、その代表的なものは、例えば特公昭５６
ー８２号公報、特公昭６１ー２５３８２号公報に記載さ
れている。血液透析には、透析液が使用されるが、最
近、貯蔵槽に用意された透析液を透析液濾過要素を通
し、液中の不純物、特にエンドトキシンを除去しながら
血液透析要素に連続的に供給する血液透析方法および装
置が実用化されている。また、この際に使用される透析
液濾過要素としての透析液用精密濾過フィルター（エン
ドトキシン除去フィルター）も単体で市販されており、
このフィルターならびに調整済の透析液が収納されてい
る透析液貯蔵槽と血液透析要素とを結合する透析液供給
管が、この透析液供給管にこのフィルターを交換自在に
介在させて用いることができるように、設計されている
血液透析装置も実用化されている。
【０００３】また、血液透析を行うための血液透析要素
としての透析膜が内在した血液透析フィルター（ダイア
ライザー）も単体で市販されており、この血液透析フィ
ルターも血液透析装置に対して交換自在に設計されてい
る。
としての透析膜が内在した血液透析フィルター（ダイア
ライザー）も単体で市販されており、この血液透析フィ
ルターも血液透析装置に対して交換自在に設計されてい
る。
【０００４】一方、実際の血液透析において、血液透析
要素と透析液濾過要素との交換頻度は、前者の血液透析
要素が透析患者毎に交換されるのに対し、後者の透析液
濾過要素の方は、比較的長期間継続使用されることが多
いが、透析液濾過要素の透析液濾過膜の異常（損傷など
による濾過性能低下）による事故発生を未然に防ぐた
め、かなりの安全性をみて一定期間で透析液濾過要素を
交換することが行われていた。
要素と透析液濾過要素との交換頻度は、前者の血液透析
要素が透析患者毎に交換されるのに対し、後者の透析液
濾過要素の方は、比較的長期間継続使用されることが多
いが、透析液濾過要素の透析液濾過膜の異常（損傷など
による濾過性能低下）による事故発生を未然に防ぐた
め、かなりの安全性をみて一定期間で透析液濾過要素を
交換することが行われていた。
【０００５】しかし、そこで、継続使用中に、所望の時
間間隔で透析液濾過要素の透析液濾過膜の損傷の有無
を、透析液濾過要素を血液透析装置から外すことなくそ
のままの取付け状態で、すなわちオンラインで検査し、
正常なものについては更に一定期間継続使用ができるよ
うにし、透析液濾過要素の交換頻度を少なくすることが
望まれ始めた。
間間隔で透析液濾過要素の透析液濾過膜の損傷の有無
を、透析液濾過要素を血液透析装置から外すことなくそ
のままの取付け状態で、すなわちオンラインで検査し、
正常なものについては更に一定期間継続使用ができるよ
うにし、透析液濾過要素の交換頻度を少なくすることが
望まれ始めた。
【０００６】
【発明が解決しょうとする課題】上述のような要望に対
し、本発明は血液透析のために透析装置を使用していな
い時間帯に、透析液貯蔵槽と血液透析要素とを結合する
透析液供給管路に設けられた透析液濾過要素（エンドト
キシン除去フィルター）の性能を、簡便な手法により、
検査する機能を付加した血液透析方法および装置を提供
することを目的とするものである。
し、本発明は血液透析のために透析装置を使用していな
い時間帯に、透析液貯蔵槽と血液透析要素とを結合する
透析液供給管路に設けられた透析液濾過要素（エンドト
キシン除去フィルター）の性能を、簡便な手法により、
検査する機能を付加した血液透析方法および装置を提供
することを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、（イ）透析液
供給源、（ロ）透析液濾過膜とその一方側に形成された
未濾過透析液室とその他方側に形成された濾過済透析液
室とを有する透析液濾過要素、（ハ）透析膜とその一方
側に形成された透析液流路とその他方側に形成された血
液流路とを有する血液透析要素、（ニ）前記透析液供給
源と前記未濾過透析液室とを結合する未濾過透析液供給
管路、（ホ）前記濾過済透析液室と前記透析液流路とを
結合する濾過済透析液供給管路、および、（ヘ）前記透
析液流路から使用済透析液を排出する使用済透析液排出
管路からなる血液透析装置を用いて、未濾過透析液を前
記透析液供給源から前記未濾過透析液供給管路を通じて
前記未濾過透析液室に供給し、前記透析液濾過膜を通過
して得られた濾過済透析液を前記濾過済透析液室から前
記濾過済透析液供給管路を通じて前記透析液流路に供給
し、前記透析膜を介して前記血液流路を流れる血液と前
記透析液流路を流れる濾過済透析液との間で血液透析を
なさしめ、前記使用済透析液を前記使用済透析液排出管
路から排出してなる血液透析方法において、血液透析を
停止しているときに、前記未濾過透析液室あるいは前記
濾過済透析液室の液体を加圧気体で置換し、その際の加
圧状態を検知することにより前記透析液濾過膜の損傷の
有無を判定することを特徴とする血液透析方法であり、
これにより上記目的を達成するものである。
供給源、（ロ）透析液濾過膜とその一方側に形成された
未濾過透析液室とその他方側に形成された濾過済透析液
室とを有する透析液濾過要素、（ハ）透析膜とその一方
側に形成された透析液流路とその他方側に形成された血
液流路とを有する血液透析要素、（ニ）前記透析液供給
源と前記未濾過透析液室とを結合する未濾過透析液供給
管路、（ホ）前記濾過済透析液室と前記透析液流路とを
結合する濾過済透析液供給管路、および、（ヘ）前記透
析液流路から使用済透析液を排出する使用済透析液排出
管路からなる血液透析装置を用いて、未濾過透析液を前
記透析液供給源から前記未濾過透析液供給管路を通じて
前記未濾過透析液室に供給し、前記透析液濾過膜を通過
して得られた濾過済透析液を前記濾過済透析液室から前
記濾過済透析液供給管路を通じて前記透析液流路に供給
し、前記透析膜を介して前記血液流路を流れる血液と前
記透析液流路を流れる濾過済透析液との間で血液透析を
なさしめ、前記使用済透析液を前記使用済透析液排出管
路から排出してなる血液透析方法において、血液透析を
停止しているときに、前記未濾過透析液室あるいは前記
濾過済透析液室の液体を加圧気体で置換し、その際の加
圧状態を検知することにより前記透析液濾過膜の損傷の
有無を判定することを特徴とする血液透析方法であり、
これにより上記目的を達成するものである。
【０００８】また、本発明は、（イ）透析液供給源、
（ロ）透析液濾過膜とその一方側に形成された未濾過透
析液室とその他方側に形成された濾過済透析液室とを有
する透析液濾過要素、（ハ）透析膜とその一方側に形成
された透析液流路とその他方側に形成された血液流路と
を有する血液透析要素、（ニ）前記透析液供給源と前記
未濾過透析液室とを結合する未濾過透析液供給管路、
（ホ）前記濾過済透析液室と前記透析液流路とを結合す
る濾過済透析液供給管路、および、（ヘ）前記透析液流
路から使用済透析液を排出する使用済透析液排出管路か
らなる血液透析装置において、（ト）前記未濾過透析液
供給管路に第１の流路開閉手段が設けられ、（チ）前記
濾過済透析液供給管路に第２の流路開閉手段が設けら
れ、（リ）該第２の流路開閉手段と前記濾過済透析液室
との間の位置において前記濾過済透析液供給管路に加圧
気体供給管路が結合され、（ヌ）該加圧気体供給管路に
第３の流路開閉手段が設けられ、（ル）前記第１の流路
開閉手段と前記未濾過透析液室との間の位置において前
記未濾過透析液供給管路に流体排出管路が結合され、
（ヲ）該流体排出管路に第４の流路開閉手段が設けら
れ、（ワ）前記濾過済透析液室の加圧気体の圧力を、検
出する圧力検出手段が設けられ、（カ）血液透析を行っ
ていないときに、前記第１の流路開閉手段にて前記未濾
過透析液供給管路、および、前記第２の流路開閉手段に
て前記濾過済透析液供給管路をそれぞれ閉止の状態とな
し、前記第３の流路開閉手段にて前記加圧気体供給管
路、および、前記第４の流路開閉手段にて前記流体排出
管路をそれぞれ開放の状態となし、前記加圧気体供給管
路から濾過済透析液供給管路へと供給される加圧気体に
て前記濾過済透析液室の濾過済透析液を前記透析液濾過
膜を通して前記未濾過透析液室側に流出させ、前記透析
液濾過膜に加圧気体を作用せしめ、このときの前記濾過
済透析液室の加圧状態を前記圧力検出手段にて検出し、
所定の加圧状態が維持されるか否かにより、前記透析液
濾過膜の正常、異常を検知するようにしたことを特徴と
する血液透析装置であり、これにより上記目的を達成す
るものである。
（ロ）透析液濾過膜とその一方側に形成された未濾過透
析液室とその他方側に形成された濾過済透析液室とを有
する透析液濾過要素、（ハ）透析膜とその一方側に形成
された透析液流路とその他方側に形成された血液流路と
を有する血液透析要素、（ニ）前記透析液供給源と前記
未濾過透析液室とを結合する未濾過透析液供給管路、
（ホ）前記濾過済透析液室と前記透析液流路とを結合す
る濾過済透析液供給管路、および、（ヘ）前記透析液流
路から使用済透析液を排出する使用済透析液排出管路か
らなる血液透析装置において、（ト）前記未濾過透析液
供給管路に第１の流路開閉手段が設けられ、（チ）前記
濾過済透析液供給管路に第２の流路開閉手段が設けら
れ、（リ）該第２の流路開閉手段と前記濾過済透析液室
との間の位置において前記濾過済透析液供給管路に加圧
気体供給管路が結合され、（ヌ）該加圧気体供給管路に
第３の流路開閉手段が設けられ、（ル）前記第１の流路
開閉手段と前記未濾過透析液室との間の位置において前
記未濾過透析液供給管路に流体排出管路が結合され、
（ヲ）該流体排出管路に第４の流路開閉手段が設けら
れ、（ワ）前記濾過済透析液室の加圧気体の圧力を、検
出する圧力検出手段が設けられ、（カ）血液透析を行っ
ていないときに、前記第１の流路開閉手段にて前記未濾
過透析液供給管路、および、前記第２の流路開閉手段に
て前記濾過済透析液供給管路をそれぞれ閉止の状態とな
し、前記第３の流路開閉手段にて前記加圧気体供給管
路、および、前記第４の流路開閉手段にて前記流体排出
管路をそれぞれ開放の状態となし、前記加圧気体供給管
路から濾過済透析液供給管路へと供給される加圧気体に
て前記濾過済透析液室の濾過済透析液を前記透析液濾過
膜を通して前記未濾過透析液室側に流出させ、前記透析
液濾過膜に加圧気体を作用せしめ、このときの前記濾過
済透析液室の加圧状態を前記圧力検出手段にて検出し、
所定の加圧状態が維持されるか否かにより、前記透析液
濾過膜の正常、異常を検知するようにしたことを特徴と
する血液透析装置であり、これにより上記目的を達成す
るものである。
【０００９】なお、上記本発明に係る血液透析方法にお
いて、透析液濾過要素の透析液濾過膜の正常、異常（特
に破損）を検知するのに、透析液濾過要素の未濾過透析
液室あるいは濾過済透析液室のいずれかに、特に、加圧
気体を作用せしめることにした理由は、もともと内在す
る未濾過透析液あるいは濾過済透析液を加圧して透析液
濾過膜の性能を検知することも考えられるが、透析液濾
過膜の透過性が液体よりも悪い気体を用いた方が、透析
液濾過膜の損傷がより正確に検知できることによる。
いて、透析液濾過要素の透析液濾過膜の正常、異常（特
に破損）を検知するのに、透析液濾過要素の未濾過透析
液室あるいは濾過済透析液室のいずれかに、特に、加圧
気体を作用せしめることにした理由は、もともと内在す
る未濾過透析液あるいは濾過済透析液を加圧して透析液
濾過膜の性能を検知することも考えられるが、透析液濾
過膜の透過性が液体よりも悪い気体を用いた方が、透析
液濾過膜の損傷がより正確に検知できることによる。
【００１０】また、なお、上記本発明に係る血液透析方
法は、透析液濾過要素の透析液濾過膜の正常、異常（特
に破損）を検知するのに、透析液濾過要素の未濾過透析
液室あるいは濾過済透析液室のいずれかに、特に、加圧
気体を作用せしめることを要件としているが、勿論、血
液透析開始前、終了後通常は血液透析装置の洗浄は完全
に行われるが、未濾過透析液室側に加圧気体を作用せし
めて検査しているときに透析液濾過要素を通して未濾過
透析液室の不純物が濾過済透析液室側あるいはさらに血
液透析要素側に移動を防ぐために、加圧気体を作用せし
めるのは、濾過済透析液室側の方が好ましく、そのた
め、上記本発明に係る血液透析装置は、この好ましい方
の方法を実施するための具体的装置に特定されている。
法は、透析液濾過要素の透析液濾過膜の正常、異常（特
に破損）を検知するのに、透析液濾過要素の未濾過透析
液室あるいは濾過済透析液室のいずれかに、特に、加圧
気体を作用せしめることを要件としているが、勿論、血
液透析開始前、終了後通常は血液透析装置の洗浄は完全
に行われるが、未濾過透析液室側に加圧気体を作用せし
めて検査しているときに透析液濾過要素を通して未濾過
透析液室の不純物が濾過済透析液室側あるいはさらに血
液透析要素側に移動を防ぐために、加圧気体を作用せし
めるのは、濾過済透析液室側の方が好ましく、そのた
め、上記本発明に係る血液透析装置は、この好ましい方
の方法を実施するための具体的装置に特定されている。
【００１１】以下、本発明を、その具体的実施例を用い
て図面を参照しながら、更に説明する。図１は、本発明
に係る血液透析装置の一例の模式図で、図２は、本発明
に係る血液透析装置の他の例の模式図で、図１に示した
実施例において、血液透析要素を複数個装備した場合の
ものである。
て図面を参照しながら、更に説明する。図１は、本発明
に係る血液透析装置の一例の模式図で、図２は、本発明
に係る血液透析装置の他の例の模式図で、図１に示した
実施例において、血液透析要素を複数個装備した場合の
ものである。
【００１２】図１において、本発明に係る血液透析装置
は、透析液供給源（通常は、予め調合された透析液が貯
留されているタンク）１、透析液濾過膜（エンドトキシ
ン除去フィルター、ポリスルホン製中空糸使用精密濾過
フィルター−ＴＥＴ−１．０東レ・メディカル株式会社
製）３とその一方側に形成された未濾過透析液室４とそ
の他方側に形成された濾過済透析液室５とを有する透析
液濾過要素２、透析膜７とその一方側に形成された透析
液流路８とその他方側に形成された血液流路９（透析を
受ける患者からの血液を導入する血液流入管路１３と透
析済血液を患者に戻す血液流出管路１４とが結合され
る）とを有する血液透析要素６、前記透析液供給源１と
前記未濾過透析液室４とを結合する未濾過透析液供給管
路１０、前記濾過済透析液室５と前記透析液流路８とを
結合する濾過済透析液供給管路１１、および、前記透析
液流路８から使用済透析液を排出する使用済透析液排出
管路１２からなる従来の血液透析装置において、前記未
濾過透析液供給管路１０に第１の流路開閉手段１５を設
け、前記濾過済透析液供給管路１１に第２の流路開閉手
段１６を設け、該第２の流路開閉手段１６と前記濾過済
透析液室５との間の位置において前記濾過済透析液供給
管路１１に加圧気体供給管路１７を結合し、該加圧気体
供給管路１７に第３の流路開閉手段１８を設け、前記第
１の流路開閉手段１５と前記未濾過透析液室４との間の
位置において前記未濾過透析液供給管路１０に流体排出
管路１９を結合し、該流体排出管路１９に第４の流路開
閉手段２０を設け、前記濾過済透析液室５の加圧気体の
圧力を検出する圧力検出手段２１を装備した装置であ
る。
は、透析液供給源（通常は、予め調合された透析液が貯
留されているタンク）１、透析液濾過膜（エンドトキシ
ン除去フィルター、ポリスルホン製中空糸使用精密濾過
フィルター−ＴＥＴ−１．０東レ・メディカル株式会社
製）３とその一方側に形成された未濾過透析液室４とそ
の他方側に形成された濾過済透析液室５とを有する透析
液濾過要素２、透析膜７とその一方側に形成された透析
液流路８とその他方側に形成された血液流路９（透析を
受ける患者からの血液を導入する血液流入管路１３と透
析済血液を患者に戻す血液流出管路１４とが結合され
る）とを有する血液透析要素６、前記透析液供給源１と
前記未濾過透析液室４とを結合する未濾過透析液供給管
路１０、前記濾過済透析液室５と前記透析液流路８とを
結合する濾過済透析液供給管路１１、および、前記透析
液流路８から使用済透析液を排出する使用済透析液排出
管路１２からなる従来の血液透析装置において、前記未
濾過透析液供給管路１０に第１の流路開閉手段１５を設
け、前記濾過済透析液供給管路１１に第２の流路開閉手
段１６を設け、該第２の流路開閉手段１６と前記濾過済
透析液室５との間の位置において前記濾過済透析液供給
管路１１に加圧気体供給管路１７を結合し、該加圧気体
供給管路１７に第３の流路開閉手段１８を設け、前記第
１の流路開閉手段１５と前記未濾過透析液室４との間の
位置において前記未濾過透析液供給管路１０に流体排出
管路１９を結合し、該流体排出管路１９に第４の流路開
閉手段２０を設け、前記濾過済透析液室５の加圧気体の
圧力を検出する圧力検出手段２１を装備した装置であ
る。
【００１３】すなわち、これを用いて、血液透析要素６
による血液透析を行っていないときに、前記第１の流路
開閉手段１５にて前記未濾過透析液供給管路１０、およ
び、前記第２の流路開閉手段１６にて前記濾過済透析液
供給管路１１をそれぞれ閉止の状態となし、前記第３の
流路開閉手段１８にて前記加圧気体供給管路１７、およ
び、前記第４の流路開閉手段２０にて前記流体排出管路
１９をそれぞれ開放の状態となし、前記加圧気体供給管
路１７から前記濾過済透析液供給管路１１へと供給され
る加圧気体にて前記濾過済透析液室５の濾過済透析液を
前記透析液濾過膜３を通して前記未濾過透析液室４側に
流出させ、前記透析液濾過膜３に加圧気体を作用せし
め、このときの前記濾過済透析液室５の加圧状態を前記
圧力検出手段２１にて検出し、所定の加圧状態が維持さ
れるか否かにより、前記透析液濾過膜３の正常、異常を
検知するようにした血液透析装置である。
による血液透析を行っていないときに、前記第１の流路
開閉手段１５にて前記未濾過透析液供給管路１０、およ
び、前記第２の流路開閉手段１６にて前記濾過済透析液
供給管路１１をそれぞれ閉止の状態となし、前記第３の
流路開閉手段１８にて前記加圧気体供給管路１７、およ
び、前記第４の流路開閉手段２０にて前記流体排出管路
１９をそれぞれ開放の状態となし、前記加圧気体供給管
路１７から前記濾過済透析液供給管路１１へと供給され
る加圧気体にて前記濾過済透析液室５の濾過済透析液を
前記透析液濾過膜３を通して前記未濾過透析液室４側に
流出させ、前記透析液濾過膜３に加圧気体を作用せし
め、このときの前記濾過済透析液室５の加圧状態を前記
圧力検出手段２１にて検出し、所定の加圧状態が維持さ
れるか否かにより、前記透析液濾過膜３の正常、異常を
検知するようにした血液透析装置である。
【００１４】ここで、透析液濾過膜３に作用せしめる気
体による加圧状態は、この業界で簡単に手に入る血液ポ
ンプを空気送給ポンプとして用い、これを加圧気体供給
管路１７に取り付け空気を濾過済透析液室５に送り込
み、濾過済透析液室５内の空気圧を２００ｍｍＨｇ程度
になし、その後、ペアンを用い空気送給流路を閉塞し、
所望の加圧状態を維持するようにして形成するのが簡便
でよく、例えば、空気送給流路を閉塞から１分後の濾過
済透析液室５内の空気圧を測定し、１分後にどの程度圧
力が低下したかにより透析液濾過膜３の正常、異常を判
定するようにするのがよい。圧力の下降の状態を見るに
は、例えば、前記２００ｍｍＨｇから例えば１８０ｍｍ
Ｈｇに下降する時間を測定する方法と、１分間の圧力の
下降値を測定する方法があるが、作業としては、１分間
の下降値を測定する方が簡便といえる。透析液濾過膜３
の正常、異常を判定する目安としては、使用している透
析液濾過膜３の特性にもよるが、現在市販されているも
のであれば、２００ｍｍＨｇから１８０ｍｍＨｇに下降
する時間が１分以上であれば、あるいは、１分間の下降
値２０ｍｍＨｇ以内であれば、正常と判定してよい。な
お、濾過済透析液室５内に透析液が残存していると、圧
力の下降が大きく出るので、１回目の測定値は判定には
使用せずに、２回目からの測定値を使用した方が良いと
いえる。また、測定は、最低２回行い、得られる測定値
が大きく異なる場合は、もう一度行ってみるのがよい。
体による加圧状態は、この業界で簡単に手に入る血液ポ
ンプを空気送給ポンプとして用い、これを加圧気体供給
管路１７に取り付け空気を濾過済透析液室５に送り込
み、濾過済透析液室５内の空気圧を２００ｍｍＨｇ程度
になし、その後、ペアンを用い空気送給流路を閉塞し、
所望の加圧状態を維持するようにして形成するのが簡便
でよく、例えば、空気送給流路を閉塞から１分後の濾過
済透析液室５内の空気圧を測定し、１分後にどの程度圧
力が低下したかにより透析液濾過膜３の正常、異常を判
定するようにするのがよい。圧力の下降の状態を見るに
は、例えば、前記２００ｍｍＨｇから例えば１８０ｍｍ
Ｈｇに下降する時間を測定する方法と、１分間の圧力の
下降値を測定する方法があるが、作業としては、１分間
の下降値を測定する方が簡便といえる。透析液濾過膜３
の正常、異常を判定する目安としては、使用している透
析液濾過膜３の特性にもよるが、現在市販されているも
のであれば、２００ｍｍＨｇから１８０ｍｍＨｇに下降
する時間が１分以上であれば、あるいは、１分間の下降
値２０ｍｍＨｇ以内であれば、正常と判定してよい。な
お、濾過済透析液室５内に透析液が残存していると、圧
力の下降が大きく出るので、１回目の測定値は判定には
使用せずに、２回目からの測定値を使用した方が良いと
いえる。また、測定は、最低２回行い、得られる測定値
が大きく異なる場合は、もう一度行ってみるのがよい。
【００１５】図２に示した本発明に係る血液透析装置
は、図１に示した本発明に係る血液透析装置において、
濾過済透析液供給管路１１を複数個（図では３本）に分
岐し、それぞれの分岐管に従来公知の血液透析要素（６
ａ、６ｂ、６ｃ）を設け、それぞれの血液透析要素（６
ａ、６ｂ、６ｃ）からの使用済透析液を、使用済透析液
排出管路１２に排出するようにしたもので、多人数透析
システムとしてこのシステム自体は既に実用されている
ものである。図２に示した本発明に係る血液透析装置の
他の部分は、図１に示した本発明に係る血液透析装置と
実質的には同じであるため、各要素につき同じ付番をす
ることにより、ここでの説明は省略する。
は、図１に示した本発明に係る血液透析装置において、
濾過済透析液供給管路１１を複数個（図では３本）に分
岐し、それぞれの分岐管に従来公知の血液透析要素（６
ａ、６ｂ、６ｃ）を設け、それぞれの血液透析要素（６
ａ、６ｂ、６ｃ）からの使用済透析液を、使用済透析液
排出管路１２に排出するようにしたもので、多人数透析
システムとしてこのシステム自体は既に実用されている
ものである。図２に示した本発明に係る血液透析装置の
他の部分は、図１に示した本発明に係る血液透析装置と
実質的には同じであるため、各要素につき同じ付番をす
ることにより、ここでの説明は省略する。
【００１６】
【発明の効果】上述のごとく、本発明によれば、透析液
濾過要素、特にエンドトキシン除去フィルター要素の性
能検査を、これを血液透析装置に取り付けたまま定期的
あるいは必要に応じて非定期的に行うことが可能とな
り、血液透析の安全性を確保しつつ、高価な透析液濾過
要素を可能な限り長時間使用し続けることが可能となっ
たという従来の血液透析方法あるいは装置には見られな
かった新しい血液透析方法あるいは装置が提供されると
いう効果か得られた。
濾過要素、特にエンドトキシン除去フィルター要素の性
能検査を、これを血液透析装置に取り付けたまま定期的
あるいは必要に応じて非定期的に行うことが可能とな
り、血液透析の安全性を確保しつつ、高価な透析液濾過
要素を可能な限り長時間使用し続けることが可能となっ
たという従来の血液透析方法あるいは装置には見られな
かった新しい血液透析方法あるいは装置が提供されると
いう効果か得られた。
【００１７】
【図１】本発明の実施態様の一例の模式図である。
【図２】本発明の実施態様の他の一例の模式図である。
【００１８】
１：透析液供給源 ２：透析液濾過要素 ３：透析液濾過膜 ４：未濾過透析液室 ５：濾過済透析液室 ６、６ａ、６ｂ、６ｃ、：血液透析要素 ７：透析膜 ８：透析液流路 ９：血液流路 １０：未濾過透析液供給管路 １１：濾過済透析液供給管路 １２：使用済透析液排出管路 １３：血液流入管路 １４：血液流出管路 １５：第１の流路開閉手段 １６：第２の流路開閉手段 １７：加圧気体供給管路 １８：第３の流路開閉手段 １９：流体排出管路 ２０：第４の流路開閉手段 ２１：圧力検出手段
Claims (5)
- 【請求項１】（イ）透析液供給源、（ロ）透析液濾過膜
とその一方側に形成された未濾過透析液室とその他方側
に形成された濾過済透析液室とを有する透析液濾過要
素、（ハ）透析膜とその一方側に形成された透析液流路
とその他方側に形成された血液流路とを有する血液透析
要素、（ニ）前記透析液供給源と前記未濾過透析液室と
を結合する未濾過透析液供給管路、（ホ）前記濾過済透
析液室と前記透析液流路とを結合する濾過済透析液供給
管路、および、（ヘ）前記透析液流路から使用済透析液
を排出する使用済透析液排出管路からなる血液透析装置
を用いて、未濾過透析液を前記透析液供給源から前記未
濾過透析液供給管路を通じて前記未濾過透析液室に供給
し、前記透析液濾過膜を通過して得られた濾過済透析液
を前記濾過済透析液室から前記濾過済透析液供給管路を
通じて前記透析液流路に供給し、前記透析膜を介して前
記血液流路を流れる血液と前記透析液流路を流れる濾過
済透析液との間で血液透析をなさしめ、前記使用済透析
液を前記使用済透析液排出管路から排出してなる血液透
析方法において、血液透析を停止しているときに、前記
未濾過透析液室あるいは前記濾過済透析液室の液体を加
圧気体で置換し、その際の加圧状態を検知することによ
り前記透析液濾過膜の損傷の有無を判定することを特徴
とする血液透析方法。 - 【請求項２】（イ）透析液供給源、（ロ）透析液濾過膜
とその一方側に形成された未濾過透析液室とその他方側
に形成された濾過済透析液室とを有する透析液濾過要
素、（ハ）透析膜とその一方側に形成された透析液流路
とその他方側に形成された血液流路とを有する血液透析
要素、（ニ）前記透析液供給源と前記未濾過透析液室と
を結合する未濾過透析液供給管路、（ホ）前記濾過済透
析液室と前記透析液流路とを結合する濾過済透析液供給
管路、および、（ヘ）前記透析液流路から使用済透析液
を排出する使用済透析液排出管路からなる血液透析装置
において、（ト）前記未濾過透析液供給管路に第１の流
路開閉手段が設けられ、（チ）前記濾過済透析液供給管
路に第２の流路開閉手段が設けられ、（リ）該第２の流
路開閉手段と前記濾過済透析液室との間の位置において
前記濾過済透析液供給管路に加圧気体供給管路が結合さ
れ、（ヌ）該加圧気体供給管路に第３の流路開閉手段が
設けられ、（ル）前記第１の流路開閉手段と前記未濾過
透析液室との間の位置において前記未濾過透析液供給管
路に流体排出管路が結合され、（ヲ）該流体排出管路に
第４の流路開閉手段が設けられ、（ワ）前記濾過済透析
液室の加圧気体の圧力を、検出する圧力検出手段が設け
られ、（カ）血液透析を行っていないときに、前記第１
の流路開閉手段にて前記未濾過透析液供給管路、およ
び、前記第２の流路開閉手段にて前記濾過済透析液供給
管路をそれぞれ閉止の状態となし、前記第３の流路開閉
手段にて前記加圧気体供給管路、および、前記第４の流
路開閉手段にて前記流体排出管路をそれぞれ開放の状態
となし、前記加圧気体供給管路から濾過済透析液供給管
路へと供給される加圧気体にて前記濾過済透析液室の濾
過済透析液を前記透析液濾過膜を通して前記未濾過透析
液室側に流出させ、前記透析液濾過膜に加圧気体を作用
せしめ、このときの前記濾過済透析液室の加圧状態を前
記圧力検出手段にて検出し、所定の加圧状態が維持され
るか否かにより、前記透析液濾過膜の正常、異常を検知
するようにしたことを特徴とする血液透析装置。 - 【請求項３】前記第２の流路開閉手段より下流におい
て、濾過済透析液供給管路が分岐され複数個の血液透析
要素のそれぞれの透析液流路に結合されてなる請求項２
記載の血液透析装置。 - 【請求項４】透析液濾過要素の透析液濾過膜が多数本の
中空糸からなり、その外側が未濾過透析液室、その内側
が濾過済透析液室とされた請求項２記載の血液透析装
置。 - 【請求項５】透析液濾過膜を形成する多数本の中空糸が
ポリスルホンから形成されてなる請求項４記載の血液透
析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6210688A JPH0852207A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 血液透析方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6210688A JPH0852207A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 血液透析方法および装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0852207A true JPH0852207A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16593465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6210688A Pending JPH0852207A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 血液透析方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0852207A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005500086A (ja) * | 2001-02-16 | 2005-01-06 | ピードモント・レナル・クリニクス・ピー・エイ | 透析液のイン・ライン滅菌を用いる自動腹膜透析システムおよび方法 |
| JP2009500058A (ja) * | 2005-07-01 | 2009-01-08 | ガンブロ・ルンディア・エービー | フィルタを検査するための装置および方法 |
| CN110636872A (zh) * | 2017-05-19 | 2019-12-31 | 国立大学法人德岛大学 | 原液处理装置以及原液处理装置的操作方法 |
-
1994
- 1994-08-12 JP JP6210688A patent/JPH0852207A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005500086A (ja) * | 2001-02-16 | 2005-01-06 | ピードモント・レナル・クリニクス・ピー・エイ | 透析液のイン・ライン滅菌を用いる自動腹膜透析システムおよび方法 |
| JP2009500058A (ja) * | 2005-07-01 | 2009-01-08 | ガンブロ・ルンディア・エービー | フィルタを検査するための装置および方法 |
| US8881600B2 (en) | 2005-07-01 | 2014-11-11 | Gambro Lundia Ab | Apparatus and process for testing filters |
| US9366615B2 (en) | 2005-07-01 | 2016-06-14 | Gambro Lundia Ab | Apparatus and process for testing filters |
| CN110636872A (zh) * | 2017-05-19 | 2019-12-31 | 国立大学法人德岛大学 | 原液处理装置以及原液处理装置的操作方法 |
| CN110636872B (zh) * | 2017-05-19 | 2022-11-25 | 株式会社高鸟 | 原液处理装置以及原液处理装置的操作方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040810 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041207 |