JP4267197B2 - 血液透析装置の除菌フィルタ検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は血液透析装置の除菌フィルタ検査方法、特に血液透析装置に検査用の機器を接続することなく、除菌フィルタの検査を迅速確実に行うことのできる改良された検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
血液透析装置は、広く実用化されているが、透析中に透析液に含まれる各種の菌などの有害物質が血液に混入する恐れが有り、近年の血液透析装置においては、透析液を除菌フィルタにて除菌したのちに透析に供する装置が実用化されている。このような有害物質としては、エンドトキシンなどがあり、中空糸などから構成されたエンドトキシン除去フィルタを用いて、透析液の除菌が行われる。
【0003】
このような除菌フィルタは透析時に繰り返し使用され、定期的にシステム内において洗浄あるいは消毒が行われるが、除菌フィルタ膜自体の耐久性が問題となり、フィルタ膜の劣化あるいは損傷などによってリークが生じると有害物質が血液に混入する事態が生じ、このような除菌フィルタ膜のリーク検査を定期的に行うことが必要となる。通常の場合、除菌フィルタの検査は、透析を開始する前にその都度行われ、常に最適な除菌性能が確認される。
【0004】
従来においても、このような除菌フィルタの検査が行われ、例えば特開平8−52207には、エンドトキシン除去フィルタの濾過膜を加圧したときの圧力の変化によって検査する装置が提案されている。また、特公平7−79835にも除菌フィルタに与えられる圧力変化を観察することによってフィルタの損傷を検査する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法においては、除菌フィルタの検査用に特別の機器を接続する必要が有り、透析の都度簡便にかつ確実に除菌フィルタのリーク検査を行うことができないという問題があった。
【0006】
また、従来の装置においては、例えば特公平7−79385において、限外濾過ポンプを利用して除菌フィルタの未濾過透析液室に空気を送り込むなどの方法がとられており、これらのポンプが低量用ポンプであるため検査に時間がかかり、透析の都度行うリーク検査としては不適当であるという問題があった。
【0007】
また、従来において、除菌フィルタに空気を送り込むとき、空気弁などが必要となるが、このような空気弁自体の作動不良によって、リーク検査が確実に行えないなどの欠点も生じていた。
【0008】
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたものであり、簡便かつ確実に除菌フィルタのリーク検査を行うことのできる改良された検査方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ダイアライザに透析液を供給する透析液供給管路と、ダイアライザから透析液を排出する透析液排出管路と、透析液供給管路に設けられた除菌フィルタとを有する血液透析装置において、前記除菌フィルタを検査する方法であって、透析液供給管路にある透析液供給弁と透析液排出管路にある透析液排出弁を閉じ、除菌フィルタの未濾過透析液室を透析液排出弁の下流に結合する未濾過透析液バイパス弁を開いて未濾過透析液室バイパス路を形成する工程と、透析液供給管路の端である透析液供給部及び透析液排出管路の端である透析液排出部を共に閉じ、透析液排出管路のガス排出弁を開き、透析液排出管路の加圧ポンプを作動させて、前記ガス排出弁より透析液を排出し、除菌フィルタの未濾過透析液室に、陰圧を発生させる工程と、除菌フィルタの未濾過透析液室に接続された空気導入弁を開き、未濾過透析液室に空気を導入すると共に、加圧ポンプによって陰圧がかけられている未濾過透析液バイパス路の陰圧変化を測定し、空気導入弁の作動判定を行う工程と、透析液供給弁及び透析液排出弁を開くと共に未濾過透析液バイパス弁を閉じ、透析液供給管路と透析液排出管路とこれらの管路を結合しダイアライザを迂回するダイアライザバイパス路と除菌フィルタとからなる閉成された透析液路閉成系を形成し、加圧ポンプの陰圧を前記透析液路閉成系に与え、この時の透析液路閉成系の陰圧変化を測定することによって、除菌フィルタ膜のリーク判定を行う工程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ダイアライザに透析液を供給する透析液供給管路と、ダイアライザから透析液を排出する透析液排出管路と、透析液供給管路に設けられた除菌フィルタとを有する血液透析装置において、前記除菌フィルタを検査する方法であって、透析液供給管路と透析液排出管路とをダイアライザバイパス路にて結合させダイアライザをバイパスさせた状態で、透析液供給管路の端である透析液供給部及び透析液排出管路の端である透析液排出部を共に閉じ、透析液供給管路と透析液排出管路とダイアライザバイパス路と除菌フィルタとからなる閉成された透析液路閉成系を形成する工程と、透析液排出管路のガス排出弁を開き、透析液排出管路の加圧ポンプを作動させて前記ガス排出弁より透析液を排出し、透析液路閉成系に陰圧を発生させる工程と、除菌フィルタの未濾過透析液室に接続された空気導入弁を開き、透析液路閉成系の陰圧変化を測定して空気導入弁の作動判定を行う工程と、前記空気導入弁の作動判定を行ったのち、透析液路閉成系の陰圧変化を更に継続して測定することにより、除菌フィルタ膜のリーク判定を行う工程と、を含むことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて、本発明の好適な実施形態を説明する。図1には、本発明にかかる検査方法が適用される除菌フィルタが組み込まれた血液透析装置の概略構成が示されている。
【0012】
ダイアライザ10は透析膜11によって、血流室12と透析液室13とに分離されており、血流室12には矢印で示されるように血液が還流している。また、透析液室13には透析液供給管路14から除菌された透析液が供給され、血液濾過した廃液は透析液排出管路15から排出される。
【0013】
透析液の供給及び排出は透析液供給/排出ポンプ16によって行われ、図示した実施形態において、このポンプは、複式ポンプからなり、モータ17によって駆動され、透析液の供給及び排出が等量行われる。ポンプ16の透析液供給部16aは前記透析液供給管路14に接続され、また、透析液排出部16bは前記透析液排出管路15に接続されている。透析液供給管路14には除菌フィルタ18が設けられており、エンドトキシンなどの有害物質が除菌フィルタ膜19によって確実に除去され、除菌フィルタ膜19によって除菌フィルタ18は未濾過透析液室20と濾過済透析液室21とに区分けされている。除菌フィルタ18の上流には空気導入弁22に接続された空気導入室23が設けられており、空気導入室23に設けられた逆止弁24と前記空気導入弁22から必要に応じて外部の空気が除菌フィルタ18に供給される。透析液供給管路14の除菌フィルタ18とダイアライザ10との間には、透析液供給弁25が設けられており、また透析液供給管路14には供給側圧力計26が設けられ、透析液供給圧が測定されている。
【0014】
一方、透析液排出管路15には加圧ポンプ30が設けられ、血液から濾過された廃液を透析液と共に排出し、加圧ポンプ30の圧力調整によって廃液抽出調整が行われている。加圧ポンプ30の下流には脱ガス器31が設けられ、脱ガス器31に接続されたガス排出弁32から脱気されたガスが装置外に排出される。また、脱ガス器31のさらに下流には限外濾過ポンプ33が設けられ、血液中の廃液を装置外に排出している。
【0015】
ダイアライザ10と加圧ポンプ30との間には透析液排出弁34が設けられ、また加圧ポンプ30の上流には排出側圧力計35が設けられ、透析液排出側の圧力が測定される。
【0016】
前記除菌フィルタ18の未濾過透析液室20と透析液排出管路15の透析液排出弁34の下流部との間には未濾過透析液バイパス弁36が設けられ、未濾過透析液を排出側へバイパスすることができる。
【0017】
前記各弁22、25、32、34、36およびポンプ30、33を最適に制御するために制御器37が設けられ、圧力計26、35の圧力が圧力検出器38により検出され、この検出出力に応じて透析中あるいは透析準備中に各弁及びポンプが制御されている。
【0018】
装置には、さらにダイアライザ10の透析液供給・排出管路14、15を短縮してダイアライザ10をバイパスするためのダイアライザバイパス路39が設けられ、透析器をダイアライザ10に供給することなく、バイパスして透析液供給管路14から透析液排出管路15へ直接流すことができる。
【0019】
したがって図示した血液透析装置によれば、透析液は除菌フィルタ18によって除菌された後、ダイアライザ10の透析液室13に供給され、血液から濾過した廃液と透析液は加圧ポンプ30及び限外濾過ポンプ33によって適量排出されることとなる。
【0020】
以下、図1に示した血液透析装置において、除菌フィルタ18の除菌フィルタ膜19のリーク検査を行う本発明にかかる検査方法の好適な実施形態を以下に説明する。
【0021】
本発明において特徴的なことは、血液透析装置に特別な検査機器を接続することなく、血液透析装置に組み込まれている各種の機器を有効に活用しながら、除菌フィルタ膜19のリーク検査及びリーク検査に必要な空気を導入する空気導入弁22の作動検査を有効に行うことができることにある。
【0022】
第1の実施形態においては、空気導入弁22の作動検査と除菌フィルタ膜19のリーク検査とがそれぞれ別個の検査モードによって行われる。
【0023】
透析が開始される前あるいは定期的な検査時期において、除菌フィルタ18の検査が実施される。この時ダイアライザ10は機能しないので、透析液供給管路14と透析液排出管路15とはダイアライザバイパス路39によって結合され、ダイアライザ10がバイパスされた状態になる。そして、透析液供給/排出ポンプ16も停止され、透析液供給部16a及び透析液排出部16bも閉じた状態となり、この結果透析液供給管路14及び透析液排出管路15を結ぶ透析液路は閉成されることとなる。そして、この状態では透析液路には透析液が注入された状態となっている。
【0024】
除菌フィルタ膜19のリーク検査を行うためには、除菌フィルタ18の未濾過透析液室20に空気を導入する必要があり、この空気導入が適切に機能しないとリーク検査が無意味となり、本発明においてはまず空気導入弁22の作動検査が行われる。制御器37からの制御信号によって透析液供給弁25と透析液排出弁34が閉じられ、一方未濾過透析液バイパス弁36が開かれる。この結
果、除菌フィルタ18、未濾過透析液バイパス弁36、加圧ポンプ30、脱ガス器31は閉成されたバイパス路を形成することとなる。
【0025】
この状態で、ガス排出弁32が開かれ、加圧ポンプ30が作動される。この結果、閉成されたバイパス路及び未濾過透析液室内の透析液は加圧ポンプ30によってガス排出弁32から排出され、加圧ポンプ30の動作によって未濾過透析液室20は所定の陰圧が発生する。図2にはこの時の陰圧変化が示され、加圧ポンプ作動後の時刻t1において、バイパス路及び未濾過透析液室20は−P1なる陰圧が発生する。この圧力は排出側圧力計35によって測定される。
【0026】
次に空気導入弁22が開かれる。空気導入弁22あるいは逆止弁24が正常である場合、未濾過透析液室20へは外部の空気が迅速に送り込まれ、この結果排出側圧力計35の陰圧は陽圧側に変化する。図2において空気導入弁22の開放時刻はt2にて示され、空気導入弁22が正常の場合には実線のごとく陽圧側に変化する。しかしながら、空気導入弁22が異常であった場合には、時刻t2以降も破線で示されるように陰圧は保持され、この圧力変化を測定することによって空気導入弁22の作動判定を行うことができる。
【0027】
空気導入弁22の作動判定は、排出側圧力計35によって検出される未濾過透析液室20内の圧力の変化を制御部37の判定部40が判定することにより行われる。作動判定方法には2つの判定方法があり、一つは図2中の空気導入弁開放時刻t2からt3までの圧力の増加勾配を計算し、勾配が所定の値よりも小さい場合に空気導入弁22の異常と判定する。もう一つは、時刻t2からt3の間の最高圧力が所定の圧力よりも低ければ、空気導入弁22の異常と判定する。
また、異常と判定した場合、制御部37が警報を発する。
【0028】
空気導入弁22が正常であった場合、次に除菌フィルタ膜19のリーク検査が行われる。
【0029】
リーク検査は透析液供給弁25及び透析液排出弁34を開き未濾過透析液バイパス弁36を閉じた状態で行われる。
【0030】
この状態で加圧ポンプ30が動作し、この結果除菌フィルタ18、透析液供給管路14、ダイアライザバイパス路39、透析液排出管路15からなる透析液路閉成系には加圧ポンプ30の陰圧が作用し、未濾過透析液室20内の透析液が除菌フィルタ膜19を通って加圧ポンプ30によりガス排出弁32から排出される。この状態で、除菌フィルタ膜19は透析液でぬれた状態でなっているので、除菌フィルタ膜19を空気が通過することができず、この結果、濾過済透析液室21から加圧ポンプ30までの透析液路閉成系には急速に陰圧がかかることとなる。すなわち、除菌フィルタ18の除菌フィルタ膜19は疎水性の多孔膜であり、透析液でぬれることにより、膜が正常なときは、その透過孔内の透析液における表面張力により、透過孔が正常な大きさの場合には、その透過孔内の透析液における表面張力によって未濾過透析液室20から濾過済透析液室21への空気の進入が阻止され、膜の損傷や劣化によりその透過孔が異常に大きくて透析液の表面張力が小さい場合には、その表面張力によっては未濾過透析液室20から濾過済透析液室21への空気の進入を阻止できない。図3はリーク検査時の圧力変化を示し、時刻t4において圧力は−P2まで急速に低下している。時刻t5において、加圧ポンプ30は作動を停止し、この時刻t5以降の透析液路閉成系の圧力変化を供給側圧力計26あるいは排出側圧力計35によって測定すれば除菌フィルタ膜19のリーク判定を行うことができる。
【0031】
すなわち、除菌フィルタ膜19が正常であった場合には、前述したように空気導入弁22から導入された空気は除菌フィルタ膜19を通過することができず、図3の実線のごとく時刻t5以降もほぼ−P2を維持することができる。一方、除菌フィルタ膜19に損傷等があった場合には、空気は除菌フィルタ膜19を通って閉成系に流れ込み、破線で示すように陰圧−P2から陽圧側への変化が見られ、これによってリーク有りとの判定を行うことができる。
【0032】
上記リーク判定を確実に行うため、本実施形態においては、透析液排出弁34を閉じた状態で供給側圧力計26によって圧力変化を測定することが好適である。
【0033】
他の実施形態として、透析液排出弁34を閉じる代わりにガス排出弁32を閉じ、供給側圧力計26または排出側圧力計35のいずれかによって圧力変化を測定することも好適である。
【0034】
リーク判定方法は、供給側圧力計26あるいは排出側圧力計35によって検出される濾過済透析液室21内の圧力の変化を一定時間監視することにより行われる。その監視時間中に、図3中の実線のように、管路弾性による圧力変動以上の上昇がなかった場合には、制御部37の判定部40が除菌フィルタ膜19にリークが生じていないと判定する。一方、図3中の破線のように、管路弾性による圧力変動以上の上昇があった場合には、判定部40が除菌フィルタ膜19にリークが生じていると判定して制御部37が警報を発する。つまり判定部40は、図3中の加圧ポンプ30が停止する時刻t5から管路弾性と加圧ポンプ停止時のバックフローによる圧力変動の影響を受けないように、所定の時間が経過した時刻t6からt7までの圧力変動に対し2つの判定方法を持ち、一つは図3中のt6からt7の圧力の増加勾配を計算し、勾配が所定の値よりも大きければ除菌フィルタ膜19にリークが生じていると判断する。もう一つは、時刻t6からt7の間の最高圧力が所定の圧力よりも高ければ、除菌フィルタ膜19にリークが生じていると判断する。
【0035】
以上の検査方法により、空気導入弁22の作動判定及び除菌フィルタ膜19のリーク判定を確実に行うことができ、本発明によれば特別な検査機器を必要とすることなく、迅速簡便に除菌フィルタ18の検査を行うことが可能となる。
【0036】
前述した検査方法によれば、空気導入弁22の作動判定と除菌フィルタ膜19のリーク判定とを別個のモード、すなわち空気導入弁22の作動判定時には透析液供給弁25及び透析液排出弁34を閉じ、未濾過透析液バイパス弁36を開いたモード、そしてリーク判定時には逆に透析液供給弁25及び透析液排出弁34を開き未濾過バイパス弁36を閉じたモードとしていた。
【0037】
しかしながら、本発明においては、空気導入弁22の作動判定の場合においても、未濾過透析液バイパス弁36を閉じ透析液供給弁25と透析液排出弁34を開いたモードで行うことも可能である。この場合においても、加圧ポンプ30は未濾過透析液室20から透析液を排出し、除菌フィルタ18の両室20、21に所望の陰圧をかけることができ、この状態で空気導入弁22を開けば空気導入弁22が正常な場合には陰圧が所定量陽圧側に変化し、一方空気導入弁22が異常であった場合にはこのような陽圧側への変化はなく、この圧力変化を供給側圧力計26あるいは排出側圧力計35で検出することにより作動判定を行うことができる。そしてこれに引き続いて同一のモードにおいて除菌フィルタ膜19のリーク判定を行うことができる。
【0038】
以上説明したように、本発明によれば、除菌フィルタの検査を血液透析装置に特別な検査機器を接続したり、あるいは管路配置を変えたりあるいは除菌フィルタを取り外すことなくそのままの状態で極めて簡便確実に検査を行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる検査方法が適用される除菌フィルタが組み込まれた血液透析装置の概略構成図である。
【図2】 本発明における空気導入弁の作動判定を行う説明図である。
【図3】 本発明にかかるリーク判定を行う説明図である。
【符号の説明】
10 ダイアライザ、14 透析液供給管路、15 透析液排出管路、16a透析液供給部、16b 透析液排出部、18 除菌フィルタ、19 除菌フィルタ膜、20 未濾過透析液室、21 濾過済透析液室、22 空気導入弁、25透析液供給弁、26 供給側圧力計、30 加圧ポンプ、32 ガス排出弁、34 透析液排出弁、35 排出側圧力計
Claims (2)
- ダイアライザに透析液を供給する透析液供給管路と、ダイアライザから透析液を排出する透析液排出管路と、透析液供給管路に設けられた除菌フィルタとを有する血液透析装置において、前記除菌フィルタを検査する方法であって、
透析液供給管路にある透析液供給弁と透析液排出管路にある透析液排出弁を閉じ、除菌フィルタの未濾過透析液室を透析液排出弁の下流に結合する未濾過透析液バイパス弁を開いて未濾過透析液室バイパス路を形成する工程と、
透析液供給管路の端である透析液供給部及び透析液排出管路の端である透析液排出部を共に閉じ、透析液排出管路のガス排出弁を開き、透析液排出管路の加圧ポンプを作動させて前記ガス排出弁より透析液を排出し、除菌フィルタの未濾過透析液室に陰圧を発生させる工程と、
除菌フィルタの未濾過透析液室に接続された空気導入弁を開き、未濾過透析液室に空気を導入すると共に、前記加圧ポンプによって陰圧がかけられている未濾過透析液バイパス路の陰圧変化を測定し、空気導入弁の作動判定を行う工程と、
透析液供給弁及び透析液排出弁を開くと共に未濾過透析液バイパス弁を閉じ、透析液供給管路と透析液排出管路とこれらの管路を結合しダイアライザを迂回するダイアライザバイパス路と除菌フィルタとからなる閉成された透析液路閉成系を形成し、前記加圧ポンプの陰圧を前記透析液路閉成系に与え、この時の透析液路閉成系の陰圧変化を測定することによって、除菌フィルタ膜のリーク判定を行う工程と、
を含む血液透析装置の除菌フィルタ検査方法。 - ダイアライザに透析液を供給する透析液供給管路と、ダイアライザから透析液を排出する透析液排出管路と、透析液供給管路に設けられた除菌フィルタとを有する血液透析装置において、前記除菌フィルタを検査する方法であって、
透析液供給管路と透析液排出管路とをダイアライザバイパス路にて結合させダイアライザをバイパスさせた状態で、透析液供給管路の端である透析液供給部及び透析液排出管路の端である透析液排出部を共に閉じ、透析液供給管路と透析液排出管路とダイアライザバイパス路と除菌フィルタとからなる閉成された透析液路閉成系を形成する工程と、
透析液排出管路のガス排出弁を開き、透析液排出管路の加圧ポンプを作動させて前記ガス排出弁より透析液を排出し、透析液路閉成系に陰圧を発生させる工程と、
除菌フィルタの未濾過透析液室に接続された空気導入弁を開き、透析液路閉成系の陰圧変化を測定して空気導入弁の作動判定を行う工程と、
前記空気導入弁の作動判定を行ったのち、透析液路閉成系の陰圧変化を更に継続して測定することにより、除菌フィルタ膜のリーク判定を行う工程と、
を含む血液透析装置の除菌フィルタ検査方法。
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