JPH085210Y2 - 石材パネル取付構造 - Google Patents

石材パネル取付構造

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JPH085210Y2
JPH085210Y2 JP8635091U JP8635091U JPH085210Y2 JP H085210 Y2 JPH085210 Y2 JP H085210Y2 JP 8635091 U JP8635091 U JP 8635091U JP 8635091 U JP8635091 U JP 8635091U JP H085210 Y2 JPH085210 Y2 JP H085210Y2
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dovetail groove
frame
unit
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安 村瀬
正行 雲雀
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株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は石材パネル取付構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の石材パネル取付構造は、
実開平2−77212 号公報及び実開平2−144912号公報に
記載されたものが知られていた。
【0003】即ち、実開平2−77212 号に開示されたも
のは、建物側のファスナーに、パネルが係止する中棧を
ボルト・ナット結合にて連結していた。
【0004】また、実開平2−144912号に開示されたも
のも、建物側のファスナーに、横材(中棧)をボルト・
ナット結合にて連結し、この横材に、取付枠材を介して
パネルを取付けていた。
【0005】
【考案が解決しようする課題】従って、実開平2−7721
2 号のものは、全く中棧の内外方向の調整を行なうこと
なくパネルを取付けていた。
【0006】また、実開平2−144912号のものも、ファ
スナーに対して横材を内外方向の調整が行なわれること
なく取付けられていた。
【0007】従って、パネルが装着される建築物床面に
弯曲部、歪部等がある場合、それに対応して、パネルが
鉛直状に配設されない場合があった。
【0008】そこで、本考案では、石材パネル上下中間
目地部の内外位置を調節して、装着される各パネルの表
て面を連結した鉛直面とすることができる石材パネル取
付構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本考案に係るこの石材パネル取付構造は、ユニッ
ト上枠とユニット下枠とユニット左右竪枠とユニット中
棧とを有するユニット枠体を備えると共に、一ユニット
として上下複数に石材パネルを、該ユニット枠体に取付
ける石材パネル取付構造であって、上下隣設される上記
石材パネルの目地間隙部を形成する端面に、引掛用凹溝
を形成すると共に、内方へ開口する蟻溝を有する中棧ア
タッチメントに、L字型断面の係止片部を設けて、該係
止片部を上記引掛用凹溝に係止させ、かつ、皿孔を有す
る矩形板片を上記中棧アタッチメントの蟻溝内に差し込
むと共に、上記ユニット中棧の中棧本体に、上記アタッ
チメントが内外方向微動可能に摺接する凹溝と該凹溝の
奥部に配設される中棧蟻溝とを形成し、さらに、ネジ孔
を有するナット部材を、上記中棧本体の中棧蟻溝に差し
込み、調整用皿ネジの頭部を、上記矩形板片の皿孔に挿
入すると共に、該調整用皿ネジのネジ部を上記ナット部
材のネジ孔に螺進退自在に螺着して、石材パネル上下中
間目地部の内外位置調整を可能としたものである。
【0010】また、本考案に係る他の石材パネル取付構
造は、上下に並んで張設される石材パネルを有する石材
パネル取付構造であって、下方の石材パネルの上縁の端
面に引掛用凹溝を設けると共に、外方へ開口する蟻溝を
有するアタッチメントに、L字型断面の係止片部を形成
して、該係止片部を上記引掛用凹溝に係止させ、かつ、
上記アタッチメントの内端部を摺動自在に受ける受け面
を有する枠本体に、外方へ開口する枠本体蟻溝を形成
し、さらに、上記アタッチメントの蟻溝に第1ナット部
材を差し込むと共に、目地間隙部Mから回転操作される
押しネジ杆を、上記ナット部材に螺進退自在に螺合さ
せ、かつ、上記アタッチメントの蟻溝に差し込まれた第
2ナット部材に螺進退自在に螺合する引寄せ調整用の引
張ネジ杆を、上記枠本体の枠本体蟻溝に回転可能に係止
させ、上記目地間隙部からの上記押しネジ杆と引張ネジ
杆の回転操作による上記アタッチメントと上記枠本体と
の隔離・引寄せを可能としたものである。
【0011】
【作用】上述の一の石材取付構造によれば、上下の石材
パネルの端面の引掛用凹溝に、中棧アタッチメントの係
止片部を係止させると共に、矩形板片を中棧アタッチメ
ントの蟻溝に差し込み、さらに、中棧本体の中棧蟻溝に
ナット部材を差し込み、この状態で調整用皿ネジのネジ
部をナット部材のネジ孔に螺進退させれば、ナット部材
は中棧本体に内外方向の移動が不能として保持されてい
るので、ネジは中棧本体に対して内外方向に移動するこ
とになり、この場合、調整用皿ネジの頭部は矩形板片の
皿孔に挿入されており、該ネジの内外方向に追従して、
矩形板片が差し込まれている中棧アタッチメントが内外
方向に移動し、このアタッチメントが内外方向に移動す
れば、パネルの引掛用凹溝にアタッチメントの係止片部
が係止しているので、同様に、パネルの上下中間目地部
が内外方向に移動することになる。
【0012】また、請求項2によれば、石材パネルの端
面の引掛用凹溝に、アタッチメントの係止片部を係止さ
せると共に、該アタッチメントの蟻溝に、第1・第2ナ
ット部材を差し込み、第1ナット部材に螺合する押しネ
ジ杆を、枠本体側へ移動するように回転させれば、押し
ネジ杆の先端が枠本体に当接し、この状態でさらに押し
ネジ杆を螺進させれば、アタッチメントが枠本体に対し
て隔離し、延ては、石材パネルが枠本体に対して隔離す
る。
【0013】そして、第2ナット部材に螺合する引張ネ
ジ杆を、回転させれば、引張ネジ杆は枠本体の枠本体蟻
溝に係止しているので、該ネジ杆は移動することができ
ず、アタッチメントが枠本体に対して内外方向へ移動
し、石材パネルが枠本体に対して隔離・引寄せられる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本考案を
詳説する。
【0015】図3と図4は本考案に係る石材パネル取付
構造を示し、この取付構造は、ユニット枠体1に、上下
複数(実施例では2枚)の石材パネル2,3を取付ける
ものであり、ユニット枠体1はユニット上枠4とユニッ
ト下枠5とユニット左右竪枠6,7とユニット中棧8
と、を備えたものである。
【0016】しかして、ユニット枠体1のユニット上枠
4は、上枠本体9と、本体9に取付けられる上枠アタッ
チメント10と、からなり、本体9の内壁9aに内方へ開
口する蟻溝11が形成され、この蟻溝11に頭部が差し込ま
れるボルト12を介して上枠本体9にファスナー13が取付
けられ、このファスナー13が、補強材75を介して建築物
の鉄骨14に固着されたファスナー15に取付けられる。
【0017】また、本体9の下壁9bには、垂下壁16
a,16bが垂設され、この垂下壁16a,16b間に耐火ボ
ード17が介装されている。外方の垂下壁16aには突出片
18が設けられ、この突出片18にアルミニウム等からなる
ボード19が取付けられている。
【0018】そして、上枠本体9の上壁9cに、アタッ
チメント10が取付けられる。ここで、アタッチメント10
とは、外方へ向って順次下方へ傾斜する傾斜壁10aと、
該傾斜壁10aの内端縁から立設される取付壁10bと、該
傾斜壁10aの外端部から垂設される垂下壁10cと、から
なり、該取付壁10bが上枠本体9に取付けられる。
【0019】次に、ユニット下枠5は、その内壁5aに
内方へ開口する蟻溝20が形成され、この蟻溝20に頭部が
差し込まれるボルト12を介して、下枠5にファスナー21
が取付けられ、このファスナー21が、鉄骨14に固着され
たファスナー22に取付けられる。
【0020】また、下枠5の上壁5cには、立設壁23
a,23bが立設され、この立設壁23a,23b間に耐火ボ
ード17が介装されている。外方の立設壁23aには、突出
片24が設けられ、この突出片24にボード19が取付けられ
ている。
【0021】さらに、この下枠5の外壁5dには、断面
L字型の突出片25が設けられている。
【0022】次に、左右竪枠6,7は、図4に示すよう
に、夫々、本体26,27と、アタッチメント28,29と、か
らなり、各本体26,27の内面26a,27aに内方へ開口す
る蟻溝30,31が形成され、この蟻溝30,31に頭部が差し
込まれるボルト39を介して、竪枠6,7にブラケット3
2,32が取付けられ、このブラケット32,32が鉄骨14に
固着された保持枠33に取付けられる。
【0023】また、本体26,27の夫々の内側壁26b,27
bには夫々突出片34,35が突設され、この突出片34,35
の断面L字型の取付部34a,35aにボード19が取付けら
れ、さらに、突出片34,35の内面には、耐火ボード17が
取付けられている。
【0024】そして、アタッチメント28は、断面L字型
の係止部28aと、本体26の外側壁26cに取付けられた取
付部28bと、からなり、また、アタッチメント29は、断
面L字型の係止部29aと、本体27の外側壁27cに取付け
られる取付部29bと、からなる。
【0025】しかして、中棧8は、図1と図3に示すよ
うに、中棧本体36と、該中棧本体36に付設される中棧ア
タッチメント37と、を備えたものである。
【0026】即ち、中棧本体36は、内壁36aに内方へ開
口する蟻溝38が形成され、この蟻溝38に、ボルト39の頭
部が差し込まれ、下壁36bには、垂下壁40a,40bが垂
下され、この垂下壁40a,40b間に耐火ボード17が介装
され、さらに、上壁36cには、立上壁41a,41bが立設
され、この立上壁41a,41b間に耐火ボード17が介装さ
れている。また、外方の垂下壁40aには断面L字型の突
出片42が突設され、この突出片42にボード19が取付けら
れ、外方の立上壁41aには断面L字型の突出片43が突設
され、この突出片43にボード19が取付けられている。
【0027】そして、本体36の外壁36dには、外方へ開
口する凹溝44が形成され、さらに、この凹溝44の奥部に
は、外方へ開口する中棧本体蟻溝45が形成されている。
【0028】また、中棧アタッチメント37は、図1と図
2と図3に示すように、断面コの字状の本体部37aと、
該本体部37aの内端縁から相互に対向するように突設さ
れる突出部37b,37bと、本体部37aの外壁46から突設
される断面L字型の係止片部37c,37dと、からなる。
つまり、本体部36aと突出部37b,37bでもって内方向
へ開口する蟻溝47が形成される。
【0029】そして、この蟻溝47には、皿孔48を有する
矩形板片49が差し込まれ、また、中棧本体36の蟻溝45に
は、ネジ孔50を有するナット部材51が差し込まれ、調整
用皿ネジ52の頭部52aを矩形板片49の皿孔48に挿入状と
すると共に、該皿ネジ52のネジ部52bをナット部材51の
ネジ孔50に螺合させる。また、アタッチメント37には、
ネジ部52bが挿通される左右方向長孔53が貫設され、こ
の長孔53の左右には、矩形板片49をアタッチメント37に
取付けるための長円孔54,54が貫設されている。つま
り、矩形板片49には、タップ孔55,55が設けられ、この
タップ孔55,55に長円孔54,54を介してビス56,56が螺
着され、矩形板片49がアタッチメント37に取付けられ
る。また、ナット部材51は矩形状体からなり、上述のネ
ジ孔50とタップ孔57とが設けられ、タップ孔57に、ビス
58が螺着され、ナット部材51が本体36に取付けられる。
なお、蟻溝45を形成する底壁45aには、貫通孔59が設け
られ、この貫通孔59にネジ部52bの先端が挿通される。
【0030】従って、図1に示す状態から、調整用皿ネ
ジ52を螺進退させれば、ナット部材51は本体36の蟻溝45
に差し込まれているので、移動することができず、ネジ
52がその軸心方向に沿って矢印A,Bの如く移動し、ア
タッチメント37が矢印A,Bの如く移動する。つまり、
凹溝44の下面44aにアタッチメント37の内端部37eが摺
動する。
【0031】しかして、石材パネル2,3は、夫々、上
端2a,3a、下端2b,3b、左側端2c,3c及び
右側端2d,3dに引掛用凹溝60…が形成されている。
【0032】即ち、上方の石材パネル2は、その上端2
aの凹溝60に上枠4のアタッチメント10の垂下壁10cが
係止し、その下端2bの凹溝60に中棧アタッチメント37
の上方の係止片部37dの係止部61が係止し(図1参
照)、その左側端2cの凹溝60に左竪枠6のアタッチメ
ント28の係止部28aが係止し(図4参照)、右側端2d
の凹溝60に右竪枠7のアタッチメント29の係止部29aが
係止している(図4参照)。
【0033】また、下方の石材パネル3は、その上端3
aの凹溝60に中棧アタッチメント37の下方の係止片部37
cの係止部62が係止し(図1参照)、その下端3bの凹
溝60に下枠5の突出片25の係止部25aが係止し(図3参
照)、その左側端3cの凹溝60に左竪枠6のアタッチメ
ント28の係止部28aが係止し(図4参照)、その右側端
3dの凹溝60に右竪枠7のアタッチメント29の係止部29
aが係止している(図4参照)。
【0034】この場合、上方の石材パネル2の上端2a
の外面側には切欠部63が形成され、下端2bの内面側に
は切欠部64が形成され、左側端2cの内面側には切欠部
65が形成され、右側端2dの内面側には切欠部66が形成
され、下方の石材パネル3の上端3aの内面側には切欠
部67が形成され、下端3bの内面側には切欠部68が形成
され、左側端3cの内面側には切欠部65が形成され、右
側端3dの内面側には切欠部66が形成されている。
【0035】即ち、内面側の上述の切欠部を介して係止
部が凹溝60に係止され、また、外面側の上述の切欠部63
には、防水シール材Sが介装され、さらには、上下の石
材パネル2,3の目地間隙部Mにも防水シール材Sが介
装されている。
【0036】次に、上述の如く構成された石材パネル取
付構造の組立て方法を説明する。
【0037】まず、上枠4の本体9と、下枠5と、左竪
枠6の本体26と、右竪枠7の本体27と、中棧8の本体36
と、を組立てる。
【0038】そして、この組立てた枠体を、水平状態と
して、石材パネル3の下端3bの凹溝60に、下枠5の係
止部25aを嵌め込むと共に、石材パネル3の上端3aの
凹溝60に、中棧アタッチメント37の係止片部37cの係止
部62を嵌め込み、さらに、石材パネル2の下端2bの凹
溝60に、中棧アタッチメント37の係止片部37dの係止部
61を嵌め込むと共に、パネル2の上端2aの凹溝60に、
アタッチメント10の垂下壁10aを嵌め込み、その後、ア
タッチメント10を本体9にビス止め70する。
【0039】次に、左竪枠6の本体26にアタッチメント
28をビス70を介して取付けると共に、右竪枠7の本体27
にアタッチメント29をビス70を介して取付ける。
【0040】従って、石材パネル2,3がユニット枠体
1に組付けられることになり、この工程までを工場で行
なっておく。
【0041】そして、現場において、上述の如く、石材
パネル2,3が組付けられたユニット枠体1を建築物の
鉄骨14に、下から上へと順次張設していき、その後、調
整用皿ネジ52を図5の仮想線で示すように目地間隙部M
に挿入されるドライバ71にて螺進させることにより、中
棧アタッチメント37を中棧本体37に引寄せ、上下中間目
地部72を中棧本体37に接近させ、石材パネル2,3の内
外方向の位置決めを行ない、その後、間隙部Mに防水コ
ーキング材Sを装着し、終了する。
【0042】即ち、外方からドライバ71を目地間隙部M
に挿入して、調整用皿ネジ52を螺進退させれば、石材パ
ネル上下中間目地部72の内外方向位置を簡単に調整する
ことができ、石材パネル6,7を取付ける建築物の取付
面に凹凸部を有していた場合においても、石材パネル
6,7を表て面を同一鉛直面に配設することができる。
【0043】また、凹溝60内には、図1に示すように、
防水シール材73が装着されている。この場合、この防水
シール材73に代えて、接着剤を注入するも自由である。
【0044】また、調整用皿ネジ52の頭部52aの頭部外
面74は、図1と図5に示すように、矩形板片49の外面49
aより僅かに沈む状態とされている。これは、頭部外面
74が矩形板片49の外面49aより突出していれば、調整用
皿ネジ52を螺進退させる際に、頭部外面74が蟻溝47の内
面47aに摺接し、回転操作が行ないにくくなるからであ
る。即ち、パネル2,3を内方へ押込む際には、蟻溝47
の外方内面47aが矩形板片49に当接し、パネル2,3を
外方へ引出す際には、蟻溝47を形成する突出片37b,37
bが矩形板片49の内面49bに当接する。
【0045】次に、図6と図7は他の実施例を示し、こ
の場合、下方のパネル3のみ内外方向の調整が可能とさ
れるものである。
【0046】この場合、枠本体80(上述の実施例の中棧
本体36に該当する。)に、外方へ開口する凹溝81を形成
すると共に、この凹溝81の奥部に外方へ開口する蟻溝82
を形成する。
【0047】また、この枠本体80に装着されるアタッチ
メント83としては、L字型断面の係止片部84と、該係止
片部84に連設される蟻溝85と、を備えている。
【0048】そして、この蟻溝85には、左右方向に所定
間隔で配設される第1・第2ナット部材86,87が差し込
まれ、第1ナット部材86には、アタッチメント83の内端
壁88を貫通する押しネジ杆89が螺着されている。また、
第2ナット部材87には、アタッチメント83の内端壁88を
貫通する引張ネジ杆90が螺着されている。
【0049】即ち、押しネジ杆89は、その基端面89aに
はドライバ(この場合、マイナスドライバ)の先端が挿
入される凹溝91が形成され、その先端面89bは、枠本体
80の蟻溝82の底面82aに当接する。勿論、押しネジ杆89
としては、プラスドライバにて螺進退させることができ
るものであってもよい。
【0050】また、引張ネジ杆90は、凹溝91が形成され
たネジ杆本体92と、該ネジ杆本体92の先端面に連設され
る円盤状の頭部93と、からなり、頭部93が枠本体80の蟻
溝82内に差し込まれている。この場合、頭部93は蟻溝82
内において回転自在とされている。
【0051】勿論、この場合においても、アタッチメン
ト83の係止片部84の係止部84aは石材パネル3の凹溝60
に係止している。
【0052】従って、押しネジ杆89を内方向へ移動する
ように回転させれば、押しネジ杆89の先端面89bは蟻溝
82の底面82aに当接し、この状態からさらに回転させれ
ば、アタッチメント83は、その内端部83aが、凹溝81の
底面である受け面94を摺動して矢印Bの如く外方へ押し
出され、石材パネル3の上端部は外方へ押し出される。
【0053】また、引張ネジ杆90を螺進退させれば、第
2ナット部材87に対して、ネジ杆90がその軸心方向に沿
って移動しようするが、ネジ杆90の頭部93が枠本体80の
蟻溝82に差し込まれているので、移動することができ
ず、アタッチメント83が、その内端部83aが受け面94に
摺動しつつ移動する。つまり、ネジ杆90をナット部材87
に対して外方へ突出するように回転させれば、アタッチ
メント83が枠本体80に対して引寄せられる。この場合、
ネジ杆90をナット部材87に対して内方へ突出するように
回転させれば、アタッチメント83が枠本体80に対して押
し出される。
【0054】従って、図6と図7に示す石材パネル取付
構造においても、簡単かつ確実に石材パネル3の内外方
向の調整を行なうことができる。勿論、この場合も、最
後に防水シール材Sを装着することになる。
【0055】しかして、上述の図1〜図5に示す実施例
においては、石材パネル2,3の内面側に耐火ボード17
…が配設されているので、仮に、火事等により石材パネ
ル2,3が破壊された場合においても、この耐火ボード
17により建物は保護され、また、ボード19を備えている
ので、石材パネル2,3を介して浸入して来た雨水等を
順次下方へ案内し、下端から外部へ排出することができ
る。
【0056】なお、本考案は上述の実施例に限定され
ず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由であ
り、例えば、図1〜図5に示す実施例において、一ユニ
ットに石材パネルを3枚以上とするも、矩形板片49及び
ナット部材51の数としても自由に変更することができ、
その配設ピッチも自由に変更することができる。
【0057】
【考案の効果】本考案は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0058】請求項1記載の石材パネル取付構造によれ
ば、石材パネル上下中間目地部72の内外位置を、外部か
ら簡単かつ確実に調整することができ、石材パネル取付
面に凹凸部があっても、石材パネル2,3の表て面を同
一鉛直面に配設することができ、美しく石材パネル6,
7…を張設することができる。
【0059】請求項2記載の石材パネル取付構造によれ
ば、下方の石材パネル3の上端部の内外位置を、外部か
ら簡単かつ確実に調整することができ、石材パネルを張
設する際に行なう映像調整(棒状体の影等をパネルの表
て面に映し出し、この影に基づいて各パネルの表て面を
鉛直面上に配設する調整方法)に好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す要部拡大断面側面図で
ある。
【図2】要部分解斜視図である。
【図3】断面側面図である。
【図4】断面平面図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】他の実施例の要部拡大断面図である。
【図7】他の実施例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ユニット枠体 2 石材パネル 2b 端面 3a 端面 4 ユニット上枠 5 ユニット下枠 6 ユニット左竪枠 7 ユニット右竪枠 8 ユニット中棧 36 中棧本体 37 中棧アタッチメント 37c 係止片部 37d 係止片部 44 凹溝 45 中棧本体蟻溝 47 蟻溝 48 皿孔 49 矩形板片 50 ネジ孔 51 ナット部材 52 調整用皿ネジ 52a 頭部 52b ネジ部 60 引掛用凹溝 72 目地部 80 枠本体 82 枠本体蟻溝 83 アタッチメント 84 係止片部 85 蟻溝 86 第1ナット部材 87 第2ナット部材 89 押しネジ杆 90 引張ネジ杆 94 受け面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニット上枠4とユニット下枠5とユニ
    ット左右竪枠6,7とユニット中棧8とを有するユニッ
    ト枠体1を備えると共に、一ユニットとして上下複数に
    石材パネル2,3を、該ユニット枠体1に取付ける石材
    パネル取付構造であって、上下隣設される上記石材パネ
    ル2,3の目地間隙部Mを形成する端面2b,3aに、
    引掛用凹溝60,60を形成すると共に、内方へ開口する蟻
    溝47を有する中棧アタッチメント37に、L字型断面の係
    止片部37d,37cを設けて、該係止片部37d,37cを上
    記引掛用凹溝60,60に係止させ、かつ、皿孔48を有する
    矩形板片49を上記中棧アタッチメント37の蟻溝47内に差
    し込むと共に、上記ユニット中棧8の中棧本体36に、上
    記アタッチメント37が内外方向微動可能に摺接する凹溝
    44と該凹溝44の奥部に配設される中棧蟻溝45とを形成
    し、さらに、ネジ孔50を有するナット部材51を、上記中
    棧本体36の中棧蟻溝45に差し込み、調整用皿ネジ52の頭
    部52aを、上記矩形板片49の皿孔48に挿入すると共に、
    該調整用皿ネジ52のネジ部52bを上記ナット部材51のネ
    ジ孔50に螺進退自在に螺着して、石材パネル上下中間目
    地部72の内外位置調整を可能としたことを特徴とする石
    材パネル取付構造。
  2. 【請求項2】 上下に並んで張設される石材パネル2,
    3を有する石材パネル取付構造であって、下方の石材パ
    ネル3の上縁の端面3aに引掛用凹溝60を設けると共
    に、外方へ開口する蟻溝85を有するアタッチメント83
    に、L字型断面の係止片部84を形成して、該係止片部84
    を上記引掛用凹溝60に係止させ、かつ、上記アタッチメ
    ント83の内端部83aを摺動自在に受ける受け面94を有す
    る枠本体80に、外方へ開口する枠本体蟻溝82を形成し、
    さらに、上記アタッチメント83の蟻溝85に第1ナット部
    材86を差し込むと共に、目地間隙部Mから回転操作され
    る押しネジ杆89を、上記第1ナット部材86に螺進退自在
    に螺合させ、かつ、上記アタッチメント83の蟻溝85に差
    し込まれた第2ナット部材87に螺進退自在に螺合する引
    寄せ調整用の引張ネジ杆90を、上記枠本体80の枠本体蟻
    溝82に回転可能に係止させ、上記目地間隙部Mからの上
    記押しネジ杆89と引張ネジ杆90の回転操作による上記ア
    タッチメント83と上記枠本体80との隔離・引寄せを可能
    としたことを特徴とする石材パネル取付構造。
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