JP2934954B2

JP2934954B2 - 間仕切パネルの連結装置

Info

Publication number: JP2934954B2
Application number: JP25937596A
Authority: JP
Inventors: 裕司吉田
Original assignee: Okamura Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Okamura Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1996-09-30
Filing date: 1996-09-30
Publication date: 1999-08-16
Anticipated expiration: 2016-09-30
Also published as: JPH10102648A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、前後方向を向く壁
面に対して、間仕切パネルを直角またはその他の角度を
もって連結する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の装置としては、例えば璧
体の一方の側面に間仕切パネルを十字状に当接し、璧体
の他方の側面からボルト等を挿通して、間仕切パネルを
璧体にボルト締めするようにしたものや、壁面にブラケ
ットをねじ止めし、そのブラケットに間仕切パネルの側
端部を嵌合し、間仕切パネルの前後いずれかの面から間
仕切パネルをブラケットにねじ止めするようにしたもの
等がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前者は、璧体の両側方
に少なくとも１人ずつの作業者を配置しなければ連結で
きず、連結作業に多くの人手と時間を要するという問題
がある。

【０００４】また、後者は、ねじ止め作業が繁雑である
とともに、止めねじの頭部が間仕切パネルの表面に露呈
して見苦しく、さらに壁面と間仕切パネルの側端面との
間に隙間が生じて見苦しくなることがある。

【０００５】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、壁面に対して、間仕切パネルを、簡単
かつ体裁よく連結しうるようにした間仕切パネルの連結
装置を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (１)前後方向を向く壁面に間仕切パネルを所要の角度を
もって連結する間仕切パネルの連結装置であって、前記
壁面に、上下方向を向く平面視ほぼ外向きコ字状の化粧
枠と、外側方に向かって突出する係止フックを有する連
結杆とを、前記連結杆の少なくとも一部を化粧枠内に嵌
合して固着し、かつ間仕切パネルの側端面を前記連結杆
の外側面に当接するとともに、間仕切パネルの側端面に
穿設した係止孔に前記係止フックを係止する。

【０００７】(２)上記(１)項において、化粧枠の前後方
向の寸法を、間仕切パネルの厚さとほぼ同一とする。

【０００８】(３)上記(１)または(２)項において、化粧
枠を、その中央で前後に２分割した構造とする。

【０００９】(４)上記(１)〜(３)項のいずれかにおい
て、連結杆を、化粧枠の外側端より所要量突出させ、か
つ間仕切パネルにおける左右の支柱を、その前後面に配
設した１対の化粧パネルの両側端より、前記突出量と同
一量だけ突出させ、その一方の支柱の側端面を連結杆に
当接し、支柱に穿設した係合孔に連結杆のフックを係止
させる。

【００１０】(５)上記(１)〜(４)項のいずれかにおい
て、連結杆を、化粧枠と同方向に開口する平面視ほぼコ
字状とし、かつ連結杆における前後方向を向く基片に係
止フックを突設する。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を、添
付図面に基づいて説明する。図５及び図６は、本発明を
適用した視聴覚ブースの一例を示すもので、(１)は、テ
レビ、ビデオ、音響装置等の視聴覚機器を収容したラッ
ク、(２)は、視聴覚機器の操作盤、(３)は、入口部分を
残して視聴覚空間を方形枠状に仕切る、いわゆるローパ
ーティション型の間仕切パネルである。

【００１２】ラック(１)は、間仕切パネル(３)により形
成された方形の空間の前面中央に配設され、それに隣接
する間仕切パネル(３)は、ラック(１)の両側面中央にＴ
字状をなすように連結されている。

【００１３】本発明は、後に詳しく説明するように、こ
のラック(１)の側面と間仕切パネル(３)との連結部分
(Ａ)に適用されている。

【００１４】(４)は、ラック(１)に対向するように、ブ
ース内の後部に配設された椅子で、この椅子(４)とラッ
ク(１)との中間の位置において、操作盤(２)が、一方の
側壁を形成する間仕切パネル(３)の内面に固定されてい
る。

【００１５】図１〜図４に示すように、ラック(１)にお
ける前後方向を向く外壁面を形成する側板(左右１対あ
るが右方のもののみを図示する)(５)の間仕切パネル
(３)を連結しようとする部分の内面には、平面視ほぼ内
向き(ラック(１)の中心に近い方を内方、同じく遠い方
を外方とする)コ字状の補強杆(６)が固着されている。

【００１６】間仕切パネル(３)は、左右１対の支柱(7a)
を有する方形枠状のフレーム(７)の前後面に、方形板状
の化粧パネル(８)が、各支柱(７)が化粧パネル(８)の両
側端より所要量突出するようにして着脱自在に装着され
たものよりなっている。

【００１７】(９)は、平面視ほぼＬ字状の前後１対の分
割片(9a)(9a)を互いに結合することにより、全体として
平面視ほぼ外向きコ字状をなすようにした上下方向を向
く化粧枠である。この化粧枠(９)の前後方向の幅は、間
仕切パネル(３)の厚さとほぼ同一としてある。

【００１８】(10)は、前後方向の幅を支柱(7a)の前後方
向の幅と同一とした平面視ほぼ外向きコ字状をなす連結
杆である。

【００１９】化粧枠(９)と連結杆(10)とは、連結杆(10)
の一部を化粧枠(９)に嵌合した状態で、連結杆(10)、化
粧枠(９)、及び側板(５)に連続して穿設した通孔(11)に
止めねじ(12)（図３参照）を挿通して、補強杆(６)に螺
着することにより、側板(５)の外面に固着されている。

【００２０】連結杆(10)の化粧枠(９)から外側方への突
出量は、間仕切パネル(３)における支柱(7a)の両化粧パ
ネル(８)から側方への突出量と同一としてある。

【００２１】連結杆(10)における前後方向を向く基片(1
0a)の上下２個所には、先端部上縁に係合溝(14a)が形成
された外側方にを向かって突出する前後１対の係止フッ
ク(14)(14)を備える係止金具(13)が、スポット溶接等に
より固着されている。

【００２２】連結杆(10)の基片(10a)における上方の係
止金具(13)より若干下方の部位には、外側方に向かって
コ字状に突出する中央部にねじ孔(16)が穿設されたねじ
止め用金具(15)が、スポット溶接等により固着されてい
る。

【００２３】間仕切パネル(３)の支柱(7a)の側端面にお
ける上記両係止フック(14)に対応する部位には係止孔(1
7)が穿設されており、また支柱(7a)における上記ねじ孔
(16)に対応する部位には、通孔(18)が穿設されている。

【００２４】間仕切パネル(３)は、その支柱(7a)の側端
面を連結杆(10)の外側面に当接するとともに（図４参
照）、各係止フック(14)の係合溝(14a)に、対応する係
止孔(17)の上縁を係止させ、かつ必要に応じて、通孔(1
8)に挿通した止めねじ(19)を、ねじ孔(16)に螺合させる
ことにより、化粧枠(９)及び連結杆(10)を介して、側板
(５)に強固に、かつ体裁よく連結される。止めねじ(19)
により支柱(7a)を連結杆(10)にねじ止めする際には、化
粧パネル(８)をフレーム(７)から外しておき、ねじ止め
後に装着すればよい。

【００２５】なお、この実施の形態では、ラック(１)の
側板(５)の外面に間仕切パネル(３)を直角をなすように
連結したが、本発明は、室内の壁面や他の間仕切パネル
の一側面に、間仕切パネル(３)をＴ字状、また所要の交
差角をもって連結する場合にも適用することができる。

【００２６】側板(５)等に対して、間仕切パネル(３)を
直角以外の角度をもって連結する場合は、化粧枠(９)の
平面形状を、例えば楔状等とするのがよい。

【００２７】

【発明の効果】

(ａ)請求項１記載の発明によると、連結杆が化粧枠によ
り覆われるとともに、係止フックが間仕切パネルの側端
面に穿設された係止孔に嵌合して表面に現れず、また、
ねじの頭等が外部に露呈することがないので、間仕切り
パネルを体裁よく壁面に連結することができる。また、
間仕切りパネルの側端面を連結杆に当接させた状態で、
係止フックを係止孔に係止させることにより、間仕切り
パネルを強固に、かつ簡単な作業で壁面に連結すること
ができる。

【００２８】(ｂ)請求項２記載の発明にように、化粧枠
の前後方向の寸法を、間仕切パネルの厚さとほぼ同一と
すると、化粧枠と間仕切パネルの前後面が整い、連結部
分の体裁をより一層よくすることができる。

【００２９】(ｃ)請求項３記載の発明のように、化粧枠
を、その中央で前後に２分割した構造とすると、色彩の
異なった分割片を組み合わせることができ、間仕切パネ
ルにより仕切られた前後の部屋のそれぞれの色調に合わ
せることができる。

【００３０】(ｄ)請求項４記載の発明のような構成とす
ると、間仕切パネルと壁面との連結部分の目地幅と、間
仕切パネル同士の連結部分の目地幅とを揃えることがで
き、全体として統一感を出すことができるとともに、間
仕切パネルの連結部分間のピッチに狂いを生じないよう
にすることができる。

【００３１】(e)請求項５記載の発明のような構成とす
ると、間仕切パネルの係止孔に係止させた係止フックに
より間仕切パネルを壁面側に引きつけ、かつ連結杆の基
片の前後から外側方に延出する部分で間仕切パネルの側
端面を突っ張ることにより、間仕切パネルを壁面側に、
がたつくことなく、強固に連結することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す要部の分解斜視図で
ある。

【図２】同じく、ラックの側板と化粧枠との結合関係を
示す横断平面図である。

【図３】同じく、図２に示すものへの連結杆の取付け構
造を示す横断平面図である。

【図４】同じく、図３に示すものへの間仕切パネルの結
合構造を示す横断平面図である。

【図５】本発明を適用した視聴覚ブースの概略平面図で
ある。

【図６】同じく正面図である。

【符号の説明】

(１)ラック (２)操作盤 (３)間仕切パネル (４)椅子 (５)側板(壁面) (６)補強杆 (７)フレーム (7a)支柱 (８)化粧パネル (９)化粧枠 (9a)分割片 (10)連結杆 (10a)基片 (11)通孔 (12)止めねじ (13)係止金具 (14)係止フック (14a)係合溝 (15)ねじ止め用金具 (16)ねじ孔 (17)係止孔 (18)通孔

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】前後方向を向く壁面に間仕切パネルを所
要の角度をもって連結する間仕切パネルの連結装置であ
って、前記壁面に、上下方向を向く平面視ほぼ外向きコ字状の
化粧枠と、外側方に向かって突出する係止フックを有す
る連結杆とを、前記連結杆の少なくとも一部を化粧枠内
に嵌合して固着し、かつ間仕切パネルの側端面を前記連
結杆の外側面に当接するとともに、間仕切パネルの側端
面に穿設した係止孔に前記係止フックを係止したことを
特徴とする間仕切パネルの連結装置。
【請求項２】化粧枠の前後方向の寸法を、間仕切パネ
ルの厚さとほぼ同一とした請求項１記載の間仕切パネル
の連結装置。
【請求項３】化粧枠を、その中央で前後に２分割した
構造とした請求項１または２記載の間仕切パネルの連結
装置。
【請求項４】連結杆を、化粧枠の外側端より所要量突
出させ、かつ間仕切パネルにおける左右の支柱を、その
前後面に配設した１対の化粧パネルの両側端より、前記
突出量と同一量だけ突出させ、その一方の支柱の側端面
を連結杆に当接し、支柱に穿設した係合孔に連結杆のフ
ックを係止させたことを特徴とする請求項１〜３のいず
れかに記載の間仕切パネルの連結装置。
【請求項５】連結杆を、化粧枠と同方向に開口する平
面視ほぼコ字状とし、かつ連結杆における前後方向を向
く基片に係止フックを突設した請求項１〜４のいずれか
に記載の間仕切パネルの連結装置。