JPH0851913A - 散布機の繰出機構制御装置 - Google Patents

散布機の繰出機構制御装置

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JPH0851913A
JPH0851913A JP20816294A JP20816294A JPH0851913A JP H0851913 A JPH0851913 A JP H0851913A JP 20816294 A JP20816294 A JP 20816294A JP 20816294 A JP20816294 A JP 20816294A JP H0851913 A JPH0851913 A JP H0851913A
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隆志 後藤
Koichi Tozaki
紘一 戸崎
Mitsuhiro Horio
光広 堀尾
Yoshihiko Miyahara
佳彦 宮原
Tomohiko Ichikawa
友彦 市川
Kunimichi Azuma
邦道 東
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HATSUTA KOGYO KK
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO GIJUTSU KENKYU SUISHIN KIKO
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SEIBUTSUKEI TOKUTEI SANGYO
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 五つの要素を入力することのみで繰出ロール
の回転数が自動的に決定されて所望の散布量が散布でき
る散布機の繰出機構制御装置を提供する。 【構成】 外部からの入力要素として、面積当りに散布
する散布量と、散布する噴口の有効な散布幅と、散布速
度と、散布物の見掛比重と、繰出ロールの大きさ(繰出
量の容積)とを有するものであって、前記散布量と散布
幅と散布速度とを基にして前記噴口からの1分間の吐出
量が算出され、この吐出量を前記見掛比重で割って前記
散布物の1分間の繰出量の容積が算出され、この繰出量
の容積を前記繰出ロールの繰出量容積で割って繰出ロー
ルの回転数が算出され、この回転数で前記繰出ロールを
回転させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、散布機の繰出機構に
おける繰出ロール回転数の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の散布機は、散布物を入れるタンク
と、このタンクの下部に連設されて散布物を繰出す繰出
機構と、この繰出機構により繰出された散布物を散布す
る噴口とを備え、さらに前記繰出機構はロール軸により
駆動される繰出ロールが大中小(繰出量の容積)に分か
れた構造になっている。
【0003】このような散布機では、吐出量または散布
速度を決定するのに、五つの要素(散布量,散布幅,散
布速度,見掛比重,繰出ロールの大きさ)により算出し
ている。つまり、上記五つの要素を簡単に表現するため
に、乱数表または数表により表示し、これらから適切な
数値を読み取るか,計算することにより、散布速度に合
わせて吐出量を定めるか,または吐出量に合わせて散布
速度を定めるかしている。このようにして所望の10ア
ール当りの散布量を散布している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の散布機では以上
のように乱数表または数表から適切な数値を読み取る
か,計算することにより吐出量または散布速度を決定
し、所望の10アール当りの散布量を散布しているの
で、見にくく理解しづらい乱数表または数表の読み取り
に間違いが生じ、さらには計算違いも生じて、計算通り
の吐出量または散布速度が得られず、所望の10アール
当りの散布量が散布できないという問題点があった。
【0005】この発明はかかる問題点を解消するために
なされたもので、前記した五つの要素を入力することの
みで繰出ロールの回転数が自動的に決定されて所望の散
布量が散布できる散布機の繰出機構制御装置を得ること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る散布機の
繰出機構制御装置は、外部からの入力要素として、面積
当りに散布する散布量と、散布する噴口の有効な散布幅
と、散布しながら進む散布速度と、散布物の見掛比重
と、繰出ロールの大きさ(繰出量の容積)とを有するも
のであって、前記散布量と散布幅と散布速度とを基にし
て前記噴口からの1分間の吐出量が算出され、この吐出
量を前記見掛比重で割って前記散布物の1分間の繰出量
の容積が算出され、この繰出量の容積を前記繰出ロール
の繰出量容積で割って繰出ロールの回転数が算出され、
この回転数で前記繰出ロールを回転させるものである。
【0007】
【作用】この発明においては、散布量と散布幅と散布速
度とを基にして噴口からの1分間の吐出量が算出され、
この吐出量を見掛比重で割って散布物の1分間の繰出量
の容積が算出され、この繰出量の容積を繰出ロールの繰
出量容積で割って繰出ロールの回転数が算出されるの
で、このように五つの要素を入力するのみでロール軸の
回転数が制御される。
【0008】
【実施例】
実施例1.この発明の制御装置を説明する前に、この制
御装置が使用される散布機の一例を図1〜図3について
説明する。図1は一部破断した要部図、図2は図1の線
II−IIの断面図、図3は図1の線III −III の断面図で
ある。
【0009】図において、1はタンク、2はタンク1の
落下口1aに連設される繰出機構のケースで、左右に側
蓋3を有している。4はケース2の繰出口2aに連設し
た噴口に通じる散布通路で、矢印方向に送風されてい
る。5は両側蓋3に軸方向にスライド可能かつ回転可能
に貫挿されたロール軸、6はロール軸5をスライドさせ
るためのフォークガイド、7,8,9はロール軸5にそ
れぞれ回転可能に並設された繰出量の異なる3個の繰出
ロールで、繰出ロール7は繰出量が多くなるように繰出
量容積を大きく、繰出ロール8は繰出ロール7よりも軸
方向を短寸として繰出量が少なくなるように繰出量容積
を小さく、繰出ロール9は前記2個の繰出ロール7,8
とは大幅に形状を変えて繰出量が微量となるように繰出
量容積を極めて小さくしてある。10は繰出ロール7,
8に対向状に形成したクラッチ爪、11はロール軸5の
外周に固定した爪クラッチA、12は繰出ロール9の側
面に設けたクラッチ爪、13はロール軸5の端部に軸方
向にスライド可能に装着された状態で側蓋3に回転可能
に支持されるクラッチBで、クラッチ爪12に対向する
クラッチ爪13aを有している。14はクラッチB13
をスライドさせるためのフォークガイド、15は繰出ロ
ール7,8,9の間にそれぞれ遊嵌した仕切板で、リン
グ状になっている。16はロール軸5を回転駆動するモ
ータで、モータ制御部17により回転数を制御される。
18はこの発明の制御装置で、モータ制御部17にモー
タ回転速度指令信号を送信する。19は後記するトラク
ターなどのエンジン回転または作業速度に比例するPT
O軸回転(以下、「PTO軸回転」とする)検出部であ
る。
【0010】なお、この種の散布機は、図示省略するが
トラクターまたは田植機などに搭載されて走行し、装備
される散布管または散布竿に複数個固定した噴口により
散布する。
【0011】次に動作について説明する。図1に示す状
態ではクラッチA11もクラッチB13も切れているの
で、ロール軸5がモータ16により回転しても、各繰出
ロール7,8,9は回転しない。
【0012】いま、フォークガイド6によりロール軸5
を右方向にスライドさせると、爪クラッチA11が繰出
ロール7のクラッチ爪10に噛み合うので、ロール軸5
と共に繰出ロール7のみがクラッチA11を介して回転
し、繰出量の多い繰出しが行われる。すなわち繰出ロー
ルを「大」の大きさにセットした状態となる。
【0013】次に、フォークガイド6によりロール軸5
を左方向にスライドさせると、爪クラッチA11が繰出
ロール8のクラッチ爪10に噛み合うので、ロール軸5
と共に繰出ロール8のみがクラッチA11を介して回転
し、繰出量の少ない繰出しが行われる。すなわち繰出ロ
ールを「中」の大きさにセットした状態となる。
【0014】さらに、フォークガイド14によりクラッ
チB13を右方向にスライドさせると、クラッチB13
のクラッチ爪13aが繰出ロール9のクラッチ爪12に
噛み合うので、ロール軸5と共に繰出ロール9のみがク
ラッチB13を介して回転し、繰出量のきわめて少ない
繰出しが行われる。すなわち繰出ロールを「小」の大き
さにセットした状態となる。
【0015】次に、この発明の制御装置18の一実施例
を図4,図5について説明する。図4はコントロールボ
ックスの正面図、図5は制御過程を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0016】いま、図4に示すように、散布量のツマミ
20を回して散布量Qを30kg/1000m2 に設定
し、散布幅のツマミ21を回して散布幅lを7mに設定
し、散布速度のツマミ22を回して散布速度vを0.5
m/秒に設定し、比重のツマミ23を回して見掛比重σ
を0.8に設定し、繰出ロールのツマミ24を上げて大
(繰出ロール7)に設定したときの、ロール軸5の回転
数が算出される過程を説明する。
【0017】散布量Qと散布幅lと散布速度vとによっ
て噴口からの1分間の吐出量qが; として算出される。
【0018】この吐出量q=6.3(kg/分)を、見
掛比重(量)σ=0.8で割って散布物の1分間の繰出
量の容積Pが; として算出される。
【0019】仮に、設定した繰出ロール7(大)の繰出
量の容積が300cm3 /1回転とすると、繰出ロール
7(大)の回転数Rtは; として算出される。
【0020】この回転数Rt=20.8(rpm)を、
モータ回転速度指令信号としてモータ制御部17に送信
すると、モータ16によりロール軸5が所定の回転数で
制御される。
【0021】このように五つの要素を各ツマミ20〜2
4により設定するだけで、ロール軸5の回転数が所定の
回転数に制御されて、所望の散布量が散布できる。
【0022】なお、上記構成において、三つの要素によ
り算出された吐出量q(kg/分)は、繰出ロールの回
転数により調整できる。また、散布速度に合った吐出量
q(kg/分)は、繰出ロールの回転数を決定すること
により決定される。
【0023】実施例2.図1に示すようにトラクターま
たは田植機などのエンジンまたはPTO軸の回転検出部
19を設けて、これから制御装置18にエンジンまたは
PTO軸回転速度信号を送る(入力要素として)と、次
のような効果が得られる。
【0024】上記実施例1で示したように制御装置18
により設定された繰出ロールの回転数Rtは、予め設定
した散布速度(トラクターなどの走行速度)により算出
したものである。ところが、トラクターなどの走行障害
により散布速度(エンジン回転数)が変化すると、設定
された繰出ロールの回転数Rtが一定では、定められた
10アール当りの散布量が異なることになる。
【0025】そこで、トラクターなどのエンジンまたは
PTO軸の回転数信号をキャッチし、自動的に繰出ロー
ルの回転数を制御することができるようにした。こうす
ることによって、走行障害による散布速度の変化にも対
応でき、定められた10アール当りの散布量通りの散布
が行えるようになるのである。
【0026】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば五つの
要素を入力することのみで繰出ロールの回転数が自動的
に決定されて所望の散布量が散布できるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す散布機の要部断面図
である。
【図2】図1の線II− II の断面図である。
【図3】図1の線III − IIIの断面図である。
【図4】図1の制御装置を示すコントロールボックスの
正面図である。
【図5】図4の制御のフローチャートである。
【符号の説明】 1 タンク 2 繰出機構のケース 5 ロール軸 7 繰出ロール(大) 8 繰出ロール(中) 9 繰出ロール(小) 11 クラッチA 13 クラッチB 16 モータ 18 制御装置 20 散布量のツマミ 21 散布幅のツマミ 22 散布速度のツマミ 23 比重のツマミ 24 繰出ロールのツマミ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀尾 光広 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 宮原 佳彦 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 市川 友彦 埼玉県大宮市日進町1丁目40番地2 生物 系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 東 邦道 大阪府茨木市山手台2丁目9−104

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの入力要素として、面積当りに
    散布する散布量と、散布する噴口の有効な散布幅と、散
    布速度と、散布物の見掛比重と、繰出ロールの大きさ
    (繰出量の容積)とを有するものであって、 前記散布量と散布幅と散布速度とを基にして前記噴口か
    らの1分間の吐出量が算出され、 この吐出量を前記見掛比重で割って前記散布物の1分間
    の繰出量の容積が算出され、 この繰出量の容積を前記繰出ロールの繰出量容積で割っ
    て繰出ロールの回転数が算出され、 この回転数で前記繰出ロールを回転させることを特徴と
    する散布機の繰出機構制御装置。
  2. 【請求項2】 散布機がトラクターまたは田植機などに
    搭載されるものであって、トラクターなどのエンジン回
    転数または作業速度に比例して回転するPTO軸の回転
    数を検出してこれを入力要素としたことを特徴とする請
    求項1記載の散布機の繰出機構制御装置。
JP20816294A 1994-08-08 1994-08-08 散布機の繰出機構制御装置 Expired - Lifetime JP2706758B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008212085A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Iseki & Co Ltd 粒状肥料等の散布装置
JP2008220183A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 National Agriculture & Food Research Organization 粒状肥料等の散布制御装置
JP2011083247A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機
JP2015077117A (ja) * 2013-10-18 2015-04-23 株式会社タイショー Gps車速連動散布システム

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