JP7134864B2 - 管理機 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、散布物を散布する管理機に関する。
従来、圃場に薬剤等の散布剤を散布する散布機として、特許文献1に示すものが知られている。特許文献1の散布機は、粉粒体タンクと、粉粒体タンクからの粉粒体を繰り出す繰出手段と、粉粒体を噴出する噴出孔を複数個設けたブームと、粉粒体を送風によりブームの噴出孔から噴出させる送風手段と、ブームの粉粒体を噴出する複数の噴出孔の中の基部噴出孔から噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散センサと先端部の噴出孔から噴出する直前の粉粒体の接触圧を検出する飛散と、2つの飛散センサの検出値が等しくなるように繰出手段の粉粒体繰出量を調整する制御手段と、を備えている。
特開2006-149319号公報
さて、特許文献1の散布機においては、送風ファンの送風量を調整することによって、ブームの噴出孔から放出される粉粒体の量(繰出量)を調整しているものの、繰出量を調整するためには、噴射口毎にブームに飛散センサを設けなければならず、構造が複雑になるという問題がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、複数の散布部から散布する散布量を簡単に均等化することができる管理機を提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
本発明の一態様の管理機は、機体と、前記機体に設けられ且つ散布物を収容する収容器と、前記散布物を排出し且つ当該散布物の排出量を調整する散布量調整装置と、前記散布量調整装置から排出された前記散布物を搬送風と共に流通させる搬送管と、前記搬送管に設けられ且つ圃場に前記散布物を散布する複数の散布部と、前記散布量調整装置の散布量に基づいて、前記搬送風の送風量を調整する送風装置と、前記送風装置と前記搬送管とを接続し且つ前記搬送風が流れる供給管と、前記散布量調整装置及び前記送風装置を制御する制御装置と、を備え、前記送風装置は、外気を導入し且つ当該外気の導入量を調整する外気導入装置と、前記外気導入装置により導入されて当該導入量が調整された外気を前記搬送風として前記供給管及び前記搬送管に送り出す送風ファンを含んだ送風器と、前記供給管に回動可能に設けられ、前記供給管の開口面積を変更する調整弁と、を有し、前記外気導入装置は、前記外気を導入する外気導入路と、回動自在又はスライド自在に設けられ且つ、前記外気導入路の開口面積を変更する調整体と、を含み、前記制御装置は、前記圃場の所定のエリア毎に予め定められた設定散布量に基づいて、前記散布量調整装置から前記搬送管に排出される前記散布物の排出散布量を前記所定のエリア毎に演算する散布演算部と、前記調整体の動作を制御して前記外気導入路の開口面積を調整することによって前記外気導入装置における前記送風器への外気の導入量を調整すること、前記送風ファンの回転数を制御して前記送風ファンから送り出す風量を調整すること、及び前記調整弁の動作を制御して前記供給管の開口面積を調整することがそれぞれ可能な搬送制御部と、を有し、前記搬送制御部は、前記排出散布量に基づいて、前記調整体による前記外気導入路の開口面積の調整と、前記送風ファンからの前記風量の調整と、前記調整弁による前記供給管の開口面積の調整とのうちの少なくともいずれかを行うことで、前記搬送風の送風量を調整し、前記調整弁により前記供給管の開口面積を調整して前記搬送風の送風量を調整する場合、前記送風ファンの回転数が小さくなるほど、前記調整弁により前記供給管の開口
面積を大きくする
本発明の一態様では、前記搬送制御部は、前記調整体により前記外気導入路の開口面積を調整して前記搬送風の送風量を調整する場合、前記排出散布量が多くなるに連れて、前記外気導入装置における前記送風器への外気の導入量を多くし、前記送風ファンにより前記送風ファンからの前記風量を調整して前記搬送風の送風量を調整する場合、前記排出散布量が多くなるに連れて、前記送風ファンの回転数を大きくして、前記送風ファンからの前記風量を多くする。
た、本発明の一態様では、前記外気導入装置は、前記調整体の回動量又はスライド量を変更する第2電動モータを有し、前記送風器は、前記送風ファンを回転させる第3電動モータを有し、前記送風装置は、前記調整弁を回動させる第4電動モータを有し、前記搬送制御部は、前記第2電動モータ、前記第3電動モータ、及び前記第4電動モータを制御可能であり、且つ前記排出散布量に基づいて前記第2電動モータ、前記第3電動モータ、及び前記第4電動モータの少なくともいずれかを制御することで、前記搬送風の送風量を変更する。
また、本発明の一態様では、前記機体の車体位置を検出する測位装置を備え、前記搬送管は、前記機体の一方側に延設された第1管と、前記機体の他方側に延設された第2管と、を含み、前記供給管は、前記送風装置と前記第1管とを接続し且つ前記搬送風が流れる第3管と、前記送風装置と前記第2管とを接続し且つ前記搬送風が流れる第4管と、を含み、前記散布部は、前記第1管と前記第2管とにそれぞれ複数設けられ、前記散布量調整装置は、前記散布物を前記第1管に排出し且つ当該散布物の排出量を調整する第1散布量調整装置と、前記散布物を前記第2管に排出し且つ当該散布物の排出量を調整する第2散布量調整装置と、を含み、前記調整弁は、前記第3管と前記第4管とにそれぞれ設けられ、前記車体位置が前記圃場の前記所定のエリアにある場合に、前記散布演算部は、前記所定のエリアに予め定められた前記設定散布量に基づいて前記排出散布量として、前記第1散布量調整装置から前記第1管に排出される第1排出散布量と、前記第2散布量調整装置から前記第2管に排出される第2排出散布量とを演算し、前記搬送制御部は、前記第3管に設けられた前記調整弁の動作を制御して前記第3管の開口面積を調整可能で且つ、前記第4管に設けられた前記調整弁の動作を制御して前記第4管の開口面積を調整可能であり、前記第1排出散布量に基づいて前記調整体と前記送風ファンと前記第3管に設けられた前記調整弁の動作の少なくともいずれかを制御して、前記外気導入路の開口面積と前記送風ファンの回転数と前記第3管の開口面積の少なくともいずれかを調整することで、前記第1管への前記搬送風の送風量を調整し、前記第2排出散布量に基づいて前記調整体と前記送風ファンと前記第4管に設けられた前記調整弁の動作の少なくともいずれかを制御して、前記外気導入路の開口面積と前記送風ファンの回転数と前記第4管の開口面積の少なくともいずれかを調整することで、前記第2管への前記搬送風の送風量を調整する。
また、本発明の一態様では、前記制御装置は、外部機器で設定された前記圃場の所定のエリア毎の前記散布物の散布量である設定散布量を取得する散布量取得部を有し、
前記散布演算部は、前記散布量取得部により取得された前記所定のエリア毎の前記設定散布量に基づいて、前記排出散布量を前記所定のエリア毎に演算する。
また、本発明の一態様では、前記散布量調整装置は、前記散布物の排出量が前記圃場の前記所定のエリアに対応する前記設定散布量と一致するように、前記搬送管に前記散布物を排出する散布排出機構と、前記散布排出機構を駆動する第1電動モータと、を有している。
さらに、本発明の一態様では、前記搬送管は、前記機体の幅方向に延設され且つ前記散布物を外部に散布する複数の散布口が形成されており、前記複数の散布部は、前記複数の散布口のそれぞれに対応する位置に設けられていて、前記散布量調整装置側にある前記搬送管の基端部の内径は、前記搬送管の先端部の内径よりも大きい。
本発明によれば、複数の散布部から散布する散布量を簡単に均等化することができる。
管理機の正面図である。 管理機の左側面図である。 管理機の平面図である。 搬送管の第1管を示す図である。 搬送管の第2管を示す図である。 外気導入装置及び送風器を示す図である。 図5Aとは異なる外気導入装置及び送風器を示す図である。 第1設定器及び第2設定器を示す図である。 散布物の系統を示す図である。 管理機の制御ブロック図を示している。 計画画面M1の一例を示す図である。 計画記憶部に記憶された散布計画の一例を示す図である。 管理機がエリアQn内に位置する場合の第1散布量Fnと第2散布量Rnとの関係を示す図である。 管理機がエリアQnの境界を位置し且つ第1管が左側のエリア、第2管が右側のエリアに位置する場合の第1散布量Fnと第2散布量Rnとの関係を示す図である。 図11Bとは異なる第1散布量Fnと第2散布量Rnとの関係を示す図である。 第1制御ラインL11の一例を示す図である。 第2制御ラインL12の一例を示す図である。 第3制御ラインL13の一例を示す図である。 作業画面M2の一例を示す図である。 搬送管から散布した散布物の分布を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1~3は、散布物を散布することが可能な管理機1の外観図を示している。散布物は、例えば、粒状の肥料、播子、除草剤等であって、固体物である。
図1~3に示すように、管理機1は、機体2と、走行装置3と、原動機4とを備えている。走行装置3は、機体2に設けられていて、機体2の前部の車軸に回転自在に支持された前輪3Fと、機体2の後部の車軸に回転自在に支持された後輪3Rとを有する車輪型の装置である。なお、走行装置3は、クローラ式の走行装置であってもよい。
原動機4は、機体2に設けられていて、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン等の内燃機関、モータ・ジェネレータ等の回転電機である。原動機4は、内燃機関及び回転電機の両方であってもよい。この実施形態では、原動機4は、内燃機関である。
機体2には、運転席5と、走行装置3の操舵を行うステアリングハンドル等の操舵装置6と、原動機4の動力が伝達されるミッション等の変速装置7とが設けられている。変速装置7は、運転席5の周囲に配置された操作部材の操作によって、変速段が変更し、機体2の速度(車速)が変速段に応じて変更される。なお、変速装置7は、無段変速の変速装置であってもよい。また、変速装置7には、原動機4の動力によって回転するPTO軸が設けられている。
管理機1には、散布物を収容する複数の収容器10が設けられている。複数の収容器10は、機体2の幅方向に並んでいて、当該機体2に支持されている。複数の収容器10は、機体2の一方側(左側)に設けられた左収容器10Lと、機体2の他方側(右側)に設けられた右収容器10Rとを有している。複数の収容器10、即ち、左収容器10L及び右収容器10Rのそれぞれには、散布物の散布量を調整して排出する散布量調整装置11L、11Rが設けられている。以降、説明の便宜上、散布量調整装置11Lのことを、「第1散布量調整装置11L」、散布量調整装置11Rのことを、「第2散布量調整装置11R」ということがある。
第1散布量調整装置11Lは、左収容器10Lの散布物が導入されるケース12Lと、散布物を排出する散布排出機構13と、散布排出機構13を駆動する第1電動モータ14Lを有している。散布排出機構13は、ロールを回転することによりケース12Lの散布物を排出するロール式の機構、又は、シャッターを開閉してケース12Lの下部の排出口の開口面積を変更することにより散布物を排出するシャッター式の機構である。この実施形態では、散布排出機構13は、ケース12Lに回転自在に支持された繰り出しローラ13Lを含んでいる。
ケース12Lの上端には、散布物が導入される導入口(入口)が形成され、ケース12Lの下端には、散布物を排出する出口(排出口)が形成されている。繰り出しローラ13Lの周壁には、散布物が入る凹部が形成されていて、凹部に散布物が入ることによって、散布量を計量する。図8に示すように、第1電動モータ14Lは、制御装置60の制御信号によって駆動する。第1電動モータ14Lは、制御装置60から出力された制御信号によって、繰り出しローラ13Lの回転数(回転速度)等を制御し、繰り出しローラ13Lの回転数によって、第1散布量調整装置11Lから排出される散布物の散布量(排出散布量)を調整することができる。なお、第1電動モータ14Lは、散布排出機構13がシャッター式の機構である場合は、制御装置60から出力された制御信号によって、シャッターの開度を制御し、シャッターの開度によって第1散布量調整装置11Lから排出される散布物の散布量(排出散布量)を調整することができる。
第2散布量調整装置11Rは、右収容器10Rの散布物が導入されるケース12Rと、散布物を排出する散布排出機構13と、散布排出機構13を駆動する第1電動モータ14Rを有している。この実施形態では、散布排出機構13は、第1散布量調整装置11Lと同様に、ケース12Rに回転自在に支持された繰り出しローラ13Rを含んでいる。
ケース12Rの上端には、ケース12Lと同様に、導入口が形成され、ケース12Rの下端には、排出口が形成されている。繰り出しローラ13Rの周壁には、繰り出しローラ13Lと同様に、散布物が入る凹部が形成されていて、凹部に散布物が入ることによって、散布量を計量する。第1電動モータ14Rは、制御装置60の制御信号によって駆動する。第1電動モータ14Rは、制御装置60から出力された制御信号によって、繰り出しローラ13Rの回転数(回転速度)等が制御され、繰り出しローラ13Rの回転数によって、第2散布量調整装置11Rから排出される散布物の散布量(排出散布量)を調整することができる。なお、第1電動モータ14Rは、散布排出機構13がシャッター式の機構である場合は、制御装置60から出力された制御信号によって、シャッターの開度を制御し、シャッターの開度によって第2散布量調整装置11Rから排出される散布物の散布量(排出散布量)を調整することができる。
管理機1は、散布物が流通する搬送管15を備えている。搬送管15は、第1散布量調整装置11L及び第2散布量調整装置11Rのそれぞれから排出された散布物を流通する管である。搬送管15は、機体2の幅方向に延設可能なパイプであって、延設状態において機体2の一方側(左側)に延びる第1管15Lと、延設状態において機体2の他方側(右側)に延びる第2管15Rとを含んでいる。
第1管15Lは、機体2のフレームに支持された第1ブーム18Lに支持され、第1ブーム18Lの基端部から先端部に向けて延びている。第2管15Rは、機体2のフレームに支持された第2ブーム18Rに支持され、第2ブーム18Rの基端部から先端部に向けて延びている。詳しくは、図3に示すように、第1ブーム18L及び第2ブーム18Rは、先端部が機体2の後方に位置する退避状態と、先端部が機体2の幅方向に位置する散布状態とに折れ曲がり可能であって、第1ブーム18L及び第2ブーム18Rが散布状態である場合に、第1管15Lが機体2の幅方向の左側に延び、第2管15Rが機体2の幅方向の右側に延びる。
図1に示すように、第1管15Lの基端部側には、接続部19Lが形成されていて、接続部19Lが第1散布量調整装置11Lのケース12Lの排出口に接続されている。第2管15Rの基端部側には、接続部19Rが形成されていて、接続部19Rが第2散布量調整装置11Rのケース12Rの排出口に接続されている。
図4Aに示すように、第1管15Lの周壁には、基端部側から先端部側にかけて複数の散布口21Lが所定の間隔形成されている。複数の散布口21Lは、散布物を外部に散布する孔である。複数の散布口21Lのそれぞれに対応する位置には、複数の散布部22が取り付けられている。複数の散布部22のそれぞれは、散布口21Lの開口と略同じ外径である筒体22Aと、筒体22Aに設けられたデフレクタ22Bとを含んでいる。複数の筒体22Aの内径は同じである。
また、第1管15Lの先端部には、軸方向に開口する開口部23が形成されており、当該開口部23も散布口21Lとして機能する。なお、開口部23には、当該開口部23の開口を調整する開口板24が設けられている。
第1管15Lにおいて、第1散布量調整装置11L側(基端部側)の内径Raは、基端部とは反対側の先端部の内径Rbよりも大きくなっている。具体的には、第1管15Lは、少なくとも2つの円筒25、26を伸縮自在に接合することによって構成されていて、基端部側の円筒25の内径Raは、先端側の円筒26の内径Rbよりも大きい。
図4Bに示すように、第2管15Rの周壁にも、第1管15Lと同様に複数の散布口21Rが形成され、複数の散布口21Rのそれぞれに対応する位置には、複数の散布部22が取り付けられている。また、第2管15Rの先端部にも、開口部23が形成され、当該開口部23も散布口21Rとして機能する。なお、第2管15Rの開口部23にも開口板24が設けられている。
第2管15Rにおいて、第1管15Lと同様に、第2散布量調整装置11R側(基端部側)の内径Raは、先端部の内径Rbよりも大きくなっている。具体的には、第2管15Rも、第1管15Lと同様に、2つの円筒25、26を伸縮自在に接合することによって構成されていて、基端部側の円筒25の内径Raは、先端側の円筒26の内径Rbよりも大きい。
図1、図2、図4A、図4B及び図7に示すように、搬送管15は、散布物を搬送させる媒体、液体又は気体等の搬送用の媒体が流れる複数の供給管29を有している。複数の供給管29は、第3管29Lと、第4管29Rとを含んでいる。第3管29Lは、機体2の側方に支持されていて、機体2の後部から前部に延びていて、前部側が第1管15Lに接続されている。第4管29Rは、機体2の側方に支持されていて、第3管29Lと同様に、機体2の後部から前部に延びていて、前部側が第2管15Rに接続されている。
さて、管理機1は、散布物を搬送する媒体の量を調整する搬送調整装置を備えている。この実施形態では、図3及び図7に示すように、搬送調整装置は、媒体として気体の量、即ち、散布物を搬送するための搬送風の送風量を調整可能な送風装置30である。
送風装置30は、外気導入装置31を有している。外気導入装置31は、外気の導入を調整可能な装置であって、例えば、機体2の後部に設けられている。図5Aに示すように、外気導入装置31は、外気導入路33と、調整体34Aと、第2電動モータ35とを含んでいる。外気導入路33は、外気を導入するパイプ等であり、入口33aから空気等が入る。調整体34Aは、外気導入路33の内部に設けられていて、当該外気導入路33の開口面積を変更可能である。調整体34Aは、例えば、回動可能な弁体である。弁体の回転軸37は、複数のギア38で構成される減速機構39が接続され、第2電動モータ35の回転軸35aが減速機構39のギア38に接続されている。したがって、図5Aの外気導入装置31では、第2電動モータ35が回転すると、調整体34Aの回動量、即ち、揺動角度が変化し、外気導入路33の開口面積が変更される。
図5Bに示すように、外気導入装置31の調整体34Bは、スライド自在なスライド板であってもよい。スライド板は、外気導入路33の入口33a側に設けられていて、当該スライド板には雌ねじが設けられた移動体40が取り付けられている。第2電動モータ35の回転軸35aは雄ねじであって、当該回転軸(雄ねじ)35aは、移動体40の雌ねじに螺合している。したがって、図5Bの外気導入装置31では、第2電動モータ35が回転すると、調整体34Bのスライド量が変化し、外気導入路33の開口面積が変更される。
以上のように、外気導入装置31は、調整体(調整体34A、調整体34B)によって、外気導入路33の開口面積を変更することができるため、外気導入装置31によって、開口面積が大きい場合は外気の導入量が多くでき、開口面積が小さい場合は外気の導入量を小さくすることができる。
図3、図5A及び図5Bに示すように、送風装置30は、送風器43を有している。送風器43は、外気導入装置31の外気導入路33に接続されていて、外気導入装置31に取り入れられた外気を搬送風として搬送管15に送り出す。
送風器43は、送風ファン44と、第3電動モータ45とを含んでいる。送風ファン44は、回転によって風を発生させるものであって、送風器43のボディ(ケース)46に回転自在に支持されていて、ボディ46は、外気導入路33の出口33bに接続されている。第3電動モータ45の回転軸45aは、送風ファン44に接続されている。したがって、図5Aの送風器43では、第3電動モータ45を回転すると、送風ファン44の回転数が変化することにより、搬送風の送風量を変更することができる。なお、図5Aの送風器43は軸流ファンであったが、図5Bに示すように、ブロアファンであってもよい。
さて、送風装置30の送風器43は、第1管15Lに送風する搬送風の送風量と、第2管15Rに送風する搬送風の送風量とを個別に設定可能である。図6及び図7に示すように、第1設定器51と、第2設定器52とを有している。第1設定器51は、第1管15Lに連通する第3管29Lの搬送風の送風量を設定することで、第1管15Lの送風量を設定する。第2設定器52は、第2管15Rに連通する第4管29Rの搬送風の送風量を設定することで、第2管15Rの送風量を設定する。
第1設定器51は、調整弁54Lと、第4電動モータ55Lとを含んでいる。調整弁54Lは、第3管29Lの内部に回動可能に設けられ、調整弁54Lの回転軸56Lは、複数のギアで構成される減速機構58Lに接続され、第4電動モータ55Lの回転軸L57Lが減速機構58Lのギアに接続されている。したがって、第4電動モータ55Lが回転すると、調整弁54Lが回動し、第3管29Lの開口面積が変わるため、調整弁54Lの以降(下流側)の送風量を調整することができる。
第2設定器52は、調整弁54Rと、第5電動モータ55Rとを含んでいる。調整弁54Rは、第4管29Rの内部に回動可能に設けられ、調整弁54Rの回転軸56Rは、複数のギアで構成される減速機構58Rに接続され、第5電動モータ55Rの回転軸57Rが減速機構58Rのギアに接続されている。したがって、第5電動モータ55Rが回転すると、調整弁54Rが回動し、第4管29Rの開口面積が変わるため、調整弁54Rの以降(下流側)の送風量を調整することができる。
図8は、管理機の制御ブロック図を示している。管理機1は、制御装置60と、表示装置61と、通信装置62、測位装置63とを備えている。制御装置60は、管理機1の様々な制御を行う装置であって、散布調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)、搬送調整装置(外気導入装置31、送風器43)等を制御する。制御装置60には、繰り出しローラ13Lの回転数を検出する回転センサ91と、繰り出しローラ13Rの回転数を検出する回転センサ92と、調整体34A、34Bの作動量(回動量、スライド量)を検出する作動センサ93と、調整弁54L、54Rのそれぞれの開度を検出する開度センサ94とが接続されている。制御装置60は、繰り出しローラ13L及び繰り出しローラ13Rのそれぞれの回転数を制御する場合に、回転センサ91、92によって検出されたそれぞれの実回転数が目標回転数に一致するように、第1電動モータ14L、14Rのそれぞれの回転数を設定する。
制御装置60は、外気導入路33の開口面積を変更する場合に、作動センサ93によって検出された作動量(回動量、スライド量)が目標の作動量に一致するように、第2電動モータ35の回動(回動角度)を設定する。
制御装置60は、第3管29Lの開口面積及び第4管29Rの開口面積を変更する場合に、開度センサ94によって検出された調整弁54Lの実開度及び調整弁54Rの実開度のそれぞれが目標開度に一致するように、第4電動モータ55L、第5電動モータ55Rの回動(回動角度)を設定する。
表示装置61は、管理機1に関する様々な情報を表示する装置であって、液晶パネル、有機ELパネル等を含む装置である。通信装置62は、様々なデータを管理機1の外部に送信したり、外部のデータを管理機1に取り込む装置である。通信装置62は、例えば、通信規格であるIEEE802.11シリーズのWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等により無線通信を行ったり、携帯電話通信網、データ通信網、携帯電話通信網等によって無線通信を行う装置である。
測位装置63は、D-GPS、GPS、GLONASS、北斗、ガリレオ、みちびき等の衛星測位システム(測位衛星)により、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出可能である。即ち、測位装置63は、測位衛星から送信された衛星信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、衛星信号に基づいて、管理機1の位置(例えば、緯度、経度)、即ち、車体位置を検出する。測位装置63は、受信装置63aと、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)63bとを有している。受信装置63aは、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された衛星信号を受信する装置である。この実施形態では、受信装置63aは、機体2に取付けられている。なお、受信装置63aの取付箇所は、実施形態に限定されない。慣性計測装置63bは、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。慣性計測装置63bも、機体2に取付けられ、慣性計測装置63bによって、機体2のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
制御装置60は、所定位置に設定された設定散布量に基づいて、散布調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)の制御を行う。この実施形態では、設定散布量は、外部機器によって設定する。外部機器は、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバ等の固定型のコンピュータ、スマートフォン、タブレット等の携帯型のコンピュータ(携帯端末)である。
図8を用いて、外部機器であるPC(固定端末という)75及びサーバ70によって、設定散布量を設定する場合について説明する。なお、設定散布量は、管理機1に設けられた内部機器、例えば、表示装置61によって設定されていてもよく限定されない。
サーバ70は、圃場マップを記憶する圃場記憶部71と、設定散布量を含む散布計画を設定(作成)する計画作成部72、散布計画を記憶する計画記憶部73とを有している。圃場記憶部71及び計画記憶部73は、不揮発性のメモリ等から構成されている。圃場記憶部71は、予め作成された複数の圃場マップが記憶されている。計画作成部72は、サーバ70に設けられた電気電子部品、コンピュータプログラム等から構成されている。
固定端末75がサーバ70に接続して、所定の操作を行うと、図9に示すように、サーバ70の計画作成部72は、固定端末75の表示部に、計画画面M1を表示する。計画画面M1は、圃場を選択する圃場選択部100と、圃場マップを表示する圃場表示部101と、時間を入力する時間入力部102を含んでいる。圃場選択部100は、上述したように圃場記憶部71に記憶された圃場マップの一覧表が表示され、一覧表の中から1つの圃場マップが選択されると、圃場表示部101は、圃場選択部100で選択された圃場(選択圃場)を表示する。時間入力部102において、時間(月、日、時刻)が入力されると、選択圃場において散布物の散布を行う時間が設定される。
計画作成部72は、圃場選択部100にて選択された選択圃場の外形(輪郭L1)を圃場表示部101に表示する。圃場表示部101において、圃場を描写するフィールドは、位置(緯度、経度)が割り割り当てられている。また、圃場表示部101におけるフィールドは、複数のエリアQn(n=1,2,3・・・n)に区切られていて、区画されたエリアQnのそれぞれに散布物の設定散布量Wnを設定可能である。
計画作成部72は、例えば、所定の操作を行うと、圃場表示部101に選択するポインタ106を表示する。また、計画作成部72は、ポインタ106で任意のエリアQnを選択すると、計画画面M1に、選択されたエリアQnに対応する設定散布量Wnを入力する散布入力部107を表示する。計画作成部72は、散布入力部107に設定散布量が入力されると、入力された設定散布量(入力散布量)を選択されたエリアQnの設定散布量Wnに設定する。なお、ポインタ106において、複数のエリアQnを選択した場合も、計画作成部72は、散布入力部107に入力された設定散布量を、複数のエリアQnにおける設定散布量Wnに設定する。
以上のように、計画作成部72によって、エリアQn毎の設定散布量Wnの設定、即ち、所定位置(エリアQn)毎における設定散布量Wnの設定を行うことができる。図10に示すように、エリアQn毎に設定された設定散布量Wn、圃場選択部100にて選択された選択圃場の圃場識別情報、時間入力部102に入力された時間(時間情報)を含む散布計画は、計画記憶部73に記憶される。
計画記憶部73に記憶された散布計画は、管理機1が取得することが可能である。例えば、管理機1の通信装置62がサーバ70に接続して、当該サーバ70に対して散布計画の送信を要求すると、要求した散布計画が通信装置62に送信される。或いは、サーバ70が携帯端末に散布計画を転送し、転送された散布計画を携帯端末が通信装置62に送信する。なお、USBメモリ、SDカード等の電子記憶媒体に散布計画を記憶し、電子記憶媒体を管理機1の入力インタフェースに接続することによって、管理機1側が散布計画を取得してもよい。管理機1側が散布計画を取得すると、当該管理機1に設けられた計画記憶部78に散布計画が記憶される。
図8に示すように、制御装置60は、散布物の散布を行う場合に、管理機1側が取得した散布計画を取得する散布量取得部81を有している。散布量取得部81は、制御装置60に設けられた電気電子部品、コンピュータプログラム等から構成されている。管理機1において、所定の動作が行われると、散布量取得部81は、計画記憶部78に記憶されている散布計画の一覧表を表示装置61に表示し、作業者等の操作によって、表示された散布計画の一覧表の中から所定の散布計画が選択されると、選択された散布計画を取得する。或いは、管理機1において、散布物を散布する散布作業の開始の指令が行われると、散布量取得部81は、測位装置63が検出した車体位置に対応する圃場の散布計画を計画記憶部78から割り出して、割り出した散布計画を取得する。つまり、散布量取得部81は、散布作業を行う前に、少なくとも外部機器で作成された所定位置毎の設定散布量Wnを取得することが可能である。
制御装置60は、散布演算部82と、散布制御部83とを有している。散布演算部82及び散布制御部83は、制御装置60に設けられた電気電子部品、コンピュータプログラム等から構成されている。
散布演算部82は、散布量取得部81が取得した設定散布量Wnに基づいて、第1散布量調整装置11Lから第1管15Lに排出される散布物の第1散布量Fnと、第2散布量調整装置11Rから第2管15Rに排出される散布物の第2散布量Rnとの演算を行う。
図11Aに示すように、管理機1の第1管15L、第2管15Rが平面視でエリアQn内に位置している場合、散布演算部82は、第1散布量Fnと第2散布量Rnとの合計Zn(Zn=Fn+Rn、n=1,2,3・・・)が、設定散布量Wnに一致するように、第1散布量Fnと第2散布量Rnとの設定を行う。例えば、エリアQnに対して、管理機1が略中央部である場合、管理機1の進行方向に対してエリアQnの左半分は、第1管15L側で散布を行い、エリアQnにおいて右半分は、第2管15R側で散布を行う。散布演算部82は、設定散布量Wnの半分を、第1散布量Fn及び第2散布量Rnに設定する(Fn=Wn/2、Rn=Wn/2)。
図11Bに示すように、管理機1の第1管15L、第2管15Rが平面視でエリアQnの境界に位置し且つ、第1管15L及び第2管15Rの先端部が略エリアQnに跨っている場合、散布演算部82は、第1管15Lが位置するエリアQnの設定散布量Wnを第1散布量Fnに設定し、第2管15Rが位置するエリアQnの設定散布量Wnを第2散布量Rnに設定する。
図11Cに示すように、管理機1の第1管15L、第2管15Rが平面視でエリアQnの境界に位置し且つ、第1管15L及び第2管15Rの先端部が略エリアQnの半分の位置(中央部の位置)である場合、散布演算部82は、第1管15Lが位置するエリアQnの設定散布量Wnの半分(1/2)を第1散布量Fnに設定し、第2管15Rが位置するエリアQnの設定散布量Wnの半分(1/2)を第2散布量Rnに設定する。
なお、図11Aに示すように、第1管15Lの先端部の位置及び第2管15Rの先端部の位置は、管理機1の現在の車体位置に、測位装置63から第1管15L及び第2管15Rの先端部までのそれぞれの位置情報ΔL(ΔX、ΔY)を加算することによって把握することができる。第1管15L及び第2管15Rの長さ、位置等に関する管材情報、位置情報ΔLは、制御装置60に記憶されている。
散布制御部83は、測位装置63が検出した車体位置が所定位置である場合に、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)から排出される排出散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)を設定散布量Wnに調整する散布調整制御を行う。具体的には、散布調整制御では、散布制御部83は、散布演算部82が演算(設定)した第1散布量Fnに基づいて第1散布量調整装置11Lを制御し、且つ、第2散布量Rnに基づいて第2散布量調整装置11Rを制御する。
図11Aに示すように、エリアQ1の設定散布量W1が2.0kg/10aである場合、エリアQ1における第1散布量F1は1.0kg/10aであり、エリアQ1における第2散布量R1は1.0kg/10aである。散布制御部83は、エリアQ1を通過する間に、第1散布量調整装置11Lの第1散布量F1が1.0kg/10aとなるように、繰り出しローラ13Lの回転数(第1電動モータ14Lの回転数)を設定し、且つ、第2散布量調整装置11Rの第2散布量R1が1.0kg/10aとなるように、繰り出しローラ13Rの回転数(第1電動モータ14Rの回転数)を設定する。
図11Bに示すように、エリアQ2の設定散布量W2が3.0kg/10aであり、エリアQ9の設定散布量W9が5.0kg/10aである場合、エリアQ2における第1散布量F5は3.0kg/10aであり、エリアQ9における第2散布量R9は5.0kg/10aである。散布制御部83は、エリアQ2、Q9を通過する間に、第1散布量調整装置11Lの第1散布量F5が3.0kg/10aとなるように、繰り出しローラ13Lの回転数(第1電動モータ14Lの回転数)の回転数を設定し、且つ、第2散布量調整装置11Rの第2散布量R9が5.0kg/10aとなるように、繰り出しローラ13Rの回転数(第1電動モータ14Rの回転数)の回転数を設定する。
図11Cに示すように、エリアQ9の設定散布量W9が5.0kg/10aであり、エリアQ12の設定散布量W12が4.0kg/10aである場合、エリアQ9における第1散布量F9は2.5kg/10aであり、エリアQ12における第2散布量R12は2.0kg/10aである。散布制御部83は、エリアQ9、Q12を通過する間に、第1散布量調整装置11Lの第1散布量F1が2.5kg/10aとなるように、繰り出しローラ13Lの回転数(第1電動モータ14Lの回転数)を設定し、且つ、第2散布量調整装置11Rの第2散布量R12が2.0kg/10aとなるように、繰り出しローラ13Rの回転数(第1電動モータ14Rの回転数)の回転数を設定する。
また、制御装置60は、上述したように、散布調整制御だけでなく、搬送調整装置(外気導入装置31、送風器43)における搬送力を調整する搬送調整制御を行う。即ち、制御装置60は、散布制御部83だけでなく、搬送調整制御を行う搬送制御部84を有している。搬送制御部84は、制御装置60に設けられた電気電子部品、コンピュータプログラム等から構成されている。
制御装置60(搬送制御部84)は、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)の散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)に基づいて、搬送調整制御として、搬送風の送風量の調整を行う。
図12Aは、外気の導入量と、散布量調整装置の散布量(第1散布量Fnと第2散布量Rnとの合計)との関係(第1制御データ)を示している。制御装置60は、第1制御データを記憶している。図12Aの第1制御ラインL11に示すように、搬送調整制御において、搬送制御部84は、散布量調整装置の散布量が少ない場合、第2電動モータ35によって調整体34A、34Bを作動させ、外気導入路33の開口面積を小さくすることによって、外気導入装置31における外気の導入量を少なくする。また、搬送制御部84は、散布量調整装置の散布量が多い場合、第2電動モータ35によって調整体34A、34Bを作動させ、外気導入路33の開口面積を大きくすることによって、外気導入装置31における外気の導入量を多くする。このように、外気の導入量を調整することによって、搬送風の送風量を変えることができる。
上述した実施形態では、外気導入装置31における外気の導入量を調整することによって、搬送風の送風量を変更していたが、送風器43の出力(送風ファン44の回転数)を調整することによって、搬送風の送風量を調整してもよい。即ち、制御装置60は、散布量調整装置の散布量に基づいて、外気導入装置31の第2電動モータ35及び送風器43の第3電動モータ45のいずれかを制御することで、搬送風の送風量を調整する。
図12Bは、送風ファンの回転数と、散布量調整装置の散布量(第1散布量Fnと第2散布量Rnとの合計)との関係(第2制御データ)を示している。制御装置60は、第2制御データを記憶している。図12Bの第2制御ラインL12に示すように、搬送調整制御において、搬送制御部84は、散布量調整装置の散布量が少ない場合、第3電動モータ45の回転数を小さくすることによって、送風ファン44から送り出す風量を少なくする。また、搬送制御部84は、散布量調整装置の散布量が多い場合、第3電動モータ45の回転数を大きくすることによって、送風ファン44の風量を大きくする。このように、送風ファン44の回転数を調整することによって、搬送風の送風量を変えることができる。
なお、制御装置60(搬送制御部84)は、散布量調整装置の散布量に基づいて、外気導入装置31における外気の導入量及び送風器43の出力のいずれかを調整していたが、外気の導入量と送風器43の出力との両方を調整することによって、搬送風の送風量の調整を行ってもよい。
以上によれば、図14に示すように、第1管15Lの基端部から先端部に亘って当該第1管15Lの複数の散布部22のそれぞれから排出される散布物の量を略同じにすることができる。また、第2管15Rの基端部から先端部に亘って当該第2管15Rの複数の散布部22のそれぞれから排出される散布物の量を略同じにすることができる。
また、第1管15Lから排出される散布物の散布量(第1散布量Fn)と、第2管15Rから排出される散布物の散布量(第2散布量Rn)とが同じである場合においては、第1管15Lに設けた複数の散布部22から排出した量と、第2管15Rに設けた複数の散布部22から排出した量とを略同じにすることができる。
上述した実施形態では、外気導入装置31における外気の導入量の調整、送風ファン44によって発生した搬送風(風)の調を行っていたが、外気導入装置31及び送風ファン44の下流側に配置された第1設定器51及び第2設定器52を制御することによって、個別に搬送風の送風量を調整してもよい。
制御装置60(搬送制御部84)は、第1散布量Fnに基づいて、第1設定器51を制御することで、第3管29Lの搬送風の送風量を設定し、第2散布量Rnに基づいて、第2設定器52を制御することで、第4管29Rの搬送風の送風量を設定する。
図12Cは、散布量、送風ファン44の回転数及び開口面積(第3管29L、第4管29Rの開口面積)との関係(第3制御データ)を示している。制御装置60は、第3制御データを記憶している。図12Cに示すように、複数の送風ファン44の回転数(回転数A~D)毎に、第3制御ラインL13が複数用意されている。回転数Aが最も小さく、回転数B、C、Dの順に回転数が大きい(A<B<C<D)。即ち、複数の第3制御ラインL13は、送風ファン44の回転数が大きく送風器43の出力が大きい場合には、散布量が多くても開口面積が小さく、送風ファン44の回転数が小さく送風器43の出力が小さい場合には、開口面積を大きくすることを示している。言い換えれば、複数の第3制御ラインL13は、同一の散布量において、送風ファン44の回転数が小さくなるほど、開口面積を大きく設定することを示している。
例えば、搬送制御部84は、第1散布量FnがG1であり且つ送風ファン44の回転数が回転数Aであるとき、第4電動モータ55Lを作動させて調整弁54Lの開度を変更することにより、第3管29Lの開口面積をK1に設定する。搬送制御部84は、第2散布量RnがG2であり且つ送風ファン44の回転数が回転数Aであるとき、第5電動モータ55Rを作動させて調整弁54Rの開度を変更することにより、第4管29Rの開口面積をK2に設定する。即ち、搬送制御部84は、第1管15Lが第1散布量G1で散布を行い且つ、第2管15Rが第2散布量G2で散布を行う場合に、第1管15L(第3管29L)の搬送風の送風量と、第2管15R(第4管29R)の搬送風の送風量とを個別に設定することができる。
管理機1は、機体2と、収容器10(10L、10R)と、機体2の車体位置を検出する測位装置63と、散布物の散布量を調整して排出する散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)と、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)から排出された散布物を流通する搬送管15と、散布物を搬送させる媒体の量を調整する搬送調整装置(外気導入装置31、送風器43)と、搬送管15に設けられ且つ散布物を散布する複数の散布部22と、圃場の所定位置毎の設定散布量Wnを取得可能で取得した設定散布量Wn及び測位装置63で検出した車体位置に基づいて散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)を制御し且つ搬送調整装置(外気導入装置31、送風器43)を制御する制御装置60とを備えている。
これによれば、管理機1が圃場において所定位置に位置した場合に、所定位置に対応する設定散布量Wnの散布を散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)によって安定的に行うことができ、搬送調整装置(外気導入装置31、送風器43)によって搬送風を調整するため、搬送管15から散布する散布物を出来る限り均等に散布することができる。即ち、圃場の任意の位置において設定された設定散布量Wnに応じて安定的に可変施肥を行うことができる。
制御装置60は、外部機器で作成された所定位置毎の設定散布量Wnを取得する散布量取得部81を有している。PC、サーバ等の固定型のコンピュータ、携帯端末等によって設定された設定散布量Wnに基づいて、簡単に圃場に散布物の散布を行うことができる。
制御装置60は、車体位置が所定位置である場合に、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)から排出される散布物の散布量である排出散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)を設定散布量Wnに調整する散布調整制御を行う散布制御部83と、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)における搬送力を調整する搬送調整制御を行う搬送制御部84とを有している。
これによれば、所定位置における設定散布量Wnが適正になるように、排出散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)を設定できるだけでなく、設定散布量Wnが可変になった場合でも搬送管15から散布する散布物を出来る限り均等に散布することができる。
管理機1は、散布量取得部81が取得した設定散布量Wnと圃場の所定位置との関係を表示する表示装置61を備えている。これによれば、作業者等が表示装置61を見ることによって、所定位置と当該所定位置に対応する設定散布量Wnとの関係を把握しながら簡単に作業を行うことができる。
散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)は、散布物を搬送管15に排出する散布排出機構13を有し、搬送調整装置は、媒体として散布物を
搬送する搬送風を発生し且つ搬送風の送風量を調整する送風ファン44を有し、制御装置60は、散布排出機構13及び送風ファン44の回転数を制御する。これによれば、散布排出機構13によって散布に必要な散布物を安定的に排出して、送風ファン44によって搬送管15に送り出すことができる。
搬送調整装置は、搬送風の元である外気を送風ファン44に導入する外気導入路33と、外気導入路33の開口面積を変更可能な調整体34A、34Bとを有し、制御装置60は、調整体34A、34Bを制御することで開口面積を変更する。これによれば、調整体34A、34Bによって外気導入路33の開口面積によっても搬送風の強さを変更することができる。例えば、送風ファン44の回転数を一定のままであっても、調整体34A、34Bによる開口面積を増減することにより、搬送風の強さを変更することができる。
管理機1は、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)の散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)に基づいて、搬送風の送風量を調整可能な送風装置30を備えている。これによれば、例えば、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)の散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)が多くなった場合には、送風装置30の送風量を増加させ、散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)が少なくなった場合には送風量を減少させることによって、散布量が変化しても安定的に搬送管15に散布物を搬送することができ、搬送管15から排出される散布物を出来るだけ一定量にすることができる。即ち、搬送管15から散布する散布物を出来る限り均等に散布することができる。
送風装置30は、外気の導入を調整可能な外気導入装置31と、外気導入装置31に取り入れられた外気を搬送風として搬送管15に送り出す送風器43と、を備えている。これによれば、外気導入装置31によって外気を調整したり、送風器43によって搬送風として送り出す量を調整することにより、簡単に搬送風の強さ(送風量)を調整することができる。
管理機1は、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)の散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)に基づいて、外気導入装置31における外気の導入量及び送風器43の出力のいずれかを調整することで、搬送風の送風量を設定する制御装置60を備えている。これによれば、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)の散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)が増減した場合でも、当該散布量の増減に応じて、簡単に送風量を変更することができる。
散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)は、散布物を散布する圃場の所定位置において予め定められた散布量である設定散布量Wnと、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)から排出される排出散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)とが一致するように散布物を排出する散布排出機構13を有している。これによれば、散布排出機構13によって排出散布量(第1散布量Fn、第2散布量Rn)が設定散布量Wnと同じとなるように安定的に散布物を繰り出すことができる。
搬送管15は、機体の幅方向に延設され且つ散布物を外部に散布する複数の散布口21L,21Rが形成されており、複数の散布部21L、21Rは、複数の散布口21L,21Rのそれぞれに対応する位置に設けられている。これによれば、搬送管15の長手方向(延設方向)に亘って均等に散布物の散布を均等に行うことができる。
搬送管15において、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)側の基端部側の内径Raは、基端部とは反対側の先端部の内径Rbよりも大きい。これによれば、搬送管15内において、当該搬送管15内を通過する基端部側の散布物の量が散布によって徐々に減った場合でも、先端部側にも一定量の散布物を通過させることができ、基端部側から先端部側にかけて、散布物の散布を均等に行うことができる。
散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)は、搬送管15に散布物を排出する散布排出機構13と、散布排出機構13を駆動する第1電動モータ14L,14Rと、を有している。これによれば、設定散布量Wnに追随して、第1電動モータ14L,14Rによって素早く散布排出機構13を駆動することができ、設定散布量Wnに対応した散布を行うことができる。
送風装置30は、外気を導入する外気導入路33と、回動自在又はスライド自在に設けられ且つ外気導入路33の開口面積を変更可能な調整体34A、34Bと、調整体34A、34Bの回動量又はスライド量を変更可能な第2電動モータ35とを含む外気導入装置31と、外気導入装置31に取り入れられた外気を搬送風として搬送管15に送り出す送風ファン44と、送風ファン44を回転可能な第3電動モータ45とを含む送風器43と、を有している。これによれば、第2電動モータ35を作動させることによって調整体34A、34Bにより外気導入路33の開口面積を素早く変更することができ、第3電動モータ45を作動することによって送風ファン44により搬送風の量を素早く変更することができる。
管理機1は、散布量調整装置(第1散布量調整装置11L、第2散布量調整装置11R)の散布量に基づいて、外気導入装置31の第2電動モータ35及び送風器43の第3電動モータ45のいずれかを制御することで、搬送風の送風量を設定する制御装置60を備えている。これによれば、制御装置60によって、第2電動モータ35及び第3電動モータ45のいずれかを作動させて、搬送風の送風量を変更することができる。
管理機1は、機体2の一方側に設けられた第1管15Lと、機体2の他方側に設けられた第2管15Rと、第1管15Lに接続され散布物の散布量を調整して第1管15Lに排出する第1散布量調整装置11Lと、第2管15Rに接続され散布物の散布量を調整して第2管15Rに排出する第2散布量調整装置11Rと、第1管15L及び第2管15Rに設けられ且つ第1管15L及び第2管15Rのそれぞれの散布物を散布する複数の散布部22と、第1散布量調整装置11Lから第1管15Lに排出される散布物の第1散布量Fnと第2散布量調整装置11Rから第2管15Rに排出される散布物の第2散布量Rnとを設定可能な制御装置60と、を備えている。これによれば、第1管15Lの第1散布量Fnと、第2管15Rの第2散布量Rnとを独立して、それぞれ設定することができ、第1管15Lからの第1散布量Fnと、第2管15Rからの第2散布量Rnとを異なる散布量にしたり、同じ散布量にしたり、様々な状況に応じて可変をすることができる。
制御装置60は、散布物を散布する圃場の所定位置において予め定められた散布量である設定散布量Wnを取得可能な散布量取得部81と、散布量取得部81が取得した設定散布量Wnに基づいて、第1散布量Fnと第2散布量Rnとを演算する散布演算部82と、散布演算部82が演算した第1散布量Fnに基づいて第1散布量調整装置11Lを制御し且つ、第2散布量Rnに基づいて第2散布量調整装置11Rを制御する散布制御部83と、を有している。これによれば、図12A~図12Cで説明したように、散布機1の現在位置に応じて、圃場の所定位置における散布を自在に変更することができる。
管理機1は、第1管15L及び第2管15Rに、散布物を搬送する搬送風を導入し且つ搬送風の送風量を調整可能な送風装置30を備えている。これによれば、第1管15Lの第1散布量Fnが可変したとしても第1管15Lに対して安定的に散布物を搬送することができ、第2管15Rの第2散布量Rnが可変したとしても第2管15Rに対しても散布物を安定して搬送することができる。
送風装置30は、第1管15Lに送風する搬送風の送風量と、第2管15Rに送風する搬送風の送風量とを個別に設定可能である。これによれば、第1散布量Fnに応じて第1管15Lの搬送風の送風量と、第2散布量Rnに応じて第2管15Rの搬送風の送風量とを簡単に増減することができ、第1管15L及び第2管15Rから散布する散布物を出来るだけ一定量にすることができる。即ち、第1管15L及び第2管15Rから散布する散布物を出来る限り均等に散布することができる。
管理機は、送風装置30と第1管15Lとを接続する第3管29Lと、送風装置30と第2管15Rとを接続する第4管29Rと、を備え、送風装置30は、搬送風を第3管29L及び第4管29Rに送り出す送風器43と、第3管29Lの搬送風の送風量を設定する第1設定器51と、第4管29Rの搬送風の送風量を設定する第2設定器52と、を含んでいる。これによれば、第1設定器51及び第2設定器52によって簡単に送風量を変更することができる。
第1設定51は、第1散布量Fnに基づいて第3管29Lの搬送風の送風量を設定し、第2設定52は、第2散布量Rnに基づいて第4管29Rの搬送風の送風量を設定する。これによれば、第1散布量Fn及び第2散布量Rnがそれぞれ異なっていても、安定的に第1管15L及び第2管15Rに散布物を搬送することができる。
なお、管理機1において、散布作業を行うにあたって、表示装置61に散布量取得部81が取得した設定散布量Wnと、エリアQn(圃場の所定位置)との関係を表示してもよい。例えば、図13に示すように、表示装置61は、散布作業を行う際に、作業画面M2を表示する。作業画面M2には、散布量取得部81が取得した散布計画の圃場に対応する圃場マップMP1が表示されると共に、圃場マップMP1内にエリアQn及び設定散布量Wnが表示される。管理機1において散布作業が行われると、作業画面M2には、散布を行った散布部分(散布軌跡)K10が表示される。
第3管29L、第4管29Rを1本の管材で構成して、当該管材を第1管15L、第2管15Rに接続してもよい。この場合、第1管15Lの搬送風の送風量と、第2管15Rの送風量とを個別に変更する場合は、第1設定51の調整弁54Lを第1管15L内に設け、第2設定52の調整弁54Rを第2管15R内に設ければよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 :管理機
2 :機体
11L :第1散布量調整装置
11R :第2散布量調整装置
13 :散布排出機構
14L :第1電動モータ
14R :第1電動モータ
15 :搬送管
21L :散布口
21R :散布口
22 :散布部
30 :送風装置
31 :外気導入装置
33 :外気導入路
34A :調整体
34B :調整体
35 :第2電動モータ
43 :送風器
44 :送風ファン
45 :第3電動モータ
60 :制御装置
Ra :内径
Rb :内径

Claims (7)

  1. 機体と、
    前記機体に設けられ且つ散布物を収容する収容器と、
    前記散布物を排出し且つ当該散布物の排出量を調整する散布量調整装置と、
    前記散布量調整装置から排出された前記散布物を搬送風と共に流通させる搬送管と、
    前記搬送管に設けられ且つ圃場に前記散布物を散布する複数の散布部と、
    前記散布量調整装置の散布量に基づいて、前記搬送風の送風量を調整する送風装置と、
    前記送風装置と前記搬送管とを接続し且つ前記搬送風が流れる供給管と、
    前記散布量調整装置及び前記送風装置を制御する制御装置と、を備え、
    前記送風装置は、
    外気を導入し且つ当該外気の導入量を調整する外気導入装置と、
    前記外気導入装置により導入されて当該導入量が調整された外気を前記搬送風として前記供給管及び前記搬送管に送り出す送風ファンを含んだ送風器と、
    前記供給管に回動可能に設けられ、前記供給管の開口面積を変更する調整弁と、を有し、
    前記外気導入装置は、
    前記外気を導入する外気導入路と、
    回動自在又はスライド自在に設けられ且つ、前記外気導入路の開口面積を変更する調整体と、を含み、
    前記制御装置は、
    前記圃場の所定のエリア毎に予め定められた設定散布量に基づいて、前記散布量調整装置から前記搬送管に排出される前記散布物の排出散布量を前記所定のエリア毎に演算する散布演算部と、
    前記調整体の動作を制御して前記外気導入路の開口面積を調整することによって前記外気導入装置における前記送風器への外気の導入量を調整すること、前記送風ファンの回転数を制御して前記送風ファンから送り出す風量を調整すること、及び前記調整弁の動作を制御して前記供給管の開口面積を調整することがそれぞれ可能な搬送制御部と、を有し、
    前記搬送制御部は、
    前記排出散布量に基づいて、前記調整体による前記外気導入路の開口面積の調整と、前記送風ファンからの前記風量の調整と、前記調整弁による前記供給管の開口面積の調整と
    のうちの少なくともいずれかを行うことで、前記搬送風の送風量を調整し、
    前記調整弁により前記供給管の開口面積を調整して前記搬送風の送風量を調整する場合、前記送風ファンの回転数が小さくなるほど、前記調整弁により前記供給管の開口面積を大きくする管理機。
  2. 前記搬送制御部は、
    前記調整体により前記外気導入路の開口面積を調整して前記搬送風の送風量を調整する場合、前記排出散布量が多くなるに連れて、前記外気導入装置における前記送風器への外気の導入量を多くし、
    前記送風ファンにより前記送風ファンからの前記風量を調整して前記搬送風の送風量を調整する場合、前記排出散布量が多くなるに連れて、前記送風ファンの回転数を大きくして、前記送風ファンからの前記風量を多くする請求項1に記載の管理機。
  3. 記外気導入装置は、前記調整体の回動量又はスライド量を変更する第2電動モータを有し、
    前記送風器は、前記送風ファンを回転させる第3電動モータを有し、
    前記送風装置は、前記調整弁を回動させる第4電動モータを有し、
    前記搬送制御部は、前記第2電動モータ、前記第3電動モータ、及び前記第4電動モータを制御可能であり、且つ前記排出散布量に基づいて前記第2電動モータ、前記第3電動モータ、及び前記第4電動モータの少なくともいずれかを制御することで、前記搬送風の送風量を変更する請求項1又は2に記載の管理機。
  4. 前記機体の車体位置を検出する測位装置を備え、
    前記搬送管は、
    前記機体の一方側に延設された第1管と、
    前記機体の他方側に延設された第2管と、を含み、
    前記供給管は、
    前記送風装置と前記第1管とを接続し且つ前記搬送風が流れる第3管と、
    前記送風装置と前記第2管とを接続し且つ前記搬送風が流れる第4管と、を含み、
    前記散布部は、前記第1管と前記第2管とにそれぞれ複数設けられ、
    前記散布量調整装置は、
    前記散布物を前記第1管に排出し且つ当該散布物の排出量を調整する第1散布量調整装置と、
    前記散布物を前記第2管に排出し且つ当該散布物の排出量を調整する第2散布量調整装置と、を含み、
    前記調整弁は、前記第3管と前記第4管とにそれぞれ設けられ、
    前記車体位置が前記圃場の前記所定のエリアにある場合に、
    前記散布演算部は、前記所定のエリアに予め定められた前記設定散布量に基づいて前記排出散布量として、前記第1散布量調整装置から前記第1管に排出される第1排出散布量と、前記第2散布量調整装置から前記第2管に排出される第2排出散布量とを演算し、
    前記搬送制御部は、
    前記第3管に設けられた前記調整弁の動作を制御して前記第3管の開口面積を調整可能で且つ、前記第4管に設けられた前記調整弁の動作を制御して前記第4管の開口面積を調整可能であり、
    前記第1排出散布量に基づいて前記調整体と前記送風ファンと前記第3管に設けられた前記調整弁の動作の少なくともいずれかを制御して、前記外気導入路の開口面積と前記送風ファンの回転数と前記第3管の開口面積の少なくともいずれかを調整することで、前記第1管への前記搬送風の送風量を調整し、
    前記第2排出散布量に基づいて前記調整体と前記送風ファンと前記第4管に設けられた前記調整弁の動作の少なくともいずれかを制御して、前記外気導入路の開口面積と前記送
    風ファンの回転数と前記第4管の開口面積の少なくともいずれかを調整することで、前記第2管への前記搬送風の送風量を調整する請求項1~のいずれかに記載の管理機。
  5. 前記制御装置は、外部機器で設定された前記圃場の所定のエリア毎の前記散布物の散布量である設定散布量を取得する散布量取得部を有し、
    前記散布演算部は、前記散布量取得部により取得された前記所定のエリア毎の前記設定散布量に基づいて、前記排出散布量を前記所定のエリア毎に演算する請求項1~のいずれかに記載の管理機。
  6. 記散布量調整装置は、
    前記散布物の排出量が前記圃場の前記所定のエリアに対応する前記設定散布量と一致するように、前記搬送管に前記散布物を排出する散布排出機構と、
    前記散布排出機構を駆動する第1電動モータと、を有している請求項~5のいずれかに記載の管理機
  7. 前記搬送管は、前記機体の幅方向に延設され且つ前記散布物を外部に散布する複数の散布口が形成されており、
    前記複数の散布部は、前記複数の散布口のそれぞれに対応する位置に設けられていて、
    前記散布量調整装置側にある前記搬送管の基端部の内径は、前記搬送管の先端部の内径よりも大きい請求項1~6のいずれかに記載の管理機。
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