JP2009284845A - 散布機の施用剤排出装置 - Google Patents

散布機の施用剤排出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009284845A
JP2009284845A JP2008142419A JP2008142419A JP2009284845A JP 2009284845 A JP2009284845 A JP 2009284845A JP 2008142419 A JP2008142419 A JP 2008142419A JP 2008142419 A JP2008142419 A JP 2008142419A JP 2009284845 A JP2009284845 A JP 2009284845A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
application agent
discharge
residual
amount
spraying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008142419A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Yano
典弘 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2008142419A priority Critical patent/JP2009284845A/ja
Publication of JP2009284845A publication Critical patent/JP2009284845A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fertilizing (AREA)

Abstract

【課題】 排出回収するホッパーの残留施用剤の正確な残量を把握して再使用したり、散布施用量等の確認を行い易くするため、簡単な構成、及び操作によって各ホッパーの残留施用剤量を計測しながら排出回収するものである。
【解決手段】 左右の施用ホッパー2に繰出ロール3を夫々独立的に回転数変更可能に設け車速に応じた施用剤量を繰出しながら散布する散布機において、前記左右の施用ホッパー2の残留施用剤を排出する排出制御する排出スイッチ42を設け、この排出スイッチ42による施用剤排出中に、左、右各繰出ロール3の回転数Nを検出して、各ホッパー2内の残留施用剤の排出量を算出可能に設ける。繰出ロール3の回転毎の繰出量は一定しているため、この繰出ロール3の回転数Nを検出することによって、残留施用剤の排出回収量を知ることができる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、肥料、又は薬剤等の粉粒施用剤を土壌面や、作物等に散布する施用剤散布機に関し、特に施用ホッパーに残留した残留施用剤を回収容器に簡単、迅速に排出回収する施用剤排出装置に関する。
散布後のホッパー内に残留した施用剤を、このホッパー下部の回収容器に排出回収する技術(例えば、特許文献1参照)や、ホッパー内の残留肥料を送風機によって噴風切替の噴送パイプを介して回収容器に排出回収する技術(例えば、特許文献2参照)等が知られている。
特開2001−120025号公報(第2頁、図8)。 特開2000−139114号公報(第4頁、5頁、図4)。
苗植機のように車体運転席と、この運転席後部に装着の苗植装置との間に、施肥装置を配置する形態では、散布作業後や、散布作業途中等において、ホッパーに残留した肥料を一旦排出回収することが多い。このような場合、排出回収するホッパーの残留施用剤の正確な残量を把握して再使用したり、散布施用量等の確認を行い易くするため、簡単な構成、及び操作によって各ホッパーの残留施用剤量を計測しながら排出回収するものである。
請求項1に記載の発明は、左右の施用ホッパー2に繰出ロール3を夫々独立的に回転数変更可能に設け車速に応じた施用剤量を繰出しながら散布する散布機において、前記左右の施用ホッパー2の残留施用剤を排出する排出制御する排出スイッチ42を設け、この排出スイッチ42による施用剤排出中に、左、右各繰出ロール3の回転数Nを検出して、各ホッパー2内の残留施用剤の排出量を算出可能に設けたことを特徴とする。
施用剤を左右の施用ホッパー2に供給収容しておき、この各ホッパー2の繰出ロール2の回転によって繰出しながら、車体の左右両側へ張り出す散布ブームの噴出ノズルから噴出させて散布させる。散布作業の途中で他の異なる施用剤に切替えたり、散布作業の終了によって、排出スイッチ42を操作して排出モードに切換え、各ホッパー2内に残量する施用剤を取出し排出する。このホッパー2の施用剤の排出回収は、各繰出ロール3を駆動回転させることによって行う。繰出ロール3の回転による繰出量は一定しているため、この繰出ロール3の回転数Nを検出することによって排出回収量を知ることができる。
請求項2に記載の発明は、前記左、右ホッパー2の残量センサー41が残留施用剤繰出を検出することにより所定時間tの経過後に繰出ロール2による排出を完了する。各ホッパー2における残留施用剤は、繰出ロール3の回転によって行われるが、この残留施用剤の残留量は残量センサー41によって検出されていて、この検出量が一定になることを検出されると、この検出時から所定時間tにわたって繰出ロール3の駆動回転が行われて、残留施用剤を全て排出して、この所定時間tの経過後にこの検出された側の繰出ロール3が排出状態を完了して回転が停止される。
請求項3に記載の発明は、前記排出制御による自動停止した繰出ロール3を再起動する排出スイッチ42を設ける。前記のように各ホッパー2における残留施用剤が、何らかの事由によってなお残留していることが確認されたり、乃至残留しているものと思われるときは、排出スイッチ42を手動操作して、前記自動停止した繰出ロール3を駆動回転して残留施用剤を排出させるものである。
請求項1に記載の発明は、繰出ロール3の回転Nによって繰出量を検出して、各ホッパー2内毎の残留量を排出回収しながら、特別の計量装置や、計量操作等を要することなく、繰出ロール3の回転繰出計量作用を利用して、正確に計測された施用剤残留量を知ることができる。更には、この計測量を表示部に表示する形態とする場合は、残留施用剤の排出量を的確に表示して正確に操作処理することができる。
請求項2に記載の発明は、左、右各ホッパー2の残量センサー41で、ホッパー2内の施用剤残量を検出することによって、所定時間tの経過後に各繰出ロール3毎の回転を停止し、施用剤残量の的確な排出を行わせることができる。残量排出完了を制御するための特別の制御装置等を要することなく、構成を簡単にすることができる。
請求項3に記載の発明は、前記のような各繰出ロール3の回転による各ホッパー2内の残留施用剤の排出が完了した後においても、なお何らかの事由によってこのホッパー2内に残留施用剤がある場合は、排出スイッチ42を操作することによって当該ホッパー2の繰出ロール3を駆動して、残留施用剤を繰出排出することができ、排出操作や、掃除等を行い易くすることができる。
図例に基づいて、前輪10、後輪11を配置してエンジン12によって駆動し、この上側のボンネット13後側のステアリングハンドル14で操向する四輪駆動走行形態のトラクタ車体1の運転席15の後側に、施用剤を収容する左右一対のホッパー2と、この下側にあってホッパー2内の収容施用剤をモータM(左側の繰出ロール2を駆動するモータML、右側の繰出ロール2を駆動するモータMR)駆動で繰出す繰出ロール3、この繰出された施用剤を受けて搬送案内する噴送筒5、この噴送筒5へ送風する送風機4、及び、この噴送筒5から噴送される施用剤を受けて噴送しながら先端の噴出ノズル16から噴出して散布させる散布ブーム6等を配置する。この左右の散布ブーム6は、基端部を車体1後端部のループ状に形成のホルダガード9の横端部に揺動可能に設けた揺動アーム17に支持させて、この揺動アーム17と散布ブーム6との間を伸縮シリンダ18によって連結し、このシリンダ18の伸縮により散布ブーム6を左右両側へ張出す散布姿勢と、車体1の左右両側部に沿う収納姿勢とに切替回動する形態とする。この各噴送筒5の端部と散布ブーム6の基端部との間を可撓自在の蛇腹ホース8で各々連結した状態で、各散布ブーム6を散布姿勢と収納姿勢に切替えることができる。前記各繰出ロール3は、回転周面に所定容量α(α=1回転当りの施用剤繰出量)の繰出溝を形成配置して、この繰出溝にホッパー2内の施用剤を嵌合収容させながら一回転により一定量α毎繰り出すことができる。このため、この繰出ロール3の回転数Nに比例して施用剤の繰出量が増、減変更可能の構成としている。
ホッパー2内の残留した施用剤を回収する施用剤回収装置は、車体1の前後端部に施用剤を収容して繰出す施用ホッパー2、及び繰出ロール3を設けると共に、この繰出ロール3から繰出される施用剤を送風搬送する送風機4、及び噴送筒5を設けて、左右両側へ張出す散布ブーム6へ噴送して散布する施用剤散布機において、前記繰出ロール3及び送風機4の前側に、前記ホッパー2に残留した施用剤を回収する回収容器7を設置して前記噴送筒5を連結可能に設け、前記ホッパー2内の残留施用剤を回収することができるように構成している。施用剤を散布するときは、左右の散布ブーム6を外方へ張出させて施用剤をホッパー2に供給収容させて、車体1を走行させながら、繰出ロール3の駆動によってこのホッパー2内の施用剤を噴風筒5へ繰出すと、送風機4の駆動によって噴風筒5を流す噴風によって蛇腹筒8、及び散布ブーム6へ搬送して、噴出散布する。又、作業後のホッパー2の残留施用剤を排出回収するときは、前記車体1の前端部、又は後端部の送風機4、及び繰出ロール3の前側に回収容器7を搭載して、この回収容器7に噴送筒5を連通させて、これら繰出ロール3や送風機4等を駆動して、ホッパー2の残留施用剤を繰出して噴送し、回収容器7へ回収する。又、前記噴送筒5と散布ブーム6との間を連結する蛇腹ホース8を、回収容器7へ着替連結可能に設けて、前記のように施用剤を散布する散布作業時は、蛇腹ホース8を散布ブーム6へ連結する。又、これを回収作業にするには、蛇腹ホース8を散布ブーム6への連結から外して回収容器7へのぞませる。更には、前記回収容器7の前側に、この回収容器7を保持可能のホルダガード9を設けたて、前記ホッパー2内の残留施用剤を回収するときは、回収容器7をホルダガード9の内側に保持させて、この回収容器7に前記噴送筒5をのぞませて、繰出ロール3によって繰出された残留施用剤を送風機4の送風力によって噴送回収させる。
ここにおいて、前記ホッパー2における残留施用剤を排出回収するためには、施用ホッパー2の残留施用剤を排出する排出制御において、左、右各繰出ロール3の回転数Nを検出して、各ホッパー2内の残留施用剤の排出量を算出可能に設ける。施用剤を左右の施用ホッパー2に供給収容しておき、この各ホッパー2の繰出ロール2の回転によって繰出しながら、車体の左右両側へ張り出す散布ブームの噴出ノズルから噴出させて散布させる。散布作業の途中で他の異なる施用剤に切替たり、散布作業の終了によって、各ホッパー2内に残量する施用剤を取出し排出回収する。このホッパー2の施用剤の排出は、各繰出ロール3を駆動回転させることによって行う。繰出ロール3の回転による繰出量は一定しているため、この繰出ロール3の回転数Nを検出することによって排出回収量を知ることができる。
又、前記左、右ホッパー2の残量センサー41が残留施用剤の排出を検出することにより所定時間tの経過後に繰出ロール2による排出を完了する。各ホッパー2における残留施用剤は、繰出ロール3の回転によって行われるが、この残留施用剤の残留量は残量センサー41によって検出されていて、この検出量が一定になることを検出されると、この検出時から所定時間tにわたって繰出ロール3の駆動回転が行われて、残留施用剤を全て排出して、この所定時間tの経過後にこの検出された側の繰出ロール3が排出状態を完了して回転が停止される。
又、前記排出制御による自動停止した繰出ロール3を再起動する排出スイッチ42を設ける。前記のように各ホッパー2における残留施用剤が、何らかの事由によってなお残留していることが確認されたり、乃至残留しているものと思われるときは、排出スイッチ42を手動操作して、前記自動停止した繰出ロール3を駆動回転して残留施用剤を排出させるものである。
前記車体1は、運転席15の一側にコントロールパネル19を設けて、施用剤の散布操作を行うことができる。20は、ステップ、21はフロアである。前記ホルダガード9は、車体1の後端部に対してリヤフレーム22を介して連結されて、下側部にはキャスター23を有して接地可能に設けている。このホルダガード9の左右幅の中央部に取付ける回収容器7は、施用剤を収容可能の袋25形態として、リング形態の袋ホルダ24を上下回動可能に取付け、前側へ回動して水平状に突出させると、この袋ホルダ24に吊下げられる袋25口部を開口する。又、この袋ホルダ24を下方に回動して収納状態とすることができる。前記蛇腹ホース8は、基部を前記噴送筒5の先端部に連結し、先端部を前記散布ブーム6に連結したり、この袋25口部にのぞませることができる。この噴送筒5は、送風機4と共に、繰出ロール3の後側に配置されるが、送風機4から中央前方へ吹出される噴風を、左右両側の繰出ロール3の下方を後方へわたって送風案内するように形成している。この左右の噴送筒5の後端部にはセンタノズル26を設けて、車体1の走行跡域に施用剤を散布するように構成している。又、前記噴送筒5の後端部のセンタノズル26と蛇腹ホース8との間には、補助ダクト27を連結して、ホッパー2に残留する施用剤を排出回収するときは、このセンタノズル26から排出される施用剤をもこの補助ダクト27を介して回収し易くするものである。
施用剤を散布するときは、左右の散布ブーム6を横方向へ張出して、蛇腹ホース8をこの散布ブーム6に連結した状態で、各繰出ロール3、及び送風機4等を駆動して車体1を前進走行しながら散布作業する。作業後ホッパー2内の残留施用剤の回収を行うときは、ホルダガード9に回収容器7を取付けて、前記左右の散布ブーム6から取外した蛇腹ホース8の先端部をこの回収容器7にのぞませ、散布作業時と同様に、繰出ロール3、及び送風機4を駆動して、残留施用剤を回収容器7へ排出収容させる。このような蛇腹ホース8の散布ブーム6と回収容器7への着替や、この回収容器7の交換等を、車体1後端中央部において行うため、操作を迅速、容易に行うことができる。
前記コントロールパネル19には、左、右の散布ブーム6を散布姿勢と収納姿勢とに切替える切替レバー28を設け、送風機4を駆動するファンスイッチ29や、繰出ロール3を駆動する散布スイッチ30等を配置する。又、この中央部には、施用剤の散布量や、比重、流量や、風量等を設定表示する表示窓31や、設定スイッチ32等を配置する。又、繰出ロール3における繰出流量を調節する流量調節ダイヤル33、噴送筒5における送風量を調節する風量調節ダイヤル34、左右各散布ブーム6のシリンダ18による左右開閉作動や、上下散布角度等を調節するブームスイッチ35、36等を配置している。前記各噴送筒5には、送風機4による送風量を調節する風量調節弁37と、この噴送筒5における風速を検出する風速センサ38を設ける。又、この風量調節弁37の調節量を検出してフィードバック制御するポテンショメータ39を設けている。
コントローラ40では、入力側に前記風速センサー38や、フアンスイッチ29、散布スイッチ30、設定スイッチ32、流量調節ダイヤル33、風量調節ダイヤル34、ブームスイッチ35、36、ポテンショメータ39、及びタイマーT等を配置すると共に、更には、前記繰出ロール3の回転数Nを検出するロール回転センサー43や、各ホッパー2における残留施用剤量を検出する残量センサー41、この残留施用剤を回収容器7に取出し排出する排出スイッチ42等を設ける。又、出力側には、風量調節弁37や、繰出ロール3を回転駆動するモータMを出力可能に設ける。又、このコントローラ40は、左右の繰出ロール3による施用剤の繰出量を等しく設定制御させているとき、左、右何れか一方の繰出ロール3による繰出量を変更した場合は、他方の繰出ロール3による繰出量を維持継続し、かつその風量をも繰出量に適する風量に制御するように構成している。通常では、一方の噴送筒5への施用剤繰出量を少くすると、風量も同時に小さく制御されて、他方の噴送筒5の風量がそれだけ大きくなる欠点がある。これを防止するために繰出量を変更する直前の現在の風量を維持するように風量制御して、散布ブーム6における均一散布を可能とするものである。又、この構成では、車体1の中心線に対して左右対象位置に噴送筒5、及び風量調節弁37、風量センサ38等を設けるため、風量レンジをコントロールパネル19の液晶表示窓31に表示させて風量調節するが、左右で風量レンジに対する風量が同じになるため調節し易くなる。
前記噴送筒5は、前記のように蛇腹筒8によって散布ブーム6への連結状態から回収容器7への連通状態へ切替可能に構成しているが、前記噴送筒5を散布ブーム6と回収容器7とに常時分岐連通状態に構成しておき、この分岐部に切替弁を設けて、この切替弁を散布ブーム6の側と、回収容器7の側とへ切替ることによって、散布作業と回収作用を行わせる形態とするも可能である。
更には、図6のように、前記噴送筒5をエルボ形態に形成して、外向きと、下向きとに切替回動可能に設け、散布ブーム6の側の蛇腹筒8と連結、分離可能に構成して、この蛇腹筒8との連結を外したエルボ状噴送筒5排出口部を直下側へ向けて、回収容器7へのぞませる形態に構成することも可能である。左右のホッパー2は下半部が漏斗状に分岐形成されていて、各漏斗部44に残量センサー41を設けて、この漏斗部44における肥料等の施用剤が一定量位置に達するまで排出したことを検出する。この残量センサー41は繰出ロール3よりも一定高さ上位に設定されて、この残量センサー3が施用剤を検出しているときはOFFとなり、施用剤が排出されて無くなり非検出の状態になるとONの状態となる。この施用剤の繰出が進んで残量センサー41がOFFからONになったときの、当該漏斗部44における残量センサー41よりも下部に位置減少された残留施用剤量は、繰出ロール3の前記所定時間tにおける回転によって全残留量を排出完了することができる状態に設定している。又、このようなホッパー2部に前記排出スイッチ42、及びデジタル表示部45を設けて、このホッパー2における残留施用剤の排出を行わせ、この排出量を表示部45にデジタル表示させることができるように構成している。
ホッパー2に施用剤を供給して散布作業を行った後、散布残しの残留施用剤があるとき、この残留施用剤を取出排出するときは、前記噴送筒5を回収容器7へのぞませておき、排出スイッチ42をON操作することによって、左、右の各繰出ロール3をモータM(ML,MR)駆動して、散布作用時と同様に各ホッパー2内の残留施用剤を繰出して回収容器7へ排出する(図7、ステップA)。このとき各ホッパー2における繰出量を回転センサー43によって検出している。施用剤が残量センサー41位置以上にあるときは、この残量センサー41はOFFの状態にあり、施用剤が残量センサー41位置以下に減少したときにONになって、予めタイマーTによって設定されている一定時間t(例えば、t=数秒間)にわたって、当該繰出ロール3の駆動回転を継続させる。この一定時間t内の繰出ロール3の回転によって漏斗部44の残留施用剤を繰出排出する(ステップB)。このときホッパー2の左、右漏斗部44部では残留施用剤量や、排出減少量等が異なっていても、繰出ロール3の駆動制御や、タイマーT制御等が各別に行われる。そして、前記1回転当りの回収量αと、回転センサー43による検出によって、左、右各繰出ロール3による各繰出量(NL,NR)が計算されて、左、右繰出量の合計量(N=NL+NR)が回収量として計算されて表示部45に表示される。このようにして、残留施用剤が回収されると繰り出しロール3の回転が停止されるが、何らかの事由により完全な排出が行われていないときは、前記排出スイッチ42を再度ON操作すると、一定時間にわたり繰出ロール3を駆動して再排出することができる。
前記図1、乃至図4のような形態の散布機においては、残留施用剤の排出作業において、施用剤排出と同時に、送風機4による送風を行わせる形態とするときは、この送風機4による送風によって繰出ロール3のよって繰り出される施用剤が噴送筒5に沿って搬送されるために、施用剤が分散、乃至飛散されて、これらの直下位置の回収容器7に的確に回収することが難しいことがある。このため、繰出ロール3の直下部の回収容器7に残量施用剤を排出する形態において、排出スイッチ42のON時には、送風機4の回転数を低下するように制御し、又は、回転を停止して(図8のタイムチャート参照)、繰出ロール3のみ駆動して排出させるように構成することが可能である。
左、右複数のホッパー2の配置形態では、左、右のホッパー2における施用剤残量が異なることが多く、先に排出が終了したホッパー2の繰出ロール3を、もう一方のホッパー2の排出が完了するまで回転を継続させると、回収量の計算が大きくなって、不正確になり易い。このような欠点を防止するため、前記排出スイッチ42のON操作によって排出回収開始後に、左、右何れか一方の残量センサー41による検出で、繰出ロール3の回転を停止させておき、もう一方の残量センサー41による検出で、この停止させておいた側の繰出ロール3を再び自動回転させて完全排出し、回収量を正確に計測する形態とすることができる。又、このとき左、右残量センサー41の検出後、一旦停止していた側の繰出ロール3のモータMが駆動して、左、右両方の繰出ロール3が回転し、数秒α後に左、右同時に自動停止させることができる。
又、このような残留施用剤の排出作用中において、排出スイッチ42のONの状態で、散布スイッチ30をON操作して散布作業を行うことを防止するため、前駆送風機4のフアンスイッチ29を操作しても、このフアンスイッチ29がONしないように牽制する構成としたものである(図9、ステップA)。前記排出スイッチ42をONして残留施用剤を排出するときは、その後送風機4のフアンスイッチ29のON操作を牽制する。排出スイッチ42を必ずOFFにした状態で通常の散布量設定による散布作業を行うことができ(ステップB)、一旦排出作業後に、異なる施用剤をホッパー2に供給して散布作業を開始する場合に便利で、誤操作をなくすることができる。
又、このような散布コントローラにおいて、散布作業開始して、車速センサーからの車速パルスをコントローラ40のマイコンが認識したときは(図9、ステップC)、排出モードから散布モードに自動的に切替えるように構成している。機体に搭乗した運転者は、コントロールボックス19部とは別位置の排出スイッチ42を一旦OFFするために、車体から降りる必要はなく、煩わしさをなくすることができる。散布モードの作業中に、例えば、誤って設定スイッチ32の表示切替ボタン等を押して排出モードになって、車速連動しない散布になったり、散布設定量と実際の散布量があわなくなるようなことが解消される。作業しながら、散布量を変更させるときの誤操作を少なくすることができる。機体が走行しているときは、散布モード以外のモードにはならないため、散布設定の誤操作をなくすることができる。
次に、主として図10、乃至図12に基づいて、前記散布機のライブPTO軸46の回転数を検出するPTO回転センサー47を設けたもので、このPTO軸46の回転数が低いときは散布装置繰出ロール3や、送風機4等の伝動機構の電磁クラッチ48のスイッチ29がONしないように牽制制御させることができ、散布圧力を高めた状態での散布作業を維持させることができる。
又、前記送風機4のフアンスイッチ29をONする前に、散布スイッチ30を兼ねた条切りスイッチがONになっている場合には、フアンスイッチ29が入らないように牽制する(図11)形態とするもので、施用剤を搬送する噴送筒5等の内部における施用剤の詰まりを未然に防止するものである。又、散布開始直後の散布密度が不均一になるのを防止することができる。
又、前記PTO回転センサー47の検出値が規定回転以下の場合は、フアンスイッチ27のON後、条切りスイッチONしても繰出ロール3駆動モータMを駆動させない(図12)形態として、風量不足する場合、噴送筒5等の内部における施用剤の詰まりを防止するものである。たものである。
前記のような散布制御では、風量が規定以下になった場合でも繰出ロール3の回転を継続する形態では、施用剤の搬送詰まりや、不均一散布を発生し易い傾向にある。そこで、送風機4のフアン回転数を測定する回転センサー47を有した散布機において、散布作業開始後、フアンが規定回転数以下になった場合、繰出ロール3の回転を一時停止する(図13)ように構成することも可能である。圃場内走行による散布作業では、急に圃場面が悪路になり変速が間に合わずスロットルを緩めてしまう場合がある。このとき、風量が急激に低減し噴送筒5等内に施用剤が詰まってしまうのを防止することができる。
又、この場合圃場の悪路条件を脱出し、再び送風機4フアンの回転数が規定以上になると、再び繰出ロール3の回転を開始する(図14)ように構成することが可能である。このように自動復帰構成とすることによって、運転者は悪路条件においても本機の運転に集中することができ、作業機の操作負荷を低減することができる。
又、散布作業途中で突然悪路になって、運転者が一時的にスロットルを緩めて風量が急激に低下した場合は、繰出ロール3のモータMの回転数を同時に低速回転にする(図15)ことによって、繰出量を少なくする。この悪路条件の圃場を走行後、スロットルをアップさせて風量が再び規定量発生したとき、繰出ロール3の回転数も散布設定通りの通常回転に自動復帰するように構成する。悪路条件での散布作業においても無散布区域が発生せず、又風量が規定値になると同時に通常散布制御に切り替わることで、本機、及び散布機を停止することなく作業を継続実施するため、作業能率を低下させない。
施用剤散布機の平面図 その蛇腹ホース部の平面図と、側面図、斜視図 そのコントロールパネル部の拡大図 散布ブームを散布姿勢に張出させた状態の噴送筒部の平面図 その散布送風制御のブロック図 ホッパー部、及び噴送筒部の背面図(A)、平面図(B) その残留施用剤排出制御のフローチャート その排出制御操作例を示すタイムチャート その排出制御時における散布スイッチ操作牽制制御のフローチャート PTO軸等伝動機構部の側面図 送風機駆動制御のフローチャート 送風機駆動制御のフローチャート 繰出ロール駆動制御のフローチャート 繰出ロール駆動制御のフローチャート 繰出ロール駆動制御のフローチャート
符号の説明
1 車体
2 ホッパー
3 繰出ロール
4 送風機
5 噴送筒
6 散布ブーム
7 回収容器
41 残量センサー
42 排出スイッチ
M 繰出ロールのモータ
ML 左繰出ロールのモータ
MR 右繰出ロールのモータ
N 回転数
NL 左繰出ロールの回転数
NR 右繰出ロールの回転数
T タイマー
t 所定時間
α 繰出ロール1回転当りの繰出量

Claims (3)

  1. 左右の施用ホッパー(2)に繰出ロール(3)を夫々独立的に回転数変更可能に設け車速に応じた施用剤量を繰出しながら散布する散布機において、前記左右の施用ホッパー(2)の残留施用剤を排出する排出制御する排出スイッチ(42)を設け、この排出スイッチ(42)による施用剤排出中に、左、右各繰出ロール(3)の回転数(N)を検出して、各ホッパー(2)内の残留施用剤の排出量を算出可能に設けたことを特徴とする散布機。
  2. 前記左、右ホッパー(2)の残量センサー(41)が残留施用剤の繰出を検出することにより所定時間(t)経過後に繰出ロール(2)による排出を完了することを特徴とする請求項1に記載の散布機。
  3. 前記排出制御による自動停止した繰出ロール(3)を再起動する排出スイッチ(42)を設けたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の散布機。
JP2008142419A 2008-05-30 2008-05-30 散布機の施用剤排出装置 Pending JP2009284845A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008142419A JP2009284845A (ja) 2008-05-30 2008-05-30 散布機の施用剤排出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008142419A JP2009284845A (ja) 2008-05-30 2008-05-30 散布機の施用剤排出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009284845A true JP2009284845A (ja) 2009-12-10

Family

ID=41454665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008142419A Pending JP2009284845A (ja) 2008-05-30 2008-05-30 散布機の施用剤排出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009284845A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246439A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Iseki & Co Ltd 散布機
JP2011110016A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Iseki & Co Ltd 粉粒剤散布装置
JP2020103234A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社クボタ 管理機
JP2020103235A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社クボタ 管理機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010246439A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Iseki & Co Ltd 散布機
JP2011110016A (ja) * 2009-11-30 2011-06-09 Iseki & Co Ltd 粉粒剤散布装置
JP2020103234A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社クボタ 管理機
JP2020103235A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 株式会社クボタ 管理機
JP7134864B2 (ja) 2018-12-28 2022-09-12 株式会社クボタ 管理機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3607810B1 (en) A work vehicle and method of inhibiting dry material clogs in such a work vehicle
JP2009284845A (ja) 散布機の施用剤排出装置
JP2012239434A (ja) 作業機
JP2011130734A (ja) 散布機
JP2010022333A (ja) 粒状物の散布装置
JP2011036211A (ja) 流動物散布装置
JP2011110022A (ja) 粉粒剤散布装置
JP5256695B2 (ja) 粉粒剤散布制御装置
JP5369483B2 (ja) 散布機の残留施用剤排出装置
JP2012135251A (ja) 作業機
JP4524900B2 (ja) 薬液散布車の噴霧装置
JP2019176792A (ja) 作業車両
JP2021103969A (ja) 移植機
JP5282637B2 (ja) 散布機
JP2009178102A (ja) 施用剤散布機
JP2010004840A (ja) 散布機
JP5381657B2 (ja) 粉粒剤散布装置
JP4089548B2 (ja) 粉粒体繰出装置
JP2004321163A (ja) 肥料散布機
JP2006149319A (ja) 粉粒体散布機
JP2009131216A (ja) 粉粒状物の散布装置
JP2009055846A (ja) 乗用型管理作業車
JP2000166343A (ja) 施肥装置
JP2019106896A (ja) 苗移植機
JP2011050261A (ja) 粉粒状物散布装置