JPH0851212A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの製造方法Info
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- JPH0851212A JPH0851212A JP6202998A JP20299894A JPH0851212A JP H0851212 A JPH0851212 A JP H0851212A JP 6202998 A JP6202998 A JP 6202998A JP 20299894 A JP20299894 A JP 20299894A JP H0851212 A JPH0851212 A JP H0851212A
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Abstract
等を損傷することなくトランジスタの特性劣化を防止
し、また層間絶縁歩留りを向上させる、薄膜トランジス
タの製造方法を提供する。 【構成】 ガラス基板11上のN型及びP型MOSトラ
ンジスタ形成領域にゲート電極12に自己整合的にP型
不純物領域16を形成した後、非自己整合的に形成した
特定レジストパターン17を用いてN型MOSトランジ
スタ形成領域に不純物をイオン注入して非自己整合的に
ソース・ドレインを形成する。これによって、フォトレ
ジストのみを注入マスクとして用いるだけで、各導電型
のMOSトランジスタのソース・ドレインが形成でき、
製造工程数を大幅に削減することができる。
Description
(TFT;Thin Film Transistor)の製造方法に関し、
特にガラス基板上にTFTが形成されたTFT基板の製
造方法に係る。そして、この発明はアクティブマトリク
ス方式液晶ディスプレイの製造分野で利用することがで
きる。
方法としては、図7(A)〜図8(B)に示すような技
術がある。この方法は、P型MOSトランジスタとN型
MOSトランジスタとを共に自己整合的に形成するもの
である。即ち、図7(A)に示すように、ガラス基板1
の上にクロム(Cr)等の導電性膜を、例えば膜厚10
0nm程度に成膜し、フォトリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術を用いて、P型MOSトランジスタ形成領
域とN型MOSトランジスタ形成領域とにそれぞれゲー
ト電極2を形成する。次に、全面にゲート絶縁膜として
のSiO2膜3を例えば膜厚300nm程度堆積させ、
このSiO2膜3の上に半導体層としてのアモルファス
シリコン膜4を例えば50nmの膜厚に堆積させる。次
に、アモルファスシリコン膜4の上に、イオン注入時に
注入ブロック層となる窒化シリコン膜5を例えば200
nmの膜厚に堆積させる。その後、同図(A)に示すよ
うに、全面にフォトレジストを塗布し、ガラス基板1の
裏面側から露光光を照射する裏面露光技術を用いて、ゲ
ート電極2に対して自己整合的なレジストパターン6を
形成する。
パターン6をエッチングマスクとして用いて、例えばバ
ッファードフッ酸等のエッチング液を用いてウェットエ
ッチングして、窒化シリコン膜5を注入マスクとしての
パターンに形成する。そして、レジストパターン6を剥
離した後、新たにフォトレジストを塗布し露光・現像を
行って、図8(A)に示すようにN型MOSトランジス
タ形成領域を覆い、P型MOSトランジスタ形成領域を
露出させるレジストパターン7を形成する。次に、この
レジストパターン7とP型MOSトランジスタ形成領域
上の窒化シリコン膜5を注入マスクとして用いてボロン
(B)をイオン注入して、P型MOSトランジスタ形成
領域のアモルファスシリコン膜4にソース・ドレインと
しての高濃度P型不純物領域8を形成する。なお、図中
符号iはアモルファスシリコン膜4における真性半導体
層部分を示している。
後、新たにフォトレジストを塗布して露出・現像を行っ
て図8(B)に示すようにP型MOSトランジスタ形成
領域を覆い、N型MOSトランジスタ形成領域を露出さ
せるレジストパターン9を形成する。その後、このレジ
ストパターン9及びN型MOSトランジスタ形成領域の
窒化シリコン膜5を注入マスクとして用いてリン(P)
をイオン注入して、N型MOSトランジスタ形成領域の
アモルファスシリコン膜4にソース・ドレインとしての
高濃度N型不純物領域10を形成する。次に、窒化シリ
コン膜5をバッファードフッ酸等のエッチング液で剥離
する。次いで、アモルファスシリコン膜4を例えばエキ
シマレーザを照射してアニールを行い、ポリシリコン膜
に変化させる。このとき、膜中のドーパントの活性化も
同時に行われる。その後は、層間絶縁膜の堆積、コンタ
クト孔の窓開け、ソース・ドレイン電極の形成等を行う
ことにより、自己整合的な構造の薄膜トランジスタが完
成する。
うな従来の薄膜トランジスタの製造方法にあっては、注
入ブロック層としての窒化シリコン膜5を用いているた
め、この窒化シリコン膜5の成膜工程、フォトリソグラ
フィー工程、ウェットエッチング工程、洗浄工程、膜剥
離工程等が増加し、製造工程全体が長くなる問題があっ
た。また、この窒化シリコン膜5の加工や剥離工程にバ
ッファードフッ酸等のエッチング液を用いるため、ゲー
ト絶縁膜や半導体層にダメージを与え、特性劣化や層間
絶縁歩留りを低下させてしまう問題があった。この発明
が解決しようとする課題は、工程を簡略化でき、しかも
特性劣化を防止し、層間絶縁歩留りを向上させる、薄膜
トランジスタの製造方法を得るにはどのような手段を講
じればよいかという点にある。
発明は、基板のP型MOSトランジスタ形成領域とN型
MOSトランジスタ形成領域とに、ゲート電極とゲート
絶縁膜と半導体層とを形成する工程と、前記ゲート電極
のそれぞれの上方に各ゲート電極に対して自己整合的に
ゲート対応レジストパターンを形成する工程と、前記ゲ
ート対応レジストパターンをマスクとして用いてP型及
びN型のうち一方の導電型の不純物を前記半導体層にイ
オン注入してソース・ドレインを形成する工程と、一方
の導電型のMOSトランジスタ形成領域を覆い且つ他方
の導電型のMOSトランジスタのゲート電極上方を覆う
ゲートパターンレジスト部を有する特定レジストパター
ンを非自己整合的に形成する工程と、該特定レジストパ
ターンをマスクとして用いて前記半導体層中に他方の導
電型の不純物を、前記一方の導電型のMOSトランジス
タのソース・ドレインの不純物濃度より高濃度になるよ
うにイオン注入してソース・ドレインを形成する工程
と、を備えたことを、その解決手段としている。また、
請求項2記載の発明は、前記ゲートパターンレジスト部
を、対応するゲート電極のゲート長よりも短い幅に設定
することを特徴としている。そして、請求項3記載の発
明は、基板を透明性を有する材料で構成し、前記ゲート
対応レジストパターンを裏面露光により形成することを
特徴としている。さらに、請求項4記載の発明は、前記
一方の導電型のソース・ドレインが形成されるMOSト
ランジスタ形成領域のゲート電極を、前記半導体層の下
方に形成することを特徴としている。さらにまた、請求
項5記載の発明は、前記他方の導電型のソース・ドレイ
ンが形成されるMOSトランジスタ形成領域の前記ゲー
ト電極を、前記半導体層の上方に形成することを特徴と
している。
ーンがP型及びN型MOSトランジスタのすべてのゲー
ト電極に対応するパターンであるため、裏面露光によっ
て、自己整合的に形成することが可能となる。因って、
このようなゲート対応レジストパターンをマスクとして
イオン注入を行うことにより、ゲート電極に対して自己
整合的なソース・ドレインを形成することができる。こ
のように、P型及びN型のうち一方の導電型のMOSト
ランジスタのソース・ドレインがゲート電極に自己整合
的に形成され、他方の導電型のMOSトランジスタのソ
ース・ドレインがゲート電極に対して非自己整合的に形
成されるようにしたことにより、フォトレジスト以外の
注入ブロック層を形成する必要がなく、工程数を削減す
ることが可能となる。また、一方の導電型のMOSトラ
ンジスタを自己整合的に形成することにより、ゲート電
極とソース領域とのカップリング容量CGSを低減させる
作用を有する。そして、基板を透明性を有する材料で構
成し、ゲート電極の形成を裏面露光技術を用いて行え
ば、上記した自己整合的な構造のMOSトランジスタを
例えばアクティブマトリクス方式の液晶ディスプレイの
画素回路領域に適用して形成することが可能となり、こ
れにより表示特性上、補助容量CSを低減し、開口率を
向上させる作用を有する。なお、このような液晶ディス
プレイにおける駆動回路領域のMOSトランジスタは、
自己整合的構造にすることにより最大動作周波数が向上
するが、非自己整合的構造でも十分にアクティブマトリ
クス方式液晶ディスプレイを駆動できるため、他方の導
電型のMOSトランジスタを駆動回路領域に形成するこ
とができる。特に、一方の導電型のMOSトランジスタ
にあっては、一回のイオン注入のみが行われるため、最
終的に自己整合的な構造となる。また、他方のMOSト
ランジスタ形成領域では、他方の導電型の不純物をイオ
ン注入する際に、ゲート電極のゲート長よりも短い幅の
ゲートパターンレジスト部を設定することにより、マス
クずれが生じた場合でもソース・ドレインがゲート電極
と重なり合わない部分が生じるのを防止する作用を奏
し、薄膜トランジスタ特性の著しい変動を防止すること
が可能となる。
造方法詳細を図面に示す実施例に基づいて説明する。 (実施例1)図1(A)〜図3(B)はこの発明をTF
T基板の製造に適用した実施例1を示す工程断面図であ
る。本実施例に係る方法は、まず図1(A)に示すよう
に、ガラス基板11の表面にクロム(Cr)膜を例えば
膜厚100nmとなるように成膜し、このクロム膜をフ
ォトリソグラフィー技術とエッチング技術とを用いて加
工し、P型MOSトランジスタ形成領域(図中符号Pで
示す)とN型MOSトランジスタ形成領域(図中符号N
で示す)とにゲート電極12をそれぞれ形成する。その
後、全面にSiO2膜13をCVD法にて例えば膜厚3
00nmとなるように堆積させる。さらに、SiO2膜
13の上に半導体層としてのアモルファスシリコン膜1
4を同じくCVD法にて例えば膜厚50nmとなるよう
に堆積させる。そして、同図(A)に示すように、アモ
ルファスシリコン膜14上にポジ型のフォトレジスト1
5を塗布する。次に、裏面露光を行ってゲート電極12
と同じパターンをフォトレジスト15に転写する。この
裏面露光によって、フォトレジスト15に未露光部15
Aと露光部15Bとが形成される。その後、フォトレジ
スト15は、現像を行うことにより露光部15Bが除去
され未露光部15Aが残り、後記するイオン注入のマス
クとなる。以下、この未露光部をゲート対応レジストパ
ターン15Aと称する。
合的に形成されたゲート対応レジストパターン15Aを
マスクとして用いて、図1(B)に示すようにボロン
(B)をアモルファスシリコン膜14へイオン注入し、
そのドーズ量が例えば1E15(1×10の15乗)/
cm2になるようにする。このイオン注入によって、ア
モルファスシリコン膜14には、ソース・ドレインとな
るP型不純物領域16が形成される。なお、このP型不
純物領域16はP型MOSトランジスタ形成領域PとN
型MOSトランジスタ形成領域Nとに共に形成される。
なお、図中符号iは真性(intrinsic)半導体部分を示
している。
を剥離した後、新たにフォトレジストのパターニングを
行って、図2(A)に示すようにP型MOSトランジス
タ形成領域Pを覆うパターンとN型MOSトランジスタ
形成領域Nのゲート電極12の上方を覆うゲートパター
ンレジスト部17Aとを有する特定レジストパターン1
7を形成する。なお、ゲートパターンレジスト部17A
のソース−ドレイン方向の幅寸法lは、露光時のマスク
ずれ等の誤差を加味して、対応するゲート電極12のゲ
ート長Lよりも短く設定されている。この特定レジスト
パターン17をマスクとしてリン(P)をアモルファス
シリコン膜14へイオン注入し、そのドーズ量が3E1
5/cm2になるようにする。このイオン注入によっ
て、N型MOSトランジスタ形成領域Nのアモルファス
シリコン膜14にソース・ドレインとなる高濃度N型不
純物領域18が形成される。なお、このときソース・ド
レインは、アモルファスシリコン膜14のゲート電極1
2が投影される領域の内側までドーピングされ、非自己
整合的に形成される。また、N型MOSトランジスタ形
成領域Nのソース・ドレイン領域の一部にはボロンとリ
ンとが打ち込まれるが、リンの濃度の方が十分高いた
め、活性化時には高濃度N型領域となる。
し、図2(B)に示すように例えばエキシマレーザを照
射してアニールを行い、アモルファスシリコン膜14を
ポリシリコン膜19に変化させる。このとき、同時にド
ーパントの活性化も行われる。そして、図3(A)に示
すように、P型MOSトランジスタ形成領域PとN型M
OSトランジスタ形成領域Nとのポリシリコン膜19を
デバイスの境界で分離して各デバイス領域を隔成する。
そして、層間絶縁膜としてのSiN膜20をCVD法に
て全面に堆積させ、コンタクト孔の窓開け、Al膜でな
るソース・ドレイン電極21等を形成して、本実施例の
薄膜トランジスタの製造が完了する。
OSトランジスタを自己整合的に形成し、N型MOSト
ランジスタを非自己整合的にするため、従来のようにし
かも、ゲート対応レジストパターン15AがP型及びN
型MOSトランジスタのすべてのゲート電極12に対応
するパターンであるため、裏面露光によって、自己整合
的に形成することが可能となる。因って、このようなゲ
ート対応レジストパターン15Aをマスクとしてイオン
注入を行うことにより、ゲート電極に対して自己整合的
なソース・ドレインを形成することができる。このよう
に、P型のMOSトランジスタのソース・ドレインがゲ
ート電極に自己整合的に形成され、N型のMOSトラン
ジスタのソース・ドレインがゲート電極に対して非自己
整合的に形成されるようにしたことにより、従来のよう
に例えばSiNでなるイオン注入のブロッキング層の成
膜、加工、除去といった多数の工程を省略することが可
能となる。また、P型MOSトランジスタを自己整合的
に形成することにより、ゲート電極とソース領域とのカ
ップリング容量CGSを低減させる作用を有する。そし
て、このように自己整合的な構造のMOSトランジスタ
を例えばアクティブマトリクス方式の液晶ディスプレイ
の画素回路領域に適用して形成することが可能となり、
これにより表示特性上、補助容量CSを低減し、開口率
を向上させる作用を有する。なお、このような液晶ディ
スプレイにおける駆動回路領域のMOSトランジスタ
は、自己整合的構造にすることにより最大動作周波数が
向上するが、非自己整合的構造でも十分にアクティブマ
トリクス方式液晶ディスプレイを駆動できるため、N型
MOSトランジスタを駆動回路領域に形成することがで
きる。また、N型MOSトランジスタ形成領域では、N
型の不純物をイオン注入する際に、ゲート電極のゲート
長よりも短い幅のゲートパターンレジスト部17Aを設
定したことにより、マスクずれが生じた場合でもソース
・ドレインがゲート電極12と重なり合わない部分が生
じるのを防止する作用を奏し、薄膜トランジスタ特性の
著しい変動を防止することが可能となる。
画素回路領域と駆動回路領域とを有するTFT基板の製
造に本発明を適用した実施例2の工程断面図である。な
お、本実施例では、画素回路領域のMOSトランジスタ
がP型で、駆動型領域のMOSトランジスタがP型及び
N型のものを備えた構造の薄膜トランジスタを作成す
る。まず、本実施例では図4(A)に示すように、ガラ
ス基板31上に例えば膜厚が100nmのクロム(C
r)膜を成膜し、フォトリソグラフィー技術及びエッチ
ング技術を用いて、駆動回路領域及び画素回路領域の各
MOSトランジスタのゲート電極を一括してパターニン
グする。同図は画素回路領域のPMOSトランジスタの
形成部分A、駆動回路領域のPMOSトランジスタ形成
部分B及び同領域のNMOSトランジスタ形成部分Cの
ゲート電極が存在する箇所の断面を示している。以下、
形成部分Aのゲート電極を符号32A、形成部分Bのゲ
ート電極を符号32B及び形成部分Cのゲート電極を符
号32Cで表す。次に、全面にゲート絶縁膜としてのS
iO2膜33を例えば膜厚が300nmとなるようにC
VD法にて堆積させる。その後、SiO2膜33上に半
導体層としてのアモルファスシリコン膜34を例えば膜
厚が50nmとなるように成膜する。なお、図中符号i
は真性(intrinsic)半導体を意味する。そして、アモ
ルファスシリコン膜34上にポジ型のフォトレジストを
塗布し、ガラス基板31の裏面側から露光光を全面に照
射する裏面露光を行った後、現像処理を施して同図
(A)に示すようなゲート対応レジストパターンとして
のレジストパターン35A,35B,35Cを形成す
る。ここで、ガラス基板31、SiO2膜33、及びア
モルファスシリコン膜34は透明性を有するため、露光
光を透過させないゲート電極32A,32B,32Cの
パターンがレジストに転写される。このため、レジスト
パターン35Aはゲート電極32Aと、レジストパター
ン35Bはゲート電極32Bと、レジストパターン35
Cはゲート電極32Cと同一のパターンに形成される。
ターン35A,35B,35Cをマスクとしてアモルフ
ァスシリコン膜34へボロン(B)をイオン注入する。
ここで、ボロンのドーズ量は例えば1E14/cm2に
設定する。なお、本実施例では、このドーズ量を1E1
4/cm2にしたが、オフ電流を十分低くするには3E
14/cm2以下のドーズ量であればよい。このイオン
注入によって、露出した領域のアモルファスシリコン膜
4には低濃度P型不純物領域36が形成される。この低
濃度P型不純物領域36は、形成領域A,B,Cのソー
ス・ドレイン領域に一括して形成されたことになる。
B,35Cを剥離し、その後再度フォトレジストを塗布
し、露光・現像を行って図5(A)に示すようなレジス
トパターン37を形成する。このレジストパターン37
のパターニング方法は、上記したレジストパターン35
A,35B,35C等と異なり非自己整合的に形成す
る。すなわち、図示しないフォトマスクをアライメント
した後、上方から露光光を照射する通常のリソグラフィ
ーを行う。そして、この工程では駆動回路領域のPMO
Sトランジス形成部分Bのソース・ドレイン領域に不純
物導入を行うため、形成部分B以外の部分を覆い且つゲ
ート電極32Bの上方を覆うゲートパターンレジスト部
37Aを有するレジストパターン37とした。なお、ゲ
ート電極32Bの上方を覆うゲートパターンレジスト部
37Aが、ゲート電極32Bの直上から側方にずれて平
面図上でゲート電極32Bと重ならない部分ができた場
合、トランジスタ特性が大幅に変わる。このため、本実
施例ではパターン37A全体が平面図上でゲート電極3
2Bに重なるように、予めマスクずれの誤差を加味して
パターン37Aの幅を短く設定している。次に、このよ
うなレジストパターン37を用いて、ボロン(B)をド
ーズ量が例えば2E15/cm2となるようにイオン注
入を行って、アモルファスシリコン膜34中に高濃度P
型不純物領域38を形成する。このとき、駆動回路領域
のPMOSトランジスでは、当然ながらソース・ドレイ
ンとなる高濃度P型不純物領域38がゲート電極2Bの
投影される領域の内側まで入り込んだ非自己整合的構造
となる。
後、フォトレジストを新たに塗布し、レジストパターン
37をパターニングしたと同様な手法を用いて、図5
(B)に示すように駆動回路領域のNMOSトランジス
タ形成部分C以外の部分を覆い且つゲート電極32C上
方を覆うゲートパターンレジスト部39Aを有する、特
定レジストパターンとしてのレジストパターン39を形
成する。ゲート電極32Cの上方のゲートパターンレジ
スト部39Aは、上記したパターン37Aと同様に予め
マスクずれの誤差を加味してパターン幅を短く設定して
おく。そして、このレジストパターン39を注入マスク
として用いて、アモルファスシリコン膜34中にリン
(P)をイオン注入して高濃度N型不純物領域40を形
成する。ここでイオン注入が施される領域は前工程で低
濃度P型不純物領域36が形成されているため、リンの
ドーズ量を、この低濃度P型不純物領域36のドーズ量
1E14/cm2を相殺してさらに導電型をN型に反転
させるような量、すなわち2E15/cm2に設定し
た。なお、このNMOSトランジスタにおいてもソース
・ドレインとゲート電極32Cとが非自己整合的に形成
される。
図6(A)に示すように例えばエキシマレーザ照射して
アニールを施し、アモルファスシリコン膜34をポリシ
リコン膜41に変化させる。このとき、膜中に導入され
ているドーパントの活性化も同時に行われる。そして、
図6(B)に示すように画素回路領域のPMOSトラン
ジスタと、駆動回路領域のPMOSトランジスタと、駆
動回路領域のNMOSトランジスタとを素子間分離する
ため各素子の境界部を選択的に除去してデバイスエリア
を隔成する。次いで、図6(C)に示すように全面に窒
化シリコン(SiN)膜42をCVD法にて、例えば膜
厚が100nmになるように堆積させる。その後、窒化
シリコン膜42に、周知の窓開け技術を用いてコンタク
ト孔を開け、続いて例えばアルミニウム(Al−1%S
i)膜を例えばスパッタ法にて全面に堆積させ、次にパ
ターニングを行ってソース・ドレイン電極43をそれぞ
れ形成することにより本実施例の薄膜トランジスタがが
完成する。
Sトランジスタを自己整合的に形成することにより、寄
生容量CGSを低減させる効果がある。また、このように
自己整合的に形成することにより、アクティブマトリク
ス方式の液晶表示デバイスに適用した場合に、表示特性
の向上、補助容量CSの低減、開口率の向上を期する効
果がある。特に、画素回路領域のMOSトランジスタは
ソース・ドレインが低不純物濃度でも支障がないため、
画素回路領域のMOSトランジスタを低不純物濃度で自
己整合的に形成したことによりLDD構造をとることを
回避することができる。駆動回路領域のMOSトランジ
スタ非自己整合的に形成しても、十分にアクティブマト
リクス方式液晶表示デバイスを駆動できる。このため、
裏面露光を用いたフォトリソグラフィー技術と通常のフ
ォトリソグラフィー技術とを組み合わせるだけで各不純
物領域を容易に形成でき、工程の簡略化を達成できる効
果がある。
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の設計変更が可能である。例えば、上記実施例
1においては、N型MOSトランジスタのゲート電極1
2を半導体層としてのアモルファスシリコン膜14の下
方に設けたが、アモルファスシリコン膜14の上方に設
けてもよく、特にこのN型MOSトランジスタが周辺回
路部に設けられる場合に適した構造となる。なお、実施
例1においては、自己整合的に形成されたMOSトラン
ジスタがP型であるが、N型MOSトランジスタの方を
自己整合的に形成しても勿論よい。また、非自己整合的
に形成されるMOSトランジスタは、LDD構造を有し
ていてもよく、上記実施例1にLDD構造の形成工程を
加えてもよい。
領域のMOSトランジスタのゲート電極をガラス基板上
に設けた所謂ボトムゲート構造としたが、半導体層上に
ゲート絶縁膜を設けこのゲート絶縁膜上にゲート電極を
設ける所謂トップゲート構造としてもよい。また、上記
実施例では、レジストパターンを直接半導体層に設けて
イオン注入しているが、半導体層に絶縁膜を設けてレジ
ストパターンを形成し、該絶縁膜を介してイオン注入す
るようにしてもよい。さらに、上記各実施例において
は、半導体層として、初めにアモルファスシリコン膜を
堆積させてからアニールにより変化させたポリシリコン
膜を用いたが、初めからポリシリコン膜を堆積させる構
成としても勿論よい。また、上記実施例2では、画素回
路領域のMOSトランジスタの導電型をP型に設定した
が、N型のMOSトランジスタにする場合にも本発明を
適用できることは言うまでもない。またさらに、上記実
施例2では、各不純物拡散領域(特に高濃度N型不純物
領域)上にAlでなるソース・ドレイン電極43を直接
設けたが、シリサイドを介してコンタクトをとる構成と
しても勿論よい。
明によれば、薄膜トランジスタの製造工程を簡略化で
き、しかもゲート絶縁膜等を損傷することなくトランジ
スタの特性劣化を防止し、また層間絶縁歩留りを向上さ
せる効果がある。特に、P型MOSトランジスタとN型
MOSトランジスタとのソース・ドレインがフォトレジ
ストをマスクとするイオン注入のみで形成できるため、
従来に比較して工程数を大きく削減できる効果がある。
スタの製造方法の実施例1を示す工程断面図。
スタの製造方法の実施例1を示す工程断面図。
スタの製造方法の実施例1を示す工程断面図。
スタの製造方法の実施例2を示す工程断面図。
スタの製造方法の実施例2を示す工程断面図。
タの製造方法の実施例2の工程断面図。
製造方法の工程断面図。
製造方法の工程断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】 基板のP型MOSトランジスタ形成領域
とN型MOSトランジスタ形成領域とに、ゲート電極と
ゲート絶縁膜と半導体層とを形成する工程と、 前記ゲート電極のそれぞれの上方に各ゲート電極に対し
て自己整合的にゲート対応レジストパターンを形成する
工程と、 前記ゲート対応レジストパターンをマスクとして用いて
P型及びN型のうち一方の導電型の不純物を前記半導体
層にイオン注入してソース・ドレインを形成する工程
と、 他方の導電型のMOSトランジスタ形成領域以外の領域
を覆い且つ該他方の導電型のMOSトランジスタのゲー
ト電極上方を覆うゲートパターンレジスト部を有する特
定レジストパターンを非自己整合的に形成する工程と、 前記特定レジストパターンをマスクとして用いて前記半
導体層中に他方の導電型の不純物を、前記一方の導電型
のMOSトランジスタのソース・ドレインの不純物濃度
より高濃度になるようにイオン注入してソース・ドレイ
ンを形成する工程と、を備えたことを特徴とする薄膜ト
ランジスタの製造方法。 - 【請求項2】 前記ゲートパターンレジスト部は、対応
するゲート電極のゲート長よりも短い幅に設定されるこ
とを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタの製造
方法。 - 【請求項3】 前記基板は透明性を有する材料でなり、
前記ゲート対応レジストパターンは裏面露光により形成
されることを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジス
タの製造方法。 - 【請求項4】 前記一方の導電型のソース・ドレインが
形成されるMOSトランジスタ形成領域のゲート電極は
前記半導体層の下方に形成されることを特徴とする請求
項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項5】 前記他方の導電型のソース・ドレインが
形成されるMOSトランジスタ形成領域の前記ゲート電
極は前記半導体層の上方に形成されることを特徴とする
請求項1記載の薄膜トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP20299894A JP3477836B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
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JP20299894A JP3477836B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0851212A true JPH0851212A (ja) | 1996-02-20 |
JP3477836B2 JP3477836B2 (ja) | 2003-12-10 |
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ID=16466643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20299894A Expired - Lifetime JP3477836B2 (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | 薄膜トランジスタの製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3477836B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100444771B1 (ko) * | 1997-12-30 | 2004-10-14 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체장치의 제조방법 |
US7544550B2 (en) | 2004-07-05 | 2009-06-09 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Method of fabricating semiconductor device and semiconductor fabricated by the same method |
US7696030B2 (en) | 2004-06-30 | 2010-04-13 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Method of fabricating semiconductor device and semiconductor fabricated by the same method |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP20299894A patent/JP3477836B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100444771B1 (ko) * | 1997-12-30 | 2004-10-14 | 주식회사 하이닉스반도체 | 반도체장치의 제조방법 |
US7696030B2 (en) | 2004-06-30 | 2010-04-13 | Samsung Mobile Display Co., Ltd. | Method of fabricating semiconductor device and semiconductor fabricated by the same method |
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Publication number | Publication date |
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JP3477836B2 (ja) | 2003-12-10 |
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