JPH08510954A - 酸化法 - Google Patents

酸化法

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JPH08510954A
JPH08510954A JP7501646A JP50164695A JPH08510954A JP H08510954 A JPH08510954 A JP H08510954A JP 7501646 A JP7501646 A JP 7501646A JP 50164695 A JP50164695 A JP 50164695A JP H08510954 A JPH08510954 A JP H08510954A
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ブリングフォルス,ニルス
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
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Abstract

(57)【要約】 石灰の存在下にて、好ましくは湿式の煙道ガス脱硫において、亜硫酸イオン含有および/または亜硫酸水素イオン含有水溶液の酸化法。この方法において、石灰、好ましくは炭酸カルシウムをこの水溶液の少なくとも一部に石灰を加えた後、亜硫酸カルシウムの沈殿が生じる前に溶液のこの部分を酸素含有ガス、例えば空気、と接触させる。酸素含有ガスは石灰を添加してから1分以内に、好ましくは30秒以内に、最も好ましくは5秒以内に、溶液に吹き込むべきである。この方法を行なう際には、攪拌装置またはポンプなどによって溶液を激しく攪拌するのが更に好ましい。添加される石灰は最小粒子サイズを有すべきであり、この平均粒子サイズは約30μmを超過しないのが好ましい。この方法は約40〜60℃の温度で行なうのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 酸化法 本発明は、酸化法、更に具体的には、好ましくは湿った煙道ガスの脱硫におい て石灰の存在化にて亜硫酸イオン含有および/または亜硫酸水素イオン含有水溶 液を酸化する方法、に関する。 二酸化硫黄は、例えば石炭、油、およびゴムおよび台所屑を含む廃棄物などの 硫黄および硫黄化合物を含む材料を燃焼させるときに形成される。本明細書で用 いられる「二酸化硫黄」という用語は、含まれる可能性のある三酸化硫黄も包含 する。 二酸化硫黄を含むガス、例えば石炭の燃焼から生じる煙道ガス、は、クリーン にして環境を汚染することのないようにしなければならない。これは、湿った煙 道ガスの脱硫によってなされるのであり、ガスを水性洗浄液体を液滴に分割して 、洗浄されるガスと接触させ、二酸化硫黄がこの洗浄液体によって吸収されるよ うにするガス洗浄装置またはスクラバー中で洗浄されるのである。二酸化硫黄は 、このようにして吸収されると、亜硫酸(H2SO3)、亜硫酸水素イオン(HS O3 -)および/または亜硫酸イオン(SO3 2-)として含まれることになり、こ れらの相対的比率は吸収時のpHによって変わる。pHが約2を下回る場合には 、吸収された二酸化硫黄は主として亜硫酸として存在し、約2〜約7のpHでは 、吸収された二酸化硫黄は主として亜硫酸水素イオンとして存在し、約7を上回 るpHでは、吸収された二酸化硫黄は主として亜硫酸イオンとして存在する。水 性の吸収液体は、本発明では石灰からなる吸収剤も含んでいる。「石灰」とは、 本明細書では炭酸カルシウム(CaCO3)または消石灰(Ca(OH)2)を意 味する。炭酸カルシウム(石灰石)は、経済的理由から 他のものと比較して実際の実施に好ましい。最適の効果を得るには、石灰は、で きるだけ小さな粒子サイズの粉体状であるべきである。石灰吸収剤と水性吸収液 体とを混合することにより、カルシウムイオンを含むスラリーを生じ、これが亜 硫酸イオンを含む貧溶性亜硫酸カルシウムを形成することができる。これは望ま しいことではなく、亜硫酸カルシウムは化学的に安定な生成物でもなく、有用な 最終生成物でもない。代わりに、目的とする最終生成物は石膏、すなわち硫酸カ ルシウム(CaSO4)である。この目的とする最終生成物を得るには、溶液中 に含まれる総ての亜硫酸イオンまたは亜硫酸水素イオンを酸化して硫酸イオンと しなければならない。 先行技術では、亜硫酸または亜硫酸水素イオンを吸収液体中に空気を分散させ ることによって硫酸塩に酸化している。これは、多くの方法で行なうことができ る。 最新の常法では、吸収液体を全体として最初に酸化した後、新鮮な炭酸カルシ ウムスラリーを加える。炭酸カルシウムを添加する前に酸化を行なう目的は、亜 硫酸カルシウムの沈澱を回避するためである。二酸化硫黄の吸収時に吸収液体の pHが減少し、亜硫酸塩を酸化して硫酸塩とするときにも減少する。このように して得られる低pHレベルは、亜硫酸イオンの硫酸イオンへの酸化の速度が遅く 、pHが減少すると酸化速度が減少するという不都合を有する。また、pHが低 いと、亜硫酸イオンを犠牲にして亜硫酸イオンが増加し、これも亜硫酸イオンの 酸化の速度に好ましくない影響を与える。 もう一つの既知の亜硫酸塩酸化の方法では、同じ容積の液体を酸化およびpH 調整に用いる。例えば、吸収液体をスクラバーの底部に集めて、液体に空気を吹 き込みながら石灰(石灰石)を液体に加える。この方法は、満足な程度の酸化、 すなわち亜硫酸塩の硫酸塩への転化、を行なうには、スクラバー塔の底部にかな りの容積の液体を必要とするという点で不利である。液体の容積が少なすぎると 、 すなわち対流時間が短すぎると、酸化の程度は不十分になり、亜硫酸カルシウム が沈澱するので、操作上の邪魔になる。更に、炭酸カルシウムを十分に溶解し、 石膏を十分に結晶化させるのにもかなりの容積の液体が必要である。実際には、 約1000〜2000m3の液体容積が一般に用いられ、6000m3までの液体 容積が用いられることもある。しかしながら、このような多量の液体があると酸 化空気の効率的分散が困難になるので、亜硫酸塩の幾分かが酸化を免れるという 危険が増大する。 もう一つの先行技術による湿式煙道ガスの脱硫における亜硫酸塩の酸化方法で は、石灰(炭酸カルシウム)を最初に加えた後、酸化を行なうのである。しかし ながら、石灰を最初に加えると、貧溶性の亜硫酸カルシウムが沈澱する。酸化は 、溶液中の亜硫酸イオンおよび/または亜硫酸水素イオンの濃度によって、すな わち亜硫酸カルシウムの溶解速度によって、抑制されるが、酸化反応の速度によ っては抑制されないので、沈澱した亜硫酸カルシウムのような固相の酸化は極め て遅い。酸化の前に溶液に硫酸を加えて沈澱した亜硫酸カルシウムを溶解させて 、溶液中に吹き込まれる空気により引き続いて酸化できるようにすることによっ て、この不都合を除く努力がなされてきた。この方法は追加工程を含むだけでな く、硫酸を加える必要があるため一層費用がかかる。また、硫酸の添加により、 硫酸カルシウムの沈澱が増加する。 取り分け、硫酸の添加に伴う前記方法の欠点を除く目的で、DE33 12 388号明細書には、pHが6.5を上回る特殊な酸化カラム中で吸収溶液を6 0〜90°に加熱し、その中に空気を吹き込むことによって、硫酸を加えること なく、沈澱した亜硫酸カルシウムを硫酸カルシウムに酸化する手法が開示されて いる。吸収溶液を60〜90°の温度に加熱することは、エネルギーを消費しか つ費用のかかることであるのはいうまでもないことである。 本発明によれば、最初に石灰を加えた後、亜硫酸カルシウムの沈澱が起こる前 に生成する溶液を直ちに酸素含有ガスと接触させることによって、先行技術の欠 陥を取り除くことができることを見いだした。 従って、本発明は、好ましくは湿式煙道ガス脱硫において、石灰の存在下で亜 硫酸イオン含有および/または亜硫酸水素イオン含有水溶液の酸化法において、 石灰を溶液の少なくとも一部に加え、亜硫酸カルシウムが沈澱する前にこの溶液 の部分を酸素含有ガスと接触させることを特徴とする方法を提供する。 本発明の他の特徴は、添付の請求の範囲から明らかになる。 特定の理論を優先することなく、本発明の酸化法は下記のような機能を有する ものと考えられる。 水溶液に吸収された二酸化硫黄は、pHが約2〜7では主として亜硫酸水素イ オン(HSO3 -)として存在し、約7を上回るpHでは主として亜硫酸イオン( SO3 2-)として存在する。亜硫酸イオンおよび亜硫酸水素イオンは、下記の反 応式IおよびIIに従って溶解酸素との反応によって硫酸イオンに酸化される。 SO3 2-+1/2O2→SO4 2- (I) および HSO3+1/2O2→H++SO4 2- (II) 酸化反応IおよびIIは、アルカリ性溶液中で触媒として作用するコバルトイオ ンおよび/または銅イオンのような遷移金属イオンによって触媒作用をおよぼさ れるが、鉄イオンおよびマンガンイオンが酸溶液中で最も有効な触媒である。前 記酸化反応Iの速度は、亜硫酸イオンの濃度によって影響されるが、カルシウム を基剤とする吸収工程で一般的な亜硫酸イオンが低濃度では、酸素の濃度によっ ては本質的に影響されない。反応IおよびIIの速度は温度の増加と共に増加しま たpH値と共に増加し、pHが約5を超過すると急激に増加する。亜硫酸カルシ ウム(CaSO3)の溶解度はpHが増加すると減少することを考慮すべきであ る。亜硫酸カルシウムの沈澱は所定のpH値を上回ると顕著になるので、溶液の pHを増加させることによって酸化の速度を増加することは、カルシウムイオン を含む溶液の場合には所定の限界までしか可能でない。亜硫酸カルシウムの沈澱 が増加するため、pH値の増加によって酸化速度がもはや増加せず減少する境界 点は、約4.5のpHである。本発明では、二酸化硫黄を吸収して、かつ3〜5 の酸性pHを有する溶液に石灰(炭酸カルシウム)を加えるので、石灰は速やか に溶解し、それと同時に二酸化炭素が発生し、溶液のpH値が増加する。溶液の pH値が増加すると、溶液中で亜硫酸水素イオンから亜硫酸イオンへの移行が生 じる。短時間の間に、溶液は亜硫酸カルシウムで過飽和になり、すなわち多量の 亜硫酸イオンを含有する。石灰の添加により溶液のpHは更に限界値5を上回る 値まで上昇するので、酸化の速度は極めて高く、本質的に総ての亜硫酸イオンが 酸化されて硫酸イオンとなることができる。しかしながら、亜硫酸カルシウムで 過飽和にすると、亜硫酸カルシウムの結晶の形態で沈澱する危険性があるので、 酸化を直ちに起こさなければならない。それ故、本発明は、石灰を溶液に添加し た後であるが亜硫酸カルシウムの沈澱が生じる前に、硫酸塩への酸化が行なわれ ることによって識別される。石灰の添加と亜硫酸カルシウムの沈澱との間の経過 時間は、温度、亜硫酸水素濃度または亜硫酸塩濃度、石灰濃度、石灰の粒子サイ ズ、溶液の攪拌などによって変化する。しかしながら、一般的には、酸化反応を その時点までに行なってしまわない限り、亜硫酸カルシウムは1分以内に沈澱す る。従って、このことは、石灰を添加してから1分以内に溶液を酸素含有ガスと 接触させるべきであることを意味している。しかしながら、この時間経過は長く なり過ぎて、亜硫酸カルシウムの沈澱を回避することができないことが多いので 、石灰の添加後30秒以内に、更に好ましくは10秒以内に、最も好ましくは5 秒以内に、溶液を酸素含有ガスと接触させることが好ましい。石灰を添加した後 直ちに、そして3秒以内に、溶液を酸素含有ガスと接触させるのが最適である。 石灰の溶解を促進するには、石灰は、前記したように、できるだけ粒子サイズ の小さな粉末状をしており、石灰の平均粒子サイズは約100μmを超過しない のが好ましく、約30μmを超過しないのが最も好ましい。本明細書で用いられ る「石灰」という用語は、これも前記したように、炭酸カルシウムおよび消石灰 を包含することを意味する。 本発明によれば、石灰は好ましくは炭酸カルシウム(石灰石)からなる。 石灰は、粉末としてまたは好ましくは濃縮した石灰スラリーとして吸収溶液に 加えられる。 加えられる石灰の量は、吸収溶液によって吸収される二酸化硫黄の量によって 変化し、吸収される二酸化硫黄の量と等モルであるかまたはある程度過剰に、例 えば約50%までのモル過剰量で、含まれるようにすべきである。通常は、石灰 は、吸収溶液が固形分約5〜20重量%を含むような量で加えられる。 本発明の方法における温度は決定的なものではなく、この方法は周囲温度で、 または好ましくは若干高温で、行なうことができる。この方法は、約40〜60 ℃の温度で行なうのが特に好ましい。通常は、このような温度は、吸収溶液が高 温の煙道ガスと接触して、この煙道ガスから二酸化硫黄を吸収するときに自動的 に得られる。 硫酸塩へ酸化するのに用いられる酸素含有ガスは、純粋な酸素でもよいが、通 常は実用性および経済性の点から空気からなっている。酸素含有ガスを吸収溶液 と接触させて酸化を行なうには、酸素含有ガスを1個またはそれより多いノズル を通して溶液中に導入するのが好ましい。次に、酸素含有ガスを溶液中でできる だけ細かく分割することによって、酸素含有ガスと溶液との接触を最適にし、酸 化を促進するのが望ましい。酸素含有ガスと溶液とを十分に接触させ、石灰粒子 を分散させ、亜硫酸カルシウムの結晶化を妨げるには、溶液をかきまわしまたは 攪拌するのが極めて有利である。ノズルを通しての酸素含有ガスを導入すること により、このような攪拌を行ないまたは寄与することができるが、本発明によれ ば、何か他の方法、例えば攪拌装置、ポンプ、振盪または振動によっても溶液を 攪拌するのが好ましい。 大容量の液体を扱うときには、亜硫酸カルシウムが沈澱する前に、酸素含有ガ スを全溶液と接触させることは、純粋に実際的な観点から困難であることが理解 されるであろう。このためには、本発明によれば、溶液の一部だけを処理して、 集められて、石灰を供給した後、空気の導入による酸化が行なわれるのは、スク ラバー中で二酸化硫黄を吸収した液体の容積だけであり、この溶液はその間中激 しく攪拌されるようにするのが好ましい。これは、次の硫酸カルシウム(石膏) の沈澱および沈降とは別個に行なわれる。酸化の後に、溶液を容器に抜き取り、 硫酸カルシウム(石膏)を沈澱および沈降させる。例えば、本発明によれば、一 度に総溶液の少量だけを処理するのが好ましい理由は、石灰を添加した溶液の精 確にその部分を、亜硫酸カルシウムの沈澱が起こる前に酸化用の酸素含有ガスと 直接接触させることを確実にすることができるからである。多量の総溶液の処理 を、例えば石灰を添加するための多数の手段を設け、酸素含有ガスを導入し、溶 液を攪拌することによって、確実に行なうことができれば、多量の総溶液、また は全溶液を一度に処理することを妨げるものは何もないことは当然である。 本発明を更に評価するために、若干数の非制限的な態様を添付図面に関して説 明する。 図面において、第1図は、本発明の方法を行なうための現在の好ましい装置の 模式図であり、第2図は、第1図における線II-IIに沿っての装置の部分平面図 である。 第1図に示される装置は、クリーンにされていない煙道ガス3の入り口2と、 クリーンになった煙道ガス5の出口4を有するスクラバー1からなっている。装 置の底部には、水性の吸収溶液7の収集容器6が設けられている。吸収溶液を複 数のノズル11に供給するための導管8および9、並びにポンプ10も設けられ ている。上方および下方に開いたシリンダー13に接続している収集用じゃま板 12が、装置内部でその底部に設置されている。シリンダーの内側には、導管1 5から石灰を供給するためのノズル14が設けられている。モーター17によっ て駆動される攪拌装置16が、ノズル14の真下に設置されている。導管19か ら酸化空気を供給するためのノズル18が、攪拌装置16の下方に設けられてい る。シリンダー13は、底20を有するもう一つのシリンダー21によって同心 円的に囲まれている。シリンダー21の上端には、容器6へのオーバーフローが 形成されている。沈澱した石膏は、導管23、24を通って抜き取ることができ る。 第2図に示されるように、内側のシリンダー13および外側のシリンダー21 は、多数の垂直壁26によって相互に接続されて、垂直方向に良好な液体流を生 じるようになっている。 第1図および第2図に示される装置は、下記のようにして作動する。クリーン になっていない煙道ガス3を装置に導入し、ノズル11を通って導入される吸収 溶液7と接触させる。次に、吸収溶液は煙道ガスから二酸化硫黄を吸収した後、 煙道ガスはクリーンになった煙道ガス5の形態で出口4を通って出て行く。吸収 された二酸化硫黄を含む吸収溶液はバッフル12によって収集され、シリンダー 13へと導かれ、そこに微細な粒状の炭酸カルシウムの形態での石灰がノズル1 4を通って導入され、溶液は攪拌装置16によって激しく攪拌される。次に、石 灰を導入した溶液を、直ちに空気を導入するノズル18を通ってその中に導入さ れる。バッフル12およびアッセンブリ13〜18が設置されているため、吸収 溶液の一部だけ、すなわちスクラバーで二酸化硫黄を吸収した部分だけが、石灰 の添加および酸化によって処理される。激しく攪拌を継続しながら、二酸化硫黄 を吸収し石灰および空気が導入された溶液が、シリンダー13およびシリンダー 21の間の隙間を上昇した後、シリンダー21の上端から容器6へと供給され る。 前記において説明したように、石灰を添加した直後に吸収溶液を空気で処理し 、好ましくは溶液を激しく攪拌および混合しながら工程を実施することによって 生じる条件があるため、吸収溶液での亜硫酸塩の硫酸塩への酸化は極めて速やか でありかつ亜硫酸カルシウムが沈澱する前に起こる。吸収溶液が容器6に入ると 、酸化は本質的に完了し、硫酸イオンはカルシウムイオンと反応して石膏を形成 し、これは沈澱して、出口23、24を通って回収することができる。石膏の沈 殿によって、吸収溶液7が再生し、吸収された二酸化硫黄から除かれた後、ポン プ10によってノズル11に再循環することによって煙道ガスから二酸化硫黄を 吸収するのに再度用いることができる。 第1図および第2図に示した装置は、単一攪拌装置だけ、および石灰および空 気を供給するための1または数個のノズルだけを有する。従って、図示された装 置は、それと同一の場合には総吸収溶液の一部、すなわちノズル11を通って導 入される部分だけを処理する。しかしながら、石灰および空気を供給し、溶液を 攪拌するための単一装置の代わりに、容器6に2個またはそれより多いそのよう な装置を設けて、ノズル11を通って導入される溶液の部分を処理することがで きることを理解すべきである。また、石灰および空気を供給し、容器6で溶液を 攪拌するための1個またはそれより多い装置を設けることによって、処理される 液体の容積を拡大して、ノズル11を通って導入される部分以上を包含すること ができることも理解されるであろう。従って、液体の総容積の変動量を、所望に より一度に処理することができるが、図に示されるように、ノズル11を通って 導入される液体の容積を処理するだけで通常は十分である。例1 前記の型の装置で、炭酸カルシウムを吸収液体に加えた後、液体を激しく攪拌 し続けながら空気を液体に吹き込むことによって、煙道ガスからの二酸化硫黄を 吸収させて試験を行なった。添加した炭酸カルシウムの粒子サイズは、粒子の9 0%がメッシュ幅44μmの篩を通過するような粒子サイズを有していた。空気 は原子状モル酸素対モルSO2の比率が5:1となるような量で加えた。吸収ス ラリーのpH値は、再循環タンクでは5.4であった。本発明により吸収した二 酸化硫黄を硫酸塩に酸化した後、これを再循環タンクのスラリーに供給すること によって、生成する最終生成物の亜硫酸塩から硫酸塩への酸化の程度は99.8 %であり、すなわち酸化は実質的に完了していた。煙道ガスから二酸化硫黄の分 離の程度は、85%であった。例2(比較用) 亜硫酸塩の形態で吸収された二酸化硫黄に石灰を加えずに、かつ激しい攪拌下 で空気を直ちに導入することなく、すなわち装置が第1図の成分12〜21を欠 いていたことを除き、例1と同様に処理した。代わりに、従来の方法および従来 の装置を用い、吸収した二酸化硫黄を含む吸収溶液を再循環タンクに供給した。 微細に分割した炭酸カルシウムを再循環タンク中のスラリーに加え、タンクに空 気を吹き込むことによって酸化を行なった。再循環タンクのpH値は、試験では 5.4であった。原子状モル酸素対モルSO2の比率が10:1を超過するよう な量の空気を溶液に吹き込んだ。この試験では、亜硫酸塩から硫酸塩への酸化の 程度が65%でありかつSO2に関する分離の程度は81%を示す最終生成物し か得られなかった。すなわち、この結果は、本発明の結果よりずっと劣っていた 。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.石灰の存在下にて、好ましくは湿式の煙道ガス脱硫において、亜硫酸イオ ン含有および/または亜硫酸水素イオン含有水溶液の酸化法において、この溶液 の少なくとも一部に石灰を加え、溶液のこの部分を酸素含有ガスと接触させて亜 硫酸カルシウムの沈澱が生じる前に亜硫酸イオンおよび亜硫酸水素イオンを硫酸 イオンに酸化することを特徴とする酸化法。 2.石灰を添加してから1分以内に溶液を酸素含有ガスと接触させる、請求の 範囲第1項に記載の方法。 3.石灰を添加してから30秒以内に溶液を酸素含有ガスと接触させる、請求 の範囲第2項に記載の方法。 4.石灰を添加してから5秒以内に溶液を酸素含有ガスと接触させる、請求の 範囲第3項に記載の方法。 5.酸素含有ガスとして空気を添加する、請求の範囲第1〜4項のいずれか1 項に記載の方法。 6.平均粒子サイズが100μmを超過しない、好ましくは約30μmを超過 しない石灰を、溶液に添加する、請求の範囲第1〜5項のいずれか1項に記載の 方法。 7.石灰として、炭酸カルシウムを添加する、請求の範囲第1〜6項のいずれ か1項に記載の方法。 8.溶液を攪拌しながら、石灰を添加し、溶液を酸素含有ガスと接触させる、 請求の範囲第1〜7項のいずれか1項に記載の方法。 9.攪拌装置によって溶液を攪拌する、請求の範囲第8項に記載の方法。 10.酸素含有ガスを溶液に吹き込むことによって溶液を攪拌する、請求の範 囲第8項または第9項に記載の方法。
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