JPH08509572A - コンパクト形蛍光ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は反射形ランプとして形成されたコンパクト形蛍光ランプに関する。本発明によるランプの放電管（３）は、特に、反射器軸線に垂直な１つの共通平面内に配置された複数太のＵ形ガラス管（３０、３１）から構成される。これによって、一方では市販の一般照明用電球の長さに比べてそれ程大きくない短い全長が得られ、他方では本発明による反射形ランプは天井又は吊下げ照明器具内で使用する際に従来のコンパクト形蛍光ランプに比較して４倍大きい水平照度を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 コンパクト形蛍光ランプ 本発明はコンパクト形蛍光ランプに関する。本発明によるランプは型式を改良 したコンパクト形蛍光ランプ、特に一般照明用電球に代わる省エネルギー形とし て天井及び吊下げ照明器具で使用することのできる反射形ランプである。 例えばヨーロッパ特許第０１４３４１９号明細書に記載されているような市販 のコンパクト形蛍光ランプは、天井又は吊下げ照明器具において殆ど専ら吊下げ 状態で点灯される。すなわちコンパクト形蛍光ランプの放電管を形成するＵ形管 部品は垂直に向けられている。それによってこのコンパクト形蛍光ランプは吊下 げ点灯状態で大きな垂直照度、すなわち垂直面例えば壁に対しては大きな照度を 供するが、しかしながら水平面例えば机表面及び床に対しては比較的小さな照度 しか供さない。このことから、机及び床は吊下げ照明器具又は天井照明器具内に おいて吊下げ点灯状態で使用されるコンパクト形蛍光ランプによって十分に照明 することができない。さらに側方から覗き込むことのできる照明器具の場合、放 電管の大きな垂直光度は照明器具を直視すると観察者に強いグレア（まぶしい） 状態を惹き起こす。 国際意匠ＩＲ−ＤＭ／００７７１５はランプが軸線に取付けられている回転対 称形漏斗状アルミニウム反射器を備えたコンパクト形蛍光ランプを開示している 。反射器を備えたこのコンパクト形蛍光ランプは確かに大きな水平照度を供する が、しかしながらその大きな全長のために天井及び吊下げ照明器具には適さない 。例えば、反射器を備えた１５Ｗコンパクト形蛍光ランプの全長は１５２ｍｍ、 反射器を備えた２０Ｗコンパクト形蛍光ランプの全長は１８６ｍｍである。６０ Ｗ一般照明用電球の長さはこれに対し１０５ｍｍである。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３１０６７２１号明細書にはコンパクト形蛍 光ランプとして形成された押し形ガラスランプが記載されている。このランプは 一実施例（図６及び７）によれば回転対称形の漏斗状容器を有し、この山に安定 器が封入されまたねじ込み形口金が設けられる。放電管は２つの押し形ガラス部 材から成り、これらの部材はガラスエナメルにより互いに気密に結合される。 放電管内に配置されたジクザク状の押し形ガラス部材は放電室を区分し、ラン プ軸に垂直方向に延びる曲折状の放電路を形成する。 押し形ガラス技術を利用したこのようなランプの製造は比較的経費を要する。 特に押し形ガラス部材への蛍光材の塗布、電極の挿入及び放電管を形成する押し 形ガラス部材の気密封鎖に問題がある。 本発明の課題は、一般照明電球に代わるものとして吊り下げ状態で天井又は吊 下げ照明器具においての使用に適し、強い水平照度を有しできるだけわずかなグ レア作用を示すコンパクト形蛍光ランプを提供することにある。 この課題は請求項１又は２の特徴の組み合わせにより解決される。特に反射器 軸に垂直に延びる放電管の管部分は反射器と共に市販のコンパクト形蛍光ランプ に比較して４倍大きい水平照度とわずかなグレア作用を示す。放電管は有利には 反射器軸に垂直な１つの共通平面内に並列配置された複数本のＵ形ガラス管から 構成される。これによりこれらのガラス管は、特にその脚部はフラット形照射器 として作用する扁平な放電管を形成するので、本発明によるランプの長さを短く することが可能となる。 これらのＵ形又は蛇行状ガラス管は直接ガラス炉から溶融される一本の棒状の 円筒状ガラス管から形成される。すなわち本発明によるランプの製造には棒状蛍 光ランプで実績のある製造技術を適用することができる。技術的に労力の掛かる 押し形ガラス技術を使用する必要はない。容器の接続部内に組み込まれた電子安 定器とその接続部に取付けられたねじ込み形口金とは、本発明によるランプを、 本来一般照明用電球用に構成されている天井及び吊下げ照明器具内で使用するこ とを可能にする。本発明によるランプの最大全長は１１８ｍｍであり、従って６ ０Ｗ一般照明用電球の長さを１３ｍｍしか上回っていない。反射器太体内の通風 スリットは反射器の閉鎖されていない光出射口と協働して放電管の十分な冷却を 可能にし、それによりランプ効率に最適な点灯温度を生じさせることができる。 反射器の光出射口は、放電管の取付けられている接続部を遮蔽し本発明によるラ ンプのグレア作用をより一層減少させる環状カバーによって画成すると有利であ る。ランプの水平照度は反射器の内壁上に設けられた反射性被膜によってさらに 増大させることができる。 本発明によるランプの他の実施態様においては、ランプ内に安定器を組み込む ことを省略することができる。この実施態様によるランプは、組み込まれている 電子安定器又は慣用的な安定器を蛍光ランプの点灯のために使用することのでき る照明器具、又は安定器を内蔵したアダプタと共に使用することを予定された照 明器具内で使用される。 次に本発明を複数の実施例に基づいて詳細に説明する。 図１は本発明によるランプの第１の実施例の側面図である。 図２は本発明によるランプの光出射口から見た平面図である。 図３は本発明によるランプの第２の実施例の側面図である。 図１及び図２には本発明によるコンパクト形蛍光ランプの第１の実施例が示さ れている。このランプは回転対称形反射器１ａとねじ込み形口金２を備えた接続 部１ｂとを有するプラスチック製容器１を有している。接続部に続く反射器１ａ は光出射口１ｃへ向かって漏斗状に拡大されている。コンパクト形蛍光ランプの 放電管３は２本の気密に閉鎖されたＵ形ガラス管３０、３１によって形成され、 これらのガラス管は反射器１ａの内部において反射器軸線に垂直な１つの共通平 面内に互いに並んで配置されている。ガラス管３０、３１の内部空間は中空の結 合片３ａを介して連通しており、それにより単一の結合形放電室が形成される（ 図２参照）。反射器１ａの内壁には反射器の底部まで延びている円環セグメント 状収容装置４が固定されており、この収容装置４内にはガラス管３０、３１の自 由脚部３０ａ、３０ｂ、３１ｂ、３１ａが固定されている。Ｕ形ガラス管３０、 ３１の外側脚部３０ａ、３１ａはそれぞれ気密に封着された電極（図示されてい ない）を備えており、これらの電極は収容装置４を介して、接続部１ｂ内に収納 された電子安定器に電気的に接続されている。反射器壁に固定された２つの保持 締め金７はＵ形ガラス管３０、３１の湾曲状端部を補助的に固定する。 反射器１ａの光出射口１ｃは光透過性のすなわち半透明であるが透明ではない 円環状カバー５によって画成されている。反射器１ａは底部近くに環状に配置さ れた多数の通風スリット６を有しており、これらの通風スリットは反射器の閉鎖 されていない光出射口と協働してランプを冷却するための十分な空気通流を可能 にする。反射器の底部は僅かに円錐形に尖った円板によって形成されており、こ の円板は反射を改善するためにアルミニウムを蒸着されている。この円板の尖端 は放電管３に向いている。 このランプの１１Ｗ型は１１４ｍｍ（軸線方向に測って）の全長と１０８ｍｍ の最大外径とを有し、一方本発明によるこのランプの構成的に同一の１５Ｗ型は １１８ｍｍ（軸線方向）の長さと１２８ｍｍの最大外径とを有する。 図３は本発明によるコンパクト形蛍光ランプの第２の実施例の側面図を示す。 この第２の実施例は上述した第１の実施例とは、口金２′と、ランプに安定器が 内蔵されていない点とが相違している。それに対して、反射器１ａ′、通風スリ ット６′、環状カバー５′、放電管及び収容装置は第１の実施例の対応する部分 と同一である。従って、図２は同様に本発明によるランプの第２の実施例の光出 射口から見た平面図をも示している。 このランプは安定器が組み込まれている照明器具内で使用するか、又は安定器 が内蔵されているアダプタと共に使用することを予定している。 ランプ口金２′はこの実施例においては（慣用的な安定器で点灯するための） Ｇ２４ｄ口金として、又は（電子安定器で点灯するための）Ｇ２４９口金として 実施される。 本発明は上述した実施例に限定されない。すなわち例えば、本発明によるラン プの放電管は単一のＵ形ガラス管のみから、又は同様に３本以上、例えば３本の Ｕ形ガラス管から構成することもできる。さらにＵ形ガラス管は同様に複数の独 立した放電室を持つ放電管を形成することもできる。しかも放電管は１本の蛇行 状ガラス管から構成することができる。 第２の実施例において、Ｇ２４口金の代わりに例えば同様にＧ２３口金を使用 することもできる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．回転対称形反射器（１ａ）及び接続部（１ｂ）を備えた容器（１）と、この 容器（１）の接続部（１ｂ）内に収納された電子安定器と、容器（１）の接続部 （１ｂ）に接続された口金（２）と、反射器（１ａ）の内部に配置され、少なく とも１つの気密に密閉された放電室を持つ光透過性フラット形放電管（３）を形 成する１本又は複数太のガラス管（３０、３１）と、放電管（３）内に入れられ たイオン化可能な充塔物及び低圧ガス放電を発生するための電極とを備え、ガラ ス管（３０、３１）を反射器軸線に垂直な１つの共通平面内に配置したことを特 徴とするコンパクト形蛍光ランプ。 ２．回転対称形反射器（１ａ′）を備えた容器（１′）と、この容器（１′）に 取付けられた口金（２′）と、反射器（１ａ′）の内部に配置され、少なくとも １つの気密に密閉された放電室を持つ光透過性フラット形放電管を形成する１本 又は複数本のガラス管と、放電管内に入れられたイオン化可能な充塀物及び低圧 ガス放電を発生するための電極とを備え、ガラス管を反射器軸線に垂直な１つの 共通平面内に配置したことを特徴とするコンパクト形蛍光ランプ。 ３．放電管（３）は、反射器軸線に垂直な１つの共通平面内に平行に互いに並ん で配置された少なくとも２本のＵ形ガラス管（３０、３１）から構成されること を特徴とする請求項１又は２記載のコンパクト形蛍光ランプ。 ４．ガラス管（３０、３１）は互いに結合されて単一の結合形放電管を形成する ことを特徴とする請求項３記載のコンパクト形蛍光ランプ。 ５．放電管は反射器軸線に垂直な１つの平面内に配置された単一の蛇行状ガラス 管から構成されることを特徴とする請求項１又は２記載のコンパクト形蛍光ラン プ。 ６．容器（１；１′）はプラスチックから構成されることを特徴とする請求項１ 又は２記載のコンパクト形蛍光ランプ。 ７．容器（１；１′）は通風口（６；６′）を有することを特徴とする請求項１ 又は２記載のコンパクト形蛍光ランプ。 ８．反射器（１ａ）は、側方の内壁に配置されて放電管（３）を取付けるため及 び電極を電気的に接続するために使われる収容装置（４）を有することを特徴と する請求項１又は２記載のコンパクト形蛍光ランプ。 ９．反射器（１ａ；１ａ′）の光出射口（１ｃ；１ｃ′）は収容装置（４）を遮 蔽する円環状カバー（５；５′）によって画成されることを特徴とする請求項８ 記載のコンパクト形蛍光ランプ。 １０．カバー（５；５′）は光透過性であることを特徴とする請求項９記載のコ ンパクト形蛍光ランプ。 １１．反射形ランプの最大全長は、軸線方向に測って、市販の一般照明用電球と ほぼ同じ寸法であることを特徴とする請求項１又は２記載のコンパクト形蛍光ラ ンプ。 １２．反射器（１ａ；１ａ′）の内壁は少なくとも一部分に反射性被膜を備えて いることを特徴とする請求項１又は２記載のコンパクト形蛍光ランプ。 １３．口金（２）はねじ込み形口金であることを特徴とする請求項１記載のコン パクト形蛍光ランプ。 １４．口金（２′）はＧ２４口金又はＧ２３口金であることを特徴とする請求項 ２記載のコンパクト形蛍光ランプ。