【発明の詳細な説明】
エレクトログラフ式印刷又はコピー装置用の
単シート供給装置
本発明は，エレクトログラフ式印刷又はコピー装置用の単シート供給装置であ
って，印刷又はコピー装置は単シート供給装置の上に掛かっている形式のものに
関する。このような印刷又はコピー装置においては，印刷速度について大きな要
求が課せられている。従来の印刷又はコピー装置においては，毎分ほぼ５０枚（
例えばＡ４判のシート）の印刷速度が達成されている。単シートは単シートパイ
ルから引き出され，取り出し装置によって単シート供給装置の記録担体搬送路に
順次に供給される。記録担体搬送路の途中に，現像ステーション及び定着ステー
ションを有する印刷装置が配置されている。現像ステーション内では，印刷像が
単シートに転写され，定着ステーション内でこの印刷像が単シート上に定着せし
められる。充分な仕上がりの印刷像が得られるようにするためには，現像過程及
び定着過程は最大のプロセス速度までしか速めることができない。したがってプ
ロセス速度を更に増大させることは，印刷の仕上がりが変わらないようにする場
合には，現像速度及び定着速度ひいては単シートの搬送速度を単に増大させるこ
とによっては，不可能であ
る。
米国特許第4,587,532号明細書及び図面に記載されているシート供給並びに取
り出し装置は，多数の同期して作動する印刷装置に単シートを供給するのに適し
ている。単シートは単シートパイルの形にされている。シート供給並びに取り出
し装置は，次の印刷サイクルが開始される前に各印刷装置に単シートが供給され
，若しくは印刷された単シートが各印刷装置から取り出されるようにする。シー
トの搬送距離及び搬送速度は相応に選定されている。供給速度はプロセス速度よ
りも大きい。しかしながら，印刷速度を増大させるために，互いに上下に配置さ
れた多数の印刷装置が必要である。
米国特許第4,431,322号明細書及び図面に記載されている印刷装置は２つの記
録担体搬送路を有しており，これらの記録担体搬送路は転てつ器によって選択可
能である。記録担体搬送路に沿って駆動ローラ対が配置されている。これらの駆
動ローラ対はベルトを介して駆動される。ベルト変速機構が設けられていて，こ
れによって駆動ローラ対の種々の速度を生ぜしめることができる。印刷速度を増
大させるために，２つの印刷装置が互いに上下に配置されている。各印刷装置に
は，それぞれ記録担体搬送路が設けられている。
米国特許第4,727,402号明細書及び図面に記載されている単シートを配列する
単シート供給装置におい
ては，単シートは単シートパイルの側方から引き出されて，記録担体搬送路に供
給され，２つの単シートが互いに並んで搬送されるようになっている。単シート
供給装置は多数の可動の機械要素を有しており，したがって調整作業に高価な費
用を必要とし，しばしば保守作業を行わなければならない。
そこで本発明が解決しようとする課題は，印刷の仕上がりを悪くすることなし
に，単位時間当たりに印刷される単シートの数を増大させ，可動の機械要素の数
をわずかにし，高価な調整作業及び頻繁な保守作業が不要であるようにすること
である。
この課題は請求項１に記載した特徴によって解決された。本発明の特別な実施
形態は請求項２以下に記載されている。
１つのシートパイルから順次に引き出された２つの単シートは，転てつ器及び
分割された第１の記録担体搬送路によって，第２及び第３の記録担体搬送路に分
けられて搬送され，印刷装置内で一緒に印刷処理される。これによって，プロセ
ス速度が最大の印刷処理速度に等しい場合，単位時間当たりに印刷される単シー
トの数は，印刷の仕上がりを悪くすることなしに，２倍にすることができる。
第１，第２及び第３の速度をプロセス速度の２倍に選択すると，第４の記録担
体搬送路内で互いに並んで搬送される単シート対と次の単シート対との間隔は，
第１の記録担体搬送路内の１つの単シートと次の単シートとの間隔と同じになる
。
少なくとも１つの第３の搬送ローラ対を第２の記録担体搬送路内に配置して，
第２の記録担体搬送路内で搬送される単シートが常に１つの搬送ローラ対によっ
てつかまれているようにすることによって，第２の記録担体搬送路内で単シート
を搬送する第２の速度は第２の記録担体搬送路全体にわたってコンスタントにな
る。更に，搬送ローラ対は第２の記録担体搬送路に沿って単シートを確実に案内
する。
第２の記録担体搬送路をループ形にすると，その都度与えられているスペース
条件を変えずに，第２の記録担体搬送路の長さを正確に選定して，所定の第２の
速度で，両方の単シートの前縁が第４の記録担体搬送路に同時に達するようにす
ることが可能である。
更に本発明の１実施形態では，第４の記録担体搬送路の後方にに第５及び第６
の記録担体搬送路が配置されていて，第１の単シートが第５の記録担体搬送路の
入口範囲に，かつ第２の単シートが第６の記録担体搬送路の入口範囲に達するよ
うになっており，これによって，対にされた単シートが順序正しく前後に配列さ
れる。このために，第５のあるいは第６の記録担体搬送路はループ形にされてい
て，この記録担体搬送路を第５の速度で通過する第１の又は第２の単シートが，
第１の単シートが第２の記録担体搬送路内でずらされ
た単シート幅だけ，側方にずらし戻される。このために第６若しくは第５の記録
担体搬送路は，この記録担体搬送路を第６の速度で通過する第２の若しくは第１
の単シートが側方にずらされることなく搬送されるように，導かれる。両方の単
シートが順次に後続の第７の記録担体搬送路に達するように，第５及び第６の記
録担体搬送路内における単シートの滞在時間を選択することによって，第１の記
録担体搬送路の単シート間の最初の間隔が再び生ぜしめられる。これによって，
単シートは正しい順序で順次に単シートパイルに積み上げられる。単シートを準
備し，印刷された単シートを印刷又はコピー装置から取り出す作業員にとって，
操作の障害となるようなことは何もない。例えば特定の順序で配列された用紙に
印刷又はコピー装置内で印刷処理を行う場合，印刷又はコピー装置が本発明のよ
うに構成されていることによって，作業員が付加的な作業を行う必要は全くない
。
以下においては図面に示した１実施例に基づいて本発明の構成を詳細に説明す
る。
図１は記録担体搬送路を分岐させる単シート供給装置の概略的斜視図である。
図２は図１の単シート供給装置の，ループ状の転てつ器を有している細部を示
した図である。
図３は図１の単シート供給装置における単シートの時間的順序を示した平面図
である。
図１に示した記録担体搬送路が分岐せしめられる単シート供給装置は第１の記
録担体搬送路１を有しており，この第１の記録担体搬送路に沿って，第１の単シ
ートパイル８から引き出された単シートＡが，第１の記録担体搬送路１の端部に
配置された転てつ器１０に向かって搬送可能である。単シートＡは第１の記録担
体搬送路１上で第１の搬送ローラ対１によってつかまれ，摩擦によって第１の速
度Ｖ１（図２を見よ）で搬送される。
転てつ器１０は到着する単シートＡを選択的に，ループ形に導かれている第２
の記録担体搬送路２に，あるいは第１の記録担体搬送路１を直線状に延長してい
る第３の記録担体搬送路３に，導く。このために転てつ器１０は軸１２を中心に
して旋回可能なフラップを有している。到着する単シートＡを第２の記録担体搬
送路２に供給する位置に，かつ到着する単シートＡを第３の記録担体搬送路３に
供給する位置に，転てつ器１０のフラップを動かすことは，電磁石１１として構
成された切り替え手段によって行われる。切り替え手段１１としては，電気モー
タ型の駆動装置あるいは空気力式の駆動装置も適している。
１つの単シートＡが第２の記録担体搬送路２内に達すると，この単シートＡは
，全部で２つある第３の搬送ローラ対Ｗ３．１によってつかまれる。この第３の
搬送ローラＷ３．１は単シートＡを摩擦によって第２
の速度Ｖ２で第２の記録担体搬送路２のループ内に搬送する。一般に，第２の記
録担体搬送路２上で単シートＡを正確に案内するためには，第３の搬送ローラ対
Ｗ３．１，Ｗ３．２の回転軸線が記録担体搬送方向に対して直角に向いているだ
けで充分である。しかしながら，単シートＡの縁を，第２の記録担体搬送路２の
側縁に設けられている支持縁に合わせることが望まれる場合には，第３の搬送ロ
ーラ対Ｗ３．１，Ｗ３．２の回転軸線は，単シートＡが該支持縁に向かってわず
かに動かされるように，調節しておくことができる。
第３の搬送ローラ対Ｗ３．１，Ｗ３．２は第２の記録担体搬送路２に沿って次
のような相互間隔で配置されている。すなわち，第２の記録担体搬送路２内で搬
送される単シートＡ１が常に，第３の搬送ローラ対Ｗ３．１，Ｗ３．２の少なく
とも１つによってつかまれているように，されている。これによって，搬送され
る単シートＡ１は常に正確に案内され，正確に第２の速度Ｖ２で搬送される。
第２の記録担体搬送路２内での搬送中に，搬送される単シートＡ１はねじ山の
つる巻き線を描く。この場合ねじ山のピッチは次のように選定されている。すな
わち，単シートＡ１が第２の記録担体搬送路２を通過した後に，第１の記録担体
搬送路１に対して少なくとも単シート幅だけずらされているようになっている。
ねじ山の直径は次のように選定されている。すなわち
，第２の速度で搬送される単シートＡ１の第２の記録担体搬送路２内の滞在時間
が次のような長さ，すなわち，第２の記録担体搬送路２内を搬送される単シート
Ａ１の前縁が第３の記録担体搬送路３上を搬送される単シートＡ２の前縁と同時
に，第２及び第３の記録担体搬送路２，３に続く第４の記録担体搬送路４に達す
るような長さであるように選定されている。
第３の記録担体搬送路上でその都度１つの単シートＡが搬送されるが，この単
シートは，第１の記録担体搬送路１上で，転てつ器１０によって第２の記録担体
搬送路２に供給された単シートＡに続いていたものである。第３の記録担体搬送
路３上で搬送される単シートＡ２は，この第３の記録担体搬送路では第３の速度
Ｖ３で搬送される。第３の記録担体搬送路３の長さが短いために，図示の実施例
では第３の記録担体搬送路３においては搬送ローラ対を省略することができる。
しかしながら，この第３の記録担体搬送路３においても，必要な場合には，搬送
ローラ対を設けることができる。
第４の記録担体搬送路４に達したときに，第２及び第３の記録担体搬送路２，
３から来る単シートＡ１，Ａ２は印刷装置Ｄに沿って配置されている第２の搬送
ローラ対Ｗ２．１によってつかまれ，摩擦によって第４の記録担体搬送路４の上
に掛かっている印刷装置Ｄに供給される。印刷装置Ｄ内では，単シートＡに印刷
装置内にある現像ステーションで印刷像が転写され，やはり印刷装置Ｄ内にある
定着ステーションで定着せしめられる。印刷像の定着が行われた後に，単シート
Ａは印刷装置Ｄから出る。単シートＡは第４の記録担体搬送路４に沿って，別の
第２の搬送ローラ対Ｗ２．２によってつかまれて，摩擦によって後続の２つの記
録担体搬送路５，６に供給される。
第４の記録担体搬送路４に続く第５及び第６の記録担体搬送路５，６は，第２
及び第３の記録担体搬送路２，３と同じように，それぞれ第４の記録担体搬送路
４の半分の幅である。第５及び第６の記録担体搬送路は互いに並んで配置されて
いて，これによって，第４の記録担体搬送路４から互いに並んで搬送されてくる
２つの単シートＡのそれぞれ１つを受け取る。第４の記録担体搬送路４に達する
前に第２の記録担体搬送路２を通過した単シートが達する第５の記録担体搬送路
５は第２の記録担体搬送路２と同じようにループ形に導かれている。この第５の
記録担体搬送路のピッチ，直径及び長さは第２の記録担体搬送路２のそれと同じ
である。第５の記録担体搬送路５においては，第２の記録担体搬送路２における
と同じように，２つの搬送ローラ対Ｗ４．１，Ｗ４．２が配置されている。これ
らの第４の搬送ローラ対Ｗ４．１，Ｗ４．２は正確な案内を行い，かつ第５の記
録担体搬送路５上を搬送される単シートＡ１の所望の速度Ｖ５を維持する。
第６の記録担体搬送路６は第４の記録担体搬送路４の半分を直線状に延長して
いる。第６の記録担体搬送路６内には（図示していない）搬送ローラ対が配置さ
れており，これは，第６の記録担体搬送路６内に存在している単シートＡ２を第
６の速度Ｖ６に加速して，後続の第７の記録担体搬送路７に供給する。第７の記
録担体搬送路７内では，到着する単シートＡ１，Ａ２が第５の搬送ローラ対Ｗ５
によってつかまれて，第６の速度Ｖ６で第２の単シートパイル９に供給される。
第５及び第６の記録担体搬送路５，６の端部は，記録担体搬送方向で見て，い
ずれも第７の記録担体搬送路７の始端部と向き合っている。第５の記録担体搬送
路５から来る単シートＡ１は第７の記録担体搬送路７に斜め上方から供給され，
第６の記録担体搬送路６から来る単シートＡ２は第７の記録担体搬送路７に直線
状に供給される。
以下においては，図３に基づいて種々の時点Ｔ１〜Ｔ６における１対の単シー
トＡ１，Ａ２の位置を説明する。単シートＡ１，Ａ２が第１の単シートパイル８
から順次に第１の記録担体搬送路１に供給された後に，第１の単シートＡ１は時
点Ｔ１．１において第２の単シートＡ２の前方にあり，第２の単シートは同じ時
点Ｔ１．２において第１の単シートＡ１にわずかな間隔をおいて続いている。単
シートＡ１，Ａ２は第１の速度Ｖ１で記録担体搬送方向に転てつ器１０に向かっ
て搬送される。第１の単シートＡ１が転てつ器１０のフラップのところにに到着
すると，このフラップは軸１２を中心として下方に旋回せしめられ，第１の単シ
ートＡ１が転てつ器を介して第２の記録担体搬送路２内に導かれる。この第２の
記録担体搬送路において第１の単シートＡ１は第３の搬送ローラ対Ｗ３．１，Ｗ
３．２によって順次につかまれ，つる巻き線状に第４の記録担体搬送路４に導か
れる。
第１の単シートＡ１が転てつ器１０を通過した後に，電磁石１１が軸１２を中
心にして転てつ器１０のフラップを上方に旋回させる。これによって，第１の単
シートＡ１に続く第２の単シートＡ２は，第２のではなしに第３の記録担体搬送
路３上に達する。この第３の記録担体搬送路の長さは短く，第２の時点Ｔ２．１
，Ｔ２．２において第１の単シートＡ１並びに第２の単シートＡ２がそれらの前
縁を並べて第４の記録担体搬送路４に達する。この第４の記録担体搬送路４内で
，単シートＡ１，Ａ２の対は第２の搬送ローラ対Ｗ２．１によってつかまれ，プ
ロセス速度Ｖ４で記録担体搬送方向に印刷装置Ｄ内に搬送される。印刷装置Ｄの
後方には別の第２の搬送ローラ対Ｗ２．２が配置されており，これは単シートＡ
１，Ａ２の対をつかんで，プロセス速度Ｖ４で記録担体搬送方向に第４の記録担
体搬送路４上を引き続いて搬送する。単シートＡ１，Ａ２は第３の時点Ｔ３．１
，Ｔ３．２においては印刷
装置Ｄの手前にあり，第４の時点Ｔ４．１，Ｔ４．２においては印刷装置Ｄの背
後にある。
ところで第１，第２，第３の速度及びプロセス速度Ｖ１，Ｖ２，Ｖ３，Ｖ４が
同じ大きさであると，第４の記録担体搬送路４上を搬送される単シートＡの対の
間に単シートＡの長さに相応する間隔が生じることになる。単シートＡの間の間
隔のこの増大は，単位時間当たりに印刷される単シートの数を減少させる。しか
し本発明によれば，単シートＡの間隔の増大は，プロセス速度Ｖ４が第１，第２
及び第３の速度Ｖ１，Ｖ２，Ｖ３よりも小さく，極端な場合半分であることによ
って，回避される。
第４の時点Ｔ４．１，Ｔ４．２における位置から，単シートＡ１は第５の記録
担体搬送路５に達し，第２の単シートＡ２は第６の記録担体搬送路６に達する。
第５の時点Ｔ５．１，Ｔ５．２においては単シートＡ１，Ａ２は既に記録担体搬
送路５，６内にある。これらの記録担体搬送路５，６内で単シートＡ１，Ａ２は
第５若しくは第６の速度Ｖ５，Ｖ６で搬送される。第５及び第６の速度Ｖ５，Ｖ
６はプロセス速度Ｖ４の２倍である。これによって，１対ずつ到着する単シート
Ａは順次に迅速に搬出せしめられ，単シートのせき止めが生じることはない。
第６の記録担体搬送路６はループ形に構成されている第５の記録担体搬送路５
よりも著しく短いので，第
２の単シートＡ２が最初に第７の記録担体搬送路７に達し，第１の単シートＡ１
が到着するときには，両方の単シートＡ１，Ａ２が接触することがないような程
度に，既に前方に搬送されてしまっている。第６の時点Ｔ６．１，Ｔ６．２にお
いて，両方の単シートＡ１，Ａ２は完全に第７の記録担体搬送路７上にあり，次
いで第２の単シートパイル９上に順次に搬出される。
以上述べた実施例においては，対をなして搬送される単シートＡの順序は逆に
される。換言すれば，第１の記録担体搬送路１において第２の単シートＡ２の前
方を搬送された単シートＡ１は第７の記録担体搬送路７上では第２の単シートＡ
２の後方にある。しかしながらこのことは一般的には問題とはならない。なぜな
ら，単シートは一般に印刷装置Ｄを通過する前は印刷されていないからである。
しかしながら，第１の単シートパイル８における積み重ね順序を，第２の単シー
トパイル９における積み重ねの際に再び生じさせなければならない場合には，第
５及び第６の記録担体搬送路５，６を相互に交換するだけでよい。積み重ね順序
は，例えば用紙に印刷する場合には，維持しなければならない。搬送ローラ対Ｗ
の代わりに，搬送ベルトあるいはけん引駆動機構を使用することもできる。この
ことも本発明の範囲内に包含される。
【手続補正書】特許法第１８４条の８
【提出日】１９９４年９月１９日
【補正内容】
請求の範囲
２．第１の記録担体搬送路（１）内に配置されている第１の搬送手段（Ｗ）が，
単シート（Ａ）をつかんで第１の速度（Ｖ１）で転てつ器（１０）に供給するよ
うに配置されており，
第２の記録担体搬送路（２）内に，単シート（Ａ１）を第２の速度（Ｖ２）
で搬送する少なくとも１つの第３の搬送手段（Ｗ３．１，Ｗ３．２）が配置され
ていて，第２の記録担体搬送路（２）内を搬送される単シート（Ａ１）が常に１
つの第３の搬送手段（Ｗ３．１，Ｗ３．２）によってつかまれるようになってお
り，
第２及び第３の記録担体搬送路（２，３）における単シート（Ａ）の滞在時
間が，両方の単シート（Ａ１，Ａ２）の前縁が後続の第４の記録担体搬送路（４
）に達する際に一直線に並ぶように，互いに調和せしめられており，
第１及び第２の単シート（Ａ１，Ａ２）を第４の記録担体搬送路（４）に達
する際に一緒につかんでプロセス速度（Ｖ４）で搬送する第２の搬送手段（Ｗ２
．１）が設けられている，
請求項１記載の単シート供給装置。
３．第１，第２及び第３の速度（Ｖ１，Ｖ２，Ｖ３）がプロセス速度（Ｖ４）の
２倍である，請求項２記
載の単シート供給装置。
４．記録担体搬送路（２）がループ形に構成されている，請求項１から３までの
いずれか１項に記載の単シート供給装置。
５．第４の記録担体搬送路（４）の後方に第５及び第６の記録担体搬送路（５．
６）が配置されていて，第１の単シート（Ａ１）が第５の記録担体搬送路（５）
に達し，かつ第２の単シート（Ａ２）が第６の記録担体搬送路（６）に達するよ
うになっており，
第５又は第６の記録担体搬送路（５，６）が，これらの記録担体搬送路（５
，６）を第５の速度（Ｖ５）で通過する第１若しくは第２の単シート（Ａ１，Ａ
２）が，第１の単シート（Ａ１）が第２の記録担体搬送路（２）内でずらされた
単シート幅だけ側方にずらされるように，導かれており，
第６若しくは第５の記録担体搬送路（６，５）が，これらの記録担体搬送路
（６，５）を第６の速度（Ｖ６）で通過する第２若しくは第１の単シート（Ａ２
，Ａ１）が側方にずらされることなく搬送可能であるように，導かれており，
第５及び第６の記録担体搬送路（５，６）における単シート（Ａ）の滞在時
間が，単シート（Ａ１，Ａ２）が順次に第７の記録担体搬送路（７）に達するよ
うに，互いに調和せしめられている，
請求項２から４までのいずれか１項に記載の単シー
ト供給装置。
【手続補正書】特許法第１８４条の８
【提出日】１９９４年１０月１０日
【補正内容】
米国特許第4,727,402号明細書及び図面に記載されている単シート情報担体を
配列する単シート供給装置においては，単シートは単シートパイルの側方から引
き出し可能かつ搬送路に供給可能であって，２つの単シートが互いに並んで搬送
されるようになっている。単シート供給装置は多数の可動の機械要素を有してお
り，したがって調整作業に高価な費用を必要とし，しばしば保守作業を行わなけ
ればならない。
請求の範囲
１．エレクトログラフ式印刷又はコピー装置用の単シート供給装置であって，
単シート（Ａ）を順次に，単シートの印刷の際のプロセス速度よりも大きい
第１の速度（Ｖ１）で搬送する第１の記録担体搬送路（１）と，
この第１の記録担体搬送路（１）に所属して設けられていて，後続の第２あ
るいは第３の記録担体搬送路（２，３）の少なくとも一方をシート順序に関連し
て選択する転てつ器（１０）とを備え，
第３の記録担体搬送路（３）は第１の記録担体搬送路（１）を延長するよ
うに配置されており，
第２の記録担体搬送路（２）は，この第２の記録担体搬送路（２）を通過
する単シート（Ｗ）が少なくとも単シート幅だけ側方にずらされるように，導か
れており，
転てつ器（１０）はフラップを有しており，このフラップは第１の記録担
体搬送路（１）を選択的に第２又は第３の記録担体搬送路（２，３）と連結し，
第２及び第３の記録担体搬送路（２，３）における単シート（Ａ）の滞在
時間が，単シート（Ａ）がその上に掛かっていてプロセス速度（Ｖ４）で搬送す
る印刷装置（Ｄ）に一緒に達するように
，互いに調和せしめられている，
エレクトログラフ式印刷又はコピー装置用の単シート供給装置。