JPH08508261A - 二官能価キレート剤及びそれらの放射性医薬への使用 - Google Patents

二官能価キレート剤及びそれらの放射性医薬への使用

Info

Publication number
JPH08508261A
JPH08508261A JP6521540A JP52154094A JPH08508261A JP H08508261 A JPH08508261 A JP H08508261A JP 6521540 A JP6521540 A JP 6521540A JP 52154094 A JP52154094 A JP 52154094A JP H08508261 A JPH08508261 A JP H08508261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
formula
hydrogen atom
atom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6521540A
Other languages
English (en)
Inventor
エルバー,セバスチャン
ディンケルボルク,ルドガー
ロールフス,ゲルハルト
シュルツ,パウル−エベルハルト
ノル,ベルンハルト
Original Assignee
インスティテュート フューア ディアグノスティクフォルシュンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アン デル フライエン ウニベルジテート ベルリン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by インスティテュート フューア ディアグノスティクフォルシュンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アン デル フライエン ウニベルジテート ベルリン filed Critical インスティテュート フューア ディアグノスティクフォルシュンク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング アン デル フライエン ウニベルジテート ベルリン
Publication of JPH08508261A publication Critical patent/JPH08508261A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • A61K51/04Organic compounds
    • A61K51/08Peptides, e.g. proteins, carriers being peptides, polyamino acids, proteins
    • A61K51/088Peptides, e.g. proteins, carriers being peptides, polyamino acids, proteins conjugates with carriers being peptides, polyamino acids or proteins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K51/00Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo
    • A61K51/02Preparations containing radioactive substances for use in therapy or testing in vivo characterised by the carrier, i.e. characterised by the agent or material covalently linked or complexing the radioactive nucleus
    • A61K51/04Organic compounds
    • A61K51/08Peptides, e.g. proteins, carriers being peptides, polyamino acids, proteins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F13/00Compounds containing elements of Groups 7 or 17 of the Periodic Table
    • C07F13/005Compounds without a metal-carbon linkage
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/57536Endothelin, vasoactive intestinal contractor [VIC]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2121/00Preparations for use in therapy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2123/00Preparations for testing in vivo
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は新規テクネチウム及びレニウムキレート、それらの製造方法及びそれらの化合物を含む放射性医薬並びに疾患組織において選択的に蓄積する物質、特にペプチド及びタンパク質とそれらの化合物との共役体に関する。本発明はさらに、それらの化合物を含む剤の製造及び放射性診断へのそれらの適用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 二官能価キレート剤及びそれらの放射性医薬への使用 本発明は新規テクネチウム及びレニウムキレート、それらの製造方法及びそれ らの化合物を含む放射性医薬、並びに疾患組織において選択的に蓄積する物質、 特にペプチド及びタンパク質とそれらの化合物との接合体に関する。本発明はさ らに、それらの化合物を含む剤の生成及び放射性診断へのそれらの適用に関する 。 放射性金属イオンは医薬診断への使用に、及び長期間の治療のために使用され て来た。たとえば、γ線エミッター、たとえばTc−99m同位体は、腫瘍を検出す るために使用されている。γ線エミッター、たとえばRe-186,Re-188及びRe-189 同位体は腫瘍治療に適用されている。テクネチウム−99mは、その好ましい物性 (微粒子放射線の不在、6時間の物理的半減期、γ−放射線140KeV)及びそれに 起因する放射線への低い暴露のためにインビボでの診断のための同位体として特 に適切であるので、核医学において放射性核種として最とも頻繁に適用される。 テクネチウム−99mはペルテクネテートの形で核種発生器から容易に得られる。 それは、通常の臨床用途のためのキットを製造するためにこの形ですぐに使用さ れ得る。 インビボ診断における及び治療目的のための放射性核種の効率は、標的細胞に 関してラベルされたキレートの特異性及び選択性に依存する。それらの性質の改 良は、“薬物標的化”原理に従って生物分子とキレートとのカップリングにより 達成され得る。抗体、それらのフラグメント、ホルテン、増殖因子、及びレセプ ター及び酵素の基質は、生物分子としての使用のための明白な物質である。たと えば、イギリス特許出願GB第2,109,407号は、インビボでの腫瘍診 断のために腫瘍関連抗原に対する放射性ラベルされたモノクローナル抗体の使用 を記載する。タンパク質(Rhodes,B.A.et al.,J.Nucl.Med.1986,27,68 5-693)のドナーグループ(アミノ、アミド、チオール基、等)を通して、又は 錯化剤(アメリカ特許第4,479,930号及びFritzberg,A.R.et al.,J.Nucl.M ed.1986,27,957)を導入することにより、テクネチウム−99mを用いてのタ ンパク質の直接的なラベリングが同様に記載されている。しかしながら、それら の実験方法は、それらの選択性が低過ぎ、そしてそれらのバックグラウンド活性 がインビボイメージングを促進するために高過ぎるので、臨床学的用途のために は利用できない。 最初のレセプター結合放射性医薬は、J.P.DiZio et al.(J.Nucl.Med.19 92,33;558-569及びBioconjugate Chem.1991,2;353-366)により記載され た。それらの化合物はインビボでのイメージングのために適切でないことが見出 された。記載される化合物がラベリング媒体から抽出されるべきである事実は、 多くの欠点であることがわかった。それらの条件は、使用者が、キットの調製の 場合、できるだけ少ない放射線に暴露されるべきであるので及び少数のみの診療 所がそのような作業を行なうために適切な実験室を有する事実のために満足する ものではない。 Volkert et al.(Appl.Radiol.Isot.1982,33;891-896)及びTroutner et al.(J.Nucl.Med.1980,21;443-448)により記載されるような環状アミン 及びN2S2及びN3Sシステムは、それらが生物分子又はタンパク質と組合うために 反応性基を欠いているので、組織特異的放射性医薬としてそれ自体ほとんど使用 されていない(M.Borel et al.,Appl.Rediat.Isot.1992,43,425-436)。 10〜13のpH値は上記環状アミン及び文献から知られているN2O2システム(Pill ai,M.R.A.et al.;Inorg.Chem.1990,29,185 0-1856)をラベリングするために必要とされるが、N2S2及びN3Sシステムは一般 的に9〜10のpH値ですでに錯体化され得る。しかし、それらの条件は、生物分子 及び高分子の不安定な接合体をラベリングするためにはまだ困難過ぎる。これは 、L,L−エチレンジシステイン(L,L−EC)のようなシステムが10以上のpH 値で十分にラベル化され得るのでかえってより真実である(Verbruggen,A.M. et al.,;J.Nucl.Med.1992,33,551-557)。文献から知られているようにM AG3は、臨床学的用途のために十分である放射能化学的純度で生成されるために は、90〜100℃の温度(Bannister,K.M.et al.;J.Nucl.Med.1990,31,1 568-1573)に十分間の暴露を必要とする。これらの条件は毎日の臨床ルーチンの ためには満足するものではない。 G.Burmans et al.(Nucl.Med.Biol.1990,17,499-506)により記載され るような及びヨーロッパ特許明細書EP0173424及びEP0250013に記載されるような N2S2及びN3Sシステムは、それぞれのテクネチウム−99m錯体の十分な安定性の 必要条件を満たすが、しかし生物において急速に且つ特異的な蓄積を伴わないで 放される。従って、それらは、限定された程度ではあるが、腎機能診断において 臨床学的に使用される。それらの使用は、需要は疾患組織に特異的に蓄積する物 質のために上昇するので、限定される。 核医学の問題を解決するために、錯化する場合、言及された欠点を示さず、そ して生物分子及び高分子の特異性及び選択性に相当な影響を及ぼさないでその生 物分子及び高分子との接合体を形成できる安定した二官能価錯化剤のますますの 必要性が存在する。同時に、放射線用量、安定性及び溶解性に関するすべての必 要条件は、人間においてそれらの化合物を使用するために満足されるべきである 。 それらの化合物及び共役体を供給し、それらのかなり単純な製造方法を提供し 、そしてそれらの化合物/共役体の臨床学的用途のためにキット配合物を本発明 に従って供給することが本発明の問題である。本発明はこの問題を解決する。 本発明の化合物は、下記一般式(I): 〔式中、 (A1),(A2)及び(A3)は同じであって又は異なっていても良く、そし て下記一般式: を表わし、それらの遊離原子価はそれぞれ窒素又は硫黄原子と任意に結合され、 ここで R3及びR5は同じであっても又は異なっていても良く、そして水素原子、又は メチル又はエチル基を表わし、そして R4は水素原子、1〜4個の炭素原子を含む枝分れ又枝分れしていないアルキ ル基、このC原子は追加のアミノ基を任意に担持することができ、N(Rab) 基(Ra及びRbは同じであっても又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭 素原子を含む枝分れ又は枝分れしていないアルキル又はアシル残基を表わし、こ のC原子は追加のヒドロキシル、カルボキシ又はアミノ基を任意に担持すること ができる)、ヒドロキシル基、チオール基、ハロゲン、カルボキシ基、1〜20個 の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個の炭素原子を含むアシルオ キシ基、アミノカルボニル基、スルホニル基、アミノスルホニル基又はリン残基 であり、 R2及びR9は同じであっても又は異なっていても良く、そしてR4と同じであ り、 k,l及びmは同じであっても又は異なっていても良く、そして0,1,2, 3、又は4の数であり、そして Xは、水素原子、カルボキシ基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシ基、1 〜20個の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個の炭素原子を含むア シルオキシ基、アミノカルボニル基、スルホニル基、アミノスルホニル基、リン 酸残基、カルボキシメチルアミノカルボニル基、p−アミノフェニル基、p−ヒ ドロキシフェニル基、ハロゲン基、ヒドロキシ基、アミノ基、N(Rab)基( Ra及びRbは同じであっても又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭素原 子を含む枝分れ又は枝分れしていないアルキル又はアシル残基を表わし、前記C 原子は追加の1つのヒドロキシ、カルボキシ、又はアミノ基を任意に担持できる )、ヒドラジン基、ヒドラジド基、コレステリルオキシカルボニルメチルアミノ カルボニル基、コレステリルオキシカルボニル基、コレステリルオキシカルボニ ルメチルオキシカルボニル基、他のステロイド又はエチニル又 はエテニルステロイドの誘導体、 式Z1−Y1(CH2i−Q−CO−で表わされる置換基、 (ここでQは−NH−又は−O−であり、Z1はZと同じであり、Y1はYと同じで あり、そしてiはmと同じである)、 式V−U−Q1−で表わされる置換基、 (ここでQ1は−NH−,−CO−、又は−O−であり、Uは結合、式−(OCH2CO)h (h=1〜3)の基、又は生物又は高分子とカップリングするための適切なリン カーであり、そしてVは水素原子、ヒドロキシ基、N(Rab)基(Ra及びRb は同じであっても又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭素原子を含む枝 分れ又は枝分れしていないアルキル又はアシル残基であり、前記C原子は追加の 1つのヒドロキシ、カルボキシ又はアミノ基を任意に担持できる)、生物分子又 は高分子である)であり、そして Yは、鎖のいづれかの位置で追加の1又は複数のヒドロキシ、カルボキシ、ア ルコキシ、アミノ、又はアルキル及び/又はアリール残基に1〜20個の炭素原子 を含む置換されたアミド基を任意に担持できる少なくとも1つの二重結合及び/ 又は三重結合を含む、12個までの炭素原子の不飽和枝分れされていない又は枝分 れ鎖であり、 Zは、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、ヒドロキシ基、1〜20個の炭 素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個の炭素原子を含むアシルオキシ 基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシ基、コレステリルオキシカルボニルメ チルアミノカルボニル基、コレステリルオキシカルボニル基、コレステリルオキ シカルボニルメチルオキシカルボニル基、他のステロイド、又はエチニルもしく はエテニルステロイドの誘導体、 式V−U−Q1−で表わされる置換基、 (ここでQ1は−NH−,−CO−、又は−O−であり、Uは結合、式 −(OCH2CO)h(h=1〜3)の基、又は生物又は高分子とカップリングするた めの適切なリンカーであり、そしてVは水素原子、ヒドロキシ基、N(Rab) 基(Ra及びRbは同じであっても又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭 素原子を含む枝分れ又は枝分れしていないアルキル又はアシル残基であり、前記 C原子は追加の1つのヒドロキシ、カルボキシ又はアミノ基を任意に担持できる )、生物分子又は高分子である)であり、そして Mは43又は75の原子番号を有する元素であり、 R1はR4と同じであり、 R6,R7、及びR8は同じであっても又は異なっていても良く、そして水素原 子、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基、(ここでC原子は追加のヒドロキシ 、カルボキシ又はアミノ基を担持できる)、又は式−CH2−X(ここで、Xは上 記の通りである)で表わされる基である〕及びそれらの水可溶性塩により特徴づ けられる。 本発明の式(I)の好ましい化合物は、残基Zが水素原子、ステロイド、エチ ニルステロイド又はエテニルステロイドであることにより特徴づけられる。 さらに、本発明の式(I)の化合物は、残基Zが水素原子、ステロイド、エチ ニルステロイド又はエテニルステロイドであり、そして残基Xが水素原子、ハロ ゲン原子、カルボキシ基、アミノ基、それらのアルキル及び/又はアリール残基 に1〜20個の炭素原子を含むアミド基であることにより特徴づけられるものが好 ましい。 さらに、本発明の式(I)の化合物は、Z残基が水素原子、ステロイド、エチ ニルステロイド又はエテニルステロイドであり、そしてX残基が水素原子、ハロ ゲン原子、カルボキシ基、アミノ基、又はアルキル及び/又はアリール残基に1 〜20個の炭素原子を含むアミド基であり、Yがエチニリド基であり、残基R1, R3,R6, R7及びR8が水素原子を表わし、そしてk,l及びmがそれぞれゼロを表わすこ とを特徴とするものが好ましい。 式(I)の本発明の好ましい化合物の他の群は、残基Zが水素原子であり、そ して残基Xがコレステリルオキシカルボニルメチルアミノカルボニル基、コレス テリルオキシカルボニル基、コレステリルオキシカルボニルメチルオキシカルボ ニル基、他のステロイド又はエチン又はエテンステロイドの誘導体であることを 特徴とするものである。 さらに、式(I)の本発明の好ましい化合物は、残基Zが水素原子であり、残 基Xがコレステリルオキシカルボニルメチルアミノカルボニル基、コレステリル オキシカルボニル基、コレステリルオキシカルボニルメチルオキシカルボニル基 、他のステロイド、又はエチン又はエテンステロイドの誘導体であり、残基Yが エチニリド基であり、そして残基R1,R3,R6,R7及びR8が水素原子を表わ し、そしてk,l及びmはそれぞれゼロを表わすことにより特徴づけられる。 本発明の式(I)の第3の好ましい化合物群は、残基Zが水素原子であり、残 基Xが水素原子、カルボキシ基又は下記式: V−U−Q1− 〔式中、Q1は−NH−,−CO−、又は−O−であり、Uは結合、式−(OCH2CO)h (h=1〜3)の基、又は生物分子又は高分子とカップリングするための適切な リンカーであり、そして Vが水素原子、ヒドロキシ基、N(Rab)基(Ra及びRbは同じであっても 又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭素原子を含む枝分れ又は枝分れさ れていないアルキル又はアシル基を表わし、このC原子は追加のヒドロキシ、カ ルボキシ又はアミノ基を任意に担持する)、生物分子又は高分子である〕で表わ される置 換基により特徴づけられる。 本発明の式Iの他の好ましい化合物は、残基Zが水素原子であり、残基Xが水 素原子、カルボキシ基又は下記式: V−U−Q1− 〔式中、Q1は−NH−,−CO−、又は−O−であり、Uは結合、式−(OCH2CO)h (h=1〜3)の基、又は生物分子又は高分子とカップリングするための適切な リンカーであり、そして Vが水素原子、ヒドロキシ基、N(Rab)基(Ra及びRbは同じであっても 又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭素原子を含む枝分れ又は枝分れさ れていないアルキル又はアシル基を表わし、このC原子は追加のヒドロキシ、カ ルボキシ又はアミノ基を任意に担持する)、生物分子又は高分子である〕で表わ される置換基であり、そして残基Yがエチニリド基であり、そして残基R1,R3 ,R6,R7及びR8が水素原子を表わし、k,l及びmがそれぞれゼロを表わす ことにより特徴づけられる。 本発明の式(I)の化合物の好ましい第4のグループは、残基Zが水素原子で あり、そして残基Xが水素原子、カルボキシ基、1〜20個の炭素原子を含むアル コキシ基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個の炭素 原子を含むアシルオキシ基、アミノカルボニル基、スルホニル基、アミノスルホ ニル基、リン酸残基、カルボキシメチルアミノカルボニル基、p−アミノフェニ ル基、p−ヒドロキシフェニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、N (Rab)基(Ra及びRbは同じであっても又は異なっていても良く、そして1 〜20個の枝分れ又は枝分れされていないアルキル又はアシル残基であり、前記C 原子は追加のヒドロキシ、カルボキシ又はアミノ基を任意に担持することができ る)、ヒドラジン基、又はヒドラジト基であることにより特徴づけられる。 さらに、本発明の式(I)の化合物は、残基Zが水素原子であり、そして残基 Zが水素原子、カルボキシ基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシ基、1〜20 個の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個の炭素原子を含むアシル オキシ基、アミノカルボニル基、スルホニル基、アミノスルホニル基、リン酸残 基、カルボキシメチルアミノカルボニル基、p−アミノフェニル基、p−ヒドロ キシフェニル基、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、アミノ基、N(Rab)基(Ra 及びRbは同じであっても又は異なっていても良く、そして1〜20個の枝分れ又 は枝分れされていないアルキル又はアシル残基であり、前記C原子は追加のヒド ロキシ、カルボキシ又はアミノ基を任意に担持することができる)、ヒドラジン 基、又はヒドラジト基であり、Yがエチニリド基であり、そして残基R1,R3, R6,R7及びR8は水素原子を表わし、そしてk,l及びmはそれぞれゼロであ ることにより特徴づけられる。 本発明はさらに、下記一般式(II): 〔式中、A1,A2,A3,R1,R6,R7,R8,Y及びZは上記で特定された通 りであり、そしてTは水素原子、アセテート基、ベンゾエート基、p−メトキシ ベンジル基、アセトアミドメチル基、ベンズアミドメチル基、トリメチルアセト アミドメチル基、ヒ ドロキシアセチル基又は他の適切な硫黄保護基である〕で表わされる化合物に関 する。 本発明の他の目的は、一般式(I)及び(II)の化合物と組織に選択的に蓄積 する物質との共役体に関する。そのフラグメントは、共役結合される物質の種類 に依存して、アミド、イミド又はエステルのようにして結合される。組織に蓄積 する物質がペプチド、タンパク質、抗体、又はそれらのフラグメントである場合 、それらはそれらのアミノ基を通してアミド結合され;組織に蓄積する物質がヒ ドロキシ基を含む場合、それらはエステルのようにして結合され;そして組織に 蓄積する物質がアルデヒド基を含む場合、それらはイミド結合される。 組織に蓄積するそのような物質は、疾患組織、特にアテローム硬化性斑を有す る組織に蓄積する物質である。 さらに、本発明の共役体は、疾患組織に蓄積する物質がペプチド、たとえばエ ンドセリン(endotheline)、一部7エンドセリン配列、エンドセリン類似体、 エンドセリン誘導体又はエンドセリンアンタゴニストであることにより特徴づけ られる。 本発明の特に好ましい共役体は、下記配列又はその一部を含んで成るペプチド により特徴づけられる: 又はその部分的配列 又はその環状アミノ酸配列 下記一般式(I): で表わされる化合物は、還元剤(たとえばSn(II)塩化物又はジチオニド)及び 場合によっては補助リガンド(たとえばクエン酸ナトリウム又は酒石酸ナトリウ ム)、モリブデン−テクネチウムゼネレーターから容易に放されるペルテクネテ ートの形でのテクネチウム−99mの存在下で、下記一般式(II): 〔式中、A1,A2,A3,R1,R6,R7,R8,Y,Z及びTは上記の通りであ る〕で表わされる化合物とを反応せしめることによって、当業者に知られている 方法に従って生成される。 その反応は好ましくは、室温で水性媒体中で行なわれる。SH保護基は、現場で 又は相当する文献、たとえば塩基性加水分解、還元性 分解、等(たとえば、“Protectine Groups in Organic Synthesis”,T.W.Gr eene,John Wiley and Sons 1981)から当業者に知られている方法に従って分離 される。 本発明のもう1つの目的は、下記一般式(II): で表わされる化合物の製造方法であって、 a)下記一般式(III): 〔式中、A1,A2,A3,R1,R6,R7,R8,Y及びZは上記の通りでありそ してHalはハロゲンを表わす〕で表わされる化合物と、一般式T−S-+〔式中 、M+はアルカル金属カチオンであり、そしてTは上記の通りである〕で表わさ れる化合物とを反 応せしめ、又は b)一般式HN(R6)−A2−N(R7)−A3−N(R8)−Y−Z〔式中、A2 ,A3,R6,R7及びR8は上記の通りである〕で表わされる化合物と、一般式T −S−A1−W〔式中、A1及びTは上記の通りであり、そしてWは、A1の遊離 アミノ酸との反応を可能にする脱離基を表わす〕で表わされる化合物とを反応せ しめることによって特徴づけられる。 親物質として必要とされるN−ハロアセチルアミドは、ハロアセチルハロゲン 化物を用いてアミノ官能基をアシル化することによって、相当する文献から知ら れている方法に従って製造される(JACS,1969,90,4508;Chem.Pharm.Bull .1981,29(1),128)。 一般式HN(R6)−A2−N(R7)−A3−N(R8)−Y−Zで表わされる必 要とされるアミンは、相当する文献から知られるペプチド合成方法に従って合成 される(たとえば、“The Practice of Peptide Synthesis”,M.Bodanszky an d A.Bodanszky;Springer Verlag,1984,and Fleser,Reagents for Organic Synthesis 10,142)。N−保護されたα−及びβ−アミノ酸は、当業者に知ら れている方法、たとえば(第一又は第二)アミン付加/排除反応に従って、カル ボニル化合物(たとえば酸塩化物、混合された無水物、活性化されたエステル) を用いてN−保護されていない有機分子とカップリングされる。文献から知られ ている方法(たとえば塩基性加水分解、水添分解、液体アンモニウム中、アルカ ル金属を用いての還元性分解)に従ってアミノ保護基を分離した後、残るアミノ 酸が、相当する文献から知られている方法(たとえばカルボジイミド方法)に従 ってN−保護されたα−及びβ−アミノ酸を用いて第二反応において再誘導体さ れる。そのアミノ保護基は、文献に記載される上記方法に従って分離される。 一般式T−S−A1−Wで表わされる、必要とされる化合物は、当業者に知ら れている方法、たとえばジイミド方法(Fieser,Reagents for Organic Synthes is 10,142)に従って、混合された又は環状無水物(Org.Prep.Proc.Int.19 75,7,25)を通して、又は活性化されたエステル(Adv.Org.Chem.Purt B,4 72)を用いて、それぞれのカルボン酸のカルボキシ基を転換することによって合 成される。 本発明の化合物は、かなりの程度、所望する性質を示す。それらの用途のため に必要とされる放射性核種は錯体において安定して結合される。 本発明のキレート剤のカップリングオプションは特に興味あるものであり;そ れらの剤は、複数の結合を通して及びA1,A2又はA3において錯化する金属の 他に、カルボキシ又はアミノ基を通してカップリングを促進するように、三官能 基として見なされ得る。 既知の方法の条件よりも一層おだやかな条件下で及び放射性医薬の使用のすぐ 前で本発明の化合物の急速且つ定量的な反応を可能にするラベリング方法が提供 されることが本発明の特に好ましいものである。 ステロイドの−CH2基へのカップリング又はステロイドの17−エチニル又は17 −エテニル基への結合を可能にするように複数の結合を通してステロイドとキレ ート化剤とを結合することが好都合である。 いくつかのテクネチウム−99mラベルされたステロイド誘導体は、それらのそ れぞれのステロイドホルモンレセプターに対して驚くべきに強い親和性を有する 。従って、3,17β−ジヒドロキシ−17α−(5−〔2−ベンゾイルチオアセチ ル−グリシル−グリシル〕−アミノ−ペント−1−(E)−エン−3−イン)− 1,3,5− エストラトリエン(例13b)のテクネチウム錯体は、インビトロ細胞質ゾル試験 において17β−エストラジオールと類似するレセプター親和性を示した(Carlso n,K.E.et al.,1989,32,345-355)。これは、テクネチウム−99mを用いて のレセプターイメージング及びステロイド依存性腫瘍の診断及び治療のためにそ れらの化合物を卓越して適切にせしめる。 本発明のもう1つの利点は、カルボキシ基又は複数の結合を通しての結合の選 択により、錯化剤のレベルで化学的置換により錯体の溶解性及び薬力学の調整を 可能にする事実である。 Xにおける生物分解性基又はリンカーは、特に有意なものである。 X又はZに親油性置換基を含む化合物;たとえば例9の化合物は、それらがア テローム硬化性斑に蓄積し、そして容器の壁上でアテローム硬化性変性を可視化 する手段を提供するような驚くべき性質を示す。 X又はZにおける適切な生物及び高分子(たとえばモノクローナル抗体、ステ ロイド、等)の選択は、驚くべき高い程度の組織及び器官を特異的に示し、そし て従って、多くの診断及び治療問題を解決するのに卓越して貢献できる本発明の 錯体をもたらす。 Zが水素原子である一般式(II)のこの手段で得られた錯化性リガンド及び/ 又はエチニル官能基を含む一般式(II)のリガンドは当業者に知られている方法 に従ってヨードビニルステロイドによりカップリングされ得る(たとえば、R.R ossi et al.,Tetrahedron 1983,39,287)。必要とされるヨードビニルステロ イドは、相当する文献から知られている方法に従って合成される(たとえば、H .Hofmeister et al.,Tetrahedron 1986,42,3575)。 一般式(II)の化合物のカルボキシ基は、たとえばジイミド方法 (Fieser,Reagents for Organic Synthesis 10,142)に従って、混合された又 は環状無水物(Org.Prep.Proc.Int.1975,7,215)を通して、又は活性化さ れたエステル(Adv.Org.Chem.Part B,472)を用いて転換され得る。 キレート化剤は、キレート化剤でのカルボキシ基を、たとえばジイミド方法( Fieser,Reagents for Organic Synthesis 10,142)に従って、混合された又は 環状無水物(Org.Prep.Proc.Int.1975,7,215)を通して又は活性化された エステル(Adv.Org.Chem.Part B,472)を用いて転換し、そして続いて、生 物又は高分子の求核性基との反応により共有結合を形成することによって、当業 者に知られている方法に従って生物又は高分子にカップリングされる。 この手段で得られるキレート化剤はまた、試験されるべき器官、有機部分又は 組織に特にかなりの程度蓄積することが知られている生物又は高分子とも結合さ れ得る。そのような分子は、たとえば酵素、ホルモン、多糖類、たとえばデキス トラン又はスターチ、ポルフィリン、ブレオマイシン、インシュリンプロスタグ ランジン、ステロイドホルモン、アミノ糖、アミノ酸、ペプチド、たとえばポリ シシン、タンパク質(たとえば免疫グロブリン、モノクローナル抗体、レクチン )、脂質(たとえばリポソーム)及びDNA及びRNAタイプのヌクレオチドを包含す るが、但しこれだけには限定されない。アルブミン、たとえばヒト血清アルブミ ン、抗体、たとえばモノクローナル抗体、腫瘍関連抗原に対して特異的な抗体又 はアンチマイオシンとの共役体は特に有意なものである。適切な合成ポリマー、 たとえばポリエチレンイミン、ポリアミド等は、生物学的高分子の代わりに結合 され得る。 それらの共役体から生成される医薬は、腫瘍診断及び腫瘍治療、 アテローム硬化症の診断又はレセプターイメージングへの用途のために適切であ る。標的器官、標的器官部分又は標的組織への生成された医薬の結合親和性及び 特異性は、共役体の形成によりわずかに認められ、又は少しも弱められない。 本発明の放射性医薬はまた、本発明の錯化剤及びそれらの共役体を水性錯体に 溶解し又は懸濁し、場合によっては、自然療法に共通のアジュバントを添加し、 そして前記溶液又は懸濁液の続く任意の凍結乾燥により一般的に既知の手段で生 成される。適切な添加剤は、生理学的に耐性の緩衝液(たとえばトロメタミン) 、補助リガンド(たとえばクエン酸ナトリウム又は酒石酸ナトリウム)、還元剤 (たとえば塩化錫(II)又は必要なら、電解質、たとえば塩化ナトリウム又は所 望により、自然療法に共通のアジュバント(たとえばラクトース、マンナイト) 及び/又は界面活性剤(たとえばレシチン、Tween(R)、Myrj(R))を包含 するが、但し、これだけには限定されない。使用される添加剤の組成物は、本発 明の化合物の生成を促進すべきである。 本発明のもう1つの目的は、一般式(II)の化合物、還元剤及び任意に、補助 リガンドから成る放射性医薬を生成するためのキットであり、前記物質は乾燥又 は溶液で存在し、使用のための指針は記載される化合物とテクネチウム−99m又 はレニウムとをペルテクネテート又はペルレネート溶液の形で反応せしめるため の指針を包含する。 本発明の放射性医薬は、患者の体重70kg当たり0.1mCi〜50mCi、好ましくは0.5 mCi〜30mCiの用量で適用される。適用及び用量の詳細は、たとえば“Rediotrace rs for Medical Applications”CRCPress,Boca Raton,Floridaに記載される。 放射性医薬は静脈内投与のために企画される。放射性診断及び放射性治療のため には、錯 体化合物/共役体は、原子番号43又は75を有する元素の放射性核種との錯体の形 で使用される。 本発明の放射性医薬は、放射性診断及び放射性治療における放射性医薬として 使用するために適切である種々の必要条件を満たす。それらはi.v.投与後、 標的組織に蓄積するのにひじょうに適切であり、従って、それぞれの組織の非侵 入性診断を可能にする。本発明の放射性医薬の水における溶解性は、必要により 、上記自然療法に共通するアジュバントにより確かめられる。さらに、本発明の 放射性医薬は、インビトロ安定性であるのみならず、また驚くべきに高いインビ ボ安定性であり;従って、錯体に結合される放射性核種の開放又は交換が存在せ ず、又は少なくとも臨床学的に関連していない。 本発明の好ましい放射性医薬はさらに、それらが一般式(I)又は(II)の本 発明の化合物をリポソームの形で含み、そして一般式(I)の本発明の化合物が テクネチウム又はレニウムを用いてそれらのペルメタレートの形でキットにおい て調製されることにより特徴づけられる。 本発明の放射性医薬はまた、放射性免疫−又は放射線療法にも使用され得る。 それらは使用される放射性核種のタイプ及び量においてのみ放射性診断とは異な る。その目的は、かなり短い範囲の短波線を用いて腫瘍細胞を破壊することであ る。適切なβ−線放出同位体はレニウム-186及びレニウム-188である。 本発明の放射線医薬は、ステロイドレセプターを含む組織、たとえばステロイ ドホルモン依存性腫瘍の非侵入性インビボイメージングのために適切である。 本発明の放射性医薬は、プラークのアテローム硬化性血管の変化の非侵入性イ ンビボイメージングのために適切である。 全体的に、診断及び治療医学のために新規手段を開く新規錯化剤及び金属錯体 が、都合良く合成されて来た。これは核診断のための新規イメージング方法の開 発の観点から主として所望される。 本発明は次の例により一層詳細に説明されるであろう。 例1 a)S−ベンゾイルチオアセチルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔1a〕 無水DMF中、カリウムチオベンゾエート215.1mg(1.22mモル)の溶液を滴下し 、そして窒素雰囲気下で、無水DMF中、クロロアセチルグリシルグリシルプロパ ルギルアミド150mg(0.61mモル)の溶液に滴下する。次に、触媒量のヨウ化ナ トリウムを添加し、そしてそのバッチを110℃に2時間加熱する。室温に冷却し た後、その反応混合物を1NのHCl中で撹拌し、そして生成物が水性相にもはや 含まれなくなるまで酢酸エステルにより抽出する。有機相を減圧下で蒸発乾燥し 、再び酢酸エステルに取り、水により洗浄し、そしてMg2SO4上で乾燥する。減圧 下で溶媒を除去した後、生成物をメタノールから再結晶化し、又は所望によりCH2 Cl2/MeOH(9:1)を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製する。 収率:76%の標記化合物〔1a〕;C16H17N3O4S(MW:347.39) 1H NMR(d6-DMSO): δ=3.11(t;1H,−C≡CH) 3.69(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.78(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.84−3.88(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 3.90(s;2H,−SCH2CO−) 7.55−7.61(m;2H,ArH) 7.69−7.74(m;1H,ArH) 7.93−7.97(m;2H,ArH) 8.20(t;1H,−NH−) 8.27(t;1H,−NH−) 8.50(t;1H,−NH−) b)S−ベンゾイルチオアセチルグリシルグリシルプロパルギルアミドのテクネ チウム−99m錯体〔1b〕 1Nの苛性ソーダ液50μl中、S−ベンゾイルチオアセチルグリシルグリシル プロパルギルアミド〔1a〕0.5mg(1.44mモル)の溶液を、リン酸緩衝液(Na2 HPO4,0.5モル/l,pH8.5)250μlにより希釈する。その後、0.15モルのクエ ン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2モルの塩化錫(II)二水和物溶液2 .5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレーターからのペ ルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間インキュベー トし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCK ヌクレオシルカラム、125×4mm ,5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン 酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m 錯体の放射性化学純度は95%以上である。 例2 a)2−アセチルチオスクシニルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔2a〕 グリシルグリシルプロパルギルアミド5.89g(37.5mモル)を、無水DMF 60ml に窒素雰囲気下で溶解し、アセチルメルカプト無水琥珀酸8.50g(48.7mモル) 、そして室温で一晩撹拌し続ける。反応混合物を減圧下で蒸発乾燥する。残留物 をメタノールに懸濁し、吸 引により濾過し、そして水から再結晶化する。 収率:61%の標記化合物〔2a〕;C13H17N3O6S(MW:343.36) 1H NMR(d6-DMSO): δ=2.35(s;3H,−COCH3) 2.66;2.83(2x dd;2H,−(CH2)COOH) 2.99(t;1H,−C≡CH) 3.70−3.77(m;4H,2x−NH(CH2)−CO) 3.88(dd;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.35(t;1H,S−CH(CH2COOH)−CH2−) 8.07(t;1H,−NH−) 8.12(t;1H,−NH−) 8.26(t;1H,−NH−) b)S−アセチルチオスクシニルグリシルグリシルプロパルギルアミドのテクネ チウム−99m錯体〔1b〕 0.1Nの苛性ソーダ液50μl中、S−アセチルチオスクシニルグリシルグリシ ルプロパルギルアミド〔2a〕0.5mg(1.45mモル)の溶液を、リン酸緩衝液(N a2HPO4,0.5モル/l,pH8.5)250μlにより希釈する。その後、0.15モルのク エン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2モルの塩化錫(II)二水和物溶 液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレーターから のペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間インキュ ベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCK ヌクレオシルカラム、125×4mm ,5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン 酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m 錯体の放 射性化学純度は95%以上である。 例3 a)S−アセチルチオアセチルグルタミニルグリシルプロパルギルアミド〔3a 〕 無水DMF 80ml中、グルタミニルグリシルプロパルギルアミド2.0g(8.3mモル )の溶液/懸濁液を、無水THF中、S−アセチルメルカプト酢酸N−ヒドロキシ スクシンイミドエスニル5.3g(8.4mモル)の溶液と共にゆっくり混合する。そ の混合物を、室温での4時間の撹拌の後、加水分解する。次に、溶媒を減圧下で 除去し、そして残留物をメタノール/水から再結晶化する。 収率:45%の標記化合物〔3a〕;C14H19N3O6S(MW:357.36) 1H NMR(d6-DMSO): δ=1.64−1.92(m;2H,−CHCH2CH2COOH) 2.31(s;3H,−COCH3) 2.36(t;2H,−CHCH2CH2COOH) 3.02(t;1H,−C≡CH) 3.70(s;2H,−NH(CH2)−CO) 3.73−3.80(m;1H,−CHCH2CH2COOH) 3.89(dd;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 8.09(m;1H,−NH−) 8.19(m;1H,−NH−) 8.26(m;1H,−NH−) b)S−アセチルチオアセチルグルタミニルグリシルプロパルギルアミドのテク ネチウム−99m錯体〔3b〕 0.1Nの苛性ソーダ液50μl中、S−アセチルチオアセチルグルタミニルグリ シルプロパルギルアミド〔3a〕0.5mg(1.40mモル)の溶液を、リン酸緩衝液 (Na2HPO4,0.5モル/l,pH8.5)250μl により希釈する。その後、0.15モルのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl 及び0.2モルの塩化錫(II)二水和物溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を 、Mo−99/Tc−99mゼネレーターからのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi) と共に混合し、室温で10分間インキュベートし、そして濾過する(0.2μmのフ ィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCK ヌクレオシルカラム、125×4mm ,5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン 酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m 錯体の放射性化学純度は95%以上である。 例4 a)S−アセチルチオアセチルグリシルグルタミニルプロパルギルアミド〔4a 〕 無水DMF 80ml中、グリシルグルタミニルプロパルギルアミド2.0g(8.3mモル )の溶液/懸濁液を、無水THF中、S−アセチルメルカプト酢酸N−ヒドロキシ スクシンイミドエスニル5.3g(8.4mモル)の溶液と共にゆっくり混合する。そ の混合物を、室温での4時間の撹拌の後、加水分解する。次に、溶媒を減圧下で 除去し、そして残留物をメタノール/水から再結晶化する。 収率:61%の標記化合物〔4a〕;C14H19N3O6S(MW:357.36) 1H NMR(d6-DMSO): δ=1.60−1.88(m;2H,−CHCH2CH2COOH) 2.30(s;3H,−COCH3) 2.28(t;2H,−CHCH2CH2COOH) 3.04(t;1H,−C≡CH) 3.68(s;2H,−NH(CH2)−CO) 3.70−3.77(m;1H,−CHCH2CH2COOH) 3.88(dd;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.19(s;2H,−SCH2CO−) 8.11(m;1H,−NH−) 8.23(m;1H,−NH−) 8.35(m;1H,−NH−) b)S−アセチルチオアセチルグリシルグルタミニルプロパルギルアミドのテク ネチウム−99m錯体〔4b〕 0.1Nの苛性ソーダ液50μl中、S−アセチルチオアセチルグリシルグルタミ ニルプロパルギルアミド〔4a〕0.5mg(1.40mモル)の溶液を、リン酸緩衝液 (Na2HPO4,0.5モル/l,pH7.5)250μlにより希釈する。その後、0.15モルの クエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2モルの塩化錫(II)二水和物 溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレーターか らのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間インキ ュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯 体の放射性化学純度は95%以上である。 例5 a)S−(p−メトキシベンジル)システイニルグリシルグリシルプロパルギル アミド〔5a〕 N−tert.−ブトキシカルボニル−S−(p−メトキシベンジル)システイニ ルグリシルグリシルプロパルギルアミド9.8g(0.02 モル)を0℃でトリフルオロ酢酸に溶解し、そして氷浴において4時間、撹拌す る。次に、その溶液を減圧下で蒸発乾燥し、残留物をエタノールと共に混合し、 そして再び蒸発せしめる。残留物をシリカゲル上でカラムクロマトグラフィーに より精製する〔CH2Cl2/CH3OH(5:1)〕。蒸発の後、生成物は結晶化する。 収率:93%の標記化合物〔5a〕;C18H24N4O4S(MW:392.48) 1H NMR(CD3OD): δ=2.54(t;1H,−C≡CH) 2.63−2.86(m;2H,−CHCH2S−) 3.48−3.52(m;1H,−CHCH2S−) 3.71(s;2H,−NH(CH2)CO−) 3.77(s;3H,−OCH3) 3.85(s;2H,−NH(CH2)CO−) 3.92(s;2H,−CH2Ar) 3.97(dd;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 6.86;7.25(AA'BB';4H,ArH) b)システイニルグリシルグリシルプロパルギルアミドのテクネチウム−99m錯 体〔5b〕 液体HF中、S−(p−メトキシベンジル)システイニルグリシルグリシルプロ パルギルアミド〔5a〕0.5mg(1.27mモル)の溶液を、0℃で15分間、撹拌す る。室温での溶媒の蒸発後、残留物を1Nの苛性ソーダ液50μlに取り、そして リン酸緩衝液(Na2HPO4,0.5モル/l,pH7.5)250μlにより希釈する。その後 、0.15モルのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2モルの塩化錫(I I)二水和物溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネ レーターからのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10 分間インキュベートし、そして濾過する(0 .2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCK ヌクレオシルカラム、125×4mm ,5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン 酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m 錯体の放射性化学純度は95%以上である。 例6 a)N−〔2−アセチルチオ−3−コレステリルオキシカルボニルプロピオニル 〕−グリシルグリシルプロパルギルアミド〔6a〕 無水THF中、3−アセチルチオコレステロールスクシネート5.0g(8.9mモル )の溶液を、氷浴において冷却し、そして過剰の無水トリエチルアミンと共に混 合する。その後、エチルクロロホルメート1.9g(17.8mモル)を滴下する。そ のバッチを、0℃に暖め、次にグリシルグリシルプロパルギルアミド3.0g(18. 0mモル)と共に混合し、そして室温で3時間撹拌する。反応混合物を水により 加水分解し、そして生成物が水性相にもはや含まれなくなるまで、酢酸エステル により抽出する。有機相を減圧下で蒸発乾燥し、酢酸エステルに再び取り、水に より洗浄し、そしてMg2SO4上で乾燥する。減圧下で溶媒を除去した後、生成物を メタノールから再結晶化し、又は所望により、CH2Cl2/MeOH(9:1)を用いて カラムクロマトグラフィーにより精製する。 収率:67%の標記化合物〔6a〕;C40H61N3O6S(MW:712.01) 1H NMR(CDCl3): δ=0.68−2.08(m;4H,ステロイダル) 2.30(d;2H,−C=CHCH2−ステロイダル) 2.32(s;3H,−COCH3) 2.76−3.00(m;2H,−(CH2)COO−) 3.10(t;1H,−C≡CH) 3.66−3.73(m;4H,2x −NH(CH2)CO−) 3.84(d;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.39(t;1H,−S−CH(CH2COOH)−CH2−) 4.52−4.63(m;1H,−(CH)O ステロイダル) 5.48(d;1H,−C≡CH−ステロイダノレ) 8.05(t;1H,−NH−) 8.11(t;1H,−NH−) 8.23(t;1H,−NH−) b)N−〔2−アセチルチオ−3−コレステリルオキシカルボニルプロピオニル 〕−グリシルグリシルプロパルギルアミドのテクネチウム−99m錯体〔6b〕 DMSO 300μl中、N−〔2−アセチルチオ−3−コレステリルオキシカルボニ ルプロピオニル〕−グリシルグリシルプロパルギルアミド〔6a〕0.5mg(0.7μ モル)の溶液を、1Nの苛性ソーダ液30μlと共に混合する。その後、0.15Mの クエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及びMo−99/Tc−99mゼネレーターか らのペルテクネテート溶液0.4〜0.9mCiを添加する。その反応混合物を、0.2Mの 塩化錫(II)二水和物溶液10μlと共に一部づつ混合し、室温で10分間インキュ ベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングをHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;30分以内で100% Aから100% Bへのグラジエント;溶離剤A:アセ トニトリル/水50:50(v/v);溶離剤B:アセトニトリル;流速:1.0ml/分 。Tc−99m錯体の放射性化学純度は95%以上である。 例7 a)コレステロール−〔N−(2−アセチルチオスクシニルグリシルグリシルプ ロパルギルアミド−4−イル)グリシン〕エステル〔7a〕 無水THF中、2−アセチルチオスクシニルグリシルグリシルプロパルギルアミ ド〔2a〕2.0mg(5.8mモル)の溶液を、氷浴において冷却し、そして過剰の無 水トリエチルアミンと共に混合する。その後、エチルクロロホルメート1.3g(1 1.6mモル)を滴下する。そのバッチを、0℃に暖め、次にグリシンコレステロ ールエステル5.0g(12.0mモル)と共に混合し、そして室温で3時間撹拌する 。反応混合物を水により加水分解し、そして生成物が水性相にもはや含まれなく なるまで、酢酸エステルにより抽出する。有機相を減圧下で蒸発乾燥し、酢酸エ ステルに再び取り、水により洗浄し、そしてMg2SO4上で乾燥する。減圧下で溶媒 を除去した後、生成物をメタノールから再結晶化し、又は所望により、CH2Cl2/ MeOH(9:1)を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製する。 収率:41%の標記化合物〔7a〕;C42H64N3O6S(MW:769.06) 1H NMR(CD3OD): δ=0.68−2.10(m;14H,ステロイダル) 2.32(d;2H,−C=CHCH2−ステロイダル) 2.33(s;3H,−COCH3) 2.81−3.10(m;2H,−CH(CH2)COO−) 3.08(t;1H,−C≡CH) 3.41(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.64−3.71(m;4H,2x −NH(CH2)CO−) 3.83(d;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.35(t;1H,−S−CH(CH2COOH)−CH2−) 4.61−4.72(m;1H,−(CH)O-ステロイダル) 5.38(d;1H,−C≡CH−ステロイダル) 8.05(t;1H,−NH−) 8.09(t;1H,−NH−) 8.13(t;1H,−NH−) 8.25(t;1H,−NH−) b)コレステロール−〔N−(2−アセチルチオ−スクシニルグリシルグリシル プロパルギルアミド−4−イル)グリシン〕エステルのテクネチウム−99m錯体 〔7b〕 DMSO 300μl中、コレステロール−N−〔2−アセチルチオ−スクシニルグリ シルグリシルプロパルギルアミド−4−イル)グリシン〕エステル〔7a〕0.5m g(0.65μモル)の溶液を、1Nの苛性ソーダ液30μlと共に混合する。その後 、0.15Mのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及びMo−99/Tc−99mゼネ レーターからのペルテクネテート溶液0.4〜0.9mCiを添加する。その反応混合物 を、0.2Mの塩化錫(II)二水和物溶液10μlと共に一部づつ混合し、室温で10 分間インキュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングをHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;30分以内で100% Aから100% Bへのグラジエント;溶離剤A:アセ トニトリル/水50:50(v/v);溶離剤B:アセトニトリル;流速:1.0ml/分 。Tc−99m錯体の放射性化学純度は95%以上である。 例8 a)N−ドデカノイル−S−(p−メトキシベンジル)システイニルグリシルグ リシルプロパルギルアミド〔8a〕 S−(p−メトキシベンジル)システイニルグリシルグリシルプ ロパルギルアミド〔5a〕2.0g(5.1mモル)を、CH2Cl2に溶解し、そして少量 のNEt3と共に混合する。その後、CH2Cl2中、ドデカン酸塩化物1.2g(5.5mモル )を滴下し、そして室温で2時間撹拌する。その混合物を水により加水分解し、 そしてCH2Cl2により抽出する。乾燥の後、生成物を減圧下で蒸発し、そしてシリ カゲル上でCH2Cl2/MeOH(9:1)を用いて残留物をクロマトグラフィー処理す る。 収率:80%の標記化合物〔8a〕;C30H46N4O5S(MW:574.79) 1H NMR(d6-DMSO): δ=0.85(t;3H,−(CH28CH3) 1.19−1.30(m;16H,−(CH28CH3) 1.46−1.54(m;2H,−CH2−CH2CONH) 2.08−2.20(m;2H,−CH2−CH2CONH) 2.51−2.79(m;2H,−CHCH2S) 3.08(t;1H,−C≡CH) 3.74(s;3H,OCH3) 3.67−3.78(m;4H,2x −NH(CH2)CO−) 3.76(d;2H,−CH2Ar) 3.85−3.88(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.49−4.55(m;1H,−CHCH2S−) 6.85;7.23(AA'BB';4H,ArH) 8.04−8.09(m;2H,2x −NH−) 8.22(m;1H,−NH−) 8.33(m;1H,−NH−) b)N−ドデカノイルシステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミドのテク ネチウム−99m錯体〔8b〕 液体肝中、N−ドデカノイルシステイニルグリシルグリシルプロ パルギルアミド〔8a〕0.5mg(0.9μモル)の溶液を、0℃で15分間撹拌する。 室温で溶媒を蒸発した後、残留物をDMSO 300μlに溶解し、そして1Nの苛性ソ ーダ液30μlと共に混合する。その後、0.15Mのクエン酸三ナトリウム二水和物 溶液50μl及びMo−99/Tc−99mゼネレーターからの0.4〜0.9mCiのペルテクネ テート溶液を添加する。その反応混合物を0.2Mの塩化錫(II)二水和物溶液10 μlと共に少しづつ混合し、室温で10分間インキュベートし、そして濾過する( 0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯 体の放射性化学純度は95%以上である。 例9 a)N−(3−ヘキサデシルアミノカルボニル−2−アセチルチオ−プロピオニ ル)−グリシルグリシルプロパルギルアミド〔9a〕 無水THF中、2−アセチルチオスクシニルグリシルグリシルプロパルギルアミ ド〔2a〕2.0g(5.8mモル)の溶液を、氷浴において冷却し、そしてヘキサデ シルアミン1.47g(7.0mモル)と共に混合する。その後、トリエチルアミン2m lと共に混合された、無水THF中、ジシクロヘキシルカルボジイミド1.47g(7.0 mモル)を0℃で滴下する。そのバッチを、室温に暖め、次にその温度で3時間 撹拌する。反応混合物を数滴の酢酸と混合し、水により加水分解し、そして生成 物が水性相にもはや含まれなくなるまで、酢酸エステルにより抽出する。有機相 を減圧下で蒸発乾燥し、酢酸エステルに再び取り、水により洗浄し、そしてMg2S O4上で乾燥する。減圧下で溶 媒を除去した後、生成物をメタノールから再結晶化し、又は所望により、CH2Cl2 /MeOH(9:1)を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製する。 収率:69%の標記化合物〔9a〕;C29H50N4O5S(MW:566.81) 1H NMR(d6-DMSO): δ=0.87(t;3H,−CH2CH3) 1.16−1.35(m;28H,−(CH214CH3) 2.33(s;3H,−COCH3) 2.73−3.10(m;4H,−(CH2)−) 3.07(t;1H,−C≡CH) 3.67−3.76(m;4H,2x −NH(CH2)CO−) 3.85−3.89(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.29−4.35(m;1H,−S−CH(CH2COOH)−CH2−) 7.99(t;1H,−NH−) 8.07(t;1H,−NH−) 8.15−8.23(m;2H,2x −NH−) b)N−(3−ヘキサデシルアミノカルボニル−2−アセチルチオ−プロピオニ ル)−グリシルグリシルプロパルギルアミドのテクネチウム−99m錯体〔9b〕 DMSO 300μl中、N−(3−ヘキサデシルアミノカルボニル−2−アセチルチ オ−プロピオニル)−グリシルグリシルプロパルギルアミド〔9a〕0.5mg(0.9 μモル)の溶液を、1Nの苛性ソーダ液30μlと共に混合する。その後、0.15M のクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及びMo−99/Tc−99mゼネレーター からのペルテクネテート溶液0.4〜0.9mCiを添加する。その反応混合物を、0.2M の塩化錫(II)二水和物溶液10μlと共に一部づつ混合し、室温で10分間インキ ュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター )。 ラベリングをHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;30分以内で100% Aから100% Bへのグラジエント;溶離剤A:リン 酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯 体の放射性化学純度は95%以上である。 例10 a)N−ドデカノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔 10a〕 無水THF中、N−ドデカノイルホモシステイニルチオラクトン2.0g(6.7mモ ル)の溶液を、DMF中、グリシルグリシルプロパルギルアミド1.2g(7.0mモル )の溶液と共に混合する。トリエチルアミン1mlを添加した後、そのバッチを3 時間還流する。次に、減圧下で蒸発し、残留物をCH2Cl2に取り、そして希釈HCl により洗浄する。有機相を水により洗浄し、中性にし、そしてMg2SO4上で乾燥す る。減圧下で溶媒を蒸発した後、生成物をメタノールから再結晶化し、そして任 意に、CH2Cl2/MeOH(9:1)を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製す る。 収率:58%の標記化合物〔10a〕;C23H40N4O4S(MW:468.66) 1H NMR(d6-DMSO): δ=0.86(t;3H,−(CH28CH3) 1.20−1.33(m;16H,−(CH28CH3) 1.48−1.57(m;2H,−CH2−CH2CONH−) 2.10−2.19(m;2H,−CH2−CH2CONH−) 2.56−2.73(m;2H,−CHCH2CH2SH) 3.10(t;1H,−C≡CH) 3.38−3.44(m;2H,−CHCH2CH2SH) 3.52(s;1H,−SH) 3.65−3.73(m;4H,2x −NH(CH2)CO− 3.86−3.90(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.48−4.54(m;1H,−CHCH2CH2SH) 8.05−8.10(m;2H,2x −NH−) 8.24(t;1H,−NH−) 8.35(t;1H,−NH−) b)N−ドデカノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミドの テクネチウム−99m錯体〔1b〕 1Nの苛性ソーダ液30μlと共に、DMSO 300μl中、N−ドデカノイルホモシ ステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔10a〕0.5mg(1.06μモル) の溶液を混合する。その後、0.15モルのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μ l及びMo−99/Tc−99mゼネレーターからのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mC i)を添加する。その反応混合物を、0.2Mの塩化錫(II)二水和物溶液10μlと 共に一部づつ混合し、室温で10分間インキュベートし、そして濾過する(0.2μ mのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯 体の放射性化学純度は95%以上である。 例11 a)N−ドデカノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔 11a〕 無水THF中、N−ドデカノイルホモシステイニルチオラクトン2.0g(7.4mモ ル)の溶液を、DMF中、グリシルグリシルプロパルギルアミド1.35g(8.0mモル )の溶液と共に混合する。トリエチルアミン1mlを添加した後、そのバッチを3 時間還流する。次に、減圧下で蒸発し、残留物をCH2Cl2に取り、そして希釈HCl により洗浄する。有機相を水により洗浄し、中性にし、そしてMg2SO4上で乾燥す る。減圧下で溶媒を蒸発した後、生成物をメタノールから再結晶化し、そして任 意に、CH2Cl2/MeOH(9:1)を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製す る。 収率:67%の標記化合物〔11a〕;C21H36N4O4S(MW:440.61) 1H NMR(d6-DMSO): δ=0.85(t;3H,−(CH26CH3) 1.18−1.30(m;12H,−(CH26CH3) 1.45−1.53(m;2H,−CH2−CH2CONH−) 2.11−2.22(m;2H,−CH2−CH2CONH−) 2.55−2.70(m;2H,−CHCH2CH2SH) 3.09(t;1H,−C≡CH) 3.37−3.42(m;2H,−CHCH2CH2SH) 3.50(s;1H,−SH) 3.65−3.75(m;4H,2x −NH(CH2)CO−) 3.87−3.92(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.48−4.53(m;1H,−CHCH2CH2SH) 8.08−8.12(m;2H,2x −NH−) b)N−デカノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミドのテ クネチウム−99m錯体〔11b〕 DMSO 300μl中、N−デカノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパル ギルアミド〔11a〕0.5mg(1.1μモル)の溶液を、1 Nの苛性ソーダ液30μlと共に混合する。その後、0.15Mのクエン酸三ナトリウ ム二水和物溶液50μl及びMo−99/Tc−99mゼネレーターからのペルテクネテー ト溶液0.4〜0.9mCiを添加する。その反応混合物を、0.2Mの塩化錫(II)二水和 物溶液10μlと共に一部づつ混合し、室温で10分間インキュベートし、そして濾 過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングをHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;30分以内で100% Aから100% Bへのグラジエント;溶離剤A:リン 酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯 体の放射性化学純度は95%以上である。 例12 a)N−ヘキサノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔 12a〕 無水THF中、N−ヘキサノイルホモシステイニルチオラクトン2.0g(9.3mモ ル)の溶液を、DMF中、グリシルグリシルプロパルギルアミド1.2g(10.0mモル )の溶液と共に混合する。トリエチルアミン1mlを添加した後、そのバッチを3 時間還流する。次に、減圧下で蒸発し、残留物をCH2Cl2に取り、そして希釈HCl により洗浄する。有機相を水により洗浄し、中性にし、そしてMg2SO4上で乾燥す る。減圧下で溶媒を蒸発した後、生成物をメタノールから再結晶化し、そして任 意に、CH2Cl2/MeOH(9:1)を用いてカラムクロマトグラフィーにより精製す る。 収率:60%の標記化合物〔12a〕;C17H28N40,S(MW:384.50) 1H NMR(d6-DMSO): δ=0.86(t;3H,−(CH22CH3) 1.20−1.31(m;12H,−(CH22CH3) 1.47−1.54(m;2H,−CH2−CH2CONH−) 2.10−2.19(m;2H,−CH2−CH2CONH−) 2.56−2.68(m;2H,−CHCH2CH2SH) 3.11(t;1H,−C≡CH) 3.36−3.40(m;2H,−CHCH2CH2SH) 3.51(s;1H,−SH) 3.67−3.76(m;4H,2x −NH(CH2)CO−) 3.85−3.89(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.47−4.54(m;1H,−CHCH2CH2SH) 8.03−8.10(m;2H,2x −NH−) 8.20(t;1H,−NH−) 8.29(t;1H,−NH−) b)N−ヘキサノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパルギルアミドの テクネチウム−99m錯体〔12b〕 DMSO 300μl中、N−デカノイルホモシステイニルグリシルグリシルプロパル ギルアミド〔11a〕0.5mg(1.3μモル)の溶液を、1Nの苛性ソーダ液30μlと 共に混合する。その後、0.15Mのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び Mo−99/Tc−99mゼネレーターからのペルテクネテート溶液0.4〜0.9mCiを添加 する。その反応混合物を、0.2Mの塩化錫(II)二水和物溶液10μlと共に一部 づつ混合し、室温で10分間インキュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィ ルター)。 ラベリングをHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;30分以内で100% Aから100% Bへのグラジエント;溶離剤A:リン 酸緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01M ;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯体の放射性化学純度 は95%以上である。 例13 a)3,17β−ジヒドロキシ−17α−〔5−(2−ベンゾイルチオアセチルグリ シルグリシル)アミノペント−1−(E)−エン−3−イン〕−1,3,5−エ ストラトリエン〔13a〕 トルエン4ml中、17β−ヒドロキシ−17α−ヨードビニル−1,3,5−エス トラトリエン−3−テトラヒドロピラニルエーテル120.0mg(0.24mモル)、S −ベンゾイルチオアセチルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔1a〕0.3g (0.85mモル)。ベンジルトリエチルアンモニウム塩化物10.0mg(0.044mモル )。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)10.6mg(9.2μモ ル)及びヨウ化銅(I)8.15mg(0.043mモル)の懸濁液を室温で72時間撹拌す る。次に、その混合物を水と共に混合し、トルエンにより2度抽出し、そしてMg2 SO4上で乾燥する。減圧下で溶媒を蒸発した後、残留物をTHF5mlに取り、エタ ノール5ml中、ピリジントルエン−p−スルホン酸I50mg(0.6mモル)と共に混 合し、そして3時間還流する。次に、溶媒を減圧下で蒸発し、そして残留物をCH2 Cl2/MeOH(8:1)を用いて、カラムクロマトグラフィーにより精製する。 収率:41%の標記化合物〔13a〕;C36H41N3O6S(MW:643.80) 1H NMR(d6-DMSO): δ=0.86(t;3H,−CH3ステロイダル) 1.15−2.30(m;13H,ステロイダル) 2.65−2.74(m;2H,−CH2−ステロイダル) 3.72(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.81(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.90(s;2H,−SCH2CO−) 4.02(d;2H,−NH(CH2)−C≡C−) 5.65;6.35(AB;2H,−CH=CH−) 6.43(d;1H,ステロイダル) 6.50(dd;1H,ステロイダル) 7.00(d;1H,ステロイダル) 7.44−7.49(m;2H,ArH) 7.51−7.56(m;2H,ArH) 7.90−7.96(m;2H,ArH) 8.23(t;1H,−NH−) 8.27(t;1H,−NH−) 8.80(t;1H,−NH−) b)3,17β−ジヒドロキシ−17α−〔5−(2−ベンゾイルチオアセチルグリ シルグリシル)アミノペント−1−(E)−エン−3−イン〕−1,3,5−エ ストラトリエンのテクネチウム−99m錯体〔13b〕 エタノール250μl中、3,17β−ジヒドロキシ−17α−〔5−(2−ベンゾ イルチオアセチルグリシルグリシル)アミノペント−1−(E)−エン−3−イ ン〕−1,3,5−エストラトリエン〔13a〕0.5mg(0.8μモル)の溶液を、1 Nの苛性ソーダ液50μlと共に混合し、そして室温で15分間混合する。その後、 0.15Mのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2Mの塩化錫(II)二 水和物溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレー ターからのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間 インキュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:HAMILTON PRP−1カラム、 125×4.6mm,5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離 剤A:アセトニトリル;溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液(Na2HPO4;0 .01モル;pH7.4)50;50(v/v);流速:2.0ml/分。Tc−99m錯体の放射性化 学純度は95%以上である。 例14 a)17β−ヒドロキシ−17α−〔5−(2−ベンゾイルチオアセチルグリシルグ リシル)アミノペント−1−(E,Z)−エン−3−イン〕−1,3,5−エス トレン3−オン〔14a〕 トルエン4ml中、17β−ヒドロキシ−17α−ヨードビニル−4−エストレン− 3−オン120.0mg(0.28mモル)、S−ベンゾイルチオアセチルグリシルグリシ ルプロパルギルアミド〔1a〕0.3g(0.85mモル)。ベンジルトリエチルアン モニウム塩化物10.0mg(0.044mモル)。テトラキス(トリフェニルホスフィン )パラジウム(0)10.6mg(9.2μモル)及びヨウ化銅(I)8.15mg(0.043mモ ル)の懸濁液を室温で72時間撹拌する。次に、その混合物を水と共に混合し、ト ルエンにより2度抽出し、そしてMg2SO4上で乾燥する。減圧下で溶媒を蒸発した 後、残留物をTHF5mlに取り、エタノール5ml中、ピリジントルエン−p−スル ホン酸150mg(0.6mモル)と共に混合し、そして3時間還流する。次に、溶媒を 減圧下で蒸発し、そして残留物をCH2Cl2/MeOH(8:1)を用いて、カラムクロ マトグラフィーにより精製する。 収率:39%の標記化合物〔14a〕;C36H43N3O6S(MW:645.80) 1H NMR(d6-DMSO): δ=0.95(t;3H,−CH3ステロイダル) 0.82−2.50(m;20H,ステロイダル) 3.68(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.80(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.87(s;2H,−SCH2CO−) 3.94−3.98(m;2H,−NH(CH2)−C≡C−) 5.60;5.95(AB;2H,−CH=CH−) 5.82(s;1H,ステロイダル) 7.41−7.45(m;2H,ArH) 7.49−7.54(m;2H,ArH) 7.85−7.90(m;2H,ArH) 8.24(t;1H,−NH−) 8.29(t;1H,−NH−) 8.78(t;1H,−NH−) b)17β−ヒドロキシ−17α−〔5−(2−ベンゾイルチオアセチルグリシルグ リシル)アミノペント−1−(E,Z)−エン−3−イン〕−4−エストレン− 3−オンのテクネチウム−99m錯体〔14b〕 エタノール250μl中、17β−ヒドロキシ−17α−〔5−(2−ベンゾイルチ オアセチルグリシルグリシル)アミノペント−1−(E,Z)−エン−3−イン 〕−4−エストレン−3−オン〔14a〕0.5mg(0.8μモル)の溶液を、1Nの 苛性ソーダ液50μlと共に混合し、そして室温で15分間混合する。その後、0.5 Mのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2Mの塩化錫(II)二水和 物溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレーター からのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間イン キュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:HAMILTON PRP−1カラム、125×4.6mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラ ジエント;溶離剤A:アセトニトリル;溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝 液(Na2HPO4;0.01モル;pH7.4)50;50(v/v);流速:2.0ml/分。Tc−99m 錯体の放射性化学純度は95%以上である。 例15 a)S−アセチルチオアセチルサルコシルグリシルプロパルギルアミド〔15a〕 無水THT 30ml中、サルコシルグリシルプロパルギルアミド1.54g(8.4mモル )の溶液を、無水THF中、S−アセチルメルカプト酢酸N−ヒドロキシスクシン イミドエステル5.3g(8.4mモル)の溶液と共にゆっくりと混合する。その混合 物を室温で4時間撹拌し、そして次に40℃に30分間加熱する。冷却の後、溶媒を 減圧下で蒸発し、そして残留物をシリカゲル〔CH2Cl2/MeOH(9:1)〕上でカ ラムクロマトグラフィーにより精製する。生成物をエタノールから結晶化する。 収率:88%の標記化合物〔15a〕;C12H17N3O4S(MW:299.35) 1H NMR(d6-DMSO): δ=2.34(s;3H,−COCH3) 2.81(s;3H,−N−CH3) 3.07(t;1H,−C≡CH) 3.70(d;2H,−NH(CH2)CO−) 3.82(s;2H,−NH(CH2)CO−) 3.86−3.90(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 3.93(s;2H,SCH2CO−) 8.13(t;1H,−NH−) 8.22(t;1H,−NH−) b)S−アセチルチオアセチルサルコシルグリシルグリシルプロパ ルギルアミドのテクネチウム−99m錯体〔15b〕 0.1Nの苛性ソーダ液50μl中、S−アセチルチオアセチルサルコシルグリシ ルグリシルプロパルギルアミド〔15a〕0.5mg(1.67μモル)の溶液を、リン酸 緩衝液(Na2HPO4,0.5モル/l,pH8.5)250μlにより希釈する。その後、0.15 Mのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2Mの塩化錫(II)二水和物 溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレーターか らのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間インキ ュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01モル;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯 体の放射性化学純度は95%以上である。 例16 a)2−(S−アセチルチオ)スクシニルサルコシルグリシルプロパルギルアミ ド〔16a〕 サルコシルグリシルプロパルギルアミド8.89g(48.5mモル)を、無水DMF 60 mlに窒素雰囲気下で溶解し、アセチルメルカプトスクシン無水物8.5g(48.7m モル)と共に混合し、そして40℃で1時間撹拌する。生成物を、冷却の後、エー テルにより沈殿し、そして遠心分離する。結晶性生成物をTHFから再結晶化する 。 収率:90%の標記化合物〔16a〕;C14H19N3O6S(MW:357.39) 1H NMR(d6-DMSO): δ=2.34(s;3H,−COCH3) 2.78(s;3H,−N−CH3) 2.70−3.04(m;2H,−(CH2)COOH) 3.07(t;1H,−C≡CH) 3.68−3.73(m;4H,2x −NH(CH2)CO−) 3.85−3.89(m;2H,−NH(CH2)−C≡CH) 4.33−4.38(m;1H,−S−CH(CH2COOH)−CH2−) 8.12(t;1H,−NH−) 8.23(t;1H,−NH−) 12.68(広い;1H,−COOH) b)2−(S−アセチルチオ)スクシニルサルコシルグリシルプロパルギルアミ ドのテクネチウム−99m錯体〔16b〕 0.1Nの苛性ソーダ液50μl中、2−(S−アセチルチオ)スクシニルサルコ シルグリシルプロパルギルアミド〔16a〕0.5mg(1.4μモル)の溶液を、リン酸 緩衝液(Na2HPO4,0.5モル/β,pH8.5)250μlにより希釈する。その後、0.15 Mのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μl及び0.2Mの塩化錫(II)二水和 物溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレーター からのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間イン キュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01M;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯体 の放射性化学純度は95%以上である。 例17 a)2−(S−アセチルチオ)スクシニルサルコシルグリシルプロ パルギルアミド−4−イル)-cys-ser-cys-ser-ser-leu-met-asp-lys-glu-cys-v al-tyr-phe-cys-his-leu-asp-ile-ile-trp〔17a) 新たに希釈された無水DMF中、2−(S−アセチルチオ)スクシニルサルコシ ルグリシルプロパルギルアミド〔16a〕50mg及びN−ヒドロキシスクシンイミド 15mgの溶液を−15℃に冷却し、そして無水DMF中、ジシクロヘキシルカルボジイ ミド28mgと共に混合する。その反応混合物を−5℃で2時間撹拌し、次に室温で 2時間撹拌し、そして次に、−15℃に冷却する。沈殿されたN,N′−ジシクロ ヘキシルウレアを濾過する。濾液を無水DMF中、cys-ser-cys-ser-ser-leu-met-a sp-lys-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-asp-ile-ile-trp(エンドセリン1) 1mgの溶液と共に混合し、そして室温で20時間撹拌する。その反応混合物を室温 で減圧下で蒸発する。柔毛状の沈殿物が、ジエチルエーテルの滴下の後に出現す る。沈殿物を遠心分離し、そして分離用HPLC(グラジエント:アセトニトリル/ リン酸緩衝液)により精製する。緩衝化された溶離物が中和される場合、有機溶 媒部分を窒素を用いて吹き飛ばし、そして残留物を凍結乾燥する。結晶性生成物 を、保護ガス雰囲気(Ar)下で維持する。 MW:計算値:2831.3 実測値:2831.6(FAB-MS)。 b)(2−(S−アセチルチオ)スクシニルサルコシルグリシルプロパルギルア ミド−4−イル)-cys-ser-cys-ser-ser-leu-met-asp-lys-glu-cys-val-tyr-phe -cys-his-leu-asp-ile-ile-trpのテクネチウム−99m錯体〔17b〕 0.1Nの苛性ソーダ液50μl中、2−(S−アセチルチオ)スクシニルサルコ シルグリシルプロパルギルアミド−4−)-cys-ser-cys-ser-ser-leu-met-asp-l ys-glu-cys-val-tyr-phe-cys-his-leu-a sp-ile-ile-trp〔17a〕0.5mgの溶液を、リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.5モル/l ,pH8.5)250μlにより希釈する。その後、0.15Mのクエン酸三ナトリウム二水 和物溶液50μl及び0.2Mの塩化錫(II)二水和物溶液2.5μlを添加する。その 反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネレーターからのペルテクネテート溶液(0. 4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10分間インキュベートし、そして濾過する(0 .2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.0IM;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01M;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯体 の放射性化学純度は80%以上である。 例18 a)シクロ(trp-leu-val-pro-asp)-cys-gly-gly−プロパルギルアミド〔18a 〕 新たに希釈された無水DMF 6ml中、シクロ(trp-leu-val-pro-asp)133.0mg及 びヒドロキシベンゾトリアゾール41.3mgの溶液を−15℃に冷却し、そして無水DM F 8ml中、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩 酸塩51.7mgの溶液と共に混合する。その反応混合物を−5℃で2時間撹拌し、次 に室温で2時間撹拌する。無水DMF中、S−(p−メトキシベンジル)システイ ニルグリシルグリシルプロパルギルアミド〔5a〕134.0mgの溶液をゆっくりと 滴下する。7時間以上の撹拌の後、その溶液を減圧下で蒸発し、そしてペプチド をエーテルにより沈殿する。存在する保護基を液体HFにおける撹拌により除去す る。HFの蒸発の後、残留物を分離用HPLC(グラジエント:アセトニトリル/リン 酸緩衝液)に より精製する。緩衝化された溶離物が中和される場合、有機溶媒部分を窒素を用 いて吹き飛ばし、そして残留物を凍結乾燥する。結晶性生成物を保護ガス雰囲気 (Ar)下で維持する。 MW:計算値:865.0 実測値:865.2(FAB-MS)。 b)シクロ(trp-leu-val-pro-asp)-cys-gly-gly−プロパルギルアミドのテク ネチウム−99m錯体〔18b〕 リン酸緩衝液(Na2HPO4;0.5モル/β,pH8.5)300μl中、シクロ(trp-leu-v al-pro-asp)-cys-gly-gly−プロパルギルアミド〔18a〕0.5mgの溶液を、0.15 Mのクエン酸三ナトリウム二水和物溶液50μlと共に混合し、そして0.2Mの塩 化錫(II)溶液2.5μlを添加する。その反応混合物を、Mo−99/Tc−99mゼネ レーターからのペルテクネテート溶液(0.4〜0.9mCi)と共に混合し、室温で10 分間インキュベートし、そして濾過する(0.2μmのフィルター)。 ラベリングはHPLCを用いて分析する:MERCKヌクレオシルカラム、125×4mm, 5μm;7.5分内で100% Aから100% Bのグラジエント;溶離剤A:リン酸 緩衝液(Na2HPO4;0.01M;pH2.0);溶離剤B:アセトニトリル/リン酸緩衝液 (Na2HPO4;0.01M;pH2.0)50;50(v/v);流速:1.0ml/分。Tc−99m錯体 の放射性化学純度は90%以上である。 例19 WHHLウサギのアテローム硬化性血管損傷におけるN−(3−ヘキサデシルアミノ カルボニル−2−アセチルチオプロピオニル)グリシルグリシルプロパルギルア ミド、テクネチウム99m錯体の蓄積 N−(3−ヘキサデシルアミノカルボニル−2−アセチルチオプロピオニル) グリシルグリシルプロパルギルアミド(例9aに従って生成された)を、例9b に記載しているようにしてラベルする。 例9bに従ってラベルされた物質99.9GBq(2.7mCi)を、リン酸緩衝溶液によ り1mlに希釈し、そして麻酔されたWHHLウサギ、Rompun/Ketavet(1:2)に 耳の静脈を通して投与する。ウサギを、投与の5時間後に殺害し、そしてオート ラジオグラム及びSudan(III)染色を行ない、アテローム硬化性斑を可視化する (図1)。正常な壁とアテローム硬化性壁との間の蓄積因子は、その斑の厚さに 依存して3〜8であった(Sudan(III)染色)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C07K 14/47 8415−4C A61K 43/00 7431−4C 49/02 B 7431−4C C (72)発明者 ディンケルボルク,ルドガー ドイツ連邦共和国,デー―13585 ベルリ ン,エムデンツァイル 5 (72)発明者 ロールフス,ゲルハルト ドイツ連邦共和国,デー―13505 ベルリ ン,サンドハウザーシュトラーセ 24 (72)発明者 シュルツ,パウル−エベルハルト ドイツ連邦共和国,デー―14109 ベルリ ン,エンデシュトラーセ 30 (72)発明者 ノル,ベルンハルト ドイツ連邦共和国,デー―01705 フライ タル,ドレスドナー シュトラーセ 104

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記一般式: 〔式中、 (A1),(A2)及び(A3)は同じであって又は異なっていても良く、そし て下記一般式: を表わし、それらの遊離原子価はそれぞれ窒素又は硫黄原子と任意に結合され、 ここで R3及びR5は同じであっても又は異なっていても良く、そして水素原子、又は メチル又はエチル基を表わし、そして R4は水素原子、1〜4個の炭素原子を含む枝分れ又枝分れしていないアルキ ル基、このC原子は追加のアミノ基を任意に担持する ことができ、N(Rab)基(Ra及びRbは同じであっても又は異なっていても 良く、そして1〜20個の炭素原子を含む枝分れ又は枝分れしていないアルキル又 はアシル残基を表わし、このC原子は追加のヒドロキシル、カルボキシ又はアミ ノ基を任意に担持することができる)、ヒドロキシル基、チオール基、ハロゲン 、カルボキシ基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個 の炭素原子を含むアシルオキシ基、アミノカルボニル基、スルホニル基、アミノ スルホニル基又はリン残基であり、 R2及びR9は同じであっても又は異なっていても良く、そしてR4と同じであ り、 k,l及びmは同じであっても又は異なっていても良く、そして0,1,2, 3、又は4の数であり、そして Xは、水素原子、カルボキシ基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシ基、1 〜20個の炭素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個の炭素原子を含むア シルオキシ基、アミノカルボニル基、スルホニル基、アミノスルホニル基、リン 酸残基、カルボキシメチルアミノカルボニル基、p−アミノフェニル基、p−ヒ ドロキシフェニル基、ハロゲン基、ヒドロキシ基、アミノ基、N(Rab)基( Ra及びRbは同じであっても又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭素原 子を含む枝分れ又は枝分れしていないアルキル又はアシル残基を表わし、前記C 原子は追加の1つのヒドロキシ、カルボキシ、又はアミノ基を任意に担持できる )、ヒドラジン基、ヒドラジド基、コレステリルオキシカルボニルメチルアミノ カルボニル基、コレステリルオキシカルボニル基、コレステリルオキシカルボニ ルメチルオキシカルボニル基、他のステロイド又はエチニル又はエテニルステロ イドの誘導体、 式Z1−Y1(CH2i−Q−CO−で表わされる置換基、 (ここでQは−NH−又は−O−であり、Z1はZと同じであり、Y1はYと同じで あり、そしてiはmと同じである)、 式V−U−Q1−で表わされる置換基、 (ここでQ1は−NH−,−CO−、又は−O−であり、Uは結合、式−(OCH2CO)h (h=1〜3)の基、又は生物又は高分子とカップリングするための適切なリン カーであり、そしてVは水素原子、ヒドロキシ基、N(Rab)基(Ra及びRb は同じであっても又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭素原子を含む枝 分れ又は枝分れしていないアルキル又はアシル残基であり、前記C原子は追加の 1つのヒドロキシ、カルボキシ又はアミノ基を任意に担持できる)、生物分子又 は高分子である)であり、そして Yは、鎖のいづれかの位置で追加の1又は複数のヒドロキシ、カルボキシ、ア ルコキシ、アミノ、又はアルキル及び/又はアリール残基に1〜20個の炭素原子 を含む置換されたアミド基を任意に担持できる少なくとも1つの二重結合及び/ 又は三重結合を含む、12個までの炭素原子の不飽和枝分れされていない又は枝分 れ鎖であり、 Zは、水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、ヒドロキシ基、1〜20個の炭 素原子を含むアルコキシカルボニル基、1〜20個の炭素原子を含むアシルオキシ 基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシ基、コレステリルオキシカルボニルメ チルアミノカルボニル基、コレステリルオキシカルボニル基、コレステリルオキ シカルボニルメチルオキシカルボニル基、他のステロイド、又はエチニルもしく はエテニルステロイドの誘導体、 式V−U−Q1−で表わされる置換基、 (ここでQ1は−NH−,−CO−、又は−O−であり、Uは結合、式−(OCH2CO)h (h=1〜3)の基、又は生物又は高分子とカップリングするための適切なリン カーであり、そしてVは水素原子、ヒド ロキシ基、N(Rab)基(Ra及びRbは同じであっても又は異なっていても良 く、そして1〜20個の炭素原子を含む枝分れ又は枝分れしていないアルキル又は アシル残基であり、前記C原子は追加の1つのヒドロキシ、カルボキシ又はアミ ノ基を任意に担持できる)、生物分子又は高分子である)であり、そして Mは43又は75の原子番号を有する元素であり、 R1はR4と同じであり、 R6,R7、及びR8は同じであっても又は異なっていても良く、そして水素原 子、1〜4個の炭素原子を含むアルキル基、(ここでC原子は追加のヒドロキシ 、カルボキシ又はアミノ基を担持できる)、又は式−CH2−X(ここで、Xは上 記の通りである)で表わされる基である〕で表わされる化合物及びそれらの水可 溶性塩。 2.Zが水素原子、ステロイド、エチニルステロイド又はエテニルステロイド である請求の範囲第1項記載の化合物。 3.Xが水素原子、ハロゲン原子、カルボキシ基、アミノ基又は1〜20個の炭 素原子をそれらのアルキル及び/又はアリール残基に含むアミド基である請求の 範囲第2項記載の化合物。 4.Yがエチニリデン基であり、R1,R3,R6,R7及びR8が水素原子であ り、そしてk,l及びmがゼロである請求の範囲第3項記載の化合物。 5.Zが水素原子であり、そしてXがコレステリルオキシカルボニルメチルア ミノカルボニル基、コレステリルオキシカルボニル基、コレステリルオキシカル ボニルメチルオキシカルボニル基、他のステロイド又はエチニル又はエテニルス テロイドの誘導体である請求の範囲第1項記載の化合物。 6.Yがエチニリデン基であり、R1,R3,R6,R7及びR8が水素原子であ り、そしてk,l及びmがゼロ又は1である請求 の範囲第5項記載の化合物。 7.残基Zが水素原子であり、残基Xが水素原子、カルボキシ基、又は下記式 : V−U−Q1− 〔式中、Q1は−NH−,−CO−、又は−O−であり、Uは結合、式−(OCH2CO)h (h=1〜3)の基、又は生物分子又は高分子とカップリングするための適切な リンカーであり、そして Vが水素原子、ヒドロキシ基、N(Rab)基(Ra及びRbは同じであっても 又は異なっていても良く、そして1〜20個の炭素原子を含む枝分れ又は枝分れさ れていないアルキル又はアシル基を表わし、このC原子は追加のヒドロキシ、カ ルボキシ又はアミノ基を任意に担持する)、生物分子又は高分子である〕で表わ される置換基である請求の範囲第1項記載の化合物。 8.Yがエチニリデン基であり、R1,R3,R6,R7及びR8が水素原子であ り、そしてk,l及びmが0,1又は2である請求の範囲第7項記載の化合物。 9.Zが水素原子であり、そして残基Xが水素原子、カルボキシ基、1〜20個 の炭素原子を含むアルコキシ基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシカルボニ ル基、1〜20個の炭素原子を含むアシルオキシ基、アミノカルボニル基、スルホ ニル基、アミノスルホニル基、リン酸残基、カルボキシメチルアミノカルボニル 基、p−アミノフェニル基、p−ヒドロキシフェニル基、ハロゲン原子、ヒドロ キシ基、アミノ基、N(Rab)基(Ra及びRbは同じであっても又は異なって いても良く、そして1〜20個の枝分れ又は枝分れされていないアルキル又はアシ ル残基であり、前記C原子は追加のヒドロキシ、カルボキシ又はアミノ基を任意 に担持することができる)、ヒドラジン基、又はヒドラジト基である請求の範囲 第1項記 載の化合物。 10.Yがエチニリデン基であり、R1,R3,R6,R7及びR8が水素原子であ り、そしてk,l及びmが0,1又は2である請求の範囲第9項記載の化合物。 11.下記一般式(II): 〔式中、A1,A2,A3,R1,R6,R7,R8,Y及びZは請求の範囲第1項で 特定された通りであり、そしてTは水素原子、アセテート基、ベンゾエート基、 p−メトキシベンジル基、アセトアミドメチル基、ベンズアミドメチル基、トリ メチルアセトアミドメチル基、ヒドロキシアセチル基又は他の適切な硫黄保護基 である〕で表わされる化合物。 12.一般式(I)及び/又は(II)で表わされる化合物及び疾患組織に選択的 に蓄積する物質を含む共役体であって、ここで共有結合がそれらの物質間に存在 し、前記結合が、前記物質がアミノ基、たとえばペプチド、タンパク質、抗体又 はそれらのフラグメントである場合、アミド性であり、前記物質がヒドロキシ基 、たとえば脂肪アルコールを含む場合、エステルのようであり、そして前記物質 がアルデヒド基を含む場合、イミド性であることを特徴とする共役体。 13.疾患組織に蓄積する前記物質がペプチド、特にエンドセリン、一部のエン ドセリン配列、エンドセリン類似体、エンドセリン誘導体又はエンドセリンアン タゴニストである請求の範囲第12項記載の共役体。 14.前記ペプチドが下記配列: 又はその部分的配列 又はその環状アミノ酸配列 又はその一部を含む請求の範囲第12項記載の共役体。 15.一般式(I)で表わされる化合物の製造方法であって、ペルテクネテート 又はペルレネートの形でのテクネチウム−99m又はレニウムが還元剤及び場合に よっては補助リガンドの存在下で、下記一般式(II): 〔式中、A1,A2,A3,R1,R6,R7,R8,Y及びZは請求の範囲第1項に 特定された通りであり、そしてTは請求の範囲第11項に特定された通りである〕 で表わされる化合物と反応せしめられることを特徴とする方法。 16.下記一般式(II): で表わされる化合物の製造方法であって、 a)下記一般式(III): 〔式中、A1,A2,A3,R1,R6,R7,R8,Y及びZは請求の範囲第1項に 特定される通りであり、そしてHalはハロゲンを表わす〕で表わされる化合物と 、一般式T−S-+〔式中、M+はアルカル金属カチオンであり、そしてTは請 求の範囲第11項に特定される通りである〕で表わされる化合物とを反応せしめ、 又は b)一般式HN(R6)−A2−N(R7)−A3−N(R8)−Y−Z〔式中、A2 ,A3,R6,R7及びR8は請求の範囲第1項に特定される通りである〕で表わさ れる化合物と、一般式T−S −A1−W〔式中、A1及びTは請求の範囲第11項に特定される通りであり、そし てWは、A1の遊離アミノ酸との反応を可能にする脱離基を表わす〕で表わされ る化合物とを反応せしめることによって特徴づけられる方法。 17.請求の範囲第11項記載の一般式(II)で表わされる化合物、還元剤及び場 合によっては補助リガント;前記物質は乾燥状態又は溶液で存在し、並びに前記 化合物とペルテクネテート又はペルレネート溶液の形でのテクネチウム−99m又 はレニウムとを反応せしめるための使用説明書から成る放射性医薬を製造するた めのキット。 18.レセプター、及びレセプター及び/又はアテローム硬化性斑を含む組織の 非侵入性インビボ可視化のための放射性医薬配合物であって、請求の範囲第1項 記載の化合物、及び場合によっては自然療法に共通するアジュバンドを含み、そ して請求の範囲第1項記載の前記化合物がペルテクネテート又はペルレネート溶 液の形でのテクネチウム−99m又はレニウムを用いて請求の範囲第17項記載のキ ットで調製されることを特徴とする配合物。 19.リポソームの形で請求の範囲第1項記載の化合物を含み、そして請求の範 囲第1項記載の前記化合物がペルテクネテート又はペルレネート溶液の形でのテ クネチウム−99m又はレニウムを用いて請求の範囲第17項記載のキットで調製さ れることを特徴とする請求の範囲第18項記載の配合物。
JP6521540A 1993-03-31 1994-03-29 二官能価キレート剤及びそれらの放射性医薬への使用 Pending JPH08508261A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4311021.5 1993-03-31
DE4311021A DE4311021A1 (de) 1993-03-31 1993-03-31 Bifunktionelle Chelatbildner, deren Technetium- und Rhenium-Komplexe, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese Verbindungen enthaltende radiopharmazeutische Mittel
PCT/DE1994/000369 WO1994022491A1 (de) 1993-03-31 1994-03-29 Bifunktionelle chelatbildner und ihre anwendung in der radiopharmazeutik

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08508261A true JPH08508261A (ja) 1996-09-03

Family

ID=6484685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6521540A Pending JPH08508261A (ja) 1993-03-31 1994-03-29 二官能価キレート剤及びそれらの放射性医薬への使用

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP0692979A1 (ja)
JP (1) JPH08508261A (ja)
KR (1) KR960701667A (ja)
AU (1) AU6501594A (ja)
CA (1) CA2156618A1 (ja)
DE (1) DE4311021A1 (ja)
HU (1) HUT72733A (ja)
NO (1) NO953865L (ja)
NZ (1) NZ263792A (ja)
WO (1) WO1994022491A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006501149A (ja) * 2002-05-06 2006-01-12 エンドサイト,インコーポレイテッド ビタミンを標的とした造影剤

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4311022C2 (de) * 1993-03-31 1996-07-11 Diagnostikforschung Inst Bifunktionelle chalkogenatom-unterbrochene Chelatbildner vom Typ S¶3¶N¶2¶ für radioaktive Isotope und deren Metallkomplexe, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie diese enthaltende pharmazeutische Mittel
DE4310999C2 (de) * 1993-03-31 1996-07-18 Diagnostikforschung Inst Bifunktionelle chalkogenatom-unterbrochene Chelatbildner vom Typ XN¶1¶S¶1¶X' für radioaktive Isotope und deren Metallkomplexe, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie diese enthaltende pharmazeutische Mittel
DE4337600A1 (de) * 1993-11-01 1995-05-04 Diagnostikforschung Inst N-Alkyl-Peptidchelatbildner, deren Metallkomplexe mit Radionukliden, Verfahren zu ihrer Herstellung und diese Verbindungen enthaltende radiopharmazeutische Zusammesetzungen
US5632969A (en) * 1994-10-13 1997-05-27 Merck & Co., Inc. N3 S2 chelating ligands optionally radiolabelled with Tc or Re, useful for diagnostic or therapeutic applications
ES2184861T3 (es) * 1995-05-10 2003-04-16 Darwin Discovery Ltd Compuestos peptidicos inhibidores de la liberacion de la metaloproteinasa y del tnf y su utilizacion terapeutica.
JPH11512733A (ja) * 1995-10-05 1999-11-02 カイロサイエンス・リミテッド 金属プロテイナーゼとtnfの放出に対するインヒビターとしてのチオ置換ペプチド
DE19652374A1 (de) * 1996-12-04 1998-06-10 Schering Ag Verwendung von Endothelin-Konjugaten in der Therapie, neue Endothelin-Konjugate, diese enthaltende Mittel, sowie Verfahren zu deren Herstellung
NZ511705A (en) * 2001-05-14 2004-03-26 Horticulture & Food Res Inst Methods and rapid immunoassay device for detecting progesterone and other steroids
BR0307279A (pt) 2002-01-29 2004-12-28 Wyeth Corp Métodos para fechar e abrir um semi-canal e uma célula, tecido orgãnico ou órgão, para prevenir ou tratar o estresse de tecido orgãnico ou órgão em um mamìfero, para aumentar a comunicação intracelular da junção com intervalo em uma célula, tecido orgãnico ou órgão, para tratamento de queimaduras, de tromboses, da acidose respitatória e metabólica, e da arritmia focal, para tratar e prevenir o dano de célula e tecido orgãnico resultante de nìveis elevados de glicose no sangue, para tratamento da fibrilação atrial crÈnica e da epilepsia, para criar composto candidatos que modulem a função de semi-canal, para citoproteger tecido orgãnico ou um órgão de um mamìfero em necessidade de tal tratamento, e para prevenir ou tratar o dano da reperfusão em um mamìfero
WO2014007632A1 (en) * 2012-07-06 2014-01-09 Stichting Het Nederlands Kanker Instituut Cysteine protease capturing agents
WO2017210489A1 (en) 2016-06-01 2017-12-07 M3 Biotechnology, Inc. Compounds

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3869251D1 (de) * 1987-07-16 1992-04-23 Nycomed As Aminopolycarbonsaeure und ihre derivate.
AU1995392A (en) * 1991-05-08 1992-12-21 Mallinckrodt Medical, Inc. Technetium chelates to be used for determining the renal function
JPH0570484A (ja) * 1991-09-12 1993-03-23 Hitachi Chem Co Ltd ペプチドおよびその塩
JPH07503732A (ja) * 1992-02-06 1995-04-20 マリンクロッド・インコーポレイテッド 金属キレート形成速度を高めるためのリガンド類

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006501149A (ja) * 2002-05-06 2006-01-12 エンドサイト,インコーポレイテッド ビタミンを標的とした造影剤
JP2011012066A (ja) * 2002-05-06 2011-01-20 Endocyte Inc ビタミンを標的とした造影剤

Also Published As

Publication number Publication date
NO953865L (no) 1995-11-23
NZ263792A (en) 1997-02-24
DE4311021A1 (de) 1994-10-27
NO953865D0 (no) 1995-09-29
KR960701667A (ko) 1996-03-28
EP0692979A1 (de) 1996-01-24
HU9502858D0 (en) 1995-11-28
AU6501594A (en) 1994-10-24
HUT72733A (en) 1996-05-28
CA2156618A1 (en) 1994-10-13
WO1994022491A1 (de) 1994-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4897255A (en) Metal radionuclide labeled proteins for diagnosis and therapy
US5175343A (en) Metal radionuclide labeled proteins for diagnosis and therapy
JP2555391B2 (ja) 金属キレートー蛋白質複合体を形成するための主鎖多置換キレート
CA2039218C (en) Boronic acid adducts of metal dioxime complexes useful in labelling proteins and other amine-containing compounds
US5202451A (en) Anchimeric radiometal chelating compounds
US4965392A (en) Chelating compounds for metal-radionuclide labeled proteins
US5037630A (en) Metal radionuclide labeled proteins for diagnosis and therapy
JPH06122691A (ja) 放射性核種金属キレート
US5242679A (en) Metal radionuclide labeled proteins for diagnosis and therapy
US5616692A (en) Metal-radionuclide-labeled proteins and glycoproteins for diagnosis and therapy
US5112953A (en) Radiolabeled proteins for diagnostic or therapeutic use
JPH08508261A (ja) 二官能価キレート剤及びそれらの放射性医薬への使用
US5175257A (en) Radiolabeled proteins for diagnostic or therapeutic use
JP4293632B2 (ja) 固定化標識方法
US5120526A (en) Method of producing metal radionuclide labeled proteins for diagnosis and therapy
HUT73665A (en) Bifunctional-chelating agents braked with calcogene atoms, pharmaceutical compositions containing them , and use of these compositions in radio- diagnosis and radiotherapy
CA2232340A1 (en) Bifunctional nicotinamide-chelating agents such as n2s2 for radioactive isotopes
JPH11513374A (ja) (放射性)標識化ビオチン誘導体類
US6143275A (en) Type S3 N2 chelators for radioactive isotopes, their metal complexes and their diagnostic and therapeutical use
AU698824B2 (en) Technetium-sulphonamide complexes, their use, pharmaceutical agents containing the latter, as well as process for the production of the complexes and agents
JPH05148283A (ja) テクネチウム−およびレニウムキレート、それを含有する診断剤、それを含有する腫瘍治療のための医薬品およびその製造方法
JPH09508351A (ja) N‐アルキルペプチドキレート化剤、その放射性核種との金属錯体、その製造方法、およびこの化合物を含む放射性医薬
JP2001504801A (ja) 血栓サイトに局在化可能な放射性医薬組成物
JPH11505852A (ja) 隔離された画像診断剤