JPH08508039A - 選択的コレシストキニン−b受容体拮抗薬としてのテトラヒドロ−1h−ベンゾアゼピノンおよびヘキサヒドロアゼピノン - Google Patents

選択的コレシストキニン−b受容体拮抗薬としてのテトラヒドロ−1h−ベンゾアゼピノンおよびヘキサヒドロアゼピノン

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JPH08508039A JP7505034A JP50503495A JPH08508039A JP H08508039 A JPH08508039 A JP H08508039A JP 7505034 A JP7505034 A JP 7505034A JP 50503495 A JP50503495 A JP 50503495A JP H08508039 A JPH08508039 A JP H08508039A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、下記式(I)[式中、R1、R2、R3、R4およびXは本願明細書で定義した通りである。]の化合物に関するものである。その化合物は、CCK−B受容体拮抗薬であり、中枢神経系疾患および消化器系疾患の治療および予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 選択的コレシストキニン−B受容体拮抗薬としてのテトラヒドロ−1H−ベンゾアゼピノンおよびヘキサヒドロアゼピノン 本発明は、酸代用物を含む新規なアゼピノン、その化合物を含有してなる医薬 組成物、ならびに中枢神経系および消化器系の疾患の治療および予防でのその化 合物の使用に関する。本発明の医薬的に活性な化合物は、選択的CCK−B受容 体拮抗薬である。 コレシストキニン(CCK)は、1971年に初めて発見・特性決定された3 3のアミノ酸からなるペプチドである(Muttら.,Biochem.J.,125,57(1971 )参照)。その化合物は、それの2種類の受容体CCK−AおよびCCK−Bへ の結合によって生体反応を起こす。CCK−A受容体は、主として胆嚢および膵 臓に存在し、食事時のCCK誘発酵素分泌および胆嚢収縮に介在する。CCK− B受容体は胃および脳に存在し、胃では酸分泌に関与し、脳では疼痛反応および 不安反応に介在する。 それら2つの受容体に対しては、多くの強力な選択的非ペプチド拮抗薬が知ら れている(M.G.Bock,Drugs of the Future,16(7),631-640(1991)およびR .M.Freidinger,Med.Res.Rev., 9,271-290(1989)参照)。メルク社のL−364,718(デバゼピド(deva zepide))は、選択的CCK−A拮抗薬である(O′Neillら,Brain Res.,534 ,287-290(1990)参照)。しかしながら、その化合物は、臨床的に有用ではな いことが明らかになっている。メルク社のベンゾジアゼピンであるL−365, 260は、選択的CCK−B拮抗薬であり、リスザルに対して鎮痛効果を有する ことが認められている(O′Neillら,Brain Res.,534,287-290(1990)参照) 。Parke-Davis社のCI−988は、選択的CCK−B拮抗薬であり、ラットに おけるペンタガストリン誘発不安発生反応(anxiogenic response)を回復させ ることが認められている(Singhら,Proc.Nat′l.Acad.Sci.,U.S.,88,113 0-33(1991)参照)。 他の選択的CCK−B拮抗薬が、1992年1月27日に出願された米国特許 出願07/825,677および1992年12月16日に米国受理官庁に出願 されたPCT特許出願PCT/US 92/10720に記載されている。 本発明は、下記式Iの化合物あるいはそれらの医薬的に許容される塩に関する 。 式中、R1は(C1〜C10)アルキルであり; R2はフェニルまたは(C1〜C10)アルキルであって、そのそれぞれがY1に よって置換されていても良く; R3およびR4は水素、(C1〜C10)アルキルおよびフェニルからなる群から 独立に選ばれる基であるか、あるいはそれらが結合している2個の炭素とともに フェニル環を形成していてもよく、そのフェニル環はY2によって置換されてい ても良く; Xはテトラゾリルまたは−C(=O)NHWであり、その場合のWは−C(= O)−O−(C1〜C8)アルキル、−SO2(C1〜C8)アルキル、−SO2NH (C1〜C8)アルキル、−SO2CF3、−C(=O)−O−アリール、−SO2 (フェニル)、−SO2(ベンジル)、−SO2NH(フェニル)、−SO2NH (ヘテロアリール)および− SO2(ヘテロアリール)から選択され、前記ヘテロアリールは、酸素、窒素お よび硫黄から選択されるヘテロ原子1〜4個を有する5〜7員環の飽和または不 飽和の炭化水素環であり、Wのフェニル部分およびヘテロアリール部分は、適宜 に1〜3個のフッ素原子で置換された(C1〜C6)アルキル、フェニル、ハロゲ ン、適宜に1〜3個のフッ素原子で置換された(C1〜C6)アルコキシ、−C( =O)−O−(C1〜C6)アルキル、−SO2、−SO2NH2、−SO2NH(C1 〜C6)アルキル、−C(=O)−NH2、−C(=O)−NH(C1〜C6)ア ルキル、シアノおよび−S(C1〜C6)アルキルから独立に選択される1〜2個 の置換基で適宜に置換されていても良く; Y1およびY2は、水素、チエニル、ピリジル、フリル、およびピリミジル、ハ ロゲン、適宜に1〜3個のフッ素原子で置換された(C1〜C6)アルキル、適宜 に1〜3個のフッ素原子で置換された(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ 、アミノ、−NH(C1〜C6)アルキル、−N[(C1〜C8)アルキル]2、− S−(C1〜C8)アルキル、−SO−(C1〜C8)アルキル、−SO2−(C1〜 C8)アルキル、 −C(=O)−(C1〜C8)アルキル、−C(=O)−O−(C1〜C8)アルキ ルおよびフェニルからなる群から独立に選択され、そのフェニルは、ハロゲン、 (C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノおよ びトリフルオロメチルから独立に選択される1または2個の置換基によって適宜 に置換されていても良い。 式Iの好ましい化合物には、R2がフェニル、イソプロピルまたはシクロヘキ シルであるものがある。 式Iの好ましい化合物には、R3が水素でありR4がフェニルであるものがある 。 式Iの好ましい化合物には、R3およびR4がそれらが結合している2個の炭素 とともにフェニル基を形成しているものがある。 式Iの好ましい化合物には、R2がフェニルであり、R3が水素であり、R4が フェニルであるものがある。 式Iの好ましい化合物には、R2がフェニルであり、R3およびR4がそれらが 結合している2個の炭素とともにフェニル基を形成しているものがある。 式Iの好ましい化合物には、R2がイソプロピルであり、R3 およびR4がそれらが結合している2個の炭素とともにフェニル基を形成してい るものがある。 式Iの好ましい化合物には、R2がシクロヘキシルであり、R3およびR4がそ れらが結合している2個の炭素とともにフェニル基を形成しているものがある。 式Iの好ましい化合物には、XがCONHSO2(C1〜C8)アルキルまたは テトラゾリルであるものがある。 本発明はさらに、式Iの化合物の医薬的に許容される酸付加塩に関する。本発 明の上記塩基性化合物の医薬的に許容される酸付加塩(acid addition salt)の 調製に使用される酸は、非毒性の酸付加塩、すなわち、ヒドロクロリド、ヒドロ ブロミド、ヒドロヨージド、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸 塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、重酒石酸塩、コ ハク酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸塩、メ タンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエン スルホン酸塩およびパモエート(すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2− ヒドロキシ−3−ナフトエート))などの薬理的に許容されるアニオンを含有す る塩を形成するものである。 本明細書で使用される「アルキル」という用語は、別段の断りがない限り、直 鎖部分、分枝部分、環状部分又はそれらを組みあわせた部分を有する一価の飽和 炭化水素ラジカルを含む。 本明細書で使用される「ハロゲン」という用語は、別段の断りがない限り、塩 素、フッ素、臭素およびヨウ素を含む。 本発明の好ましい化合物には以下のものが含まれる。 N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(メタンスルホンアミド) カルボキサミド)フェニル)ウレイド−2−オキソ−5−(フェニル)−8−メ チル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル ]エタン酸アミド;および N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(フェニルスルホンアミド )カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド。 本発明の他の化合物には、以下のものが含まれる。 N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(トリフルオロメタンスル ホンアミド)カルボキサミド)フェニル)ウ レイド−2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(p−トリルスルホンアミ ド)カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)− 8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンズアゼピン−1 −イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(イソプロピルスルホンア ミド)カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル) −8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン− 1−イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(ベンジルスルホンアミド )カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(ブチル スルホンアミド)カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−( フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾ アゼピン−1−イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(プロピルスルホンアミド )カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(イソブチルスルホンアミ ド)カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)− 8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1 −イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(t−ブチルスルホンアミ ド)カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)− 8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1 −イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((5−テトラゾリル)フェニル)ウレ イド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(ベンゾイル)カルボキサ ミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2 ,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン 酸アミド; N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(アセチル)カルボキサミ ド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2, 3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸 アミド;および N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(フェニルカルボキサミド )カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類における、疼痛、潰瘍お よび結腸炎などの消化器系疾患、ならびに不安および恐慌疾患などの中枢神経系 疾患からなる群から選ばれる状態を治療または予防するための医薬組成物であっ て、そのような状態の治療または予防に有効な量の式Iの化合物またはその化合 物の医薬的に許容される塩ならびに医薬的に許容されるキャリアを含有してなる 組成物に関する。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類における、疼痛、潰瘍および結腸炎などの 消化器系疾患、ならびに不安および恐慌疾患などの中枢神経系疾患からなる群か ら選ばれる状態を治療または予防する方法であって、その哺乳類への、そのよう な状態の治療または予防に有効な量の式Iの化合物またはその化合物の医薬的に 許容される塩の投与を含む方法に関する。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類におけるコレシストキニンの効果に拮抗す る医薬組成物であって、コレシストキニンに拮抗する量の式Iの化合物またはそ の化合物の医薬的に許容される塩ならびに医薬的に許容されるキャリアを含有し てなる組成物に関する。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類におけるコレシストキニンの効果に拮抗す る方法であって、その哺乳類への、コレシス トキニンに拮抗する量の式Iの化合物またはその化合物の医薬的に許容される塩 の投与を含む方法に関する。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類におけるコレシストキニン介在性疾患を治 療または予防するための医薬組成物であって、コレシストキニンに拮抗する量の 式Iの化合物またはその化合物の医薬的に許容される塩ならびに医薬的に許容さ れるキャリアを含有してなる組成物に関する。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類におけるコレシストキニン介在性疾患を治 療または予防する方法であって、その哺乳類へのコレシストキニンに拮抗する量 の式Iの化合物またはその化合物の医薬的に許容される塩の投与を含む方法に関 する。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類における、疼痛、潰瘍および結腸炎などの 消化器系疾患、ならびに不安および恐慌疾患などの中枢神経系疾患からなる群か ら選ばれる状態を治療または予防するための医薬組成物であって、コレシストキ ニンの受容体部位でコレシストキニンの効果に拮抗するのに有効な量の式Iの化 合物またはその化合物の医薬的に許容される塩ならびに医薬的に許容されるキャ リアを含有してなる組成物に関する。 本発明はさらに、ヒトを含む哺乳類における、疼痛、潰瘍お よび結腸炎などの消化器系疾患、ならびに不安および恐慌疾患などの中枢神経系 疾患からなる群から選ばれる状態を治療または予防する方法であって、その哺乳 類に対する、コレシストキニンの受容体部位でコレシストキニンの効果に拮抗す るのに有効な量の式Iの化合物またはその化合物の医薬的に許容される塩の投与 を含む方法に関する。 式Iの化合物はキラル中心を持つため、各種エナンチオマーおよびジアステレ エオマーの形で存在する。本発明は、式Iの化合物の全ての光学異性体および全 ての立体異性体、ならびにそれらの混合物に関するものである。 上記の式Iは、1以上の水素原子または炭素原子がそれらの同位体によって置 換されている以外は上記に示したものと同じ化合物を含むものである。そのよう な化合物は、代謝薬物動態試験および結合アッセイにおける研究および診断の手 段として有用である。 式Iの化合物は、以下の反応図および説明に記述されたようにして製造するこ とができる。別段に示してない限り、その反応図およびそれに続く説明において 、R1、R2、R3、R4およびXは、上記で定義したものである。 Xがテトラゾリルである式Iの化合物およびXが−C(=O)−O−(C1〜 C8)アルキルで置換された関連化合物(以下、式IAの化合物と称する)の合 成を、上記の図に示した。以下で説明するように、Xがテトラゾリル以外の基で ある式Iの化合物は、式IAの相当するエステルから生成することができる。 その図を参照すれば、式Xの化合物を、以下の2段階工程によって式XIIの 相当する化合物へ変換する。最初に、式Xの化合物をオキシムに変換する。次に 、そのオキシムをポリリン酸と反応させることによって、オキシムの転位による 式XIを有するラクタムの形成を行う。その反応は、ほぼ室温ないし約200℃ の温度範囲で実施することができる。好ましくは、その反応混合物は、約160 ℃に加熱する。 次に、得られた式XIの化合物を先ず5塩化リンおよびピリジンと反応させ、 次に臭素を加えることによって、その化合物を臭素化して、式XIIの化合物を 生成する。5塩化リンおよびピリジンとの反応は、式Vの化合物の臭素化の第1 段階について上述したようにして実施する。その臭素との反応でモノ臭素化を行 う反応は、約−78℃〜0℃、好ましくは約−40℃の温度で行う。 式XIIの化合物のアルキル化により、相当する式XIIIの化合物を得る。 そのアルキル化は、リチウムジアルキルアミドの存在下に、テトラヒドロフラン /ジメチルスルホキシド(THF/DMSO)中で、式X’CH2CONHR1( 式中X’はヨウ素である)の化合物と式XIIの化合物とを反応させることによ って行う。リチウムジアルキルアミドを加えた後に、共溶媒(cosolvent)であ るDMSOを加えることが好ましい。反応温度は、その塩基を加えている時は約 −78℃〜約0℃の範囲とすることができ、好ましくは約−78℃である。反応 溶液の温度を徐々に上昇させて、DMSOを加える時は約−20℃〜約50℃の 温度とする。好ましくは、DMSOを加える時の反応溶液の温度はほぼ室温とな るようにする。 次に、上記段階で生成した式XIIIの化合物をアルカリ金属アジドと反応さ せて、式XIVの化合物を生成する。好ましい反応物は、アジ化ナトリウムであ る。通常、その反応は、ジメチルホルムアミド(DMF)またはジメチルスルホ キシド(DMSO)などの反応不活性溶媒中、好ましくはDMF中で、約60℃ 〜約100℃、好ましくは約80℃の温度で行う。 式XIVのアジドの還元により、相当する式XVのアミンを 得る。その還元は、パラジウム炭素(Pd/C)存在下に約1〜約3気圧の圧力 で、水素ガスを用いて行うのが普通である。好ましい反応不活性溶媒には、ハロ ゲン化炭化水素および(C1〜C6)アルカノールなどがあり、エタノールが好適 な溶媒である。反応温度は、約15℃〜約70℃の範囲とすることができ、好ま しくはほぼ室温とする。 別法として、その還元を、トリアルキルホスフィンまたはトリアリールホスフ ィンを用いて行うことができる。適切な反応物の例としては、トリフェニルホス フィンおよびトリブチルホスフィンがある。その反応は、水の存在下に、ほぼ室 温〜約100℃の温度で、THF又はその他エーテル系の水に混和性の溶媒など の反応不活性溶媒中で行う。好ましくは、その反応は、ほぼ室温で、THF中に て行う。 次に、そのようにして生成した式XVの化合物を、式C64XNCO(式中、 xはテトラゾリルまたは−C(=O)−O−(C1〜C8)アルキルである)のイ ソシアネートと反応させることによって、その化合物を相当する式Iの化合物に 変換する。その反応に適した反応不活性溶媒には、ヘキサン、ベンゼンおよびト ルエンなどの炭化水素、塩化メチレン、1,2 −ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素、エチルエーテル、THFおよびグ ライムなどのエーテル系溶媒、ならびにピリジンなどがあり、好ましい溶媒とし ては、1,2−ジクロロエタンまたは塩化メチレンである。触媒として、第3級 有機アミンを用いることができる。反応温度は、約0℃〜約150℃の範囲とす ることができ、還流温度が好ましい。 前記反応で使用される式C6412NCOのイソシアネートは、当業者には 公知の方法によって生成することができる。そのような方法の一つは、トリアル キルアミンなどの有機塩基、好ましくはトリエチルアミンまたはジイソプロピル エチルアミンの存在下に、安息香酸誘導体とジフェニルホスホリルアジドまたは その類縁試薬とを混合する工程を包含するものである。その反応は通常、エーテ ル系溶媒、炭化水素系溶媒または塩素化炭化水素系溶媒、好ましくはテトラヒド ロフランまたはベンゼン中で、ほぼ室温〜約100℃の温度、好ましくは溶媒の 還流温度で、約20分〜約24時間、好ましくは約1時間行う。 Xがテトラゾリルやカルボアルコキシ以外の式Iの化合物は、XがCO25( 式中、R5は、得られたエステルが加水分解 可能である、アルキル基、アリール基またはアラルキル基、例えば、メチル基、 t−ブチル基またはベンジル基などを表わす。)で置換された相当するエステル から得ることができる。そのようなエステルは、式XVの化合物の式Iの化合物 への変換に使用された反応物C64XNCOを、C64CO25NCO(式中、 R5は上記で定義した通りである)に換えることによって、それぞれ、反応図で 描いた上述の方法によって製造することができる。 相当する酸は、そのエステルの加水分解によって得ることができる。そのよう な加水分解は通常、水、アルコールおよび/またはテトラヒドロフランもしくは ジオキサンなどのエーテル系溶媒からなる溶媒中で、そのエステルをアルカリ金 属水酸化物、好ましくは水酸化リチウムによって処理することで行う。好ましく は、そのエステルをテトラヒドロフランに溶かしてから、水酸化リチウム水溶液 を加え、その後に十分な量のメタノールを加えることによって溶液を得る。その 反応溶液は、約0℃〜還流温度、好ましくは室温で、約1〜48時間、好ましく は約18時間撹拌する。 その酸は、脱水剤および有機塩基の存在下に、式R2SO2 NH2、R2CO2NH2またはR2NHCONH2(式中、R2は(C1〜C8)アル キル、フェニルまたはヘテロアリールである)で表わされる適切な化合物と処理 することによって、相当する式Iのアシル尿素またはアシルスルホンアミド(そ の場合のXは、−CONHSO2(C1〜C8)アルキル、−CONHSO2(フェ ニル)、−CONHCO22または−CONHCONHR2である)に変換する ことができる。脱水剤は通常、カルボジイミドであり、N−エチル,N−(ジメ チルアミノプロピル)カルボジイミドが好ましい。有機塩基は通常、トリエチル アミンまたは4−N,N−ジメチルアミノピリジンなどの第3級アミンであり、 好ましくはN−エチル,N−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドである 。通常、反応は、エーテル系溶媒、ハロゲン化炭化水素系溶媒または極性非プロ トン性溶媒中で行い、好ましくはジメチルホルムアミド中で行う。その反応は、 0℃〜100℃、好ましくは室温で、1〜48時間、好ましくは14時間行う。 所望に応じて、N−ヒドロキシコハク酸イミドまたはN−ヒドロキシベンゾトリ アゾールなどの添加剤を用いることができる。 上記方法に使用される原料は、当業界で公知の市販品あるい は当業者には明らかな方法によって公知の化合物から容易に得ることができるも のかのいずれかである。 前記の実験の部分に具体的に記載されていない他の式Iの化合物の製造は、当 業者には明らかな上述の反応の組合せを用いて行うことができる。 上記で説明または反応図にて図示した各反応においては、別段に示さない限り 、圧力は重要ではない。約0.5気圧〜約5気圧の圧力が許容され、簡便性の点 で、大気圧すなわち1気圧が好ましい。 本発明の化合物はキラル中心を有する。本発明はラセミ混合物およびそのよう な化合物の個々のエナンチオマーを含むものであることは明らかである。 式Iの化合物は塩基性であり、各種の無機酸および有機酸と多岐にわたる各種 塩を形成することができる。そのような塩は、動物への投与に関して医薬的に許 容されるものでなければならないが、実際は、先ず反応混合物から医薬的に許容 されない塩として式Iの化合物を単離してから、その塩をアルカリ性試薬で処理 することによって簡単に遊離塩基に戻し、その後その遊離塩基を医薬的に許容さ れる酸付加塩に変換することが望まし い場合が多い。本発明の活性塩基化合物の酸付加塩は、水系溶媒あるいはメタノ ールまたはエタノールなどの適切な有機溶媒中で、その塩基化合物を実質的に等 価量の選択された無機酸または有機酸で処理することによって容易に製造するこ とができる。溶媒を注意深くエバポレーションすることにより、所望の固体塩が 容易に得られる。 本発明の化合物(式Iの化合物およびそれらの医薬的に許容される塩)は、選 択的CCK−B受容体拮抗薬として有用である。すなわち、その化合物は、哺乳 類におけるCCK−B受容体部位でのCCKの効果に拮抗する能力を有すること から、上記疾患および疾病に罹病した動物の治療における治療薬として機能する ことができる。 本発明の化合物は、経口的、非経口的または局所的のいずれかの経路によって 投与することができる。治療を受ける被験者の体重および状態ならびに選択した 特定の投与経路に応じて、必然的に変動するが、通常、それらの化合物は、1日 当り約5.0mg〜約1500mgの範囲の用量で投与することが最も好ましい 。しかしながら、1日当り約0.07mg/kg(体重)〜約21mg/kg( 体重)の範囲の投与量レベルを 用いることが最も好ましい。そうではあっても、治療を受ける動物種および前記 薬剤への個々の動物の反応、ならびに選択した医薬製剤の種類ならびにそのよう な投与を行う期間および間隔に応じて、変動が生じ得るものである。上記範囲の 下限以下の投与量レベルで十分すぎる場合もあるが、それよりさらに高投与量を 最初にいくつかの小用量に分けて1日を通して投与する場合、有害な副作用を生 じることなく、そのような高用量を用いることができる場合もある。 本発明の化合物は、上記で示した3つの経路のいずれかによって、単独あるい は医薬的に許容されるキャリアまたは希釈剤との併用で投与することができ、そ のような投与は、単回投与または複数回投与で行うことができる。詳細には、本 発明の新規治療薬は、多岐にわたる各種調剤形態で投与することができる。すな わち、それらは、錠剤、カプセル、甘味入り錠剤、トローチ、硬キャンディー、 粉剤、スプレー、クリーム、ロウ膏(salve)、坐剤、ゼリー、ゲル、ペースト 、ローション、軟膏(ointment)、水性懸濁液、注射液、エリキシル剤、シロッ プなどの形で、医薬的に許容される各種不活性キャリアと併用することができる 。そのようなキャリアには、個体希釈剤または充 填剤(filler)、無菌水系媒体および各種非毒性有機溶媒などがある。さらに、 経口医薬組成物には甘味および/または芳香を適当に与えることができる。通常 、本発明の化合物は、重量基準で約5.0%〜約70%の範囲の濃度レベルで、 そのような調剤形態中に存在する。 経口投与の場合、微結晶セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、 リン酸二カルシウムおよびグリシンなどの各種賦形剤を含む錠剤を、デンプン( 好ましくはトウモロコシ、ジャガイモまたはタピオカのデンプン)、アルギン酸 およびある種の複雑な珪酸塩などの各種崩壊剤とともに、ポリビニルピロリドン 、ショ糖、ゼラチンおよびアラビアゴムなどの造粒バインダーを加えて用いるこ とができる。さらに、打錠には、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナト リウムおよびタルクなどの潤滑剤が非常に有用な場合が多い。同様の種類の固体 組成物も、ゼラチンカプセルの充填剤として使用することができる。その関係で 好ましい材料にはさらに、ラクトースすなわち乳糖および高分子量ポリエチレン グリコールなどがある。経口投与に水性懸濁液および/またはエリキシル剤が望 まれる場合、有効成分とともに、各種甘味剤または着香剤、着色剤また は染料、ならびに所望に応じて乳化剤および/または懸濁剤を組み合わせること ができ、さらに、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンおよびそ れらを各種組合せた希釈剤をも加えて併用することができる。 非経口投与の場合、本発明の化合物をゴマ油またはピーナツ油に溶かした溶液 かあるいはプロピレングリコール水溶液に溶かした溶液を使用することができる 。その水溶液は必要であれば適切な緩衝液処理し(好ましくは8より大きいpH )、希釈液は最初に等張性としておかなければならない。それらの水溶液は、静 脈注射に適している。油性溶液は、動脈注射、筋肉注射および皮下注射に適して いる。無菌条件下でのそれら全ての溶液の調製は、当業者に知られている標準的 な調剤法によって容易に行うことができる。 さらに、皮膚の炎症状態を治療する場合には本発明の化合物を局所投与するこ とも可能であり、それは好ましくは、クリーム、ゼリー、ゲル、ペースト、軟膏 などによって、標準的な医薬的手段に従って行うことができる。 CCK−B拮抗薬としての本発明の化合物の活性は、モルモットの皮質膜標本 におけるCCK−B受容体への125−I− BH−CCK−8の結合を阻害する能力を測定するアッセイによって求めること ができる。その方法は、以下のように行う。雄のハートレイ(Hartley)モルモ ット1匹から皮質を切除し、pH7.4の50mMトリス(すなわち、2−アミ ノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールであるトリメタミン)塩 酸と5mM塩化マンガンからなるアッセイ緩衝液20容量部(重量/容量)中で 、4℃にてテフロンホモジナイザーによって均質化する(15ストローク)。そ のホモジネートを100000×Gで、30分間、4℃の温度で遠心分離にかけ る。得られたペレットを同じ緩衝液に再懸濁させ、上記と同様に遠心する。最終 的に得られたペレットを、アッセイ緩衝液で希釈して濃度20mg/mlとして 、結合アッセイに使用する。組織は常に氷冷状態としておく。 上記で調製した組織標本50μL、125−I−BH−CCK−8 100μ L(最終アッセイでは濃度50pMとなるようにするため)、ブランク液または 被験化合物20μL、およびDMSOを4%含むトリス30μLからなるインキ ュベーション混合物を調製する。薬剤および希釈液はいずれも、DMSOを4% 含有するアッセイ緩衝液を用いて調製して、 DMSOの最終アッセイ濃度が1%となるようにする。 反応は、125−I−BH−CCK−8および適切なブランクまたは被験化合 物の入った96穴プレートに組織を加えることで開始する。1μMで硫酸を加え たCCK−8を用いて非特異的結合を算出する。Sorvall RT6000冷蔵遠心管に取 り付けたH1000Bローターに入れたそのプレートを4℃で遠心分離すること によって、反応を終了させる。上清を捨て、ペレットをアッセイ緩衝液200μ Lで洗浄し、上記と同様にしてプレートを遠心分離する。上清を再度デカントし て、設定を222としたSkatron細胞回収装置を用い、洗浄用緩衝液としてpH 7.4のトリス塩酸を用いて、ペレットをBetaplateフィルター(少なくとも2 時間0.2%ポリエチレンイミンに浸漬しておいたもの)上に集める。フィルタ ーマットについて、サンプル当り45秒間にわたって、Betaplateカウンターに よってカウンティングを行う。 データはIC50値(125−I−BH−CCK−8の特異的結合の50%を阻 害する濃度)として表す。そのデータを、非線型回帰分析を用いて解析する。 以下、実施例によって本発明を説明するが、本発明は、これ ら実施例の具体的な説明に限定されるものではないことは明らかである。合成例A N−t−ブチル−2−(3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−2,3,4 ,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸アミド A.4−(4−メチルフェニル)酪酸 冷却管(condenser)および乾燥管を取り付けた2リットル丸底フラスコに、 無水コハク酸68g(0.68mol)、乾燥トルエン478mlを入れ、塩化 アルミニウム140g(1.05mol)を3回に分けて加えた(各部分投入後 に塩酸発生による発泡が止むまで待つ)。反応溶液を加熱して、塩化水素ガスの 発生を終了させ、冷却後、水200mLを滴下して、反応終了させた。濃塩酸1 00mLを加えながら渦巻撹拌を継続した。得られた固体を濾取し1N塩酸、水 およびヘキサンで3回洗浄し、乾燥して、白色固体(融点122〜126℃)を 得た。その固体はまだアルミニウム塩および水を含有しているが、次の段階には 適したものであった。 冷却管を取り付けた2リットル丸底フラスコに、削り状亜鉛 240g、塩化第二水銀24g、水400mLおよび濃塩酸11mLを入れた。 5分間の渦巻撹拌後、水層を傾斜法によって除去し、固体を少量の水で洗浄した 。残留液に水150mL、濃塩酸350mL(発熱およびガス発生を起こす)、 トルエン200mL、および上記固体を加えた。その混合物を加熱還流し、5時 間後、7時間後、9時間後および22時間後にそれぞれ濃塩酸50mLを加えた 。還流25時間後、反応溶液を冷却し、層の分液を行い、水層をエーテルで洗浄 した。混合した有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、 エバポレーションして固体103g(2段階で85%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):2.00(m,2H)、2.37(s、3H )、2.42(t,J=7,2H)、2.69(t,J=7,2H)、7.14 (m,4H) B.1−アセトキシ−7−メチルナフタレン 冷却管および窒素導入管を取り付けた2リットル丸底フラスコに、4−(p− トリル)酪酸98.3g(0.552mol)および乾燥ベンゼン900mLを 入れた。その酸を溶解させた後、無水トリフルオロ酢酸132.6mL(0.9 39mol)を35分かけて滴下した。次に、反応溶液を20時間還流させ (薄層クロマトグラフィー(tlc)によって原料の消費が確認された。酢酸エ ル(EtOAc)/ヘキサン=2/1でRfが0.1から0.6(DNP+ve ))、冷却後、エバポレーションを行って、ほとんどのトリフルオロ酢酸を除去 した。残留物を酢酸エチルに取り、希水酸化アンモニウム水、水およびブライン で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーションを行った。得られた固体 は、次の段階に使用するのに適していた。 1H NMR(δ、CDCl3):2.46(s,3H)、2.54(s、3H )、7.2〜7.4および7.6〜7.8(m,6H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、22.0、118.2、120 .0、124.5、125.8、127.0、128.0、128.8、133 .1、136.3、146.2、169.5。 C.4−フェニル−7−メチル−1−テトラロン 冷却管および窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、エタノール 60mLおよび水酸化カリウム粉末8.28g(148mmol)を入れた。冷 却後、1−アセトキシ−7 −メチルナフタレン8.0g(40mmol)のエタノール50mL溶液を加え 、反応液を室温で1.2時間撹拌した(ヘキサン/酢酸エチル=5/1でのtl c Rfが0.6から0.3(過マンガン酸カリウム(KMnO4)+ve)。反 応液のエバポレーションを行って少量とし、塩化メチレン/水に取り、分液を行 い、水層を再度塩化メチレンで洗浄した。その水層を6N塩酸でpHに調節し、 酢酸エチルによって抽出した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾 燥し、エバポレーションすることによって、黄褐色固体を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):2.52(s,3H)、6.80(m、1H )、7.2〜7.4(m,3H)、7.71(m,1H)、7.98(d,J= 1,1H)。 MS(%):158(100,親)、129(23)、115(18)。 その固体を乾燥ベンゼン100mLに取り、その溶液に塩化アルミニウム11 .18g(84mmol)を加え、その反応溶液を加熱して2時間にわたって6 0℃とした(ヘキサン/酢酸エチル=8/1で、tlcのRfが0.3から0. 5)。その反応溶液を冷却し、氷水に投入し、酢酸エチルで抽出した。 有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、エバポレーションした 。残留物をシリカゲルに吸着させ、ヘキサン/酢酸エチル=5/1を用いてクロ マトグラフィーを行うことによって、油状物7.4g(78%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):2.27(m,1H)、2.36(s、3H )、2.43(m,1H)、2.59(m,1H)、2.66(m,1H)、2 .24(m,1H)、6.85(d,J=8,1H)、7.10(m,2H)、 7.2〜7.4(m,4H)、7.90(d,J=1, 1H)。 D.2−オキソ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン 冷却管および窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、4−フェニ ル−7−メチル−1−テトラロン7.4g(31.4mmol)、メタノール1 00mL、トリエチルアミン6.56mL(47.0mmol)、ヒドロキシル アミン塩酸塩3.25g(47.0mmol)を入れた。その反応溶液を24時 間還流させ(ヘキサン/酢酸エチル=3/1で、tlcのRfが0.5)、冷却 後、エバポレーションを行った。残留物を酢酸エチルおよび水に取り、層の分液 を行ない、有機 層を希塩酸およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーショ ンを行って油状物を得たが、その油状物は静置したら固体となった。 1H NMR(δ、CDCl3):2.0〜2.2(m,2H)、2.34(s ,3H)、2.79(t、J=6,2H)、4.10(m,1H)、6.81( d,J=8,1H)、7.06(m,2H)、7.27(m,4H)、7.78 (bs,1H)。 そのオキシムを1,2−ジクロロエタン200mLに溶かし、ポリリン酸エチ ル80mLで処理し、素早く加熱して90〜105℃とし、その温度で40分間 維持し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1でtlcのRfが0.05であり、酢酸 エチル/ヘキサン=2/1で0.3)、冷却後、水100mLで処理し、室温で 20時間撹拌した。層の分液を行い、水層を塩化メチレンで洗浄し、有機層を混 合したものを水洗し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーションを行った。残 留物をエーテルで粉砕(triturate)して、白色固体を得た。融点230〜23 3℃、5.48g(70%)。 1H NMR(δ、CDCl3):2.23(s,3H)、2.4〜2.6(m ,2H)、2.85(bs,1H)、4.25(m,1H)、6 58(d,J =8,1H)、6.78(m,2H)、7.2〜7.4(m,5H)。 E.3−ブロモ−2−オキソ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン 窒素導入管およびゴム栓(septum)を取り付けた200mL三頚丸底フラスコ に、5−フェニル−8−メチル−2−オキソベンゾアゼピン5.48g(21. 8mmol)、塩化メチレン100mLおよび5塩化リン4.55g(21.8 mmol)を入れた。溶解させた後、ピリジン1.85mL(22.9mmol )を加え、溶液を−70℃に冷却した。その溶液に(その温度では少量の沈殿が 生じたが、反応に影響はなかった)、撹拌下に、臭素1.12mL(22.9m mol)の塩化メチレン10mL溶液を20分間かけて滴下した。その後反応溶 液の温度を急速に(10分間)上昇させて0℃とし、重亜硫酸ナトリウム飽和水 溶液50mLを加えた。その反応液を塩化メチレンで希釈し、時々振盪しながら 2時間にわたって重亜硫酸ナトリウム溶液下に放置したところ、有機層の赤みが かっ た着色が認められなくなった。次に有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレ ーションを行った。残留物を塩化メチレン中に懸濁させ、濾過し、固体を溶解さ せて、白色固体として生成物3.39g(47%)を得た。その濾液をシリカゲ ルに吸着させ、溶離液としてヘキサン/酢酸エチル=7/3を用いてクロマトグ ラフィーを行い、追加の白色固体生成物1.38gを得た。総量は5.14g( 71%)であった。 1H NMR(δ、CDCl3):2.24(s,3H)、2 85(m,1H )、3.05(m,1H)、4.35(m,1H)、4.57(m,1H)、6 .57(d,J=8,1H)、6.82(m,2H)、7.2〜7.4(m,5 H)。 この生成物は、立体化学はシス体である。 F.N−t−ブチル−2−(3−ブロモ−2−オキソ−5−フェニル−2,3 ,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸ア ミド 窒素導入管およびゴム栓を取り付けた200mL三頚丸底フラスコに、3−ブ ロモ−2−オキソ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン6.14g(18.6mmol)とテトラヒドロフラン80m Lを入れ た。その懸濁液を−70℃まで冷却し、ナトリウムヘキサメチルジシラジドの1 .0Mテトラヒドロフラン溶液20.5mL(20.5mmol)を5分間かけ て加えた。その懸濁液を15分かけて室温まで戻して溶解させ、次に−70℃に 冷却し、t−ブチルヨウドアセトアミド4.93g(20.5mmol)のテト ラヒドロフラン15mL溶液を10分かけて滴下した。反応溶液をドライアイス 浴から出し、ジメチルスルホキシド50mLを加えた(そのDMSOのほとんど が接触時に凍結した)。反応溶液の温度を上げ、室温で14時間撹拌し(ヘキサ ン/酢酸エチル=4/1でtlcのRfが0.15から0.10)、次に水中投 入し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を水で数回、そして重亜硫酸ナトリウ ム溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーションし た。エバポレーション終了付近で酢酸エチルから沈殿した粗生成物固体8.4g (理論的には8.24g)をそれ以上精製せずに使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.33(s,9H)、2.27(3H)、 2.82(m,1H)、2.95(m,1H)、4.35(m,2H)、4.5 6(m,2H)、6.1 4(bs,1H)、6.54(d,J=8,1H)、6.86(d,J=8,1 H)、7.10(bs,1H)、7.2〜7.4(m,5H)。この生成物の立 体化学は、トランス体である。 G.N−t−ブチル−2−(3−アジド−2−オキソ−5−フェニル−2,3 ,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸ア ミド 窒素導入管を取り付けた125mL丸底フラスコに、N−t−ブチル−2−( 3−ブロモ−2−オキソ−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸アミド8.2g(18.5mmo l)およびジメチルホルムアミド40mLを入れた。溶解後、ナトリウムアジド 1.44g(22.2mmol)の水2mL溶液(さらに水0.75mLを2回 加えて)加え、その溶液を80〜85℃で4時間20分加熱した(その時点で、 部分サンプルのtlcおよびNMRから、所望のアジド/異性体アジド/原料の 比が75/15/10であることが示された)。その反応溶液を冷却し、水中投 入し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナ トリウムで乾燥後、エバポレーションした。残留物について、溶離液ヘキサン/ 酢酸エ チル=3/1を用いて、シリカゲルによるクロマトグラフィーを行って、泡状物 5.80g(77%)を得た。それは固化した。 1H NMR(δ、CDCl3):(シス体)1.28(s,9H)、2.33 (s,3H)、2.75(m,1H)、2.92(m,1H)、3.04(ABq ,JAB=15,Δv=274)、3.94(m,1H)、4.18(m,1H )、6.10(bs,1H)、7.0〜7.3(m,8H)。 H.N−t−ブチル−2−(3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−2,3 ,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸ア ミド N−t−ブチル−2−(3−アジド−2−オキソ−5−フェニル−2,3,4 ,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸アミド 5.80g(14.3mmol)のエタノール70mL溶液(溶解しやすくする ために必要であったので塩化メチレンを加えた)を、水素圧42〜39psi下 に10%パラジウム炭素600mgで処理した。反応溶液をセライト(登録商標 )によりエタノールおよび塩化メチレンを用いて濾過し、エバポレーションして 、泡状物 5.44g(100%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.28(s,9H)、2.29(s,3H )、2.67(m,1H)、2.81(m,1H)、3.04(ABq,JAB= 15,Δν=269)、3.34(bs,2H)、3.6(m,1H)、4.1 0(m,1H)、7.0〜7.3(m,8H)。合成例B 3−テトラゾリル安息香酸 冷却管および窒素導入管を取り付けた500mL丸底フラスコに、3−シアノ 安息香酸10g(68mmol)およびメタノール225mLを加えた。その溶 液を撹拌しながら、注意深く塩化アセチル7mLを加え、その反応溶液を55℃ で12時間加熱してから室温で終夜撹拌した。反応液を濃縮し、水と酢酸エチル との間で分配し、重炭酸ナトリウム水溶液、水およびブラインによって洗浄し、 硫酸ナトリウムで乾燥した。エバポレーション後、残留物をイソプロパノールか ら結晶化させて、8.32g(76%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):3.93(s,3H)、7.56(t,J= 7,1H)、7.82(m,1H)、8. 23(m,1H)、8.30(m,1H)。 IR(未希釈(neat)、cm-1):2228(CN)cm-1。 そのニトリル3.4g(21mmol)をキシレン50mLに溶かし、トリメ チルスタンニルアジド11.0g(52.7mmol)で処理し、3時間還流し た。反応溶液を冷却し、5N塩酸中に注ぎ、酢酸エチルを加えた後に強振盪し、 有機層を分液し、水およびブラインで洗浄した。硫酸ナトリウムによる乾燥およ びエバポレーション後、残留物(粒子ビーム質量スペクトル分析は親+1ピーク にP=205を示し、IRでは2228cm-1にピークは示されなかった。)を テトラヒドロフラン30mLに取り、水酸化リチウム1.04g(24.84m mol)の水15mL溶液と次に十分な量のメタノール(8mL)で処理して、 溶液を得た。室温で20時間撹拌後、反応溶液を濃縮し、酢酸エチルと1N塩酸 の間で分配した。有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し 、エバポレーションして、白色固体1.7g(91%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):7.70(t,J=8,1H)、8.22( m,2H)、8.69(bs,1H)。 IR(未希釈、cm-1):1671(C=O)cm-1。 MS(粒子ビーム、%):208(親+NH4+,100)、191(親+1, 20)。実施例1 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−(N−メタンスルホニル) カルボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル )−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル ]エタン酸アミド A.4−(2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサノン エチレ ンケタール 標題化合物を、J.Med.Chem.,35,320-324(1992)に記載の方法同様に、以 下のようにして得た。 窒素導入管を取り付けたIL丸底フラスコに、シクロヘキサン−1,4−ジオ ンモノエチレンケタール78.1g(0.50mol)および乾燥テトラヒドロ フラン500mLを入れた。その溶液を−78℃に冷却し、2−メチルフェニル マグネシウムブロミドの2.0Mエーテル溶液250mL(0.50mol)を 30分かけて滴下してから、反応溶液を 10分間撹拌し、温度を上げて室温とした。その反応液を氷水に投入し、層を分 液し、水層をエーテルで抽出した。有機相を混合したものを硫酸ナトリウムで乾 燥し、エバポレーションして、油状物を得た。その油状物は次の段階に直接使用 した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.5〜2.4(m,8H)、2.64(s ,3H)、3.9〜4.1(m,4H)、7.1(m,3H)、7.45(m, 1H)。 MS(%):230(25、親−H2O)、129(15)、101(30) 、86(100)。 B.4−(2−メチルフェニル)シクロヘキサノン 上記段階でから得られた4−(2−メチルフェニル)−4−ヒドロキシシクロ ヘキサノン エチレンケタールのジオキサン800mL溶液を、35psiの水 素圧下に、濃塩酸16mLおよび10%パラジウム炭素30gによって24時間 処理し、セライト(登録商標)濾過して触媒を除去した。濾液を水230mLで 処理し、室温で48時間撹拌した。その溶液のエバポレーションを行い、重炭酸 ナトリウム飽和水溶液によってpHを8に調節し、塩化メチレンで抽出した。有 機層を硫酸ナトリウムで乾燥して、エバポレーションを行った。溶離液とし て酢酸エチル/ヘキサンを用いて、残留物のシリカゲルでのクロマトグラフィー を行って、油状物33.3g(35%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.9(m,2H)、2.12(m,2H) 、2.39(s,3H)、2.49(m,4H)、3.21(3重線の3重線( triplet of triplets),J=4,12,1H)、7.1〜7.2(m,4H) 。 MS(%):180(60、親)、131(65)、118(100)。 C.2−クロロ−4−(2−メチルフェニル)シクロヘキサノン 標題化合物を、Hussey,A.S.およびHerr,R.R.,J.Org.Chem,,24,843(19 59)に記述の方法と同様にして得た。窒素導入管を取り付けた500mL丸底フ ラスコに、4−(2−メチルフェニル)シクロヘキサノン33.3g(0.17 7mol)および塩化メチレン200mLを入れた。その溶液を撹拌しながら、 塩化スルフリル17.1mL(0.212mol)の塩化メチレン10mL溶液 を30分かけて滴下した。その反応溶液を室温で14時間撹拌し、重炭酸ナトリ ウム飽和水溶液に投 入した。有機層を分液し、再度重炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナト リウムで乾燥し、エバポレーションを行って、ジアステレオマー混合物として黄 色油状物41g(100%)を得た。その油状物を次の段階に直接使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.9〜2.7(m,6H)、2.42およ び2.44(各ジアステレオマーについて1重線,3H)、3.2(m,1H) 、4.68および5.36(いずれも多重線,1H)、7.1〜7.2(m,4 H)。 MS(%):222(80、親)、159(65)、118(100)、10 5(55)、55(50)。 D.2−フェニル−4−(2−メチルフェニル)シクロヘキサノン 上記油状物を乾燥ベンゼン200mLに溶かし、温度が10℃を超えないよう に冷却しながら、フェニルマグネシウムブロミドの3.0Mエーテル溶液59m L(177mmol)に40分かけて滴下した。次に、その反応溶液を加熱し、 16時間加熱還流させた。冷却後、塩化アンモニウム水溶液で反応停止し、水お よびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、エバポレーションを行った 。ヘキサン/酢酸エチルを溶離液と して用いて、残留物のシリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、黄褐色油状 物13.1g(28%)を得た。その油状物はシス体のジアステレオマーのみか らなり、次の段階に直接使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):2.0〜2.6(m,4H)、2.44(s ,3H)、2.70(m,2H)、3.49(m,1H)、3.83(dd,J =5,13,1H)、7.0〜7.4(m,9H)。 MS(%):264(75、親)、160(70)、118(100)、91 (80)。 E.2−フェニル−4−(2−メチルフェニル)シクロヘキサノンオキシム 2−フェニル−4−(2−メチルフェニル)シクロヘキサノン13.1g(4 9.5mmol)をメタノール/塩化メチレン200mLに溶かし、次にトリエ チルアミン11.1mL(79.3mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩 5.5g(79.3mmol)を加えた。その溶液を室温で48時間撹拌し、溶 媒をエバポレーションした後、得られた固体をメタノールで洗浄して、乾燥する ことで、黄色固体8.2g(59 %)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.7〜2.2(m,4H)、2.39(s ,3H)、3.0〜3.2(m,2H)、3.58(m,2H)、7.0〜7. 4(m,9H),8.25(bs,1H),O)。 13C NMR(δ、CDCl3):19.4、24.8、31.9、39.4 、40.7、49.6、125.1、126.1、126.4、126.8、1 28.3、128.6、130.5、135.2、140.1、143.3、1 61.1。 F.5−(2−メチルフェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7− ヘキサヒドロアゼピン−2−オン 窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、2−フェニル−4−(2 −メチルフェニル)シクロヘキサノンオキシム8.20g(29.4mmol) およびピリジン80mLを入れた。固体が溶けた後、溶液を0℃に冷却し、p− トルエンスルホニルクロリド27.9g(147mmol)を加えた。反応液を 16時間撹拌させた。その撹拌中に、氷浴の氷が溶け、反応液は室温となった。 次にその反応液を3N HCl300mL中に投入し、酢酸エチルで抽出し、有 機層をさらに塩酸お よびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、エバポレーションを行った 。メタノール/塩化メチレンを溶離液として用いて、残留物のシリカゲルでのク ロマトグラフィーを行って、非晶質固体5.27g(64%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.8〜2.2(m,4H)、2.33(s ,3H)、2.70(m,2H)、3.15(m,1H)、4.60(m,1H )、5.74(bs,1H),N)、7.0〜7.4(9H)。 G.3−ブロモ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニル−2,3,4, 5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−2−オン 滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、5塩化 リン3.5g(16.8mmol)および乾燥塩化メチレン25mLを入れた。 その混合物を撹拌しながら0℃に冷却し、5−(2−メチルフェニル)−7−フ ェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−2−オン4.7g( 16.8mmol)およびピリジン2.7mL(33.6mmol)の塩化メチ レン50mL溶液を20分かけて滴下した。反応液を0℃で5分間撹拌し、臭素 1.9mL (37.0mmol)の塩化メチレン5mL溶液を5分間で滴下した。その反応 液を0℃で5分間、次に室温で1.8時間撹拌した。反応液のエバポレーション を行い、テトラヒドロフラン:水=1:1の溶液40mLに取り、1.2時間撹 拌した。その反応液を水に投入して、酢酸エチルで抽出した。有機層を重亜硫酸 ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレ ーションを行って、油状物を得た。その時点で、下記のようにして、クロマトグ ラフィーによって所望のモノブロム化体が少量回収できるが、残りはほとんどジ ブロモ付加化合物であって、それを以下のように処理する。 その油状物を塩化メチレン20mLおよびエタノール20mLに取り、10% パラジウム炭素およびキノリン7滴存在下に、水素圧42psi下で1時間水素 化を行った。酢酸エチル/ヘキサン=1/1でのtlcにより、ほとんどがRf =0.5の所望のモノブロモ体であり、Rf=0.7のジブロモ前駆体およびRf =0.15の原料ラクタムが少量含まれることが示された。反応液をエタノール および塩化メチレンを用いてセライト濾過し、エバポレーションし、ヘキサン/ 酢酸エチル=2/1を溶離液として用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィー を行ったところ、ジアステレオマーの混合物である泡状物2.8g(46%)が 得られた。 1H NMR(δ、CDCl3):2.1〜2.5(m,4H)、2.35およ び2.39(いずれも1重線,3H)、3.40および3.84(ジアステレオ マーの5位の多重線,1H)、4.81および5.05(ジアステレオマーの3 位の多重線,1H)、5.83および5.93(いずれもbs,1H),N) 、7.1〜7.4(m,9H)。 FAB MS:358/360(Br79/Br81についての親)、280(1 00)。 H.N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−ブロモ−5−(2−メチルフェニ ル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イ ルエタン酸アミド 滴下ロートおよび窒素導入管を取り付けた1000mL丸底フラスコに、水素 化ナトリウム3.9g(97.6mmol)を入れ、それをヘキサンで洗浄し、 乾燥テトラヒドロフラン400mLを入れた。その懸濁液を撹拌しながら、3− ブロモ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7 −ヘキサヒドロアゼピン−2−オン31.8g (88.8mmol)およびt−ブチルヨウドアセトアミド23.5g(97. 6mmol)の溶液を加えた。反応液を室温で60時間撹拌し、塩化アンモニウ ム溶液で反応停止して、水中投入し、酢酸エチルで2回抽出し、ブラインで洗浄 し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーションを行った。ヘキサン/酢酸エチ ル=2/1を溶離液として用いて、残留物のシリカゲルでのクロマトグラフィー を行って、ジアステレオマーの混合物である泡状物38.7g(92%)を得た 。 1H NMR(δ、CDCl3):1.27および1.29(2つのジアステレ オマーの1重線,9H)、2.0〜2.6(m,4H)、2.32および2.3 6(いずれも1重線,3H)、3.2〜3.9(m,4H)、5.0〜5.6( m,2H)、6.9〜7.3(m,9H)。 13C NMR(δ、CDCl3):19.5、27.3、28.4、28.7 、38.0、39.2、39.7、41.7、41.9、49.0、50.7、 51.1、51.2、59.4、61.8、62.2、126.1、126.3 、126.6、126.7、128.3、128.5、128.7、129.0 、129.4、130.6、135.0、139.5、 142.7、167.6、170.0、170.5。 I.N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−アジド−5−(2−メチルフェニ ル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イ ルエタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、N−(t−ブチル)−2 −オキソ−3−ブロモ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニル−2,3, 4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イルエタン酸アミド38.7g( 82.1mmol)、乾燥ジメチルホルムアミド150mLおよびナトリウムア ジド6.4g(98.5mmol)を入れた。反応液を3.5日間80℃で加熱 し、冷却し、水中投入し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水およびブラインで 洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレーションを行った。酢酸エチルの4 0%ヘキサン溶液を溶離液として用いて、残留物のシリカゲルでのクロマトグラ フィーを行って、油状物13.8g(38%)を得た。それは極性の高い方のス ポットで、酢酸エチル/ヘキサン=1/1でRfが0.6の所望のシス体ジアス テレオマーであることがわかった。 1H NMR(δ、CDCl3):1.285(s,9H)、 2.2(m,2H)、2.33(s,3H)、2.7(m,1H)、3.3〜3 .5(2H)、3.60(ABq,JAB=15,Δν=215,2H)、4.5 5(m,1H)、4.95(m,1H)、5.60(bs,1H)、7.1〜7 .5(m,9H)。 13C NMR(δ、CDCl3):19.5、28.7、36.8、38.1 、41.4、48.4、51.1、61.2、61.5、126.1、126. 7、128.8、129.4、130.7、134.3、137.9、142. 6、167.6、172.4。 IR(KBr)cm-1):2110(N3)、1660(C=O)。 FAB質量スペクトル分析(mass Spectroscopy)(%):434(28(親 +1))、408(55)、207(68)、105(64)、91(100) 。 J.N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−アミノ−5−(2−メチルフェニ ル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イ ルエタン酸アミド N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−アジド−5−(2− メチルフェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼ ピン−1−イルエタン酸アミド13.7g(31.6mmol)のエタノール1 20mLおよび塩化メチレン60mL溶液について、10%パラジウム炭素3. 9g存在下に、水素圧42psiで36時間水素化を行った。反応液は、メタノ ールの30%酢酸エチル溶液で、Rf=0.30/0.15でヨウ化白金酸塩陽 性を示した。その反応液をエタノールおよび塩化メチレンでセライト濾過し、エ バポレーションを行って、メタノールの15%および30%酢酸エチル溶液を溶 離液として用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、泡状物12. 2g(95%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.13(1重線,9H)、2.0〜2.5 および3.9(多重線,6H)、2.28(s,3H)、3.4(m,1H)、 4.7(m,2H)、5.18(d,J=10,1H)、5.94(広い1重線 ,1H,N)、7.0〜7.3(m,9H)。 13C NMR(δ、CDCl3):19.6、28.6、37.3、38.7 、40.8、48.2、51.1、53.3、60.9、126.0、128. 6、128.8、129.8、 130.6、134.8、138.1、143.0、168.0、174.1。 K.シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−カルボメトキシフェニ ル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニル−2 ,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 窒素導入管および冷却管を取り付けた35mL丸底フラスコに、3−カルボメ トキシ安息香酸62mg(0.382mmol)、乾燥テトラヒドロフラン5m L、ジフェニルホスホリルアジド0.090mL(0.420mmol)および トリエチルアミン0.060mL(0.420mmol)を入れた。その反応液 を1時間還流させ、一時的に冷却し、N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−ア ミノ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニル−ヘキサヒドロアゼピン−1 −イルエタン酸アミド(上記実施例から得られた極性の高い方の異性体)150 mg(0.382mmol)を加え、還流を14時間続けた。反応液を冷却し、 濾過して、生成した少量のアミド副生成物を除去し、濾液のエバポレーションを 行った。ヘキサン/酢酸エチルを溶離液として用いて、残留物のシリカゲルでの ク ロマトグラフィーを行って、白色泡状物481mg(69%)を得た。それは直 接次の段階で使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.18(s,9H)、2.12(m,3H )、2.30(s,3H)、2.60(m,1H)、3.43(m,1H)、3 .61(ABq,JAB=16,Δν=229)、3.80(s,3H)、5.2 4(m,2H)、6.8〜8.0(m,16H)。 FAB質量スペクトル分析(%):585(親+1,22)、512(44) 、207(100)。 元素分析;C344045・1/2H2O 計算値:C 68.78、H 6.96、N 9.44。 実測値:C 69.02、H 6.84、N 9.22。 L.シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−カルボキシフェニル) ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニル−2,3 ,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、シス,シス−N−t−ブ チル−2−[3−((3−カルボメトキシフェニル)ウレイド)−2−オキソ− 5−(2−メチルフェニル) −7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル] エタン酸アミド433mg(0.74mmol)およびテトラヒドロフラン8m Lを入れた。その溶液を撹拌しながら、水酸化リチウム水和物156mg(3. 7mmol)の水4mL溶液を加え、次にメタノール4mLを加えて溶液を得た 。その反応液を室温で2.5日間撹拌し、0.5N塩酸中に投入し、沈殿を回収 した。メタノール/酢酸エチルを溶離液として用いて、その白色固体のシリカゲ ルでのクロマトグラフィーを行って、融点185℃(分解)の白色固体259m g(59%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.30(s,9H)、2.05(m,1H )、2.30(m,2H)、2.41(s,3H)、2.65(m,1H)、3 .60(m,1H)、3.64(ABq,JAB=16,Δν=191)、5.3 0(m,2H)、7.0〜8.5(m,16H)。 13C NMR(δ、CDCl3):19.6、28.7、37.6、39.3 、41.1、48.6、51.4、52.5、53.4、62.0、119.6 、122.4、126.0、126.4、128.9、129.1、129.2 、129. 5、129.7、130.5、134.9、137.8、140.7、143. 1、154.6、166.8、170.0、175.4。 IR(cm-1,KBr):1670(CO2H)および1640(CONR) 。 FAB質量スペクトル分析(%):571(親+1,17)、498(37) 、207(100)。 元素分析;C333845・3/4H2O 計算値:C 67.85、H 6.82、N 9.59。 実測値:C 67.99、H 6.78、N 9.22。 M.シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−(N−メタンスルホニ ル)カルボキサミドフェニル)−ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフ ェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1 −イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、シス,シス−N−t−ブ チル−2−[3−((3−カルボキシフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5− (2−メチルフェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒド ロ アゼピン−1−イル]エタン酸アミド100mg(0.18mmol)、メタン スルホンアミド18mg(0.19mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチ ルアミノプロピル)−カルボジイミド37mg(0.19mmol)、4−ジメ チルアミノピリジン24mg(0.19mmol)および塩化メチレン6mLを 入れた。その反応液を室温で18時間撹拌し、メタノール/塩化メチレンを溶離 液として用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、10%メタノー ル/塩化メチレンでのRfが0.4で融点175℃(分解)の標題生成物35m g(30%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.19(s,9H)、2.10(m,3H )、2.35(s,3H)、2.65(m,1H)、3.30(s,3H)、3 .65(m,1H)、3.73(ABq,JAB=17,Δν=189)、5.2 0(m,1H)、5.35(m,1H)、6.9〜7.6(m,15H)、8. 04(bs,1H,N)。 13C NMR(δ、CDCl3):19.7、29.0、39.9、40.0 、42.1、(この領域のピークは、メタノールによって不明瞭となっている) 、52.0、53.7、6 2.3、119.7、123.2、124.4、127.1、127.3、12 7.5、129.6、130.0、130.2、130.8、131.5、13 5.9、140.2、141.5、145.0、156.9、170.0、17 5.8(一つのC=Oシグナルは弱すぎて観察できなかった)。 IR(cm-1,KBr):1740(CO2R)および1640(CONR) 。 FAB質量スペクトル分析(%):648(親+1,10)、486(12) 、309(14)、155(52)、119(100)。 HRMS;C344256S(P+1): 計算値:648.2856。 実測値:648.2913。実施例2 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((N−ベンゼンスルホニル)カル ボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル)− 7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エ タン酸アミド ベンゼンスルホンアミドを用いて、実施例1Mと同様にして、収率62%で融 点110℃(分解)の標題化合物を得た。 FAB質量スペクトル分析(%):710(親+1,13)、637(20) 、207(100)、155(41)、119(85)。 元素分析;C394356S・5/4H2CO3: 計算値:C 61.40、H 5.82、N 8.89。 実測値:C 61.17、H 5.88、N 9.01。実施例3 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((N−ベンジルスルホニル)カル ボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル)− 7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エ タン酸アミド ベンジルスルホンアミドを用いて、実施例1Mと同様にして、収率81%で融 点185℃(分解)の標題化合物を得た。 FAB質量スペクトル分析(%):724(親+1,3)、155(74)、 135(76)、119(100)。 元素分析;C404556S・1/2H2CO3: 計算値:C 64.44、H 6.14、N 9.28。 実測値:C 64.71、H 5.82、N 9.47。実施例シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−(3−(N−2−トリルスルホニル )カルボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニ ル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イ ル]エタン酸アミド 2−トリルスルホンアミドを用いて、実施例1Mと同様にして、収率48%で 融点200℃(分解)の標題化合物を得た。 FAB質量スペクトル分析(%):724(親+1,18.5)、762(親 +K+,40)、746(親+Na+,70)、176(100)。 元素分析;C404556S: 計算値:C 66.37、H 6.27、N 9.67。 実測値:C 64.71、H 6.46、N 10.01。実施例5 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−(3−(N−トリフルオロメタンス ルホニル)カルボキサミド−フェニル)ウレ イド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニルヘキサヒドロ アゼピン−1−イル]エタン酸アミド トリフルオロメタンスルホンアミドを用いて、実施例1Mと同様にして、収率 44%で融点250℃(分解)の標題化合物を得た。 FAB質量スペクトル分析(%):740(親+K+,100)、207(5 5)、129(50)。 元素分析;C3438356S・3/4H2CO3: 計算値:C 55.78、H 5.32、N 9.36。 実測値:C 55.77、H 5.647、N 9.46。実施例6 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−(3−(N−5−テトラゾリル)カ ルボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル) −7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル] エタン酸アミド 5−アミノテトラゾールを用いて、実施例1Mと同様にして、収率33%で融 点310℃(分解)の標題化合物を得た。 FAB質量スペクトル分析(%):676(親+K+,17)、207(10 0)。 元素分析;C343994・2H2CO3・7/4H2O: 計算値:C 54.50、H 5.91、N 15.89。 実測値:C 54.30、H 5.61、N 16.27。実施例7 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−(3−(N−5−(2−トリフルオ ロメチル)−1,3,4−チアジアゾリル)カルボキサミドフェニル)ウレイド )−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル)−7−フェニルヘキサヒドロアゼ ピン−1−イル]エタン酸アミド 5−トリフルオロメチル−2−アミノ−3,4−チアジアゾールを用いて、実 施例1Mと同様にして、収率37%で融点180℃(分解)の標題化合物を得た 。 FAB質量スペクトル分析(%):722(親+1,1.5)、155(83 )、135(85)、119(100)。 元素分析;C3638374S: 計算値:C 59.91、H 5.31、N 13.58。 実測値:C 59.95、H 5.47、N 12.95。実施例8 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−(3−(N−2−チアゾリル)カル ボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メチルフェニル)− 7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エ タン酸アミド 2−アミノチアジアゾールを用いて、実施例1Mと同様にして、収率66%で 融点175℃(分解)の標題化合物を得た。 FAB質量スペクトル分析(%):653(親+1,30)、207(100 )。 元素分析;C364064S・1/2H2O: 計算値:C 65.33、H 6.24、N 12.70。 実測値:C 65.56、H 6.17、N 12.70。実施例9 A.5−(4−トリル),5−シクロヘキシルブチロラクトン 窒素導入管を取り付けた500mL丸底フラスコに、2−(4−トルイル)− プロピオン酸エチル(Org.Syn.Coll.Vol.2,81(1943)の方法によって相当 する酸のエステル化によ って得たもの)26.67g(0.121mol)および乾燥テトラヒドロフラ ン275mLを入れた。その溶液を3℃まで冷却し、シクロヘキシルマグネシウ ムクロリドの2N溶液66mL(0.133mol)を20分かけて滴下した。 その反応液を室温に戻し、3時間撹拌した。その反応液を塩化アンモニウム飽和 水溶液中に投入し、酢酸エチルで抽出した。有機層をさらに別の塩化アンモニウ ム水およびブラインによって洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、エバポレーシ ョンした。シリカゲルでヘキサン:酢酸エチル=8:1を展開溶媒とした場合に 、原料のRfは0.30であったのに対して、その生成物のRfは0.25であっ た。それを直接次の段階に使用した。 3−シクロヘキシル−3−(4−トリル)酪酸 得られた橙赤色油状物をトリフルオロ酢酸121mLに溶かし、加熱還流し、 トリエチルシラン58mL(0.364mol)を5時間かけて滴下した。還流 を3日間続け、反応液を水中投入し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および 重炭酸ナトリウム水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過 して、エバポレーションを行った。残留物を水酸化ナトリウム水溶液に取り、酢 酸エチルで洗浄してから塩酸で 酸性として、酢酸エチルで抽出し、乾燥して、エバポレーションを行った。得ら れた油状物は17.94g(57%)であった。 1H NMR(δ、CDCl3):0.6〜2.4(m,16H)、2.28( s,3H)、6.9〜7.2(m,4H)。 MS(%):260(親,22)、177(80)、131(100)、55 (45)、41(50)。 B.4−シクロヘキシル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト −1−オン 冷却管および窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、3−シクロ ヘキシル−3−(4−トリル)酪酸31.52g(121mmol)、ベンゼン 76mLおよび無水トリフルオロ酢酸29mL(206mmol)を入れた。反 応液を18時間還流させ、冷却し、濃縮した。残留物を水と酢酸エチルに分配し た。有機層を水、10%水酸化アンモニウム水溶液、水で洗浄してから乾燥し、 エバポレーションした。得られた油状物について、溶離液としてヘキサン/酢酸 エチルを用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、油状物5.20 g(18%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):0.9〜1.4(m,6H)、1.5〜1. 9(m,6H)、2.0〜2.2(m,2H)、2.33(s,3H)、2.5 〜2.8(m,2H)、7.1(m,1H)、7.25(m,1H)、7.80 (s,1H)。 13C NMR(δ、CDCl3):20.9、24.4、26.4、26.5 、30.5、31.9、35.1、40.0、43.7、127.5、127. 6、129.1、132.2、133.5、136.2、144.4、198. 9。 IR(cm-1,KBr):1682(C=O)。 MS(%):242(親,20)、160(100)。 HRMS;C1722O: 計算値:242.1665。 実測値:242.16562。 C.4−シクロヘキシル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト −1−オンオキシム 冷却管および窒素導入管を取り付けた125mL丸底フラスコに、4−シクロ ヘキシル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1−オン5.2 0g(21.49 mmol)、メタノール54mL、トリエチルアミン3.25g(32.23m mol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩2.22g(32.23mmol)を 入れた。反応液を室温で1.5日間撹拌し、エバポレーションし、酢酸エチルと 水で分配し、水層を新鮮な酢酸エチルで抽出した。有機層を混合したものを硫酸 ナトリウムで乾燥し、エバポレーションを行って、油状物を得た。その油状物を 直接用いた。 1H NMR(δ、CDCl3):0.9〜2.4(m,14H)、2.325 (s,3H)、2.80(m,2H)、6.98(m,1H)、7.07(m, 1H)、7.64(s,1H)。 13C NMR(δ、CDCl3):20.4、21.1、22.5、26.4 、31.0、32.0、38.9、44.5、124.9、129.4、129 .5、129.7、136.0、140.3、155.9。 MS(%):257(親,15)、174(100)。 HRMS;C1723NO: 計算値:257.1776。 実測値:257.17903。 D.5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−2−オン 窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、4−フェニル−6−メチ ル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1−オンオキシム5.52g(21 .48mmol)、1,2−ジクロロエタン140mL、ポリリン酸エチル55 gを入れた。その混合物を100℃油浴で30分間加熱し、冷却後水を加え、そ の混合物を終夜撹拌した。層を分液し、水層を塩化メチレンで洗浄した。混合し た有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、エバポレー ションを行った。残留物について、溶離液として塩化メチレン/酢酸エチルを用 いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、融点171〜173℃の固 体4.36g(79%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):0.6〜2.0(多重線,13H)、2.1 〜2.4(m,2H)、2.28(s,3H)、2.53(m,1H)、6.8 2(s,1H)、6.91(m,1H)、7.05(m,1H)、8.83(s ,1H,N)。 13C NMR(δ、CDCl3):20.8、26.3、2 6.4、26.5、31.0、31.7、32.5、32.7、38.8、45 .5、123.0、126.0、128.4、133.1、136.7、138 .0、176.3。 IR(cm-1,KBr):1670(C=O)。 MS(%):257(親,30)、174(100)。 元素分析;C1723NO: 計算値:C 79.33、H 8.96、N 5.38。 実測値:C 79.35、H 8.96、N 5.38。 E.3−ブロモ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、5−シクロヘキシル−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−2− オン4.36g(16.96mmol)、塩化メチレン46mLおよび5塩化リ ン3.48g(16.96mmol)を入れた。溶解させた後、乾燥ピリジン1 .44mL(17.81mmol)を加え、反応液を−78℃に冷却した。臭素 2.71mL(16.96mmol)を5分間かけて滴下し、反応液を−78℃ で10分間撹拌して から急速に温度上昇させて0℃とし、そして重亜硫酸ナトリウム飽和水溶液で反 応終了させた。数時間撹拌後、層を分液し、水層を塩化メチレンで洗浄した。混 合した有機層を水およびブラインで洗浄し、乾燥後エバポレーションした。残留 物について、溶離液として塩化メチレン/酢酸エチルを用いて、シリカゲルでの クロマトグラフィーを行って、泡状物5.61g(〜100%)を得た。その泡 状物を塩化メチレンおよびヘキサンで粉砕して、融点124〜148℃のジアス テレオマー混合物の固体を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):0.4〜2.0(m,12H)、2.29( s,3H)、2.4〜2.9(m,2H)、4.37および4.62(いずれも 多重線,1H,ジアステレオマー)、6.9〜7.1(m,3H)、8.67お よび8.82(いずれも1重線,1H,ジアステレオマー)。 13C NMR(δ、CDCl3):20.8、26.1、26.2、26.3 、26.4、30.3、32.0、32.1、32.3、、38.0、39.7 、42.7、43.9、45.0、47.3、48.2、48.8、123.6 、123.8、126.7、126.9、127.2、131.4、132. 2、132.3、135.9、137.1、137.2、137.9、169. 7、170.1。 IR(cm-1,KBr):1670(C=O)。 MS(%):336/338(100/95,Br79/Br81の親)、258 (75)。 元素分析;C1722BrNO: 計算値:C 61.05、H 6.59、N 4.16。 実測値:C 60.59、H 6.34、N 4.03。 HRMS;C1722BrNO: 計算値:335.0885。 実測値:335.09019。 F.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた125mL丸底フラスコに、3−ブロモ−5−シクロ ヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾア ゼピン−2−オン4.7g(13.97mmol)および乾燥テトラヒドロフラ ン70mLを入れた。その溶液を−78℃に冷却し、ナトリウムビスト リメチルシリルアミドの1Nテトラヒドロフラン溶液16.8mL(16.76 mmol)を加え、次にt−ブチルヨウドアセトアミド4.04g(16.76 mmol)の乾燥テトラヒドロフラン35mL溶液を15分間かけて滴下した。 反応液を10分間撹拌し、温度上昇させて、乾燥ジメチルスルホキシド35mL を加え、反応液を室温で14時間撹拌した。次に、その溶液を1N塩酸中に投入 し、酢酸エチルで抽出し、有機有機層を水、重亜硫酸ナトリウム飽和水溶液およ びブラインで洗浄し、乾燥後エバポレーションした。残留物について溶離液とし てヘキサン/酢酸エチルを用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って 、2種類のジアステレオマーを得た。極性の低い方の異性体は2.16g(収率 34%)得られ、融点は183〜186℃であり、極性の高い方の異性体は3. 16g(収率50%)得られ、融点は206.5〜207.5℃であった。 極性が低い方の異性体(シス体): 1H NMR(δ、CDCl3):0.4〜2.0(m,14H)、1.36( s,9H)、2.305(s,3H)、2.36(m,1H)、2.59(m, 2H)、4.05(ABq, JAB=14,Δν=372,2H)、4.59(dd,J=8,12,1H)、 6.24(bs,1H)、6.8〜7.2(m,3H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、26.0、26.1、26.2 5、28.7、32.2、32.5、40.2、42.5、47.5、49.8 、51.5、55.8、125.2、128.2、131.2、132.9、1 38.7、141.2、167.6、168.7。 IR(cm-1,KBr):1682、1658(C=O)。 MS(%):449/451(70/65,Br79/Br81の親)、376/ 378(100/95)。 元素分析;C2333BrN22: 計算値:C 61.47、H 7.40、N 6.23。 実測値:C 61.33、H 7.56、N 5.82。 HRMS:C2333BrN22: 計算値:448.1725。 実測値:448.17405。 極性が高い方の異性体(トランス体): 1H NMR(δ、CDCl3):0.6〜1.9(m,1 1H)、1.33(s,9H)、2.05(m,1H)、2.31(s,3H) 、2.62(m,2H)、4.26(ABq,JAB=14,Δν=23,2H) 、4.2(m,1H)、6.24(bs,1H)、7.0〜7.2(m,3H) 。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、26.0、26.3、26.4 、28.7、30.3、32.0、37.7、43.5、45.5、48.2、 51.4、54.9、124.2、125.9、128.4、133.1、13 7.7、141.8、167.2、168.7。 IR(cm-1,KBr):1660(C=O)。 MS(%):449/451(72/68,Br79/Br81の親)、376/ 378(100/95)。 元素分析;C2333BrN22: 計算値:C 61.47、H 7.40、N 6.23。 実測値:C 61.44、H 7.38、N 5.93。 G.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた125mL丸底フラスコに、N−t −ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2 ,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン 酸アミド(極性の高い方のトランス異性体)3.11g(6.93mmol)、 ナトリウムアジド0.54g(8.31mmol)および乾燥ジメチルホルムア ミド17mLを入れた。その反応液を80℃で6時間加熱し(長時間加熱を行う と、望ましくないトランス異性体への異性化が生じる)、冷却後、酢酸エチルと 水の間で分配を行った。水層をさらに酢酸エチルで抽出し、混合した有機層を水 で4回、ブラインで1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥してエバポレーションを 行った。残留物について溶離液としてヘキサン/酢酸エチルを用いて、シリカゲ ルでのクロマトグラフィーを行って、融点166〜169℃の白色固体として標 題生成物を2.065g(72.5%)得た。 1H NMR(δ、CDCl3):0.4〜2.0(m,12H)、1.36( s,9H)、2.22(m,1H)、2.30(s,3H)、2.40(m,2 H)、3.88(dd,J=6,12,1H)、4.05(ABq,JAB=14 ,Δν=384,2H)、6.31(bs,1H)、6.8〜6.9 (m,2H)、7.24(s,1H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、26.0、26.1、26.2 、28.7、32.2、32.5、36.6、40.3、47.2、51.5、 55.1、58.5、125.1、128.1、131.1、133.2、13 8.7、140.5、167.7、171.0。 IR(cm-1,KBr):2110(N3)、1678、1658(C=O) 。 FAB質量スペクトル分析(%):412(親+1,83)、386(67) 、339(100)、144(76)。 元素分析;C233352: 計算値:C 67.13、H 8.08、N 17.02。 実測値:C 66.87、H 7.82、N 16.75。 H.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メ チル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル ]エタン酸アミド2.0 65g(5.02mmol)を、エタノール50mLに溶かし、水素圧45ps iで10%パラジウム炭素413mgで3日間処理した。触媒を濾去し、反応液 を濃縮すると、融点177〜180℃の白色泡状物1.86g(96%)が得ら れた。 1H NMR(δ、CDCl3):0.4〜2.0(m,13H)、1.36( s,9H)、2.28(s,3H)、2.3〜2.5(m,2H)、3.47( dd,J=7,12,1H)、4.03(ABq,JAB,=15,Δν=378 ,2H)、6.23(bs,1H)、6.87(m,2H)、7.24(s,1 H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、26.1、26.2、26.3 、28.7、32.3、32.6、40.3、41.1、47.9、50.9、 51.4、54.9、124.8、127.6、131.0、134.2、13 8.1、141.0、168.1、176.2。 IR(cm-1,KBr):1666(C=O)。 FAB質量スペクトル分析(%):387(親+2,100)、313(97 )。 HRMS;C233532: 計算値:385.2721。 実測値:385.27157。 I.N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)− 2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 冷却管および窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、3−(N− トリフェニルメチル)テトラゾリル安息香酸740mg(1.71mmol)、 ジフェニルホスホリルアジド514mg(1.87mmol)、トリエチルアミ ン189mg(1.87mmol)および乾燥ベンゼン10mLを入れた。加熱 および乾燥テトラヒドロフラン2mLの添加によって得られた溶液を3時間還流 させ、冷却後、N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−シクロヘキ シル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピ ン−1−イル]エタン酸アミド600mg(1.56mmol)を加えた。反応 液を15時間還流させ、冷却後、溶離液として酢酸エチル/塩化メチレンを用い て、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、白色泡状物として標題生成物 を38 8mg(31%)得た。その泡状物をメタノール中で1.5時間加熱還流し、冷 却後エバポレーションを行い、塩化メチレン/イソプロピルエーテルを用いて粉 砕を行って、融点220〜230℃の白色固体184mg(68%)を得た。 13C NMR(δ、CDCl3):21.1、22.8、26.3、26.4 、28.7、32.4、32.5、32.6、40.2、40.3、47.7、 52.2、54.1、68.4、121.7、123.9、126.9、127 .7、128.3、128.4、128.7、129.4、131.6、133 .6、138.9、140.3、154.9、167.4、167.5。 FAB質量スペクトル分析(%):573(24,親+1)、500(37) 、313(38)、243(100)、197(73)、132(85)。 元素分析;C314083・1/2H2O: 計算値:C 64.01、H 7.10、N 19.26。 実測値:C 64.07、H 7.10、N 19.48。実施例10 A.8−メチル−1−ナフトール 公知(J.Chem.Soc.,C,(1966)523)の8−ヒドロキシメチル−1−ナフ トールから、水素圧45psiにて、エタノール中の0.1等量の20%水酸化 パラジウム炭素(パールマン(Pearlmann)触媒)を用いて4時間水素化分解す ることによって、定量的に、融点56〜59℃の標題化合物を得た。 B.4−フェニル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1− オンおよび4−フェニル−8−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト− 1−オン Koptyug,V.A.およびAndreeva,T.P.,Zh,Oragnich.Khim.,7,2398-2403 (1971)からの実施例30に記載の方法を用いて8−メチル−1−ナフトールか ら標題化合物を得た。それらの生成物について、溶離液としてヘキサン/酢酸エ チルを用いてシリカゲルでのクロマトグラフィーを行うことで分離して、別々に メタノールから結晶化させた。メタノール中で成長させた両化合物の単結晶のX 線解析により、その2つの異性体の構造を確認した。 7−メチル異性体:融点72〜74℃。 1H NMR(δ、CDCl3):2.2〜2.8(m,4H)、2.36(s ,3H)、4.25(m,1H)、6.8 〜7.4および7.90(m,8H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、32.0、36.8、45.0 、126.7、126.9、127.2、128.4、128.6、129.5 、132.6、134.6、143.5、143.9、198.4。 IR(cm-1,KBr):1681(C=O)。 MS(%):236(親,100)、194(70)、165(50)。 元素分析;C1716O: 計算値:C 86.40、H 6.82。 実測値:C 86.39、H 6.76。 8−メチル異性体:融点60〜63℃。 1H NMR(δ、CDCl3):2.2〜2.7(m,4H)、2.68(s ,3H)、4.28(m,1H)、6.8〜7.3(m,8H)。 13C NMR(δ、CDCl3):23.4、31.2、38.1、46.1 、126.6、126.8、127.8、128.6、131.0、131.6 、132.4、141.2、144.1、147.3、200.0。 IR(cm-1,KBr):1680(C=O)。 MS(%):236(親,100)、208(85)、165(50)。 元素分析;C1716O: 計算値:C 86.40、H 6.82。 実測値:C 86.77、H 6.66。 以後の合成については、4−フェニル−7−メチル−1,2,3,4−テトラ ヒドロナフト−1−オンを用いて、実施例9記載の方法に従って実施した。 C.4−フェニル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1− オンオキシム 融点143〜146℃、収率72% 元素分析;C1717NO: 計算値:C 81.24、H 6.82、N 5.57。 実測値:C 81.11、H 7.02、N 5.51。 D.5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン−2−オン 融点230〜234℃、収率28.5% 元素分析;C1717NO: 計算値:C 81.24、H 6.82、N 5.57。 実測値:C 81.25、H 6.89、N 5.54。 E.3−ブロモ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 融点228〜232℃、収率46% 元素分析;C1716NOBr・1/4H2O: 計算値:C 61.00、 H 4.97、N 4.18。 実測値:C 61.07、H 5.01、N 4.38。 F.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−フェニル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド 融点227〜230℃、収率36% HRMS;C232722Br: 計算値:442.1249。 実測値:442.12321。 G.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド シリカゲルでクロマトグラフィーを行って単離したシス・ジ アステレオマーは融点112〜115℃で、収率56% 元素分析;C232752: 計算値:C 68.13、H 6.71、N 17.27。 実測値:C 68.40、H 6.82、N 17.12。 H.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド 融点170〜180℃、収率75% HRMS;C232932: 計算値:379.2253。 実測値:379.2267。 I.N−t−ブチル2−[3−(3−カルボメトキシフェニル)ウレイド−2 −オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H− (1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 冷却管および窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、3−カルボ メトキシ安息香酸475mg(2.64mmol)、トリエチルアミン293m g(2.90mmol)、乾燥ベンゼン18mL、ジフェニルホスホリルアジド 798m g(2.90mmol)を入れた。反応液を1時間還流させ、冷却後、N−t− ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4 ,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 1.00g(2.64mmol)を加えた。反応液を14時間還流させ、冷却後 、エバポレーションし、溶離液として酢酸エチル/塩化メチレンを用いて、シリ カゲルでクロマトグラフィーを行うことで、白色泡状物としての標題生成物95 1mg(65%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):0.6〜2.0(m,12H)、1.12( t,J=7,3H)、1.20(t,J=7,3H)、2.24(m,1H)、 2.32(m,1H)、2.95(dd,J=4,10,1H)、3.98(m ,2H)、4.15(m,2H)、6.9〜7.2(m,5H)。 13C NMR(δ、CDCl3):13.9、14.1、26.4、26.5 、31.1、31.2、32.0、43.3、49.7、50.3、61.0、 61.2、126.3、128.2、128.5、142.6、169.4、1 69.6。 IR(cm-1,KBr):1738(C=O)。 MS(%):346(親,12)、160(100)、114(60)、28 (59)。 HRMS;C21304: 計算値:346.2136。 実測値:346.21838。 J.N−t−ブチル2−[3−(3−カルボキシフェニル)ウレイド−2−オ キソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、N−t−ブチル2−[3 −(3−カルボメトキシフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8− メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イ ル]エタン酸アミド920mg(1.65mmol)およびテトラヒドロフラン 16mLを入れた。その溶液を撹拌しながら、水酸化リチウム347mg(8. 27mmol)の水8mL溶液を加え、次にメタノール8mLを加えて溶液を得 た。その反応液を室温で18時間撹拌し、0.5N塩酸中に投入し、沈殿を濾取 し、水洗し、乾燥して、融点270〜273℃の白色固体79 7mg(89%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):0.6〜2.0(m,12H)、1.12( t,J=7,3H)、1.20(t,J=7,3H)、2.24(m,1H)、 2.32(m,1H)、2.95(dd,J=4,10,1H)、3.98(m ,2H)、4.15(m,2H)、6.9〜7.2(m,5H)。 13C NMR(δ、CDCl3):13.9、14.1、26.4、26.5 、31.1、31.2、32.0、43.3、49.7、50.3、61.0、 61.2、126.3、128.2、128.5、142.6、169.4、1 69.6。 IR(cm-1,KBr):1738(C=O)。 MS(%):346(親,12)、160(100)、114(60)、28 (59)。 HRMS;C21304 計算値:346.2136。 実測値:346.21838。 K.N−t−ブチル2−[3−(3−(N−ベンゼンスルホニル)カルボキサ ミドフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4 ,5−テトラヒドロ−1 H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、N−t−ブチル2−[3 −(3−カルボキシフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド100mg(0.184mmol)、ベンゼンスルホンアミド3 2mg(0.203mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ ル)カルボジイミド39mg(0.203mmol)、4−ジメチルアミノピリ ジン25mg(0.203mmol)および塩化メチレン6mLを入れた。その 反応液を室温で16時間撹拌し、水中投入し、酢酸エチルで抽出した。有機層を 水、希塩酸、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレー ションを行った。残留物について、メタノール/塩化メチレンを溶離液として用 いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、ガラス状固体として標題生 成物を得た。それを塩化メチレン/イソプロピルエーテルを用いて粉砕して、融 点190〜210℃の生成物を23mg(20%)得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.09(s,9H)、 2.34(s,3H)、2.92(m,2H)、3.31(ABq,JAB=16 ,Δν=124,2H)、4.28(m,1H)、4.82(m,1H)、5. 42(m,1H)、6.6〜7.8(m,15H)、8.10(d,J=8,1 H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、28.6、29.7、37.5 、43.9、49.7、51.9、53.4、118.7、122.4、123 .6、125.7、126.2、126.6、128.3、128.4、128 .5、128.7、128.8、130.5、131.4、133.2、135 .1、138.7、139.6、139.9、140.8、142.1、155 .6、165.4、166.8、174.7。 IR(cm-1,KBr):1643、1679(C=O)。 MS(%):682(親+1,17)、609(43)、307(45)、2 51(47)、234(87)、208(100)、91(43)。 元素分析;C373956S・1/2H2O: 計算値:C 64.33、H 5.84、N 10.14。 実測値:C 64.36、H 5.86、N 10.09。実施例11 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−メタンスルホニル)カルボキサミドフ ェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5− テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド メタンスルホンアミドを用いて、実施例10Kに記載の方法と同様にして融点 190〜210℃の標題化合物を収率20%で得た。 HRMS:C323755SNa 計算値:642.2355。 実測値:642.24129。実施例12 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−トリフルオロメタンスルホニル)カル ボキサミドフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2, 3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸 アミド トリフルオロメタンスルホンアミドを用いて、実施例10Kに記載の方法と同 様にして融点262〜272℃の標題化合物を収率96%で得た。 元素分析;C323456SF3・5/4H2O・1/2H2CO3: 計算値:C 53.68、H 5.20、N 9.63。 実測値:C 53.70、H 5.09、N 9.56。実施例13 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−(2−トリル)スルホニル)カルボキ サミドフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3, 4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミ (2−トリル)スルホンアミドを用いて、実施例10Kに記載の方法と同様に して融点165〜175℃の標題化合物を収率89.5%で得た。 元素分析;C384156S・5/4H2O: 計算値:C 63.54、H 6.10、N 9.75。 実測値:C 63.74、H 6.14、N 9.50。実施例14 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−エタンスルホニル)カルボキサミドフ ェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5− テトラヒドロ−1H−(1) ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド エタンスルホンアミドを用いて、実施例10Kに記載の方法と同様にして融点 180〜190℃の標題化合物を収率20.5%で得た。 元素分析;C333956S・H2O: 計算値:C 60.81、H 6.34、N 10.74。 実測値:C 61.06、H 6.31、N 10.16。実施例15 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−ベンジルスルホニル)カルボキサミド フェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5 −テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド ベンジルスルホンアミドを用いて、実施例10Kに記載の方法と同様にして融 点160〜170℃の標題化合物を収率74%で得た。 元素分析;C384156S・2/3H2O: 計算値:C 64.48、H 6.03、N 9.89。 実測値:C 64.50、H 6.05、N 9.73。実施例16 N−t−ブチル 2−[3−(3−テトラゾリルフェニル)ウレイド−2−オ キソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 冷却管および窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、3−テトラ ゾリルアニリン塩酸塩(EP 514133 A1に記載の方法により製造)1 35mg(0.686mmol)、トリエチルアミン0.12mL(1.2mm ol)、トリホスゲン67mg(0.277mmol)および乾燥テトラヒドロ フラン13mLを0℃で入れた。追加のトリエチルアミン0.22mLを加え、 その反応液を室温で30分間撹拌した。その反応液を撹拌しながら、N−t−ブ チル2−(3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4, 5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸アミド2 00mg(0.527mmol)の乾燥テトラヒドロフラン2mL溶液を加えた 。その反応液を室温で3時間撹拌後、酢酸エチル及び20%酢酸水溶液で希釈し 、層を分液し、有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで 乾燥後、エバポレーションした。その残留物について溶離液としてメタノール/ 酢酸エチルを用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、融点228 〜238℃の白色固体を81mg(27%)得た。 13C NMR(δ、CDCl3):21.8、29.3、38.4、45.2 、51.1、54.3、63.5、118.3、122.0、122.1、12 6.5、127.5、127.6、129.5、130.8、131.9、13 6.7、140.3、143.4、157.0、164.5、169.9。 IR(cm-1,KBr):1645(C=O)。 FAB質量スペクトル分析(%):567(68,親+1)、589(32, 親+Na+)、494(100)、307(54)、208(60)。 HRMS;C313583 計算値:567.2832。 実測値:567.28364。実施例17 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−(5−テトラゾリ ル))カルボキサミドフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メ チル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル ]エタン酸アミド 5−アミノテトラゾールを用いて、実施例10Kに記載の方法と同様にして融 点225〜235℃の標題化合物を収率75%で得た。 元素分析;C323594: 計算値:C 63.04、H 5.79、N 20.68。 実測値:C 62.78、H 6.14、N 19.84。実施例18 N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)−2− オキソ−5−ベンジル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−( 1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド A.3−ベンジル−3−(4−トリル)酪酸 実施例9に記載の方法で、黄色油状物として標題化合物を得て、それを次の段 階で直接使用した。 B.4−ベンジル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1− オン 実施例9に記載の方法で、黄色油状物として標題化合物を得て、それを直接オ キシムに変換した。 C.4−ベンジル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1− オンオキシム 実施例9に記載の方法で、淡黄色固体として収率60%で標題化合物を得た。 HRMS;C1723NO 計算値:257.1776。 実測値:257.17903。 D.5−ベンジル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9に記載の方法で、収率79%で融点143〜145℃の標題化合物を 得た。 元素分析;C1819NO: 計算値:C 81.47、H 7.22、N 5.28。 実測値:C 81.22、H 7.33、N 4.95。 E.3−ブロモ−5−ベンジル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9に記載の方法で、収率82%で融点197〜200 ℃の標題化合物を得た。 元素分析;C1818BrNO・1/4H2O: 計算値:C 61.99、H 5.35、N 4.01。 実測値:C 61.96、H 5.32、N 3.81。 F.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−ベンジル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で製造した粗反応生成物を塩化メチレン/イソプロピル エーテルから結晶化させて、収率52%で融点167〜170℃の極性の高い方 の異性体である標題化合物を得た。 元素分析;C2429BrN22・1/4H2O: 計算値:C 62.41、H 6.44、N 6.06。 実測値:C 62.32、H 6.51、N 6.12。 G.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−ベンジル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、収率70%で融点169〜172℃の標題化合物を 固体として得た。 元素分析;C242952・1/4H2O: 計算値:C 67.98、H 7.01、N 16.52。 実測値:C 68.12、H 6.97、N 16.35。 H.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−ベンジル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、収率約100%で融点155〜165℃の標題化合 物を得た。 HRMS;C243132: 計算値:393.2409。 実測値:393.24427。 I.N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)− 2−オキソ−5−ベンジル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、収率50%で融点230〜235℃の標題化合物を 白色固体として得た。 13C NMR(δ、CDCl3):20.5、28.1、38.9、41.1 、43.0、49.9、51.5、53.7、 116.7、120.6、120.7、124.1、125.1、125.5、 126.1、127.8、128.1、128.3、128.8、129.5、 130.8、133.3、138.4、139.3、140.0、140.4、 155.3、168.0、173.5。 FAB質量スペクトル分析(%):603(50,親+Na+)、508(3 0)、321(33)、248(36)、144(52)、91(100)。 元素分析;C323683・1/2H2O: 計算値:C 65.18、H 6.32、N 19.00。 実測値:C 65.12、H 6.40、N 18.81。実施例19 N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)−2− オキソ−5−イソプロピル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド A.3−イソプロピル−3−(4−トリル)酪酸 実施例9に記載の方法で、油状物として標題化合物を得て、それを次の段階で 直接使用した。 HRMS;C21304 計算値:346.2136。 実測値:346.21838。 B.4−イソプロピル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト− 1−オン 実施例9に記載の方法で、2段階での収率18%にて、油状物として標題化合 物を得た。 HRMS;C1418O 計算値:202.1353 実測値:202.13701。 5−イソプロピル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン−2−オンの合成 C.4−イソプロピル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト− 1−オンオキシム 実施例9に記載の方法で、収率100%で融点90〜92℃の標題化合物を得 た。 元素分析;C1410NO: 計算値:C 77.38、H 8.81、N 6.44。 実測値:C 77.44、H 8.83、N 6.69。 D.5−イソプロピル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H− (1)ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9に記載の方法で、収率56%で融点141.5〜143.5℃の標題 化合物を得た。 元素分析;C1419NO・1/8H2O: 計算値:C 76.59、H 8.84、N 6.38。 実測値:C 76.94、H 8.97、N 6.17。 E.3−ブロモ−5−イソプロピル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒ ドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9に記載の方法で、収率85%で融点138〜143℃の標題化合物を 得た。 元素分析;C1418BrNO: 計算値:C 56.77、H 6.12、N 4.73。 実測値:C 56.73、H 6.36、N 4.52。 F.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−イソプロピル−8− メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イ ル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、ジアステレオマー混合物について、 ヘキサン/酢酸エチルを溶離液として用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィ ーを行うことによって分離して、収率35%で融点176〜179℃の極性の低 い方の異性体と、収率51%で融点161〜164℃の極性の高い方の異性体を 得た。 極性の低い方の異性体 元素分析;C2029BrN22: 計算値:C 58.68、H 7.14、N 6.84。 実測値:C 58.77、H 7.33、N 6.74。 極性の高い方の異性体 元素分析;C2029BrN22・1/4H2O: 計算値:C 58.04、H 7.18、N 6.77。 実測値:C 58.05、H 7.24、N 6.73。 G.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−イソプロピル−8− メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イ ル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、収率74.5%で融点157〜159℃の標題化合 物を得た。 元素分析;C202952・1/4H2O: 計算値:C 63.89、H 7.91、N 18.63。 実測値:C 63.99、H 7.74、N 18.45。 H.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−イソプロピル−8− メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イ ル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、泡状物として、収率100%で融点100〜120 ℃の標題化合物を得た。 HRMS:C203132: 計算値:345.2416。 実測値:345.23982。 I.N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)− 2−オキソ−5−イソプロピル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ− 1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、収率59%で融点235〜240℃の標題化合物を 得た。 13C NMR(δ、CDCl3):20.9、21.0、21.8、28.4 、28.5、29.5、29.6、30.2、30.8、30.9、37.4、 38.1、50.4、51.7、53.9、54.1、116.9、121.0 、121. 2、124.1、124.3、125.2、125.4、128.1、128. 2、129.5、129.6、129.7、130.5、131.5、131. 6、133.9、134.0、138.5、138.6、140.0、140. 1、140.2、155.2、155.8、166.3、167.7、167. 8、172.8、174.1。 FAB質量スペクトル分析(%):555(28,親+Na+)、445(4 0)、273(50)、200(66)、174(65)、132(100)。 元素分析;C283683・1/4CO2: 計算値:C 62.41、H 6.67、N 20.61。 実測値:C 62.55、H 6.90、N 20.35。実施例20 N−t−ブチル2−[3−(3−テトラゾリルフェニル)ウレイド−2−オキ ソ−5−(4−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H− (1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドの合成 A.4,4−ジ(4−トリル)−3−ブテン酸 冷却管および窒素導入管を取り付けた500mL丸底フラス コに、4,4’−ジメチルベンゾフェノン29.7g(141mmol)および t−ブタノール141mLを入れて溶液とし、次にカリウムt−ブトキシド17 .4g(155mmol)およびコハク酸ジエチル29.5g(170mmol )を加えた。反応液を18時間還流させ、冷却し、6N塩酸によって酸性として から、水中投入し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後エ バポレーションし、残留物を氷酢酸200mLに取った。その液を48%臭化水 素酸によって処理し、36時間還流させた。反応液を冷却し、水と酢酸エチルの 間で分配させ、混合した有機層を水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで 乾燥後、エバポレーションした。残留物について、塩化メチレン/メタノールを 溶離液として用いてシリカゲルでのクロマトグラフィーを行うことによって、5 %メタノール/塩化メチレンを展開溶媒としてシリカゲルでRfが0.25の低 融点の標題化合物を25.0g(66%)得た。その材料を、次の段階に直接使 用した。 B.4,4−ジ(4−トリル)酪酸 上記段階で得られた油状物に対して、水素圧25psiで10%パラジウム炭 素5gを用いて、酢酸エチル150mL中で 1.5時間、水素化を行ったところ、溶離液として塩化メチレン/メタノールを 用いたシリカゲルでのクロマトグラフィーによって、油状物19g(75%)が 得られた。 HRMS;C18202 計算値:268.1458。 実測値:268.14445。 C.4−(4−トリル)−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト −1−オン 実施例9Bに記載の方法で、融点90〜92℃の固体として標題化合物を収率 49%で得た。 元素分析;C1820O: 計算値:C 86.36、H 7.25。 実測値:C 86.32、H 7.27。 これ以降の段階は、実施例9と同様にして行った。 D.4−(4−トリル)−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト −1−オンオキシム 融点174〜177℃、収率74%。 元素分析;C1819NO: 計算値:C 81.47、H 7.22、N 5.28。 実測値:C 81.45、H 7.19、N 5.11。 E.5−(4−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−2−オン 融点218〜220℃、収率73%。 元素分析;C1819NO: 計算値:C 81.47、H 7.22、N 5.28。 実測値:C 81.14、H 7.00、N 5.21。 F.3−ブロモ−5−(4−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 融点195〜201℃、収率87%。 元素分析;C1818NOBr・1/2H2O: 計算値:C 61.20、H 5.42、N 3.97。 実測値:C 61.48、H 5.13、N 3.92。 G.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−(4−トリル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 融点181〜183℃の極性の高い方の異性体、収率63%。 元素分析;C242922Br: 計算値:C 63.02、H 6.39、N 6.12。 実測値:C 63.11、H 6.37、N 6.10。 H.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−(4−トリル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 融点195〜196.5℃、収率49%。 元素分析;C242952: 計算値:C 68.71、H 6.97、N 16.69。 実測値:C 68.82、H 6.93、N 16.67。 I.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−(4−トリル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 融点273〜276℃、収率31%。 元素分析;C243132・H2CO3: 計算値:C 66.57、H 7.26、N 9.32。 実測値:C 66.39、H 7.46、N 9.61。 J.N−t−ブチル2−[3−(3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)−2 −オキソ−5−(4−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ− 1H−(1)ベンゾアゼ ピン−1−イル]エタン酸アミド 融点223〜230℃、収率39%。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、21.2、28.8、43.5 、50.8、51.9、54.4、119.2、122.5、124.8、12 6.1、128.8、129.0、129.6、129.7、130.8、13 5.1、136.3、137.6、139.4、140.5、140.6、15 4.3、155.1、167.5、175.5。 FAB質量スペクトル分析(%):581(54,親+1)、508(100 )、321(42)、248(60)、222(98)。 元素分析;C323683・1/3H2O: 計算値:C 65.51、H 6.30、N 19.10。 実測値:C 65.40、H 6.48、N 18.94。実施例21 N−t−ブチル2−[3−(3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)−2−オ キソ−5−フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドの合成 A.3−(4−エチルベンゾイル)プロピオン酸 冷却管および窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、無水コハク 酸20g(200mmol)、塩化アルミニウム53.2g(400mmol) およびエチルベンゼン83mLを入れた。その反応液を85℃で12時間加熱し 、冷却後、水で反応停止し、6N塩酸で酸性とした。その混合物を酢酸エチルで 抽出し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーションを行った。残留物 を塩化メチレン/ヘキサンと最後にヘキサンで洗浄して、固体24.3g(59 %)を得た。その固体を直接次の段階に使用した。 B.4−(4−エチルフェニル)酪酸 冷却管および窒素導入管を取り付けた500mL丸底フラスコに、3−(4− エチルベンゾイル)プロピオン酸41.2g(200mmol)、削り状亜鉛8 2.4g(400mmol)から調製した活性化亜鉛および塩化第2水銀8.2 gの水125mLおよび濃塩酸8mL溶液、水77mL、濃塩酸177mL、な らびにトルエン100mLを入れた。さらに濃塩酸50mLを2回加えながら、 その混合物を60時間還流させ、冷却後、分液を行った。有機層を3N水酸化ナ トリウム水溶液中に 抽出し、次にその水溶液を酸性として、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナ トリウムで乾燥し、エバポレーションして、融点70〜72℃の標題化合物を2 8.9g(75%)得た。 元素分析;C12162: 計算値:C 74.97、H 8.39。 実測値:C 75.00、H 8.23。 C.7−エチル−1−テトラロン 実施例9Bと同様にして、標題化合物の油状物17.9g(68%)を得た。 HRMS;C1214O: 計算値:174.1045。 実測値:174.10316。 D.7−エチル−1−アセトキシナフタレン 冷却管および窒素導入管を取り付けた250mL丸底フラスコに、7−エチル −1−テトラロン17.9g(103mmol)、p−トルエンスルホン酸1. 96g(10mmol)および酢酸イソプロペニル125mLを入れた。反応液 を18時間還流後、冷却し、2,3−ジシアノ−5,6−ジクロロベンゾキノン 46.76g(206mmol)を加えた。発熱が鎮 静した後、反応液を2時間還流させて、冷却した。得られた沈殿を酢酸エチルを 用いて濾去し、濾液を希水酸化ナトリウム、希塩酸および水で洗浄し、硫酸ナト リウムで乾燥後、エバポレーションした。残留物について、ヘキサン/酢酸エチ ルを溶離液として用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、油状物 11.47g(52%)を得た。その油状物を直接次の段階に使用した。 MS(%):214(親,38)、172(100)、157(39)、43 (30)。 IR(cm-1,KBr):1767(C=O)。 以後の段階は、実施例10に従う。 E.4−フェニル−7−エチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト−1− オン 実施例10Bに記載の方法で、油状物として標題化合物を収率41%で得た。 HRMS;C1818O: 計算値:250.1353。 実測値:250.13337。 F.4−フェニル−7−エチル−1,2,3,4−テトラヒ ドロナフト−1−オンオキシム 融点120〜122℃、収率100%。 元素分析;C1819NO: 計算値:C 81.47、H 7.22、N 5.28。 実測値:C 81.45、H 7.17、N 5.23。 G.5−フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1 )ベンゾアゼピン−2−オン 融点190〜193℃、収率66%。 元素分析;C1819NO: 計算値:C 81.47、H 7.22、N 5.28。 実測値:C 81.56、H 7.16、N 5.32。 H.3−ブロモ−5−フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 融点231〜235℃、収率76%。 元素分析;C1818NOBr: 計算値:C 62.80、H 5.27、N 4.07。 実測値:C 62.45、H 5.11、N 3.95。 I.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−フェニル−8−エチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 融点211〜213℃、収率66%。 元素分析;C242922Br: 計算値:C 63.02、H 6.39、N 6.12。 実測値:C 63.14、H 6.60、N 6.12。 J.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−フェニル−8−エチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド シス異性体で、融点124〜127℃、収率73%。 元素分析;C242952: 計算値:C 68.71、H 6.97、N 16.69。 実測値:C 68.75、H 6.72、N 16.59。 K.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−8−エチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル] エタン酸アミド 融点68〜78℃、収率100%。 HRMS;C243132: 計算値:393.2409。 実測値:393.24513。 L.N−t−ブチル2−[3−(3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)−2 −オキソ−5−フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H− (1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例9と同様にして、融点250〜256℃の標題化合物を収率58%で得 た。 元素分析;C323683・1/2H2O: 計算値:C 65.18、H 6.32、N 19.00。 実測値:C 65.19、H 6.51、N 18.85。実施例22 N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)−2− オキソ−5−(2−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1 H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド を、実施例9と同様にし て合成した。 A.5−(4−トリル),5−(2−トリル)ブチロラクトン 実施例9と同様にして油状物を得、それを直接用いて、やはり油状物の3−シ クロヘキシル−3−(4−トリル)酪酸を得 た。それを直接次の段階に用いた。 B.4−(2−トリル)−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト −1−オン 実施例9に記載の方法で、ヘキサン/酢酸エチルを用いた、シリカゲルでのク ロマトグラフィーによって、5−(4−トリル)−6−メチルテトラロン異性体 から所望の異性体を分離して、油状物として標題化合物を得た。この段階までの 総収率は3%であった。 HRMS;C1818O: 計算値:250.1353。 実測値:250.13444。 C.4−(2−トリル)−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフト −1−オンオキシム 実施例9と同様にして、低融点固体として収率 %で標題化合物を得た。p2 79。 D.5−(2−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9と同様にして、融点215〜219℃の標題化合物を収率30%で得 た。 元素分析;C1819NO・1/4H2O: 計算値:C 80.11、H 7.28、N 5.19。 実測値:C 80.25、H 7.36、N 5.09。 HRMS;C1819NO: 計算値:265.1462。 実測値:265.14476。 E.3−ブロモ−5−(2−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9と同様にして、融点200〜205℃の標題化合物を収率79%で得 た。 元素分析;C1818BrNO: 計算値:C 62.80、H 5.27、N 4.07。 実測値:C 62.948、H 5.19、N 3.72。 F.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−(2−トリル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 実施例9と同様にして合成し、塩化メチレン/ヘキサンからの結晶化によって 所望のトランス体を分離して、融点219〜 221℃の標題化合物を収率86%で得た。 元素分析;C2429BrN22・1/4H2O: 計算値:C 62.41、H 6.44、N 6.06。 実測値:C 62.34、H 6.50、N 5.96。 G.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−(2−トリル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 実施例9と同様にして、融点137〜139℃の標題化合物を収率88%で得 た。 元素分析;C252952: 計算値:C 68.71、H 6.97、N 16.69。 実測値:C 68.45、H 6.96、N 16.72。 HRMS;C252952: 計算値:419.2315。 実測値:419.23307。 H.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−(2−トリル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド 実施例9と同様にして、融点70〜90℃の固体として標題 化合物を収率100%で得た。 HRMS;C243132: 計算値:393.2409。 実測値:393.23797。 I.N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)− 2−オキソ−5−(2−トリル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例9と同様にして、融点238〜243℃の白色固体として標題化合物を 収率48%で得た。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、28.4、29.3、29.6 、34.1、38.3、42.7、50.1、50.8、53.1、53.7、 116.9、121.1、121.2、123.4、125.3、125.4、 125.6、125.8、125.9、126.6、126.8、127.1、 128.1、128.4、129.6、129.7、130.0、130.9、 131.3、133.3、134.4、137.4、137.9、155.5、 167.9、170.7、173.1。 FAB質量スペクトル分析(%):581(7,親+1)、508(11)、 309(15)、155(87)、137(15)、121(22)、119( 100)、103(58)。 元素分析;C323683・H2O: 計算値:C 64.20、H 6.40、N 18.72。 実測値:C 64.46、H 6.46、N 18.51。実施例23 N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−(3−テトラゾリルフェニル) ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒ ドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドの合成 A.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−ブロモ−2−オキソ−5− フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾア ゼピン−1−イル]エタン酸アミド 3−ブロモ−5−フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1 H−(1)ベンゾアゼピン−2−オンからN−(1−メチルシクロヘキシル)− ヨウドアセトアミドを用い て、実施例201と同様にして、融点156〜158℃のトランス体を、収率8 0%で得た。 元素分析;C273322Br: 計算値:C 65.19、H 6.69、N 5.63。 実測値:C 65.30、H 6.80、N 5.54。 B.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−アジド−2−オキソ−5− フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾア ゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例20と同様にして、泡状物として、標題化合物を収率71%で得た。 HRMS;C273352: 計算値:459.2627。 実測値:459.26453。 C.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−アミノ−2−オキソ−5− フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾア ゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例20と同様に、融点85〜100℃の標題化合物を収 率100%で得た。 HRMS;C273532: 計算値:433.2721。 実測値:433.27089。 D.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−(3−テトラゾリルフェニ ル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−エチル−2,3,4,5−テト ラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例20と同様にして、融点215〜220℃の標題化合物を収率63.5 %で得た。 元素分析;C354083・2/3H2O: 計算値:C 66.44、H 6.58、N 17.71。 実測値:C 66.42、H 6.62、N 17.67。実施例24 N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−(3−テトラゾリルフェニル) ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒ ドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドの合成 A.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−ブロモ −2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1 H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 3−ブロモ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1 H−(1)ベンゾアゼピン−2−オンからN−(1−メチルシクロヘキシル)− ヨウドアセトアミドを用いて、実施例201と同様にして、融点x℃のトランス 体を、収率x%で得た。 元素分析;C273322Br: 計算値:C x 、H 6.69、N 5.63。 実測値:C 65.30、H 6.80、N 5.54。 B.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−アジド−2−オキソ−5− フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾア ゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例20と同様にして、泡状物として、標題化合物を収率x%で得た。 HRMS;C263152: 計算値:x。 実測値:459.26453。 C.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−アミノ−2−オキソ−5− フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾア ゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例20と同様にして、融点x℃の標題化合物を収率100%で得た。 HRMS;C263332: 計算値:x。 実測値:433.27089。 D.N−(1−メチルシクロヘキシル)2−[3−(3−テトラゾリルフェニ ル)ウレイド−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テト ラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例20と同様にして、融点259〜263℃の標題化合物を収率80%で 得た。 元素分析;C343883・1/3H2O: 計算値:C 66.65、H 6.38、N 18.20。 実測値:C 66.63、H 6.35、N 18.24。実施例25 N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)−2− オキソ−5−シクロヘキシルメチル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒド ロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド A.3−シクロヘキシルメチル−3−(4−トリル)酪酸 実施例9に記載の方法で、黄色油状物として標題化合物を得て、それを次の段 階で直接使用した。 B.4−シクロヘキシルメチル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ ナフト−1−オン 実施例9に記載の方法で、これらの段階の総収率20%にて、黄色油状物とし て標題化合物を得て、それを直接オキシムに変換した。 HRMS;C1824O 計算値:256.1827。 実測値:256.18335。 C.4−シクロヘキシルメチル−7−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ ナフト−1−オンオキシム 実施例9に記載の方法で、暗黄色の標題化合物を得て、、それを直接ラクタム に変換した。 D.5−シクロヘキシルメチル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9に記載の方法で、これらの総収率72%で融点155〜157℃の標 題化合物を得た。 元素分析;C1825NO: 計算値:C 79.66、H 9.28、N 5.16。 実測値:C 79.53、H 9.35、N 5.17。 E.3−ブロモ−5−シクロヘキシルメチル−8−メチル−2,3,4,5− テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−2−オン 実施例9に記載の方法で、収率92%で融点150〜158℃の標題化合物を 得た。 元素分析;C1824BrNO: 計算値:C 61.72、H 6.91、N 4.00。 実測値:C 62.09、H 7.05、N 3.99。 F.N−t−ブチル2−[3−ブロモ−2−オキソ−5−シクロヘキシルメチ ル−8−メチル−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で合成を行った。ヘキサン/酢酸エチルを溶離液として 用いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行ってジアステレオマーを分離し た後、極性の高い方のトランス体をヘキサンから結晶化させて、収率49%で得 た。融点は166〜170℃であった。 元素分析;C2435BrN22・1/4H2O: 計算値:C 61.60、H 7.65、N 5.99。 実測値:C 61.60、H 7.94、N 5.95。 G.N−t−ブチル2−[3−アジド−2−オキソ−5−シクロヘキシルメチ ル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン −1−イル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、収率61%で融点100〜105℃の固体として標 題化合物を得た。 元素分析;C243552・1/4H2O: 計算値:C 67.03、H 8.32、N 16.28。 実測値:C 67.31、H 8.68、N 16.55。 H.N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−シクロヘキシルメチ ル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン −1−イル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、定量的収率で融点239〜247℃の標題化合物を 得た。 元素分析;C243732・3H2O: 計算値:C 673.55、H 9.55、N 9.26。 実測値:C 63.95、H 9.21、N 9.31。 I.N−t−ブチル2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウレイド)− 2−オキソ−5−シクロヘキシルメチル−8−メチル−2,3,4,5−テトラ ヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例9に記載の方法で、収率69%で融点240〜245℃の標題化合物を 白色固体として得た。 13C NMR(δ、CDCl3):21.1、26.1、26.3、26.5 、28.8、32.8、34.1、36.0、38.6、39.2、43.3、 51.3、52.2、53.4、54.3、115.7、119.6、122. 5、124. 1、128.5、129.5、131.1、138.9、140.4、154. 5、155.0、167.4、176.5、177.3。 MS(%):587(16,親+1)、514(38)、327(48)、1 58(46)、155(36)、146(57)、144(51)、132(4 8)、120(43)、119(100)、103(45)。 元素分析;C324283・1/3H2O: 計算値:C 64.84、H 7.26、N 18.90。 実測値:C 64.74、H 7.45、N 18.88。実施例26 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−(5−テトラゾリル))カルボキサミ ドフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3 ,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸ア ミドの合成 A.N−t−ブチル2−[3−(3−カルボメトキシフェニル)ウレイド−2 −オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ− 1H−(1)ベンゾアゼ ピン−1−イル]エタン酸アミド N−t−ブチル2−[3−アミノ−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メ チル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル ]エタン酸アミド(実施例9H)を用いて、実施例101と同様にして、融点1 30〜140℃の標題化合物を、白色固体として収率69%で得た。 元素分析;C324245・1/2H2O: 計算値:C 67.23、H 7.58、N 9.80。 実測値:C 67.36、H 8.07、N 9.63。 B.N−t−ブチル2−[3−(3−カルボキシフェニル)ウレイド−2−オ キソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例10Jと同様にして、融点240〜250℃の標題化合物を白色固体と して、収率90%で得た。 13C NMR(δ、CDCl3):20.7、25.8、26.1、28.2 、32.1、32.4、37.7、40.7、47.1、50.6、53.1、 54.3、122.9、124.1、126.6、127.1、129.2、1 29.5、 129.8、131.8、133.4、137.4、139.1、139.3、 156.45、169.0、171.0、174.9。 元素分析;C314045: 計算値:C 67.86、H 7.35、N 10.21。 実測値:C 67.96、H 7.65、N 10.09。 C.N−t−ブチル2−[3−(3−カルボキシフェニル)ウレイド−2−オ キソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H −(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドカリウム塩 前段階で得られたカルボン酸から、メタノール中で水酸化カリウムを用いて、 融点228〜238℃の標題化合物を収率90%で得た。 元素分析;C313945K・H2O: 計算値:C 61.57、H 6.83、N 9.26。 実測値:C 61.33、H 7.17、N 9.09。 D.N−t−ブチル2−[3−(3−(N−(5−テトラゾリル))カルボキ サミドフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2 ,3,4,5−テトラヒ ドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミ ド 5−アミノテトラゾールを用いて、実施例10Kと同様にして、イソプロピル エーテルから融点228〜235℃の標題化合物を、白色固体として、収率50 %で得た。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、22.8、22.9、26.2 、26.3、28.9、32.3、32.4、37.8、37.9、40.4、 47.8、50.0、52.1、53.9、68.3、117.9、122.1 、122.2、123.3、124.6、128.4、128.9、130.9 、131.2、133.3、139.3、139.5、140.4、150.9 、155.3、166.9、167.5、175.9。 FAB質量スペクトル分析(%):616(60,親+1)、313(65) 、144(82)、132(100)、120(65)。 元素分析;C324194・1/4H2O・1/4(C614O): 計算値:C 62.70、H 7.07、N 19.67。 実測値:C 62.37、H 7.18、N 19.94。実施例27 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−メタンスルホニル)カルボキサミドフ ェニル)ウレイド−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4 ,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド メタンスルホンアミドを用いて、実施例10Kと同様にして、イソプロピルエ ーテルから融点198〜208℃の標題化合物の白色固体を、収率28%で得た 。 13C NMR(δ、CDCl3):20.9、22.7、26.1、26.3 、28.6、32.3、32.5、37.8、40.4、41.3、47.6、 50.0、51.8、51.9、53.8、68.5、118.2、122.5 、123.4、124.4、128.2、129.0、131.3、131.8 、133.5、138.8、138.9、140.4、155.2、166.8 、166.9、167.0、174.9。 FAB質量スペクトル分析(%):648(70,親+Na+)、553(7 5)、313(72)、144(82)、 132(100)。 元素分析;C324356S: 計算値:C 61.42、H 6.93、N 11.19。 実測値:C 61.42、H 7.24、N 11.11。実施例28 N−t−ブチル2−[3−(3−(N−トリフロオロメタンスルホニル)カル ボキサミドフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル −2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エ タン酸アミド トリフルオロメタンスルホンアミドを用いて、実施例10Kと同様にして、融 点275〜285℃の標題化合物を、収率78%で得た。 13C NMR(δ、CDCl3):20.9、22.7、26.0、26.1 、28.4、32.2、32.4、40.3、47.4、52.0、53.3、 68.5、123.8、127.9、128.2、131.4、133.5、1 35.9、138.4、140.1、140.2、155.4、168.0、1 73.9。 FAB質量スペクトル分析(%):718(100,親+K+)、662(1 4)、394(12)、144(26)、132(25)。 元素分析;C324056SF3・5/4H2O: 計算値:C 54.73、H 6.10、N 9.97。 実測値:C 54.74、H 5.72、N 9.58。実施例29 (+)および(−)N−t−ブチル2−[3−(3−テトラゾリルフェニルウ レイド)−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒ ドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドの合成 N−t−ブチル2−[3−(L−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3 −フェニルプロピオンアミド)−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2, 3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸 アミド 窒素導入管を取り付けた125mL丸底フラスコに、N−t−ブチル2−[3 −アミノ−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒ ドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド1.00g(2 .64 mmol)、t−BOC−L−フェニルアラニン0.70g(2.64mmol )、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール0.404g(2.64mmol)、エ チル(ジメチルアミノ−プロピル)カルボジイミド塩酸塩0.506g(2.6 4mmol)およびトリエチルアミン0.662mL(4.75mmol)を入 れた。その反応液を室温で14時間撹拌し(展開液酢酸エチル/ヘキサン=1/ 1でのtlcで、ジアステレオマーについて、Rf=0.35/0.3 2)、 酢酸エチルに取り、水、1N塩酸、水、重炭酸ナトリウム飽和水溶液、水および ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレーションして、それ以降 の使用に適した泡状物1.60g(97%)を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.26,1.31(いずれもs,9H)、 1.373,1.379(いずれもs,9H)、2.30,2.34(いずれも s,3H)、2.8〜3.1(m,5H)、3.03(ABq,JAB=15,Δ ν=275)および3.19(ABq,JAB=16,Δν=294,2H)、3 .4〜3.5(m、2H)、5.1,5.4および5.9(いずれもm,N, 3H)、6.7〜7.4(m,13 H)。 FAB質量スペクトル分析(%):627(親+1,19)、527(100 )、498(61)、454(76)、234(77)、208(82)、12 0(64)。 N−t−ブチル2−[3−(L−2−アミノ−3−フェニルプロピオンアミド )−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ− 1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた125mL丸底フラスコに、上記泡状物および酢酸エ チル40mLを入れた。その溶液を0℃に冷却し、塩化水素ガスで飽和させ、0 ℃で撹拌して2.5時間かけて室温まで温度上昇させ(tlcで原料が消失し、 5%アセトニトリル水溶液でRf=0.3および0.2の生成物が示された)、 重炭酸ナトリウム水溶液の入った大きいフラスコ中に注ぎ入れた。有機層をさら に追加の重炭酸塩水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、エバポレー ションを行った。残留物について、溶離液として3%アセトニトリル水溶液を用 いて、シリカゲルでのクロマトグラフィーを行って、各ジアステレオマーを油状 物/泡状物として得た。 極性の低いジアステレオマー:618mg(46%),aD=−71.8(c =1,CH2Cl2): 1H NMR(δ、CDCl3):1.27(s,9H)、1.40(broa d s,2H)、2.30(s,3H)、2.52(m,1H)、2.68(d d,J=9,16,1H)、2.92(m,1H)、3.05(ABq,JAB= 16,Dn=302,2H)、3.11(dd,J=3.5,12,1H)、3 .53(m,1H)、4.10(m,1H)、4.52(m,1H)、5.99 (s,1H)、6.9〜7.4(m,13H)、8.11(d,J=7,1H) 。 13C NMR(δ、CDCl3):21.1、28.6、36.6、40.9 、43.8、48.9、51.2、53.8、56.2、125.8、126. 3、126.8、128.2、128.4、128.6、129.4、130. 4、135.1、137.7、138.9、140.9、142.0、167. 9、171.1、173.7。 極性の高いジアステレオマー:590mg(44%),aD=+46.3(c =1,CH2Cl2): 1H NMR(δ、CDCl3):1.24(s,9H)、 1.40(broad s,2H)、2.26(s,3H)、2.58(m,2 H)、2.93(m,1H)、3.07(ABq,JAB=16,Δν=299, 2H)、3.17(dd,J=4,13,1H)、3.55(m,1H)、4. 13(m,1H)、4.53(m,1H)、5.99(s,1H)、6.9〜7 .4(m,13H)、7.89(d,J=7,1H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.1、28.6、36.3、41.1 、43.8、49.0、51.3、53.9、56.7、125.7、126. 3、126.7、128.3、128.4、128.7、129.3、130. 4、135.1、138.1、139.0、140.9、141.9、167. 9、171.1、174.0。 N−t−ブチル2−(3−アミノ−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル− 2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタ ン酸アミド、(−)ジアステレオマー 冷却管および窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、極性の低い 方のジアステレオマーであるN−t−ブチル 2−[3−(L−2−アミノ−3 −フェニルプロピオンアミ ド)−2−オキソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ −1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド618mg(1.1 7mmol)、1,2−ジクロロエタン10mLおよびフェニルイソチオシアネ ート0.148mL(1.23mmol)を入れた。その溶液を1.2時間還流 し、冷却後、エバポレーションした。残留物(主生成物のRfは、展開液を酢酸 エチル/ヘキサン=1/1とした場合に0.3)をトリフルオロ酢酸10mLに 取り、60℃で50分間加熱し(展開液をメタノールの10%塩化メチレン溶液 としたtlcで生成物のRfは0.3)、冷却後、エバポレーションした。残留 物を酢酸エチルに取り、重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、1N塩酸50mLで 2回抽出した。その酸層を酢酸エチルで洗浄し、炭酸ナトリウムでpHを8に調 節し、酢酸エチルで洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾 燥後、エバポレーションを行って、それ以降の使用に適した泡状物を282mg (64%)得た。aDは−131.4(c=1,CH2Cl2)。スペクトルデー タは、そのラセミ体のものと一致していた。 N−t−ブチル2−(3−アミノ−2−オキソ−5−フェ ニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピ ン−1−イル]エタン酸アミド、(+)ジアステレオマー 上記の方法と同様にして、収率63%で、標題化合物を得た。aD=+138 .0(c=1,CH2Cl2)。 N−t−ブチル2−[3−(3−テトラゾリルフェニルウレイド)−2−オキ ソ−5−フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1) ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド、(−)ジアステレオマー 実施例9Iと同様にして、N−t−ブチル2−(3−アミノ−2−オキソ−5 −フェニル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾ アゼピン−1−イル]エタン酸アミドの(+)ジアステレオマーから、融点19 4〜204℃で、aD=−101.4(c=1,CH2Cl2)の標題化合物を、 塩化メチレン/イソプロピルエーテルから収率34%で得た。スペクトルデータ は、実施例16で得られたラセミ体のものと一致していた。実施例30 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−(N−メ タンスルホニル)カルボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2 −メトキシフェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ アゼピン−1−イル]エタン酸アミドの合成 A.4−(2−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシシクロヘキサノン エチ レンケタール 標題化合物を、実施例1と同様にして、油状物として収率90%で得て、次の 段階に直接使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.7〜1.9(m,2H)、2.0〜2. 3(m,6H)、3.78および3.88(いずれもs,3H)、3.9〜4. 1(m,4H)、6.9〜7.4(m,4H)。 MS(%):264(1、親)、165(10)、135(40)、101( 100)。 B.4−(2−メトキシフェニル)シクロヘキサノン 実施例1と同様にして、標題化合物を、低融点固体として収率44%で得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.91(m,2H)、2.22(m,2H )、2.52(m,4H)、3.46(3 重線の3重線,J=4,12,1H)、3.84(s,3H)、6.8〜7.3 (m,4H)。 MS(%):204(100、親)、147(80)、134(50)、11 9(45)、91(40)。 C.2−クロロ−4−(2−メトキシフェニル)シクロヘキサノン 実施例1と同様にして、標題化合物を収率100%で黄色油状物として得た。 それはジアステレオマー混合物であり、次の段階に直接使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.8〜2.7(m,6H)、3.40およ び3.55(各ジアステレオマーについてm,1H)、3.70および3.83 (各ジアステレオマーについてs,3H)、4.65および5.31(いずれも m,1H)、6.8〜7.2(m,4H)。 MS(%):238/240(100/30,Cl35/Cl37、親)、147 (50)、121(140)、91(40)。 D.2−フェニル−4−(2−メトキシフェニル)シクロヘキサノン 実施例1と同様にして、標題化合物を収率25.5%で油状物として得た。そ の油状物はシス体のみであり、次の段階に直接使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.8〜2.7(m,6H)、3.6〜3. 8(m,2H)、3.83,3.85(いずれもs,3H)、6.8〜7.3( m,9H)。 MS(%):280(100、親)、134(80)、121(65)、91 (50)。 E.2−フェニル−4−(2−メトキシフェニル)シクロヘキサノンオキシム 実施例1と同様にして、標題化合物を収率66%で、黄色固体として得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.6〜2.2(m,4H)、3.35(m ,1H)、3.55(m,2H)、3.80(m,2H)、3.81(s,3H )、6.8〜7.4(m,9H)。 13C NMR(δ、CDCl3):24.8、31.3、36.4、40.2 、49.5、55.3、110.4、120.7、126.3、126.9、1 27.2、128.3、12 8.7、133.0、140.0、156.5、162.5。 MS(%):296(親+1,100)、155(70)、135(60)、 119(100)、103(72)。 HRMS:C1921NO2: 計算値:295.1572。 実測値:295.1605。 F.5−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7 −ヘキサヒドロアゼピン−2−オン 実施例1と同様にして、標題化合物を収率33%で、白色固体として得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.8〜2.2(m,4H)、2.6〜2. 8(m,2H)、3.38(m,1H)、3.79(s,3H)、4.59(m ,1H)、5.76(bs,1H,N)、6.8〜7.4(9H)。 13C NMR(δ、CDCl3):29.0、36.5、40.8、43.5 、55.3、58.4、110.5、120.7、126.3、126.7、1 27.4、128.3、129.2、134.1、142.2、156.0、1 77.0。 MS(%):296(100,親)、192(18)、14 7(19)。 HRMS:C1921NO2: 計算値:295.1572。 実測値:295.1545。 G.3−ブロモ−5−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−2,3,4 ,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−2−オン 実施例1と同様にして、標題化合物を収率29%で、泡状物として得た。それ はジアステレオマーの混合物であった。 1H NMR(δ、CDCl3):2.0〜2.2(m,2H)、2.3〜2. 6(m,2H)、3.53(m,1H)、3.79および3.81(ジアステレ オマーの2本のs,3H)、4.54および4.77(ジアステレオマーの2つ のm,1H)、4.99(m,1H)、6.6〜7.4(m,10H)。 H.N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−ブロモ−5−(2−メトキシフェ ニル)−7−フェニル−ヘキサヒドロアゼピン−1−イルエタン酸アミド 実施例1と同様にして、標題化合物を収率79%で、泡状物 として得た。それはジアステレオマーの混合物であった。 1H NMR(δ、CDCl3):1.27(s,9H)、2.2〜2.6(m ,4H)、3.57(m,1H)、3.59(ABq,JAB=15,Δν=16 7,2H)、3.765(s,3H)、4.98(d,J=10,1H)、5. 28(m,1H)、5.70(bs,1H,N)、6.71(m,1H)、7 .2〜7.4(m,9H)。 13C NMR(δ、CDCl3):26.6、28.3、28.7、38.8 、51.3、55.6、62.3、112.3、128.0、128.4、12 9.0、129.4、130.2、130.4、167.7、170.5。 IR(cm-1,KBr):1664(C=O)。 MS(%):487(親,40)、414(45)、119(53)、91( 100)。 I.N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−アジド−5−(2−メトキシフェ ニル)−7−フェニル−ヘキサヒドロアゼピン−1−イルエタン酸アミド 実施例1同様にして合成し、分離を行って、極性の低い方の異性体を収率33 %で得て、所望のシス体である極性の高い方 の異性体を泡状物として収率44.5%で得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.28(s,9H)、2.1〜2.3(m ,3H)、2.55(m,1H)、3.54(m,1H)、3.60(ABq, JAB=15,Δν=173,2H)、3.78(s,3H)、4.53(m,1 H)、4.91(m,1H)、5.65(bs,1H)、6.73(m,1H) 、7.3〜7.5(m,9H)。 13C NMR(δ、CDCl3):28.7、36.0、37.2、38.0 、48.4、51.1、55.6、61.1、61.5、112.3、113. 2、128.7、129.0、129.4、130.1、130.5、134. 7、137.9、155.2、167.7、172.5。 IR(KBr、cm-1):2104(N3)、1661(C=O)。 HRMS:C253153: 計算値:449.2427。 実測値:449.2430。 J.N−(t−ブチル)−2−オキソ−3−アミノ−5−(2−メトキシフェ ニル)−7−フェニル−ヘキサヒドロアゼ ピン−1−イルエタン酸アミド 実施例1と同様にして、標題化合物を収率79%で、泡状物として得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.24(1重線,9H)、2.3〜2.7 (多重線,4H)、3.71(s,3H)、3.8〜4.1(m,4H)、5. 2(m,1H)、6.7〜7.5(m,10H)、8.3(m,2H)。 IR(KBr、cm-1):1664(C=O)。 MS(%):424(親+1,100)、351(55)、266(48)、 223(80)。 HRMS:C253333: 計算値:423.2514。 実測値:423.2611。 K.シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−カルボメトキシフェニ ル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル− 2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例1Kと同様にして、収率63%で融点230〜232℃の白色固体を得 て、それを次の段階に直接使用した。 1H NMR(δ、CDCl3):1.15(s,9H)、1.9〜2.4(m ,4H)、3.4(m,1H)、3.58(ABq,JAB=16,Δν=106 )、3.71(s,3H)、3.81(s,3H)、3.80(s,3H)、5 .16(m,2H)、5.75(bs,1H)、6.7〜7.7(m,15H) 、7.95(bs,1H)。 FAB質量スペクトル分析(%):6015(親+1,11)、528(44 )、223(100)。 L.シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−カルボキシフェニル) ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−2, 3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例1Lと同様にして、定量的収率で標題化合物を白色固体として得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.16(s,9H)、1.9〜2.4(m ,4H)、3.0〜3.5(m,4H)、3.70(s,3H)、5.18(m ,1H)、5.67(m,1H)、6.6〜7.9および8.28(m,16H )。 FAB質量スペクトル分析(%):587(親+1,13)、 514(20)、223(100)。 元素分析;C333846・1/2H2O 計算値:C 66.54、H 6.60、N 9.41。 実測値:C 66.29、H 6.73、N 9.26。 M.シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−(N−メタンスルホニ ル)カルボキサミドフェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(2−メトキシフ ェニル)−7−フェニル−2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1 −イル]エタン酸アミド 実施例1Mと同様にして、収率81%で標題化合物を得た。 元素分析;C344157S・H2O 計算値:C 59.90、H 6.36、N 10.27。 実測値:C 59.87、H 6.34、N 10.31。実施例31 シス,シス−N−t−ブチル−2−[3−((3−テトラゾリルフェニル)ウ レイド)−2−オキソ−5−(2−メトキシフェニル)−7−フェニル−2,3 ,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 実施例9と同様にして、融点205℃(分解)の固体として 標題化合物を収率33%で得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.12(s,9H)、1.9〜2.4(m ,4H)、3.5(m,2H)、3.60(ABq,JAB=16,Δν=91) 、3.70(s,3H)、5.1(m,1H)、5.78(bs,1H)、6. 6〜7.6(m,15H)、7.85(bs,1H,N)。 13C NMR(δ、CDCl3):28.3、37.6、37.9、38.1 、47.9、51.0、52.3、61.3、110.5、116.9、120 .7、121.0、121.3、127.0、127.5、128.6、128 .8、129.4、129.9、133.0、138.2、155.0、168 .0、175.0。 FAB質量スペクトル分析(%):611(親+1,3)、538(16)、 223(46)、91(100)。 元素分析;C333884・H2O 計算値:C 63.04、H 6.41、N 17.82。 実測値:C 63.24、H 6.32、N 17.82。実施例32 (+)および(−)N−t−ブチル2−[3−(3−カル ボキシフェニル)ウレイド−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2 ,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン 酸アミドの合成 N−t−ブチル 2−(3−(L−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)− 3−フェニルプロピオンアミド)−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチ ル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル) エタン酸アミド 実施例29と同様にして、泡状物を得て、それを次の段階に直接使用した。 N−t−ブチル2−(3−(L−2−アミノ−3−フェニルプロピオンアミド )−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒ ドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル)エタン酸アミド 実施例29と同様にして合成し、3〜5%アセトニトリル水溶液を用いたカラ ムクロマトグラフィーによって分離して、2つのジアステレオマーを得た。 極性の低いジアステレオマー、41%,融点85〜95℃: HRMS:C324443: 計算値:532.3403。 実測値:532.34533。 極性の高いジアステレオマー、40%,融点90〜95℃: HRMS:C324443: 計算値:532.3403。 実測値:532.34314。 N−t−ブチル2−(3−アミノ−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メ チル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル )エタン酸アミド、(−)ジアステレオマー 実施例29と同様にして、融点83〜103℃の固体として標題化合物を収率 48%で得た。aD=−57.2(c=1,CH2Cl2)。スペクトルデータは 、ラセミ体のものと一致していた。 N−t−ブチル2−(3−アミノ−2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メ チル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル )エタン酸アミド、(+)ジアステレオマー 上記の方法と同様にして、収率86%で、融点90〜100 ℃の標題化合物を得た。aD=+60.0(c=1,CH2Cl2)。 N−t−ブチル2−[3−(3−t−ブトキシカルボニルフェニル)ウレイド −2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒド ロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド、(−)ジアステ レオマー 実施例10Iと同様にして、3−t−ブトキシカルボニル安息香酸を用いて、 融点145〜155℃の白色固体として、収率72%で標題化合物を得た。aD =−71.2(c=1,CH2Cl2)。 FAB質量スペクトル分析(%):605(親+1,9)、571(92)、 532(27)、476(33)、311(43)、257(62)、144( 100)。 N−t−ブチル 2−[3−(3−カルボキシフェニル)ウレイド−2−オキ ソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H− (1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド、(−)ジアステレオマー 実施例10Jと同様にして、融点150〜160℃の白色固 体として標題化合物を収率50%で得た。aD=−78.9(c=1,MeOH )。スペクトルデータは、ラセミ体のものと一致していた。 N−t−ブチル2−[3−(3−t−ブトキシカルボニルフェニル)ウレイド −2−オキソ−5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒド ロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド、(+)ジアステ レオマー 実施例10Iと同様にして、3−t−ブトキシカルボニル安息香酸を用いて、 融点145〜155℃の白色固体として、標題化合物を収率77%で得た。aD =+73.7(c=1,CH2Cl2)。 1H NMR(δ、CDCl3):0.4〜1.0(m,4H)、1.2〜1. 6(m,6H)、1.36(s,9H)、1.52(s,9H)、1.9〜2. 1(m,2H)、2.29(s,3H)、2.43(m,1H)、2.66(m ,1H)、4.21(ABq,JAB=16,Δν=389,2H)、4.61( m,1H)、6.23(m,1H,N)、6.6 〜8.0(m,5H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、25.8、25.9、26.2 、28.1、28.8、32.2、38.1、40.4、47.6、50.5、 53.9、81.0、119.7、123.2、123.4、124.2、12 8.0、1128.7、131.4、132.1、133.6、138.3、1 39.6、140.7、155.0、166.0、167.3、174.1。 N−t−ブチル2−[3−(3−カルボキシフェニル)ウレイド−2−オキソ −5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−( 1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド、(+)ジアステレオマー 実施例10Jと同様にして、融点170〜180℃の白色固体として、標題化 合物を収率99%で得た。aD=+82.1(c=1,MeOH)。スペクトル データはラセミ体のものと一致していた。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、26.1、26.3、28.6 、32.2、32.5、38.7、40.8、47.5、50.2、52.0、 54.5、119.851、123.0、123.1、124.4、124.5 、124.6、128.4、129.2、129.4、131.5、133.6 、138.5、140.1、140.2、154.8、167.2、170.2 、174.6。 N−t−ブチル2−[3−(3−カルボキシフェニル)ウレイド−2−オキソ −5−シクロヘキシル−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−( 1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドカリウム塩、(+)ジアステレ オマー 前段階で得られたカルボン酸から、メタノール中で水酸化カリウムを用いて、 融点210〜230℃の標題化合物を収率100%で得た。aD=+x(c=1 ,MeOH)。実施例33 N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−カルボメトキシ)フェニル)ウ レイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テト ラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 冷却管および窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、3−カルボ メトキシ安息香酸143mg(0.792mmol)、ジフェニルホスホリルア ジド0.188mL(0.872mmol)、トリエチルアミン0.121mL (0.872mmol)、乾燥ベンゼン5mLを入れた。反応液を1時間加熱還 流させ、冷却後、N−(1−t−ブチル)−2−[3−アミノ−2−オキソ−5 −(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベ ンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド300mg(0.792mmol)を 加え、反応液をさらに18時間還流させた。反応混合物について、溶離液として 酢酸エチル/塩化メチレンを用いて、シリカゲルでクロマトグラフィーを行うこ とで、油状物としての生成物410mg(93%)を得た。それをイソプロピル エーテルを用いて粉砕することによって、融点150〜160℃の固体を290 mg(66%)得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.25(s,9H)、2.31(s,3H )、2.7〜3.0(m,3H)、3.27(ABq,JAB=16,Δν=27 4)、3.77(s,3H)、4.15(m,1H)、4.61(m,1H)、 6.0 8(s,1H)、6.59(d,1H)、6.9〜7.5(m,11H)、7. 96(s,1H)、8.08(s,1H)。 13C NMR(δ、DMSO−d6):21.1、28.6、37.2、43 .9、50.2、51.6、52.0、60.4、119.9、123.2、1 23.3、123.5、126.2、126.3、128.3、128.5、1 28.7、130.4、130.6、135.1、139.0、139.8、1 41.0、142.0、155.1、167.2、167.4、171.2、1 73.1。 IR(cm-1,KBr):1682、1668、1652(C=O)。 MS(%):557(70,親+1)、484(100)、307(37)、 234(48)、208(70)、119(59)。 元素分析;C323645: 計算値:C 69.05、H 6.52、N 10.06。 実測値:C 68.84、H 6.59、N 9.99。実施例34 N−(1−t−ブチル)2−[3−((3−カルボキシ)フ ェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2,3,4 ,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド 窒素導入管を取り付けた100mL丸底フラスコに、N−(1−t−ブチル) −2−[3−((3−カルボメトキシ)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5 −(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベ ンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド75mg(0.135mmol)、テ トラヒドロフラン3mLおよび水酸化リチウム水和物28mg(0.674mm ol)の水1mL溶液を加えた。次にメタノール(3mL)を加えて溶液を得て 、その反応液を室温で18時間撹拌した。それを0.5N塩酸中に投入し、酢酸 エチルで抽出し、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。エバ ポレーションの後、残留物を酢酸エチルに懸濁させ、濾過して、融点266〜2 67℃の白色固体42mg(57%)を得た。 1H NMR(δ、DMSO−d6):1.23(s,9H)、2.31(s, 3H)、2.58(m,1H)、2.9(m,2H)、3.31(m,1H)、 3.33(ABq, JAB=16,Δν=267)、4.32(m,2H)、4.46(m,1H)、 6.69(m,1H)、7.0〜7.6(m,12H)、8.00(s,1H) 、9.06(s,1H)。 13C NMR(δ、DMSO−d6):20.8、28.5、43.1、48 .9、50.3、52.0、118.3、121.6、122.0、122.2 、124.8、1215.9、126.4、127.5、127.6、128. 0、128.1、128.8、128.9、130.6、131.4、134. 8、137.9、140.5、141.6、142.7、154.0、167. 0、167.3、170.3。 元素分析;C313445・H2O: 計算値:C 66.41、H 6.47、N 9.99。 実測値:C 66.60、H 6.20、N 9.81。実施例35 N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(メタンスルホンアミド) カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8− メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イ ル]エタン酸アミド ジメチルホルムアミド中で、エチル(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ ドと4−ジメチルアミノピリジンの存在下に、メタンスルホンアミドを、N−( 1−t−ブチル)−2−[3−((3−カルボキシ)フェニル)ウレイド)−2 −オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1 H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドと縮合させて、収率20 %で標題化合物を得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.10(s,9H)、1.9(m,1H) 、2.40(s,3H)、2.87(m,2H)、3.28(ABq,JAB=1 6,Δν=133)、3.34(s,3H)、4.24(m,1H)、4.4 6(m,1H)、4.78(m,1H)、5.23(m,1H)、6.8〜7. 5(m,12H)、7.73(m,1H)。 FAB質量スペクトル分析(%):620(親+1,45)、547(83) 、307(53)、234(95)、208(100)。実施例36 N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(フェニルスルホンアミド )カルボキサミド)フェニル)ウレイド)− 2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ− 1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミド ジメチルホルムアミド中で、エチル(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ ドと4−ジメチルアミノピリジンの存在下に、フェニルスルホンアミドを、N− (1−t−ブチル)−2−[3−((3−カルボキシ)フェニル)ウレイド)− 2−オキソ−5−(フェニル)−8−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ− 1H−(1)ベンゾアゼピン−1−イル]エタン酸アミドと縮合させて、融点1 80〜190℃の標題化合物を収率53%で得た。 1H NMR(δ、CDCl3):1.09(s,9H)、2.34(s,3H )、2.4(m,1H)、2.95(m,2H)、3.31(ABq,JAB=1 6,Δν=124)、4.27(m,1H)、4.82(m,1H)、5.42 (m,1H)、6.69(m,1H)、7.0〜7.5(m,15H)、7.7 3(m,1H)、8.05(m,2H)。 13C NMR(δ、CDCl3):21.0、28.6、28.7、37.3 、43.9、49.7、51.9、53.4、 118.7、122.4、123.6、125.7、126.2、126.6、 128.3、128.4、128.7、130.5、131.4、133.2、 135.1、138.7、139.6、139.9、140.8、142.1、 155.6、165.4、166.8、174.7。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記式Iの化合物または該化合物の医薬的に許容される塩。 [式中、R1は(C1〜C10)アルキルであり; R2はフェニルまたは(C1〜C10)アルキルであって、そのそれぞれがY1によ って置換されていても良く; R3およびR4は水素、(C1〜C10)アルキルおよびフェニルからなる群から 独立に選ばれる基であるか、あるいはそれらが結合している2個の炭素とともに フェニル環を形成していてもよく、そのフェニル環はY2によって置換されてい ても良く; Xはテトラゾリルまたは−C(=O)NHWであり、その場合のWは−C(= O)−O−(C1〜C8)アルキル、− SO2(C1〜C8)アルキル、−SO2NH(C1〜C8)アルキル、−SO2CF3 、−C(=O)−O−アリール、−SO2(フェニル)、−SO2(ベンジル)、 −SO2NH(フェニル)、−SO2NH(ヘテロアリール)および−SO2(ヘ テロアリール)から選択され、前記ヘテロアリールは、酸素、窒素および硫黄か ら選択されるヘテロ原子1〜4個を有する5〜7員環の飽和または不飽和の炭化 水素環であり、Wのフェニル部分およびヘテロアリール部分は、適宜に1〜3個 のフッ素原子で置換された(C1〜C6)アルキル、フェニル、ハロゲン、適宜に 1〜3個のフッ素原子で置換された(C1〜C6)アルコキシ、−C(=O)−O −(C1〜C6)アルキル、−SO2、−SO2NH2、−SO2NH(C1〜C6)ア ルキル、−C(=O)−NH2、−C(=O)−NH(C1〜C6)アルキル、シ アノおよび−S(C1〜C6)アルキルから独立に選択される1または2個の置換 基で適宜に置換されていても良く; Y1およびY2は、水素、チエニル、ピリジル、フリル、およびピリミジル、ハ ロゲン、適宜に1〜3個のフッ素原子で置換された(C1〜C6)アルキル、適宜 に1〜3個のフッ素原 子で置換された(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノ、−NH(C1 〜C6)アルキル、−N[(C1〜C8)アルキル]2、−S−(C1〜C8)アル キル、−SO−(C1〜C8)アルキル、−SO2−(C1〜C8)アルキル、−C (=O)−(C1〜C8)アルキル、−C(=O)−O−(C1〜C8)アルキルお よびフェニルからなる群から独立に選択され、そのフェニルは、ハロゲン、(C1 〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、ニトロ、シアノ、アミノおよびト リフルオロメチルから独立に選択される1または2個の置換基によって適宜に置 換されていても良い。] 2. R2がフェニル、イソプロピルまたはシクロヘキシルである請求項1に記 載の化合物。 3. R3が水素でありR4がフェニルである請求項1に記載の化合物。 4. R3およびR4がそれらが結合している2個の炭素とともにフェニル基を形 成している請求項1に記載の化合物。 5. R2がフェニルであり、R3が水素であり、R4がフェニルである請求項1 に記載の化合物。 6. R2がフェニルであり、R3およびR4がそれらが結合 している2個の炭素とともにフェニル基を形成している請求項1に記載の化合物 。 7. R2がイソプロピルであり、R3およびR4がそれらが結合している2個の 炭素とともにフェニル基を形成している請求項1に記載の化合物。 8. R2がシクロヘキシルであり、R3およびR4がそれらが結合している2個 の炭素とともにフェニル基を形成している請求項1に記載の化合物。 9. XがCONHSO2(C1〜C8)アルキルまたはテトラゾリルである請求 項1に記載の化合物。 10. N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(メタンスルホンアミ ド)カルボキサミド)フェニル)ウレイド−2−オキソ−5−(フェニル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エタン酸アミド;および N−(1−t−ブチル)−2−[3−((3−N−(フェニルスルホンアミド )カルボキサミド)フェニル)ウレイド)−2−オキソ−5−(フェニル)−8 −メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−(1)ベンゾアゼピン−1− イル]エ タン酸アミドから選択される請求項1に記載の化合物。 11. (a)哺乳類における、疼痛、潰瘍および結腸炎などの消化器系疾患、な らびに不安および恐慌疾患などの中枢神経系疾患からなる群から選ばれる状態を 治療または予防するか、あるいは(b)哺乳類におけるコレシストキニンの効果 に拮抗する医薬組成物であって、 そのような状態の治療または予防に有効な量の請求項1に記載の化合物および 医薬的に許容されるキャリアを含有してなる医薬組成物。 12. 哺乳類における、疼痛、潰瘍および結腸炎などの消化器系疾患、ならびに 不安および恐慌疾患などの中枢神経系疾患からなる群から選ばれる状態を治療ま たは予防する方法であって、そのような治療または予防を必要とする哺乳類に対 して、そのような状態の治療または予防に有効な量の請求項1に記載の化合物を 投与することを含む方法。 13. 哺乳類におけるコレシストキニンの効果に拮抗する方法であって、該哺乳 類に、コレシストキニン−Bに拮抗する有効量の請求項1に記載の化合物を投与 することを含む方法。
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