JP4204083B2 - 胃腸血行障害を治療および予防するための医薬製剤を製造するためのベンズアゼピン−n−酢酸誘導体の使用 - Google Patents

胃腸血行障害を治療および予防するための医薬製剤を製造するためのベンズアゼピン−n−酢酸誘導体の使用 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、胃腸領域における血行障害を治療および/または予防するためおよびこの治療に適当な医薬を製造するための、窒素原子に対してα位にオキソ基を含有し、3位が1−(カルボキシアルキル)−シクロペンチル−カルボニル−アミノ基により置換されているベンズアゼピン−N−酢酸誘導体およびその塩、および生体不安定エステルの使用に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、胃腸領域における血行を改善するためおよび胃腸領域における血行障害と関連して生じる症候を治療および/または予防するための新規医薬製剤を開発することである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、胃腸領域における血行障害を治療および/または予防するための医薬製剤を製造するために、一般式I:
【0004】
【化2】
Figure 0004204083
【0005】
[式中
1は、場合によりフェニル環において低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンによって置換されていてもよいフェニル低級アルキル基またはナフチル低級アルキル基を表わし、
2は水素または生体不安定エステル生成基を表わし、
3は水素または生体不安定エステル生成基を表わす]の化合物および式Iの酸の生理的に認容性の塩が使用される。
【0006】
式Iの化合物中の置換基が低級アルキル基またはアルコキシ基を表すかまたは含有するかぎり、これらの基は直鎖であるかまたは枝分かれして、殊に1〜4個、とくに1〜2個の炭素原子を含有していてもよく、好ましくはメチルまたはメトキシである。置換基がハロゲンを含有するかぎり、殊にフッ素、塩素または臭素、とくにフッ素または塩素が挙げられる。
【0007】
基R1中の低級アルキレン鎖は、1〜4個、とくに1〜2個の炭素原子を含有しうる。殊に、R1は場合により置換された、場合により1回または数回ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アルキルによって置換されていてもよいフェネチル基またはナフチルエチル基である。
【0008】
式Iの化合物は、場合によりエステル化されたジカルボン酸誘導体である。適用形に応じて、生体不安定モノエステル、殊にR2が生体不安定エステル生成基(biolabilen Ester bildende Gruppen)を表わし、R3が水素を表わす化合物またはジカルボン酸が好ましく、その際後者は殊に静脈内適用に適当である。
【0009】
生体不安定エステル生成基R2およびR3としては、低級アルキル基、場合によりフェニル環において低級アルキルによるかまたは2個の隣接する炭素原子に結合した低級アルキレン鎖により置換されたフェニル基またはフェニル低級アルキル基、ジオキソラン環において場合により低級アルキルにより置換されたジオキソラニルメチル基または場合によりオキシメチル基において低級アルキルにより置換されたC2〜C6アルカノイルオキシメチル基が適当である。生体不安定エステル生成基R2またはR3が低級アルキルを表わす限り、これは好ましくは1〜4個、とくに2個の炭素原子を有する非分枝アルキル基である。生体不安定エステル生成基が場合により置換されたフェニル低級アルキル基である限り、そのアルキレン鎖は1〜3個、とくに1個の炭素原子を含有しうる。フェニル環が低級アルキレン鎖によって置換されている限り、これは3〜4個、殊に3個の炭素原子を含有しうる。フェニル含有置換基R2および/またはR3としては、殊にフェニル、ベンジルまたはインダニルが適当である。R2および/またはR3が場合により置換されたアルカノイルオキシメチル基である限り、アルカノイルオキシ基は2〜6個、とくに3〜5個の炭素原子を含有することができ、とくに枝分かれしていて、たとえばピバロイルオキシメチル基(=tert.−ブチルカルボニルオキシメチル基)であってもよい。
【0010】
式Iのジカルボン酸またはモノエステルの生理的に認容性の塩としては、そのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはアンモニウム塩、たとえばナトリウム塩またはカリウム塩または生理的に認容性で、薬理的に中性の有機アミン、たとえばジエチルアミンまたはt−ブチルアミンとの塩が挙げられる。
【0011】
式Iの化合物は、2個のキラル炭素原子、即ち環構造の3位にアミド側鎖を有する炭素原子およびアミド側鎖の基R1を有する炭素原子を含有する。それで、化合物は幾つかの光学活性の立体異性体形でまたはラセミ化合物として存在しうる。本発明によれば、式Iの異性体純粋化合物ならびにラセミ混合物を使用することができる。
【0012】
本発明により胃腸領域における血行障害の治療のために使用される化合物は、窒素に対しα位にオキソ基を含有しかつ3位が1−(カルボキシアルキル)−シクロペンチルカルボニル−アミノ基により置換されていて、心臓においてNEP抑制作用を有する、ドイツ国特許出願第19510566.4号に記載されたベンズアゼピン−、ベンズオキシアゼピン−およびベンゾチアゼピン−N−酢酸誘導体の範囲に入る。
【0013】
ところで意外にも、本発明により使用される式Iの化合物群は、ヒトおよび大型哺乳類における腸間膜脈管構造の血行促進作用を有し、極めて種々の起源の胃腸血行の減少に伴う胃腸障害、殊に腹部アンギナの治療および/または予防のために適当であることが判明した。胃腸血行減少の原因は多種の起源、たとえば胃腸領域に供給する血管の動脈硬化症または炎症に基づく血管変形の際のたとえば増加した血管抵抗、高血圧性心筋障害のような、糖尿病および/または心臓疾患と関連しうる血管機能の病的変化であってもよい。
【0014】
腸間膜動脈中の血流が減少した場合、良好に働く胃腸の運動機能に必要な血行を保証するためには不十分であり、殊に食物摂取後に増加する運動性、分泌および吸収の要求を満たすためにもはや十分でない胃腸壁における血液供給不足を生じる。腸壁の不十分な血液供給は、胃腸症候、たとえば殊に屡々食物摂取後に起こりうる腹部における急性または慢性の疼痛ないし腹部アンギナの急性発作、ならびに膨満、便秘または下痢に現れる。
【0015】
本発明により使用される式Iの化合物の腸間膜脈管構造の血行促進作用を、健康なラッテおよび糖尿病のラッテにつき生体内薬理試験で、腸間膜側面における血行に対する物質の作用を測定することによって証明した。
【0016】
試験方法の記載
試験は、250〜270gの原体重を有する成獣雄のウィスターラッテにつき実施した。動物は、10匹宛の4グループに分けた。2つのグループにおいては、動物にストレプトゾトシン(Streptozotocin)の1回腹膜腔内注射(i.p.-Injektion)(用量65mg/kg)により糖尿病を誘発させた。
【0017】
引き続く8週間の試験期間の間、すべての動物に飲料水を無制限に利用させかつ動物は標準げっ歯類飼料を摂取した。
【0018】
健康なラッテおよび糖尿病ラッテのそれぞれ1グループは、飼料と共に試験物質の1日の経口用量(30mg/体重1kg)を摂取した。
【0019】
8週間の経過後、動物をペントバルビタールの腹膜腔内注射(45mg/体重1kg)により麻酔をかけ、気管切開し、中央線で開腹後、出血測定ゾンデを血管に取り付けるため、腸間膜側面の本幹を露出させた。静止状態における腸出血を、校正したセンサーを用い、、貫流時間の変化(出血体積をml/分で測定)を測定するための超音波法(ultrasonic transit time shift technique)で測定した。
【0020】
この試験法において、下記の例6の物質での処理は健康なラッテならびに糖尿病のラッテにおいて、次表Aから明らかなように、試験物質で処理しなかったその都度の対照グループと比べて腸間膜出血の顕著な増加を生じた。
【0021】
【表1】
Figure 0004204083
【0022】
上記に記載した作用に基づき、式Iの化合物は大型の哺乳類、殊にヒトに対する、胃腸領域における血行障害およびこれによって生じる病状、殊に腹部アンギナを治療および/または予防するための医薬として適当である。その際、式Iのジカルボン酸およびその塩は有利には非経口的、殊に静脈内注射(i.v.)で適用しうる薬形でおよび式Iのモノ−またはジエステルは有利には経口的に適用しうる薬形で使用される。使用すべき用量は個人的に異なっていてもよく、当然治療すべき状態、使用される物質および適用形の種類により変わる。たとえば非経口的処方は一般に経口的調剤よりも少量の作用物質を含有する。しかし一般に、大型の哺乳類、殊にヒトに対する適用には1回量につき1〜200mgの作用物質含量を有する薬形が適当である。
【0023】
治療薬として、式Iの化合物は常用の助剤と共に、たとえば錠剤、カプセル、座薬または溶液のような調剤中に含有されていてもよい。これらの調剤は、たとえば乳糖、デンプンまたはタルクまたは液状パラフィンのような通常の固体または液体の担体物質の使用下および/または通常の製薬助剤、たとえば錠剤崩壊剤、溶解媒介剤または防腐剤の使用下に自体公知の方法で製造される。
【0024】
本発明により使用される式Iの化合物は、上述したドイツ国特許出願第19510566.4号に記載された方法に従って製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
それで、本発明により使用される式Iの化合物およびその塩は、自体公知の方法で一般式II:
【0026】
【化3】
Figure 0004204083
【0027】
[式中R1は上記の意味を有し、R2aは酸保護基を表わす]の酸またはその反応性酸誘導体を一般式III:
【0028】
【化4】
Figure 0004204083
【0029】
[式中R3aは酸保護基を表わす]のアミンと反応させて一般式IV:
【0030】
【化5】
Figure 0004204083
【0031】
[式中R1、R2aおよびR3aは上記の意味を有する]のアミドにし、式IVの化合物中の酸保護基R2aおよびR3aを、これらが所望の生体不安定エステル生成基でない限り、同時にまたは任意の順序で順次に脱離し、所望の場合にはその都度遊離する酸基を一般式Vのアルコールまたは一般式Vaの相応する反応性誘導体
4−OH V
4−X Va
[式中R4は生体不安定エステル生成基を表わし、Xは脱離可能な反応性基を表わす]でエステル化し、所望の場合には得られる式Iの酸をその生理的に認容性の塩に変えるかまたは式Iの酸の塩を遊離酸に変えることにより得ることができる。
【0032】
式IVのアミドを得る式IIの酸と式IIIのアミンとの反応は、アミノアシル化によりアミド基を生成するために自体通常の方法に従って実施することができる。アシル化剤としては、式IIの酸またはその反応性誘導体を使用することができる。反応性誘導体としては、殊に混合酸無水物および酸ハロゲン化物が挙げられる。それで、たとえば式IIの酸の酸塩化物または酸臭化物または式IIの酸と有機スルホン酸、たとえば低級アルカンスルホン酸、たとえばメタンスルホン酸または芳香族スルホン酸、たとえばベンゼンスルホン酸との混合エステル、または低級アルキルまたはハロゲンにより置換されたベンゼンスルホン酸、たとえばトルエンスルホン酸またはブロムベンゼンスルホン酸を使用することができる。アシル化は、反応条件下で不活性の有機溶媒中で、とくに−20℃と室温の間の温度で行うことができる。溶媒としては、殊にジクロルメタンのようなハロゲン化炭化水素またはベンゼンまたはトルエンのような芳香族炭化水素またはテトラヒドロフランまたはジオキサンのような環状エーテルまたはこれら溶媒の混合物が適当である。
【0033】
アシル化は、殊にアシル化剤として式IIの酸とスルホン酸との混合無水物を使用する場合、有利には酸結合剤の存在において実施することができる。酸結合剤としては、反応混合物に可溶の塩基、殊にt−低級アルキルアミンおよびピリジン類のような有機塩基、たとえばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、4−ジエチルアミノピリジンまたは4−ピロリジノピリジンが適当である。過剰に使用された有機塩基は、同時に溶媒としても使用しうる。
【0034】
有利には、式IIの酸と有機スルホン酸の混合酸無水物は現場で式IIの酸を酸ハロゲン化物、殊に有機スルホン酸の酸塩化物と反応させることにより得ることができ、単離せずに直接さらに式IIIのアミン化合物と反応させることもできる。
【0035】
アシル化剤として、式IIの酸自体を使用する場合、式IIIのアミノ化合物と式IIの酸との反応は有利にペプチド化学から、アミド生成のために適当なものとして公知のカップリング試薬の存在において実施することもできる。遊離酸でのアミド生成を、酸と現場で反応性酸誘導体の生成下に反応することにより促進するカップリング試薬の例としては、殊にアルキルカルボジイミド、たとえばジシクロヘキシルカルボジイミドのようなシクロアルキルカルボジイミド、または1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)−プロピル]−カルボジイミド、カルボニルジイミダゾールおよびN−低級アルキル−2−ハロゲンピリジニウム塩、殊にハロゲン化物またはトシレート、とくにN−メチル−2−クロルピリジニウムヨージドが挙げられる(たとえばMukaijama,Angewandte Chemie 91巻、789〜812ページ参照)。カップリング試薬の存在における反応は、有利にはハロゲン化炭化水素および/または芳香族溶媒のような溶媒の利用下に、場合により酸結合アミンの存在において−30〜+50℃の温度で実施することができる。
【0036】
式IIの化合物と式IIIの化合物との反応によって得られる式IVの化合物から、保護基R2aおよびR3aを、それらが式Iの化合物中で所望の生体不安定エステル生成基でない限り、自体公知の方法で脱離することができる。
【0037】
保護基R2aおよびR3aとしては、酸官能基の保護のため自体通常の保護基を選択することができ、該基は引き続き自体公知の方法により再び脱離される。適当な酸保護基は、たとえばMcOmie、“Protective Groups in Organic Chemistry"、Plenum PressおよびGreene、“Protective Groups in Organic Synthesis"、Wiley Intersience Publicationから公知である。
【0038】
2およびR3が同一である式Iの化合物を製造しょうとする限り、有利には出発化合物IIおよびIII中で同一の保護基R2aおよびR3aが選択される。
【0039】
2およびR3が異なる意味を有する式Iの化合物を製造しようとする限り、有利には出発化合物IIおよびIII中で異なる保護基が選択され、該基は異なる条件において自体公知の方法で選択的に再び脱離することができる。異なる条件下で脱離可能な3種の保護基の例としては下記のものが挙げられる:
1.塩基性条件下で容易に脱離されるが、酸性条件または水素化分解に対しては著しく安定であるメチルエステルまたはエチルエステル、
2.酸によって容易に脱離することができるが、塩基性条件または水素化分解に対しては著しく安定であるt−ブチルエステルおよび
3.容易に水素化分解によるかまたは塩基性条件下でも脱離することができるが、酸性条件に対しては著しく安定であるベンジルエステル。
【0040】
たとえば、R2およびR3が両方共水素である式Iのジカルボン酸化合物を製造しようとする場合、保護基R2aおよびR3aとして好ましくは酸性脱離可能な保護基、たとえばt−ブチル基が使用され、式IIの化合物と式IIIの化合物との反応により得られる式IVのt−ブチルエステル化合物は引き続き酸で処理することによって分解される。脱離はたとえばトリフルオロ酢酸そのものまたはハロゲン化炭化水素、たとえばジクロルメタン中のトリフルオロ酢酸溶液で処理することによるかまたは反応条件下で不活性の有機溶媒、たとえば酢酸エチルエステル中でHClガスで処理することによって行うことができる。反応は、−25℃と室温の間の温度で実施することができる。
【0041】
たとえば、R2が生体不安定エステル生成基を表わし、R3が水素である式Iのモノカルボン酸化合物を製造しようとする場合、式IIの出発化合物として、R2aが既に所望の生体不安定エステル生成基、たとえばエチル基であり、式IIIの化合物中の保護基R3aとしてR2−OCO基が脱離しない条件下で脱離される保護基である化合物を使用することができる。R2−OCO基が比較的酸安定のエチルエステル基である場合、保護基R3aとしてはたとえば酸により脱離可能
なt−ブチル基または水素化分解により脱離可能な、ベンジルのような基が適当である。
【0042】
式IIの化合物中のR2aが酸易反応性の、生体不安定エステル生成基である場合、式IIIの化合物中の保護基R3aとしては有利には水素化分解により脱離可能な、ベンジルのような基が選択され、この基は式IIの化合物と式IIIの化合物との反応により生じた式IVの化合物から水素化分解により脱離される。水素化分解は、反応条件下で不活性の有機溶媒、たとえばエタノールのような低級アルコールまたは酢酸エチルエステルのような低級アルキルエステル中、触媒、とくにPd/C触媒の存在における接触的水素化によって行うことができる。有利には、接触的水素化は室温で4〜5barの水素圧で実施される。
【0043】
しかし、R2が生体不安定エステル生成基を表わし、R3が水素を表す式Iの化合物を製造するためには、異なる反応性を有する異なる保護基R2aおよびR3aを有する式IIおよびIIIの出発化合物を選択し、式IIの化合物と式IIIの化合物との反応によって得られる式IVの化合物から、差し当たり保護基R2aを保護基R3aの維持下に脱離し、次いで一般式IV′:
【0044】
【化6】
Figure 0004204083
【0045】
[式中R1およびR3aは上記の意味を有する]の反応生成物中へ所望の生体不安定エステル生成基R2を、式IV′の化合物の遊離酸基を式VまたはVaの化合物との反応によって挿入し、引き続き得られた式IVの化合物から保護基R3aを脱離することもできる。
【0046】
それでたとえば、R2aが酸により脱離可能な保護基、殊にt−ブチル基を表わし、R3aが酸安定の保護基、たとえばベンジルを表わす式IVの化合物から、差し当たり保護基R2aだけを酸性脱離することができる。それから、得られる式IV′のモノカルボン酸を、エステル生成のためにそれ自体通例の方法により、式Vのアルコールまたは相応する式Vaの化合物でエステル化することができる。式Vaの化合物中の脱離可能な反応性基Xとしては、ハロゲン、殊に塩素または臭素、または有機スルホン酸基、たとえばメタンスルホン酸のような低級アルカンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸のような芳香族スルホン酸、またはトルエンスルホン酸のような低級アルキルまたはハロゲンによって置換されたベンゼンスルホン酸の残基が適当である。エステル化のためには、式Vのアルコールをたとえば式IV′の酸またはこの酸の反応性酸誘導体と、アルコールのアシル化のために自体公知の方法で反応させることができる。反応は、たとえば式IIの化合物と式IIIの化合物との反応のために記載された反応条件下に実施することができる。
【0047】
類似の方法で、相当する異なる保護基の選択により、R3が生体不安定エステル生成基を表わし、R2が水素を表すかまたはR3と異なる、生体不安定エステル生成基を表わす式Iの化合物を製造することもできる。
【0048】
上記に記載した反応において、式IIおよびIIIの出発化合物中のキラル中心は変わらないので、出発化合物の種類に応じて式Iの異性体純粋化合物または異性体混合物を得ることができる。異性体純粋、従って光学的に単一な式Iの化合物を製造するためには、有利には式IIの鏡像異性体純粋の化合物を式IIIの鏡像異性体純粋の化合物と反応させる。式IIの鏡像異性体純粋の化合物を式IIIのラセミ化合物と反応させるかまたは式IIのラセミ化合物を式IIIの鏡像異性体純粋の化合物と反応させる場合、その都度2つのジアステレオマーからなる混合物が得られ、該混合物は所望の場合には自体公知の方法で分割することができる。式IIのラセミ化合物と式IIIのラセミ化合物との反応は、4つの異性体からなる相応する混合物が生じ、該混合物は所望の場合には自体公知の方法で分割することができる。
【0049】
式IIの出発化合物は、自体公知の方法で、たとえば一般式VI:
【0050】
【化7】
Figure 0004204083
【0051】
[式中R2aおよびR1は上記の意味を有する]のアクリル酸誘導体を式VII:
【0052】
【化8】
Figure 0004204083
【0053】
のシクロペンタンカルボン酸と反応させることによって得ることができる。反応は、自体公知の方法でマイクル付加の条件下で反応条件下で不活性の有機溶媒中で、シクロペンタンカルボン酸をシクロペンタンカルボン酸のジアニオンを形成することが可能な強塩基と反応させ、引き続き式VIのアクリルエステル誘導体と反応させることによって行うことができる。溶媒としては、エーテル、殊にたとえばテトラヒドロフランのような環状エーテルが適当である。強塩基としては、たとえばリチウムジイソプロピルアミドのような非求核性有機アルカリ金属アミドが適当である。有利には、シクロペンタンカルボン酸をテトラヒドロフラン中で2当量のリチウムジイソプロピルアミドと反応させ、反応混合物を引き続き式VIの化合物とさらに反応させる。反応温度は−70℃と0℃の間であってもよい。
【0054】
式IIの化合物は、基R1を有する炭素原子にキラル中心を有し、合成の際にそのラセミ化合物の形で得られる。光学活性化合物は、ラセミ混合物から自体公知の方法で、たとえばキラル分離材料でのクロマトグラフィー分離によるかまたは適当な光学活性塩基、たとえばα−メチルベンジルアミンまたはプソイドエフェドリンと反応させ、引き続き得られた塩の分別晶出により得られる。
【0055】
式VIのアクリル酸エステル誘導体は、自体公知の方法で、一般式VIII:
【0056】
【化9】
Figure 0004204083
【0057】
[式中R2aおよびR1は上記の意味を有し、R5およびR6はそれぞれ低級アルキル、とくにメチルまたはエチルを表わす]の(ジ低級アルキルホスホノ)−酢酸エステル誘導体をホルムアルデヒドと、反応条件下で不活性の有機溶媒中で塩基性条件下に反応させることにより得ることができる。たとえば、式VIIIの化合物をパラホルムアルデヒドと、エーテル、とくにテトラヒドロフランのような環状エーテル中、塩基、とくにt−酪酸カリウムのような非求核性アルカリ金属アルコラートの存在において−20と+30℃の間の温度で反応させることができる。
【0058】
式VIIIの化合物は、自体公知の方法で、一般式IX:
【0059】
【化10】
Figure 0004204083
【0060】
[式中R2a、R5およびR6は上記の意味を有する]のホスホノ酢酸誘導体を式X
1−X X
[式中R1およびXは上記の意味を有する]の化合物と反応させることにより得ることができる。反応は、アルキル化のために通例の条件下、反応条件下で不活性の極性非プロトン性有機溶媒中で塩基の存在において0℃と80℃の間の温度で実施することができる。とくに、Xがハロゲン、殊に臭素またはヨウ素、またはトシレートを表わす式Xの化合物が使用される。溶媒としては、たとえばジメチルホルムアミドのようなアミドまたはエーテルも適当である。塩基としては、たとえばt−酪酸カリウムのような非求核性アルカリ金属アルコラートが適当である。
【0061】
式VIの化合物は、一般式XI:
【0062】
【化11】
Figure 0004204083
【0063】
[式中R2aおよびR1は上記の意味を有する]のマロン酸誘導体を、塩基性条件下に自体公知の方法でホルムアミドで処理することによって得ることができる。それで、式XIのマロン酸誘導体をたとえば有機第二級アミン、殊にピペリジンの存在においてホルムアルデヒド水溶液と、0℃と30℃の間の温度、とくに室温以下の温度で反応させることができる。式XIのマロン酸誘導体は、パラホルムアルデヒドとピリジン中40〜60℃の間の温度で反応させることもできる。
【0064】
式XIのマロン酸モノエステルは、一般式XII:
2aOOC−CH2−COOR7 XII
[式中R2aは上記の意味を有し、R7は低級アルキル、殊にメチルまたはベンジルを表わす]のマロン酸ジエステルを式Xの化合物と反応させ、得られた一般式XIII:
【0065】
【化12】
Figure 0004204083
【0066】
[式中R1、R2aおよびR7は上記の意味を有する]のマロン酸ジエステル誘導体を部分的加水分解により式XIの相応するマロン酸モノエステル誘導体に変えることによって得ることができる。
【0067】
式XIIのマロン酸ジエステル中への基R1の導入は、自体公知の方法で式XIIのエステルを式Xの化合物と、極性非プロトン性有機溶媒、とくにジメチルホルムアミド中、塩基、たとえばt−酪酸カリウムのような非求核性アルカリ金属アルコラートの存在において0℃と80℃の間の温度で行うことができる。反応は、たとえば式VIIIの化合物と式Xの化合物との反応のために記載した条件下に実施することができる。
【0068】
得られた式XIIIの置換マロン酸ジエステルは、基R7を自体公知の方法で脱離することにより相応する式XIのマロン酸モノエステルに変えることができる。保護基R2aおよび基R7が異なる反応性を有する異なる基である限り、基R7の脱離のために有利には、基R2aが攻撃されないような条件が選択される。R7がベンジルを表わす限り、脱離は自体公知の方法で水素化分解により行うことができる。
【0069】
低級アルキル基R7は、アルキル基の種類により酸性またはアルカリ性条件下での加水分解により自体公知の方法で脱離される。とくにR7は、アルカリ性加水分解により脱離することのできるエチルである。このため、式XIIIのアルキルエステルを低級アルコールまたは低級アルコールと水からなる混合物中でアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化カリウムで処理することができる。この場合、基R2aおよびR7が同一である限り、アルカリ金属水酸化物の量は、部分的加水分解しか起きない程度に少量に保たれる。
【0070】
式IIIの化合物は自体公知の方法で、一般式XIV:
【0071】
【化13】
Figure 0004204083
【0072】
[式中R89N基はアミノ保護基により保護されたアミノ基を表わす]の化合物を一般式XV:
X−CH2−COOR3a XV
[式中R3aおよびXは上記の意味を有する]の化合物と反応させ、得られた一般式XVI:
【0073】
【化14】
Figure 0004204083
【0074】
[式中R3aおよびR89N基は上記の意味を有する]の反応生成物中のR89
N基から遊離アミノ基を遊離させることによって得ることができる。式XIVの化合物と式XVの化合物との反応は、自体アミドのアルキル化にために通例の方法で実施することができる。とくに、Xがハロゲン、とくに臭素またはヨウ素を表わす式XVの化合物が使用される。反応は、極性非プロトン性有機溶媒、たとえばジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランのような環状エーテル中で、塩基の存在において実施することができる。塩基としては、たとえばt−酪酸カリウムのような非求核性塩基が適当である。所望の場合には、反応をアルカリ金属水酸化物、たとえば水酸化カリウムの存在で、相間移動触媒、たとえばテトラブチルアンモニウムブロミドのようなテトラ低級アルキルアンモニウムハロゲニドの存在において2相系で実施することもできる。
【0075】
引き続き、得られた式XVIの化合物中で、自体公知の方法で保護基の脱離によってアミノ基を遊離させることができる。アミノ基の保護のためには、アミノ基の保護のために自体公知の容易に再び脱離可能な保護基、たとえばペプチド化学から公知の保護基を使用することができる。適当な保護基は、たとえばE.McOmie“protective groups in organic chemistry、"Plenum Press 1971年から公知である。たとえば、保護基としてフタルイミド基またはt−ブトキシカルボニル基またはベンジルオキシカルボニル基が適当である。R3aの意味に依存してその都度、引き続き基R3aが攻撃されない条件下に脱離可能である保護基を選択しなければならない。
【0076】
式IIIの化合物は、アミノ基を有する炭素原子にキラル中心を含有する。光学的に純粋な式XIVの出発化合物から出発する限り、光学的に純粋な式IIIの化合物が得られる。式XIVのラセミ化合物から出発する限り、式IIIのラセミ化合物も得られる。式IIIの化合物のラセミ混合物は、自体公知の方法で、たとえばキラル分離材料でのクロマトグラフィー分離によるか、または適当な光学活性酸、たとえば酒石酸との反応、引き続き得られた塩の分別晶出による光学的対掌体の分割によって、その光学異性体に分割することができる。所望の光学異性体の収率を増加するために、適当な光学活性酸との反応の際に、反応混合物中で一方の異性体の光学活性酸との塩を十分に沈殿させると同時にまたは沈殿させた後、溶液中に残留する異性体の再ラセミ化を、とくに芳香族アルデヒド、たとえばベンズアルデヒドの添加によって進行させることができる。その際、ラセミ化はキラル中心においてアルデヒドでのイミン形成によって惹起される。
【0077】
式XIVの化合物は、自体公知の方法で、一般式XVII:
【0078】
【化15】
Figure 0004204083
【0079】
[式中Yはハロゲンを表わす]の化合物中のハロゲンYを自体公知の方法でR89N基により置換することによって得ることができる。たとえば、式XVIIの化合物をアミドR89NH、とくにカリウムフタルイミドと反応させることができる。反応は、反応条件下で不活性の非プロトン性有機溶媒、とくにジメチルホルムアミド中で、40℃と80℃の間の温度で行うことができる。
【0080】
式XVIIの化合物は、自体公知の方法で一般式XVIII:
【0081】
【化16】
Figure 0004204083
【0082】
[式中Yは上記の意味を有する]のオキシム化合物のベックマン転位により、式XVIIIの化合物をベックマン転位の条件下に酸で処理することによって得ることができる。有利には、式XVIIIの化合物は60〜90℃の温度でポリリン酸で処理することにより式XVIIの化合物に転位される。
【0083】
式XVIIIのオキシムは、一般式XIX:
【0084】
【化17】
Figure 0004204083
【0085】
の環状ケトンから出発して、式XIXのケトンを差し当たり基Yを導入するためにハロゲンで処理し、得られたハロゲン化ケトンを引き続きヒドロキシルアミンと反応させる。有利には、ケトンのα−ハロゲン化および引き続くオキシム形成をワンポット法(Eintopfverfahren)で実施することができ、その際式XIXのケトンをまず不活性有機溶媒、たとえばメタノールのような低級アルコール中でハロゲンで処理し、引き続き反応混合物にヒドロキシルアミンを供給する。有利には、ヒドロキシルアミンはヒドロキシルアミン塩、たとえば塩酸塩の形で使用し、反応混合物に少量の水を供給する。該方法は、0〜40℃の間の温度、とくに室温で実施することができる。
【0086】
下記の例は本発明を詳説するが、その範囲を制限するものではない。
【0087】
【実施例】
下記の例1および2は、式Iの作用物質を含有する本発明による医薬製剤ならびにかかる医薬製剤の製造を記載する。
【0088】
例1:
(3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1−H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸含有錠剤
1錠剤あたり次の組成の錠剤を製造した:
(3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニ
ル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テ
トラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸 20mg
トウモロコシデンプン 60mg
乳糖 135mg
ゼラチン(10%溶液として) 6mg
作用物質、トウモロコシデンプンおよび乳糖を、10%ゼラチン溶液で濃厚にした。ペーストを破砕し、生じる顆粒を適当な薄板上にもたらし、45℃で乾燥した。乾燥した顆粒を破砕機に通し、ミキサ中でさらに次の助剤:
タルク 5mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
トウモロコシデンプン 9mg
と混合し、それから240mgの錠剤に圧縮した。
【0089】
例2:
(3S,2′R)−3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸含有注射液
5mlあたり次の組成を有する注射液を製造した:
(3S,2′R)−3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチル
)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ
−2−オキソ−1H−酢酸 10mg
Na2HPO4・7H2O 43.24mg
NaH2PO4・2H2O 7.72mg
NaCl 30.0mg
精製水 4948.0mg
固体を水に溶解し、該溶液を滅菌しかつそれぞれ5mlに分割してアンプルに充填した。
【0090】
次の例は、式Iの化合物の製造を詳説するものである。
【0091】
例3:
3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル
A)1リットルのジメチルホルムアミド中のマロン酸ジメチルエステル160.1gの溶液に、15℃の温度でt−酪酸カリウム123.4gを少量宛添加した。反応混合物を30分撹拌し、次いで室温でジメチルホルムアミド200ml中のフェネチルブロミド207.7gの溶液を滴下した。引き続き、反応混合物を1時間60℃に加熱し、再び放冷した。ジメチルホルムアミドを減圧下に蒸発させ、残留物をメチル−t−ブチルエーテルおよび水からなる混合物にとった。有機相を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。油状残分として残留する粗生成物を減圧蒸留により精製した。2−エトキシカルボニル−4−フェニル−ブタン酸エチルエステル202.5gが得られた、b.p.1.5=148〜153℃。
【0092】
B)エタノール285ml中の上記で得られたジエステル生成物23.6gの溶液に、水76ml中の水酸化カリウム6.17gの溶液を氷冷下に添加した。反応混合物を室温で数時間撹拌した。引き続き、エタノールを減圧下に蒸発させ、残留物をメチル−t−ブチルエーテルおよび水からなる混合物にとった。有機相を分離し、投棄し、水相は氷冷下に希塩酸水溶液で酸性にし、引き続きメチル−t−ブチルエーテルで数回抽出した。合したメチル−t−ブチルエーテル相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。粗製の油状2−カルボキシ−4−フェニル−ブタン酸エチルエステル20.2gが得られ、このものをさらに精製せずに引き続き処理した。
【0093】
C)上記で得られた生成物20.2gに、氷冷下に順次に35%のホルムアルデヒド水溶液11mlおよびピペリジン9.23mlを添加した。反応混合物を室温で数時間攪拌し、次にメチル−t−ブチルエーテルで希釈し、硫酸水素カリウム水溶液および水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。残留物を減圧下に乾燥した。α−(2−フェニルエチル)−アクリル酸エチルエステル14.8gが得られた。
【0094】
D)窒素雰囲気下に、ジイソプロピルアミン25.2mlを無水テトラヒドロフラン150mlに溶解し、−35℃に冷却した。この溶液に、n−ヘキサン中の1.6Nのブチルリチウム溶液100mlを滴下した。次いで、反応混合物を0℃で30分攪拌し、引き続き無水テトラヒドロフラン20ml中のシクロペンタンカルボン酸8.1mlの溶液を滴加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次いで、無水テトラヒドロフラン20ml中のC)で得られたアクリルエステル16.8gの溶液を滴加し、反応混合物を0℃で2時間、引き続き−15℃で数時間放置した。 後処理のために、反応混合物を10%の塩酸水溶液で酸性にし、n−ヘキサンで抽出した。有機相を半飽和の重炭酸ナトリウム水溶液で7回、水で1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。残留物として得られた粗生成物を、n−ヘキサン/酢酸エチルエステル(8:2)を使用するシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。68〜69℃の融点を有する純粋な1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸19.6gが得られた。
【0095】
E)メタノール820ml中のa−テトラロン(Tetralon)100gの溶液に、氷冷下に臭素108.3gを徐々に滴加した。その後、反応混合物を室温で30分攪拌し、それから差し当たりヒドロキシルアミン塩酸塩122.4g、引き続き水110mlを室温で添加した。混合物を室温で3日撹拌した。次に、さらに水493mlを供給し、その際1時間後に白色沈殿が析出した。反応混合物をさらに3日撹拌し、次いで5℃に冷却した。沈殿を吸引濾過し、水で洗浄し、減圧下に40℃で乾燥した。130〜132℃の融点を有する2−ブロム−3,4−ジヒドロナフタリン−1(2H)−オン−オキシム136.7gが得られた。
【0096】
F)上記に得られたオキシム79.5gを、80℃に加熱されたポリリン酸452gに滴加し、反応混合物を80℃で18時間撹拌した。引き続き、水710mlで慎重に希釈し、混合物を室温で2時間撹拌した。生じた沈殿を吸引濾過し、水、重炭酸ナトリウム水溶液、もう一度水で洗浄し、最後にメチル−t−ブチルエーテルで洗浄し、水酸化カリウム上温度60℃で乾燥した。168〜170℃の融点を有する3−ブロム−4,5−ジヒドロ−1H−1−ベンズアゼピン−2(3H)−オン66.6gが得られた。
【0097】
G)上記に得られた生成物80gを、ジメチルホルムアミド140mlに懸濁させた。懸濁液にジメチルホルムアミド205ml中のカリウムフタルイミド72.6gの溶液を加え、引き続き60℃で16時間撹拌した。後処理のため、室温に冷却し、水800mlを徐々に滴加し、混合物を氷冷下に2時間撹拌した。生じた結晶泥を吸引濾過し、最初に水/ジメチルホルムアミド混合物、次にメチル−t−ブチルエーテルで洗浄し、引き続き減圧下に60℃で2日乾燥した。185〜195℃の融点を有する4,5−ジヒドロ−3−フタルイミド−1H−1−ベンズアゼピン−2(3H)−オン73.3gが得られた。
【0098】
H)ジメチルホルムアミド90ml中の上記に得られた生成物27gの懸濁液に、氷冷下にジメチルホルムアミド40ml中のt−酪酸カリウム12.3gの溶液を加えた。氷冷下に30分撹拌した後、ブロム酢酸−t−ブチルエステル20.7gを0〜5℃で1時間にわたり分配して滴加した。0℃で1時間撹拌した。それから、反応混合物を40℃に加熱し、水164mlを3時間内に滴加し、30℃でもう1時間撹拌した。次いで、水溶液を生成した沈殿からデカントし、残存する固体残留物をメチル−t−ブチルエーテルから晶出させた。生成した結晶を吸引濾過し、水およびメチル−t−ブチルエーテルで洗浄し、減圧下に60℃で乾燥した。194〜197℃の融点を有する2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−3−フタルイミド−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル26.3gが得られた。
【0099】
I)上記に得られたエステル7gを5分内に、80℃に加熱したエタノールアミン13.8mlに加えた。5分後に澄明な溶液が形成し、この溶液を室温に冷却し、トルエン105mlで希釈した。溶液を5%の塩化ナトリウム水溶液140mlで振出し、有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。残留物をメチル−t−ブチルエーテルから晶出させた。117〜118℃の融点を有する3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル4.0gが得られた。
【0100】
J)上記に得られたアミン2.9gおよび上記にD)で得られた酸3.2gを、ジクロルメタン100mlに溶解した。反応混合物に、N−メチルモルホリン2.2ml、ヒドロキシベンゾトリアゾール1.27gおよびN−エチル−N−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩3.81gを、氷冷下に供給した。次いで、反応混合物を室温で1時間撹拌した。後処理のため、反応混合物をジクロルメタンで希釈し、順次に水、硫酸水素カリウム水溶液、水、重炭酸ナトリウム水溶液および再び水で洗浄した。それから、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を減圧下に蒸発させた。こうして得られた粗生成物を、n−ヘキサン/酢酸エチルエステルを使用する、軽度に高めた圧力下にシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(=フラッシュクロマトグラフィー)により精製し、その際溶離剤の酢酸エステル分量は溶離の間最初の1:9から3:7に増加させた。純粋な表題化合物5.4gが油状生成物として得られた。
【0101】
IRスペクトル(フィルムとして):3400cm 1、1725cm 1、1660cm 1
例4:
3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸
3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル(製造例3参照)5gをトリフルオロ酢酸16mlに溶解した。該溶液を室温で3時間撹拌した。後処理のため、トリフルオロ酢酸を減圧下に蒸発させた。残留物をジクロルメタンに溶解し、溶液を水で中性に洗浄した。引き続き、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。残留物をn−ヘキサンとともに数回攪拌し、その都度再び蒸発乾固した。81〜104℃の融点を有する固体フォームとして表題化合物3.4gが得られた。
【0102】
例5:
(3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル
A)1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸(製造例3D)参照)30.5gおよびL−(−)−a−メチルベンジルアミン11.6gをエタノールに加熱下に溶解した。反応混合物を冷蔵庫中で12時間冷却し、次いで析出した結晶泥を吸引濾過し、乾燥し、エタノールから数回旋光度値が一定になるまで再結晶し、引き続き減圧下に乾燥した。118〜121℃の融点を有する上記酸のα−メチルベンジルアンモニウム塩17.7gが得られた、旋光度値[α]20 d=+5.6゜(c=0.5メタノール中)。
【0103】
酸を遊離するために、この塩を水/ジクロルメタン混合物にとり、混合物を硫酸水素カリウム水溶液で酸性にする。有機相を分離し、水相をジクロルメタンでなお3回抽出した。合した有機抽出物水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、かつ減圧下に蒸発濃縮した。残留物を乾燥した。純粋な(2′R)−1−[2′−(エトキシカルボニル−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸11.2gが得られた、旋光値[α]20 D=+7.4゜(c=0.651、メタノール中)。
【0104】
B)65℃に加熱した、ラセミ3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル(製造は例1I参照)に、65℃に加熱したエタノール54ml中のL−(+)−酒石酸12.65gの溶液を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。それから、これにエタノール1.3ml中のベンズアルデヒド1.72mlの溶液を滴加した。得られた懸濁液を80℃で14時間還流で煮沸し、次いで室温に冷却した。生じた結晶性沈殿を吸引濾過し、エタノール80mlにとり、再び還流で8時間煮沸した。それから、室温に冷却し、結晶を吸引濾過し、減圧下に50℃で乾燥した。195〜196℃の融点および−152゜の旋光度値[α]20 D(c=0.5、メタノール中)を有する酒石酸の塩23.6gが得られた。
【0105】
塩基を遊離させるために、酒石酸の塩23.6gを水250mlおよびジクロルメタン108mlからなる混合物中で撹拌下に0℃に冷却し、アンモニア水溶液の添加によりpH9.6に調節した。有機相を分離し、水相をもう一度ジクロルメタン30mlで抽出し、有機相を合し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物をメチル−t−ブチルエーテルから晶出させ、減圧下に乾燥した。113〜115℃の融点および−276.2゜の旋光度値[α]20 D(c=0.5メタノール中)を有する(3S)−3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル12.2gが得られた。
【0106】
C)上記A)で製造した酸5.4gを、無水ジクロルメタン60mlに溶解した。溶液にトリエチルアミン2.33mlを加え、−20゜に冷却した。次いで、無水ジクロルメタン5ml中のメタンスルホン酸クロリド1.31mlの溶液を徐々に滴加した。15分撹拌した後、ジクロルメタン60ml中の上記B)で得られたアミン4.8gおよびトリエチルアミン2.33mlの溶液を滴加した。引き続き、反応混合物を室温で1時間撹拌した。後処理のため、反応混合物を水に加え、有機相を分離し、硫酸水素カリウムの水溶液、引き続き水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留粗生成物をn−ヘキサン/酢酸エチルエステル(7:3)を使用する、シリカゲル500gでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。減圧下で乾燥した後、純粋な表題化合物9.5gが油状物として得られた、旋光度値[α]20 D=−115.2゜(c=0.463、メタノール中)。
【0107】
例6:
(3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸
(3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル(製造は例5参照)9.4gを、氷冷下にジクロルメタン15mlに溶解した。溶液にトリフルオロ酢酸31mlを加え、反応混合物を冷蔵庫中に4℃で約12時間保存した。後処理のため、ジクロルメタンおよびトリフルオロ酢酸を減圧下に蒸発させた。得られた反応生成物を酢酸エチルエステルにとり、水、重炭酸ナトリウム希水溶液および新たに水で洗浄した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。残留物を、シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、その際溶離剤として先ずジクロルメタン、次にジクロルメタン/メタノール(95:5)を使用した。得られた生成物を、減圧下に80℃で2日乾燥した。71〜74℃の融点を有する固体フォームとして純粋な表題化合物7.3gが得られた、旋光度値[α]20 D=−131.0゜(c=0.5、メタノール中)。
【0108】
例7:
3−{1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル
A)ジメチルホスホノ酢酸−t−ブチルエステル118gを、窒素雰囲気下に無水ジメチルホルムアミド875mlに溶解した。この溶液に、t−酪酸カリウム58.9gを氷冷下に加えた。引き続き、反応混合物を短時間60℃に加熱し、次いで室温に放冷した。反応混合物に、ジメチルホルムアミド110ml中のフェニルエチルブロミド104.9gの溶液を滴加した。それから、反応混合物を2時間60℃に加熱した。後処理のため、ジメチルホルムアミドを減圧下に十分に蒸発させ、残留物をメチル−t−ブチルエーテルに溶解した。溶液を硫酸水素カリウム水溶液で酸性にした。次いで、有機相を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。得られた粗生成物を、溶離剤としてジクロルメタン/メチル−t−ブチルエーテル(4:1)を使用する、シリカゲル3kgでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。油状生成物として純粋な2−(ジメチルホスホノ)−4−フェニル−n−酪酸t−ブチルエステル105.1gが得られた。
【0109】
B)上記に得られた生成物105.1gを、窒素雰囲気下に無水テトラヒドロフラン705mlに溶解した。この溶液にパラホルムアルデヒド28.4gを加えた。次に、テトラヒドロフラン100ml中のt−酪酸カリウム32.5gの溶液を滴加した。引き続き、反応混合物を1時間撹拌した。後処理のため、反応混合物を冷硫酸水素カリウム水溶液で酸性にし、メチル−t−ブチルエーテルで希釈した。次に、有機相を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。得られた粗生成物をn−ヘキサン/酢酸エチルエステル(9:1)を使用する、シリカゲル700gでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。α−(フェニルエチル)−アクリル酸−t−ブチルエステル47.0gが無色油状物として得られた。
【0110】
C)無水テトラヒドロフラン450ml中のジイソプロピルアミン50.2mlの−50℃に冷却した溶液に、n−ヘキサン中のブチルリチウムの1.6モル溶液200mlを滴加し、反応混合物を0℃でさらに30分保った。引き続き、この温度で無水テトラヒドロフラン40ml中のシクロペンタンカルボン酸16.2mlの溶液を滴加した。反応混合物を0℃でさらに2時間保った。次いで、この混合物に徐々に無水テトラヒドロフラン50ml中の上記B)で得られた生成物38gの溶液を添加した。反応混合物を0℃でさらに2時間撹拌し、次になお数時間−15℃で放置した。後処理のため、反応混合物に氷冷下に飽和硫酸水素カリウムの水溶液で酸性にし、n−ヘキサンで3回抽出した。合した有機相を半飽和重炭酸ナトリウム、引き続き水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。得られた油状粗生成物を氷冷n−ヘキサンから晶出させた。75〜77℃の融点を有する純粋な結晶性1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸41.9gが得られた。
【0111】
D)上記に得られた生成物3.3g、3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸t−ブチルエステル2.7g(製造は例3I参照)2.7g、N−メチルモルホリン1.53mlおよびヒドロキシベンゾトリアゾール1.18gを、窒素雰囲気下に無水ジクロルメタン93mlに溶解した。この溶液に、氷冷下にN−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩3.52gを添加した。次いで、反応混合物を氷冷下に2時間撹拌した。後処理のため、反応混合物を順次に水、硫酸水素カリウム水溶液、水、重炭酸ナトリウム水溶液および再び水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に蒸発濃縮した。残留粗生成物を溶離剤としてn−ヘキサン/酢酸エチルエステル(7:3)を使用する、シリカゲル200gでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、メチル−t−ブチルエーテルから晶出させた。110〜114℃の融点を有する純粋な表題化合物4.2gが得られた。
【0112】
例8:
3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸
3−{1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル(製造は例7参照)4.1gを、トリフルオロ酢酸13mlに温度4℃で水分遮断下に溶解した。得られた溶液をこの温度でさらに3時間撹拌した。後処理のため、反応混合物を減圧下に濃縮した。トリフルオロ酢酸を完全に除去するために、残留物に数回ジクロルメタンを加え、再び蒸発濃縮した。次に、得られた残留物をジクロルメタンに溶解し、溶液を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物として残存する粗生成物を、ジクロルメタンから晶出させた。178〜183℃の融点を有する純粋な表題化合物2.7gが得られた。
【0113】
例9:
3−{1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ブチルエステル
A)3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸−t−ブチルエステル(製造は例3I)参照)10.5g、p−トルエンスルホン酸水和物8.25gおよびベンジルアルコール20.1mlを、トルエン174mlに加えた。反応混合物を水分離器を装着して4時間煮沸し、その際最初に析出した沈殿は徐々に溶解した。その後、トルエンを減圧下に蒸留し、残存する残留物をメチル−t−ブチルエーテルとともに撹拌し、次いで濾過した。こうして得られた固体残留物をジクロルメタンに溶解し、溶液を氷冷下に炭酸ナトリウム水溶液の添加によりアルカリ性にした。その後、ジクロルメタン相を分離し、水で洗浄し硫酸ナトリウム上で乾燥し、蒸発濃縮した。得られた粗生成物を、精製のためメチル−t−ブチルエーテルから再結晶した。105〜107℃の融点を有する3−アミノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル8.2gが得られた。
【0114】
B)上記に得られた生成物12.8gを1−[2′−(t−ブトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボン酸(製造は例5C)参照)と、例5C)に記載された方法により反応させた。反応混合物を、例5C)に記載されたように後処理した。118〜123℃の融点を有する表題化合物19.3gが得られた。
【0115】
例10:
3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル
3−{1−[2′−t−ブトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル(製造は例9参照)15gを、例8に記載した方法によりトリフルオロ酢酸56mlと反応させた。反応混合物を例8に記載したように後処理し、得られた粗生成物をメチル−t−ブチルエーテルから晶出させた。86〜90℃の融点を有する表題化合物13.1gが得られた。
【0116】
例11:
3−{1−[2′−(t−ブチルカルボニルオキシメトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル
3−[1−(2′−カルボキシ−4′−フェニル−ブチル)−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル(製造は例10参照)2gを、水分遮断下に無水ジクロルメタン20mlに溶解した、この溶液に、トリエチルアミン0.46mlおよびジメチルアミノピリジン0.1gを加えた。、次に、氷冷下に無水ジクロルメタン3ml中のピバリン酸クロルメチルエステル0.5gの溶液を滴加した。反応混合物を、引き続き室温で2日撹拌した。後処理のため、反応混合物を水に加え、有機相を分離し、重炭酸ナトリウム水溶液、引き続基水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下に濃縮した。残留物として残存する粗生成物を、シリカゲル150gでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、その際溶離剤として差し当たり7:3、次いで1:1の組成を有するn−ヘキサン/酢酸エチルエステル混合物を使用した。71〜78℃の融点を有する純粋な3−{1−[2′−(ピバロイルオキシメトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル1.1gが、71〜78℃の融点を有する固体フォームとして得られた。
【0117】
例12:
3−{1−[2′−(ピバロイルオキシメトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸
3−{1−[2′−(ピバロイルオキシメトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸ベンジルエステル(製造は例11参照)1.0gをエタノール100mlに溶解した。溶液に、パラジウム/カーボン触媒(5%)0.5gを加えた。次に、5barの水素圧で3時間水素化した。後処理のため、触媒を濾別し、濾過した溶液を蒸発濃縮した。得られた残留物を減圧下に80℃で乾燥した。ガラス様の生成物として表題化合物0.7gが得られた。
【0118】
IRスペクトル(KBrプレス加工品として):3410cm 1、1750cm 1、1660cm 1
上記例に記載した方法により、下記の表1に記載した式Iの化合物を製造することもできる。
【0119】
【表2】
Figure 0004204083

Claims (5)

  1. 胃腸血行障害を治療および/または予防するための医薬製剤を製造するため一般式I:
    Figure 0004204083
    [式中
    1は、場合によりフェニル環において低級アルキル、低級アルコキシまたはハロゲンにより置換されていてもよいフェニル低級アルキル基またはナフチル低級アルキル基を表わし、
    2は水素または生体不安定エステル生成基を表わしかつ
    3は水素または生体不安定エステル生成基を表わし、
    その際、生体不安定エステル生成基がそれぞれ相互に独立に低級アルキル基を表すか、場合によりフェニル環において低級アルキルにより、または隣接する2個の炭素原子に結合した低級アルキレン鎖により置換されたフェニル基またはフェニル低級アルキル基を表わすか、ジオキソラン環において場合により低級アルキルにより置換されたジオキソラニルメチル基を表わすか、または場合によりオキシメチル基において低級アルキルにより置換されたC 2 〜C 6 アルカノイルオキシメチル基を表わす]の化合物および式Iの酸の生理的に認容性の塩の使用。
  2. 2および/またはR3が生体不安定エステル生成基を表わす請求項1記載の化合物の使用。
  3. 生体不安定エステル生成基がフェニル、ベンジルまたはインダニルを表わす請求項1または2記載の化合物の使用。
  4. 2が生体不安定エステル生成基を表わし、R3が水素であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の化合物の使用。
  5. (3S,2′R)−3−{1−[2′−(エトキシカルボニル)−4′−フェニル−ブチル]−シクロペンタン−1−カルボニルアミノ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−オキソ−1H−1−ベンズアゼピン−1−酢酸またはその生理的に認容性の塩を使用することを特徴とする請求項4記載の化合物の使用。
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