JPH08508038A - 16員環マクロライド系抗生物質のアミド誘導体 - Google Patents

16員環マクロライド系抗生物質のアミド誘導体

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JPH08508038A
JPH08508038A JP7504440A JP50444095A JPH08508038A JP H08508038 A JPH08508038 A JP H08508038A JP 7504440 A JP7504440 A JP 7504440A JP 50444095 A JP50444095 A JP 50444095A JP H08508038 A JPH08508038 A JP H08508038A
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ランディー,クリスティン,マリー
ヴュ,チ,ビー.
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ファイザー・インク.
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    • C07H17/04Heterocyclic radicals containing only oxygen as ring hetero atoms
    • C07H17/08Hetero rings containing eight or more ring members, e.g. erythromycins
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、19−カルボキシ−19−デホルミル16員環マクロライド系抗生物質である、ロサラマイシン、レプロマイシン、タイロシン、5−O−ミカミノシルチロノライド、4’−デオキシ−O−ミカミノシルチロノライド、デスミコシン、ラクテノシン、O−デメチルラクテノシン、キルラマイシンA1、及び23−デオキシミカミノシルチロノライドの、式(I) 又は式(II)

Description

【発明の詳細な説明】 16員環マクロライド系抗生物質のアミド誘導体 技術分野 本発明は新規の抗生物質に関する。特には、本発明は、マクロライド系抗生物 質であるロサラマイシン(rosaramlcin)、レプロマイシン(rep romicin)、タイロシン(tylosin)、5−O−ミカミノシルチロ ノライド(5−O−mycaminosyltylonolide)、4’−デ オキシ−5−O−ミカミノシルチロノライド(4−deoxy−5−O−myc amiosyltylonolide)、デスミコシン(desmycosin )、ラクテノシン(lactenocin)、O−デメチルラクテノシン(O− demethyllactenocin)、キルラマイシンA1(cirram ycin A1)、及び23−デオキシミカミノシルチロノライド(23−de oxymycaminosyltylonolide)のアミド誘導体である化 合物;薬剤学的に許容することのできる前記誘導体の酸付加塩;細菌及びマイコ プラズマ病原体によって引き起こされる動物の病気の治療における前記誘導体の 使用方法;並びにそれに有用な医薬組成物に関する。前記用語「動物」には、哺 乳類、魚類、及び鳥類が含まれる。 動物における細菌感染症と戦う薬剤はたくさん知られているが、多くの特定の 病気について、現在のところ選択されている薬剤には問題点が多い。ある例では 、薬剤が宿主の中で十分長くは維持されることができず、従って、治療上効果的 な血液及び/又は組織レベルを維持するために頻繁な投与を必要とすることがあ る。このことは、食肉用動物(牛、家禽、羊、及び豚)について、かなりの労働 集約的な動物処理を必要とし、この処理は生産者にとってコストがかかる。他の 例では、治療上効果的な用量で薬剤に対する宿主の耐性が乏しいか、又は薬剤が 宿主に対して毒性さえ示すことがある。より大きな経口吸収性を有する薬剤はい うまでもなく、増大した薬効性、より長い半減期、増大した治療指標、及びより 幅広い抗細菌スペクトルを有する薬剤は、より効率的に治療することのできる動 物の疾患お範囲を改善するであろう。従って、改良された特性をもつ新しい抗細 菌性 及び対マイコプラズマ性薬剤への要求が依然として続いている。 特に関係のある疾患は、その疾患を原則的に引き起こす細菌がパスツレラ・ヘ モリチカ(Pasteurella haemolytica)、パスツレラ・ ムルトシダ(Pasteurella multocida)、及びヘモフィラ ス・ソムナス(Haemophilus somnus)である牛の呼吸性疾患 ;豚、山羊、羊、及び家禽のパスツレラ症(パスツレラ・ムルトシダ);豚の胸 膜性肺炎[アクチノバチルス・プローロプヌモニアエ(Actinobacil lus pleuropneumoniae)];豚のストレプトコッカス感染 症[ストレプトコッカス・スイス(Streptococcus suis)] ;並びにマイコプラズマ種(spp)による前記の全宿主の感染症である。背景技術 タイロシン及びそれに関連するマクロライド類の誘導体は、或るグラム陽性菌 及びグラム陰性菌によって引き起こされる家禽、牛、及び豚の感染に対して有効 であることが示されている(Kirstら,米国特許第4,920,103号明 細書;Taoら,米国特許第4,921,947号明細書;Kirstら,英国 特許出願第GB2135670A号公報)。 前記マクロライド類のC−20還元的アミノ化生成物が、米国特許出願第07 /914,242号(1992年7月15日出願)明細書に開示されている。な お、前記出願は、同時係属中の米国特許出願第07/996,243号(199 3年12月23日出願;本願の譲受人に譲渡)に引き継がれ現在放棄されている 。前記マクロライド類のC−20ウィティッヒ(wittig)反応生成物が、 同時係属中の米国特許出願第08/032,901号(1993年3月18日出 願)及び同時係属中の米国特許出願第08/145,456号(米国特許出願第 08/032,901号の一部継続出願:1993年10月29日出願)各明細 書に開示されている(なお、両特許出願は、本願の譲受人に譲渡されている)。発明の開示 本発明は、マクロライド類であるレプロミシン、ロサラマイシン、タイロシン 、5−O−ミカミノシルチロノライド、4’−デオキシ−5−O−ミカミノシル チロノライド、デスミコシン、ラクテノシン、O−デメチルラクテノシン、キル ラ マイシンA1、及び23−デオキシミカミノシルチロノライドのアミド誘導体で ある新規抗生物質、並びに前記誘導体の酸付加塩に関する。これらの新規抗生物 質は、細菌病原体に対して、元の化合物を越える向上した薬効を有し、マイコプ ラズマ病原体に対して活性である。 本発明の化合物及び薬剤学的に許容することのできる塩は、式(I) 又は式(II) {式中、mは1又は2であり; Z1は水素原子、水酸基、又はミカロシルオキシ基であり; Tは、 又は であり、 aは1又は2であり; gは2、3、又は4であり; Bは、各場合について、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アミノアシル基 、及びジペプチジル基からなる群からそれぞれ独立に選んだものであり (ここで、前記アミノアシル基、及び前記ジペプチジル基のアミノアシル基は、 それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル酸 (aspartyl acid)基、システィニル基、シスチル基、グルタミル 酸(glutamyl acid)基、グルタミル基、グリシル基、ヒスチジル 基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル基、ロイシル基 、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、セリル基、トレ オニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラニル基、β−リ ジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシル基、α−アミ ノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニルグリシル基、a ,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシル基、N,N− ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチリル基、及びサ ルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選んだ基であるが、 但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビシル基、N、N −ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミノブチリル基は 、末端アミノアシル基にのみなることができるものとする); Z2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり;そして Z3は−N(R12)、 又は であり; R1及びR2は、各々それぞれ独立に、水素原子、メチル基、場合により置換され た炭素数2〜6のアルキル基、場合により置換された炭素数3〜8のシクロアル キル基、炭素数2〜6のアミノアルキル基、炭素数2〜6のヒドロキシアルキル 基、炭素数1〜4のアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを有す るN−アルキルアミノアルキル基、ベンジル基、炭素数2〜4のアルキル部分と 炭素数1〜4のアルコキシ部分とを有するアルコキシアルキル基、合計で炭素数 2〜6のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを有するN,N −ジアルキルアミノアルキル基、モルホリノ−(炭素数2〜4の)アルキル基、 ピペリジノ−(炭素数2〜4の)アルキル基、ピロリジノ−(炭素数2〜4の) アルキル基、アゼチジン−1−イル−(炭素数2〜4の)アルキル基、及びヘキ サヒドロアゼピン−1−イル−(炭素数2〜4の)アルキル基からなる群から選 んだものであるか [なお、前記の場合により置換されたアルキル基は、水酸基、シアノ基、フッ素 原子、トリフルオロメチル基、場合により置換されたアミノ基、場合により置換 された炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、合計で炭素数2〜6のN,N−ジ アルキルアミノ基、炭素数2〜4のN−(ヒドロキシアルキル)アミノ基、炭素 数2〜4の各アルキル部分を有するN,N−ビス(ヒドロキシアルキル)アミノ 基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルコキシ部分を有するアル コキシカルボニル基、合計で炭素数2〜6のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜 4のアルコキシ部分とを有するN,N−ジアルキルアミノアルコキシ基、各々の アルコキシ部分が炭素数1〜4のアルコキシアルコキシ基、各々のアルコキシ部 分が炭素数1〜4のアルコキシアルコキシアルコキシ基、 又は からなる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1個又は2個によって場合により置 換されているものとし; ここで、前記の場合により置換されたアミノ基、及び前記の場合により置換され たN−アルキルアミノ基は、アミノアシル基又はジペプチジル基で各々それぞれ 独立に場合により置換されているものとし; 更に、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は、 それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル酸 基、システィニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル基 、ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル基 、ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、セ リル基、トレオニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラニ ル基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシル 基、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニルグ リシル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシル 基、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチリ ル基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選んだ 基であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビシ ル基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミノ ブチリ ル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; jは2、3、又は4であり; R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基から 選んだものであるか; あるいは、R3及びR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素 数4〜6の飽和若しくは不飽和環、モルホリノ基、又はピペラジノ基を形成する ものであり; Aは、NH、S、N−(炭素数1〜4の)アルキル基、N−(アミノアシル基) 、N−(ジペプチジル基)であるものとし; ここで、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は 、それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル 酸基、システィニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル 基、ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル 基、ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、 セリル基、トレオニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラ ニル基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシ ル基、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニル グリシル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシ ル基、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチ リル基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選ん だ基であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビ シル基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミ ノブチリル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; B1、B2、及びB3は、各々それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキ ル基、アミノアシル基、及びジペプチジル基からなる群から選んだものであるも のとし; ここで、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は 、それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル 酸基、システィニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル 基、 ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル基、 ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、セリ ル基、トレオニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラニル 基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシル基 、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニルグリ シル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシル基 、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチリル 基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選んだ基 であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビシル 基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミノブ チリル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; Y1は、C、CH、CH2、N、及びNHからなる群から選んだものであり; nは0、1、又は2であり; R5は、炭素数1〜4のアルキル基、又は−C(=O)−O−低級アルキル基で あり; R6は炭素数1〜4のアルキル基であり; R7は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、炭素数1〜3のアルコ キシ基、アミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、及び合計で炭素数2 〜6のN,N−ジアルキルアミノ基であるか;あるいは R6及びR7は、一緒になってオキソ基を形成するものとし; 前記の場合により置換されたシクロアルキル基は、水酸基、フッ素原子、塩素原 子、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、アル コキシ部分及びアルキル部分の各々が炭素数1〜4のアルコキシアルキル基、ア ミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、及び合計で炭素数2〜6のN, N−ジアルキルアミノ基からなる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1〜5個で 場合により置換されているものとする]; あるいは、R1及びR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、 又は を形成するものであり、 Y2は、C、CH、CH2、N、NH、N(アミノアシル基)、及びN(ジペプチ ジル基)からなる群から選んだものとし; ここで、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は 、それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル 酸基、システィニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル 基、ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル 基、ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、 セリル基、トレオニル基、トリプトフイル基、チロシル基、バリル基、β−アラ ニル基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシ ル基、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニル グリシル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシ ル基、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチ リル基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選ん だ基であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビ シル基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミ ノブチリル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; Y3はO又はSであり; bは0、1、又は2であり; R8は炭素数1〜4のアルキル基、又は−C(=O)−O−低級アルキル基であ り; R9は水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基であり;そして R10は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、炭素数1〜3のアルコ キシ基、アミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、及び合計で炭素数2 〜6のN,N−ジアルキルアミノ基であるか; あるいは、R9及びR10は、一緒になってオキソ基を形成するものとし;そして 、X1は、ちようどアミノ酸の側鎖に相当し、各場合について、アラニン、アル ギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン酸 、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン 、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン 、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、β−アラニン、β −リジン、α,α−ジメチルグリシン、α−アミノ酪酸、4−ヒドロキシフェニ ルグリシン、フェニルグリシン、α,γ−ジアミノ酪酸、オルニチン、及びホモ セリンのD体又はL体(該当する場合)からなるアミノ酸の群の側鎖からそれぞ れ独立に選んだものであり; eは0又は1(但し、eが1である場合には、X1はβ−リジン又はβ−アラニ ンの側鎖に相当するものとする)であり; fは0又は1(但し、fが1である場合には、X1はβ−リジン又はβ−アラニ ンの側鎖に相当するものとする)であり; X2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又はベンジル基であるものとし; Qは、水素原子、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、OX3アゼチジン−1−イル基、ピロリジン−1−イル基、ピペリジン−1−イル基、 3,3−ジメチルピペリジン−1−イル基、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル基 、オクタヒドロアゾシン−1−イル基、オクタヒドロインドール−1−イル基、 1, 3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−2−イル基、デカヒド ロキノール−1−イル基、デカヒドロイソキノール−2−イル基、1,2,3, 4−テトラヒドロイソキノール−2−イル基、1,2,3,6−テトラヒドロピ リジン−1−イル基、炭素数1〜4のアルキル部分を有する4−アルキルピペラ ジン−1−イル基、モルホリノ基、2,6−ジメチルモルホリン−4−イル基、 チオモルホリノ基、及び からなる群から選んだ基であるが、但し、R1又はR2が置換されたアルキル基又 は置換されたシクロアルキル基である場合には、水酸基、アルコキシ基、フッ素 原子、塩素原子、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、及びア ミノ基は、前記の置換されたアルキル基又は置換されたシクロアルキル基の1位 に結合することができないものとし; R11及びR12は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素 数2〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数3 又は4のアルケニル基、炭素数1〜4のアルコキシ部分と炭素数2〜4のアルキ ル部分とを有するアルコキシアルキル基、及び各々のアルコキシ部分が炭素数1 〜4で炭素数2〜4のアルキル部分とを有するアルコキシアルコキシアルキル基 からなる群から選んだものであり;そして X3は、場合により置換された炭素数1〜4のアルキル基、場合により置換され た炭素数4〜8のシクロアルキル基、及び場合により置換されたアリール基、ア ラルキル基、又はヘテロアリール基(前記の各基は、フェニル基、ベンジル基、 ピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キナゾリニル基、ピリミジニ ル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基 、インドリル基、ベンゾオキサゾリル基、及びベンズチアゾリル基からなる群か ら選んだ基である)からなる群から選んだものとし; ここで、前記の場合により置換されたアルキル基、及び前記の場合により置換さ れたシクロアルキル基は、水酸基、アミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミ ノ基、合計で炭素数2〜6のN,N−ジアルキルアミノ基、及び炭素数1〜4の アルコキシ基からなる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1又は2個で置換され ていることができ;そして、前記の場合により置換されたアリール基、アラルキ ル基、又はヘテロアリール基は、炭素数1〜4のアルキル基、フッ素原子、塩素 原子、臭素原子、アセチル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ チル基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、合計で炭素数2〜6のN,N− ジアルキルアミノ基、カルボキシル基、炭素数1〜4のカルボアルコキシ基、カ ルボキシアミド基、スルホンアミド基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、 炭素数1〜4のアミノアルキル基、各々のアルキル部分が炭素数1〜4のN−ア ルキルアミノアルキル基、及び合計で炭素数2〜6のジアルキルアミノ部分と炭 素数1〜4のアルキル部分とを有するN,N−ジアルキルアミノアルキル基から なる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1又は2個で場合により置換されている ものとする} で表わされる化合物及び薬剤学的に許容することのできるその塩である。 低級アルキル基とは、炭素数が1〜4のアルキル基である。アルキル基には、 直鎖及び分枝アルキル基の両方が含まれる。 当業者は、本発明の化合物の中には新しい立体化学中心をもつものが存在する ことを認めるであろう。新しい立体化学中心が存在する場合、全ての立体化学異 性体が本発明の範囲内に含まれるものと理解された。 当業者には容易に自明であるように、X3が場合により置換されたヘテロアリ ール基である場合、X3に結合している酸素原子は、環のヘテロ原子を介してヘ テロアリール基に結合することはできない。 アミノアシル基は相当するアミノ酸の誘導体であり、当業界で周知である。以 下のD−体又はL−体(該当する場合)のアミノ酸を使用して、本発明のアミノ アシル基を誘導する:アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、 システイン、シスチン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、ヒ ドロキシリジン、ヒドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチ オニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、 チロシン、バリン、β−アラニン、β−リジン、N,N−ジメチルグリシン、α , α−ジメチルグリシン、α−アミノ酪酸、4−ヒドロキシフェニルグリシン、フ ェニルグリシン、α,α−ジアミノ酪酸、オルニチン、ホモセリン、ビシン、N ,N−ジエチル−β−アラニン、N,N−ジメチル−γ−アミノ酪酸、及びサル コシン。当業者は、前記アミノ酸のあるものは、D−体及びL−体の両方の立体 異性体として存在することを認めるであろう。請求の範囲で用いる「D−体又は L−体、(該当する場合)」とは、当業者が前記アミノ酸においてD−体又はL −体であることができるアミノ酸を承知していることを意味する。従って、本発 明では、D−体及びL−体配置が存在するこれらアミノ酸の両立体異性体を含む 。 前記のジペプチジル基には、当業者に周知な通常のペプチド合成法によって結 合することのできる前記の二つのアミノ酸の任意の可能な組合せの誘導体が含ま れる。ただし、ジペプチジル基中、N,N−ジメチルグリシン、ビシン、N,N −ジエチル−β−アラニン、又はN,N−ジメチル−γ−アミノ酪酸は、末端ア ミノアシル基にのみなることができる。 好ましい化合物群は、式(I)又は式(II)(式中、mは1であり;Z1は水 素原子であり;そして、Qは水素原子又は水酸基である)の群である。 もう一つの好ましい化合物群は、式(I)(式中、mは1であり;Z1は水素 原子であり;そして、Qは水素原子である)の群である。 より好ましい化合物群は、式(I)[式中、mは1であり;Z1は水素原子で あり;Qは水素原子であり;Tは−C(=O)−Z3(Z3は−N(R12)であ り、R1及びR2は式(I)で定義した意味である)である]の群である。 一層好ましい化合物群は、式(I)[式中、mは1であり;Z1は水素原子で あり;Qは水素原子であり;Tは−C(=O)−Z3(Z3は−N(R12)であ り、R1は水素原子、メチル基、又は場合により置換された炭素数2〜6のアル キル基であり;R2は、炭素数2〜6のアミノアルキル基、炭素数1〜4のアル キルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを有するN−アルキルアミノア ルキル基、合計で炭素2〜6のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル 部分とを有するN,N−ジアルキルアミノアルキル基、又は場合により置換され た炭素数2〜6のアルキル基 (なお、前記の場合により置換されたアルキル基は、 又は で場合により置換されている) であるか;あるいは、R1及びR2は、それらに結合している窒素原子と一緒にな って (式中、B1、B2、B3、j、A、Y2、R8、及びbは、式(I)で定義した意 味である)を形成するものとする)である]の群である。直前に記載した好まし い化合物群の中で、より好ましい化合物群は、R1及びR2が、それらが結合して いる窒素原子と一緒になって、 (式中、bは0であり、Y2はNHであるか、あるいはbは1であり、Y2はN、 NH、CH、又はCH2である)を形成する群である。 もう一つの好ましい化合物群は、式(I)[式中、mは2であり;Z1は水素 原子であり;Qは水素原子であり;Tは −N(B)−(CH2a−C(=O)−Z3(式中、B、a、及びZ3は式(I) で定義した意味である)である]の群である。 もう一つのより好ましい化合物群は、式(I)[mは2であり;Z1は水素原 子であり;Qは水素原子であり;Tは−N(B)−(CH2a−C(=O)−Z3 (式中、Bは水素原子又はメチル基であり;aは式(I)で定義した意味であ り、 そしてZ3は−N(R12)であり、ここでR1及びR2は式(I)で定義した意 味である)である]の群である。 最も好ましい化合物群は、式(I)[mは2であり;Z1は水素原子であり; Qは水素原子であり;Tは−N(B)−(CH2a−C(=O)−Z3(式中、 Bは水素原子又はメチル基であり;aは1であり;そしてZ3は−N(R12) であり、ここでR1は水素原子、アルキル基、又はアミノアルキル基であり;R2 はアミノアルキル基、炭素数1〜4のアミノアルキル部分と炭素数2〜4のアル キル部分とを有するN−アルキルアミノ−アルキル基、又は合計で炭素数2〜6 のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを有するN,N−ジア ルキルアミノアルキル基であるか;あるいはR1及びR2は、それらが結合してい る窒素原子と一緒になって、ピペラジニル基であるものとする)である]の群で ある。 前記の式(I)又は式(II)で表される本発明の化合物は、本発明によれば容 易かつ一般的に、適当なマクロライド類、即ちロサラマイシン、レプロマイシン 、タイロシン、5−O−ミカミノシルチロノライド、4’−デオキシ−5−O− ミカミノシルチロノライド、デスミコシン、ラクテノシン、O−デメチルラクテ ノシン、キルラマイシンA1、又は23−デオキシミカミノシルチロノライドを 変換してそのカルボン酸誘導体とし、続いてアミンと反応させることにより、そ して場合により、続けて下記で詳述するように酸付加塩に変換することにより製 造される。 元となるマクロライドのC−23位の誘導体化は、当業者に周知で、J.An tibiotics(第40巻,第6号,第823〜842頁,1987年)( その内容は、参照として本明細書に含まれる)に記載されている方法によって実 施される。 出発マクロライドであるロサラマイシンは、Journal of Anti biotics(第25巻,第11号,第641〜646頁,1972年11月 )にWagmanらによって記載されている方法によって製造され、そして単離 される。レプロマイシンは、米国特許第3,975,372号明細書にGang ulyらによって教示された方法を用いて、ロサラマイシンより合成する。デス ミ コシン、ラクテノシン、O−デメチルラクテノシン、及び23−デオキシミカミ ノシルチロノライドは、Journal of Antibiotics(第3 5巻,第12号,第1675〜1682頁,1982年)に述べられている方法 に従って製造及び単離される。キルラマイシンA1は、Journal of Antibiotics(第22巻,第61頁,1969年)に記載されている 方法で製造され、そして単離される。前記の各文献の内容は、参照として本明細 書に含まれる。本発明の化合物の合成に必要な全ての他の出発材料及び試薬は商 業的に容易に入手可能であるか、又は文献に知られた方法によって製造すること ができる。Tが-C(=O)−Z3である場合、本発明の化合物は、以下に示す手 順に従って合成される。一連のタイロシン型マクロライド類のC−20アルデヒ ド体を酸化してカルボン酸にする。次に、マクロライド類の中間体カルボン酸誘 導体を、種々のアミンと結合させ、アミド誘導体を形成する。例えば、適切に2 ’−アセテート体として保護されたレプロマイシンを、一塩基性リン酸ナトリウ ム約1.3当量及び2−メチル−2−ブテン過剰量(約7.0当量)の存在下で 、亜塩素酸ナトリウム約1.3当量で処理する。この酸化工程は、通常、周囲室 温(20℃〜25℃)にて、溶媒としてアセトン/ブタノール(3:1)混合物 (0.3〜0.5モル濃度)を用いて実施する。アミド誘導体を形成するために 、0℃で、無水DMF(0.1モル濃度)を溶媒として用い、ジエチルシアノホ スフェート約1.1当量とトリエチルアミン約1.1当量との存在下で、第一級 又は第二級アミンと前記カルボン酸とを結合させる。この反応体を、飽和水性炭 酸水素ナトリウムに注ぎ、酢酸エチルで抽出することにより仕上げる。単離され た生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(89%クロロホルム、10%メタ ノール、1%トリエチルアミン)で精製してC−20アミド誘導体を得る。2’ −アセテート基は、前記生成物をメタノールに溶解させることによって除去する ことができる。次に、得られた溶液を、室温(20℃〜25℃)で約18時間〜 24時間攪拌する。反応混合物を減圧下で濃縮し、レプロマイシンのC−20ア ミド誘導体を得る。 また、Tが-C(=O)−Z3である本発明の化合物は、下記の方法によりチロ シン型マクロライド類の2’−アセテート体のC20−カルボン酸から合成され る。約0℃に冷却しておいた、極性非プロトン性溶媒(例えばジクロロメタン) 中のC−20カルボン酸の0.1M溶液に、第一級若しくは第二級アミンのいず れか約5当量を加える。プロピルホスホン酸無水物(1.4当量)をジクロロメ タン中の50%溶液として加え、反応体を放置して周囲温度に加温する。約1〜 5時間攪拌した後、反応混合物を真空中で濃縮し、次にメタノールに再溶解させ て2’−アセテートを解裂させる。反応混合物を、一晩撹拌した後に、濃縮し、 塩基性水溶液から抽出してC−20レプロマイシンアミドを得る。 Tが−N(Z2)−C(=O)−(CH2)−Z3である本発明の化合物は、容 易に下記の方法によって製造される。所望のマクロライド類を前記のように、水 素化トリアセトキシホウ素ナトリウムの存在下でアミンと還元的にアミノ化する 。次に、得られたアミノ化マクロライドを、前記の結合方法の一つによって所望 のカルボン酸と結合させる。 Tが−N(B)−(CH2a−C(=O)−Z3又は −N(B)−(CH2g−N(B)−(CH2a−C(=O)−Z3である本発 明のアミノアミド化合物は、以下の二つの一般的な方法で合成することができる 。或る種のアミノアミド断片は、市販されているか、あるいは、本発明で記載し たマクロライド類のカルボン酸誘導体に関して前記で説明した方法と同じ方法で 、アミノ酸(例えば、グリシン、サルコシン、又はβ−アラニン)及び種々のア ミンから製造することができる。次に、アミノ酸部分のアミン部分を、当業者に 公知の還元的アミノ化方法によってC−20マクロライドアルデヒド体と結合さ せることができる。下記の方法を用いることができる。所望のマクロライドと、 アミン(通常1.5当量)と、酢酸とを反応不活性溶媒(例えば、塩化メチレン )中で30〜60分間攪拌する。約0℃まで冷却した後、粉末硫酸ナトリウム( 約10当量)と水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム約1.1当量とを加え、 反応溶液を周囲温度で約1〜12時間攪拌する。次に、所望のC−20アミノ体 マクロライド誘導体を、当業者に周知な標準的な方法、例えばカラムクロマトグ ラフィー又は結晶化によって単離する。あるいは、還元的アミノ化は、C−20 アルデヒド体と保護されたアミノ酸とで最初に実施することができる。脱保護に 続いて、前記方法によって酸と種々のアミンとを結合させることが可能である。 C−20アミド体マクロライド誘導体の薬剤学的に許容することのできる酸付 加塩は、以下の一般的な方法によって得ることができる。例えば、塩酸塩は、C −20アミド体マクロライド誘導体をメタノール性塩酸溶液に溶解させ、続いて 揮発性成分を蒸発させることにより単離することができ、所望の塩を得ることが できる。メタノール性塩酸溶液は、塩化アセチルをメタノールと混合することに より製造することができる。塩酸塩に加え、他の好ましい薬剤学的に許容するこ とができる酸付加塩には、クエン酸塩、燐酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、 ベンゼンスルホン酸塩、パルミチン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒 石酸塩、フマル酸塩、及びステアリン酸塩が含まれる。全ての前記塩は、塩酸塩 を形成する際に用いた方法と類似の方法で製造される。 細菌病原体に対する本発明の化合物の抗細菌活性は、パスツレラ・ムルトシダ 及びパスツレラ・ヘモリチカに対する、前記化合物の成長阻害能力によって示さ れる。以下の手順は典型的なアッセイである。アッセイ(I)はパスツレラ・ム ルトシダに対する活性を試験するのに使用され、アッセイ(II)はパスツレラ・ ヘモリチカに対する活性を試験するのに使用される。アッセイ(I)(パスツレラ・ムルトシダ) 本アッセイは、マイクロリットルフォーマットにおける液体希釈法に基づく。 パスツレラ・ムルトシダ(59A067株)の単一コロニーを脳−心臓浸出物( brain heart infusion:BHI)ブロス5ml中に接種す る。供試化合物は、その化合物1mgをジメチルスルホキシド(DMSO)12 5μlに可溶化することによって調製する。非接種のBHIブロスを用いて、供 試化合物の希釈液を調製する。使用する供試化合物の濃度は、2倍連続的希釈に より、200μg/ml−0.098μg/mlの範囲である。パスツレラ・ム ルトシダを接種したBHIを、非接種のBHIブロスで希釈し、200μl当た り104細胞の懸濁液を調製する。BHI細胞懸濁液と、供試化合物のそれぞれ の連続的希釈液とを混合し、37℃で18時間インキュベートする。最小阻害濃 度(MIC)は、パスツレラ・ムルトシダの増殖の100%阻害を示す化合物濃 度に等しく、非接種の対照との比較によって求められる。アッセイ(II)(パスツレラ・ヘモリチカ) 本アッセイは、ステールスレプリケーター(Steers Replicat or)を使用する寒天希釈法に基づく。寒天プレートから単離したコロニー2〜 5個をBHIブロス中に接種し、震盪(200rpm)しながら37℃で一晩イ ンキュベートする。次の朝、充分に増殖したパスツレラ・ヘモリチカの予備培養 物300μlを、新鮮なBHIブロス3mlに接種し、震盪(200rpm)し ながら37℃でインキュベートする。適当量の供試化合物をエタノールに溶解し 、一連の2倍連続的希釈液を調製する。それぞれの連続的希釈液2mlと、溶融 BHI寒天18mlとを混合し、凝固させる。接種したパスツレラ・ヘモリチカ 培養物が、0.5マクファーランド(McFarland)標準的密度に到達し たところで、ステールスレプリケーターを使用して、種々の濃度の供試化合物を 含むBHI寒天プレート上にパスツレラ・ヘモリチカ培養物約5μlを接種し、 37℃で18時間インキュベートする。供試化合物の最初の濃度は、100〜2 00μg/mlの範囲である。MICは、パスツレラ・ヘモリチカ増殖の100 %阻害を示す供試化合物の濃度に等しく、非接種の対照との比較によって求めら れる。 式(I)又は式(II)で表わされる化合物のin vivo活性は、当業者に 周知の従来の動物防御研究(通常、マウスで行なう)によって、求めることがで きる。 マウスの到着後、マウスをケージに割当て(ケージ当たり10匹)、使用する 前に最低48時間順応させる。3×103CFU/ml細菌懸濁液(パスツレラ ・ムルトシダ59A006株)0.5mlを動物に腹腔内接種する。各実験は、 誘発(challenge)投与量の0.1倍で感染させる1群と、誘発投与量 の1倍で感染させる2群とを含む、薬物非投与の対照群を少なくとも3群含み、 誘発量の10倍データ群も使用することができる。特にリピーティングシリンジ 、例えば、コーンウォール(Cornwall:登録商標)シリンジを使用して 誘発物を投与する場合には、或る試験におけるすべてのマウスを30〜90分間 以内で誘発させることができる。誘発を開始してから30分後に、最初の化合物 処理を行なう。30分間経過後に、動物をすべて誘発していない場合には、2人 目の人が化合物投与を開始することが必要であろう。投与経路は、皮下又は経口 投 与である。皮下投与は首の後ろのたるんだ皮膚中に投与し、一方、経口投与は給 餌針で投与する。両方の場合において、マウス当たり容量0.2mlを使用する 。化合物は、誘発から30分後、4時間後、及び24時間後に投与する。各試験 には、同じ経路で投与する、公知の薬効性を有する対照化合物を含む。毎日、動 物を観察し、各群の生存数を決められた形式で記録する。パスツレラ・ムルトシ ダ型のモニタリングは、誘発後96時間(4日間)継続する。生存マウスを、試 験終了後に二酸化炭素で窒息死させる。 PD50とは、供試化合物が、それによる薬剤治療を行なわないと死に到ること になる細菌感染による死亡から、マウス群の50%を保護する算出投与量である 。 本発明方法を実施するには、式(I)又は式(II)で表わされる化合物の有効 投与量を、感受性又は感染した動物に非経口(静脈内、筋肉内、若しくは皮下) 、経口、又は局所的経路により投与する。有効投与量は、疾病の重篤度、並びに 動物の年令、体重、及び症状によって変動する。しかし、投与量は、通常、1日 当たり約0.25〜約150mg/kg、好ましくは1日当たり約0.25〜約 25mg/kgの範囲である。 非経口投与用の適当なビヒクルは、滅菌水中の前記化合物の溶液であるか、あ るいは、水少なくとも50%と、薬剤学的に許容することのできる1又はそれ以 上の補助溶媒、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、プ ロピレングリコール、グリセロール、炭酸エステル(例えば、炭酸ジエチル)、 ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ タミド、及び1−メチル−2−ピロリジノン等とを含む溶媒中の前記化合物の溶 液である。懸濁液も、本発明の化合物を投与するのに適当なビヒクルである。懸 濁用媒質として、例えば、水性カルボキシメチルセルロース、不活性油、例えば 、ピーナッツ油、高度精製鉱油、水性ポリビニルピロリドン等を挙げることがで きる。生理学的に許容することのできる適当なアジュバントによって、懸濁液中 で前記化合物を維持することが必要なことがある。これらのアジュバントは、増 粘剤(例えば、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン 、及びアルギネート酸)の中から選ぶことができる。界面活性剤も、懸濁剤とし て有用である。これらの界面活性剤には、レチシン、アルキルフェノールポリエ チ レンオキシド付加物、ナフタレンスルホネート、アルキルベンゼンスルホネート 、及びポリオキシエチレンソルビタンエステルが含まれる。表面張力に影響を与 える試薬も、有用な懸濁液を調製するのに役立つ。前記試薬には、シリコーン消 泡剤、ソルビトール、及び糖類が含まれる。静脈内使用のためには、溶質の総濃 度を制御して、調製物を等張にする必要がある。 従って、別の観点では、本発明は、薬剤学的に許容することのできる担体又は 希釈剤と一緒に、式(I)若しくは式(II)で表わされる化合物、又は薬剤学的 に許容することのできるその塩を含む、医薬組成物を提供する。 また、本発明は、式(I)若しくは式(II)で表わされる化合物、又は薬剤学 的に許容することのできるその塩を、細菌又はマイコプラズマ治療量で、細菌感 染又はマイコプラズマ感染の治療を必要とする動物に投与することを含む、前記 動物における細菌感染又はマイコプラズマ感染の治療方法を提供する。 本発明を以下の実施例により説明するが、本発明はそれらの細部に限定される ものではない。本発明の生成物の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の保 持時間は、エイコンサイエンティフィック(Eicon Scientific :マサチューセッツ州メドウェー私書箱70,508−533−7697)のY MC5ミクロン(micron)C−8カラム(内径4.6mm×長さ250m m)で測定する。溶離剤として、アセトニトリル/水性50mM酢酸アンモニウ ムの35:65(容量:容量)混合物を使用する。カラム温度を室温に維持し、 流量は分速1.0mlとする。サンプルを、予め混合した溶離剤中に溶解(1m g/ml)し、LDC−CM4000ポンプ中に注入(20μl)し、LDC− SM3100検出器で検出する。注入したサンプルに相当するピークは、紫外分 光法によって254nm又は280nmのいずれかで検出する。実施例1:方法A:20−オキソ−20−[3−(ジメチルアミノ)プロピルア ミノ]レプロマイシン アセトン30ml及びブタノール10ml中にレプロマイシン−2−アセテー ト(米国特許第4,056,616号明細書に記載されている方法により製造し た)7.60g及び2−メチル−2−ブテン9.30mlを含む溶液を室温で攪 拌した。水10ml中に亜塩素酸ナトリウム1.50g及び一塩基性リン酸ナト リウム2.25gを含む溶液を室温で前記反応混合物に滴下した。得られた反応 混合物を室温で約5時間攪拌した。次に、反応混合物を飽和水性硫酸ナトリウム 40mlに注ぎ、酢酸エチル40ml×4で抽出した。一緒にした有機層をブラ イン50mlで洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃縮することによ って、C−20カルボン酸体7.25gを得た。カルボン酸体700mgを3− ジメチルアミノプロピルアミン140μlと一緒に無水DMF10mlに溶解し た。得られた反応混合物を約0℃まで冷却した。ジエチルシアノホスフェート( 187μl)を約0℃で加え、続いてトリエチルアミン170μlを加えた。反 応混合物を約0℃で約45分間攪拌した。次に、この反応混合物を飽和水性炭酸 水素ナトリウム30mlに注ぎ、酢酸エチル40ml×4で抽出した。一緒にし た有機層をブライン50mlで洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、減圧下で濃 縮することによって、粗製アミド体650mgを得た。粗製アミド体をメタノー ル10mlに溶解し、得られた溶液を室温で一晩攪拌し、2’−アセテート基を 除去した。翌朝、反応混合物を減圧下で濃縮した。次に、粗生成物をフラッシュ クロマトグラフィー(89%ジクロロメタン、10%メタノール、1%トリエチ ルアミン)で精製して標記化合物340mgを得た。質量スペクトル=667; HPLC保持時間(分)=6.04。実施例2:20−オキソ−20−(ピペラジニル)レプロマイシン レプロマイシン−2’−アセテートのC−20カルボン酸体を実施例1で概説 した方法により製造した。C−20カルボン酸体870mgを、t−ブチル−1 −ピペラジニルカルボキシレート260mgと共に無水DMF5mlに溶解した 。得られた溶液を約0℃まで冷却し、ジエチルシアノホスフェート230μlを 加え、続いてトリエチルアミン210μlを加えた。得られた反応混合液を約0 ℃で約1時間攪拌した。次に、これを飽和水性炭酸水素ナトリウム20mlに注 ぎ、クロロホルムで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し( 硫酸ナトリウム)、濃縮して粗製アミド体を与えた。この粗製アミド体をメタノ ール20mlに溶解し、得られた溶液を室温で約48時間撹拌し2’−アセテー ト基を除去した。次に、反応混合物を濃縮して、得られた粗生成物をフラッシュ クロ マトグラフィー(89%クロロホルム、10%メタノール、1%トリエチルアミ ン)で精製してBOC−保護アミド体643mgを得た。次に、この材料を無水 TFAlmlと一緒にジクロロメタン10mlに溶解し、得られた溶液を室温で 約18時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を水20mlに入れ、1N水 酸化ナトリウムで塩基性にした。水性層をクロロホルムで抽出した。一緒にした 有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、濃縮して標記化合物4 48mgを得た。質量スペクトル=651;HPLC保持時間(分)=6.50 。実施例3:20−オキソ−20−[1−(L−アラニル)−4−ピペラジニル] レプロマイシン 20−オキソ−20−(ピペラジニル)レプロマイシン(100mg)をN− BOC−L−アラニン29mgと共に無水DMF2mlに溶解した。得られた反 応混合物を約0℃まで冷却し、ジエチルシアノホスフェート(26μl)を加え 、続いてトリエチルアミン(24μl)を加えた。反応混合物を約0℃で約2時 間攪拌した。次に、それを飽和水性炭酸水素ナトリウム10mlに注ぎ、クロロ ホルムで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリ ウム)、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(89%クロロホ ルム、10%メタノール、1%トリエチルアミン)で精製してBOC−保護アミ ド体を得た。この材料を無水TFA500μlと共にジクロロメタン5mlに溶 解し、得られた溶液を約18時間室温で撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物 を水に入れ、1N水酸化ナトリウムで塩基性化してpH10にした。水性層をク ロロホルムで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(硫酸ナ トリウム)、濃縮して標記化合物86mgを得た。質量スペクトル=722。実施例4:20−オキソ−20−[3−(ピロリジノ)プロピルアミノ]−5− O−ミカミノシルチロノライド アセトン20ml中に5−O−ミカミノシルチロノライド(OMT)3.0g 及び無水酢酸1.70mlを含む溶液を室温で攪拌した。トリエチルアミン(2 .50ml)を加え、得られた反応混合物を約48時間室温で攪拌した。次に、 これを減圧下で濃縮し、残留物をクロロホルム150mlに入れた。有機層を飽 和水性炭酸水素ナトリウム30ml、及びブライン30ml×2で洗浄し、 乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮することによって、OMTの23,2’,4’ −トリアセテート誘導体3.3gを得た。OMTのトリアセテート誘導体2.0 gを2−メチル−2−ブテン2.0mlと共にアセトン10ml及びt−ブタノ ール6ml中に溶解した。水10ml中に亜塩素酸ナトリウム406mg及び一 塩基性リン酸ナトリウム496mgを含む溶液を室温で約3時間で滴下した。次 に、それを飽和水性硫酸ナトリウム40mlに注ぎ、クロロホルムで抽出した。 一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウム)し、濃縮してO MT−23,2’,4’−トリアセテートのC−20カルボン酸誘導体1.92 gを得た。 OMTのC−20カルボン酸体500mgをN−(3−アミノプロピル)−ピ ロリジン87mgと共に無水DMF3mlに溶解した。得られた溶液を約0℃ま で冷却した。ジエチルシアノホスフェート(110μl)を加え、続いてトリエ チルアミン(100μ)を加えた。得られた反応混合物を約0℃で約1時間撹拌 した。次に、反応混合物を飽和水性炭酸水素ナトリウム20mlに注ぎ、クロロ ホルムで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウ ム)し、濃縮した。残留物をトリエチルアミン470μlと共にメタノール10 mlに溶解した。反応混合物を室温で約18時間撹拌し、次に、減圧下で濃縮し た。クロマトグラフィー(89%クロロホルム、10%メタノール、1%トリエ チルアミン)により標記化合物126mgを得た。質量スペクトル=725。実施例5:方法B:20−オキソ−20−(N−[2−(メチルアミノ)エチル ]−N−メチルアミノ)レプロマイシン ジクロロメタン中のレプロマイシンのC−20カルボン酸体250mgの0. 1M溶液に、エチレンジアミン213μlを約0℃で加えた。無水プロピルホス ホン酸(1.4当量,356mg)をジクロロメタン中の50%溶液として加え 、反応物を放置して周囲温度まで加温した。約2.5時間撹拌した後、反応混合 物を濃縮することによって、黄色の泡状体を得た。次に、これをメタノール5m lに再溶解し、周囲温度で一晩攪拌して、2’−アセテートを解裂させた。反応 溶液を濃縮し、得られた黄色泡状体を水5mlに溶解し、氷酢酸でpH4に酸性 化した。その水溶液をジクロロメタン(2×25ml)で洗浄し、次に、飽和水 性 炭酸水素ナトリウムで塩基性化してpH5にし、再度ジクロロメタン(2×25 ml)で抽出した。次に、水溶液をさらに水性炭酸水素ナトリウムでpH8に塩 基性化し、ジクロロメタン(3×25ml)で抽出した。この最後のジクロロメ タン溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮することによって、標記化合 物98mgを得た。質量スペクトル=652;HPLC保持時間(分)=6.3 2。実施例6:方法C:20−[4−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エ チル)−ピペラジン−1−イル]−20−デオキソレプロマイシン ジクロロメタン中の1−(ピロリジノカルボニルメチル)ピペラジン(209 mg,1.06mmol)及びレプロマイシン(200mg,0.35mmol )の溶液に、氷酢酸(100μl,1.77mmol)及び硫酸ナトリウム(5 00mg,3.5mmol)を約0℃で加えた。約1時間攪拌した後、水素化ト リアセトキシホウ素ナトリウム(82mg,0.388mmol)を加え、混合 物を放置して室温まで加温し、反応が完了するまで(約2時間)攪拌した。混合 物をろ過し、飽和水性重炭酸ナトリウム及びブラインで洗浄し、乾燥(硫酸ナト リウム)し、ろ過し、黄色泡状体にまで濃縮した。粗生成物をジクロロメタン/ メタノール(98:2)中の0.5%NH。水酸基で溶離するシリカゲルカラム クロマトグラフィーで精製することによって、所望の生成物154mg(58% )を得た。質量スペクトル=747;HPLC保持時間=10.25分。実施例7〜26 一般式 で表される実施例7〜26の化合物を、以下の方法にしたがって製造した。 実施例27〜28 一般式 で表される実施例27及び28の化合物を、以下の方法により製造した。 実施例29〜37 一般式 で表される実施例29〜37の化合物を、以下の方法にしたがって製造した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/535 ADZ 9454−4C A61K 31/535 ADZ C07D 413/14 313 7602−4C C07D 413/14 313 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BR,CA,CN,C Z,HU,JP,KR,NO,NZ,PL,RU,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I) 又は式(II) {式中、mは1又は2であり; Z1は水素原子、水酸基、又はミカロシルオキシ基であり; Tは、 又は であり、 aは1又は2であり; gは2、3、又は4であり; Bは、各場合について、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、アミノアシル基 、及びジペプチジル基からなる群からそれぞれ独立に選んだものであり (ここで、前記アミノアシル基、及び前記ジペプチジル基のアミノアシル基は、 それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル酸 (aspartyl acid)基、システィニル基、シスチル基、グルタミル 酸(glutamyl acid)基、グルタミル基、グリシル基、ヒスチジル 基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル基、ロイシル基 、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、セリル基、トレ オニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラニル基、β−リ ジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシル基、α−アミ ノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニルグリシル基、α ,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシル基、N,N− ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチリル基、及びサ ルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選んだ基であるが、 但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビシル基、N、N −ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミノブチリル基は 、末端アミノアシル基にのみなることができるものとする); Z2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり;そして Z3は−N(R12)、 又は であり; R1及びR2は、各々それぞれ独立に、水素原子、メチル基、場合により置換され た炭素数2〜6のアルキル基、場合により置換された炭素数3〜8のシクロアル キル基、炭素数2〜6のアミノアルキル基、炭素数2〜6のヒドロキシアルキル 基、炭素数1〜4のアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを有す るN−アルキルアミノアルキル基、ベンジル基、炭素数2〜4のアルキル部分と 炭素数1〜4のアルコキシ部分とを有するアルコキシアルキル基、合計で炭素数 2〜6のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを有するN,N −ジアルキルアミノアルキル基、モルホリノ−(炭素数2〜4の)アルキル基、 ピペリジノ−(炭素数2〜4の)アルキル基、ピロリジノ−(炭素数2〜4の) アルキル基、アゼチジン−1−イル−(炭素数2〜4の)アルキル基、及びヘキ サヒドロアゼピン−1−イル−(炭素数2〜4の)アルキル基からなる群から選 んだものであるか [なお、前記の場合により置換されたアルキル基は、水酸基、シアノ基、フッ素 原子、トリフルオロメチル基、場合により置換されたアミノ基、場合により置換 された炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、合計で炭素数2〜6のN,N−ジ アルキルアミノ基、炭素数2〜4のN−(ヒドロキシアルキル)アミノ基、炭素 数2〜4の各アルキル部分を有するN,N−ビス(ヒドロキシアルキル)アミノ 基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルコキシ部分を有するアル コキシカルボニル基、合計で炭素数2〜6のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜 4のアルコキシ部分とを有するN,N−ジアルキルアミノアルコキシ基、各々の アルコキシ部分が炭素数1〜4のアルコキシアルコキシ基、各々のアルコキシ部 分が炭素数1〜4のアルコキシアルコキシアルコキシ基、 又は からなる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1個又は2個によって場合により置 換されているものとし; ここで、前記の場合により置換されたアミノ基、及び前記の場合により置換され たN−アルキルアミノ基は、アミノアシル基又はジペプチジル基で各々それぞれ 独立に場合により置換されているものとし; 更に、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は、 それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル酸 基、システィニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル基 、ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル基 、ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、セ リル基、トレオニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラニ ル基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシル 基、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニルグ リシル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシル 基、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチリ ル基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選んだ 基であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビシ ル基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミノ ブチリル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; jは2、3、又は4であり; R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、及び炭素数1〜4のアルキル基から 選んだものであるか; あるいは、R3及びR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、炭素 数4〜6の飽和若しくは不飽和環、モルホリノ基、又はピペラジノ基を形成する ものであり; Aは、NH、S、N−(炭素数1〜4の)アルキル基、N−(アミノアシル基) 、N−(ジペプチジル基)であるものとし; ここで、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は 、それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル 酸基、システィニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル 基、ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル 基、ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、 セリル基、トレオニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラ ニル基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシ ル基、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニル グリシル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシ ル基、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチ リル基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選ん だ基であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビ シル基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミ ノブチリル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; B1、B2、及びB3は、各々それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキ ル基、アミノアシル基、及びジペプチジル基からなる群から選んだものであるも のとし; ここで、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は 、それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル 酸基、システイニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル 基、ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル 基、ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、 セリ ル基、トレオニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラニル 基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシル基 、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニルグリ シル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシル基 、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチリル 基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選んだ基 であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビシル 基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミノブ チリル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; Y1は、C、CH、CH2、N、及びNHからなる群から選んだものであり; nは0、1、又は2であり; R5は、炭素数1〜4のアルキル基、又は−C(=O)−O−低級アルキル基で あり; R6は炭素数1〜4のアルキル基であり; R7は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、炭素数1〜3のアルコ キシ基、アミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、及び合計で炭素数2 〜6のN,N−ジアルキルアミノ基であるか;あるいは R6及びR7は、一緒になってオキソ基を形成するものとし; 前記の場合により置換されたシクロアルキル基は、水酸基、フッ素原子、塩素原 子、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、アル コキシ部分及びアルキル部分の各々が炭素数1〜4のアルコキシアルキル基、ア ミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、及び合計で炭素数2〜6のN, N−ジアルキルアミノ基からなる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1〜5個で 場合により置換されているものとする]; あるいは、R1及びR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、 又は を形成するものであり、 Y2は、C、CH、CH2、N、NH、N(アミノアシル基)、及びN(ジペプチ ジル基)からなる群から選んだものとし; ここで、前記のアミノアシル基、及び前記のジペプチジル基のアミノアシル基は 、それぞれ独立に、アラニル基、アルギニル基、アスパラギル基、アスパルチル 酸基、システィニル基、シスチル基、グルタミル酸基、グルタミル基、グリシル 基、ヒスチジル基、ヒドロキシリジル基、ヒドロキシプロリル基、イソロイシル 基、ロイシル基、リジル基、メチオニル基、フェニルアラニル基、プロリル基、 セリル基、トレオニル基、トリプトフィル基、チロシル基、バリル基、β−アラ ニル基、β−リジル基、N,N−ジメチルグリシル基、α,α−ジメチルグリシ ル基、α−アミノブチリル基、4−ヒドロキシルフェニルグリシル基、フェニル グリシル基、α,γ−ジアミノブチリル基、オルニチル基、ホモセリル基、ビシ ル基、N,N−ジエチル−β−アラニル基、N,N−ジメチル−γ−アミノブチ リル基、及びサルコシル基のD体又はL体(該当する場合)からなる群から選ん だ基であるが、但し、ジペプチジル基中では、N,N−ジメチルグリシル基、ビ シル基、N、N−ジエチル−β−アラニル基、又はN,N−ジメチル−γ−アミ ノブチリル基は、末端アミノアシル基にのみなることができるものとし; Y3はO又はSであり; bは0、1、又は2であり; R8は炭素数1〜4のアルキル基、又は−C(=O)−O-低級アルキル基であり ; R9は水素原子、又は炭素数1〜4のアルキル基であり;そして R10は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、水酸基、炭素数1〜3のアルコ キシ基、アミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、及び合計で炭素数2 〜6のN,N−ジアルキルアミノ基であるか; あるいは、R9及びR10は、一緒になってオキソ基を形成するものとし;そして 、X1は、ちょうどアミノ酸の側鎖に相当し、各場合について、アラニン、アル ギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、シスチン、グルタミン酸 、グルタミン、グリシン、ヒスチジン、ヒドロキシリジン、ヒドロキシプロリン 、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン 、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、β−アラニン、β −リジン、α,α−ジメチルグリシン、α−アミノ酪酸、4−ヒドロキシフェニ ルグリシン、フェニルグリシン、α,γ−ジアミノ酪酸、オルニチン、及びホモ セリンのD体又はL体(該当する場合)からなるアミノ酸の群の側鎖からそれぞ れ独立に選んだものであり; eは0又は1(但し、eが1である場合には、X1はβ−リジン又はβ−アラニ ンの側鎖に相当するものとする)であり; fは0又は1(但し、fが1である場合には、X1はβ−リジン又はβ−アラニ ンの側鎖に相当するものとする)であり; X2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又はベンジル基であるものとし; Qは、水素原子、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、OX3アゼチジン−1−イル基、ピロリジン−1−イル基、ピベリジン−1−イル基、 3,3−ジメチルピペリジン−1−イル基、ヘキサヒドロアゼピン−1−イル基 、オクタヒドロアゾシン−1−イル基、オクタヒドロインドール−1−イル基、 1,3,3a,4,7,7a−ヘキサヒドロイソインドール−2−イル基、デカ ヒドロキノール−1−イル基、デカヒドロイソキノール−2−イル基、1,2, 3, 4−テトラヒドロイソキノール−2−イル基、1,2,3,6−テトラヒドロピ リジン−1−イル基、炭素数1〜4のアルキル部分を有する4−アルキルピペラ ジン−1−イル基、モルホリノ基、2,6−ジメチルモルホリン−4−イル基、 チオモルホリノ基、及び からなる群から選んだ基であるが、但し、R1又はR2が置換されたアルキル基又 は置換されたシクロアルキル基である場合には、水酸基、アルコキシ基、フッ素 原子、塩素原子、N−アルキルアミノ基、N,N−ジアルキルアミノ基、及びア ミノ基は、前記の置換されたアルキル基又は置換されたシクロアルキル基の1位 に結合することができないものとし; R11及びR12は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素 数2〜4のヒドロキシアルキル基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、炭素数3 又は4のアルケニル基、炭素数1〜4のアルコキシ部分と炭素数2〜4のアルキ ル部分とを有するアルコキシアルキル基、及び各々のアルコキシ部分が炭素数1 〜4で炭素数2〜4のアルキル部分とを有するアルコキシアルコキシアルキル基 からなる群から選んだものであり;そして X3は、場合により置換された炭素数1〜4のアルキル基、場合により置換され た炭素数4〜8のシクロアルキル基、及び場合により置換されたアリール基、ア ラルキル基、又はヘテロアリール基(前記の各基は、フェニル基、ベンジル基、 ピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キナゾリニル基、ピリミジニ ル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基 、インドリル基、ベンゾオキサゾリル基、及びベンズチアゾリル基からなる群か ら選んだ基である)からなる群から選んだものとし; ここで、前記の場合により置換されたアルキル基、及び前記の場合により置換さ れたシクロアルキル基は、水酸基、アミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミ ノ基、合計で炭素数2〜6のN,N−ジアルキルアミノ基、及び炭素数1〜4の アルコキシ基からなる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1又は2個で置換され ていることができ;そして、前記の場合により置換されたアリール基、アラルキ ル基、又はヘテロアリール基は、炭素数1〜4のアルキル基、フッ素原子、塩素 原子、臭素原子、アセチル基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、トリフルオロメ チル基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、合計で炭素数2〜6のN,N− ジアルキルアミノ基、カルボキシル基、炭素数1〜4のカルボアルコキシ基、カ ルボキシアミド基、スルホンアミド基、炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基、 炭素数1〜4のアミノアルキル基、各々のアルキル部分が炭素数1〜4のN−ア ルキルアミノアルキル基、及び合計で炭素数2〜6のジアルキルアミノ部分と炭 素数1〜4のアルキル部分とを有するN,N−ジアルキルアミノアルキル基から なる群からそれぞれ独立に選んだ置換基1又は2個で場合により置換されている ものとする}で表わされる化合物及び薬剤学的に許容することのできるその塩。 2. mが1であり;Z1が水素原子であり;そしてQが水素原子若しくは水酸 基である、請求項1に記載の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその 塩。 3. Qが水素原子である、式(I)で表わされる請求項2に記載の化合物、又 は薬剤学的に許容することのできるその塩。 4. Tが−C(=O)−Z3[式中、Z3は−N(R12)である]である、請 求項3に記載の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩。 5. R1が、水素原子、メチル基、又は場合により置換された炭素数2〜6の アルキル基であり;R2が、炭素数2〜6のアミノアルキル基、炭素数1〜4の アルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを有するN−アルキルアミ ノアルキル基、合計で炭素数2〜6のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のア ルキル部分とを有するN,N−ジアルキルアミノアルキル基、又は場合により置 換された炭素数2〜6のアルキル基 (なお、前記の場合により置換されたアルキル基は、 又は で場合により置換されている) である、請求項4に記載の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩 。 6. R1及びR2が、それらに結合している窒素原子と一緒になって を形成する、請求項4に記載の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるそ の塩。 7. bが0であり、Y2がNHである、請求項6に記載の化合物、又は薬剤学 的に許容することのできるその塩。 8. bが1であり、Y2がN、NH、CH、又はCH2である、請求項6に記載 の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩。 9. mが2であり;Z1が水素原子であり;Qが水素原子であり; Tが−N(B)−(CH2)a−C(=O)−Z3である、請求項1に記載の化合 物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩。 10. Bが水素原子又はメチル基であり、そしてZ3が−N(R12)である 、請求項9に記載の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩。 11. aが1であり;R1が水素原子、アルキル基、又はアミノアルキル基で あり;そしてR2が、アミノアルキル基、炭素数1〜4のアミノアルキル部分と 炭素数2〜4のアルキル部分とを有するN−アルキルアミノ−アルキル基、又は 合計で炭素数2〜6のジアルキルアミノ部分と炭素数2〜4のアルキル部分とを 有するN,N−ジアルキルアミノアルキル基である、請求項10に記載の化合物 、又は薬剤学的に許容することのできるその塩。 12. aが1であり;そしてR1及びR2が、それらが結合している窒素原子と 一緒になって、ピペラジニル基を形成する、請求項10に記載の化合物、又は薬 剤学的に許容することのできるその塩。 13. 請求項1に記載の化合物の有効量と、薬剤学的に許容することのできる 担体又は希釈剤とを含む、医薬組成物。 14. 請求項1に記載の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩 の細菌治療量を、細菌感染の治療を必要とする動物に投与することを含む、前記 動物における細菌感染を治療する方法。 15. 請求項1に記載の化合物、又は薬剤学的に許容することのできるその塩 のマイコプラズマ治療量を、マイコプラズマ感染の治療を必要とする動物に投与 することを含む、前記動物におけるマイコプラズマ感染を治療する方法。
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