JPH08507998A - 廃棄物搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 廃棄物（Ａ）を供給する供給縦坑（１４）が搬送管路（１０）の側方に接続されている。この搬送管路（１０）の長手方向にウォーム（４）が設けられている。この発明によれば、ウォーム（４）と搬送管路（１０）との間に、、特に供給縦坑（１４）の角（２４）に切断装置が設けられている。この切断装置は、ウォーム（４）に配置されている第一の切断用金属片（２０）と、必要に応じて供給縦坑（１４）に固定されている第二の切断用金属片（２２）とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 廃棄物搬送装置 この発明は、供給縦坑とこれに接続される搬送管路とを備え、この搬送管路の 長手方向にウォームが配置されている廃棄物搬送装置に関する。 廃棄物搬送装置は、特に低温乾留法による廃棄物の熱処理に使用される。 廃棄物除去の分野ではいわゆる低温乾留法が公知である。この方法及びこの方 法に従って動作する廃棄物熱処理設備は、例えばヨーロッパ特許出願公開第０３ ０２３１０号並びにドイツ連邦共和国特許出願公開第３８３０１５３号に記載さ れている。低温乾留法による廃棄物熱処理設備は主要構成部品として熱分解炉及 び高温燃焼室を含んでいる。熱分解炉は上述の形式の廃棄物搬送装置を介して供 給された廃棄物を低温乾留ガスと熱分解残留物とに変換する。低温乾留ガスと熱 分解残留物はそれから適当な処理をした後高温燃焼室の燃焼器に導かれる。ここ で溶融液状のスラグが生成され、このスラグは排出口を介して取り出され、冷却 後透化される。発生した煙道ガスは煙道ガス管を介して出口としての煙突に導か れる。この煙道ガス管には特に冷却装置としての廃熱蒸気発生器、除塵フィルタ 装置及び煙道ガス浄化装置が組み込まれている。さらに煙道ガス管にはガス圧縮 器があり、これは直接煙道ガス浄化装置の出口に配置され、吸引ブロワとして形 成される。この組み込まれたガス圧縮器は設備を通してのガスの搬送及び熱分解 ドラムにおける負圧（わずかであっても）の維持の作用をしている。この負圧に より低温乾留ガスが熱分解ドラムのパッキングリングを通って周囲に漏出するの が阻止されている。 低温乾留設備においては、供給縦坑から過大な廃棄物片がウォーム内に落ち込 むと、廃棄物搬送装置が詰まったり故障したりすることが判明している。通常廃 棄物は予め細かく破砕されるが、それでも丁度供給縦坑の下で回転するウォーム 部分があるレベルまで廃棄物で満たされると、落ち込んだ廃棄物片例えば木片が それ以上滑り入ることができず、供給縦坑の角で挟まってしまうことがある。さ らにその場合供給縦坑の角及び／又はウォームの縁部がかじり作用で損傷を受け るという危険がある。 この発明の課題は、冒頭に記載した種類の廃棄物搬送装置において、比較的大 きな廃棄物が完全にウォームの中に落ち込まない場合でも、故障したり詰まった りすることのない運転が保証されるようにすることにある。 この課題は、この発明によれば、ウォームの一部の縁部に第一の切断用金属片 を備えることによって解決される。 この切断用金属片は、落ち込んでくる廃棄物を例えば供給縦坑の角において切 り落とし或いは切り取るように作用する。それ故この切断用金属片は切断エッジ 或いは切断装置とも称される。 好ましくは、搬送管路の部分に第二の切断用金属片が備えられる。両切断用金 属片はその場合ウォームの軸が回転する際鋏のように動作する、即ち落ち込んで くる廃棄物を切り取り成いは破砕する。このようにして詰まりのない運転が保証 される。 鋭い切れ味と寿命を得るために、切断用金属片は耐磨耗鋼から作るのがよい。 その場合切断用金属片は平鋼成いは型鋼の形をとることができる。 その他の有利な構成例は従属請求項にその特徴が示されている。 図１は廃棄物搬送装置を断面図で概略的に示し、 図２は切断装置を備えたウォームのＩＩ−ＩＩ線に沿った断面図を示す。 図１において廃棄物搬送装置のウォーム成いはウォーム螺旋体４の軸２が伝導 装置６を介してモータ８により駆動される。ウォーム４は固定の管路、ウォーム 管路或いは搬送管路１０の長手方向に配置されている。この搬送管路１０はこの 例では特に低温乾留設備の熱分解炉１２に接続されている。搬送管路１０にはそ の側方に廃棄物Ａの供給縦坑１４が接続されている。搬送管路１０は好ましくは ｎ角形に形成され、この場合ｎは４と等しいか４より大きい。この例では搬送管 路１０は、図２に示すように、８角形に形成されている。 モータ８を運転すると廃棄物Ａはウォーム４によって左から右へ熱分解炉１２ に向かって搬送される。図１では、比較的大きな廃棄物片１６が供給縦坑１４の 角でこれとウォーム４との間に挟まるものと仮定されている。この廃棄物片１６ を軸２の回転により切り落とし成いは切り取るために、第一及び第二の切断用金 属片２０、２２が設けられている。この両切断用金属片２０、２２は、軸２のあ る回転位置でいつも互いに並び合うように配置されている。 図１及び図２から分かるように、第一の切断用金属片２０はウォーム４の一部 の縁部に配置されている。これは約１８０°軸２に関して曲げられている平形金 属片或いは簡単に言えば平鋼からなる。第一の切断用金属片２０はウォーム４の 縁よりやや上に出ており、搬送方向に見て、供給縦坑１４と搬送管路１０との間 の後ろ側の角２４の近くにある。 第二の切断用金属片２２は、搬送管路１０の部分に配置されている。特にこの 場合供給縦坑１４の右側の内角２４に設けられている。この第二の切断用金属片 ２２も平鋼として形成されている。永続的な運転を保証するために、両切断用金 属片２０、２２は強度の大きい鋼から作られている。この平鋼２２も曲げられて いて、最初に挙げた平鋼２０よりやや大きい曲率半径を持っている。第二の切断 用金属片２２もウォーム４の軸２に関して約１８０°曲げられている。図２に示 されるように、両切断用金属片２０、２２はウォーム４の軸２に関して、第一の 切断用金属片２０がウォーム４の運転の際ほぼ平行に、そして第二の切断用金属 片２２の近くを通り過ぎるように曲げられている。従って鋏の作用が得られる。 廃棄物片１６特に木片及びプラスチック片は両切断用金属片２０、２２によって 供給縦坑１４の角２４で滑らかに切断される。それ故搬送装置の詰まりを来すこ とがない。

【手続補正書】 【提出日】１９９６年２月５日 【補正内容】 請求の範囲 １．供給縦坑（１４）とこれに接続される搬送管路（１０）とを備え、この搬送 管路（１０）の長手方向に軸（２）を有するウォーム（４）が配置されている廃 棄物搬送装置において、ウォーム（４）の一部の縁部にその軸（２）を中心に曲 げられている 第一の切断用金属片（２０）を備えており、搬送管路（１０）の一 部の縁部にウォーム軸（２）を由心に曲げられている第二の切断用金属片（２２ ）を備えており、第二の切断用金属片（２２）の曲率単径が第一の切断用金属片 （２０）の曲率半径より大きく、両切断用金属片（２０、２２）がウォーム（４ ）の所定の回転位置においてウォーム軸（２）に対しほぼ同心的に並列配置され て いることを特徴とする廃棄物搬送装置。２ ．切断用金属片（２０、２２）が平鋼或いは型鋼であることを特徴とする請求 項１記載の廃棄物搬送装置。３ ．切断用金属片（２０、２２）が耐磨耗性の鋼からなることを特徴とする請求 項１又は２記載の廃棄物搬送装置。４ ．第二の切断用金属片（２２）が、搬送方向に見て、供給縦坑（１４）と搬送 管路（１０）の間の後ろ側の角（２４）に配置されていることを特徴とする請求 項１乃至３の１つに記載の廃棄物搬送装置。５ ．搬送管路（１０）がｎ角形に形成され、このｎは４より大きいか等しい数で あることを特徴とする請求項１乃至４の１つに記載の廃棄物搬送装置。６ ．第一及び／又は第二の切断用金属片（２０、２２）がウォーム（４）の軸（ ２）に関して約１８０°曲げられていることを特徴とする請求項１乃至５の１つ に記載の廃棄物搬送装置。７ ．搬送管路（１０）が熱分解炉（１２）に接続されていることを特徴とする請 求項１乃至６の１つに記載の廃棄物搬送装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ // Ｂ６５Ｇ 65/46 9330−3Ｆ Ｂ６５Ｇ 65/46 Ｂ Ｆ２３Ｇ 5/44 6908−3Ｋ Ｆ２３Ｇ 5/44 Ｂ (72)発明者 ヘルム、ハルトムート ドイツ連邦共和国 デー‐63303 ドライ アイヒ グラーフエンブルツフ シユトラ ーセ 18 (72)発明者 ウンフエルツアークト、カールハインツ ドイツ連邦共和国 デー‐63065 オツフ エンバツハ アム マイン ヘルマン‐シ ユタインホイザー‐シユトラーセ 18

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．供給縦坑（１４）とこれに接続される搬送管路（１０）とを備え、この搬送 管路（１０）の長手方向にウォーム（４）が配置されている廃棄物搬送装置にお いて、ウォーム（４）の一部の縁部に第一の切断用金属片（２０）を備えている ことを特徴とする廃棄物搬送装置。 ２．搬送管路（１０）の一部が第二の切断用金属片（２２）を備えていることを 特徴とする請求項１記載の廃棄物搬送装置。 ３．切断用金属片（２０、２２）が平鋼或いは型鋼であることを特徴とする請求 項１又は２記載の廃棄物搬送装置。 ４．切断用金属片（２０、２２）が耐磨耗性の鋼からなることを特徴とする請求 項１乃至３の１つに記載の廃棄物搬送装置。 ５．第二の切断用金属片（２２）が、搬送方向に見て、供給縦坑（１４）と搬送 管路（１０）の間の後ろ側の角（２４）に配置されていることを特徴とする請求 項２乃至４の１つに記載の廃棄物搬送装置。 ６．搬送管路（１０）がｎ角形に形成され、このｎは４より大きいか等しい数で あることを特徴とする請求項１乃至５の１つに記載の廃棄物搬送装置。 ７．第一及び／又は第二の切断用金属片（２０、２２）がウォーム（４）の軸（ ２）に関して約１８０°曲げられていることを特徴とする請求項１乃至６の１つ に記載の廃棄物搬送装置。 ８．両切断用金属片（２０、２２）がウォーム（４）の軸（２）に関して、第一 の切断用金属片（２０）がウォーム（４）の運転の際ほぼ平行に第二の切断用金 属片（２２）の近くを通り過ぎるように設定されていることを特徴とする請求項 ２乃至７の１つに記載の廃棄物搬送装置。 ９．搬送管路（１０）が熱分解炉（１２）に接続されていることを特徴とする請 求項１乃至８の１つに記載の廃棄物搬送装置。