JPH08506127A - 液体ゴムおよび固体ゴムを含有する感圧性接着剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、液体および固体ゴムから形成される新規な感圧性接着剤に関し、この接着剤は実質的に樹脂を含まない。好ましくは、本発明の接着剤は、固体ゴム対液体ゴムの重量比が約１：０．５から約１：７で形成される。これら接着剤は、寒冷な気候および油性表面への適応において向上した接着性、並びに他の特性を示す。本発明の感圧性接着剤は、医療、工業および薬剤デリバリーシステムにおいて用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 液体ゴムおよび固体ゴムを含有する感圧性接着剤 発明の背景 １．発明の分野 本発明は、接着特性を提供するための液体ゴムおよび固体ゴムの組み合わせに より形成される新規な感圧性接着剤組成物に関する。 ２．関連技術の説明 感圧性接着剤は、室温で粘着特性を有する材料である。感圧性接着剤は、指ま たは手での圧力を越える必要なく、堅固に多種の異なる表面に接着する。この接 着剤は、接着剤が除去された後、適用表面上に接着剤の残留物を残さないように するために、十分な内部強度を有する組成物で形成されなければならないことも 知られている。従来のゴムをベースとする接着剤においては、優れた皮膚接着性 を提供し、かつ多様な表面に広い温度範囲で適用される能力を有するという問題 が残されている。 感圧性接着剤の特性は、基本的には接着剤の粘弾性に依存している。従来技術 の通常のゴムをベースとする接着剤は、２つの主たる成分、すなわち弾性ゴムお よび樹脂質粘着付与剤から形成される。ゴムは弾性要素を、樹脂は粘着性要素を 提供する。いかなる所与の接着剤においても、粘着付与樹脂は、接着剤の粘弾性 挙動および最終的特性を決定し、従って、 接着剤のきわめて重要な部分である。粘着付与樹脂は、ゴムをベースとする感圧 性接着剤を処方するときの重要で、かつ必須でさえある原料を構成する。イール ビング・スケイスト（Irving Skeist）編、「接着剤ハンドブック」、第３版、 ６４４頁、ドネイタス・サタス（Donatas Satas）編、「感圧性接着剤工学ハン ドブック」、第２版、２６１、５２７頁。典型的には、通常の粘着付与剤は、粘 着付与剤のガラス転移温度（Ｔｇ）がベースのエラストマーのＴｇ値よりも高い という基準を有している。通常の粘着付与剤は、室温を超える、典型的には約３ ０〜６０℃の範囲のＴｇ値を有するもろいガラス状の固体である。 典型的感圧性接着剤は、米国特許第４，３３５，０２６号に記載されている。 この接着剤において、天然または合成ゴムが、ゴムに粘着特性を付与する固体の 粘着付与剤樹脂とともに用いられている。粘着付与剤樹脂は、固体のポリテルペ ンまたは固体のロジンおよびその混合物により構成され得る。固体の粘着付与剤 は、全組成物の約３０重量％から約５０重量％を構成する。 米国特許第４，０３７，０１６号には、天然および合成ゴムの少なくとも１種 と炭素−炭素不飽和をその中に有する粘着付与剤樹脂との混合物を含有する接着 剤組成物が記載されている。樹脂の含有量は、組成物の約６０から約１４０重量 部である。 米国特許第３，４０２，２２０号には、異なる硬度および溶解度特性を有する ２種のゴムの混合物が記載されている。 柔らかいエラストマー性の未加硫の共重合体が、より少い量の、相対的に硬いエ ラストマー性の加硫された共重合体と混合されている。この混合物は、容器のコ ーキングあるいはシーリングに使用されているが、感圧性接着剤としては用いら れていない。 本発明と一般的に関連性があるものとして、ゴムと粘着付与樹脂との混合物が 記載されている米国特許第３，４８４，４０５号、４，３３５，０２６号および ４，６９９，９３８号がある。 発明の概要 簡潔に述べると、本発明は、液体ゴムおよび固体ゴムから形成される感圧性接 着剤を含む。好ましくは、液体ゴムおよび固体ゴムは、固体ゴム対液体ゴムの重 量比が約１：０．５から約１：７で用いられる。 ゴムのみを用いて新規な感圧性接着剤を製造することができるということが見 いだされた。この接着剤は、従来の接着剤において用いられる樹脂を実質的に含 まない。固体ゴムおよび液体ゴムは、同様のＴｇ値を有する。 本発明によれば、本発明の感圧性接着剤を製造するのに有用な固体ゴムには、 天然ゴムやスチレンとブタジエン、スチレンとイソプレン、スチレンとエチレン −ブチレンに基づくブロック共重合体のようなエラストマーが含まれる。本発明 において有用な液体ゴムには、合成液体イソプレンゴム、解重合した天然ゴム、 カルボキシル末端のイソプレンとスチレンの合成液体ゴム、ヒドロキシル末端の 合成液体イソプレン ゴム、水素化された液体イソプレンゴム、液体イソプレン−スチレン共重合体、 液体イソプレン−ブタジエンと液体ブタジエン−スチレンの共重合体がある。 本発明の感圧性接着剤は、実質的に樹脂を含有しない。人間の皮膚への適用、 および寒冷な気候および油性表面への適用を含む一般的適用において優れた結果 が得られた。 発明の詳細な説明 本発明の主題に従えば、固体ゴムおよび液体ゴムを併用することにより、向上 した特性を有する感圧性接着剤が製造される。固体ゴム単独では、感圧性接着力 を産みだすために十分に粘着ではないことが知られている。液体ゴムの添加によ り、従来は粘着付与樹脂の添加により達成されていた程度の接着性および粘着性 が、固体ゴムに付与されることが見いだされた。 感圧性接着剤は、固体ゴム対液体ゴムの重量比が約１：０．５から約１：７で ある液体ゴムおよび固体ゴムを共に添加することにより製造される。用いられる 液体ゴムの量は、感圧性接着剤の所望の接着性および粘着性の程度に応じて変え られる。最も好ましくは、皮膚に対する接着用として、固体ゴム対液体ゴムの重 量比が約１：１．５から約１：３．５が用いられる。 本発明の実施に有用な固体ゴムには、天然ゴム、ネオプレンのような通常のジ エンエラストマー、およびスチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレンまたは スチレンとエチレン−ブチレンに基づくブロック共重合体が含まれる。固体ゴム として、低スチレンの、一般にＳＢＲと呼ばれるブタジエンおよびスチレンの合 成共重合体もまた用いることができる。 エラストマー成分は、線状またはラジアルＡ−Ｂ−Ａブロック共重合体、また はこれらＡ−Ｂ−Ａブロック共重合体と単純な（simple）Ａ−Ｂブロック共重合 体との混合物から本質的に構成され得る。しかしながら、Ａ−Ｂ−ＡおよびＡ− Ｂブロック共重合体の混合物におけるＡ−Ｂブロック共重合体の割合は、約８５ 重量％を越えるべきではなく、より低い割合が通常用いられ得る。本発明の実施 に有用なエラストマー成分は、米国特許第４，６６２，８７４号に記載されてお り、ここに引用により記載に代える。 Ａ−Ｂ−Ａブロック共重合体は、スチレンあるいはスチレン同族体から誘導、 すなわち重合化または共重合化されるＡ−ブロック（末端ブロック）、並びにイ ソプレンあるいはブタジエンのような共役ジエンから誘導される、またはエチレ ンおよびブチレンのような低級アルケンから誘導されるＢ−ブロック（センター ブロック）から成るタイプである。低比率の他のモノマーもまたブロック共重合 体自体の中に入ることができる。Ａ−ブロックは、それぞれ少なくとも約６，０ ００、好ましくは約８，０００〜３０，０００の範囲の数平均分子量を有し、Ａ −ブロックは、ブロック共重合体の約５〜５０重量％、好ましくは約１０〜３０ 重量％を構成する。線状のＡ−Ｂ−Ａブロック共重合体のＢ−ブロックの数平均 分子量は、好ましくは約４５，０００〜１８０，０００の範囲内であり、この線 状共重合体自体の数平均分子量は、好ま しくは約７５，０００〜２２５，０００の範囲内である。ラジアルＡ−Ｂ−Ａ共 重合体の数平均分子量は、好ましくは約１２５，０００〜４００，０００の範囲 内である。Ａ−Ｂ−Ａの名称には、末端ブロックが互いに異なるが、両末端とも にスチレンまたはスチレン同族体から誘導されるところのＡ−Ｂ−Ｃブロック共 重合体と呼ばれることもあるものが含まれる。これは、線状およびラジアルブロ ック共重合体の両者に適用される。「線状ブロック共重合体」（あるいは共重合 体類）の用語には分岐したＡ−Ｂ−Ａが含まれる。 本発明において有用なラジアルＡ−Ｂ−Ａ重合体は、米国特許第３，２８１， ３８３に記載されているタイプのもので、次の一般式：（Ａ−Ｂ）_nＸ₁に従う。 ここで、上述したように、Ａは、スチレンまたはスチレン同族体から重合された 熱可塑性ブロックである。Ｂは、共役ジエンまたは低級アルケンから誘導された エラストマーブロックである。Ｘは、有機あるいは無機の結合分子であって、米 国特許第３，２８１，３８３に記載されるような２〜４の官能性を有するか、ま たは化学週間（Chemical Week）１９７５年６月１１日発行の第３５頁にある「 新規ゴムは星が裏打ちする（New Rubber is Backed by Stars）」という題名の 記事に記載されるような、より高い官能性を有する可能性がある。ｎは、Ｘの官 能性に対応する数である。 本発明で有用なＡ−Ｂブロック共重合体は、米国特許第３，５１９，５８５号 および第３，７８７，５３１号に記載されているタイプのもので、Ａ−Ｂ−Ａ共 重合体に関して上述し たモノマーから誘導されるＡ−ブロックおよびＢ−ブロックを含有する。 本発明において有用な液体ゴムは、合成液体イソプレンゴム、解重合した天然 ゴム、カルボキシル末端の合成液体イソプレン−スチレンゴム、ヒドロキシル末 端の合成液体イソプレンゴム、水素化された液体イソプレンゴム、液体イソプレ ン−スチレン共重合体、液体イソプレン−ブタジエンと液体ブタジエン−スチレ ンの共重合体である。 液体ゴムは、約２５，０００から約５０，０００の分子量を有する。好ましく は、液体ゴムは、−５０℃より低いガラス転移温度、３８℃における溶融粘度５ ００〜１０，０００ポイズを有する。当技術分野で知られている他の液体ゴムは 、本発明の教示に従い有用であり得ることが理解されよう。 本発明の感圧性接着剤は、加硫化されまたは架橋化されるように適応させられ ることができる。その結果、感圧性接着剤組成物は、高められた温度および溶剤 に対して耐性を増す一方で、接着および凝集特性のバランスを保ち、組成物が粘 着で、かつ圧力に敏感であることを維持する。通常の、ジエンエラストマー架橋 システムを用いる紫外線、高エネルギー照射または加熱架橋を用いることができ る。好ましくは、固体ゴム約１００あたり約５〜４０部のフェノールホルムアル デヒド樹脂を用いて、油溶性熱反応性フェノールホルムアルデヒド樹脂を架橋剤 として用いる。好ましくは、固体ゴム１００あたりフェノールホルムアルデヒド 樹脂１０〜２５部を用いる。 上述の樹脂架橋剤は、促進剤と組み合わされる。米国特許第３，６２５，７５ ２に開示されているような樹脂酸亜鉛またはアルカリ充填剤のような通常の促進 剤、または米国特許第３，２３１，４１９号に開示されるような酸促進剤を、本 発明の感圧性接着剤および樹脂架橋剤と共に用いることができる。好ましくは、 樹脂酸亜鉛を促進剤として、固体ゴム１００に対して４０部より少ない量で用い る。促進剤としての樹脂酸亜鉛の添加量は、好ましくは５〜２５部である。 本発明の感圧性接着剤は、粘着付与剤酸化防止剤、熱安定化剤、顔料、紫外線 吸収剤などのような他の材料を少量含有することができる。典型的な酸化防止剤 は、２．５ジーターシャリー（ditertiary）−アミルヒドロキノンおよびジータ ーシャリー−ブチルクレゾールである。また、アルキルジチオ炭酸鉛塩のような 通常の熱安定化剤を本発明で用いることもできる。また、本発明の粒子混合物に は、酸化亜鉛、アルミニウム水和物、粘土、炭酸カルシウム、カーボンブラック 、二酸化チタンなどのような充填剤が含まれる。 以下の例は、説明のためのみに示すもので、いかなる意味においても本発明の 範囲を制限することを意図するものではない。 表Ａに例Ｉ〜ＶＩＩの接着剤組成物の処方を示す。これら例において、特段の 指摘がない限り、すべての比率は固体エラストマー成分１００重量部に対する重 量部で表されている。 前記の例に関して、例にあげられた成分のいくつかについて以下にコメントす る。 「クレイトン」という名称の熱可塑性固体ゴムは、シェル・ケミカル社から商 業的に提供されている。 「クレイトン １１１２」は、約１４％のスチレンを含有し、かつ約３５％の ジブロック（diblock）を有する線状スチレン−イソプレン−スチレン（ＳＩＳ ）共重合体である。 「クレイトン Ｄ １３２０」は、１０％スチレンを有する分岐ＳＩＳブロッ ク共重合体である。これは容易に照射架橋され得る。 「クレイトン １６５７」は、線状スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン 共重合体である。これは、約１３％スチレンを含有する。 「クレイトン １１０２」は、線状スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体 である。これは、約２８％スチレンを有する。 上記例の熱可塑性液体ゴムは、日本の東京のクラレ社の製品である。 「クラレ ＬＩＲ ３１０」は、分子量約３００００を有する液体イソプレン −スチレン共重合体である。 「クラレ ＬＩＲ ５０」は、分子量約４７０００を有する液体イソプレン重 合体である。 「クラレ ＬＩＲ ２９０」は、分子量約２５０００を有する液体水素化イソ プレン重合体である。 「シェネクタディ ＳＰ １０４４」は、シェネクタディ・ケミカル社により 供給される熱反応性オクチルフェノールフォルムアルデヒド樹脂である。 「ジレックス」は、アリゾナ・ケミカル社から商業的に入手可能な樹脂酸亜鉛 であり、熱反応性フェノール樹脂架橋の促進剤として作用する。 あらかじめ定められた一定の加圧を行い、テープを皮膚に適用する。典型的皮 膚接着力は、テープを９０°、一定の速 度で（テープの自由端にかけられる力により）皮膚から剥離することにより測定 される。 本発明の感圧性接着剤は、単独のフイルムとして用いることもできるし、ある いは基材上に塗装することもできる。さらには、接着剤は溶剤セメントにするこ ともできるし、あるいはホットメルトから適用することもできる。 基材を用いるときは、溶剤、カレンダーまたはホットメルト法などにより接着 剤を基材に塗装する。適する基材となり得るのは、フイルム、フォイル、紙、布 、発砲体などである。感圧性接着剤を溶剤塗装するときは、塗装する前に固体／ 液体ゴム組成物をトルエンのような適切な溶剤中に溶解し、次いで溶剤を蒸発さ せる。ホットメルト法においては、液体ゴムを加熱した平釜（kettle）中で約３ ００゜Ｆの温度に加熱する。固体ゴムを、この液体ゴム内で撹拌しなめらかにす る。代替として、固体ゴムを単独または１対のスクリュー押し出し機中で液体ゴ ムと混合することもできる。ホットメルト塗装は、ローラー、スロットダイ、ス プレーまたは他の従来のホットメルト塗装方法により適用する。ホットメルト法 は、エコロジー的に安全であるといる利点を有する。 上述の塗装された基材は、所望の幅に細く切り、感圧性接着テープあるいは包 帯にすることができる。それぞれの接着剤は、優れた指粘着性、すなわち指をテ ープの接着剤側に対して押しつけた時、指に貼り付く能力を有する。事実、テー プは、体の他の部分に接着すると、優れた皮膚接着性を示し、一般に、テープは 油性の表面に接着することができる。従っ て、テープは、適用表面上に幾分かの油が存在するにもかかわらず接着が望まれ ている各種の適用に好適である。 例ＶＩＩＩ〜ＸＩＩ 本発明の実施により得られた向上点は、例ＶＩＩＩ〜ＸＩＩの比較により示さ れる。感圧性接着剤組成物を皮膚接着力試験に供した。従来技術の天然ゴム樹脂 システムである例ＸＩおよびＸＩＩは、適用後数時間以内に４４％〜６０％皮膚 への接着力を喪失する。例ＶＩＩＩおよびＸからは、経時後の皮膚への接着力が 向上したことがわかる。例ＩＸは、接着力の喪失が２０％に減少していることを 示している。 例ＸＩＩＩ 成分 Ｔｇ値 ℃ クレイトン １１１２ −６０ クレイトン Ｄ １３２０ −６０ クレイトン １６５７ −５０ クレイトン １１０２ −９０ デュラレ（Duraray） ＬＩＲ ３１０ −６３ クラレ ＬＩＲ ５０ −６３ クラレ ＬＩｒ ２９０ −５９ 粘着付与剤 ３０゜〜（＋）６０゜ 上記の表は、感圧性接着剤の成分のＴｇ値を、従来の粘着付与剤のＴｇ値と比 較したものである。 本発明の感圧性接着剤は、低温における有利な表面濡れ特性を有する。本発明 の感圧性接着剤は、室温より低い、さらには−２０℃より低い温度において有用 である。従来の接着剤においては粘着付与樹脂を使用しているために、低温にお ける接着剤の使用が制限されている。粘着付与樹脂のＴｇは、３０℃から＋６０ ℃である。液体ゴムのＴｇは、約−５５℃である。本発明のより低い範囲のＴｇ 値により、低温における向上した性能が可能となる。 例ＸＩＶ スチレン含有量１９％を有する１００パーセントトリブロックであるクレイト ン Ｄ １１１４Ｘのような熱可塑性トリブロック固体ゴムを、クラレ ＬＩＲ ３１０のようなジブロック液体ゴムとともに添加することにより、非常に安定 な特性が示される。ジブロックのスチレンはトリブロック中 のスチレンと結合し、非移行性接着剤組成物を形成する。従来のゴム／樹脂組成 物は、この特性を示さない。 例ＸＶ 本発明の組成物は、優れた皮膚濡れ特性を示す。本発明の接着剤を塗装したテ ープを、適用するための圧力をかけることなく皮膚に接着すると、塗装されたテ ープは、従来のゴム樹脂組成物に比べて優れた皮膚への粘着性能を示す。 例ＸＶＩ 合成固体および液体ゴムを含有する本発明の感圧性接着剤は、無色かつ無臭で あるという利点を有する。従来の粘着付与剤により、接着剤は黄色／茶色がかっ た変色を呈する。 例ＸＶＩＩ 合成固体および液体ゴムを含有する本発明の感圧性接着剤は、不純物を含有し ないという利点を有する。天然資源から得られる従来の樹脂は、不純物を含有し 得る。 本発明の接着剤組成物は、優れた指粘着性および皮膚接着性を示す。本発明の 感圧性接着剤は、各種の他の表面に広い温度範囲で適用することもできる。本発 明の感圧性接着剤は、皮膚接着用の医療品において用いることができる。また、 本発明の感圧性接着剤は、優れた粘着、接着および保持特性を所望される工業的 適用においても用いることができる。本発明の接着剤の適用において、寒冷な気 候における接着剤の適用および油性表面上への接着剤の適用においても優れた結 果が得られた。本発明の感圧性接着剤は、薬剤デリバリーシステムにおいても用 いることができる。このシステムにおいて、 薬剤を、接着剤自体の中に調合することができ、または接着剤は、薬剤リザーバ ーを皮膚に固定するためのビヒクルとなることができる。薬剤は、接着剤からま たは接着剤を通り皮膚に移動する。 本発明を好ましい態様を参照することにより説明したが、この説明は限定する ことを意図するものではない。当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱する ことなく修飾を行い得ることを理解するであろう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９４年１２月８日 【補正内容】 請求の範囲 １．固体ゴムおよび液体ゴムを含有し、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１ ：０．５から約１：７である感圧性接着剤組成物であって、該液体ゴムが液体イ ソプレン、液体イソプレン−スチレン、液体ブタジエン−スチレン、液体カルボ キシル末端イソプレン、液体ヒドロキシル末端イソプレンおよび液体水素化イソ プレンから成る群から選ばれることを特徴とする組成物。 ２．固体ゴムおよび液体ゴムを含有し、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１ ：０．５から約１：７である感圧性接着剤組成物であって、該固体ゴムが、重合 されたスチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレンおよびスチレン−エチレン −ブチレンから成る群から選ばれることを特徴とする組成物。 ３．固体ゴムおよび液体ゴムを含有し、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１ ：０．５から約１：７である感圧性接着剤組成物であって、該固体ゴムがＳＢＲ であることを特徴とする組成物。 ４．固体ゴムおよび液体ゴムを含有し、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１ ：０．５から約１：７である感圧性接着剤組成物であって、該固体ゴムが、構造 Ａ−Ｂ−Ａ（ここで、Ａはそれぞれ熱可塑性スチレン重合体ブロックであり、全 Ａブロック含有量が、該ブロック重合体の約５から約５０重量パーセントであり 、Ｂはイソプレンのエラストマー重合体ブロックである）を有するブロック重合 体を包含することを特徴とする組成物。 ５．固体ゴムおよび液体ゴムを含有し、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１ ：０．５から約１：７である感圧性接着剤組成物であって、該固体ゴムが、構造 Ａ−Ｂ−Ａ（ここで、Ａはそれぞれ熱可塑性スチレン重合体ブロックであり、全 Ａブロック含有量が、該ブロック重合体の約５から約５０重量パーセントであり 、Ｂはブタジエンのエラストマー重合体ブロックである）を有するブロック重合 体を包含することを特徴とする組成物。 ６．該固体ゴムが、構造Ａ−Ｂ−Ａ（ここで、Ａはそれぞれ熱可塑性スチレン重 合体ブロックであり、全Ａブロック含有量が、該ブロック重合体の約５から約５ ０重量パーセントであり、Ｂはエチレン−ブチレンのエラストマー重合体ブロッ クである）を有するブロック重合体を包含する請求項１記載の組成物。 ７．該ブロック重合体が、ラジアル重合体および線状重合体から成る群から選ば れる請求項４記載の組成物。 ８．該ブロック重合体が、ラジアル重合体および線状重合体から成る群から選ば れる請求項５記載の組成物。 ９．該ブロック重合体が、ラジアル重合体および線状重合体から成る群から選ば れる請求項６記載の組成物。 １０．該組成物がある量の樹脂をさらに含有し、該組成物が粘着付与剤を含まな い請求項１記載の組成物。 １１．固体ゴムおよび液体ゴム、並びに熱反応性フェノール樹脂を包含する架橋 剤を含有し、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１：０．５から約１：７であ る感圧性接着剤組成 物。 １２．促進剤である樹脂酸亜鉛を、該固体ゴムに対して５〜２０部さらに含有す る請求項１１記載の組成物。 １３．該組成物が、照射により架橋される請求項１記載の組成物。 １４．該組成物が、約−５５℃より低いＴｇ値を有する請求項１記載の組成物。 １５．少なくともその片側に請求項１の該感圧性組成物が塗装された柔軟な基材 を包含する医療用の感圧性接着剤製品。 １６．少なくともその片側に請求項１の該感圧性組成物が塗装された柔軟な基材 を包含する工業的感圧性接着剤製品。 １７．薬剤デリバリーシステム感圧性接着剤製品であって、少なくともその片側 に請求項１の感圧性組成物が塗装された柔軟な基材を含み、該薬剤が該システム に包含されている製品。 １８．柔軟な表面を有する感圧性接着剤製品の製造方法であつて、以下の工程 液体ゴムを、加熱した平釜中で少なくとも３００゜Ｆの温度に加熱する工程、 固体ゴムを、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１：０．５から約１：７に なるよう該平釜に添加して混合物を製造する工程、および 該柔軟な表面に該加熱された混合物を塗装する工程 を含む方法。 １９．該塗装が、ローラを用いて該表面に該塗装をホットメ ルトすることにより適用される請求項１８記載の方法。 ２０．該塗装が、スプレーを用いて該表面に該塗装をホットメルトすることによ り適用される請求項１８記載の方法。 ２１．該組成物が架橋されている請求項１記載の組成物。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コープマン、マイケル アメリカ合衆国、フロリダ州 32779、ロ ングウッド、フォックス・バリー・ドライ ブ 706 (72)発明者 コープマン、デニス アメリカ合衆国、テキサス州 77707、ボ ウモント、ドラル・ドライブ 7935

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．固体ゴムおよび液体ゴムを含有し、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１ ：０．５から約１：７である感圧性接着剤組成物。 ２．該固体ゴム対液体ゴムの重量比が約１：１．５から約１：３．５である請求 項１記載の組成物。 ３．該液体ゴムが、液体イソプレン、液体イソプレン−スチレン、液体ブタジエ ン−スチレン、液体カルボキシル末端イソプレン、液体ヒドロキシル末端イソプ レンおよび液体水素化イソプレンから成る群から選ばれる請求項１記載の組成物 。 ４．該固体ゴムが、スチレン−ブタジエン、スチレン−イソプレン、並びにスチ レンとエチレン−ブチレンから成る群から選ばれる請求項１記載の組成物。 ５．該固体ゴムが、ＳＢＲである請求項１記載の組成物。 ６．該固体ゴムが、一般構造Ａ−Ｂ−Ａ（ここで、Ａはそれぞれ熱可塑性スチレ ン重合体ブロックであり、全Ａブロック含有量が、該ブロック重合体の約５から 約５０重量パーセントであり、Ｂはイソプレンのエラストマー重合体ブロックで ある）を有するブロック重合体を含有する請求項１記載の組成物。 ７．該固体ゴムが、一般構造Ａ−Ｂ−Ａ（ここで、Ａはそれぞれ熱可塑性スチレ ン重合体ブロックであり、全Ａブロック含有量が、該ブロック重合体の約５から 約５０重量パーセントであり、Ｂはブタジエンのエラストマー重合体ブロックで ある）を有するブロック重合体を含有する請求項１記載の組 成物。 ８．該固体ゴムが、一般構造Ａ−Ｂ−Ａ（ここで、Ａはそれぞれ熱可塑性スチレ ン重合体ブロックであり、全Ａブロック含有量が、該ブロック重合体の約５から 約５０重量パーセントであり、Ｂはエチレン−ブチレンのエラストマー重合体ブ ロックである）を有するブロック重合体を含有する請求項１記載の組成物。 ９．該ブロック重合体が、ラジアル重合体および線状重合体から成る群から選ば れる請求項６記載の組成物。 １０．該ブロック重合体が、ラジアル重合体および線状重合体から成る群から選 ばれる請求項７記載の組成物。 １１．該ブロック重合体が、ラジアル重合体および線状重合体から成る群から選 ばれる請求項８記載の組成物。 １２．該組成物が、粘着付与剤樹脂のないある量の化合物をさらに含有する請求 項１記載の組成物。 １３．熱反応性フェノール樹脂を含有する架橋剤をさらに含有する請求項１記載 の組成物。 １４．促進剤である樹脂酸亜鉛を、該固体ゴムに対して５〜２０部さらに含有す る請求項１０記載の組成物。 １５．該組成物が、照射により架橋される請求項１記載の組成物。 １６．該組成物が、約−５５℃より低いＴｇ値を有する請求項１記載の組成物。 １７．少なくともその片側に請求項１の該感圧性組成物が塗装された柔軟な基材 を包含する医療用の感圧性接着剤製品。 １８．少なくともその片側に請求項１の該感圧性組成物が塗装された柔軟な基材 を包含する工業的感圧性接着剤製品。 １９．薬剤デリバリーシステム感圧性接着剤製品であって、少なくともその片側 に請求項１の感圧性組成物が塗装された柔軟な基材を含み、該薬剤が該システム に包含されている製品。 ２０．柔軟な表面を有する感圧性接着剤製品の製造方法であって、以下の工程 液体ゴムを、加熱した平釜中で少なくとも３００°Ｆの温度に加熱する工程、 固体ゴムを、該固体ゴム対該液体ゴムの重量比が約１：０．５から約１：７に なるよう該平釜に添加して混合物を製造する工程、および 該柔軟な表面に該加熱された混合物を塗装する工程 を含む方法。 ２１．該塗装が、ローラを用いて該表面に該塗装をホットメルトすることにより 適用される請求項１７記載の方法。 ２２．該塗装が、スプレーを用いて該表面に該塗装をホットメルトすることによ り適用される請求項１７記載の方法。 ２３．該組成物が架橋されている請求項１記載の組成物。