JPH07107152B2 - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JPH07107152B2
JPH07107152B2 JP21002786A JP21002786A JPH07107152B2 JP H07107152 B2 JPH07107152 B2 JP H07107152B2 JP 21002786 A JP21002786 A JP 21002786A JP 21002786 A JP21002786 A JP 21002786A JP H07107152 B2 JPH07107152 B2 JP H07107152B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,粘着性と凝集力とのバランスの良好な粘着剤
組成物に関する。
(従来の技術) 全身もしくは局部での薬効を得るために,薬剤(生理活
性物質)を粘着剤層に含有する貼付剤を皮膚表面に貼付
し,該薬剤を皮膚を介して吸収させることが行われてい
る。外科用の絆創膏,粘着ドレープや粘着ドレッシング
にも,粘着剤が含有されている。また,各種表示用ラベ
ルやステッカー,壁紙,床材などは接着剤や粘着剤を使
用して貼付されることが多い。粘着剤層を裏面に設けた
粘着テープ(例えば,セロハンテープ,電気絶縁用ビニ
ールテープ)や粘着シートも多方面で使用されている。
これら粘着剤層に用いられる粘着剤組成物としては,例
えば,天然ポリイソプレンゴム,合成ポリイソプレンゴ
ム,スチレン−ブタジエンゴムなどに粘着樹脂,油性軟
化剤などを配合したゴム−樹脂ブレンド物;アクリル酸
エステル重合体,アクリル酸エステル−メタクリル酸エ
ステル共重合体などのアクリル系共重合体;ポリビニル
エーテル混合物;ポリイソブチレン混合物がある。ま
た,新型パップ剤のような医療用貼付剤の粘着剤層に
は,ABA型テレブロック共重合体と流動パラフィンなどの
可塑剤とを含有する粘着剤組成物が用いられる。
しかし,ゴム−樹脂ブレンド物,アクリル酸エステル共
重合体,ポリビニルエーテル混合物,ポリイソブチレン
混合物は,粘着性と凝集力とのバランスが悪く,所望の
粘着性に調整すれば,凝集力が著しく低下する。そのた
めに,これら組成物を粘着剤層に含有する貼付剤や粘着
テープ,粘着シートなどは,剥離の際に粘着剤組成物が
貼付面に残留しやすい(糊残り現象)。粘着性および凝
集力の温度依存性も大きい。例えば,低温で所望の粘着
性とすれば,高温での凝集力が低下する。高温で凝集力
を保つと,低温での粘着性が低くなる。
このような欠点を解決するために,粘着剤層を形成した
後,粘着剤組成物どうしを架橋反応させ,それにより,
所望の粘着性を維持しつつ凝集力を高める試みがなされ
ている。しかし,この方法では,実際には架橋反応が充
分に進行せず,凝集力が高くならない。しかも,ゴム−
樹脂ブレンド物,ポリビニルエーテル混合物,ポリイソ
ブチレン混合物では,適当な架橋方法が存在しない。こ
れらの粘着剤組成物は,固形物であるため,有機溶剤に
溶解させた後,素材に塗布される。しかし,所望の凝集
力を有する粘着剤組成物は,有機溶剤に対する溶解性が
低い。例えば,30%以下といった低濃度の有機溶剤溶液
とされる。そのために,多量の有機溶剤または水を要
し,高価となる。塗布後の加熱工程や乾燥工程では,多
大なエネルギーを要する。しかも,有機溶剤は有害であ
り,爆発のおそれもあるため,作業者が危険にされされ
る。
他方,新型パップ剤などに含有される粘着剤組成物は,
粘着性に乏しい。従って,このパップ剤を皮膚に貼付し
ても,容易に剥離する。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり,その
目的とするところは,粘着性と凝集力とのバランスが良
好な粘着剤組成物を提供することにある。本発明の他の
目的は,粘着性および凝集力の温度依存性が少ないた
め,低温および高温のいずれにおいても粘着性と凝集力
とのバランスが良好な粘着剤組成物を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は,後架橋により耐熱性・
耐老化性に優れた粘着剤組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は,電気絶縁性に優れた粘着剤
組成物を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は,少量の溶剤の使用により粘着剤層を形成し得る粘着
剤組成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は,凝集力はあるが粘着性に欠けるABA型テレブ
ロック共重合体と,粘着性はあるが凝集力に欠ける液状
ブタジエン系重合体とを組み合わせることにより,両成
分の相乗効果により,粘着性と凝集力とのバランスが保
ち得る,との発明者の知見にもとづいて完成された。
本発明の粘着剤組成物は,ABA型テレブロック共重合体と
液状ブタジエン系重合体とを含有し,そのことにより上
記目的が達成される。
ABA型テレブロック共重合体には,例えば,スチレン−
ブタジエン−スチレン(SBS型)ブロック共重合体,ス
チレン−イソプレン−スチレン(SIS型)ブロック共重
合体がある。このブロック共重合体のA成分は,主とし
てポリスチレンからなり,好ましくは,平均分子量は20
00〜50000,そしてTg点は70℃以上とされる。A成分は,
ブロック共重合体中において,好ましくは,10〜40重量
%の範囲で含有される。ブロック共重合体のB成分は,
主としてポリブタジエンまたはポリイソプレンからな
り,好ましくは,平均分子量は15000〜500000,そしてTg
点は−30〜−110℃とされる。B成分は,ブロック共重
合体中において,好ましくは,60〜90重量%の範囲で含
有される。このABA型テレブロック共重合体の機械的性
質は,SBS型ブロック共重合体の場合,伸び率は10〜50
%,5%モジュラスは5〜30kgf/cm2,そして引張り強度
は50〜300kgf/cm2である。SIS型ブロック共重合体の場
合には,伸び率は500〜1500%,300%モジュラスは5〜2
0kgf/cm2,そして引張り強度は50〜250kgf/cm2である。
ABA型テレブロック共重合体の市販品としては,SBS型ブ
ロック共重合体では,例えば,シェル石油社製のカリフ
レックスTR-1101,カリフレックスTR-1102や旭化成社製
のソルプレン−411,ソルプレン−414,ソルプレン−431
がある。SIS型ブロック共重合体では,シェル石油社製
のカリフレックスTR-1107,カリフレックスTR-1111,旭化
成社製のソルプレン−418,住友化学社製のスミカEX-235
9,スミカEXB-2362や日本ゼオン社製のクインタック−34
20,クインタック−3430,クインタック−3435がある。
液状ブタジエン系重合体には,例えば,官能基を有しな
い液状ポリブタジエン,両末端にイソシアネート基を有
する液状ポリブタジエン,両末端にエポキシ基を有する
液状ポリブタジエン,両末端に水酸基を有する液状ポリ
ブタジエン,両末端にカルボキシル基を有する液状ポリ
ブタジエン,両末端にアミノ基を有する液状ポリブタジ
エン,両末端にビニル基を有する液状ポリブタジエン等
がある。両末端に官能基を有する液状ブタジエン系重合
体は,官能基の効果により,ABA型テレブロック共重合体
との相溶性が向上する。液状ブタジエン系重合体が,両
末端にイソシアネート基,エポキシ基を有する場合,多
官能性のアミノ化合物,ヒドロキシ化合物,カルボキシ
化合物などの架橋剤および触媒により架橋させることに
より,粘着剤組成物の耐熱性,耐老化性が向上する。液
状ブタジエン系重合体の市販品としては,官能基を有し
ない液状ポリブタジエンでは,日本ゼオン社製のポリオ
イル1100(平均分子量1600,粘度750cps(20℃)),
ポリオイル1300(平均分子量3000,粘度3000cps(20
℃))や日本曹達社製のNisso PBB-1000(平均分子量10
50,粘度500〜1500cps(45℃)),Nisso PBB-2000(平均
分子量2000,粘度3000〜10000cps(45℃)),Nisso PBB-
3000(平均分子量3000,粘度2000〜35000cps(45℃))
がある。両末端にイソシアネート基を有する液状ポリブ
タジエンでは,出光石油化学社製のPoly bdHTP-9(平均
分子量3100,粘度8500cps(25℃)),Poly bdHTP-5MLD
(平均分子量3300,粘度25000cps(25℃))がある。両
末端にエポキシ基を有する液状ポリブタジエンでは,出
光石油化学社製のPoly bdR-45 EPT(平均分子量2900,粘
度13000cps(25℃))がある。両末端に水酸基を有する
液状ポリブタジエンでは,出光石油化学社製のPoly bd
R-45D(平均分子量2800,粘度8000cps(25℃))や日本
曹達社製のNisso PBG-2000(平均分子量2000,粘度7000c
ps(45℃))がある。両末端にカルボキシル基を有する
液状ポリブタジエンでは,日本曹達社製のNisso PBG-10
00(平均分子量1400,粘度10000cps(45℃))や宇部興
産社製のCTBN-1300×8(平均分子量3500,粘度125000cp
s(27℃))がある。両末端にアミノ基を有する液状ポ
リブタジエンでは,宇部興産社製のATBN-1300×16(平
均分子量3500,粘度22500cps(27℃))がある。両末端
にビニル基を有する液状ポリブタジエンでは,宇部興産
社製のVTBN-1300×23(平均分子量3500,粘度280000cps
(27℃))がある。
ABA型テレブロック共重合体100重量部に対し,液状ブタ
ジエン系重合体は,25〜500重量部,好ましくは100〜400
重量部の範囲で含有される。25重量部を下まわると,粘
着剤組成物の粘着性が低下する。500重量部を上まわる
と,粘着剤組成物の凝集力が低下する。
本発明の粘着剤組成物には,粘着性を調節するために,
必要に応じて粘着樹脂が含有される。粘着樹脂には,例
えば,ロジン,重合ロジン,ロジン−グリセリンエステ
ル,ロジン−ペンタエリスリトールエステルおよびこれ
らの水素添加物などのロジン系樹脂;β−ピネン重合
体,α−ピネン重合体,変性ピネン重合体および混合ピ
ネン重合体などのテルペン系樹脂;テルペン変性フェノ
ール樹脂;C5〜C9の石油留分からの不飽和結合を有する
脂肪族石油樹脂,脂環族石油樹脂,芳香族石油樹脂;ク
マロン樹脂;クマロン−インデン樹脂;キシレン樹脂が
ある。粘着樹脂は,ABA型テレブロック共重合体100重量
部に対し,80重量部以下の割合で含有される。80重量部
を上まわると,粘着剤組成物の凝集力が低下する。粘着
樹脂の軟化点は,50〜140℃の範囲が好ましい。
本発明の粘着剤組成物には,さらに,軟化剤,エラスト
マー,老化防止剤,架橋剤,充填剤,顔料,着色剤,香
料,界面活性剤が添加されてもよい。
軟化剤は粘着剤組成物の粘度を下げて混合,脱泡,塗工
を容易にするために加えられる。軟化剤には,例えば,
フタル酸ジエチル,フタル酸ジオクチル,トリクレジル
ホスフェート,プロセス油(特にパラフィン系,ナフテ
ン系および芳香族系),トール油,綿実油,オリーブ
油,落花生油,天然スクワラン,合成スクワランがあ
る。軟化剤の添加量は,液状ブタジエン系重合体の含有
量と同量またはそれ以下とされる。
エラストマーは,本発明の粘着剤組成物との相乗効果に
より,高い粘着力を得るために加えられ,例えば,天然
ゴム,合成ポリイソプレン(IR),スチレン−ブタジエ
ンゴム(SBR),ポリイソブチレンゴム,ゴム状ポリビ
ニルイソブチルエーテルがある。特に,天然ゴム,合成
ポリイソプレンが好ましい。
老化防止剤には,天然ゴムやスチレン−ブタジエンゴム
(SBR)に用いられる公知の老化防止剤が挙げられ,例
えば,2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール,2,2′−メ
チレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル),スチレン化フェノールなどのフェノール系老化防
止剤がある。
架橋剤は,液状ブタジエン系重合体のイソシアネート基
やエポキシ基と架橋可能な化合物であり,好ましくは2
種類の液状ブタジエン系重合体のそれぞれの持つ官能基
同士が互いに反応し合って架橋する如くに組合せが選択
される。架橋剤は例えば,ヒドロキシル基とイソシアネ
ート基の反応の場合にはジブチル錫ジラウレートの如
く,それぞれの官能基間特有の反応に対して一般的に使
われている既知の架橋剤が使用される。
充填剤には,例えば,炭酸カルシウム,表面改質炭酸カ
ルシウム,無水ケイ酸,カオリン,クレー,硫酸カルシ
ウムがある。顔料としては,亜鉛華,チタン白などがあ
る。
このように得られた粘着剤組成物を用いて,例えば,次
のようにして粘着テープまたは粘着シートが作製され
る。
ABA型テレブロック共重合体,液状ブタジエン系重合体
および添加剤が有機溶媒に溶解され,粘着剤組成物の溶
液が調製される。有機溶媒には,例えは,トルエン,シ
クロヘキサン,テトラヒドロフラン,ヘプタン,n−ヘキ
サン,四塩化炭素,トリクレンが単一もしくは混合して
用いられる。粘着剤組成物溶液の濃度は,塗工に適した
粘度の観点から,30〜50%の範囲が通常採用される。こ
の粘着剤組成物溶液は,必要に応じて,脱泡あるいは一
定時間放置による粘度調節が施される。次いで,この溶
液は,下塗り剤でアンカー処理された基材シート上に,
例えば転写塗工され,粘着剤層が形成される。下塗り剤
としては,例えば,天然ゴム−メタクリル酸メチルグラ
フト共重合体,ブチルゴム−酢酸ビニル−無水マレイン
酸グラフト共重合体がある。アンカー処理前に基材にコ
ロナ放電処理がなされてもよい。基材には,さらに,ア
ンカー処理面と反対側の面に、必要に応じて剥離処理が
なされる。塗工後,有機溶剤を除去するべく乾燥が施さ
れる。さらに,塗工表面をシリコーン剥離紙などにより
保護した後,ロール状に巻き取るかあるいは適当な大き
さに切断することにより,粘着テープまたは粘着シート
が得られる。
本発明の粘着剤組成物により得られた粘着テープまたは
粘着シートを医療用の貼付剤とするには,組成物に薬剤
が含有される。薬剤には,例えは,循環器薬,血管拡張
剤,抗炎症薬,鎮痛消炎薬剤,抗アレルギー剤,抗ヒス
タミン剤,ステロイドホルモン剤,降血圧剤,殺菌・抗
菌剤,利尿剤,局所麻酔剤,鎮静剤,解熱剤,催眠剤,
精神賦活剤,精神安定剤,鎮咳剤,鎮痙剤,喘息薬,抗
テンカン薬,抗がん剤,溶血栓薬がある。
(作用) 本発明の粘着剤組成物は,このように,ABA型テレブロッ
ク共重合体と液状ブタジエン系重合体とを含有するた
め,このブロック共重合体の凝集力と液状ブタジエン系
重合体の粘着性とが相互に補完し合う相乗効果のゆえ
に,粘着性と凝集力とのバランスが保たれる。この粘着
剤組成物に,さらに粘着樹脂を加えることにより,粘着
性,低温での粘着性がさらに向上する。液状ブタジエン
系重合体として,両末端に官能基を有する液状ブタジエ
ン系重合体を用いれば,ABA型テレブロック共重合体との
相溶性が高くなる。この粘着剤組成物にエラストマーを
添加すれば粘着性が増大し,軟化剤を加えれば粘度が低
下して塗工性が向上する。また架橋剤を含有させること
により,末端にイソシアネート基やエポキシ基を有する
液状ブタジエン系重合体どうしを後架橋させ,耐熱性に
優れた粘着剤組成物が提供される。しかも,ABA型テレブ
ロック共重合体と液状ブタジエン系重合体との相乗効果
により,有機溶剤に対する溶解性が増し,従来の粘着剤
に比べて,少量の有機溶剤を用いた高濃度の粘着剤溶液
が得られる。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施例1 (1) 粘着剤組成物の調製 スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS型)テレブロッ
ク共重合体(カリフレックスTR-1101,シェル石油社製)
30重量部 スチレン−イソプレン−スチレン(SIS型)テレブロッ
ク共重合体(カリフレックスTR-1107,シェル石油社製)
10重量部 官能基を有しない液状ポリブタジエン(ポリオイル13
00,日本ゼオン社製) 60重量部 2,6−ジ−(t−ブチル)−p−クレゾール(老化防止
剤) 1重量部 上記処方をシクロヘキサンに45重量%の濃度で溶解さ
せ,粘着剤組成物の溶液を得た。この粘着剤組成物は,
医療用の粘着ドレープ,粘着ドレッシング,絆創膏など
に用いられる。
(2) 粘着ドレープの作製 基材として厚さ40μmのポリエーテル系ポリウレタンフ
ィルムを用いた。このフィルムには,キャスティング法
による製膜時に用いられた工程紙が付いていた。
この基材に,天然ゴム−メタクリル酸メチルグラフト共
重合体(MG-30,メタクリル酸メチルは30%,日本ゼオン
社製)を下塗り剤として,アンカー処理を施した。アン
カー処理は,この共重合体の溶液を基材上に2g/m2(乾
燥後の塗工量)の量でグラビア塗工して行った。
アンカー処理した基材上に,(1)で得られた粘着剤組
成物の溶液を転写塗工して,厚さ25μmの粘着剤層を有
する粘着ドレープを形成した。転写塗工に用いられた剥
離紙は,粘着剤層に付けられ,糊面剥離紙とされた。
(3)粘着ドレープの物性評価 (2)で得られた粘着ドレープを4cm×7cmに切断し,上
腕内側面の皮膚に左右1枚ずつ長手方向に沿って貼付し
た。貼付は5人を対象とし夏季にて昼間8時間にわたり
行なった。貼付後の貼付性,浸出性,剥離時の痛みおよ
び皮膚刺激性を評価した。
(a) 貼付性 貼付後8時間に,粘着ドレープの全体または一部が剥離
した例は,一例もなかった。
(b) 浸出性 貼付後における粘着ドレープ中の粘着剤の浸出は,1〜4m
mの範囲であった。
(c) 剥離時の痛み 貼付後に粘着ドレープを剥離する際,微かな痛みを感じ
た例は4人であり,特に痛みと認めなかった例は1人で
あった。
(d) 皮膚刺激性 粘着ドレープを剥離後に,皮膚に発赤などの変化が全く
認められなかった例は3人であり,剥離後2時間以内ま
で皮膚に微かな赤味を帯びていた例は2人であった。
実施例2 (1) 粘着剤組成物の調製 スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS型)テレブロッ
ク共重合体(カリフレックスTR-1101,シェル石油社製)
10重量部 スチレン−イソプレン−スチレン(SIS型)テレブロッ
ク共重合体(カリフレックスTR-1107,シェル石油社製)
40重量部 官能基を有しない液状ポリブタジエン(ポリオイル13
00,日本ゼオン社製) 50重量部 テルペン樹脂(軟化点100℃,粘着樹脂) 60重量部 天然ゴム(素通し3回練り加工後) 20重量部 2,6−ジ−(t−ブチル)−p−クリゾール(老化防止
剤) 1重量部 上記処方をシクロヘキサンに40重量%の濃度で溶解さ
せ,粘着剤組成物の溶液を得た。この粘着剤組成物は,
セロハンテープ,アセテートテープのような文具,軽包
装用テープや粘着シール,粘着ラベルに用いられる。
(2) セロハンテープの作製 基材として幅50cm,厚さ40μmのセロハンを用いた。こ
のセロハンには,保湿剤としてグリセリンが7重量%含
有されていた。
この基材に,ブチルゴム−酢酸ビニル−無水マレイン酸
グラフト共重合体からなる下塗り剤により,アンカー処
理を施した。下塗り剤は,ブチルゴム90重量部を含む溶
液中にて,酢酸ビニル5重量部と無水マレイン酸5重量
部とをグラフト共重合させて得られた。アンカー処理
は,この共重合体の溶液を基材上に2g/m2(乾燥後の塗
工量)の量でグラビア塗工して行なった。他方,基材の
アンカー処理面と反対側の面に,ポリオクタデシルエチ
レンウレア(ポリエチレンイミンとオクデシルイソシア
ネートとの付加反応物,剥離剤)の希薄溶液により,乾
燥後の重量が0.03gとなるように剥離処理を施した。
基材のアンカー処理面に,(1)で得られた粘着剤組成
物の溶液を塗工して,厚さ25μmの粘着剤層を有するセ
ロハンテープを作製した。このセロハンテープの20m以
上を直径3インチの円筒状紙芯の周囲に巻回し,幅15mm
の輪切り状に切断してセロハンテープロールを作製し
た。
(3) セロハンテープの物性評価 (2)で得られたセロハンテープの物性を,次のように
して評価した。これらの結果を表1に示す。
(a) 引き剥がし法粘着力試験 セロハンテープを15cm長さに切断し,テープ状の試料と
した。このテープ状の試料をサンドペーパー(#280)
で研摩したステンレス鋼板(厚さ約0.2cm)面に約7cmの
長さにわたり貼付し、2kgのゴム張りローラーを用い,1
往復して圧着した。圧着後,21℃で30分以上放置した
後,その一端を180°折り返して300mm/分の定速強制剥
離を行い,このときの粘着力を測定した(JIS−Z−152
2)。その結果,粘着力は20℃で310g/15mm幅であった。
0℃,−5℃でも同様の粘着力試験を行ったところ,0℃
では290g/15mm幅,−5℃では120g/15mm幅であった。
(b) 保持力試験 セロハンテープを10cm長さに切断し,テープ状の試料と
した。この試料の一端を,サンドペーパー(#280)で
研摩したステンレス鋼板(厚さ約0.2cm)の端部面に片
寄せて貼付し,2kgのゴム張りローラーを用い,30cm/分の
速さで1往復して圧着した。接着面積は25mm(長さ方
向)×15mm(幅)であった。次いで,試料に治具を介し
て1000g(全重量)の荷重をかけた。荷重をかけた時点
からテープが落下するまでの時間(分)を保持力の評価
とした(JIS−Z−0237)。その結果,この落下時間は2
0℃で7分であった。0℃,−5℃でも同様の保持力試
験を行なったところ,0℃では14分,−5℃では23分であ
った。
(c) ボールタック試験 セロハンテープを25cm長さに切断し,テープ状の試料と
した。室温でこのテープ状試料の粘着面を外側にして30
°の傾斜面に固定した。粘着面の斜面上部から下方に向
かってほぼ中程の部分を,厚さ約20μmの非粘着性フィ
ルムで覆った。その境界線から斜面上へ100mmの箇所か
ら,清浄に拭かれたボールベアリング球を自然転走させ
た。粘着面と非粘着面の境界線から100mm以内で自然停
止する球のうちの最大球の直径(1/32インチ単位とし,
その分子の数をもって示す;例えば17/32インチであれ
ば17)をボールタック値とした(JIS−Z−0237)。そ
の結果,ボールタック値は21であった。0℃,−5℃で
も同様のボールタック試験を行なったところ,0℃では2
2,−5℃では20であった。
(d) 展開力試験 セロハンテープロールを自由回転するコアーに装着し,
テープを60m/分の速さで巻きほぐす際に,コアーにかか
る力を展開力の評価とした。展開力は20℃では190g/15m
m幅であった。0℃,5−℃でも同様の展開力試験を行な
ったところ,0℃では320g/15mm幅,−5℃では480g/15mm
幅であった。展開力は強すぎると巻きほぐしが困難とな
り,弱ければ自然に巻きほぐされ,使い易さ性が低下す
る。展開力は100〜500g/15mm幅が好ましい。
(e) 老化試験 セロハンテープを適当な大きさに切断してパーチメント
紙に貼付し,70℃のオーブン中で保存した。空気酸化な
どにより粘着剤が老化して,テープの剥離時に粘着剤の
糸引き現象が認められるまでの時間,または粘着剤がパ
ーチメント紙中にしみ込み,セロハン(基材)が自然に
剥がれるまでの時間を老化試験の評価とした。その結
果,老化時間は80〜90時間であった。
実施例3 (1) 粘着剤組成物の調製 スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS型)テレブロッ
ク共重合体(ソルプレン411,旭化成社製) 25重量部 スチレン−イソプレン−スチレン(SIS型)テレブロッ
ク共重合体(ソルプレン418,旭化成社製) 30重量部 官能基を有しない液状ポリブタジエン(Nisso-PB−B−
1000,日本曹達社製) 40重量部 テルペン−フェノール樹脂(軟化点130℃,YSポリスタ
ー,安原油脂社製,粘着樹脂) 40重量部 スチレン−ブタジエンゴム(スチレン含量40%,JSR-101
3N,日本合成ゴム社製,エラストマー) 25重量部 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)(老化防止剤) 2重量部 上記処方をシクロヘキサン/トルエン混合溶媒(7/3重
量比)に35重量%の濃度で溶解させ,粘着剤組成物の溶
液を得た。この粘着剤組成物は,電気絶縁用ビニールテ
ープ,防食用ビニールテープ,包装用ビニールテープな
どに用いられる。
(2) 電気絶縁用ビニールテープの作製 基材として幅70cm,厚さ170μmの軟質塩化ビニルフィル
ムを用いた。このフィルムは,ストレート塩化ビニル樹
脂をフタル酸ジオクチル50phrで可塑化して得られた。
この基材に,実施例1と同様の共重合体を下塗り剤とし
て,アンカー処理を施した。アンカー処理は,この共重
合体の溶液を基材上に5g/m2(乾燥後の塗工量)の量で
グラビア塗工して行った。
アンカー処理した基材上に,(1)で得られた粘着剤組
成物の溶液を塗布し乾燥して,厚さ35μmの粘着剤層を
有する電気絶縁用ビニールテープを形成した。このビニ
ールテープの10m以上を直径1インチの円筒状紙芯の周
囲に巻回し,幅19mmの輪切り状に切断してビニールテー
プロールを作製した。
(3) 電気絶縁用ビニールテープの物性評価 (2)で得られた電気絶縁用ビニールテープの物性を,
次のようにして評価した。ただし,常態のほかに,テー
プロールの状態にて70℃で30日間保存した促進老化条件
後の物性も評価した。これらの結果を表2に示す。
(a) 粘着力試験 常態および促進老化後のビニールテープについて,「ス
チール板粘着力」(JIS−C−2336)の方法により粘着
力を測定した。その結果,粘着力は20℃で380g/19mm幅
(常態)および360g/19mm幅(促進老化後)であった。
0℃,−5℃でも同様の粘着力試験を行ったところ,0℃
では520g/19mm幅(常態)および480g/19mm幅(促進老化
後),そして−5℃では700g/19mm幅(常態)および650
g/19mm幅(促進老化後)であった。
(b) 体積抵抗率 常態および促進老化後のビニールテープについて,「体
積抵抗率」(JIS−C−2336)の方法により,20℃での体
積抵抗率を測定した。その結果,体積抵抗率(20℃)
は,1.4×1014Ω・cm(常態)および1.1×1014Ω・cm
(促進老化後)であった。
(c) 破壊電圧 常態および促進老化後のビニールテープについて,「破
壊電圧」(JIS−C−2336)の方法により20℃での破壊
電圧を測定した。その結果,破壊電圧(20℃)は,7.7KV
(常態)および7.4KV(促進老化後)であった。
(d) −10℃での実用巻き付け作業性 常態および促進老化後のビニールテープロールを,−10
℃にて,直径約1.5インチの鉄管(長さはテープ幅より
長い任意の長さ)に巻き付けた。常温下でも同様の巻き
付け試験を行った。−10℃でのテープロールの巻き戻し
性および鉄管への巻き付け性を常温下と比較して評価し
た。その結果,常態のビニールテープでは,常温下より
わずかに巻戻しが重いものの,巻き付け作業に支障はな
かった。巻き付け後もテープの剥離は認められなかっ
た。促進老化後のビニールテープも常態のビニールテー
プと同様の巻き戻し性および巻き付け性が得られた。テ
ープの剥離もなかった。
実施例4 (1) 粘着剤組成物の調製 スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS型)テレブロッ
ク共重合体(ソルプレン414,旭化成社製) 35重量部 スチレン−イソプレン−スチレン(SIS型)テレブロッ
ク共重合体(スミカ EX-2359,住友化学社製)25重量部 両末端にエポキシ基を有する液状ポリブタジエン(Poly
bdR-45EPT,出光石油化学社製) 25重量部 ヘキサメチレンジアミン(硬化剤) 0.7重量部 脂肪族石油樹脂(軟化点100℃,ピッコベール100,ハ
ーキュレス社製,粘着樹脂) 30重量部 トリクレジルホスフェート(軟化剤) 40重量部 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール)(老化防止剤) 2重量部 上記処方をトルエンに35重量%の濃度で溶解させ,粘着
剤組成物の溶液を得た。
この粘着剤組成物は,両末端にエポキシ基を有する液状
ポリブタジエンと,両末端にアミノ基を有する硬化剤と
が加熱により後架橋され得るため,耐熱性を要する用途
に好適である。例えば,ポリエステル絶縁テープ,テフ
ロンテープ,ガラスクロステープ,アセテートクロステ
ープ,ポリイミドフィルムテープ,シリコンテープの粘
着剤として用いられる。
(2) ポリエステル絶縁テープの作製 基材として,2方向に延伸した厚さ38μmのポリエステル
フィルム(PETフィルム)を用いた。
この基材をコロナ放電により処理した後,実施例1と同
様の共重合体を下塗り剤として,アンカー処理を施し
た。アンカー処理は,この共重合体の溶液を基材上に5g
/m2(乾燥後の塗工量)の量でグラビア塗工して行っ
た。他方,基材のアンカー処理面と反対側の面に,実施
例2と同様の剥離剤溶液により,乾燥後の重量が0.02g/
m2となるように剥離処理を施した。
基材のアンカー処理面に,(1)で得られた粘着剤組成
物の溶液を塗工して,厚さ26μmの粘着剤層を有するポ
リエステル絶縁テープを作製した。このポリエステル絶
縁テープの10m以上を直径3インチの円筒状紙芯の周囲
に巻回し,幅19mmの輪切り状に切断してポリエステル絶
縁テープロールを作製した。
(3) ポリエステル絶縁テープの物性評価 (2)で得られたポリエステル絶縁テープの物性を,次
のようにして評価した。ただし,常態のほかに,テープ
ロールの状態にて70℃で30日間保存した促進老化条件後
の物性も評価した。これらの結果を表2に示す。
(a) 粘着力試験 常態および促進老化後のポリエステルテープについて,
「スチール板粘着力」(JIS−C−2336,実施例3と同
様)の方法により粘着力を測定した。その結果,粘着力
は20℃で430g/19mm幅(常態)および400g/19mm幅(促進
老化後)であった。−5℃でも同様の粘着力試験を行っ
たところ,−5℃では670g/19mm幅(常態)および660g/
19mm幅(促進老化後)であった。
(b) 体積抵抗率 常態および促進老化後のポリエステルテープについて,
「体積抵抗率」(JIS−C−2336,実施例3と同様)の方
法により,20℃での体積抵抗率を測定した。その結果,
体積抵抗率(20℃)は7.7×1014Ω・cm(常態)および
7.4×1014Ω・cm(促進老化後)であった。
(c) 破壊電圧 常態および促進老化後のポリエステルテープについて,
「絶縁破壊の強さ」(JIS−C−2338)の方法により20
℃での破壊電圧を測定した。その結果,破壊電圧(20
℃)は,128KV/mm(常態)および127KV/mm(促進老化
後)であった。
(d) 電食率 促進老化後のポリエステルテープについて,「電食係
数」(JIS−C−2338)の方法により,20℃での電食率を
測定した。その結果,電食率(20℃)は,1.0であった。
実施例5 (1) 粘着剤組成物の調製 スチレン−イソプレン−スチレン(SIS型)テレブロッ
ク共重合体(スミカ EX−B−2362,住友化学社製) 50
重量部 官能基を有しない液状ポリブタジエン(ポリオイル11
00,日本ゼオン社製) 40重量部 両末端に水酸基を有する液状ポリブタジエン(Poly bdR
-45D,出光石油化学社製) 10重量部 水素添加エステルガム(軟化点80℃,エステルガムH,荒
川化学社製) 10重量部 ゴム状ポリビニルイソブチルエーテル(ルトナールIC,G
AF社) 10重量部 ジオクチルフタレート 30重量部 上記処方をトルエン/テトラヒドロフラン混合溶媒(5/
5重量比)に40%の濃度に溶解させ,粘着剤組成物の溶
液を得た。
この粘着剤組成物は,消炎鎮痛薬などと配合することに
より,粘着型の新型パップ剤として好適に用いられる。
(2) 膏剤の調合 (1)で得られた粘着剤組成物の固形分100重量部に対
し,下記の薬剤(消炎鎮痛薬)を加えて膏剤を調合し
た。
サロコール 6重量部 サリチル酸メチル 2重量部 l−メントール 4重量部 d,l−カンファー 0.7重量部 チモール 0.07重量部 グリチルレチン酸 0.4重量部 ジフェンヒドラミン 0.02重量部 (3) 新型パップ剤の作製 基材として,厚さ140μmの無可塑剤軟質塩化ビニルフ
ィルム(エスメディカV,積水化学社製)を用いた。
この基材に,実施例1と同様の共重合体を下塗り剤とし
て,アンカー処理を施した。アンカー処理は,この共重
合体の溶液を基材上に5g/m2(乾燥後の塗工量)の量で
グラビア塗工して行った。
アンカー処理した基材上に,(2)で得られた膏剤の溶
液を転写塗工して,厚さ80μmの粘着剤層を有する新型
パップ剤を形成した。転写塗工に用いられた剥離紙は,
粘着剤層に付けられ,保護用剥離紙とされた。得られた
新型パップ剤は,例えば,4cm×4cmの角状シートに切断
されて用いられる。
(4) 新型パップ剤の物性評価 (3)で得られた新型パップ剤の物性を,次のようにし
て評価した。
(a) 引き剥がし法粘着力試験 実施例2と同様の方法により,新型パップ剤の粘着力を
測定した。その結果,粘着力は20℃で250g/25mm幅,そ
して0℃では360g/25mm幅であった。
(b) 貼付性 新型パップ剤を4cm×4cmに切断し,被検者の背中に左右
対称となるべく,左右に1枚ずつ貼付した。貼付は5人
を対象とし,夏季にて昼間6時間にわたり行った。貼付
後6時間に,新型パップ剤の全体または一部が剥離した
例は,一例もなかった。
(c) 剥離性 貼付6時間後に新型パップ剤を剥離する際,適度の応力
で剥離され,剥離による痛みを感じた例は一例もなかっ
た。
(d) 皮膚刺激性 貼付終了後1時間後の貼付部位における発赤などの皮膚
の異常を観察したところ,異常は全く認められなかっ
た。
比較例1 (1) 粘着剤組成物の調製 粘着ドレープ用に通常用いられるビニルエーテル系粘着
剤として,下記の処方を配合し,実施例1と同様にして
粘着剤組成物の溶液を得た。
ゴム状ポリビニルエチルエーテル(分子量約200000) 40重量部 液状ポリビニルエチルエーテル(分子量約5000) 60重量部 テルペン−フェノール樹脂 30重量部 (2) 粘着ドレープの作製 (1)で得られた粘着剤組成物の溶液を用いて,実施例
1と同様の方法により,粘着ドレープを作製した。
(3) 粘着ドレープの物性評価 (2)で得られた粘着ドレープについて,実施例1と同
様の方法により皮膚に貼付し,貼付後の貼付性,浸出
性,剥離時の痛みおよび皮膚刺激性を評価した。
(a) 貼付性 貼付後8時間に,粘着ドレープの全体または一部が剥離
した例は,一例もなかった。
(b) 浸出性 貼付後における粘着ドレープ中の粘着剤の浸出は,2〜6m
mの範囲であった。
(c) 剥離時の痛み 貼付後に粘着ドレープを剥離する際,かなりの苦痛を伴
う痛みを感じた例は5人であった。
(d) 皮膚刺激性 粘着ドレープを剥離後に,いずれの例も皮膚に発赤など
の変化が認められた。剥離後2時間以内まで発赤が持続
していた例は1人,3時間以内が2人,4時間以内が1人,
そして6時間以内が1人であった。
比較例2 (1) 粘着剤組成物の調製 高品質のセロハンテープ用に通常用いられる天然ゴム系
粘着剤として,下記の処方を配合し,シクロヘキサンに
18重量%の濃度で溶解させ,粘着剤組成物の溶液を得
た。
天然ゴム(ペールクレープ,素通し1回練り加工後)10
0重量部 ポリ−β−ピネン樹脂(軟化点100℃) 70重量部 水素添加エステルガム(軟化点75℃) 30重量部 プロセス油(アニリン点25℃) 10重量部 2,5−ジ−(t−ブチル)−p−クレゾール 1重量部 (2) セロハンテープの作製 (1)で得られた粘着剤組成物の溶液を用いて,実施例
2と同様の方法により,セロハンテープを作製した。
(3) セロハンテープの物性評価 (2)で得られたセロハンテープの物性を,次のように
して評価した。これらの結果を表1に示す。
(a) 引き剥がし法粘着力試験 セロハンテープの粘着力を実施例2と同様の方法により
測定した。その結果,粘着力は20℃で580g/15mm幅であ
った。粘着力は0℃では0〜900g/15mm幅,そして−5
℃では0〜50g/15mm幅と変動した。
(b) 保持力試験 セロハンテープの保持力を実施例2と同様の方法により
測定した。その結果,落下時間(保持力の評価)は,20
℃で28分であった。0℃では3分,そして−5℃では0
分であり,0℃,−5℃ではいずれも界面破壊現象による
剥がれ落ちが生じた。
(c) ボールタック試験 セロハンテープのボールタック値を実施例2と同様の方
法により測定した。その結果,ボールタック値は,20℃
で24,0℃では4以下,そして−5℃では4以下であっ
た。
(d) 展開力試験 セロハンテープの展開力を実施例2と同様の方法により
測定した。その結果,展開力は20℃で240g/15mm幅,0℃
では0〜900g/15mm幅で変動し,そして−5℃では50g/1
5mm幅以下であった。
(e) 老化試験 セロハンテープの老化時間を実施例2と同様の方法によ
り測定した。その結果,老化時間は50〜60時間であっ
た。
比較例3 (1) 粘着剤組成物の調製 高品質の電気絶縁用ビニールテープに通常用いられる粘
着剤として,下記の処方を配合し,実施例3と同様にし
て粘着剤組成物の溶液を得た。
スチレン−ブタジエンゴム(SBR)(スチレン含量43
%,ホットラバー) 70重量部 合成ポリイソプレンゴム(IR-2200) 30重量部 C5留分脂肪族石油樹脂(軟化点100℃) 30重量部 ポリ−β−ピネン樹脂(軟化点100℃) 30重量部 プロセス油(アニリン点25℃) 20重量部 2,6−ジ−(t−ブチル)−p−クレゾール 2.5重量部 (2) 電気絶縁用ビニールテープの作製 (1)で得られた粘着剤組成物の溶液を用いて,実施例
3と同様の方法により,電気絶縁用ビニールテープを作
製した。
(3) 電気絶縁用ビニールテープの物性評価 (2)で得られた電気絶縁用ビニールテープの物性を,
次のようにして評価した。ただし,常態のほかに,テー
プロールの状態にて70℃で30日間保存した促進老化条件
後の物性も評価した。これらの結果を表2に示す。
(a) 粘着力試験 常態および促進老化後の電気絶縁用ビニールテープの粘
着力を実施例3と同様の方法により測定した。その結
果,粘着力は,20℃で510g/19mm幅(常態)および470g/1
9mm幅(促進老化後)であった。0℃では0〜700g/19mm
幅(常態)および660g/19mm幅であり,−5℃では0
(常態)および0〜800g/19mm幅(促進老化後)であっ
た。
(b) 体積抵抗率 常態および促進老化後の電気絶縁用ビニールテープの体
積抵抗率を実施例3と同様の方法により測定した。その
結果,体積抵抗率(20℃)は,8.0×1013Ω・cm(常態)
および4.3×1013Ω・cm(促進老化後)であった。
(c) 破壊電圧 常態および促進老化後の電気絶縁用ビニールテープの破
壊電圧を実施例3と同様の方法により測定した。その結
果,破壊電圧(20℃)は7.9KV(常態)および6.3KV(促
進老化後)であった。
(d) −10℃で実用巻き付け作業性 常態および促進老化後の電気絶縁用ビニールテープロー
ルの巻き戻し性および鉄管への巻き付け性を実施例3と
同様の方法により評価した。その結果,常態のビニール
テープでは,巻き戻しが異常に軽くなされ,作業に支障
が生じた。鉄管に巻き付け後,末端部が約1巻きにわた
り自然に剥離した。促進老化後のビニールテープでは,
常態のビニールテープに比べて巻き戻し性および鉄管へ
の巻き付け性が改善されているものの,巻き付け作業は
依然として困難であり,末端部の剥離も認められた。
比較例4 (1) 粘着剤組成物の調製 ポリエステル絶縁テープに通常用いられるアクリル系粘
着剤として,下記の組成のアクリル系共重合体を用い
た。
アクリル酸−2−エチルヘキシル 65重量% メタクリル酸ブチル 30重量% メタクリル酸 5重量% このアクリル系共重合体は,上記アクリル系モノマーを
酢酸エチル中にて,アゾビスイソブチロニトリル触媒で
溶液ラジカル共重合させて得た。この共重合体の平均分
子量は,GPC法により約480000であった。
(2) ポリエステル絶縁テープの作製 (1)で得られた粘着剤組成物の溶液を用いて,実施例
4と同様の方法により,ポリエステル絶縁テープを作製
した。
(3) ポリエステル絶縁テープの物性評価 (2)で得られたポリエステル絶縁テープの物性を,次
のようにして評価した。ただし,常態のほかに,テープ
ロールの状態にて70℃で30日間保存した促進老化条件後
の物性も評価した。これらの結果を表2に示す。
(a) 粘着力試験 常態および促進老化後のポリエステル絶縁テープの粘着
力を実施例4と同様の方法によ測定した。その結果,粘
着力は20℃で590g/19mm幅(常態)および620g/19mm幅
(促進老化後)であり,−5℃では40g/19mm幅(常態)
および80g/19mm幅(促進老化後)であった。
(b) 体積抵抗率 常態および促進老化後のポリエステル絶縁テープの体積
抵抗率を実施例4と同様の方法により測定した。その結
果,体積抵抗率(20℃)は8.9×1013Ω・cm(常態)お
よび8.8×1013Ω・cm(促進老化後)であった。
(c) 破壊電圧 常態および促進老化後のポリエステル絶縁テープの破壊
電圧を実施例4と同様の方法により測定した。その結
果,破壊電圧(20℃)は118KV/mm(常態)および117KV/
mm(促進老化後)であった。
(d) 電食率 促進老化後のビニールテープの電食率を実施例4と同様
の方法により測定した。その結果,電食率(20℃)は1.
0であった。
比較例5 (1) 粘着剤組成物の調製 新型パップ剤に通常用いられる粘着剤として,下記の処
方を配合し,実施例5と同様にして粘着剤組成物の溶液
を得た。
スチレン−ブタジエン−スチレン(SBS型)テレブロッ
ク共重合体(カリフレックスTR-1101,シェル石油社製)
10重量部 スチレン−イソプレン−スチレン(SIS型)テレブロッ
ク共重合体(カリフレックスTR-1107,シェル石油社製)
30重量部 流動パラフィン 150重量部 (2) 膏剤の調合 (1)で得られた粘着剤組成物の固形分100重量部に対
し,実施例5と同様の薬剤を加えて膏剤を調合した。
(3) 新型パップ剤の作製 (2)で得られた膏剤の溶液を用いて,実施例5と同様
の方法により,新型パップ剤を作製した。
(4) 新型パップ剤の物性評価 (3)で得られた新型パップ剤の物性を,次のようにし
て評価した。
(a)引き剥がし法粘着力試験 実施例5と同様の方法により,新型パップ剤の粘着力を
測定した。その結果,粘着力は20℃で20g/25mm幅,そし
て0℃では40g/25mm幅であった。
(b) 貼付性 実施例5と同様の方法により,新型パップ剤の貼付性を
評価した。その結果,貼付した10枚のパップ剤のうち7
枚に剥がれが認められた。
(c) 剥離性 実施例5と同様の方法により,新型パップ剤を6時間貼
付した後,これを剥離する際,非常に軽く剥離された。
(d) 皮膚刺激性 実施例5と同様の方法により,新型パップ剤を剥がした
後(即ち貼付終了後)1時間後の貼付部位における発赤
などの皮膚の異常を観察したところ,異常は全く認めら
れなかった。
実施例および比較例から明らかなように,本発明の粘着
剤組成物は,粘着性と凝集力とのバランスが良好であ
る。この組成物を用いて作製した粘着ドレープは,貼付
性に優れるうえに,剥離時に痛みを感じることはなく,
皮膚刺激性も有しない。従来のビニールエーテル系粘着
剤による粘着ドレープは,貼付性は良好なものの,剥離
時に激しい痛みを伴い,発赤などの皮膚刺激性を呈す
る。本発明の組成物を用いて作製したセロハンテープ
は,引き剥がし法粘着力や保持力,ボールタック値が高
く,粘着性に優れている。特に低温でも粘着力の低下が
少なく,好ましい。セロハンテープとして適当な展開力
も有する。耐老化性にも優れている。従来の天然ゴム系
粘着剤を用いたセロハンテープは,常温での粘着性・展
開力は本発明組成物によるセロハンテープと同程度であ
るものの,低温にて粘着力が著しく低下する。−5℃で
はほとんど粘着力がなく,界面破壊現象による剥落が生
じる。低温での展開力も低く,使用が困難となる。耐老
化性にも欠ける。本発明の組成物を用いて作製した電気
絶縁用ビニールテープやポリエステル絶縁テープは,粘
着性,電気特性および−10℃での実用巻き付け作業性に
優れている。特に,低温では常温に比べて粘着力が向上
する。従来のスチレン−ブタジエンゴムを主体とする粘
着剤を用いたビニールテープやアクリル系粘着剤を用い
た絶縁テープは,常温での粘着性,電気特性には優れる
ものの,低温での粘着力が著しく低い。低温粘着性に欠
けるため,−10℃での実用巻き付け作業も困難である。
このテープに促進老化を施せば,低温粘着性は改善され
るものの,本発明組成物によるテープに比べると,充分
ではない。本発明の組成物を用いて作製した新型パップ
剤は,粘着性,貼付性,剥離性に優れ,しかも皮膚刺激
性を有しない。液状ブタジエン系重合体を含有しない粘
着剤を用いて作製された従来の新型パップ剤は粘着性が
低い。貼付による皮膚刺激性は有しないものの,貼付時
に剥がれが生じる。
(発明の効果) 本発明の粘着剤組成物は,このように,ABA型テレブロッ
ク共重合体と液状ブタジエン系重合体とを含有するた
め,粘着性と凝集力とのバランスが良好である。この組
成物は粘着性および凝集力の温度依存性が少ないため,
高温および低温のいずれにおいても粘着性と凝集力との
バランスが良好である。特に,低温における粘着性の低
下が少ない。低温では粘着性の向上する組成物もある。
この組成物を用いて,粘着テープや粘着シート,医療用
貼付剤を作製し,これを皮膚に貼付しても,貼付後長期
間にわたり剥脱しない。貼付面に発赤が生じるなどの皮
膚刺激性も有しない。剥離の際に,粘着剤組成物が貼付
面に残留する(糊残り現象)こともない。この粘着テー
プをロール状にする場合,適度の粘着性を有するため,
巻き付け作業や巻き戻し作業が容易となる。
本発明の組成物において,両末端に官能基を有する液状
ブタジエン系重合体を用いて架橋剤により後架橋すれ
ば,耐熱性・耐老化性に優れた粘着剤組成物が提供され
る。本発明の粘着剤組成物は電気絶縁性にも優れてい
る。しかも,有機溶剤に対する溶解性が良好なため,少
量の溶剤の使用により粘着剤層が形成され得る。その結
果,価格を低減し得る。溶剤の使用による作業の危険も
回避される。
このようなことから,本発明の粘着剤組成物は,粘着テ
ープ,粘着シートや医療用貼付剤に用いて有用であり,
例えば,外科用の粘着ドレープ,粘着ドレッシング,絆
創膏;セロハンテープ,アセテートテープなどの文具,
軽包装用テープ;粘着シート;粘着ラベル;電気絶縁用
ビニールテープ:防食用ビニールテープ;包装用ビニー
ルテープ;ポリエステル絶縁テープ;テフロンテープ;
ガラスクロステープ;アセテートクロステープ;ポリイ
ミドフィルムテープ;シリコンテープ;新型パップ剤に
有効に利用され得る。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ABA型テレブロック共重合体と液状ブタジ
    エン系重合体とを含有する粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】前記ABA型テレブロック共重合体100重量部
    に対し,前記液状ブタジエン系重合体が25〜500重量部
    の範囲で含有された特許請求の範囲第1項に記載の粘着
    剤組成物。
  3. 【請求項3】前記ABA型テレブロック共重合体が,スチ
    レン−ブタジエン−スチレン(SBS型)テレブロック共
    重合体および/またはスチレン−イソプレン−スチレン
    (SIS型)テレブロック共重合体である特許請求の範囲
    第1項に記載の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】前記ABA型テレブロック共重合体のA成分
    の平均分子量が,2000〜50000の範囲である特許請求の範
    囲第1項に記載の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】前記ABA型テレブロック共重合体のA成分
    のTg点が,70℃以上である特許請求の範囲第1項に記載
    の粘着剤組成物。
  6. 【請求項6】前記ABA型テレブロック共重合体のA成分
    が,10〜40重量%の範囲で含有された特許請求の範囲第
    1項に記載の粘着剤組成物。
  7. 【請求項7】前記ABA型テレブロック共重合体のB成分
    の平均分子量が,15000〜500000の範囲である特許請求の
    範囲第1項に記載の粘着剤組成物。
  8. 【請求項8】前記ABA型テレブロック共重合体のB成分
    のTg点が,−30〜−110℃の範囲である特許請求の範囲
    第1項に記載の粘着剤組成物。
  9. 【請求項9】前記ABA型テレブロック共重合体のB成分
    が,60〜90重量%の範囲で含有された特許請求の範囲第
    1項に記載の粘着剤組成物。
  10. 【請求項10】前記液状ブタジエン系重合体の平均分子
    量が,1,000〜10,000の範囲である特許請求の範囲第1項
    に記載の粘着剤組成物。
  11. 【請求項11】前記液状ブタジエン系重合体が,官能基
    を有しない液状ポリブタジエン,両末端にイソシアネー
    ト基を有する液状ポリブタジエン,両末端にエポキシ基
    を有する液状ポリブタジエン,両末端に水酸基を有する
    液状ポリブタジエン,両末端にカルボキシル基を有する
    液状ポリブタジエン,両末端にアミノ基を有する液状ポ
    リブタジエンおよび両末端にビニル基を有する液状ポリ
    ブタジエンのうちの少なくとも一種である特許請求の範
    囲第1項に記載の粘着剤組成物。
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