JP2685512B2 - 高濃度アルコール耐性粘着剤および粘着シート - Google Patents

高濃度アルコール耐性粘着剤および粘着シート

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JP2685512B2 JP63159295A JP15929588A JP2685512B2 JP 2685512 B2 JP2685512 B2 JP 2685512B2 JP 63159295 A JP63159295 A JP 63159295A JP 15929588 A JP15929588 A JP 15929588A JP 2685512 B2 JP2685512 B2 JP 2685512B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は粘着剤および粘着シートに関し、特に高濃度
のアルコールに対して耐性を有する高濃度アルコール耐
性粘着剤および粘着シートに関するものである。
〔従来の技術〕
現在、ポケットタイプの容器に入ったウエットティッ
シュが市販されており、この容器の取り出し口には、ア
クリル酸エステルを主成分とするアクリル系粘着剤が塗
布された開閉自在の粘着ラベルが貼られている。ウエッ
トティシュにはアルコールが含浸されているので、粘着
ラベルには接着性、耐アルコール性および密封性が要求
される。
顔や手を拭くのに用いるウエットティシュにおいて
は、アルコール濃度が10%未満であるので、アクリル系
粘着剤が塗布された従来の粘着ラベルでも、接着性、耐
アルコール性、密封性に対しても対処することができ
た。
最近、ウエットティシュは公衆便所の便座や機械およ
び機械部品の洗浄用にも適用されるようになってきた。
これらの用途に用いられるウエットテッシュでは、アル
コール濃度が80〜90%の範囲内にある。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような高濃度のアルコールが含浸されているウエ
ットティシュにおいては、ウエットティシュのアルコー
ルが蒸発することにより、また毛管現象等によりアルコ
ールがアクリル系粘着剤に浸入し、作用して粘着ラベル
をはがす時に粘着剤が糸を引くことが起こる。
更に、アルコールがアクリル系粘着剤に浸入すること
により粘着剤がおかされて粘着剤の接着力が低下する。
その結果、内部のアルコール液が外部にしみ出ることに
より、粘着ラベルとウエットティシュ容器との間の密封
性が低下する。
このように、従来粘着ラベルに塗布されていたアクリ
ル系粘着剤においては、高濃度のアルコールに対する耐
性が劣っていた。
一方、チャックタイプのウエットティシュ容器は密封
性が悪くアルコールが蒸発しやすく、またこの容器を製
造するには多くの加工工程を必要としてコスト高とな
る。
従って、本発明の目的は上述した問題点を解消し、高
濃度のアルコールに対しても耐性を有し、アルコール作
用しても接着力の低下率が少なく、粘着ラベルと被着物
との間の密封性の良好な高濃度アルコール耐性粘着剤お
よび粘着シートを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために、本発明の高濃度アルコ
ール耐性粘着剤は、(イ)天然ゴム100重量部に対し、
(ロ)液状イソプレンゴム10〜400重量部、(ハ)粘着
付与樹脂20〜400重量部および(ニ)エチレンイミン1.2
〜10重量部を含有してなることを特徴とする。
また、本発明の高濃度アルコール耐性粘着シートは、
上記高濃度アルコール耐性粘着剤が塗布されたことを特
徴とする。
天然ゴムはベースポリマーであって、スモークドシー
トとペールクレープに大別され、透明性と色相を要求す
る場合にはペールクレープが使用される。また天然ゴム
は樹種、産地によって品質が異なる。従って、天然ゴム
はその物性値および以下で説明する粘着付与樹脂との相
溶性等の見地から適宜に選択する。
具体的には天然ゴムに、液状イソプレンゴム、粘着付
与樹脂、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤を組成比を
変化させて配合する。
各種の配合剤の組成比の中で主に考慮に入れなければ
ならないのは、粘着剤が適度の接着力を持ち、耐アルコ
ール性を有することである。従って、キーイングが良好
であって、アルコールによって膨潤したり、糸を引いて
はならない。
このような条件を考慮に入れると、液状イソプレンゴ
ムは天然ゴム100重量部に対して10〜400重量部の範囲で
配合し、好ましくは天然ゴム100重量部に対して20〜200
重量部の範囲で配合する。
粘着付与樹脂は粘性を調節する役目を果たし、言葉を
かえるとタック、粘着力、保持力を調節する役目を果た
す。粘着付与樹脂の量が少ないと粘度が低下し、粘着付
与樹脂が多すぎると固めになって好ましくない。以上の
ことを考慮に入れると、粘着付与樹脂の配合量は天然ゴ
ム100重量部に対して20〜400重量部の範囲とし、好まし
くは天然ゴム100重量部に対して、50〜200重量部の範囲
とする。粘着付与樹脂としては、石油系樹脂、ロジン系
樹脂、テルペン系樹脂等が用いられ、粘着付与樹脂の種
類によって配合量は若干異なるのは勿論である。
上述したように粘着剤は天然ゴムおよび液状イソレン
ゴムのような熱可塑性のポリマーを主成分として成って
いる。これらのポリマーは使用温度の上昇と負荷で、粘
着剤にクリープが生じることがあるので、使用温度領域
を広範囲にとるためには、ゴム弾性が失われない範囲の
部分加硫、架橋するのがよい。架橋剤としてはエチレン
イミンが好ましく、架橋剤の配合量は天然ゴム100重量
部に対して1.2〜10重量部の範囲であり、好ましくは天
然ゴム100重量部に対して2.5〜6.5重量部の範囲であ
る。
粘着剤の老化の最大原因は酸素によるものであり、さ
らに熱や光により酸化は促進され、粘着力および凝集力
の低下をもたらす。このことを防止するために酸化防止
剤を添加する。この酸化防止剤は−NHやフェノール性−
OHからなり酸化によって生じるラジカルと反応しやすい
水素を分子内に持ち、ゴム中に生じたラジカル等と反応
して安定な物質とする作用を持つものが好ましい。ま
た、ゴム中に生成したヒドロペルオキシド(ROOH)を分
解して、安定な物質(例えば、ROH)に変える酸化防止
剤もある。酸化防止剤として具体的にはフェノール系化
合物、硫黄またはリンを含む化合物、ベンズイミダゾー
ル系化合物、が例示できる。酸化防止剤の配合量は、天
然ゴム100重量部に対して、0.5〜3重量部の範囲であ
り、好ましくは天然ゴム100重量部に対して1〜2重量
部の範囲である。
紫外線吸収剤はゴムの酸化劣化の原因となる有害な紫
外線を吸収して、フリーラジカルの生成を防止するもの
であって、ベンゾフェノン系、トリアゾール系化合物、
ベントリアゾール系化合物が例示できる。これらの紫外
線吸収剤の中ではベンゾトリアゾール系化合物が好まし
い。紫外線吸収剤の配合量は、天然ゴム100重量部に対
して0、5〜3重量部の範囲であり、好ましくは天然ゴ
ム100重量部に対して1〜2重量部の範囲である。
粘着シートは次のようにして作製される。まず、第1
図に示すように、粘着シートはポリエステルフィルム、
合成紙またはラミネートフィルム等からなる基材1上
に、上記の組成比の配合剤を溶媒に溶かし、よく混合し
て27g/m2の塗布量で塗布し、80〜120℃の温度範囲にお
いて30秒間〜2分間加熱して溶媒を蒸発させた後、この
粘着剤2の上に例えばグラシン紙の剥離材3を貼り付け
る。
〔作用〕
本発明によれば、天然ゴムと液状イソプレンゴムと粘
着付与樹脂とを含有する粘着剤を用いることにより、高
濃度のアルコールと作用しても接着力があまり低下せ
ず、キーインンが良好であり、膨潤が起こらない耐アル
コール性の粘着剤および粘着シートが得られる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
実施例1 配合組成比が第1表で示される粘着剤を調整した。
粘着シートを作製するには、ポリエステルフィルムの
基材に、上記の組成の粘着剤をナイフコーターを用いて
塗布して、100℃において1分間加熱してトルエンを飛
散させた後に、剥離材を粘着剤面に貼りあわせる。
このようにして作製した粘着シートについて以下のよ
うな耐アルコール性試験を行った。
まず、第2図に示されるようなポリエステル複合フィ
ルムからなるポケットタイプのウエットティシュ容器4
を用意する。このウエットティシュ容器は長手方向の両
端部において封緘されている。この容器の腹部の片面に
は、開口部5が設けられている。この開口部5には剥離
材をはがした開閉自在の粘着ラベル6が、ウエットティ
シュの非使用時には貼り合わされている。第2図(A)
は粘着ラベル6によって開口部5を覆った状況を示し、
第2図(B)は粘着ラベル6をはがして粘着剤面を露出
させた状況を示している。初期値として、ウエットティ
シュ容器4に粘着ラベル6を貼って、その粘着ラベル6
上を荷重9kgのローラを用いて2往復させ、24時間後の1
80度剥離の接着力を測定した。
次にウエットティシュ容器4の中に80〜90%濃度のア
ルコールを含浸させたティシュを入れて、ウエットティ
シュ容器4の開口部を覆うように粘着ラベル6を貼る。
その後、荷重9kgのローラを用いて粘着ラベル6上を2
往復させた後、40℃の温度条件下において7日間放置す
る。放置後、180度剥離の接着力を測定した。
比較例としてアクリル系粘着剤に対しても同様の方法
で接着力の初期値と放置後の接着力を求め、両粘着剤に
ついて得られた結果をまとめて第2表に示す。
本発明の粘着剤をポリエステルフィルムに塗布した粘
着ラベルについては、放置後の接着力は初期値のほぼ90
%を維持している。アクリル系粘着剤をポリエステルフ
ィルムに塗布した粘着ラベルは、糸を引いたり、膨潤が
観察され、粘着剤として使用することはできなかった。
実施例2 実施例1と同様の組成の粘着剤を、合成紙からなる基
材に塗布し、耐アルコール性の試験を実施例1と同様に
行なった。得られた結果を第3表に示す。
実施例1と同様、放置後の接着力はもとの値のほぼ90
%であった。キーイングは良好であり膨潤や糸引きは観
察されなかった。
実施例3 エタノール、イソプロパノール、水の混合溶液(アル
コール含有量80%)に粘着剤面を浸漬し、24時間経た後
のポリエチレンテフタレートと粘着剤との接着力を測定
した。アクリル系粘着剤では接着力の低下率が80〜90%
であるのに対して、本発明の粘着剤では接着力の低下率
が20〜30%と低い値に留まっていた。高濃度のアルコー
ルに浸漬させたような苛酷な条件下においても、本発明
の粘着剤は有効であることが解かる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、天然ゴムと液
状イソレンゴムと粘着付与樹脂とを含有する粘着剤を用
いることにより、高濃度のアルコールと作用しても接着
力があまり低下せず、キーイングが良好であり、膨潤が
起こらない耐アルコール性の粘着剤および粘着シートが
得られるという利点を奏する。従って、本粘着シートを
高濃度のアルコールが含浸されているウエットティシュ
容器の取り出し口に開閉ラベルとして貼着すると、その
高い耐アルコール性により密封性が良好でウエットティ
シュは長時間使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の粘着シートの断面図、 第2図(A)および(B)は、本発明の粘着シートをポ
ケットタイプのウエットティシュ容器に適用した使用状
況を示す説明図である。 1……基材、 2……粘着剤、 3……剥離材、 4……ウエットティシュ容器、 5……開口部、 6……粘着ラベル。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 193:04)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)天然ゴム100重量部に対し、 (ロ)液状イソプレンゴム 10〜400重量部、 (ハ)粘着付与樹脂 20〜400重量部および (ニ)エチレンイミン 1.2〜10重量部 を含有してなることを特徴とする高濃度アルコール耐性
    粘着剤。
  2. 【請求項2】請求項1記載の高濃度アルコール耐性粘着
    剤が塗布されたことを特徴とする高濃度アルコール耐性
    粘着シート。
JP63159295A 1988-06-29 1988-06-29 高濃度アルコール耐性粘着剤および粘着シート Expired - Lifetime JP2685512B2 (ja)

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