JP3544417B2 - 植物結束用粘着テープ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜や果物、生花等の植物の結束、栽培中の植物の固定、誘引等の用途に優れた植物結束用の粘着テープに関し、さらに詳しくは、粘着テープが貼り付けられた植物の貼り付け部分における変色や腐敗を防止し、商品価値を低下させたり、植物を枯らすことのない植物結束用粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種物品を結束するための粘着テープとして粘着面同士の接着力の強い、すなわち高い自着性を有する粘着剤を基材の片面に設けた粘着テープが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の結束用粘着テープは物品同士を結束、固定する際の接着性能は優れているものの、例えば野菜や果物、生花等(以下、植物と称す)の結束用途や、植物栽培時における植物のツルや茎の支持棒への仮止め、誘引用途に使用する場合においては、粘着テープを貼り付けた部分において植物が変色や腐敗などを起こし、商品価値を低下させたり、植物を枯らしてしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の問題点を解決するために鋭意検討した結果、粘着テープを貼り付けた部分における植物の変色や腐敗現象は粘着テープの透気度と密接な関係があること、すなわち、粘着テープの透気度を特定の範囲の値とすることによって、粘着テープを植物に貼付した際の変色や腐敗を防止することができることを見いだし本発明に至ったものである。
【0005】
即ち本発明は、前記課題を達成するために、基材の片面にモノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体からなるベースポリマーおよび、アルカリ土類金属からなる樹脂配位キレート化合物を成分とする粘着剤層を設けた粘着テープにおいて、粘着テープの透気度が600〜300000sec /100cc であることを特徴とする植物結束用粘着テープに関する。
【0006】
前記構成においては、基材が木材パルプを主成分とする多孔質薄葉紙であることが好ましく、さらに必要に応じて多孔質薄葉紙にゴムおよび/または合成樹脂を固着することができる。
【0007】
【作用】
本発明の植物結束用粘着テープは、植物を結束する際に要求される粘着面同士の自着性に優れると共に、特定範囲の透気度を満足するように粘着テープが構成されるため、かかる粘着テープを植物に貼り付けた場合でも外気中の水蒸気が基材と粘着剤層を透過して植物の表皮に供給され、変色や腐敗を発生させることがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の植物結束用粘着テープ(以下、粘着テープと称す)は、後述する方法で測定した粘着テープの透気度が600〜300000sec /100cc 、好ましくは1000〜100000sec /100cc 、さらに好ましくは1500〜50000sec /100cc である。ここで、粘着テープの透気度はガーレ式デンソメータB型を使用して、100mlの空気が面積645mm2 の粘着テープを通過するのに要した時間を測定することによって求めた値である。
【0009】
粘着テープの透気度は、基材の種類や厚さ、あるいは基材の片面に設けられる粘着剤層の塗布形態や厚さなどで適宜調整されるが、粘着テープの透気度が600sec /100cc 未満では、雨や散水、夜露等で粘着テープが濡れた場合、多量の水分が粘着テープに含浸し易くなるため、基材強度が低下したり、粘着性を低下させたりして、自着した粘着面同士がはずれたり、粘着テープが破れ植物から剥がれ落ちたりすることがある。
【0010】
また、粘着テープの透気度が300000sec /100cc より大きくなると粘着テープを透過することのできる水分量が少なくなり、透湿性が著しく低下するので植物表皮の変色や腐敗を発生させる。
【0011】
以下、本発明の粘着テープの構成要件について説明する。
本発明の粘着テープに使用される基材としては、基材に粘着加工を行った際に、粘着テープが本発明で規定した特定範囲の透気度を有することができるように基材自体が透気性を有する必要がある。基材の透気度としては、例えば基材に粘着剤層を設けることによって透気度の値が変化しない場合は、粘着テープに要求される透気度の範囲と同一の透気度を有する基材が使用できる、一方、基材に粘着剤層を設けることによって透気度の値が大きくなる場合は、透気度が300000sec /100cc 以上の基材を使用することができず、透気度が300000sec /100cc よりも小さい値を有する基材を使用し、基材に粘着剤層を設けた後の粘着テープの透気度が本発明において規定する特定範囲内に入るように粘着剤層の厚さや塗布形態を調整しなければならない。かかる透気性を有する基材としては、例えば、木材パルプを主成分とする多孔質薄葉紙や多孔質プラスチックフィルムなどが挙げられる。
【0012】
本発明に使用される多孔質薄葉紙としては、和紙、クラフト紙、クレープ紙などの木材パルプを主成分とするものが挙げられるが、好ましくは、叩解した木材パルプにポリビニルアルコール(ビニロン)、ポリアミド(ナイロン)、レーヨン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリルなどの合成短繊維を混抄した和紙が使用される。
【0013】
基材に多孔質薄葉紙を使用する際、多孔質薄葉紙の透気度の値が非常に小さく、粘着加工後における粘着テープの透気度の値が本発明で規定する特定範囲の最低限度である600sec /100cc よりも小さくなる場合は、粘着テープの透気度が特定範囲内に入るように多孔質薄葉紙の透気度を大きくするための調整を行うことができる。かかる多孔質薄葉紙の透気度の調整は抄紙工程で行うこともできるが、本発明においては、多孔質薄葉紙にゴムや合成樹脂を固着させて透気度を調整する方法が好ましい。
【0014】
多孔質薄葉紙の透気度の調整に使用されるゴムや合成樹脂としては、例えば、天然ゴム、合成イソプレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルゴム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルとアクリル酸エステルとの共重合体、ポリアクリル系樹脂、セラックなどが挙げられる。これらゴムや合成樹脂は溶液あるいはエマルジョン液として多孔質薄葉紙に塗布あるいは含浸させた後、乾燥させて多孔質薄葉紙に固着させる。
【0015】
これらゴムや合成樹脂の多孔質薄葉紙への固着量は、多孔質薄葉紙に粘着加工を行った後の粘着テープの透気度が本発明において規定した特定の範囲内となるように適宜調整されるが、通常3〜40g/m2 、好ましくは5〜20g/m2 である。
【0016】
多孔質薄葉紙の坪量は特に限定されないが、通常15〜150g/m2 、好ましくは25〜100g/m2 である。
【0017】
多孔質薄葉紙の厚みは特に限定されないが、通常20〜200μm、好ましくは、30〜150μmである。
【0018】
本発明の粘着テープの基材には上記の多孔質薄葉紙以外にも、ポリオレフィン系樹脂やポリテトラフルオロエチレンからなる多孔質プラスチックフィルムを使用することができる。これら多孔質プラスチックフィルムを基材として使用する場合においても、粘着加工後の粘着テープの透気度が本発明において規定した特定の範囲内になるように多孔質プラスチックフィルムの透気度や粘着剤層の塗布形態、厚さなどが適宜調整される。
【0019】
本発明の粘着テープに使用される粘着剤には粘着面同士の接着力(自着力)が強いことが要求され、本発明においては、特開平2−92982号公報に開示されている、モノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体からなるベースポリマーおよび、アルカリ土類金属からなる樹脂配位キレート化合物からなる粘着剤が使用される。
【0020】
ベースポリマーであるモノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体としては、例えば、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ないしその水添物、スチレン・イソプレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエンブロック共重合体などで代表される如く、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンなどのモノビニル置換芳香族化合物と、1,3−ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン化合物を成分とするものがあげられ、これらは、1種又は2種以上併用した形態で使用される。
【0021】
また、他の粘着剤成分であるアルカリ土類金属からなる樹脂配位キレート化合物としては、例えば、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の酸化物と、水酸基やメチロール基の如き官能基を有する樹脂とを反応させることにより得られる。当該樹脂としては、例えばフェノール系樹脂、ロジン系樹脂、クマロン系樹脂などが用いられ、就中アルキルフェノール樹脂が好ましく用いられる。樹脂配位キレート化合物の配合量は、ベースポリマー100重量部あたり5重量部以上が適当である。その配合量が5重量部未満では自着性の向上効果が乏しい。一方、樹脂配位キレート化合物の配合量が100重量部を超えると自着性を損なう場合があり、この点より50重量部以下の配合が好ましい。
【0022】
本発明の粘着剤には、必要に応じて粘着付与剤、軟化剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、増量剤など公知の添加剤が適宜配合される。
【0023】
粘着付与剤の配合量は、ベースポリマー100重量部あたり20重量部以下が適当である。その配合量が多いと被着体に対する接着力が大きくなり過ぎる場合がある。用いる粘着付与剤は、軟化点が40℃以上、好ましくは60〜180℃で、常温において固形ないし半固形のものが適当である。一般には、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系ないし芳香族系樹脂、フェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、キシレン系樹脂、ロジン系樹脂、石油系樹脂などが1種又は2種以上用いられる。
【0024】
本発明の粘着テープは基材の片面に粘着剤層を設けた構成を有する。また本発明においては、基材の片面に設けられた粘着剤層の厚さや塗布形態を変えることによって粘着テープの透気度を調整することができ、例えば同一の基材を使用して粘着テープを作製する場合でも、粘着剤層の厚さを薄くしたり、粘着剤層をドット状やストライプ状の如く部分的に設けることによって、粘着剤層を厚く全面に設ける場合に比較して粘着テープの透気度の値を小さくすることができる。
【0025】
粘着剤層の厚さは、粘着テープの透気度と粘着特性のバランスを考えて適宜選択されるが、通常、10〜70μm、好ましくは20〜50μmである。
【0026】
粘着剤は基材に直接塗布したり、剥離ライナに粘着剤を塗布した後に、基材に転写する方法など公知の方法を適宜選択して基材表面に粘着剤層を設けることができる。
【0027】
本発明の粘着テープは粘着剤層を設けた基材の反対面に必要に応じてシリコーン系や長鎖アルキル系の背面処理剤層を設けることができる。
【0028】
【実施例】
以下に具体的実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下に部とあるのは全て重量部を示す。
【0029】
(参考例1)
スチレン・イソプレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・12万)70部、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・24万・2万)30部、スチレン・ブタジエンゴム(スチレン含有率60重量%)20部、軟化点100℃の脂肪族系石油樹脂からなる粘着付与剤5部、及びフェノール系酸化防止剤1部をトルエンに溶解させてベースポリマーを得た。
次に、軟化点78℃のアルキルフェノール樹脂20部を溶解させたトルエン溶液に酸化マグネシウム8部と蒸留水0.8部を加え、30分間撹拌した後、常温で10時間放置させて樹脂配位キレート化合物を得た。
ベースポリマーのブロック共重合体成分100部あたり樹脂配位キレート化合物を28部加えて十分に混合し、粘着剤溶液を得た。
【0030】
(参考例2)
スチレン・イソプレンブロック共重合体(数平均分子量:1.1万・7万)65部、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・12万・2万)35部、及びフェノール系酸化防止剤1部をトルエンに溶解させてベースポリマーを作製し、これに参考例1と同様のキレート化合物を、ベースポリマーのブロック共重合体成分100部あたり50部加えて十分に混合し、粘着剤溶液を得た。
【0031】
(参考例3)
スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・24万・2万)100部、軟化点100℃のテルペンフェノール系樹脂からなる粘着付与剤20部、及びフェノール系酸化防止剤1部をトルエンに溶解させてベースポリマーを作製し、これに参考例1と同様のキレート化合物を、ベースポリマーのブロック共重合体成分100部あたり20部加えて十分に混合し、粘着剤溶液を得た。
【0032】
(実施例1)
木材パルプとビニロン短繊維を混抄して作製した和紙(坪量30g/m2、厚み100μm、透気度2000sec /100cc )の片面に、参考例1の粘着剤溶液を乾燥後の厚さが25μmとなるように塗工し、これを加熱乾燥処理して本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は3800sec /100cc であった。
【0033】
(実施例2)
クレープ紙(坪量50g/m2、厚み120μm、透気度4000sec /100cc )の片面に、参考例2の粘着剤溶液を乾燥後の厚さが30μmとなるように塗工し、これを加熱乾燥処理して本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は7900sec /100cc であった。
【0034】
(実施例3)
クラフト紙(坪量73g/m2、厚み100μm、透気度5000sec /100cc )の片面に、参考例3の粘着剤溶液を塗工幅5mm、間隔5mm、乾燥後の厚さ20μmで部分的に塗工し、これを加熱乾燥処理して本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は6400sec /100cc であった。
【0035】
(実施例4)
木材パルプとビニロン短繊維を混抄して作製した和紙(坪量24g/m2、厚み40μm、透気度500sec /100cc )にSBR系ラテックス(商品名:ラックスター4700C、固形分濃度40%、大日本インキ化学工業株式会社製)を塗布、乾燥させてSBR系ラテックスを10g/m2固着させた基材(透気度5000sec /100cc )を使用した以外は実施例1と同様にして本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は7200sec /100cc であった。
【0036】
(実施例5)
実施例4と同様の和紙にアクリル系樹脂エマルジョン(商品名:AE−517、固形分濃度45%、日本合成ゴム株式会社製)を塗布、乾燥させてアクリル系樹脂を14g/m2固着させた基材(透気度15000sec /100cc )を使用した以外は実施例1と同様にして本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は24000sec /100cc であった。
【0037】
(実施例6)
透気度が124000sec /100cc であるポリエチレン多孔質フィルム(厚み140μm)を基材に使用した以外は、実施例1と同様にして基材に粘着剤層を形成させて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は260000sec /100cc であった。
【0038】
(比較例1)
粘着剤溶液を塗布する基材を厚さ40μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)に変更した以外は、実施例1に準じて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。
【0039】
(比較例2)
実施例2において、クレープ紙の透気度を300sec /100cc に変更した以外は、実施例2に準じて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は580sec /100cc であった。
【0040】
(比較例3)
実施例1において、基材に塗布する粘着剤溶液を、アクリル酸ブチル95部、アクリル酸5部、過酸化ベンゾイル0.2部および酢酸エチル160部の配合で常法にて重合したポリマーに、イソシアネート系架橋剤4部を加えることにより作製したアクリル系粘着剤に変更した以外は、実施例1に準じて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は4000sec /100cc であった。
【0041】
実施例および比較例で得られた粘着テープを用いて、以下の評価を行った。
【0042】
〔接着力〕
JIS−Z−0237法に準拠して23℃、65%RH下、20mm幅の粘着テープサンプルをステンレス板に2kgのゴムローラで圧着し、ショッパーにより接着力を測定(180度剥離、引張速度300mm/分)した。
【0043】
〔自着力〕
20mm幅の粘着テープサンプルの粘着面同士を2kgのゴムローラで圧着し、これをステンレス板に両面接着テープを介し固定したのち、そのサンプルの一端を少し剥がし、上記接着力の測定方法に準拠して接着力(自着力)を測定した。
【0044】
〔腐敗性試験〕
屋外にて栽培されているブドウの茎に粘着テープを貼り付け、6月初旬から8月上旬にかけての夏期3か月間、屋外暴露試験を行い、粘着テープ貼り付け部の茎の状態を観察した。この時、ブドウの茎に変色や腐敗が発生していたものを×、ブドウの茎に変化がなかった場合を○とした。
【0045】
〔実用接着性試験〕
屋外にて栽培されているブドウの茎に粘着テープを貼り付け、6月初旬から8月上旬にかけての夏期3か月間、屋外暴露試験を行い、粘着テープの接着性を評価した。この時、屋外暴露期間の最後まで粘着テープが剥がれなかったものを○とした。
【0046】
評価結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】
本発明の植物結束用粘着テープは、自着性を有する粘着剤を透気性を有する基材に塗設し、粘着テープの透気度が特定範囲となるように形成されているので、野菜や果物、生花等の植物を結束、固定、誘引するための充分な接着性を有するだけでなく、粘着テープを植物に貼り付けた場合、貼り付けた部分において植物を変色させたり、腐敗させたりすることがなくなる。従って、本発明の植物結束用粘着テープは、従来、植物の結束用途等で使用されていた粘着テープにおいて問題となっていた、植物の変色や腐敗等による商品価値の損失を防止することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、野菜や果物、生花等の植物の結束、栽培中の植物の固定、誘引等の用途に優れた植物結束用の粘着テープに関し、さらに詳しくは、粘着テープが貼り付けられた植物の貼り付け部分における変色や腐敗を防止し、商品価値を低下させたり、植物を枯らすことのない植物結束用粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種物品を結束するための粘着テープとして粘着面同士の接着力の強い、すなわち高い自着性を有する粘着剤を基材の片面に設けた粘着テープが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の結束用粘着テープは物品同士を結束、固定する際の接着性能は優れているものの、例えば野菜や果物、生花等(以下、植物と称す)の結束用途や、植物栽培時における植物のツルや茎の支持棒への仮止め、誘引用途に使用する場合においては、粘着テープを貼り付けた部分において植物が変色や腐敗などを起こし、商品価値を低下させたり、植物を枯らしてしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記の問題点を解決するために鋭意検討した結果、粘着テープを貼り付けた部分における植物の変色や腐敗現象は粘着テープの透気度と密接な関係があること、すなわち、粘着テープの透気度を特定の範囲の値とすることによって、粘着テープを植物に貼付した際の変色や腐敗を防止することができることを見いだし本発明に至ったものである。
【0005】
即ち本発明は、前記課題を達成するために、基材の片面にモノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体からなるベースポリマーおよび、アルカリ土類金属からなる樹脂配位キレート化合物を成分とする粘着剤層を設けた粘着テープにおいて、粘着テープの透気度が600〜300000sec /100cc であることを特徴とする植物結束用粘着テープに関する。
【0006】
前記構成においては、基材が木材パルプを主成分とする多孔質薄葉紙であることが好ましく、さらに必要に応じて多孔質薄葉紙にゴムおよび/または合成樹脂を固着することができる。
【0007】
【作用】
本発明の植物結束用粘着テープは、植物を結束する際に要求される粘着面同士の自着性に優れると共に、特定範囲の透気度を満足するように粘着テープが構成されるため、かかる粘着テープを植物に貼り付けた場合でも外気中の水蒸気が基材と粘着剤層を透過して植物の表皮に供給され、変色や腐敗を発生させることがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の植物結束用粘着テープ(以下、粘着テープと称す)は、後述する方法で測定した粘着テープの透気度が600〜300000sec /100cc 、好ましくは1000〜100000sec /100cc 、さらに好ましくは1500〜50000sec /100cc である。ここで、粘着テープの透気度はガーレ式デンソメータB型を使用して、100mlの空気が面積645mm2 の粘着テープを通過するのに要した時間を測定することによって求めた値である。
【0009】
粘着テープの透気度は、基材の種類や厚さ、あるいは基材の片面に設けられる粘着剤層の塗布形態や厚さなどで適宜調整されるが、粘着テープの透気度が600sec /100cc 未満では、雨や散水、夜露等で粘着テープが濡れた場合、多量の水分が粘着テープに含浸し易くなるため、基材強度が低下したり、粘着性を低下させたりして、自着した粘着面同士がはずれたり、粘着テープが破れ植物から剥がれ落ちたりすることがある。
【0010】
また、粘着テープの透気度が300000sec /100cc より大きくなると粘着テープを透過することのできる水分量が少なくなり、透湿性が著しく低下するので植物表皮の変色や腐敗を発生させる。
【0011】
以下、本発明の粘着テープの構成要件について説明する。
本発明の粘着テープに使用される基材としては、基材に粘着加工を行った際に、粘着テープが本発明で規定した特定範囲の透気度を有することができるように基材自体が透気性を有する必要がある。基材の透気度としては、例えば基材に粘着剤層を設けることによって透気度の値が変化しない場合は、粘着テープに要求される透気度の範囲と同一の透気度を有する基材が使用できる、一方、基材に粘着剤層を設けることによって透気度の値が大きくなる場合は、透気度が300000sec /100cc 以上の基材を使用することができず、透気度が300000sec /100cc よりも小さい値を有する基材を使用し、基材に粘着剤層を設けた後の粘着テープの透気度が本発明において規定する特定範囲内に入るように粘着剤層の厚さや塗布形態を調整しなければならない。かかる透気性を有する基材としては、例えば、木材パルプを主成分とする多孔質薄葉紙や多孔質プラスチックフィルムなどが挙げられる。
【0012】
本発明に使用される多孔質薄葉紙としては、和紙、クラフト紙、クレープ紙などの木材パルプを主成分とするものが挙げられるが、好ましくは、叩解した木材パルプにポリビニルアルコール(ビニロン)、ポリアミド(ナイロン)、レーヨン、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリルなどの合成短繊維を混抄した和紙が使用される。
【0013】
基材に多孔質薄葉紙を使用する際、多孔質薄葉紙の透気度の値が非常に小さく、粘着加工後における粘着テープの透気度の値が本発明で規定する特定範囲の最低限度である600sec /100cc よりも小さくなる場合は、粘着テープの透気度が特定範囲内に入るように多孔質薄葉紙の透気度を大きくするための調整を行うことができる。かかる多孔質薄葉紙の透気度の調整は抄紙工程で行うこともできるが、本発明においては、多孔質薄葉紙にゴムや合成樹脂を固着させて透気度を調整する方法が好ましい。
【0014】
多孔質薄葉紙の透気度の調整に使用されるゴムや合成樹脂としては、例えば、天然ゴム、合成イソプレンゴム、ブチルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリルゴム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニルとアクリル酸エステルとの共重合体、ポリアクリル系樹脂、セラックなどが挙げられる。これらゴムや合成樹脂は溶液あるいはエマルジョン液として多孔質薄葉紙に塗布あるいは含浸させた後、乾燥させて多孔質薄葉紙に固着させる。
【0015】
これらゴムや合成樹脂の多孔質薄葉紙への固着量は、多孔質薄葉紙に粘着加工を行った後の粘着テープの透気度が本発明において規定した特定の範囲内となるように適宜調整されるが、通常3〜40g/m2 、好ましくは5〜20g/m2 である。
【0016】
多孔質薄葉紙の坪量は特に限定されないが、通常15〜150g/m2 、好ましくは25〜100g/m2 である。
【0017】
多孔質薄葉紙の厚みは特に限定されないが、通常20〜200μm、好ましくは、30〜150μmである。
【0018】
本発明の粘着テープの基材には上記の多孔質薄葉紙以外にも、ポリオレフィン系樹脂やポリテトラフルオロエチレンからなる多孔質プラスチックフィルムを使用することができる。これら多孔質プラスチックフィルムを基材として使用する場合においても、粘着加工後の粘着テープの透気度が本発明において規定した特定の範囲内になるように多孔質プラスチックフィルムの透気度や粘着剤層の塗布形態、厚さなどが適宜調整される。
【0019】
本発明の粘着テープに使用される粘着剤には粘着面同士の接着力(自着力)が強いことが要求され、本発明においては、特開平2−92982号公報に開示されている、モノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体からなるベースポリマーおよび、アルカリ土類金属からなる樹脂配位キレート化合物からなる粘着剤が使用される。
【0020】
ベースポリマーであるモノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体としては、例えば、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体ないしその水添物、スチレン・イソプレンブロック共重合体、スチレン・ブタジエンブロック共重合体などで代表される如く、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレンなどのモノビニル置換芳香族化合物と、1,3−ブタジエン、イソプレンなどの共役ジエン化合物を成分とするものがあげられ、これらは、1種又は2種以上併用した形態で使用される。
【0021】
また、他の粘着剤成分であるアルカリ土類金属からなる樹脂配位キレート化合物としては、例えば、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の酸化物と、水酸基やメチロール基の如き官能基を有する樹脂とを反応させることにより得られる。当該樹脂としては、例えばフェノール系樹脂、ロジン系樹脂、クマロン系樹脂などが用いられ、就中アルキルフェノール樹脂が好ましく用いられる。樹脂配位キレート化合物の配合量は、ベースポリマー100重量部あたり5重量部以上が適当である。その配合量が5重量部未満では自着性の向上効果が乏しい。一方、樹脂配位キレート化合物の配合量が100重量部を超えると自着性を損なう場合があり、この点より50重量部以下の配合が好ましい。
【0022】
本発明の粘着剤には、必要に応じて粘着付与剤、軟化剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤、顔料、増量剤など公知の添加剤が適宜配合される。
【0023】
粘着付与剤の配合量は、ベースポリマー100重量部あたり20重量部以下が適当である。その配合量が多いと被着体に対する接着力が大きくなり過ぎる場合がある。用いる粘着付与剤は、軟化点が40℃以上、好ましくは60〜180℃で、常温において固形ないし半固形のものが適当である。一般には、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系ないし芳香族系樹脂、フェノール系樹脂、クマロンインデン系樹脂、キシレン系樹脂、ロジン系樹脂、石油系樹脂などが1種又は2種以上用いられる。
【0024】
本発明の粘着テープは基材の片面に粘着剤層を設けた構成を有する。また本発明においては、基材の片面に設けられた粘着剤層の厚さや塗布形態を変えることによって粘着テープの透気度を調整することができ、例えば同一の基材を使用して粘着テープを作製する場合でも、粘着剤層の厚さを薄くしたり、粘着剤層をドット状やストライプ状の如く部分的に設けることによって、粘着剤層を厚く全面に設ける場合に比較して粘着テープの透気度の値を小さくすることができる。
【0025】
粘着剤層の厚さは、粘着テープの透気度と粘着特性のバランスを考えて適宜選択されるが、通常、10〜70μm、好ましくは20〜50μmである。
【0026】
粘着剤は基材に直接塗布したり、剥離ライナに粘着剤を塗布した後に、基材に転写する方法など公知の方法を適宜選択して基材表面に粘着剤層を設けることができる。
【0027】
本発明の粘着テープは粘着剤層を設けた基材の反対面に必要に応じてシリコーン系や長鎖アルキル系の背面処理剤層を設けることができる。
【0028】
【実施例】
以下に具体的実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下に部とあるのは全て重量部を示す。
【0029】
(参考例1)
スチレン・イソプレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・12万)70部、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・24万・2万)30部、スチレン・ブタジエンゴム(スチレン含有率60重量%)20部、軟化点100℃の脂肪族系石油樹脂からなる粘着付与剤5部、及びフェノール系酸化防止剤1部をトルエンに溶解させてベースポリマーを得た。
次に、軟化点78℃のアルキルフェノール樹脂20部を溶解させたトルエン溶液に酸化マグネシウム8部と蒸留水0.8部を加え、30分間撹拌した後、常温で10時間放置させて樹脂配位キレート化合物を得た。
ベースポリマーのブロック共重合体成分100部あたり樹脂配位キレート化合物を28部加えて十分に混合し、粘着剤溶液を得た。
【0030】
(参考例2)
スチレン・イソプレンブロック共重合体(数平均分子量:1.1万・7万)65部、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・12万・2万)35部、及びフェノール系酸化防止剤1部をトルエンに溶解させてベースポリマーを作製し、これに参考例1と同様のキレート化合物を、ベースポリマーのブロック共重合体成分100部あたり50部加えて十分に混合し、粘着剤溶液を得た。
【0031】
(参考例3)
スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(数平均分子量:2万・24万・2万)100部、軟化点100℃のテルペンフェノール系樹脂からなる粘着付与剤20部、及びフェノール系酸化防止剤1部をトルエンに溶解させてベースポリマーを作製し、これに参考例1と同様のキレート化合物を、ベースポリマーのブロック共重合体成分100部あたり20部加えて十分に混合し、粘着剤溶液を得た。
【0032】
(実施例1)
木材パルプとビニロン短繊維を混抄して作製した和紙(坪量30g/m2、厚み100μm、透気度2000sec /100cc )の片面に、参考例1の粘着剤溶液を乾燥後の厚さが25μmとなるように塗工し、これを加熱乾燥処理して本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は3800sec /100cc であった。
【0033】
(実施例2)
クレープ紙(坪量50g/m2、厚み120μm、透気度4000sec /100cc )の片面に、参考例2の粘着剤溶液を乾燥後の厚さが30μmとなるように塗工し、これを加熱乾燥処理して本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は7900sec /100cc であった。
【0034】
(実施例3)
クラフト紙(坪量73g/m2、厚み100μm、透気度5000sec /100cc )の片面に、参考例3の粘着剤溶液を塗工幅5mm、間隔5mm、乾燥後の厚さ20μmで部分的に塗工し、これを加熱乾燥処理して本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は6400sec /100cc であった。
【0035】
(実施例4)
木材パルプとビニロン短繊維を混抄して作製した和紙(坪量24g/m2、厚み40μm、透気度500sec /100cc )にSBR系ラテックス(商品名:ラックスター4700C、固形分濃度40%、大日本インキ化学工業株式会社製)を塗布、乾燥させてSBR系ラテックスを10g/m2固着させた基材(透気度5000sec /100cc )を使用した以外は実施例1と同様にして本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は7200sec /100cc であった。
【0036】
(実施例5)
実施例4と同様の和紙にアクリル系樹脂エマルジョン(商品名:AE−517、固形分濃度45%、日本合成ゴム株式会社製)を塗布、乾燥させてアクリル系樹脂を14g/m2固着させた基材(透気度15000sec /100cc )を使用した以外は実施例1と同様にして本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は24000sec /100cc であった。
【0037】
(実施例6)
透気度が124000sec /100cc であるポリエチレン多孔質フィルム(厚み140μm)を基材に使用した以外は、実施例1と同様にして基材に粘着剤層を形成させて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は260000sec /100cc であった。
【0038】
(比較例1)
粘着剤溶液を塗布する基材を厚さ40μmの2軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)に変更した以外は、実施例1に準じて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。
【0039】
(比較例2)
実施例2において、クレープ紙の透気度を300sec /100cc に変更した以外は、実施例2に準じて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は580sec /100cc であった。
【0040】
(比較例3)
実施例1において、基材に塗布する粘着剤溶液を、アクリル酸ブチル95部、アクリル酸5部、過酸化ベンゾイル0.2部および酢酸エチル160部の配合で常法にて重合したポリマーに、イソシアネート系架橋剤4部を加えることにより作製したアクリル系粘着剤に変更した以外は、実施例1に準じて本願発明の植物結束用粘着テープを得た。なお、本実施例における粘着テープの透気度は4000sec /100cc であった。
【0041】
実施例および比較例で得られた粘着テープを用いて、以下の評価を行った。
【0042】
〔接着力〕
JIS−Z−0237法に準拠して23℃、65%RH下、20mm幅の粘着テープサンプルをステンレス板に2kgのゴムローラで圧着し、ショッパーにより接着力を測定(180度剥離、引張速度300mm/分)した。
【0043】
〔自着力〕
20mm幅の粘着テープサンプルの粘着面同士を2kgのゴムローラで圧着し、これをステンレス板に両面接着テープを介し固定したのち、そのサンプルの一端を少し剥がし、上記接着力の測定方法に準拠して接着力(自着力)を測定した。
【0044】
〔腐敗性試験〕
屋外にて栽培されているブドウの茎に粘着テープを貼り付け、6月初旬から8月上旬にかけての夏期3か月間、屋外暴露試験を行い、粘着テープ貼り付け部の茎の状態を観察した。この時、ブドウの茎に変色や腐敗が発生していたものを×、ブドウの茎に変化がなかった場合を○とした。
【0045】
〔実用接着性試験〕
屋外にて栽培されているブドウの茎に粘着テープを貼り付け、6月初旬から8月上旬にかけての夏期3か月間、屋外暴露試験を行い、粘着テープの接着性を評価した。この時、屋外暴露期間の最後まで粘着テープが剥がれなかったものを○とした。
【0046】
評価結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】
本発明の植物結束用粘着テープは、自着性を有する粘着剤を透気性を有する基材に塗設し、粘着テープの透気度が特定範囲となるように形成されているので、野菜や果物、生花等の植物を結束、固定、誘引するための充分な接着性を有するだけでなく、粘着テープを植物に貼り付けた場合、貼り付けた部分において植物を変色させたり、腐敗させたりすることがなくなる。従って、本発明の植物結束用粘着テープは、従来、植物の結束用途等で使用されていた粘着テープにおいて問題となっていた、植物の変色や腐敗等による商品価値の損失を防止することができる。
Claims (4)
- 基材の片面にモノビニル置換芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合体からなるベースポリマーおよび、アルカリ土類金属からなる樹脂配位キレート化合物を成分とする粘着剤層を設けた粘着テープにおいて、粘着テープの透気度が600〜300000sec /100cc であることを特徴とする植物結束用粘着テープ。
- 基材が木材パルプを主成分とする多孔質薄葉紙である請求項1記載の植物結束用粘着テープ。
- 基材が木材パルプを主成分とする多孔質薄葉紙にゴムおよび/または合成樹脂を固着してなる請求項1記載の植物結束用粘着テープ。
- 基材が木材パルプと合成短繊維を混抄した和紙である請求項1又は3記載の植物結束用粘着テープ。
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