JPH08505705A - 照明看板装置のための看板 - Google Patents

照明看板装置のための看板

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JPH08505705A JP5507019A JP50701993A JPH08505705A JP H08505705 A JPH08505705 A JP H08505705A JP 5507019 A JP5507019 A JP 5507019A JP 50701993 A JP50701993 A JP 50701993A JP H08505705 A JPH08505705 A JP H08505705A
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Abstract

(57)【要約】 光源を有する照明看板装置のための看板であって、光源から光を受け取る側に不透明反射層(11)を含む。不透明反射層(11)は、見る人に伝達すべき文字、図形、及び/又は美術意匠に対応する部分により破断されている。破断部分は、光源側で光拡散層(25)によって覆われており、看板の見る人に面し光源とは反対側の表面は、光源側で破断部分により形成され光拡散層で覆われている輪郭と全体的に一致して重ね合わされている対応する輪郭の反射性材料の層(10)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 照明看板装置のための看板発明の背景 1.発明の分野 本発明は、照明看板装置のための看板に関するものである。看板は、光伝導性 の材料で作られた基板を含み、光伝導性基板の少なくとも一面は、不透明な反射 層又は塗布層が設けられている。不透明反射層の完全性は、看板が照明されたと きに伝達されるべきメッセージ、アートディスプレイ、その他の内容や情報を構 成する輪郭を形成する部分によって破断されている。基板上の反対側には、光反 射性材料によって形成された対応する輪郭が設けられている。看板は、又、光源 からの光を受けて拡散させる光拡散層を含んでいる。光拡散層及びそれに隣接す る光源に関して不透明表面及び反射表面を特別に配置することにより、光源から の可視光線の形での電磁放射が制御されて、看板の伝達表示の周囲に形成された 光の輪郭形状を浮き立たせるオーラを発生させる。 2.関連技術の説明 この種の照明看板装置は、米国特許第5,009,019号に開示されている 。その発明においては、看板装置によって伝達されている輪郭の輪郭形状の回り にオーラが形成される。このオーラは、看板の不透明層の破断部分全体を覆って いる蛍光材料によって達成される。蛍光材料は、蛍光プラスチックの板から輪郭 部分の形に切り取られ、輪郭部分に破断された不透明層又は塗布層を有する表面 に向かい合った光伝導性基板の表面に貼り付けられる。この破断部分は伝達しよ うとする所望の輪郭に対応するものである。蛍光プラスチックから作られるこの 輪郭は、例えばルーターを使用してプラスチック板から切り取ってもよい。この 輪郭を基板の表面に貼り付けると、輪郭は基板の表面から隆起した形となる。こ の隆起は、当該発明の看板の表面、即ち、看板が使用されるときに見る人に面す る表面にある。 光源は、看板の裏側、即ち看板の見る人とは反対側の面に向けられる。当該 発明では、光源が紫外線光であり、光線が基板を通って不透明層の破断部分の開 口部を通過して前方に進み、次に蛍光材料に当たって蛍光材料を発光させる場合 に、最も効果的な結果が得られる。 不透明反射材料の層が、見る人に面する隆起した蛍光材料の前表面に設けられ ている。この不透明反射材料は、破断部分より小さい寸法であることが望ましく 、それにより光が光反射性材料の縁部の回りだけから出て、伝達されている輪郭 の輪郭形状を浮き出させる。従って、発光された蛍光材料からの光の一部は、蛍 光材料の露出された側端部を通過し、残りの光は光反射層から反射され再び蛍光 材料を通過し、そこから光伝導性基板を通ってその裏表面に至り、基板の裏側の 不透明反射層の前面に当たる。そこから、光は見る人の方向に前方へ反射される 。この反射光が、輪郭形状の回りにオーラを発生させる。 看板を見ている人にとっては、この構成による効果は、文字、図形又は絵等、 伝達されている表示の輪郭に沿った輝く輪郭及びオーラとして現れる。 この’019特許は、その出願時においては、従来技術に対する大幅な改善で あった。例えば、1989年3月23日に、特許協力条約に基づき公開番号WO −A−89、02637で国際公開されたデンマーク特許出願第4729/87 号は、前面が文字又は図形に対応する部分に破断された透明又は紫外線不透明層 又は塗布層によって被覆された、透明又は紫外線半透明プレート又はシートを開 示している。透明看板のこの破断部分の回りに溝が切られ、蛍光プラスチック材 料の紐がこの溝に埋め込まれている。これらのステップは、いずれもかなり困難 で、かつ時間がかかる。 ’019特許の発明は、又、バーガーの米国特許第3,978,599号に対 する改良でもある。この特許では、文字部分が見る人から遠ざかる方向に、かつ 光源の方向に隆起しており、光線を集めて、見る人の目に直接入る光の量を増大 し、不透明層の破断部分の輪郭全体を浮き立たせる。これらの破断部分の開口部 を覆う光反射表面は存在せず、従って、文字部分の回りの輪郭形状及びオーラで はなく、文字部分全体が照明されて見られる。 ’019特許の発明は、又、スペンサー等の米国特許第2,071,239号 に開示された看板に対する改良でもある。当該特許では、掘削作業(サンドブラ ストによることが望ましい)によって固形ガラスに意匠、文字又は銘文を形成す る。この結果、意匠、文字等が、サンドブラスティングによって荒らされた一時 的表面にはっきりと隆起し、半透明又は透明な材料の隆起するレンズ状体を形成 し、それと対照的な背景をバックにして、くっきりと浮き出して見える。周囲光 が異なった表面から種々に反射するため、特定の効果が生じるものと思われる。 ’019特許の発明は、又、シェンケルの米国特許第1,887,523号に 対する改良でもある。シェンケル特許は、不透明(黒色)層を利用している。黒 は光をブロックするが反射しない。シェンケル特許は、ブロック文字やガス封入 管と同じような奥行き感や陰影効果を出すために、光をブロックするための方法 を示している。しかしながら、この特許は、効果を高める、即ち、伝達すべき表 示の輪郭形状の回りにオーラを形成することなどのために、光を案内するための 反射表面を使用することを開示又は示唆してはしない。これらの特許の装置とは 対照的に、’019特許に開示された構造は、製作がより容易で安価であり、さ らに、他の装置には見られない効果が得られる。’019特許の構造は、伝達し ようとする表示の回りにオーラを有する強い輪郭形状を作り出すことができる。 特に、隆起した蛍光材料の側縁部が、基板の前面において基板の裏側の破断部分 の輪郭と全体的に一致して重なっており、かつ、側縁部が看板の前面に関して傾 斜している場合には、この効果は著しい。これに関して、傾斜した縁部の望まし い角度は、看板の前面に関して約120度から150度である。 ’019特許によれば、文字、図形又は絵は、色彩層が前面光反射層に追加さ れた場合、特にその色彩が看板の残りの部分の色彩と異なる場合には、特に鮮明 である。このようにして、その特許の望ましい実施例においては、不透明層が基 板即ち光伝導性プレートの裏面に設けられるが、色彩層が、まず、光伝導性プレ ートの裏面と不透明層の前面との間に設けられる。このような構造により、色彩 を光伝導性プレートを通じて前面から見ることができ、看板にその 基礎色彩が与えられる。当該発明における不透明層は、光反射性材料で作っても よく、又は少なくとも、その裏面に光反射性層を含み、光源からの光を反射して 、看板の使用に際し、看板からの光の全体的発光量を増加することができる。 しかしながら、’019特許の装置で実験した結果、改善すべき幾つかの要素 が存在することが判明した。例えば、光源は紫外線(黒色)光であることが望ま しい。従って、当該特許に従って製作した看板装置は、光量が少ない場合、又は 周囲が暗い場合に最も効果的である。それは照明光度が低く、室内光や昼間光の 状態ではオーラはあまり目立たない。さらに、蛍光プラスチックをルーターで所 望の輪郭に形成する作業は、ルーター使用前後の準備段階を含み、労働集約的で 、かつ比較的時間のかかる工程であり、製作費及び少ない費用で速やかにサンプ ル形状を作成する能力に影響を与える。自動工程におけるフライス削りや、成型 又は鋳造によれば、一個当たりの加工費をある程度減らすことができるかも知れ ないが、蛍光材料を看板に取り付ける作業は手で行われ、正確で熟練した手作業 を要する。 従って、生産性がより高く、より融通性があり、コストが安く、照明度のより 高い構造を有する看板を提供することが望まれる。このような看板は、暗い場所 だけでなく昼間光においても使用することができるので、市場性がより高くなる 。看板装置ボックス全体の設置に要するスペースももう一つの問題である。’0 19特許において最も効果的に使用するめには、光源は、看板の裏側からある程 度の距離をおいて、しかも不透明層から離れて設置することが望ましい。これに より、より多くの光線が不透明層の破断部分の開口部を通って通過し、基板の厚 みを通過して基板の前部の蛍光プラスチックに到達し、それを発光させることが できるのである。光源と基板との間の間隔は、勿論、看板と光源とを収容する看 板装置ボックスの物理的構造の最小限の厚さ又は奥行きを制限するものである。発明の要約 従って、本発明の目的は、製作費が低廉で、照明度が大きく、看板装置全体 の寸法が奥行き又は厚さにおいてより小さく、構造と内容物の両方においてより 融通性があり、かつかかる製作に利用可能な材料と方法を使用することができる 、照明看板装置のための看板を提供することである。図面の簡単な説明 本発明のその他の目的及び利点は、以下の詳細な説明を添付図面を参照しなが ら読むことにより明らかになり、本発明がより良く理解されるであろう。 図1は、従来技術の看板の斜視図である。 図2は、図1の線2−2における従来技術の看板の一部断面図であ。 図3は、本発明の看板の斜視図である。 図4は、図3の線4−4における本発明の看板の一部断面図である。 図5は、図3及び図4の看板の一部分の拡大部分図で、不透明光反射層11の 可能な構造の詳細を示し、構成層を示すために、角部を剥がしてある。 図6は、図3の看板の一部を示す部分的拡大図で、本発明のもう一つの実施例 を示す。図7は、図6の線7−7における、本発明の前記もう一つの実施例を示 す、看板の一部断面図である。 図8は、本発明のもう一つの実施例における、後部レイアウトパネル及びそれ に対応する前部オーバーレイパネルの平面図である。 図9は、看板の組み立てにおける、図8の実施例の分解端面図である。 図10は、看板の組み立て後における、図8の実施例の端面図である。図1及び図2(従来技術)の詳細な説明 図面を参照すると、従来技術においては、図1は、紫外線光伝導性プレート9 を含む看板を示す。このプレートは、看板の基本的な構造を形成する。光伝導性 プレート9は、紫外線伝導性アクリルプラスチックで作ることができる。このプ レートには、その一面に、不透明反射層11が設けられている。図1及び図2に 示された上面は、看板の前面又は前表面であり、看板を光源とともにボックス又 はその他の適当な構造物に取り付けて照明する場合に、人に見られる側の面であ る。図2では、不透明層11を、光伝導性プレート9の後面即ち背面に取り付け たところが示されている。 図1の光伝導性プレート9の前面の「TEXT」という語は、看板が完成され た看板装置に設置され照明される際に視覚により伝達される表示を代表して表す 語である。この情報又は伝達表示は、文字の他に、図形、装飾、銘文、等を含む 。伝達すべき表示を構成する詳細は、不透明層11の完全な全体における破断部 分13を含む。破断部分は、伝達すべき表示を構成する輪郭を形成する。破断部 分のこの輪郭と一致して重ね合わせて、プレート9の前面に関してレリーフを形 成する隆起部15が設けられている。隆起部15は、例えば蛍光アクリルプラス チックのような蛍光材料でつくることが望ましい。隆起部15は、例えばアクリ ル接着剤によりプレート9の前表面と接着するなど、適当な方法で破断部分13 と一致して重ね合わせて取り付けることができる。 この隆起部15は傾斜した側縁部17を有し、隆起部15の底部の幅は、反射 層11の破断部分13の幅よりも僅かに大きいことが望ましい。隆起部15は、 破断部分13の輪郭と一致した輪郭を有している。従って、幅が僅かに大きいこ とにより、破断部分13の輪郭が隆起部15の輪郭により完全に覆われることが できる。プレート9の後部に光が当たると、光は、不透明層11の破断部分13 及び基板9の厚みを通過して、隆起部15の蛍光材料を発光させる。隆起部15 の前部(即ち見る人に面した表面)には、光反射層19が設けられている。この 層19は、適当な方法で塗布した不透明インクであってもよいし、又、ホイルで あってもよい。さらに、色彩層21が、光反射層19の前面に設けられている。 看板9の後部には、看板9の後面と反射層11との間に挟まれて色彩層23が設 けられており、この色彩層は、看板9の透明部分を通過して、看板の基礎色を決 定する。前部色彩層21は、基礎色彩層23と調和するように選択することがで きる。 看板9を、その背部の(図1及び図2の下方の)、望ましくは紫外線光である 光源(図示せず)に当てると、光線の一部は、看板9の後部の反射層11から直 接反射される。他の紫外線光は、反射層11の破断部分13を通って透明プレー ト9へ通過し、次に隆起部15に通過して、蛍光材料を発光させ、それを輝かせ る。蛍光材料の発光により生じた光線の一部は、傾斜した側縁部17 を通って逃げる。前方から見ると、伝達しようとする表示の輪郭の輪郭形状がく っきりと照明される。このようにして、輪郭の中心部は、材料の不透明性のため に暗く、輪郭の輪郭形状又は境界部分のみが照明される。 蛍光材料の発光により生じたその他の紫外線光は、反射層19により反射され て、反射層11の前表面に当たり、看板の前部へ反射する。これらの光線は、色 彩を有する背景23をバックにして、伝達しようとする表示を形成する輪郭の回 りにオーラとして現れる。不透明層11がプレートの前部に向かい合ってプレー ト9の後部に設けられると、オーラの効果はより増強される。従って、全体的に は、図示した構造が望ましい。層11は、不透明性と反射との両方の作用を有す ることが望ましい。 前述したように、蛍光材料の輪郭は、自動工程においてフライス削りするか、 又は成型、鋳造若しくはルーターにより切り取ることができる。ルーターを使用 すると、側表面17を削る角度の調整が容易である。かかる輪郭を作成しそれを 看板の前面に隆起部として取り付けることは、前に説明した諸従来技術に対する 改善ではあるが、看板の照明度を高め、製作費を低減し、看板装置全体の寸法を より小さくし、看板の製作により大きな融通性を持たせ、かつ、伝達の表示によ り高い創造の可能性を与えるためには、’019特許の看板の構造や製作方法に 改善を加えることが望ましいということが判明した。本発明の実施例の説明 このような希望に従い、図3及び図4は、文字、図形及び意匠の周囲にオーラ を有する輝く輪郭を生じるという、’019特許と同様な光効果を生じる本発明 の実施例を示す。他方、この実施例では、’019特許では蛍光プラスチック材 料が隆起していたのに対し、看板12の両面がほぼ平坦である。さらに、蛍光材 料であるか、若しくは少なくとも蛍光材料を含む光拡散層が、’019特許では 前面に蛍光材料を隆起させる必要があるのに対し、本実施例では看板12の後面 に薄い層を設けるか、又は塗布するだけでよい。以下に説明するように、本発明 では、反射による光線の案内という概念をより効果的に利用して、色彩を消した り、増やしたり、変えたりすることができるので、看板の設計及 び使用においてより大きな創造性が提供される。これら及びその他の相違点並び に利点は、以下の本発明の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。 図3及び図4を参照すると、本発明の看板12の望ましい実施例は、看板の基 礎構造となる光伝導性プレート9を含む。この光伝導性プレート9は、透明プラ スチックやガラスのような光伝導性の材料のシートから作ることができる。一例 を挙げると、このようなプラスチック材料として、ローム・アンド・ハース・カ ンパニーの「Plexiglass」という商標で販売されている固形樹脂材料 のシートがある。しかしながら、この目的のために他の多くの適当な材料が存在 するので、上記の一例に限定されるものではない。光伝導性プレート9には、そ の片面に不透明層11が設けられている。図3に示した上面は、看板12の前面 14であり、看板装置が、照明のために、光源とともに、ボックスその他の適当 な構造物(図示しない)に設置された場合に、見る人に向かい合う面である。図 4においては、不透明反射層11を、光伝導性プレート9の後面、即ち背面16 に取り付けたところを示す。 「DISPLAY」という語及び任意の意匠18が、図3の光伝導性プレート 9の前面14に示されており、これらは看板を含む看板装置全体を設置して照明 する場合に視覚的に伝達されるべき情報又は表示を代表して表している。すでに 述べた伝達表示の他に、図形、装飾、銘文、等も含まれる。 伝達すべき表示を構成する詳細は、不透明反射層11の完全性を破断している 破断部分13を含む。破断部分は、伝達しようとする情報又は表示の輪郭を形成 している。不透明層11及び破断部分13は、光伝導性プレート9の背面16に 設けることが望ましい。 本発明の非常に重要な面は、光線を制御、案内して、最小限の材料により特定 の快適な三次元的、及び/又は色彩効果を達成できるということである。例えば 、光伝導性プレート9の表面に追加の材料を貼り付ける代わりに、プレート自体 の厚みを利用して、プレートの内部で幻覚効果を作り出すことができる。これら の効果を生じさせるために、光線をどのように制御し、案内するかにつ いて以下に説明する。 破断部分13と全体的に一致して重ね合わせて、向かい合う側、即ち前面14 に、少なくとも反射層であり、破断部分13の輪郭と対応する輪郭を有するもう 一つの層10が設けられている。従って、若し、例えば、破断部分が「DISP LAY」という語であると、プレートの見られる側の前面14の上の反射層10 の輪郭も「DISPLAY」の語である。推測されるように、不透明反射層11 は、不透明性及び反射性という両方の性質を有している。これらの性質は、印刷 インク、シルクスクリーン塗料、ホイル等を使用することによって得られる。使 用可能な材料の一例は、多くの色彩で市販されているポリ塩化ビニル接着ホイル である。このように、ホイルはすでに色彩を有し、反射性であり、少なくともそ の一面に材料の色彩を持った接着剤が塗布されている。このようなホイルは、反 射性及び色彩の点では有用であるが、不透明性の点では不適当な場合がある。従 って、不透明性もまた必要であれば、暗色塗料やインクのような光を通さない層 をホイルの非接着面に塗布することができる。この層は不透明性は有するが、暗 色層は必ずしも反射性ではない。 一般に、反射性色彩の薄い層は不透明ではなく、暗色や黒色は反射性を有しな い。反射性表面は、プレートの背面の層11の後面には必要ではないが、若し必 要であれば、光不透過層の上に追加的な反射層を設けることができる。 不透明反射層11を構成する構成層の一例が、図5に示されている。図では、 基礎的接着ホイル(接着側を下にしている。図示せず)を27、光不透過層を2 9、追加的反射層を31で示した。 例えば、看板12のために図3に示したような印刷意匠が望ましいと仮定する 。背景には白色を選んだ。白色ポリ塩化ビニル接着ホイルを選択した。市場では 一般にホイルはロールで販売されており、接着面はスリップシート(図示しない )で覆われている。スリップシートはホイルを光伝導性プレートの表面に貼り付 ける際には取り除くことができる。次に、光不透過性層29を、接着/スリップ シートと向かい合った表面のホイル27に貼り付ける。追加の反射層31を取り 付けるとすれば、それは光不透過層29の上に貼り付ける。 スリップシートがまだ接着表面を覆っている間に、意匠や文字を、例えばコン ピュータ制御プロッター等の公知の方法によりシートから切り抜き、ホイル27 にメッセージ又は意匠の希望する破断部分の輪郭を形成する。光伝導性プレート に貼り付けない切り取り部分は剥がして取り除く。いわゆる作業ホイル(貼り付 け用ホイルとも呼ばれる)を、輪郭を取り巻いている残りの材料の上に貼り付け る。作業ホイルの接着剤は、スリップシートの接着剤よりもやや強力であり、残 りの材料は作業ホイルに貼り付き、輪郭の開口部分はそのままである。プロッタ ーは、材料を接着層を覆っているスリップシートまで正確に切断するが、スリッ プシートを切断することはない。このようにして、作業ホイルは輪郭を囲んでい る残りの部分だけをスリップシートから取り除き、残りの部分の接着層を露出し て、光伝導性プレート9の背面16にそれを直接貼り付けることができる。この 残りの部分を有する作業ホイルは、次に光伝導性プレート9の背面16に、接着 側を背面16に当てて置かれ、プレート9に対して強く圧迫され、残りの部分が プレート9に移される。プレートの接着力は、今度は作業ホイルの接着力よりも 強くなり、作業ホイルを残りの部分から取り外すことができる。不透明反射層1 1の完全性における輪郭開口部の位置は、このようにして光伝導性プレート9の 背面上に決定され、光線を制御し任意の看板装置のための目的を達成する方法で 看板を完成するために使用されるそれ以後の各反射層に対する基礎又は基準ベー スを形成する。 層10を光伝導性プレート9の前面14に取り付けるためには、この逆の作業 を行う。層10に対する輪郭は、例えば、同様にコンピュータ制御プロッターに よって切り抜く。この場合、伝達用輪郭以外のものを最初に剥がし、スリップシ ートから取り除き、それからもう一枚の作業ホイルを切り取った輪郭に注意深く 接着し、それをスリップシートから取り外す。作業ホイルにより、全体の輪郭は そのままに残され、作業ホイルは次に輪郭を前面14に、光伝導性プレート9の 背面16の上の開口した破断部分13とほぼ一致させて重ね合わせて前面14の 上に位置決めし取り付けるために使用される。 これら前部及び後部の輪郭は、公知の印刷工程及び公知のシルクスクリーン 工程によって取り付けることもできることが理解されるべきである。印刷工程は 、大量生産には特に便利であり、同一のメッセージや意匠を有する大量の看板の 製作には特に有利である。カットホイルによる方法は、見本や少量生産にはより ひろく使用され、かつ有用である。 光拡散層25が、次に、光伝導性プレート9の背面16上で輪郭の破断部分1 3の内部の少なくとも露出したプレート表面に取り付けられる。光拡散層25の 第一の目的は、光源から発する光が集まらないように拡散又は分散して光をほぼ 均一に分配することである。このようにして、光源そのものは見る人の目には入 らず、看板の背部から均一に伝導される光が見えるだけである。この光拡散層2 5は、オパール色又は乳白色の半透明材料のプラスチック層でもよい。 白色の輪郭のみが欲しい場合には、乳白色の材料の光拡散層25を使用する。 しかしながら、この光拡散層はさらに、看板の前面から放出される光に色を加え 、光を強化することもできる。塗料層、インク層又はプラスチック層の蛍光色は 、それ自体でこれらの希望する諸性質、即ち光の拡散、着色及び光の強化を満足 させることができる。蛍光材料は、光源により発光すると、人間の目に見える特 定周波数を強化し、その材料の色で輝く。従って、これらの目的のみのためには 、蛍光材料の層を、乳白色の層なしで使用することができるが、以下で説明する 非常に望ましい特殊三次元効果は、蛍光色層とともに乳白色層を追加的に使用す ることによっても提供される。 従って、光拡散層25は、乳白色の半透明材料でも、蛍光層22だけでも、又 、これら二つの層の組み合わせでもよい。好ましくは、層25は、又、蛍光材料 の層22を含み、これを、蛍光シルクスクリーン塗料を使用するシルクスクリー ン工程、蛍光塗料を使用するスプレー工程、蛍光インクを使用する印刷工程、又 は蛍光プラスチック材料の薄いシートを乳白色プラスチックに貼り付ける、等の 方法により、乳白色プラスチックに取り付ける。この組み合わせ物をプレート9 に取り付ける。蛍光材料の色の選択は、看板12の他の色彩層と関連して、完成 した看板装置(図示せず)に所望の効果を達成するために適当 な色を選択する。 図4及び図7の層10、11、21、22、及び25は、説明の目的のために その断面を拡大して描いている。従って、これらの層の図面は、層の比較的な厚 さを表すものではない。実際には、層の厚さはフィルム程度であるが、図面では 、説明の便宜のために横断面を拡大しているにすぎない。 蛍光材料が比較的厚い隆起15として看板の表面に取り付けられる、図2の従 来の装置とは異なり、本発明の光拡散層25(これは又蛍光層22を含むことが できる)は、プレートの背面16において、破断部分13を直接覆うために貼り 付けられる。このような構造により、拡散層、及び、若し取り付けられれば蛍光 層が、光伝導性プレート9の背部のいかなる光源に対しても完全に露光されて、 直接、かつほぼ均一に発光されるので、すでに説明した従来の装置に比較して特 に有利である。この構造は極めて効果的であるので、光源を層22及び25に直 接隣接して設けても、光源からやや隔たった輪郭部分に対する照度が失われるこ とはない。 これに関して、光源は、白熱、蛍光、ネオン、紫外線、発光ダイオード(LE D:電気エネルギーを電磁照射に変換する整流半導体デバイス)、電気ルミネセ ンス(電界を、物質、通常、例えば蛍光プラスチックプレート等の固体にかける こと)等、いかなる種類の光でもよい。電気ルミネセンスの場合においては、蛍 光シートと組み合わせた、電気的に励起された材料であれば、それ自体が光源と なり、光源として使用することができる。又、所望の色彩のネオンを光拡散層2 5と組み合わせて使用した場合、光拡散層が乳白色の材料であれば、蛍光層22 を省略しても良好な照明効果が達成される。しかしながら、ネオンの感受性とメ インテナンスの必要性のために、この方法は一般に避けるほうが望ましい。プレ ート9を、光源(図示せず)、望ましくは、看板12の背面16に面して置かれ た光源に当てると、光線は、蛍光層22全体に当たって直接それを発光させるか 、又は、光拡散層25を直接照射する。これらの層はいずれも、主として破断部 分13のみを覆っている。反射層11の破断部分13を直接覆っている発光され た蛍光層の輝き及び/又は拡散層の光は、次に、 透明プレート9を通過して進む。これらの光線の一部は、前部反射層10の側縁 に沿って、見る人に対して直接進み、見る人に輪郭の輪郭形状を表示する。 この輪郭の形状に関して、本発明によれば、層10は、不透明の反射層か、又 は単なる反射層である。いずれの場合においても、背面16からの光の一部は層 10の反射表面から不透明反射層11に逆反射され、そこから見る人の方向に進 み、輪郭の形状の回りにオーラを形成する。層10に不透明性が含まれるかどう かの相違は、中核部分20の外観に存在する。層10が光不透過層29を含み不 透明である場合には、輪郭形状の中核部分20は周囲からの前方光線のみによっ て照射され、中核部分20の色彩は、層10(前部色彩層21でありうる)の前 表面の色彩である。一方、層10が光不透過層29を欠く場合には、後部からの 光の一部は中核部分20に影響を与え、それをある程度照明し、中核部分が又( 以下に説明する)蛍光物質を含んでいれば、その層10の蛍光色物質からの光と ともに照射する。層10は反射性であり光を反射するので、中核部分20の側縁 を回って後方から見る人に達する直接光に比較して、照射された中核部分の強度 は低い。このようにして、輪郭の輪郭形状が表示される。しかし、それと中核部 分との間のコントラストは、中核部分が不透明な場合に比べると弱い。 又、層10は、層22及び25からの光を反射するとともに、光によって蛍光 発光され中核部分20を蛍光照射する、蛍光層とすることもできる。選択された 色彩によっては、これにより興味ある色彩の組み合わせができる。例えば、後部 蛍光層22が青で、層10の位置における前部蛍光層が赤である場合には、中核 部分20には青の輪郭を有する赤と青の混合色(紫)が見られ、後部蛍光層22 が白で、前部層が黄色の場合には、白の輪郭を有する黄色の中核部分が見られる 。これらの例におけるオーラも又、層11の色によって定まる看板の基礎色によ っても影響される。 特殊な効果を達成するための色彩は、不透明反射層11、蛍光層22、反射層 10、及び追加的前部色彩層21の所望の組み合わせによって選択される。これ に関連して、光の色彩を他の光の色彩と対向させて、色彩と強度の選択次 第では、色彩を打ち消し、増強し、又は変更できることが知られている。この技 術は、本発明の構造において効果的に利用することができる。 本発明のもう一つの重要な面は、従来使用されなかったと考えられる方法で、 種々の色彩基礎を使用できることである。蛍光層22を使用する場合、色彩は層 に沿って次第に変化する。例えば、ある長さの蛍光青を使用し、この青の中間か らある長さの蛍光赤を加え、半分は青を覆い、半分は露出された乳白色の材料を 照射する。このようにして、照射された蛍光色層の全体の帯においては、色彩は 各色彩の間に正確な区分線なしに、青から紫へ、紫から赤に変化する。所望によ りその他の色も加えることができる。このことの看板の全長にわたる効果は、輪 郭形状及びオーラの色彩が、位置によって変わることである。この方法により、 看板上で多少にかかわらず色彩変化が使用できる。 破断部分13の縁に沿った一点で、層11の縁部を前面14の層10の縁部の 対応する一点と連結する想像線の角度は、図2に示した従来の装置の傾斜した側 縁部17に相当する幻覚感を形成する。この角度は、層10の輪郭の対応する寸 法を縮小又は増加することにより、増加又は縮小することができる。この幻覚感 は、従来技術の装置のプレート12の前面14の上の隆起部15の物理的存在を 要しないで達成することができる。 傾斜した側縁の幻覚感の厚さは、光伝導性基板9のために選択した材料の厚さ に従って、0.0mmから20mm以上までの間で調節することができる。さら に、層10の前部に、前面色彩層21を設けることができる。この色彩層21は 、希望に応じて、不透明反射層11の背景色、即ち看板の基礎色と調和させて選 択することができる。 前面の文字、図形、意匠又は絵は、後面の破断部分の輪郭に対応する。本発明 によれば、前面の輪郭は、後面の輪郭よりも、寸法的に、より小さいか、同じか 、又はより大きくすることができる。光源から破断部分を通って進む光線は、前 面輪郭の寸法が後面輪郭の寸法よりも意図的に大きくされて、オーラではないま でも輪郭の形状を覆い隠すことがない限り、前面輪郭の回りに輪郭形状を形成す る。しかしながら、傾斜縁部の幻覚感と三次元感は、前部の寸法が 後部輪郭の寸法よりも大きくなく、望ましくは小さい場合に最も効果的である。 傾斜縁部の幻覚感及びオーラの奥行き即ち三次元感並びに特定の看板装置の特殊 な目的を達成するために使用された多くの色彩の効果は、以下で説明する幾つか の要素を調節することによって生み出される。ここでは、これらの要素を考慮し た後、前部輪郭の寸法を選択し、すでに説明した方法により、もう一枚のシート から層10のための輪郭を切り抜く、と言えば足りるであろう。 図2に示した従来技術の装置の物理的傾斜縁部17に相当する、本発明の傾斜 側縁部の幻覚感のほかに、看板を見る人が光伝導性基板9の「内部」まで見える という奥行き効果、又は三次元効果がある。既に述べたように、この基板は透明 プラスチックで作られ、透明であることが望ましい。透明プラスチックを通して 乳白色の層を見た場合、物体はせいぜい「焦点が外れて」見えるのである。この ことは、三次元効果の性質を考えた場合に望ましいことである。 光伝導性プレート9の後面の物体又は層は、透明プラスチックを通して見た場 合と同様はっきりと鮮明に見える。光拡散層25の目的は、光を一様にかつ均一 に分配することである。これは拡散した、即ち「焦点の外れた」光となり、輪郭 の傾斜縁部を通して見られ、その結果、見る人は光源までの距離が認識できない 。一方、後部反射層11と前部層10との間の距離は、それらの間に直接の連結 がないにもかかわらず認識できる。拡散層に光が当たると、見る人は、前部と後 部の反射層の間の間隔を認識できるが、光源への距離は認識できない。光が前部 層と後部層とを連結し、特別の三次元的な質量的な外観を生じさせるものと考え られる。光源の拡散が少なければ少ない程、この特別の外観の性質は少ない。こ の効果は、「底無しの」奥行きという幻覚感に近くなる。このようにして、混合 した色彩が空間中にオーロラに似た現象として現れる。これらの色彩はプレート 自体の内部にあるように見える。後部乳白色拡散層25は、特に層10が前述し たように蛍光層である場合には、層10からの反射光とぶっかって興味ある三次 元効果を生じさせる。したがって、珍しい奥行き効果を希望する場合には、乳白 色光拡散層25を蛍光色彩層22と共に使用することが望ましい。 前面の輪郭を後面の輪郭の破断部分と位置的に一致させる場合に、もう一つの 興味ある効果を達成することができる。二つの輪郭を僅かに横方向にずらすか、 又はお互いに偏らせて、各文字の輪郭を一部分のみにする。例えば、文字の左側 は輪郭形状がなくオーラだけにして、右側には輪郭形状とオーラとの両方をつけ ることができる。両方の輪郭を切り抜く際に、それらの比較的寸法を最初に適宜 選択することにより、輪郭形状をさらに広くすることもできる。 ここに説明したように、物理的に実在する三次元物体を必要とせず、比較的安 価な方法と材料により、プレート内部に上質の三次元効果を作りだすことができ るという点で、本発明の融通性は有利である。見る人は、実際の平坦な表面より も三次元前面に手を触れれてみたくなるものであり、又、光源間での距離を認識 できないものである。 本発明のもう一つの実施例が、図6及び図7に示されている。図3及び図4に ついて既に説明した原理がこの実施例についても適用される。さらに、この実施 例によれば、これらの原理の利用の範囲がさらに大きくなる。例えば、この実施 例では、前述のように美術的意匠を表示伝達すると同時に、メッセージを伝達す る文字の層を美術的意匠の上、またはその横に、若しくはそれと逆の関係に表示 することができる。実際上、一つの地点では一方を前景に、他方を背景にし、他 の地点では、それらの関係を逆にすることが可能である。このことは、他の「オ ーラ付き輪郭形状」の範囲内、又はその上、若しくはそれを横切って、「輪郭形 状及びオーラ」を形成することによってなされる。 実例によってこの融通性を説明する。図7を参照すると、看板12の後面16 を光源(図示せず)に露出すると、光線は光拡散層25に当たって拡散し、それ を均一に輝かせる。光拡散層は蛍光色の層22を含むことが望ましい。蛍光材料 の発光によって生じた光線の一部は、図7に示した、空間的に偏らせた不透明反 射層11と反射層10及び10aとの、全体的に対向する側縁部の間の地域にお いて、見る人に向かって前方に進む。前に説明したように、これらの対向縁部の 間を進む光が輪郭形状を形成する。光線が反射層10及び10aからも反射する という事実は、光線の一部は偏らせたより前方の層10aから 層10及び11へ反射されて戻り、そこから前方の見る人へ進む。不透明反射層 10の前部から反射されたこれらの光線が、10aの縁部に形成された輪郭形状 の回りのオーラを提供する。前に説明したように、層11の前部からの反射によ るオーラを有する層10の外側縁部の回りのもう一つの輪郭形状も存在する。こ れにより、オーラを有するもう一つの輪郭形状の中に、又はそれを横切って、オ ーラを有する輪郭形状が形成される。 前に述べたように、色彩層21を前部不透明反射層10aの前表面に取り付 けることにより、層11、10、及び10aの色彩に加えて、特別の色彩効果を 生じることができる。不透明反射層もそれ自体として有用な色彩を有してはいる が、種々の層において色彩を混合することにより興味ある効果が得られることが 分かるであろう。さらに、いずれの反射層の前部も、(10aだけでなく)色彩 層21を含むことができ、これらの望ましい色彩効果を得るたの多色層を構成す ることができる。色彩層21の色が、光拡散/蛍光層22及び25の色と異なっ ている場合には、オーラの色は、直接蛍光層から見る人に向かって進む光線によ って形成された輪郭形状の色とは異なって見られるであろう。又、既に述べたよ うに、光拡散層25の上の蛍光色層22は、その表面に沿って変化してさらに興 味を増す。そして、色彩光は他の色彩光と直接対向させると、その結果生じる色 を相殺し、増強し、若しくは変更することが知られている。この実施例は、色の このような使用法を実施するための絶好の舞台を提供するものである。従って、 この構成は多くの新規な創造を可能にすることが分かるであろう。 さらにもう一つの実施例を、図8から図10に示す。看板装置におけるこの看 板の効果は、既に説明した実施例のそれと同一か、若しくは同一であるうるもの であるが、この看板の構成により本発明の看板装置の使用において、融通性がさ らに増加するものである。光伝導性プレート9の背面16に対して不透明光反射 性層を直接接着材料で取り付ける代わりに、文字、図形、美術デザイン等を、例 えば厚さが0.2mmから0.5mmの透明で薄いプラスチックホイル又はフイル ムに直接印刷するのである。シルクスクリーン及びその他の特殊 又は特注方法ではなく、標準の様式、文字、図形等を使用した標準的印刷技術を 使用することにより、印刷コストが節減される。このような看板装置の用途の一 例は、状況がしばしば変化し、伝達も状況に従って変化しなければならないよう な場合である。このような変化の周期は、1日又は2日おきから数時間おきまで ある。具体的な例としては、レストランがその日のメニューや食事を広告する場 合である。 図8に示した後部ホイル又はフイルム33は、その地は不透明で反射性の色彩 のインクで印刷され、伝達輪郭は光線が通過する破断部分13として残される。 前部ホイル又はフイルム35は、フイルム33と一致して重なり合う伝達用輪郭 を示している。前部ホイル35は、透明な背景上に不透明な伝達輪郭を有してい る。 図9に示したように、フイルム33及び35を含む数枚の層を併せて、重ね合 わせた別々の層のサンドイッチを形成し、これらの層は、前に述べた実施例にお ける個々の層の貼り合わせとは異なり、サンドイッチ状態においてその個々の取 り外し可能な層の完全性を維持する。 この実施例においては、サンドイッチ状物はさらに蛍光色層22を貼り付けた オパール色又は乳白色のプラスチックの薄い板で作ってもよい光拡散層25と、 既に説明した2枚の光伝導性プレート9を含む。印刷されたフイルム33及び3 5は、サンドイッチを構成する層の間に置かれる。後部フイルム33は層25と 一番後ろの光伝導性プレート9との間におかれ、前部フイルム35は一番後ろの 光伝導性プレート9と一番前の光伝導性プレート9との間に置かれる。すべての 層の位置は揃えられるが、フイルム33と35の相互位置に注意すべきである。 前に述べた実施例では、前部印刷35は後部フイルム33に印刷された対応する 輪郭よりも狭い輪郭を有している。この寸法差により、層25が光源(図示せず )により発光されると、光線は直接層25から発して光伝導性プレート9を通過 して見る人に至り、輪郭の周囲に輪郭形状を形成する。従って、フイルムは二つ の輪郭が全体的に一致して重なり合うように位置決めする。しかしながら、他の 実施例について前に説明したように、上部と下部の 輪郭をお互いに関してずらし、即ち横方向に偏らせることにより、興味ある輪郭 効果が達成される。 位置決めして配列を終わると、各層は、ブラケット37で代表される適当な手 段を使用して固定され、サンドイッチ状の関係に維持される。サンドイッチ状看 板はその看板装置ボックス(図示しない)に入れられ、それにより、光源ととも に、照明看板装置は完成される。 この構成によれば、看板の構成部分が別個になっているので、伝達内容を容易 に変更できる。 前に説明した実施例と同様に、図9及び図10の層は、説明と記述の便宜のた めのみにその幅が拡大して描かれており、従って、層の図面はそれらの比較的厚 さを表したものではない。又、前の実施例の場合と同様、これらの図面において は、看板の後部(光源が置かれる側)は右側である。 ここに開示した看板の原理は、原理を使用する者の創造性に従って多くの異な った応用例を有する。例えば、これらの原理を、美術的ディスプレイ、情報拡散 、広告、又はそれらの組み合わせに使用する他に、これらの原理は、又、その他 の用途、例えば時計の文字盤、レリーフ地図及び地球儀等にも応用することがで きる。 ここに開示した発明の利点は多岐にわたる。この構造により、看板の種々の部 品の標準化が容易になる。又、照明光度が増大し、自然光の環境でもより効果的 に使用することができる。看板製作の労働時間が短縮され、サンプルの組み立て が迅速にでき、その変更も容易である。ほとんどいかなる種類の光源でも使用可 能であり、光源を看板の裏面に直接隣接して置くことができるので、看板装置全 体(枠、看板及び光源)の容積を極めて薄くすることができる。光線を案内する という概念により、看板の製作と使用においてより大きな創造性と融通性を発揮 することができる。必要な材料の量も全般的に少ない。 本発明を望ましい実施例及びその変更例についてのみ示し、説明したが、当業 者にとっては、請求の範囲において定義した本発明の精神と範囲を逸脱すること なく、その形式と詳細において種々の変更が可能であることが理解される であろう。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.視覚による伝達の内容を構成する表示を有し、表示を照明するための光源を 有する看板装置において使用される、以下のものを含む看板。 光伝導性材料のシート。 前記シートの片面に設けられた不透明光反射層。 前記不透明光反射層に、光反射層の完全性を破断する部分により形成され、視 覚による伝達内容の前記表示を構成する輪郭。 前記輪郭に直接隣接し、少なくともそれを覆っている光拡散層。及び 前記シート上に、前記輪郭を有する側とは反対側に設けられた光反射層で、前 記光反射層は前記輪郭と全体的に同一の形状で、かつそれと全体的に一致して重 ね合わされており、前記光拡散層は光源の存在下において拡散光を発生し、拡散 光を前記表示及び前記光伝導性材料を通って投射し、この拡散光の少なくとも実 質的部分が表示光反射層に当たり、光反射層は形成された前記表示の回りに光を 反射してハイライト部を形成する。 2.前記光拡散層が乳白色の半透明材料である、請求の範囲1記載の看板。 3.前記光拡散層が蛍光色材料である、請求の範囲1記載の看板。 4.前記光拡散層が、乳白色の半透明材料及び蛍光色材料の両方を含む、請求の 範囲1記載の看板。 5.前記不透明光反射層が、その片面に接着層を有するポリ塩化ビニルのホイル を含む、請求の範囲1記載の看板。 6.ポリ塩化ビニルのホイルが、その非接着側に光不透過性層を含む、請求の範 囲5記載の看板。 7.光不透過性層を有するポリ塩化ビニルのホイルが、ホイルの非接着側の光不 透過性層に隣接して光反射層をさらに含む、請求の範囲6記載の看板。 8.前記光伝導性材料が透明なプラスチックである、請求の範囲1記載の看板。 9.前記光伝導性材料がガラスである、請求の範囲1記載の看板。 10.前記シートの前記反対側の前記光反射層が、さらに、不透明性を与えるた めの光不透過性材料を含む、請求の範囲1記載の看板。 11.前記表示の形の前記光反射層が前記不透明光反射層に形成された前記輪郭 の対応する寸法よりも小さな寸法を有し、それにより前記反射層に形成された表 示の回りのハイライト部が、前記光開口部を直接通り、表示の縁部を通る露出さ れた拡散光により形成される表示の明確な輪郭形状と、反射光による輪郭形状の 回りのオーラとを含む、請求の範囲1記載の看板。 12.前記表示の形の前記光反射層が、前記不透明光反射層に形成された前記輪 郭の対応する寸法と等しい寸法を有し、前記反射層に形成された表示の回りのハ イライト部が、光反射層に形成された表示の直前の位置から見た場合に、前記表 示の回りの反射光からのオーラを含む、請求の範囲1記載の看板。 13.前記表示の形の前記光反射層が、前記不透明光反射層に形成された前記輪 郭の対応する寸法よりも大きな寸法を有し、前記反射性層に形成された表示の回 りのハイライト部が、光反射層に形成された表示のほぼ直前の位置から見た場合 に、前記表示の回りの反射光からのオーラである、請求の範囲1記載の看板。 14.視覚による伝達の内容を構成する表示を有し、表示を照明する光源を有す る看板装置に使用される、以下のものを含む看板。 看板の基礎構造を構成し、光源を有する看板装置に組み立てられた場合に光源 からの光を伝導する光伝導手段。 組み立てられた場合に前記光伝導手段の光源と向かい合う片面に設けられた不 透明反射層。 前記不透明反射層に設けられた、組み立てられた場合に光源からの光を前記不 透明層を通って通過させる、前記表示の形状の光開口部。 前記開口部に直接隣接し、かつ少なくともそれを覆っており、組み立てられた 場合に光源と前記開口部との間に位置する、光拡散手段。 組み立てられた場合に前記光伝導手段の前記光源から離れる側に設けられ、前 記光開口部と全体的に一致して重ね合わされている、表示の形の光反射層。表示 の形の前記光反射層は中核部分となり、その回りを光源からの光が前記光拡散手 段を通り、次に前記光開口部を通り、さらに前記光伝導手段を通って、表示の回 りに光の視覚的輪郭形状を形成する。中核部分は、又、その取り付けられた表面 からの光を前記不透明反射層へ逆反射し、そこから光は再び光源から遠ざかる方 向へ反射されて、光の輪郭形状の回りにオーラを形成する。 15.伝達の内容を構成する表示を有し、表示を照明するための光源を有する看 板装置において使用される看板であって、以下のものを含む。 光伝導性材料の複数のシートであって、これらのシートは看板装置に取り付け られた場合にお互いにほぼ平行で、サンドイッチ状をなしており、組み立てられ た場合に光源に面している複数のシートの外側がサンドイッチの後部であり、組 み立てられた場合に光源と反対側の、見る人に面している複数のシートの外側が サンドイッチの前部である。 看板装置に組み立てられた場合に、光源に面する、少なくとも後部シートの背 面上に設けられた不透明光反射層。 前記不透明光反射層に形成された、該層の完全性を破断する部分による輪郭。 該輪郭が前記表示を構成する。 前記不透明光反射層に形成された前記輪郭に直接隣接し、かつ少なくとも該輪 郭を覆っている光拡散層。及び 前記複数のシートの隣接するシートの間に設けられた光反射層、及びサンドイ ッチ状シートの前面に設けられた光反射層。これらの各光反射層には輪郭が形成 され、その輪郭を組み合わせた全体が、少なくとも後部シートの背面の前記不透 明光反射層に形成された輪郭と、全体的に同一形状で、かつそれと一致して重ね 合わされている。 16.光伝導性材料の前記複数のシートのサンドイッチの隣合う各層を取り外し 可能に固定して看板装置に取り付けるためのブラケットをさらに含む、請求の範 囲15記載の看板。 17.視覚による伝達の内容を構成する表示を有し、表示を照明するための光源 を有する看板装置において使用する看板であって、看板が複数の層を含み、かか る層は看板を製作及び変更するためにいつでもサンドイッチ状に組み立て、それ から取り外し、さらにまた組み立てることが可能であり、看板はさらに以下のも のを含む。 光伝導性材料の第1の層。 前記光伝導性材料の前記第1の層の片面に取り付けるための、不透明反射性材 料の層。 前記不透明反射性材料の層に、光開口部によって形成され、前記表示を構成す る輪郭。 前記開口部の輪郭に直接隣接して置かれ、そのようにして置かれた場合に該輪 郭を覆う光拡散材料の層。 前記不透明反射材料の層に向かい合う前記第1の光伝導性材料の面上に設けら れた第1の光反射材料の層。光反射性材料の前記第1の層は少なくとも帯形を有 し、その帯形は前記輪郭の輪郭形状と全体的に一致し、輪郭形状の中央部の間隙 は開口のまま残している。 光伝導性材料の前記第1の層と平行に、光反射性材料の前記第1の層と隣接し て設けられる、光伝導性材料の第2の層。 前記光伝導性材料の第2の層の前記光反射性材料の第1の層に向かい合う側に 設けられる、光反射性材料の第2の層。前記光反射性材料のの第2の層は、前記 反射性材料の第1の層の帯形に形成された輪郭形状の中央部の開口間隙と全体的 に同一の形状で、かつそれと全体的に一致して重ね合わされている。及び、 光源を有する看板装置にさらに組み付けるために、層全体をサンドイッチ状態 に取り外し可能に保持するためのブラケット手段。 18.視覚による伝達表示を有し、伝達表示を照明するための光源を有する看板 装置において使用する看板の製造方法であって、以下の各ステップを含む。 光伝導性材料のシートを準備する。 不透明反射性材料のシートを準備する。 視覚伝達表示を構成する輪郭を作成する。 輪郭を、前記不透明反射性材料のシートに開口部として形成する。 前記輪郭が開口部として形成された不透明反射性材料の前記シートを、前記光 伝導性材料のシートの片面に取り付ける。これにより、前記輪郭は、不透明反射 性材料の前記シートを通して、光伝導性材料の前記シートの対応する部分を露光 するための開口部を提供する。 前記輪郭を構成し、前記光伝導性材料の対応する部分を露光する開口部のほぼ 全面上に、光拡散層を貼り付ける。 光反射性材料のシートから、前記不透明反射性材料のシートに開口部として形 成された前記輪郭に対応する輪郭を形成する。 前記光反射性材料のシートから形成された前記輪郭を、前記光伝導性材料のシ ートの前記不透明反射性材料のシートを有する側とは反対側に、かつ前記不透明 反射性材料のシートの開口部として形成された輪郭と全体的に一致して重ね合わ せて貼り付ける。 19.視覚による伝達内容を構成する表示を有し、該表示を照明するための光源 を有する看板装置において使用するための看板であって、以下のものを含む。 二つの向かい合う平坦面を有し、看板の基礎構造を構成する光伝導性手段。 前記光伝導性手段の二つの面の片面に設けた不透明反射層。 前記不透明反射層に設けられ、表示を形成する開口部。 前記光伝導性手段の前記不透明反射層と同じ側に設けられ、表示を形成する前 記光開口部を覆っている光拡散手段。 前記光伝導手段の二つの側の他方に、前記光開口部と全体的に一致させて設け られた形成された表示の形の光反射手段。前記光拡散手段は、光源の存在下にお いて拡散光を発生し、拡散光を前記光開口部及び前記光伝導手段を通して投射し 、拡散光の少なくとも相当部分が表示光反射手段に当たり、該光反射手段が前記 形成された表示の回りに光を反射し、ハイライト部を形成する。 20.前記光伝導手段の片面に表示を形成する前記不透明層の光開口部が、前記 光伝導手段の他の面に全体的に一致して配置された光反射手段に形成された表示 よりも大きく、前記反射手段に形成された表示の回りのハイライト部が、前記光 開口部を直接通り、表示の縁部を通る拡散光によって形成される表示の明確な輪 郭形状と、反射光からの輪郭形状の回りのオーラとを含む、請求の範囲19に記 載の看板。 21.前記光伝導手段の片面において前記不透明層に表示を形成している光開口 部が、前記光伝導手段の他の面に全体的に一致して配置された光反射手段に形成 された表示よりも小さく、前記反射手段に形成された表示の回りのハイライト部 が、光反射手段に形成された表示のほぼ直前方向から見ると、前記表示の回りの 反射光からのオーラである、請求の範囲19に記載の看板。
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