JPH08504926A - ホース構造体とそのためのカプリング及びそれらの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ホース構造体とそのためのカプリング、及びそのようなホース構造体及びそのためのカプリングを製造する方法が提供される。このホース構造体（３０〜３０Ｃ）は、内周表面（３４’）と外周表面（５８）を有する筒状ホース（３１〜３１Ｃ）と、該筒状ホースの一端（３３〜３３Ｃ）に固定されたカプリング（３２〜３２Ｃ）とから成り、該筒状ホースの内周表面（３４’）は、一端（３３〜３３Ｃ）から他端まで延長した複数の内方凸状突起（３７）とそれらの突起の間に画定される凹部（３８）を有するポリマー材製の波形内側ホース（３４）によつて構成され、該カプリングは、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の前記一端（３３〜３３Ｃ）内に挿入され、半径方向外方に拡張されて前記波形内側ホース（３４）に密封状態に係合せしめられたインサート（５１〜５１Ｃ）を有し、該インサートは、複数の外向き突起（５４，５４Ｂ）とそれらの突起の間の凹部（５５，５５Ｂ）によって画定された外周表面（５３，５３Ｂ）を有し、該インサートの各突起は、前記内側ホースの対応する凹部（３８）内に受容され、該内側ホースの各突起（３７）は、該インサートの対応する凹部（５５，５５Ｂ）内に受容されており、それによって、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の内部が前記カプリング（３２〜３２Ｃ）の内部に実質的に密封状態に結合されており、該インサートの前記各突起（５４，５４Ｂ）は、実質的に平坦な外表面（５６）を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 ホース構造体とそのためのカプリング 及びそれらの製造方法技術分野 本発明は、新規なホース構造体とそのためのカプリングに関し、そのようなホ ース構造体及びそのためのカプリングを製造する新規な方法に関する。技術背景 内周表面と外周表面を有する筒状ホースと、該筒状ホースの一端に固定された カプリングとから成り、該筒状ホースの内周表面は、一端から他端まで延長した 複数の内方凸状突起とそれらの突起の間に画定される凹部を有するポリマー材製 の波形内側ホースによって構成され、該カプリングは、前記筒状ホースの前記一 端内に挿入され、半径方向外方に拡張されて前記波形内側ホースに密封状態に係 合せしめられたインサートを有し、該インサートは、複数の外方凸状突起とそれ らの突起の間の凹部によって画定された外周表面を有し、該インサートの各突起 は、前記内側ホースの対応する凹部内に受容され、該内側ホースの各突起は、該 インサートの対応する凹部内に受容されており、それによって、前記筒状ホース の内部が前記カプリングの内部に実質的に密封状態に結合されているホース構造 体は周知である。例えば、米国特許第５，１２９，６８６号参照。発明の開示 本発明の１つの特徴は、上記米国特許第５，１２９，６８６号に記載されたタ イプのホース構造体において、そのカプリングのインサートを独特の構造とした ことを特徴とする新規なホース構造体を提供することである。 より具体的にいえば、本発明の教示によれば、上記カプリングのためのインサ ートは、上記米国特許第５，１２９，６８６号におけるように凹状の外表面では なく、実質的に平坦な外表面を有する突起を備えた構造とすることができ、たと えそれらの突起がホース構造体の筒状ホースの波形内側ホースの対応する凹部の 底にまで完全に突入しなくても、該波形内側ホースに対して有効な密封を設定す ることが認められた。従って、インサートを金属材で形成することができ、イン サートが波形内側ホースに密封状態に係合するように半径方向外方に拡張された ときインサートに亀裂を生じるおそれを少なくするようにインサートの内径を大 きくする。 例えば、本発明の一実施例によれば、内周表面と外周表面を有する筒状ホース と、該筒状ホースの一端に固定されたカプリングとから成り、該筒状ホースの内 周表面は、一端から他端まで延長した複数の内方凸状突起とそれらの突起の間に 画定される凹部を有するポリマー材製の波形内側ホースによって構成され、該カ プリングは、前記筒状ホースの前記一端内に挿入され、半径方向外方に拡張され て前記波形内側ホースに密封状態に係合せし められたインサートを有し、該インサートは、複数の外方凸状突起とそれらの突 起の間の凹部によって画定された外周表面を有し、該インサートの各突起は、前 記内側ホースの対応する凹部内に受容され、該内側ホースの各突起は、該インサ ートの対応する凹部内に受容されており、それによって、前記筒状ホースの内部 が前記カプリングの内部に実質的に密封状態に結合されており、該インサートの 前記各突起は、実質的に平坦な外表面を有することを特徴とするホース構造体が 提供される。 従って、本発明の目的は、上述した、あるいは以下に説明する本発明の特徴の １つ又はそれ以上を有する新規なホース構造体を提供することである。 本発明の他の目的は、そのようなホース構造体を製造する方法であって、上述 した、あるいは以下に説明する本発明の特徴の１つ又はそれ以上を有する方法を 提供することである。 本発明の他の目的は、上述した、あるいは以下に説明する本発明の特徴の１つ 又はそれ以上を有する、上記のようなホース構造体のための新規なカプリングを 提供することである。 本発明の他の目的は、そのようなカプリングを製造する方法であって、上述し た、あるいは以下に説明する本発明の特徴の１つ又はそれ以上を有する方法を提 供することである。図面の簡単な説明 本発明の特徴及びその技術的利点は、好ましい実施例の以下の説明並びに特許 請求の範囲の記載及び添付図面から明らかになろう。 図１は、本発明の新規なホース構造体の部分透視図である。 図２は、図１のホース構造体を構成するのに用いられる本発明の新規なカプリ ングの一部の拡大断面図である。 図３は、図１のホース構造体を構成するのに用いられる本発明の新規なカプリ ングの３つの部品を示す分解断面図である。 図４は、図３と同様な図であるが、組立て状態とし、まだ固定されていない状 態の図３の各部品を示す。 図５は、図４と同様な図であるが、図４の組立て状態の部品を互いに締着する 態様を示す。 図６は、図１のホース構造体の筒状ホースの拡大部分断面図である。 図７は、図１のホース構造体の筒状ホースとカプリングを入れ子式に嵌合させ る前の状態を示す分解図であり、一部断面図で示す。 図８は、図７と同様な図であるが、ホースとカプリングを入れ子式に嵌合させ 、カプリングをホースの端部に締着する前の状態を示す。 図９は、図８と同様な図であるが、カプリングをホースの端部に締着する態様 を示す。 図１０は、図９のカプリングとホースの締着された状態の拡大部分断面図であ る。 図１１は、本発明の別の実施例によるホース構造体の一部断面による分解部分 図であり、そのホース構造体を、１つの分枝が端部キャップによって閉鎖される ように構成されているＴ字形コネクタに連結する態様を示す。 図１２は、アダプターに連結されるようになされた図１１のホース構造体の他 端を示す一部断面による分解部分図である。 図１３は、図１１と同様の分解部分図であるが、Ｔ字形コネクタの一方の分枝 が図１１におけるように端部キャップにではなく、アダプターに連結されるよう になされた構造を示す。 図１４は、図１２と同様の分解部分図であるが、ホース構造体の端部が図１２ におけるようにアタプターにではなく、端部キャップ−に連結されるようになさ れた構造を示す。 図１５は、図１１のＴ字形コネクタとホース構造体の端部の部品の一部断面図 による分解部分図であり、ホースの端部がＴ字形コネクタのカプリング内に入れ 子式に嵌合された態様を示す。 図１６は、図１５の矢印１６−１６に沿ってみたＴ字形コネクタの断面の図で ある。 図１７は、図１６と同様の図であるが、Ｔ字形コネク タの回動自在のカプリングの周りにワイヤを巻回する態様をを示す。 図１８は、図１５の矢印１８−１８に沿ってみたカプリング部分の一部分の拡 大部分断面図である。 図１９は、図１１に示されたホース構造体の端部の拡大部分断面図である。 図２０は、図８と同様の図であるが、本発明の別の実施例によるホース構造体 を示す。 図２１は、図１９と同様の図であるが、本発明の更に別の実施例によるホース 構造体を示す。好ましい実施例の説明 本発明のいろいろな特徴は、ガソリン等の揮発性液体を搬送するためのホース 構造体を構成するのに特に適合されたものとして以下に例示され、説明されるが 、本発明の各特徴は、所望に応じて他の流体を搬送するためのホース構造体を構 成するために、単独で又は組合せて用いることができる。 従って、本発明は、添付図に示された実施例だけに限定されるものではなく、 それらの図面は、本発明の広範囲の用途の１つを例示するためのものにすぎない 。 図１を参照すると、本発明の新規なホース構造体は、総体的に参照番号３０で 示されている。ホース構造体３０は、可撓性の筒状ホース３１と、後述する態様 でホース３１の一端３３（図７参照）に固定されたカプリング３２とから成る。 もちろん、必要ならば、ホース３１の 他端（図示せず）にも同様のカプリング３２又は他の任意の部材を固定すること ができる。 先に述べたように、本発明の特徴の１つは、カプリング３２をホース３１に独 特の態様で相互に結合することができ、しかも、上記米国特許第５，１２９，６ ８６号に記載されている態様と実質的に同じ態様でカプリング３２の内面とホー ス３１の内面との間に流体密を設定するようにカプリング３２のインサートを独 特の構成とすることである。 そのような密封状態を設定するためのそのような独特の手段は、ホース構造体 ３１が独特の構造であることによって必要とされる。ホース構造体３１の独特の 構造自体は、本出願人の米国特許第５，０８９，０７４号に開示されている。 従って、筒状ホース３１及びカプリング３２の細部については、本発明のホー ス構造体３０を構成する上での本発明の特徴を理解するのに必要と考えられる部 分だけを説明する。 図６に示されるように、ホース３１は、その一端から他端にまで延長した複数 の外方凸状突起（波形）３５とそれらの突起の間に画定される凹部３６を有する 任意の適当なポリマー材製の波形内側ホース３４と、図６に示されるように内側 ホース３４の突起３５から突起３５へほぼ直線状に延長した任意の適当なポリマ ー材製チューブ３９と、チューブ３９の外周に入れ子式に被せた任意 の適当な補強材の外側スリーブ（「補強スリーブ」又は「補強層」とも称する） ４０と、外側スリーブ４０を防護するとともに、該可撓性ホース３１を通して搬 送されるガソリン等の液体が該ホースの外表面にまで浸出するのを防止するため の任意の適当なポリマー材製の外側層即ちカバー４１とから成る。 ホース３１の内側ホース３４は、複数の内方凸状突起３７とそれらの突起の間 に画定される凹部３８を有し、内側ホース３４の内周表面３４’は、内方凸状突 起３７とそれらの間の凹部３８によって画定される。 ホース３１の内周表面３４’に密封状態に結合するための本発明のカプリング ３２は、任意の適当な金属材製であり、筒状本体部材４２と、回動自在のナット ４９と、外側スリーブ５０とから成る。筒状本体部材４２は、２つの環状凹部４ ４，４５と、それらの間に位置する突出部分４３を有する。ナット４９の端部４ ７及び外側スリーブ５０の端部４８を図５に示されるように半径方向内方へ変形 させることによってカプリング３２の本体部材４２の環状凹部４４，４５にそれ ぞれ嵌合させることができる。ナット４９は、カプリング３２の本体部材４２に 対して回動自在であるが、外側スリーブ５０は、本体部材４２に対して実質的に 回転しないように固定される。 カプリング３２の筒状本体部材４２は、スリーブ状インサート（挿入体）５１ を有する。スリーブ状インサー ト５１は、内周表面５２と外周表面５３を有し、図７及び８に示される態様でホ ース３１の端部３３内に入れ子式に嵌合するようになされており、その状態から 、図９に矢印で示されるように半径方向外方へ拡張され、それによって、カプリ ング３２をホース３１の端部３３に結合するとともに、上記米国特許第５，１２ ９，６８６号に詳しく説明されている理由のために、ホース構造体３０を通して 液体が搬送されるときカプリング３２とホース３１の間の流体の漏れを防止する ようにカプリング３２の内周表面５２をホース３１の内周表面３４’に密封状態 に結合する。 カプリング３２の本体部材４２の内周表面５２は、円筒形を画定するようにそ の全長に亙って実質的に平滑な表面とする。それによって、適当な拡張用工具を 当該技術において周知の態様で内周表面５２に圧接係合させたときインサート５ １の外周表面５３が扁平につぶされないようにする。インサート５１の外周表面 ５３は、複数の外向突起５４とそれらの間の凹部５５とによって画定されている ので、外周表面５３をホース３１の端部３３内に挿入すると、ホース３１の内側 ホース３４の内方凸状突起３７が凹部５５内に受容され、インサート５１の突起 ５４が内側ホース３４の凹部３８内に受容される。 本発明の教示によれば、カップリングのインサートの外向き突起を上記米国特 許第５，１２９，６８６号の図 １６〜１８に示された態様に凸状に形成した場合、そのような突起の上部３分の １は、ホース３１の内側ホース３４の凹部即ち谷３８の底に接触しないので、ホ ース３１に対する密封作用をしておらず、従って、インサートの外向き突起の上 部３分の１の部分は密封作用のためには不要であることが判明した。 従って、本発明の教示によれば、インサート５１の外向き突起５４の外端面を 平坦な外表面５６とするために突起５４の先端を切除し、即ち切り詰めてもよい ことが判明した。それによって、本発明のインサート５１の外径を、丸み付き突 起の先端にまで延長した従来周知のインサートの外径と同じにすることができ、 一方、本発明のインサート５１においては、その外径を平坦な外表面５６によっ て画定されるようにしたことにより、その内周表面５２を画定する内径を従来周 知のカップリングのものより大きくすることができる。従って、インサート５１ をホース３１の端部に結合する操作の際インサート５１の半径方向外方への拡張 度を小さくすることができ、しかも、ホース３１の内側ホース３４の内周表面３ ４’に対する確実な密封を維持することができる。このことは、ホースとカップ リングの組み立てコストを削減し、組み立て時間を短縮するとともに、インサー ト５１に亀裂が生じるおそれを少なくする。 従って、本発明によれば、図１０から容易に分かるように、インサート５１が 半径方向外方へ拡張されたとき 、たとえインサート５１の突起５４がホース３１の内側ホース３４の谷又は凹部 ３８の底５７に到達していなくても、内側ホース３４の内周表面３４’に対する インサート５１の外周表面の５３の完全な密封が設定される。インサート５１が 半径方向外方へ拡張されると、ホース３１の外周表面５８もスリーブ５０の内周 表面５９に係合せしめられる。 本発明のインサート５１は任意の適当な寸法とすることができるが、ホース３ １の内径を約３．８１ｃｍ（１．５００ｉｎ）とし、隣接する突起３７の頂部間 の間隔が約０．６２５ｃｍ（０．２４６ｉｎ）となるように成形された上記米国 特許第５，１２９，６８６号に記載された実施例と同じ寸法を有するホース３１ に結合する場合、本発明のインサート５１は、未拡張状態において、約３．３６ ８〜３．３９３ｃｍ（１．３２６〜１．３３６ｉｎ）の内径と、約３．８６１〜 ３．８８６ｃｍ（１．５２０〜１．５３ｉｎ）の外径を有するものとし、凹部５ ５は約０．２０３〜０．２２９ｃｍ（０．０８０〜０．０９ｉｎ）の半径によっ て画定され、凹部５５の深さを約０．１０４ｃｍ（０．０４１ｉｎ）とする。従 って、本発明のインサート５１のこのような実施例においては、インサートの各 突起５４の横断断面でみた長さは、各凹部５５の横断断面でみた長さより短いこ とが分かる。 上述した実施例ではホース３１及びインサート５１の 突起及び凹部は、いずれも環状であるとして説明され、図示されているが、米国 特許第５，１２９，６８６号に示されるように、又、本出願の図２０に例示され ているように、らせん状としてもよい。図２０は、本発明の別の実施例によるホ ース構造体３０Ａを示す。この実施例のホース構造体３０Ａの各構成部品のうち 、先の実施例のホース構造体３０の構成部品と同様の部品は、同様の参照番号に Ａを付して示されている。ホース構造体３０Ａは、ホース３１Ａ及びインサート ５１Ａの突起及び凹部が環状である点を除いては、ホース構造体３０と実質的に 同じである。 図１１〜１９は、本発明の更に別の実施例によるホース構造体３０Ｂを示す。 この実施例のホース構造体３０Ｂの各構成部品のうち、先の実施例のホース構造 体３０の構成部品と同様の部品は、同様の参照番号にＢを付して示されている。 図１１〜１９のカプリング３２Ｂは、その外端６０に回動自在のナット４９が 螺着されておらず、回動自在のスリーブ６３の雌ねじ６２に螺合する雄ねじ６１ を有している点を除いては、図１〜１０のカップリング３２と実質的に同じであ る。回動自在のスリーブ６３は、Ｔ字形コネクタ６５の一方の分枝６４に回動自 在に取り付けられている。Ｔ字形コネクタ６５の他方の分枝６４’にも、図１１ 及び１５に示されるように同様なスリーブ６３が装着されている。 更に、金属製の環状斜切密封部材６６が、当該技術において周知の態様でカプ リング３２Ｂの本体部材４２Ｂの内側斜切表面６７をＴ字形コネクタ６５の分枝 ６４の外側斜切表面６８に対して密封するようになされている。 やはり当該技術において周知の態様で、図１６及び１７に示されるように、ス リーブ６３は、該スリーブ６３に形成された孔７０を通し、スリーブの内表面と 分枝６４の外表面に対向して形成された溝７１’と７２’に挿入されたわい６９ によってＴ字形コネクタ６５の分枝６４，６４’に回動自在に装着されるように なされている。 Ｔ字形コネクタ６５の両方の分枝６４，６４’のスリーブ６３，６３を本発明 のホース構造体３０Ｂに結合してもよく、あるいは、一方のスリーブ６３を図１ １に示されるように端部キャップ７１に結合するか、あるいは、図１３に示され るようにアダプター７２に結合してもよい。アダプター７２の雄ねじ付き出口突 起７３は、小径の筒状部材に連結することができる。 又、本発明のホース構造体３０Ｂの他端は、図１２に示されるように、必要に 応じて大径の筒状部材に連結するための大径雄ねじ付き突起７６を有するアダプ ター７５のスリーブ７４に連結することもでき、図１４に示されるように端部キ ャップ７８のスリーブ７７に連結することもできる。 図にみられるように本発明のホース構造体３０Ｂは、先に説明したホース構造 体３０と実質的に同じであり、そのカップリングの突起及び凹部も、ホースの突 起及び凹部も環状であるが、それらは、いずれも、らせん状に形成してもよい。 図２１は、突起及び凹部をらせん状とした実施例のホース構造体３０Ｃを示す。 この実施例のホース構造体３０Ｃの各構成部品のうち、先の実施例のホース構造 体３０Ｂの構成部品と同様の部品は、同様の参照番号にＣを付して示されている 。 叙上のように、本発明は、新規なホース構造体、及び、そのようなホース構造 体を製造する方法を提供するとともに、そのようなホース構造体のための新規な カプリング、及び、そのようなカプリングを製造する方法を提供する。 以上、本発明の現在好ましい実施形態及び方法を例示して説明したが、本発明 の特許請求の範囲の記載の範囲内で他の実施形態及び方法の工程を用いることが できる。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 （３７）は、該インサートの対応する凹部（５５，５５ Ｂ）内に受容されており、それによって、前記筒状ホー ス（３１〜３１Ｃ）の内部が前記カプリング（３２〜３ ２Ｃ）の内部に実質的に密封状態に結合されており、該 インサートの前記各突起（５４，５４Ｂ）は、実質的に 平坦な外表面（５６）を有することを特徴とする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内周表面（３４’）と外周表面（５８）を有する筒状ホース（３１〜３ １Ｃ）と、該筒状ホースの一端（３３〜３３Ｃ）に固定されたカプリング（３２ 〜３２Ｃ）とから成り、 該筒状ホースの内周表面（３４’）は、一端（３３〜３３Ｃ）から他端 まで延長した複数の内方凸状突起（３７）とそれらの突起の間に画定される凹部 （３８）を有するポリマー材製の波形内側ホース（３４）によって構成され、該 カプリングは、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の前記一端（３３〜３３Ｃ）内 に挿入され、半径方向外方に拡張されて前記波形内側ホース（３４）に密封状態 に係合せしめられたインサート（５１〜５１Ｃ）を有し、該インサートは、複数 の外向き突起（５４，５４Ｂ）とそれらの突起の間の凹部（５５，５５Ｂ）によ って画定された外周表面（５３，５３Ｂ）を有し、該インサートの各突起は、前 記内側ホースの対応する凹部（３８）内に受容され、該内側ホースの各突起（３ ７）は、該インサートの対応する凹部（５５，５５Ｂ）内に受容されており、そ れによって、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の内部が前記カプリング（３２〜 ３２Ｃ）の内部に実質的に密封状態に結合されており、該インサートの前記各突 起（５４，５４Ｂ）は、実質的に平坦な外表面（５６）を有することを特徴とす るホース構造体。 ２．内周表面（３４’）と外周表面を有する筒状ホース（３１〜３１Ｃ）か ら成るホース構造体（３０〜３０Ｃ）のためのものであり、該筒状ホースの一端 （３３〜３３Ｃ）に固定されるようになされたカプリング（３２〜３２Ｃ）であ って、 該筒状ホースの内周表面（３４’）は、一端（３３〜３３Ｃ）から他端 まで延長した複数の内方凸状突起（３７）とそれらの突起の間に画定される凹部 （３８）を有するポリマー材製の波形内側ホース（３４）によって構成され、該 カプリングは、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の前記一端（３３〜３３Ｃ）内 に挿入され、半径方向外方に拡張されて前記波形内側ホース（３４）に密封状態 に係合せしめられたインサート（５１〜５１Ｃ）を有し、該インサートは、複数 の外向き突起（５４，５４Ｂ）とそれらの突起の間の凹部（５５，５５Ｂ）によ って画定された外周表面（５３，５３Ｂ）を有し、該インサートの各突起は、前 記内側ホースの対応する凹部（３８）内に受容され、該内側ホースの各突起（３ ７）は、該インサートの対応する凹部（５５，５５Ｂ）内に受容されるようにな されており、それによって、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の内部が前記カプ リング（３２〜３２Ｃ）の内部に実質的に密封状態に結合されるようになされて おり、該インサートの前記各突起（５４，５４Ｂ）は、実質的に平坦な外表面（ ５６）を有することを特徴とするカップリング。 ３．前記インサート（５１〜５１Ｃ）の前記各凹部（５５，５５Ｂ）は、実 質的に凹面状の外表面を有していることを特徴とする請求の範囲第１項又は２項 に記載のホース構造体又はカップリング。 ４．前記インサート（５１〜５１Ｃ）の前記各突起（５４，５４Ｂ）の横断 断面でみた長さと該インサートの各凹部（５５，５５Ｂ）の横断断面でみた長さ とは、異なることを特徴とする請求の範囲第１項又は２項に記載のホース構造体 又はカップリング。 ５．前記内側ホース（３４）及びインサート（５１，５１Ｂ）の前記突起（ ３７；５４，５４Ｂ）は、環状であり、該ホース構造体（３０，３０Ｂ）の長手 軸線に対して実質的に横断方向に延長していることを特徴とする請求の範囲第１ 項又は２項に記載のホース構造体又はカップリング。 ６．前記内側ホース及びインサート（５１Ａ，５１Ｃ）の前記突起は、該ホ ース構造体（３０Ａ，３０Ｃ）の長手軸線の周りにらせん状に延長していること を特徴とする請求の範囲第１項又は２項に記載のホース構造体又はカップリング 。 ７．前記インサート（５１〜５１Ｃ）は、その外周表面（５３，５３Ｂ）を 画定するように生成された金属製のスリーブから成ることを特徴とする請求の範 囲第１項又は２項に記載のホース構造体又はカップリング。 ８．前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）は、外周表面 を有し、前記カプリング（３２〜３２Ｃ）は、該筒状ホース（３１〜３１Ｃ）に 入れ子式に被せられ、該筒状ホースの外周表面によって係合された金属製の外側 スリーブ（５０，５０Ｂ）を有していることを特徴とする請求の範囲第１項又は ２項に記載のホース構造体又はカップリング。 ９．前記カプリング（３２，３２Ａ）は、前記ホース構造体（３０，３０Ａ ）を他の部材に連結するための回動自在のナット（４９，４９Ａ）を有すること を特徴とする請求の範囲第１項又は２項に記載のホース構造体又はカップリング 。 １０．前記カプリング（３２Ｂ，３２Ｃ）は、他の部材に連結するための雄ね じ付き端部（６０，６０Ｃ）を有することを特徴とする請求の範囲第１項又は２ 項に記載のホース構造体又はカップリング。 １１．前記インサート（５１Ｂ）と前記雄ねじ付き端部（６０，６０Ｃ）とは 、一体部材であることを特徴とする請求の範囲第１０項に記載のホース構造体又 はカップリング。 １２．内周表面（３４’）と外周表面（５８）を有する筒状ホース（３１〜３ １Ｃ）と、該筒状ホースの一端（３３〜３３Ｃ）に固定されたカプリング（３２ 〜３２Ｃ）から成るホース構造体を製造する方法において、 該筒状ホースの内周表面（３４’）を、その一端（３３〜３３Ｃ）から 他端まで延長した複数の内方凸 状突起（３７）とそれらの突起の間に画定される凹部（３８）を有するポリマー 材製の波形内側ホース（３４）によって形成し、該カプリング（３２〜３２Ｃ） を、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の前記一端（３３〜３３Ｃ）内に挿入され 半径方向外方に拡張されて前記波形内側ホースに密封状態に係合せしめられたイ ンサート（５１〜５１Ｃ）を有するものとして形成し、該インサートを、複数の 外向き突起（５４，５４Ｂ）とそれらの突起の間の凹部（５５，５５Ｂ）によっ て画定された外周表面（５３，５３Ｂ）を有するものとして形成し、該インサー トの各突起（５４，５４Ｂ）を前記内側ホースの対応する凹部（３８）内に受容 させ、該内側ホースの各突起（３７）を該インサートの対応する凹部（５５，５ ５Ｂ）内に受容させ、それによって、前記筒状ホースの内部を前記カプリングの 内部に実質的に密封状態に結合することから成り、該インサートの前記各突起（ ５４，５４Ｂ）の外表面（５６）を実質的に平坦な表面に形成することを特徴と するホース構造体製造方法。 １３．内周表面（３４’）と外周表面（５８）を有する筒状ホース（３１〜３ １Ｃ）から成るホース構造体（３０〜３０Ｃ）のためのものであり、該筒状ホー スの一端（３３〜３３Ｃ）に固定されるようになされたカプリングを製造する方 法において、 該筒状ホースの内周表面（３４’）を、その一端（３３〜３３Ｃ）から 他端まで延長した複数の内方凸 状突起（３７）とそれらの突起の間に画定される凹部（３８）を有するポリマー 材製の波形内側ホース（３４）によって形成し、該カプリング（３２〜３２Ｃ） を、前記筒状ホース（３１〜３１Ｃ）の前記一端（３３〜３３Ｃ）内に挿入され 半径方向外方に拡張されて前記波形内側ホースに密封状態に係合せしめられるよ うになされたたインサート（５１〜５１Ｃ）を有するものとして形成し、該イン サートを、複数の外向き突起（５４，５４Ｂ）とそれらの突起の間の凹部（５５ ，５５Ｂ）によって画定された外周表面（５３，５３Ｂ）を有するものとして形 成し、該インサートの各突起（５４，５４Ｂ）を前記内側ホースの対応する凹部 （３８）内に受容されるように形成し、該内側ホースの各突起（３７）を該イン サートの対応する凹部（５５，５５Ｂ）内に受容されるように形成し、それによ って、前記筒状ホースの内部が前記カプリングの内部に実質的に密封状態に結合 されるようにすることから成り、該インサートの前記各突起（５４，５４Ｂ）の 外表面（５６）を実質的に平坦な表面に形成することを特徴とするカプリング製 造方法。