JPS5913430Y2 - 管継手 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は一方が第１分岐管部分と協働し他方が第２管部
分と協働する弾性管状シールからなる管継手に関する。

この型式の継手は一般に良く知られている。

例えば二つの管部を互いに接続し、一方シールを一方の
管部の内側に配置されたみぞに収納して該シールを前記
管部に滑り嵌めされる他方の管部と協働させることは公
知である。

このような継手はある場合には他方の管部が導入される
ときにシールがみぞから押出されるという欠点を持って
いる。

この問題を解決するために、シールを特殊のクランプ手
段によって保持することが提案されているが、この解決
法は完全に満足であるとは云い難い。

この継手は分枝部の接続に適していない。他方、二本の
管の間、あるいはみぞのような容器の壁部の開口を介し
ての管と容器との間の分枝接続が屡々支障を惹起してい
ることも知られている。

先づ第１に、一方では第１分岐管部と接続され且つ他方
では第２管部にも接続される２本の管の間の分枝接続を
構成するためには、別個の補助部品を使用する必要を生
じ、その補助部品の中に密封手段を収容する必要がある
がこのような取付具を設けることは時間を浪費ししかも
コストを上昇させる。

本考案の目的は前記欠点を排除するような形状を有する
弾性管状シールを適用することによってこれらの支障を
除去することである。

それ故に、本考案は一方で第１分枝管部分と協働し且つ
他方で第２管部分の弓形の壁部の開口を包囲する端縁と
協働する弾性材料の管状シールから成り、前記弾性管状
シールには前記開口を包囲する前記端縁と協働する凹部
が設けられた管継手であって、前記弾性管状シールはそ
の内側に第２のねし山を有し、前記第１分枝管部分は前
記第２のねし山と同一のねし山輪郭であり且つ該第２の
ねし山と協働する第１のねし山を有し且つ前記第１分枝
管部分は前記弾性管状シールの弾性材料が前記開口を包
囲する周囲端縁とこの端縁に対向し且つその半径方向内
方に位置した前記第１分枝管部分の外側との間に保持さ
れるまで前記弾性管状シール内にねじばめされ、前記第
１分枝管部分の自由端を前記第２管部分の外側を越えて
延在させ、前記第２のねし山のそれぞれの頂部を包含す
る一方の面と前記第１のねし山のそれぞれの谷部を包含
する他方の面とを前記一方の面が円筒形状の面の形であ
るときは前記他方の面が円錐台状の面の形にされ前記一
方の面が円錐台状の面の形であるときは前記他方の面が
円筒形状の面の形にされるように形成させ、それによっ
て前記第１分枝管部分を前記弾性管状シール内にねしこ
む際前記弾性管状シールの弾性材料が外方に押圧される
管継手に関する。

弾性管状シールに第２のねし山状の輪郭を備えることに
よって、それと類似の第１のねし山状の輪郭を有する第
１分岐管部と前記弾性管状シールとの間に適正な引張応
力に耐えうる接続部を確実に構成することができる。

この方法により、第１分岐管部がその内側に弾性管状シ
ールの第２のねじ山状の輪郭と対応し且つそれと協働す
るような第１のねし山状の輪郭を有すると同時に、弾性
管状シールの外方の側部が平坦であるかまたは第２の管
部との適正な弾性管状シールを確保するフラップを備え
た管継手を構成することができる。

これら第１と第２のねし山状の輪郭の協働により、弾性
管状シールは優秀に保持されしかも他の管部が第１分岐
管部のソケットと連結されるときにも損傷を受けること
がない。

この弾性管状シールは、その外側には第２管部の開口の
端縁と協働するフランジまたはみぞを有し、且つ該弾性
管状シ、−ルの内側にはそれと協働する面に同一のねし
山状の輪郭を備えた第１分岐管部と協働する第２のねし
山状の輪郭を有すると有利である。

このような継手は例えば下水本管と下水路との間の分校
接続を構成するのに特に適応している。

この継手の大きな利点は下水本管の開口の周囲の端縁を
みぞの中にスナップ止めすることができると共に、他方
では第２のねし山状の輪郭が第１のねし山状の輪郭を有
する第１の分枝管部分のソケットを前記弾性管状シール
内にねしこませることを可能ならしめていることである
。

第１分枝管部分の第１のねし山状の輪郭の頂部は円錐台
状の形をした面上に位置していて、該円錐台の最小の直
径の部分は前記第１のねし山状の輪郭を有する第１分枝
管部分のソケットの自由端の近くに配置される。

これが弾性管状シールとしてそのねじ山輪郭の波形の谷
部が円筒形の面上に配置されているような弾性管状シー
ルに適用されると、このような弾性管状シールが装着さ
れている時はいつでも、弾性管状シールの弾性材料は外
側に向けて押出されるので、それによって弾性材料が第
２管部の開口の周囲端縁に押しつけられ、良好な密封状
態が一方においてはこの端縁と弾性管状シールとの間に
、また他方において弾性管状シールのスリーブと第１分
岐管部との間に得られる。

さらに、みぞと開口の周囲端縁との協働により２本の管
部を確実に固定することができる。

第１図および第２図は下水本管７としての第２管部用の
分枝管である役目をなすソケットの形での第１分岐管部
１を含む分枝継手を示す。

第１分岐管部すなわちソケット１はその１つの端部に第
１のねし山状の輪郭２を有している。

この第１のねじ山状の輪郭はその輪郭に殆ど合致する弾
性管状シール３の第２のねし山状の輪郭４と協働する。

弾性管状シール３は内部に下水本管の開口の周囲端縁６
が嵌合される特定のみぞ５を具えている。

特定の場合には、シール３のみぞ５の代りに、ゴムシー
ルの単一フランジ９のみを使用することができる。

このフランジ９は下水本管７の外側部８と係合し、且つ
他方ではシールが前記端縁６に対して挟握関係で押しつ
けられるときにはその周囲端縁６とも係合する。

第３図は、本考案にかかる管継手の一つの実施例につい
て、これを部品に分解して断面図で示した分解部品配列
断面図である。

この実施例においては、弾性管状シールのスリーブ３は
その第２のねじ山４の波形のそれぞれの頂部を包含する
一方の面Ａが円筒形面であるように構成され、また第１
分枝管部分１はその第１のねし山２のそれぞれの谷部を
包含する他方の面Ｂが円錐台状の面を形成するように構
成される。

なお、本考案にはこの構成と逆の構成すなわち一方の面
Ａが円錐台状の面とされ他方の面Ｂが円筒形面とされる
別の実施例も含まれることは言うまでもない。

さて、第３図に示された構成においては、これは端部に
ねし山状の輪郭を有する第１分枝管部分１の端部が、そ
の自由端部に向けてテーバをつけるようにされているこ
とを意味する。

この構成によれば、第１図、第２図に示された組立完了
後の管継手における弾性管状シール３は、周囲端縁６に
向かってしっかりと押しつけられることになる。

すなわち、第１分枝管部分１を弾性管状シール３内にね
しこむ際、第１分岐管部分１の端部の第１のねし山状の
輪郭の波形の頂部は弾性管状シール３０弾性材料を外方
に且つ周囲端縁６に向けて押しつける。

その結果、挟握効果が得られる。弾性管状シール３がみ
そを備えていない場合には、ねし山状の輪郭を適宜選択
することによって弾性材料を周囲端縁に向けて力強く押
しつけることができ、それによって第１分岐管部分１と
第２管部分７とを相互に密着して取付けることができる
。

しかしながら、みぞは適切な継手を提供するので、みぞ
を用いる方が賢明である。

第１分岐管部分１には肩部１１が形成されている。

この肩部１１は第１分岐管部分が弾性管状シール３の中
に所望の長さだけねしこまれることを保証する。

さらに、肩部１１は第１分岐管部分１を適切に固定する
のに寄与する。

所望されれば、周囲端縁は弾性材料との適切な協働が確
保されるように特別の輪郭を有するものとすることがで
きる。

第１分岐管部分１を他の管部に接続するためには、即知
の管継手構造はすべて用いることができるが、その点に
ついては本文では詳述しないことにする。

弾性管状シール３は好ましくはショアー硬度７０を有す
るゴム材料からなり、また第２管部分７および第１分岐
管部分１は好ましくはポリ塩化ビニルまたはポリエチレ
ンのような熱可塑性材料または繊維強化されたポリエス
テルまたはエポキシ樹脂のような熱硬化性材料（充填剤
粒子を含むかあるいは含まず。

）からなっている。フランジ９の表面のみぞ５はそれと
協働する下水本管７の壁部の表面に適応するようにされ
ることは明らかで゛ある。

みぞ５の底部１３は１個または２個の周辺リブ１２を備
え、これらのリブ１２は第１分岐管部分１のねじこみを
容易ならしめ、且つ管部７の開口の不注意な切取りに起
因する何等かの漏洩を阻止する。

他の管部が弾性管状シールのスリーブ内に挿入されると
きでも、弾性管状シールのスリーブは優良に維持され、
且つやや高い圧力の下でもみぞから容易に離脱されるこ
とがない。

弾性管状シールおよび第１分岐管部のねし山状の輪郭の
ピッチは実質上同一にされているが、若干の差異は許容
される。

以下に本考案の好適な実施の態様を列記する。

■ 一方で第１分校管部分１と協働し且つ他方で第２管
部分７の弓形の壁部の開口を包囲する端縁６と協働する
弾性材料の管状シール３から成り、前記弾性管状シール
３には前記開口を包囲する前記端縁６と協働するする凹
部５が設けられた管継手において、前記弾性管状シール
３はその内側に第２のねじ山４を有し、前記第１分岐管
部分は前記第２のねし山と同一のねじ山輪郭であり且つ
該第２のねし山と協働する第１のねじ山２を有し且つ前
記第１分岐管部分は前記弾性管状シール３の材料が前記
開口を包囲する周囲端縁６とこの端縁６に対向し且つ半
径方向内方に位置した前記第１分岐管部分の外側との間
に保持されるまで前記弾性管状シール３内にねじばめさ
れ、前記第１分岐管部分１の自由端を前記第２管部分７
の外側を越えて延在させ、前記第２のねし山４の頂部と
前記第１のねし山２の谷部とが前記弾性管状シール３の
弾性材料が前記第１分岐管部分１を前記弾性管状シール
３内にねしこむ際外方に押圧されるように互いにわずか
にテーパ状をなす面上に位置していることを特徴とする
管継手。

２ 第１分岐管部１のねし山状の輪郭２の頂部が円錐台
状の形をした面上に位置していて、その円錐台の最小直
径は該第１分岐管部分の自由端部の近くに配置され、前
記弾性管状シール３の第２のねじ山４が円筒面上にある
前記第１項に記載の管継手。

第２管部７の開口を包囲する端縁部と協働するみぞ５の
底部に１個またはそれ以上の周囲に形成されたリップ１
３が設けられた前記第１項に記載の管継手。

４ 第１分岐管部１には弾性管状シール３の上側部と協
働する肩部１１が設けられた前記第１項に記載の管継手
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による２本の管部の間の分枝管継手の横
断面図、第２図は第１図に示した２本の管部の間の分枝
継手の縦断面図、第３図はその分解部品配列断面図であ
る。 １・・・第１分岐管部（ソケット）、２・・・ねじ山状
輪郭、３・・・ゴムシール、４・・・ねじ山状輪郭、５
・・・みぞ、６・・・周囲端縁、７・・・下水本管、８
・・・下水本管の外側部、９・・・フランジ、１０・・
・波形の頂部、１１・・・肩部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方で第１分枝管部分１と協働し且つ他方で第２管部分
   ７の弓形の壁部の開口を包囲する端縁６と協働する弾性
   材料の管状シール３から成り、前記弾性管状シール３に
   は前記開口を包囲する前記端縁６と協働する凹部５が設
   けられた管継手において、前記弾性管状シール３はその
   内側に第２のねし山４を有し、前記第１分枝管部分１は
   前記第２のねじ山４と対応して協働する第１のねじ山２
   を有し且つ前記第１分枝管部分１は前記弾性管状シール
   ３の弾性材料が前記開口を包囲する周囲端縁６とこの端
   縁６に対向し且つその半径方向内方に位置した前記第１
   分枝管部分１の外側との間に保持されるまで前記弾性管
   状シール３内にねじばめされ、前記第１分枝管部分１の
   自由端を前記第２管部分７の外側を越えて延在させ、前
   記第２のねし山４のそれぞれの頂部を包含する一方の面
   Ａと前記第１のねし山２のそれぞれの谷部を包含する他
   方の面Ｂとはいずれか一方が円筒状面の形であり他方は
   円錐台状面の形にあるように形成させ、それによって前
   記第１分枝管部分１を前記弾性管状シール３内にねしこ
   む際前記弾性管状シール３の弾性材料が外方に押圧され
   ることを特徴とする管継手。