JPH0238838B2 - Hoosutsugite - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は内側密封チユーブと外側管状補強部材
とを有したホースをつなぐ、ソケツトニツプル形
のホース継手に関する。

（従来の技術および発明が解決しようとする課
題） 従来の継手のあるものにおいてはホースに挿入
されるねじ付きニツプルが使用されている。その
場合、ニツプルの螺旋に沿つて油が流動して継手
から流出するおそれがある。たとえば、Lentyの
米国特許第476752号においては油はホース１７ａ
から溝１９を通つて流れる。その理由はホースと
ニツプル２０の溝部端部との間に密封装置が設け
られていないからである。Myerの米国特許第
1006871号においてはニツプル７が螺旋１６を有
し、かつ油は該螺旋の周囲を通つてホースから流
出することがある。Reeveの米国特許第1233401
号においてはニツプルｂ上の環状隆起が丸味を有
しかつ隆起ｇの中に触座している。これら部材は
効果的な密封装置を形成しない。その理由は前記
隆起がホースの中に食込まずかつ密封を行うよう
に触座しないからである。

Kileの米国特許第1089650号には鋸歯または歯
９を有しているニツプルが示されているが、この
継手はスリーブ壁の上に歯が設けられておらず、
ホースの外面と取付具１９の内壁との間に漏洩が
起るおそれがある。

Dyerの米国特許第1486421号においてはコアー
１２上に波形２７が形成され、前記コアーはホー
ス１０の中に押し入れられるが、これら波形のま
わりには実質的に漏洩通路が形成される。

本発明の目的は編組したステンレス鋼の被覆を
有するホースに対する密封継手にして、改良され
た密封性を有するホース継手を供することであ
る。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成するために本発明のニツプルと
ソケツトとを有するホース継手においては、前記
ニツプルが、ホース内に挿入されるほぼ円筒形の
部分と、該円筒部分から離れた外ねじ部分にし
て、前記円筒形部分より大きい外径を有した外ね
じ部分と、前記円筒形部分に設けられた複数の独
立環状突起にして、各突起が互いに他の突起から
隔置され、前記ニツプルの前方端縁の方に傾斜し
ている截頭円錐形であつて鋭い周縁を有してお
り、ホースの内壁に食い込む突起とを有してお
り、前記ソケツトが、前記ニツプルの前記外ねじ
部分と螺合する内ねじ部分と、該内ねじ部分から
離れた内壁に設けられた複数の環状歯にして、ソ
ケツトの軸線方向外側にある歯の内径が軸線方向
内側にある歯の内径より小さくされており、各歯
が鋭角を有しており、ホースの外壁に食い込む環
状歯とを有していることを特徴とする。

（作用） 前記ホースが前記ソケツトを通つて延在しかつ
前記ニツプルが前記ホースの一端の中に延在した
状態で、前記ソケツトが前記ニツプルと螺合した
時、前記環状歯および前記環状突起が前記ニツプ
ルの外面と前記ソケツトの内面との間において前
記ホースに食い込みかつこれを押潰し、この押潰
されたホースを前記ニツプル及び前記ソケツトの
間の全空〓の中に押し込み、該空〓を満たして流
体の漏洩を防止する。

（実施例） 第１図には編組したステンレス鋼の被覆を有す
る補強ホースに対する密封ホース継手１０が展開
して示されている。この継手は第２図のホース４
０の如き補強ホースに使用されるもので、このホ
ースは一般にゴム、エラストマまたは類似の材料
よりなる内側シールチユーブ４１と、ステンレス
鋼被覆の如き普通の針金被覆構造の外側管状補強
部材４２とを有している。継手１０は全体が円筒
形構造のニツプル１１を有し、該ニツプルは拡大
端部１３を有する細長い、ほぼ円筒形の部分１２
を備えている。ニツプル１１はさらに一体構造の
拡大部分１４を有し、この部分は円筒形部分１２
の外径より大なる外径と、円筒形部分１２と内径
とを有している。部分１２および１４の交差部分
には肩１５が形成されている。部分１４には環状
凹所１６が設けられ、後述の如くその中に連結針
金を受いれるようになつている。部分１４には外
ねじ１７が形成され、かつ六角形平坦部分１９を
有するナツト部１８がこの部分１４と一体をなし
ている（第３図）。

連結部材２０はニツプル１１に連結され、かつ
その外面に六角形の平坦部分２１を有し（第３
図）、さらにこれと一体をなす円筒形端部２２を
有している。連結部材２０は内ねじ２３を有し、
かつその内部の円筒壁２５に環状凹所２４が形成
され、この凹所と前記凹所１６との中に連結金具
２６を受入れるようになつており、該針金は技術
的に公知の如くその端部が連結部材２０の孔２７
から発出し（第２図）、連結部材２０をニツプル
１１に対して保持するようになつている。内側テ
ーパ部分２８がニツプルの平滑な内壁部分２９か
らねじ２３の方へ延びている。したがつて連結部
材２０はニツプル１１に対して回転すると、ねじ
２３によつてねじ切された他の部材に螺着するこ
とができる。

ホース継手１０はさらに内ねじ部分３１を備え
たソケツト３０を有しており、該内ねじ部分はニ
ツプル１１の外ねじ１７と螺合するねじ３２を有
している。内ねじ部分３１の外面は普通の六角形
ナツト３３を形成し、ソケツト３０をニツプル１
１に対して締付け得るようになつている。ソケツ
ト３０はさらに中間部分３４を有し、該部分はソ
ケツト３０を第３図に示される如くニツプル１１
に螺着した時に（第３図のように組立た場合）、
外ねじ１７に隣接するニツプル１１の外面とソケ
ツト３０の部分３４の内面との間に環状空〓３５
を画定する。さらに、ソケツト３０は軸線方向後
向きに縮径する部分３６を有し、該部分はその内
壁に環状歯３８，３９，４３の形をなした装置３
７を備え、後述の如くホース４０の環状補強部分
４２の中に食込むようになつている。前記歯はそ
の内径が異なつており、軸線方向外側にある歯３
８の内径が軸線方向内側にある歯４３の内径より
小となるようにされている。第１図および第３図
に示される如く前記歯は鋭角を有するようにされ
ていることが好ましい。

本発明において特に考えられている如く、ニツ
プル１１は独立した密封装置と、その上に位置す
る保持装置とを有している。第１図に示されてい
る如く、保持装置は外ねじ１７によつてニツプル
１１上に形成され、該外ねじ１７はソケツト３０
の内ねじ３２と螺合するようになつている。この
保持装置とは別個にニツプル１１には円筒形部分
１２の端部に設けられた一対の突起４４，４５に
よつて密封装置が形成されている。前記突起４
４，４５は部分１２と一体をなす截頭円錐形の部
分であり、突起４４は突起４５から隔置され、か
つ各突起４４，４５はそれぞれ鋭い周縁４８，４
９を形成している。突起４５は端部１３上に形成
され、前方端縁５０の方に傾斜している。

第２図に示されている如く、ホース継手１０は
先ずソケツト３０をホース４０の端部に被せ、ニ
ツプル１１がホース４０の前端に挿入されるよう
になすことによつてホース４０に取付けられる。
第２図に示される如く、ニツプル１１の端部１３
はホース４０の中に入るとホース４０は外ねじ１
７の方に延在する。この時、ソケツト３０は内ね
じ３２が外ねじ１７と係合するまで、ホース４０
に沿つて移動し得るようになる。ソケツト３０を
ねじ１７に対して回転させれば、該ソケツト３０
はニツプル１１に装着される。ソケツト３０の最
終組立位置は第３図に示されている。

ソケツト３０が回転すれば、ホース４０はニツ
プル１１の突起４４，４５とソケツト３０の歯３
８，３９，４３との間に押潰される。突起および
歯の鋭い縁はホース４０に食込みかつこれを押潰
す。ホース４０は歯３８，３９，４３に隣接する
ソケツト３０の内面と、突起４４，４５に隣接す
るニツプル１１の外面との間の全空〓を満たし、
かつ空〓３５および前記歯と突起との間〓に入
る。突起４４，４５および歯３８，３９，４３は
環状を呈し、かつ押潰されたホース４０はソケツ
ト３０とニツプル１１との間の全空〓を満たすか
ら、油は突起部分を通過し得ないようになる。

第１図に示される如く一体部分１１，１４，１
８によつて形成するかわりに、これら部分は第４
図に示される如く独立部品として形成することが
でき、この場合第１図の部品と同様な部品は同じ
数字によつて表されている。したがつてニツプル
１１は端部に環状凹所１１２を有し、該凹所はナ
ツト部分１４０用に形成され、このナツト部分は
ねじ１７０およびナツト１８０よりなる分離可能
部材である。凹所１１３が部分１１２と、ナツト
部分１４０とを通つて延びており、周知の態様で
針金１１４を受入れるようになつている。この針
金１１４の端部は図示の如くナツト１８０の孔１
１５に延びている。部分１１２′は一体に形成さ
れた肩またはフランジ１５０を有し、該肩にはこ
れと一体にエルボー１５１が形成され、このエル
ボーはここから他の点では第１図のナツト部分１
４と等しい部分１５２に延びている。したがつて
ナツト部分１４０は円筒形部分１１２に対して回
転することができ、特別の用途に使用し得るよう
になつている。

（発明の効果） ホースは実際的にソケツトとニツプルとの間に
押潰されるから、高い圧力が加えられても流体噴
出の生じるおそれはない。ソケツトおよびニツプ
ルは勿論ホースから取はずすことができ、もし必
要であれば他のホースに対して再び使用すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるホース継手の展開図、第
２図は第１図のホース継手にホースを連結した
図、第３図は第１図のホース継手をホースに取り
付けた最終組立図、第４図は第１図に示された一
部分の変形を示す図。 １０：ホース継手、１１：ニツプル、１８：ナ
ツト、２０：連結部材、２６：連結針金、３０：
ソケツト、３５：空〓、４０：ホース、４１：チ
ユーブ、４２：補強部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ニツプルとソケツトとを有するホース継手に
   おいて、 前記ニツプルが、 ホース内に挿入されるほぼ円筒形の部分と、 該円筒部分から離れた外ねじ部分にして、前記
   円筒形部分より大きい外径を有した外ねじ部分
   と、 前記円筒形部分に設けられた複数の独立環状突
   起にして、各突起が互いに他の突起から隔置さ
   れ、前記ニツプルの前方端縁の方に傾斜している
   截頭円錐形であつて鋭い周縁を有しており、ホー
   スの内壁に食い込む突起とを有しており、 前記ソケツトが、 前記ニツプルの前記外ねじ部分と螺合する内ね
   じ部分と、 該内ねじ部分から離れた内壁に設けられた複数
   の環状歯にして、ソケツトの軸線方向外側にある
   歯の内径が軸線方向内側にある歯の内径より小さ
   くされており、各歯が鋭角を有しており、ホース
   の外壁に食い込む環状歯とを有しており、 それにより、前記ホースが前記ソケツトを通つ
   て延在しかつ前記ニツプルが前記ホースの一端の
   中に延在した状態で、前記ソケツトが前記ニツプ
   ルと螺合した時、前記環状歯および前記環状突起
   が前記ニツプルの外面と前記ソケツトの内面との
   間において前記ホースに食い込みかつこれを押潰
   し、この押潰されたホースを前記ニツプル及び前
   記ソケツトの間の全空〓の中に押し込み、該空〓
   を満たして流体の漏洩を防止することを特徴とす
   るホース継手。