JPH08504600A - 酵母菌グルカンを含有する動物飼料 - Google Patents

酵母菌グルカンを含有する動物飼料

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JPH08504600A JP7506426A JP50642695A JPH08504600A JP H08504600 A JPH08504600 A JP H08504600A JP 7506426 A JP7506426 A JP 7506426A JP 50642695 A JP50642695 A JP 50642695A JP H08504600 A JPH08504600 A JP H08504600A
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Abstract

(57)【要約】 組成物、およびこの組成物を動物に経口的に投与することによって動物の成長を促進する方法を提供する。この組成物は、動物飼料と酵母菌グルカンとを含有しており、ここで動物飼料は、例えば、穀物粉のような少なくとも一種の澱粉担持物質;例えば魚粉のような少なくとも一種のタンパク質担持物質;例えば大豆油のような脂肪担持物質を含有しており;前記酵母菌グルカンは、例えば、Saccharomyces cerevisiaeのような酵母菌から得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 酵母菌グルカンを含有する動物飼料 本出願は、1993年8月6日に提出された出願番号第08/102,935 号の一部継続出願である。 発明の分野 本出願は、酵母菌グルカンを含有する動物飼料組成物およびこの飼料組成物を 動物に与えることによって動物の成長を促進する方法に関するものである。 発明の背景 従来の食物タンパク質の供給に限界があることは、世界人口の急速な増大に直 面したとき、主要な問題である。特に重要なことは、ヒトが必要とする必須アミ ノ酸を有するタンパク質を含む動物性タンパク質を生産することである。生産設 備が限られていること、および生産技術の進歩が欠けていることから、動物性タ ンパク質の生産量の増加は、世界人口の増加に比例しているようには思えない。 従って、動物性タンパク質生産の生産性を向上させることが非常に望まれてい ると思われる。この生産性を向上させる方法の一つは、動物の成長を促進する飼 料組成物を開発することである。 発明の要約 本発明の目的は、動物飼料組成物を提供することである。本発明の他の目的は 、動物の成長を促進しうるような飼料組成物を提供することである。本発明の更 なる目的は、動物にこの飼料組成物を与えることによって、動物の成長を促進す る方法を提供することである。本発明が下記に更に十分に開示されていくのにつ れて、本発明の他の目的、特徴および利点が、明白となるであろう。 本発明の第一の態様に従って、動物の成長を促進する動物飼料組成物を提供し 、これは少なくとも一種の澱粉担持物質、少なくとも一種のタンパク質担持物質 、少なくとも一種の脂肪担持物質および酵母菌グルカンを含有している。 本発明の第二の態様に従って、動物の成長を促進する方法を提供し、これは、 少なくとも一種の澱粉担持物質、少なくとも一種のタンパク質担持物質、少なく とも一種の脂肪担持物質および酵母菌グルカンを含有する組成物を動物に与える ことを含む。 本発明の第三の態様に従って提供する組成物は、この組成物を動物に経口的に 投与したときには、動物の成長速度を増大させることができる。この組成物は、 動物飼料および酵母菌グルカンを含有している。この酵母菌グルカンは、この組 成物中に、この成長の促進を行わせるのに十分な量存在している。 本発明の第四の態様に従って提供する、動物の成長を促進する方法は、動物飼 料および酵母菌グルカンを含有する組成物を動物に対 して経口的に投与することを含む。 発明の詳細な説明 本発明の第一の態様に従って、本発明の組成物を与えた場合にはその成長が促 進されるようなあらゆる動物を、本発明において採用することができ、広範に変 化しうる。この好適な動物は温血動物であり、これは鶏、豚、七面鳥および子牛 を含んでいるが、これらに限定されない。現状でもっとも好ましい動物は、例え ば離乳した豚のような、新たに離乳したまたは孵化した動物である。 この成長を促進するために、本発明の組成物を動物へと与えるのに必要な時間 の長さは、動物のタイプによって広範に変動しうる。例えば、離乳した豚に対し ては、これを約7〜40日間与えることが好ましい。 好適な澱粉担持物質は、飼料成分として通常使用されているものであり、一般 的には、とうもろこし、大豆、小麦、モロコシ、大麦、オート麦およびこれらの 混合物からなる群より選ばれた穀類に由来している。好適な澱粉担持物質の例と しては、トウモロコシ粉末、挽き割りオート麦、粉砕トウモロコシ、大豆粉末、 小麦粉、粉砕オート麦粉末、荒挽き小麦粉、荒挽き大分粉、荒挽きトウモロコシ 粉、およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。現状で好ま しい好適な澱粉担持物質は、オート麦粉末、粉砕トウモロコシ、挽き割りオート 麦、荒挽き小麦粉、荒挽き大豆粉、およびこれらの混合物である。これらの澱粉 担持物質は、商業的に入手できる。 種々のタンパク質担持物質を、このタンパク質担持物質が動物の成長を助ける 限りにおいては、本発明の組成物の成分として使用することができる。このタン パク質担持物質中のタンパク質の含有量は、約10重量%から約90%の範囲に わたって変動しうる。経済的な理由から、例えば、魚粉、乾燥ホエイ、荒挽き大 豆粉、およびこれらの混合物のような粗タンパク質担持物質を使用することがで きる。他の好適なタンパク質担持物質としては、大豆タンパク質濃縮物、大豆粉 末、血液粉、血漿タンパク質、乾燥スキムミルク、ホエイタンパク質濃縮物、カ ノラ粉(canola meal)、トウモロコシグルテン粉、小麦グルテン粉、酵母、ヒ マワリ粉、およびこれらの混合物が挙げられるが、限定はされない。現状で好ま しいタンパク質担持物質は、魚粉、乾燥ホエイ、血液粉、血漿タンパク質および 荒挽き大豆粉である。これらのタンパク質担持物質は商業的に入手できる。 動物の成長を助けることができる、あらゆる脂肪含有物質を使用することがで きる。好適な脂肪含有物質としては、ラード、獣脂、大豆油、レシチン、ココナ ッツオイル、ホエイ−脂肪配合物、およびこれらの混合物が挙げられるが、これ らに限定はされない。現状で好適な脂肪含有物質は、大豆油、ココナッツオイル およびラードである。 「酵母菌グルカン」という用語は、本出願においては、他に指示がない場合に は、マンナンとホスホマンナンまたはマノタンパク質を実質的に含まない不溶性 の酵母細胞壁物質であって、本発明の組成物中に含まれる水準では固有の栄養価 を実質的に有していない酵母細胞壁物質を一般的に示すものとして使用している 。酵母菌グル カンは、主として、β(1−6)結合を通した低度の分子間分枝および分子内分 枝を有するβ(1−3)結合グルコース単位のバックボーン鎖からなる。主とし て高度に分枝したβ(1−6)結合グルカンからなる副成分は、この主成分と近 く関連しており、双方がアルカリ不溶性グルカンフラクションを含有している。 本発明で使用した酵母菌グルカンは、約40%から約99%のグルカン含有量 (グルコースとして測定されたβ(1−3)およびβ(1−6)結合)、約0. 01%〜約50%のタンパク質含有量、約0.01%〜約50%の脂質含有量、 約0.01%〜約12%の灰分含有量、および約10%〜約100%の固形分含 有量を有することができ;好ましくは、約40%から約90%のグルカン含有量 、約0.05%〜約30%のタンパク質含有量、約0.05%〜約45%の脂質 含有量、約0.05%〜約10%の灰分含有量、および約20%〜約99%の固 形分含有量を有することができ:更に好ましくは、約50%から約90%のグル カン含有量、約0.1%〜約10%のタンパク質含有量、約0.1%〜約40% の脂質含有量、約0.5%〜約8%の灰分含有量、および約70%〜約98%の 固形分含有量を含有することができ:最も好ましくは、60%から85%のグル カン含有量、1%〜8%のタンパク質含有量、1%〜35%の脂質含有量、1% 〜5%の灰分含有量、および90%〜99%の固体含有量を有することができる 。本発明で開示したこの百分率は、重量パーセントである。 本発明で使用するのに好適な酵母菌グルカンは、あらゆる酵母種に由来してい てよい。好ましくは、この酵母菌グルカンは、Saccharomyces cerevisiaeSac charomyces uvarumCandida utilisKluyveromyces fragilisPichia pa storis およびこ れらの組み合わせからなる群より選ばれた酵母に由来している。現状で好ましい 酵母種は、Saccharomyces cerevisiaeおよびCandida utilisであるが、双方が食 品および飼料の補助剤として伝統的であり、使用されているからである。 酵母菌グルカンは、上記した酵母から、例えば、熱、塩基、酸、酵素、溶媒ま たはこれらの組み合わせによる処理を含む、本分野において知られているあらゆ る方法によって調製することができる。適当な方法の選択は、一般的には、本分 野に習熟した者の採択の問題である。 酵母菌グルカンを調製するために現状で好適な方法は、(1)アルカリ性溶液 中で酵母菌懸濁液を調製して、不溶性の酵母菌細胞壁フラクションを含有する混 合物を生成させること;(2)この不溶性の酵母菌細胞壁フラクションをこの混 合物から分離すること;(3)この不溶性の酵母菌細胞壁フラクションを酸性溶 液中に懸濁させて酵母菌グルカンを生成させること;および(4)この酵母菌グ ルカンを分離すること:を含んでいる。 ここで使用した「酵母菌懸濁液」という用語は、他に指示しない限り、生存酵 母菌、不活性酵母菌、乾燥酵母菌、またはこれらの2種以上の組み合わせの液体 懸濁液を示す。 本発明に従って、この酵母菌グルカンを、新しく成長させた生存酵母菌培養物 、生存性を失った部分(即ち、不活性酵母菌)を含んでいる酵母菌培養物、乾燥 酵母菌、またはこれらのうちの二種以上の組み合わせから調製することができる 。酵母菌を成長させ、また は乾燥酵母菌を製造するための方法は、本分野に習熟した者には良く知られてお り、ここでは簡潔さの利益のために省略する。また、粗酵母菌グルカンも、例え ば熱、塩基、酸、酵素、溶媒またはこれらの2種以上の組み合わせによる処理を 含む、本分野で既知のあらゆる方法によって調製することができる。この粗酵母 菌グルカンを調製するための好適な方法の選択は、一般的には本分野に習熟した 者の採択の問題である。 一般的には、上記した酵母菌の懸濁液は、約20g/l〜約200g/l、好 ましくは約80g/l〜約180g/l、最も好ましくは約100g/l〜約1 60g/lの濃度まで水を加えることによって調製する。次いで、溶液中の塩基 化合物をこの懸濁液中に加える。この懸濁液は、例えば、攪拌機によって機械的 に攪拌することのような、あらゆる好適な手段によって混合し、この塩基化合物 の懸濁液中への完全な分散を確保することができる。または、この酵母菌懸濁液 を、この塩基化合物へと添加することができる。 本発明で使用するこの塩基化合物は、有機塩基または無機塩基であってよく、 水溶液または非水溶液型のいずれであってもよい。一般的には、この塩基化合物 は、上記した懸濁液中に実質的に溶解性である。現状で好ましい塩基化合物は、 無機塩基である。好適な塩基化合物の例としては、水酸化テトラメチルアンモニ ウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化マグネシウ ム、水酸化カルシウム、水酸化アンモニウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、 炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムおよびこれらのうち二種以上 の混合物が挙げられるが、限定はされない。現状で最も好ましい塩基化合物は、 その入手の容易性および使 用し易さの理由から、水酸化ナトリウムである。 必要な塩基化合物の量は、使用した酵母菌または酵母菌グルカンの型によって 、広範に変動しうる。一般的には、この塩基化合物を上記の懸濁液へと加え、こ の懸濁液中における塩基化合物の最終濃度を約0.01M〜約6Mとし、好まし くは約0.1M〜約3Mとし、最も好ましくは0.1M〜2Mとする。 次いで、こうして生成した、懸濁液および塩基化合物を含有する混合物を、約 20℃〜約120℃、好ましくは約20℃〜約100℃の温度での処理に供する 。この工程を実施するのに必要な時間は、一般的には、約1/4時間〜約24時 間、最も好ましくは1/2〜20時間の範囲内である。本発明のこの工程は、約 0.1気圧(atm)〜約10atm、好ましくは約0.5atm〜約5atm 、最も好ましく1atm〜2atmの広範な圧力の範囲内で実施することができ る。 上記の処理の後には、不溶性の酵母菌細胞壁フラクションを含有する混合物が 生成する。この不溶性のフラクションは、本分野に習熟した者には既知の分離方 法、例えば延伸分離に続いて、所望により水洗することによって、溶解性のフラ クションから分離する。 次いで、この不溶性の細胞壁フラクションを、酸によって酸性化する。あらゆ る酸を使用することができる。現状では、好適な酸は、例えば酢酸のような温和 な酸である。この不溶性の細胞壁フラクションを、水中に懸濁させた後に酸を添 加するか、または酸中に直接に懸濁させることができる。必要な酸の量は、この 細胞壁フラクシ ョンのpHを約pH7またはそれ以下に調整するのに必要な量である。この酸に よる処理は、アルカリ処理について上記したのと同じ条件下で実施することがで きる。この酸処理の後に、酵母菌グルカンを調製する。 この酵母菌グルカンは、例えば遠心分離、濾過、デカンテーション、およびこ れらの組み合わせのような、本分野に習熟した者には既知のあらゆる好適な通常 法によって回収することができる。回収された酵母菌グルカンを、水、アセトン 、メタノール、エタノール、塩化ナトリウム水溶液、希酢酸溶液、エーテル、ヘ キサン、およびこれらのうち二種以上の組み合わせからなる群より選ばれた洗浄 剤によって更に洗浄できる。回収した酵母菌グルカンを、使用のために水中に再 懸濁させるか、または乾燥させることができる。例えば、噴霧乾燥、ドラム乾燥 、凍結乾燥、空気乾燥、およびこれらの組み合わせのような、あらゆる通常の乾 燥方法を、この酵母菌グルカン生成物を乾燥させるために、使用することができ る。 また、本発明の組成物は、水溶性および脂溶性ビタミンと微量ミネラルとを含 有していてよい。好適なビタミンとしては、ビタミンA、ビタミンD、ビタミン E、ビタミンK、リボフラビン、パントテン酸、ナイアシン、ビタミンB12、葉 酸、ビオチン、ビタミンC、およびこれらの混合物が挙げられる。好適な微量元 素としては、銅、亜鉛、ヨウ素、セレン、マンガン、鉄、コバルト、これらの化 合物、またはこれらの混合物が挙げられる。ここで使用した「微量」という用語 は、本組成物中に使用されているこれらの成分の量が、他の成分の量に比べて相 当に小さいことを示す。一般的には、このビタミン−微量ミネラルは、本組成物 の全重量%に基づいて、約0.0 001〜約5%の範囲内で、本組成物中に存在している。 本発明に従って、組成物は、例えば、エトキシキン、BHT、BHA、ビタミ ンE、アスコルビン酸、およびこれらの混合物のような抗酸化剤も含有していて よい。また、この組成物は、例えば、クロロテトラサイクリン、スルファメタジ ン、ペニシリン、およびこれらの混合物のような抗生物質混合物を含有していて よい。一般的には、非常に少量、即ち、約0.0001〜約1重量%の範囲内の 抗酸化剤または抗生物質が、本組成物中に存在している。 澱粉担持物質は、本組成物中に、澱粉が動物の成長を効果的に促進する限りに おいては、あらゆる濃度で存在していてよい。この澱粉担持物質は、一般的には 、約10重量%〜約80重量%、好ましくは約15重量%〜約50重量%、最も 好ましくは20重量%〜40重量%の範囲内で本組成物中に存在していてよい。 タンパク質担持物質の濃度は、その濃度が動物の成長を効果的に促進しうる限 りは、あらゆる濃度を採用することができる。一般的には、このタンパク質担持 物質は、約10重量%〜約50重量%、好ましくは約15重量%〜約40重量% 、最も好ましくは18重量%〜30重量%の範囲内で本組成物中に存在していて よい。 同様に、脂肪担持物質の濃度は、その濃度が動物の成長を効果的に促進しうる 限りは、本発明においてあらゆる濃度を採用することができる。一般的には、こ の脂肪担持物質は、約2重量%〜約20重量%、好ましくは約4重量%〜約15 重量%、最も好ましくは6重量%〜12重量%の範囲内で本組成物中に存在して いてよい。 本組成物中で必要な酵母菌グルカンの量は、少なくとも2%、好 ましくは4%、および最も好ましくは6%の範囲内で、動物の成長速度を増加さ せるのに必要な量である。本組成物中に存在する酵母菌グルカンの重量%は、一 般的には、約0.001%〜約10%、好ましくは約0.01%〜約5%、最も 好ましくは0.02%〜2%の範囲内であってよい。上記したビタミン−ミネラ ル混合物の重量%は、約0.0001%〜約5%、好ましくは約0.001%〜 約3%、最も好ましくは0.01%〜2%の範囲内で本発明の組成物中に存在し ていてよい。 ここで開示したすべての重量%は、本組成物の全重量%を100%としたとき に基づいている。 好適な態様においては、この動物飼料組成物は、0.001%〜30%の粉砕 オート麦粉末、0.001%〜30%の挽き割りオート麦、0.001%〜70 %の粉砕トウモロコシ、0.001%〜15%の魚粉、0.001%〜40%の 大豆粉、0.001%〜8%の粉砕大豆外皮、0.001%〜40%の乾燥ホエ イ、0.1%〜40%の荒挽き小麦粉、0.001%〜30%のホエイ−脂肪配 合物、0.001%〜5%のリン酸ジカルシウム、0.001%〜4%の炭酸カ ルシウム、0.001%〜4%のフマル酸、0.001%〜3%の抗生物質混合 物、0.001%〜1%のバター、0.001〜1%のメープルフレーバー、0 .001%〜1%のリジンHCl、および0.001%〜2%のビタミン−ミネ ラル混合物;ここで、この%は、前記組成物の全重量%を100%としたときの 重量%である;この抗生物質混合物は、前記組成物1トン当たり、100gのク ロロテトラサイクリン、100gのスルファメタジンおよび50gのペニシリン を含有している;および、硫化銅、塩素、 セレン、ビタミンE、ビオチン、葉酸、グリシンおよびエトキシキンを含有する ビタミン−ミネラル混合物を含有している。 本組成物を、実施例に開示した飼育飼料において更に説明する。 本発明の第一の態様の組成物は、例えば機械的混合、押し出し、ペレット化、 および噴霧乾燥のような、本分野に習熟した者に既知のあらゆる混合方法によっ て、調製することができる。混合のために各成分を添加する順序は、一般的には 、組成物の物理的特性または給餌効率を変更しない。しかし、酵母菌グルカンを 、例えば、米ぬか、穀類、小麦ぬか、炭酸カルシウム、またはこれらの混合物の ような担体と混合することによって、混合および分散をも容易にすることが好ま しい。例えば、粉末、ペレット、キューブ、半固体、およびこれらの組み合わせ のようなあらゆる物理的形態の組成物を使用することができる。 本発明の第二の態様に従って、動物の成長を促進する方法を提供しており、こ こで本方法は、動物飼料組成物を動物に与えることを含む。この動物飼料組成物 の範囲および調製法は、本発明の第一の態様において上記したものと同じである 。動物にこの組成物を与える方法は、本分野で通常程度に習熟した者には良く知 られている。特定の投与手段の選択は、一般的には、本分野に習熟した者が採択 する。この組成物を動物に投与する特定の方法は、簡潔さの利益のために省略す る。 本発明の第三の態様に従って提供する組成物は、動物へとこの組成物を経口的 に投与することによって、動物の成長速度を増大させるために使用できる。この 組成物を与えたときに、少なくとも約2 %、好ましくは約4%、最も好ましくは6%動物の成長速度が増大しうるような あらゆる動物が、好適な動物である。こうした動物の例は、本発明の第一の態様 において開示したものと同じである。 本発明の第三の態様に従って、本分野に習熟した者に既知の、または商業的に 入手できるあらゆる動物飼料を、本発明において使用できる。好適な動物飼料の 例は、一般的には、炭水化物含有物質、タンパク質含有物質、および脂質含有物 質を含有しており;これらの範囲および重量%は、本発明の第一の態様において 上記したものと同じである。また、好適な動物飼料は、水溶性および脂溶性ビタ ミンおよび微量ミネラルおよび抗酸化剤を含有していてよく、これらの成分の範 囲および重量%は、本発明の第一の態様において開示したものと同じである。 酵母菌グルカンの範囲および定義は、本発明の第一の態様において先に開示し たものと同じである。 この組成物中の酵母菌グルカンの濃度または量は、この組成物を動物に与えた ときに、少なくとも約2%、好ましくは約4%、および最も好ましくは約6%の 成長速度の増加を達成するのに十分な濃度または量である。現状で好ましい濃度 は、この組成物1トン当たり、酵母菌グルカンが約50g〜約2500g、好ま しくは約100g〜約2000g、最も好ましくは約200g〜約1500gの 範囲内である。上記した成長速度を達成するのに必要な酵母菌グルカンの記述し た量も、1日当たり、動物当たりの単位重量として表示することもでき、例えば 、離乳した豚に1日当たり、酵母菌グルカンが約100mg〜450mgであり 、好ましくは約150mg 〜約400mgであり、および最も好ましくは200mg〜350mgである。 本発明の第三の態様の組成物は、本発明の第一の態様において上記したのと同 じ方法によって調製することができる。 本発明の第四の態様に従って、動物の成長速度を向上させる方法を提供し、こ れは動物飼料と酵母菌グルカンとを含有する組成物を動物に経口的に投与するこ とを含む。この動物および組成物は、本発明の第三の態様において上記したもの と同じである。この成長速度を達成するのに必要な時間は、本発明の第二の態様 において開示したものと同じである。 次の特定の例は、本発明の理解を助けるために設けたものであり、本発明の範 囲を不当に制限することを意図したものではない。 例I この例では、本発明を実施するのに好適な酵母菌グルカンを得るのに使用する 一般的なプロトコルを提供する。 乾燥したSaccharomyces cerovisiae(500g)を、3リットルの6%Na OH水溶液中に懸濁させた。次いで、この懸濁液を、室温で終夜攪拌した。次い で、この懸濁液を2000xgで25分間遠心分離した。この上澄み液を廃棄し 、この不溶性の残渣を3リットルの3%NaOH中に再懸濁し、75℃で3時間 培養し、つづいてこの懸濁液を終夜冷却した。次いで、この懸濁液を2000x gで25分間遠心分離し、この上澄み液をデカンテーションした。 次いで、この不溶性の残渣残留物を酢酸によってpH4.5に調整した。次い で、この不溶性の残渣を2リットルの水で3回洗浄し、各洗浄後に2000xg で25分間遠心分離することによって回収した(この上澄み液は注ぎ出した)。 次いで、この残渣を3リットルの0.5N水性酢酸中に懸濁させた。この懸濁液 を3時間90℃で加熱した。次いで、この懸濁液を室温に冷却した。次いで、こ の不溶性の残渣を、2000xgで25分間遠心分離することによって回収した 。 次いで、この不溶性の残渣を3リットルの蒸留水中に懸濁させ、30分間10 0℃で攪拌し、次いで冷却し、2000xgで25分間遠心分離した。この上澄 み液を廃棄した。この不溶性の残渣を噴霧乾燥し、続く例において使用した。 例II 本例は、初期の豚の成長の促進に対する、酵母菌グルカン(β,1−3および 1−6結合)の作用を示すものである。 無作為化された、完全なブロック実験を、本発明の組成物を初期の豚に投与す るために設計した。本例で使用した酵母菌グルカンは、例Iに記載した方法によ って得られ、約60重量%のグルカン(グルコース単位として測定した)、約6 %のタンパク質、約14%の脂質、約9%の灰分、および約8%の湿度を有して いた。6つの水準の酵母菌グルカンを段階IおよびIIにおいて与えた〔0.0 、 0.5、1.0、1.5、2.0および2.5lbs/トン(0.0、0.23 、0.45、0.68、0.91および1.13キログラム/トン);この0. 0 lb/トンと表示された水準は、対照例の飼料である〕。4頭または5頭の 離乳した豚(年齢19〜21日)を各かこいの中に収容し、各飼料による処理を 6種の重量を用いた反復実験によって代表させた。飼料は、最近の高収量飼料標 準に基づいていた(表I)。 段階Iの飼料(表I)を、離乳した豚に対して0〜13日の間与え、1.25 %の摂取可能なリジン、3300kcalのME/kgの飼料に基づいており、 16%の食用乾燥ホエイ、5%の高級メンヘイデン(menhaden)魚粉、10%の オート麦粉末および10%の荒挽きオート麦を含有するように調合した。 段階IIの飼料は、14日目から実験の終わり(33日)まで与え、1.15 %の摂取可能なリジン、3200kcalのME/kgの飼料に基づいており、 6%の食用乾燥ホエイ、3%の高級メンヘイデン魚粉、および10%のオート麦 粉末を含有するように調合した。給餌の結果の比較を、最小二乗法を使用して行 い、直線的、二次元的および三次元的な対照例を、統計的モデルにおいて試験し た。この実験の開始から7日目および13日目に豚を計量し、段階Iの成長にお ける酵母菌グルカンの添加の効果を一層良く測定した。 この飼料の調合を表Iに示す。 (a)HSP121〜126は、段階Iの飼料であった。これらの値は全体の 重量%である。 (b)HSP127〜132は、段階IIの飼料であった。これ らの値は全体の重量%である。 (c)ASP−250プレミックスは、飼料1トン当たり、100gのクロロ テトラサイクリン、100gのスルファメタジンおよび50gのペニシリンを与 えた。 (d)トウモロコシデキストロースは、酵母菌グルカンを飼料組成物の成分と して使用した場合は、この飼料中で0.025、0.050、0.075、0. 100および0.125%のグルカンによって置換された。 (e)微量成分は、:硫酸銅、塩素、セレン、ビタミンE、ビオチン、葉酸、 グリシン、エトキシキン、およびこれらの混合物からなる群より選ばれた、豚ビ タミンおよび微量ミネラルプレミックスを含有している。 この酵母菌グルカンの作用を表IIに示す。段階Iの最初の7日間の間では、 酵母菌グルカンの水準が増加すると、飼料の摂取に二次的な変化(P<0.05 )が得られた(表II)。豚は、飼料の酵母菌グルカンの濃度の増加(トン当た り0〜1.0lbまでの酵母菌グルカン)に反応してこれらの摂取量を増大させ るが、しかし更にグルカンを多く添加しても、摂取量に対する作用は小さい。毎 日の増加量は、飼料の摂取量と同じパターンに従った。段階Iの最後の6日間の 間、初期の豚の飼料へと更に酵母菌グルカンを添加すると、毎日の増加量(P< 0.02)および飼料の摂取量(P<0.05)には直線的減少が生じた。表I Iが示すところでは、飼料1トン当たりそれぞれ0.5および1.0ポンドの酵 母菌グルカンを豚に与えたときに、優秀な最適の成長と飼料の摂取量とが得られ た。表IIが更に示すところでは、トン当たり0.5ポンドの酵母菌グルカンを 初期の豚に与えると、14.3%速く成長し、酵母菌グル カンを添加していないものに対して8.7%も飼料が効率的であった。表IIの 結果が更に示すところでは、実験の最後の20日間に亘って、毎日の増加量(P <0.07)および飼料の摂取量(P<0.05)は、飼料中に更に酵母菌グル カンを添加するのにつれて、二次的に変化した。この最後の成長期間の間の増加 量および飼料の摂取量の最適水準は、飼料1トン当たり0.5ポンドの酵母菌グ ルカンを与えた豚にあることを見いだした。結局、飼料中に更に酵母菌グルカン を添加するのにつれて、豚の成長の成績が二次的に変化した。表IIが示すとこ ろでは、最も低い含有水準(0.5ポンド/トン)の酵母菌グルカンで成績が最 も良く、飼料中のグルカンが増加するのにつれて成績は低下した。この実験の結 果が示すところでは、低い水準で与えたときに、酵母菌グルカンによって成長速 度および飼料の摂取量が増大した。 (a)使用したグルカン生成物は、Saccharomyces cerevisiaeから調整した市販 の酵母菌グルカンであった。 (b)グルカンの摂取量は、全飼料摂取量に酵母菌グルカンの含有割合(lb/ トン)を乗ずることによって算出した。 (c)グルカンの一次的作用(P<0.02) (d)グルカンの二次的作用(P<0.07) (e)グルカンの二次的作用(P<0.01) (f)グルカンの二次的作用(P<0.05) (g)グルカンの一次的作用(P<0.05) 例III また、動物飼料への酵母菌グルカンの添加の作用も、上記したようにして6つ の更なる無作為化された完全なブロック化実験によっ て試験した。採用した動物飼料組成物は、0.05重量%の酵母菌グルカンを含 有する段階IおよびIIの飼料(表I)と同じである。表IIIに示す結果が示 しているように、動物飼料へと酵母菌グルカンを添加すると、離乳した豚の成長 が顕著に促進される(P<0.05)。これら6つの試験の平均的結果の示すと ころでは、酵母菌グルカンによって毎日の増加量が10.5%増大し、酵母菌グ ルカンを含有している飼料を与えていない豚に比べて、豚が試験の終わりには1 .3kg重くなった。特に興味深いのは、重量増加に対する給餌の利用の効率に 相違がなかったことであり(表IIも参照)、この成長の向上が、飼料組成物中 の酵母菌グルカンの存在のみによることを示す。 (a)対照例−飼料組成物が酵母菌グルカンを含有していなかった。 (b)酵母菌グルカン一飼料組成物が、0.05重量%の酵母菌グルカンを含 有していた。 例IV 本例は、酵母菌グルカンを含有する動物飼料組成物を与えた初期の豚の成長の 向上が、酵母菌グルカンの抗生作用または抗細菌作用によるものではなかったこ とを示した。 例IIに記載したものと同じようにして試験を実施し、ただし、表IVに示す ように抗生物質を除いた。 (a)処理1回当たり6個のかこい (b)投薬は、110ppmのスルファメタジン、110ppmのクロロテトラ サイクリンおよび55ppm(重量による)のpfペニシリンを含有していた。 (c)P<0.05 表IVが示すように、投薬しないと、重量の増加量は0.34kg/日から0 .33kg/日へと少し減少しており、投薬が抗生または抗細菌活性に重要な役 割を担っていることを示している。酵母菌グルカンと投薬との双方が飼料組成物 中に含まれていると、重量の増加量が、0.34kg/日から0.37kg/日 へと顕著に増加しており、酵母菌グルカンが動物の成長速度を向上させているこ とを示している。更に表IVが示すところでは、例IIおよび例IIIに示した ものと同様に、酵母菌グルカンはこの飼料の効率を向上させていない。 例V これは、自己分解した酵母菌または全細胞酵母菌を含有する飼料組成物が初期 の豚の成長を促進しなかったことを示す対照例である。 本実験を、例Iに記載した実験のようにして実施し、ただし表VおよびVIに 記載したような酵母菌生成物を、表Iに示す飼料組成物中に含有させた。 (a)丸かっこ内の値は、全飼料組成物中に示された添加物の重量%である。 (b)酵母菌細胞壁は、酵母菌グルカンをこれから調整する前の不溶性の細胞壁 フラクションである。 (c)商業的なベーカーの酵母菌 (d)初期重量は豚1匹当たり6.2kgであった。 (e)P<0.05 表Vが示すところでは、単に酵母菌細胞壁や酵母菌細胞を給餌することによっ ては、動物の成長速度は向上しなかった。理論によって縛られることは望まない が、動物の上部消化管(即ち、胃および小腸)は、酵母菌細胞壁または酵母菌細 胞のタンパク質、脂肪および他の成分を除去して酵母菌グルカンを露出させる能 力がなく、従って、動物は、酵母菌グルカンからのようには、酵母菌細胞壁また は酵母菌細胞からは同じ利益を受けることができないものと考えられる。 (a)対照例の豚には、酵母菌グルカンや酵母菌生成物を含有していない飼料( 表I)を与えた。 (b)「Macrogard V」は、β(1−3)およびβ(1−6)が結合している市 販の酵母菌グルカンであり、飼料中0.025重量%の含有水準で使用した。 (c)飼料中の「Macrogard V」酵母菌グルカンの含有量は0.05重量%であ った。 (d)「PolarStar」は、β(1−3)およびβ(1−6)が結合している実験 室的な酵母菌グルカンであり、0.05重量%の含有 水準で使用した。 (e)自己分解酵母菌は、含有量5.0重量%のSaccharomyces cerevisiaeから 得られた市販の製品であった。 (f)全細胞酵母菌は、5重量%の含有量での市販のベーカーの酵母菌Saccharo myces cerevisiaeであった。 表VIに示すように、毎日の増加量、毎日の飼料摂取量および飼料の利用効率 は、段階Iの間、自己分解および全細胞酵母菌製品を添加することによって、減 少した。更に、毎日の増加量および飼料の摂取量は、段階IIにおいては自己分 解または全細胞酵母菌製品の含有によって有効性が少なくなっており、5.0% の全細胞酵母菌または5.0%の自己分解酵母菌のいずれかを与えた初期の豚は 、2.50%の自己分解酵母菌を含有させた場合と比較して効率が向上していた が、これらの飼料の含有水準による栄養的因子によるものであった。更に、表I Vが示すところでは、対照例と比較して、グルカンを飼料に添加すると、毎日の 増加量および飼料の利用効率が向上した。 上記の各例に示した結果が明らかに示しているように、本発明は、その目的を 実施し、上記した目的および利点だけでなくこの中に内在している目的および利 点を達成するのに、非常に適合している。本分野に習熟した者によって変更がな されうるときには、こうした変更は、本明細書および請求の範囲によって定義さ れる本発明の思想の範囲内に包含される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI // A23L 1/28 Z 9359−4B (72)発明者 ポルマン,ディー.,スティーブン アメリカ合衆国,46815 インディアナ州, フォート ウェイン,マルゴット ウェイ 6418

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.動物飼料と酵母菌グルカンとからなる組成物を、動物に経口的に投与し、こ の動物の成長速度を前記組成物によって向上させることができる方法であって、 ここで前記酵母菌グルカンが前記組成物中に少なくとも約2%前記成長速度を向 上させるのに有効な量存在している方法。 2.前記成長速度が少なくとも約4%増大している、請求項1記載の方法。 3.前記成長速度が少なくとも6%増大している、請求項1記載の方法。 4.前記量が前記組成物1トン当たり前記酵母菌グルカンが約50g〜約250 0gの範囲内である、請求項1記載の方法。 5.前記量が前記組成物1トン当たり前記酵母菌グルカンが約100g〜約20 00gの範囲内である、請求項1記載の方法。 6.前記量が前記組成物1トン当たり前記酵母菌グルカンが200g〜1500 gの範囲内である、請求項1記載の方法。 7.前記動物が、鶏、七面鳥、豚および子牛からなる群より選択されている、請 求項1記載の方法。 8.前記動物が離乳中の豚である、請求項1記載の方法。 9.前記酵母菌グルカンが、β(1−3)およびβ(1−6)グルカンの混合物 を約40〜約90重量%の範囲内で含有している、請求項1記載の方法。 10.前記酵母菌グルカンが、Saccharomycos corevisiaeSaccharomyces uv arumCandida utilisKluyveromyces fragilisPichia pastorisおよびこ れらの混合物からなる群より選ばれた酵母菌に由来している、請求項1記載の方 法。 11.前記酵母菌グルカンがSaccharomyces cerevisiaeに由来している、請求 項1記載の方法。 12.(1)アルカリ性溶液中で酵母菌懸濁液を調製して、不溶性の酵母菌細胞 壁フラクションを含有する混合物を生成させ;(2)この不溶性の酵母菌フラク ションをこの混合物から分離し;(3)この不溶性の酵母菌細胞壁フラクション を酸性溶液中に懸濁させて酵母菌グルカンを生成させ;および(4)この酵母菌 グルカンを前記酸性溶液から分離することによって前記酵母菌グルカンを製造す る、請求項1記載の方法。 13.前記アルカリ性溶液が水酸化ナトリウムの溶液である、請求項12記載の 方法。 14.前記酵母菌がSaccharomyces cerevisiaeである、請求項12記載の方法 。 15.前記組成物が更に、水溶性および脂溶性ビタミンおよび微量 ミネラルを含有するビタミン−ミネラル混合物を含有している、請求項1記載の 方法。 16.前記ビタミン−ミネラル混合物が、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD 、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB12、リボフラビン、パントテン酸、ナイ アシン、葉酸、ビオチン、銅、亜鉛、ヨウ素、セレン、マンガン、鉄、これらの 塩類およびこれらの混合物からなる群より選択されている、請求項15記載の方 法。 17.動物に組成物を給餌する方法であって、この組成物が動物飼料と酵母菌グ ルカンとを含有しており、前記動物飼料が、粉砕トウモロコシ、トウモロコシ粉 末、オート麦粉末、大豆粉、全トウモロコシ穀粒、全小麦穀粒、小麦粉、および これらの混合物からなる群より選択された澱粉担持物質;乾燥ホエイ、魚粉、荒 挽き大豆粉、大豆タンパク質濃縮物、大豆粉末、血液粉、血漿タンパク質、乾燥 スキムミルク、ホエイタンパク質濃縮物、カノラ粉、トウモロコシグルテン粉、 小麦グルテン粉、酵母、ヒマワリ粉、およびこれらの混合物からなる群より選択 されたタンパク質担持物質;ラード、獣脂、大豆油、レシチン、ココナッツオイ ル、ホエイ−脂肪配合物、およびこれらの混合物からなる群より選択された脂肪 担持物質;抗生物質の混合物;ビタミン−ミネラル混合物;およびSaccharomyce s cerevisiaeSaccharomyces uvarumCandida utilisKluyveromyces fr agilisPichia pastorisおよびこれらの混合物からなる群より選ばれた酵母菌 に由来する酵母菌グルカンを含有している、動物に組成物を給餌する方法。 18.前記澱粉担持物質が、粉砕トウモロコシ、オート麦粉末、挽 き割りオート麦、大豆粉末およびこれらの混合物からなる群より選択されており ;前記タンパク質担持物質が、魚粉、荒挽き大豆粉およびこれらの混合物からな る群より選択されており;前記脂肪担持物質がホエイ−脂肪配合物であり;およ び前記酵母菌グルカンがSaccharomyces cerevisiaeに由来している、請求項17 記載の方法。 19.前記動物飼料が、0.001%〜30%の粉砕オート麦粉末、0.001 %〜30%の挽き割りオート麦、0.001%〜70%の粉砕トウモロコシ、0 .001%〜15%の魚粉、0.001%〜40%の荒挽き大豆粉、0.001 %〜8%の粉砕大豆外皮、0.001%〜40%の乾燥ホエイ、0.1%〜40 %の荒挽き小麦粉、0.001%〜30%のホエイ−脂肪配合物、0.001% 〜5%のリン酸ジカルシウム、0.001%〜4%の炭酸カルシウム、0.00 1%〜4%のフマル酸、0.001%〜3%の抗生物質混合物、0.001%〜 1%のバター、0.001〜1%のメープルフレーバー、0.001%〜1%の リジンHCl、および0.001%〜2%のビタミン−ミネラル混合物を含有し ており、前記酵母菌グルカンが、前記組成物1トン当たり200g〜1500g の範囲内で存在しており、ここでこの%が、前記組成物の全重量%を100%と したときの重量%であり;前記抗生物質混合物が、前記組成物1トン当たり10 0gのクロロテトラサイクリン、100gのスルファメタジンおよび50gのペ ニシリンを含有しており;および前記ビタミン−ミネラル混合物が硫酸銅、塩素 、セレン、ビタミンE、ビオチン、葉酸、グリシンおよびエトキシキンを含有し ている、請求項17記載の方法。 20.前記組成物の全重量%に基づいて、澱粉担持物質の重量%が 約10%〜約80%の範囲内であり;タンパク質担持物質の重量%が約10%〜 約50%の範囲内であり;前記脂肪担持物質の重量%が約2%〜約15%の範囲 内であり;および前記酵母菌グルカンが前記組成物1トン当たり約50g〜約2 500gの範囲内で存在している、請求項17記載の方法。 21.前記澱粉担持物質の重量%が20%〜40%の範囲内であり;前記タンパ ク質担持物質の重量%が18%〜30%の範囲内であり;前記脂肪担持物質の重 量%が6%〜12%の範囲内であり;および前記酵母菌グルカンが前記組成物1 トン当たり200g〜1500gの範囲内で存在している、請求項17記載の方 法。 22.0.001%〜30%の粉砕オート麦粉末、0.001%〜30%の挽き 割りオート麦、0.001%〜70%の粉砕トウモロコシ、0.001%〜15 %の魚粉、0.001%〜40%の荒挽き大豆粉、0.001%〜8%の粉砕大 豆外皮、0.001%〜40%の乾燥ホエイ、0.1%〜40%の荒挽き小麦粉 、0.001%〜30%のホエイ−脂肪配合物、0.001%〜5%のリン酸ジ カルシウム、0.001−%〜4%の炭酸カルシウム、0.001%〜4%のフ マル酸、0.001%〜3%の抗生物質混合物、0.001%〜1%のバター、 0.001〜1%のメープルフレーバー、0.001%〜1%のリジンHCl、 および0.001%〜2%のビタミン−ミネラル混合物、および前記組成物1ト ン当たり200g〜1500gの酵母菌グルカンを含有しており;ここでこの% が、前記組成物の全重量%を100%としたときの重量%であり;前記抗生物質 混合物が、前記組成物1トン当たり100gのクロロテトラサイクリン、100 gのスルファメタジンおよび50gのペニシ リンを含有しており;および前記ビタミン−ミネラル混合物が硫酸銅、塩素、セ レン、ビタミンE、ビオチン、葉酸、グリシンおよびエトキシキンを含有してい る組成物を、離乳中の豚に給餌する方法。 23.動物飼料および酵母菌グルカンを含有する組成物であって、前記酵母菌グ ルカンが、この組成物を経口的に投与された動物の成長速度を、少なくとも約2 %向上させるのに十分な量前記組成物中に存在している、組成物。 24.前記成長速度が少なくとも約4%増大する、請求項23記載の組成物。 25.前記成長速度が少なくとも6%増大する、請求項23記載の組成物。 26.前記量が前記組成物1トン当たり前記酵母菌グルカンが約50g〜約25 00gの範囲内である、請求項23記載の組成物。 27.前記量が前記組成物1トン当たり前記酵母菌グルカンが約100g〜約2 000gの範囲内である、請求項23記載の組成物。 28.前記量が前記組成物1トン当たり前記酵母菌グルカンが200g〜150 0gの範囲内である、請求項23記載の組成物。 29.前記動物が、鶏、七面鳥、豚および子牛からなる群より選択されている、 請求項23記載の組成物。 30.前記動物が離乳中の豚である、請求項23記載の組成物。 31.前記酵母菌グルカンが、β(1−3)およびβ(1−6)グルカンの混合 物を約40〜約90重量%の範囲内で含有している、請求項23記載の組成物。 32.前記酵母菌グルカンが、Saccharomyces corevisiaeSaccharomyces uv arumCandida utilisKluyveromyces fragilisPichia pastorisおよびこ れらの混合物からなる群より選ばれた酵母菌に由来している、請求項23記載の 組成物。 33.前記酵母菌グルカンがSaccharomyces cerevisiaeに由来している、請求項 23記載の組成物。 34.更に水溶性および脂溶性ビタミンおよび微量ミネラルを含有するビタミン −ミネラル混合物を含有している、請求項21記載の組成物。 35.前記ビタミン−ミネラル混合物が、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンD 、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB12、リボフラビン、パントテン酸、ナイ アシン、葉酸、ビオチン、銅、亜鉛、ヨウ素、セレン、マンガン、鉄、これらの 塩類およびこれらの混合物からなる群より選択されている、請求項34記載の組 成物。 36.(1)アルカリ性溶液中で酵母菌懸濁液を調製して、不溶性の酵母菌細胞 壁フラクションを含有する混合物を生成させ;(2)この不溶性の酵母菌細胞壁 フラクションをこの混合物から分離し; (3)この不溶性の酵母菌細胞壁フラクションを酸性溶液中に懸濁させて酵母菌 グルカンを生成させ;および(4)この酵母菌グルカンを前記酸性溶液から分離 することによって前記酵母菌グルカンが製造されている、請求項23記載の組成 物。 37.前記アルカリ性溶液が水酸化ナトリウムの溶液である、請求項36記載の 方法。 38.前記酵母菌がSaccharomyces cerevisiaeである、請求項36記載の方法 。 39.動物飼料および酵母菌グルカンを含有する組成物であって、前記動物飼料 が、粉砕トウモロコシ、トウモロコシ粉末、オート麦粉末、大豆粉末、全トウモ ロコシ穀粒、全小麦穀粒、小麦粉、およびこれらの混合物からなる群より選択さ れた澱粉担持物質;乾燥ホエイ、魚粉、荒挽き大豆粉、大豆タンパク質濃縮物、 大豆粉末、血液粉、血漿タンパク質、乾燥スキムミルク、ホエイタンパク質濃縮 物、カノラ粉、トウモロコシグルテン粉、小麦グルテン粉、酵母、ヒマワリ粉、 およびこれらの混合物からなる群より選択されたタンパク質担持物質;ラード、 獣脂、大豆油、レシチン、ココナッツオイル、ホエイ−脂肪配合物、およびこれ らの混合物からなる群より選択された脂肪担持物質;抗生物質の混合物;ビタミ ン−ミネラル混合物;およびSaccharomyces cerevisiaeSaccharomyces uvaru mCandida utilisKluyveromyces fragilisPichia pastorisおよびこれ らの混合物からなる群より選ばれた酵母菌に由来する酵母菌グルカンを含有して いる、組成物。 40.前記澱粉担持物質が、粉砕トウモロコシ、オート麦粉末、挽き割りオート 麦、大豆粉末およびこれらの混合物からなる群より選択されており;前記タンパ ク質担持物質が、魚粉、荒挽き大豆粉およびこれらの混合物からなる群より選択 されており;前記脂肪担持物質がホエイ−脂肪配合物であり;および前記酵母菌 グルカンがSaccharomyces cerevisiaeに由来している、請求項39記載の組成 物。 41.前記動物飼料が、0.001%〜30%の粉砕オート麦粉末、0.001 %〜30%の挽き割りオート麦、0.001%〜70%の粉砕トウモロコシ、0 .001%〜15%の魚粉、0.001%〜40%の荒挽き大豆粉、0.001 %〜8%の粉砕大豆外皮、0.001%〜40%の乾燥ホエイ、0.1%〜40 %の荒挽き小麦粉、0.001%〜30%のホエイ−脂肪配合物、0.001% 〜5%のリン酸ジカルシウム、0.001%〜4%の炭酸カルシウム、0.00 1%〜4%のフマル酸、0.001%〜3%の抗生物質混合物、0.001%〜 1%のバター、0.001〜1%のメープルフレーバー、0.001%〜1%の リジンHCl、および0.001%〜2%のビタミン−ミネラル混合物を含有し ており、前記酵母菌グルカンが、前記組成物1トン当たり200g〜1500g の範囲内で存在しており;ここでこの%が、前記組成物の全重量%を100%と したときの重量%であり;前記抗生物質混合物が、前記組成物1トン当たり10 0gのクロロテトラサイクリン、100gのスルファメタジンおよび50gのペ ニシリンを含有しており;および前記ビタミン−ミネラル混合物が硫酸銅、塩素 、セレン、ビタミンE、ビオチン、葉酸、グリシンおよびエトキシキンを含有し ている、請求項39記載の組成物。 42.澱粉担持物質の重量%が約10%〜約80%の範囲内であり、タンパク質 担持物質の重量%が約10%〜約50%の範囲内であり;前記脂肪担持物質の重 量%が約2%〜約15%の範囲内であり;および前記酵母菌グルカンが前記組成 物1トン当たり約50g〜約2500gの範囲内で存在している、請求項39記 載の組成物。 43.前記澱粉担持物質の重量%が20%〜40%の範囲内であり;前記タンパ ク質担持物質の重量%が18%〜30%の範囲内であり;前記脂肪担持物質の重 量%が6%〜12%の範囲内であり;および前記酵母菌グルカンが前記組成物1 トン当たり200g〜1500gの範囲内で存在している、請求項39記載の組 成物。 44.組成物が、0.001%〜30%の粉砕オート麦粉末、0.001%〜3 0%の挽き割りオート麦、0.001%〜70%の粉砕トウモロコシ、0.00 1%〜15%の魚粉、0.001%〜40%の荒挽き大豆粉、0.001%〜8 %の粉砕大豆外皮、0.001%〜40%の乾燥ホエイ、0.1%〜40%の荒 挽き小麦粉、0.001%〜30%のホエイ−脂肪配合物、0.001%〜5% のリン酸ジカルシウム、0.001%〜4%の炭酸カルシウム、0.001%〜 4%のフマル酸、0.001%〜3%の抗生物質混合物、0.001%〜1%の バター、0.001〜1%のメープルフレーバー、0.001%〜1%のリジン HCl、および0.001%〜2%のビタミン−ミネラル混合物を含有しており 、酵母菌グルカンが、前記組成物1トン当たり200g〜1500gの範囲内で 存在しており;ここでこの%が、前記組成物の全重量%を100%としたときの 重量%であり;前記抗生物質混合物が、前記組成物1トン当たり100gのクロ ロテトラサイクリン、100gのスルファメ タジンおよび50gのペニシリンを含有しており;および前記ビタミン−ミネラ ル混合物が硫酸銅、塩素、セレン、ビタミンE、ビオチン、葉酸、グリシンおよ びエトキシキンを含有している、組成物。 45.組成物が動物飼料と酵母菌グルカンとを含有しており、この動物飼料が、 0.001%〜30%の粉砕オート麦粉末、0.001%〜30%の挽き割りオ ート麦、0.001%〜70%の粉砕トウモロコシ、0.001%〜15%の魚 粉、0.001%〜40%の荒挽き大豆粉、0.001%〜8%の粉砕大豆外皮 、0.001%〜40%の乾燥ホエイ、0.1%〜40%の荒挽き小麦粉、0. 001%〜30%のホエイ−脂肪配合物、0.001%〜5%のリン酸ジカルシ ウム、0.001%〜4%の炭酸カルシウム、0.001%〜4%のフマル酸、 0.001%〜3%の抗生物質混合物、0.001%〜1%のバター、0.00 1〜1%のメープルフレーバー、0.001%〜1%のリジンHCl、および0 .001%〜2%のビタミン−ミネラル混合物を含有しており、前記酵母菌グル カンが、Saccharomyces cerevisiaeに由来しており、前記組成物1トン当たり2 00g〜1500gの範囲内で存在しており;ここでこの%が、前記組成物の全 重量%を100%としたときの重量%であり;前記抗生物質混合物が、前記組成 物1トン当たり100gのクロロテトラサイクリン、100gのスルファメタジ ンおよび50gのペニシリンを含有しており;および前記ビタミン−ミネラル混 合物が硫酸銅、塩素、セレン、ビタミンE、ビオチン、葉酸、グリシンおよびエ トキシキンを含有している、組成物。
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