JPH08503314A - ライトバルブ用の改善された透明度の光変調フィルム - Google Patents

ライトバルブ用の改善された透明度の光変調フィルム

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JPH08503314A JP6512156A JP51215694A JPH08503314A JP H08503314 A JPH08503314 A JP H08503314A JP 6512156 A JP6512156 A JP 6512156A JP 51215694 A JP51215694 A JP 51215694A JP H08503314 A JPH08503314 A JP H08503314A
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Abstract

(57)【要約】 架橋重合体マトリックスに分散した液体ライトバルブ懸濁液の小滴(26)を有する架橋重合体マトリックス(24)を含む光変調素子としての使用に適したフィルム(27)、及びそのフィルム(27)を含むライトバルブ。

Description

【発明の詳細な説明】 ライトバルブ用の改善された透明度の光変調フィルム 発明の分野 本発明は、ライトバルブに関し、特にライトバルブ中の光透過率を調節する為 に使用されるライトバルブ懸濁液をプラスチックフィルム中に導入する為の改良 に関する。 背景 ライトバルブは、光変調用として50年以上前から知られている。ライトバル ブとは、僅かな距離を置いて設けられた2つの壁で形成されるセルであって、少 なくとも一つは透明であり、その壁の上に、透明な導電性被膜の形態の電極を有 するものと言える。セルは、液体懸濁液に懸濁した小さな粒子の「ライトバルブ 懸濁液」を含む。印加される電場が存在しない場合、液体懸濁液中の粒子はラン ダムなブラウン運動をするので、セルを通過する光線は、粒子の性質及び濃度並 びにその光のエネルギー量によって反射、透過或いは吸収される。ライトバルブ 中のライトバルブ懸濁液を通して電場が印加されると、粒子は一列になり、多く のライトバルブ懸濁液の場合、光の大部分がセルを通過できる。 ライトバルブは、例えば英数字ディスプレイ、テレヴィジョンディスブレイ、 窓、鏡、眼鏡等、それらを通過する太陽光線の量を調節する為、多くの目的に提 案されている。国際公開第WO93/09460号として公開された国際出願P CT/US92/09034は、それらの参考としてここに引用される。この出 願は、ライトバルブの使用に適したフィルムであって、架橋重合体マトリックス に分散したライトバルブ懸濁液の小滴を有する架橋重合体マトリックスを含み、 ライトバルブ懸濁液は、液体懸濁媒体に懸濁した粒子を含むフィルムを開示する 。 粒子は、液体懸濁液に印加された電場が存在しない場合は、ランダムなブラウ ン運動をし、ライトバルブ懸濁液に印加された電場が存在すると、粒子は一列に なる。 発明の要旨 本発明の一実施態様では、ライトバルブの光変調素子として使用するのに適し たフィルムが用意され、このものは、液体ライトバルブ懸濁液に可溶の官能基を 含む架橋重合体マトリックスを含む。特に、重合体マトリックスは、その様な官 能基を含む液体架橋性共重合体乳化剤で用意される。フィルムは、液体架橋性共 重合体乳化剤で液体ライトバルブ懸濁液のエマルジョンを用意し、次いで架橋反 応によって形成してもよい。液体架橋性共重合体乳化剤は、架橋重合体マトリッ クスを用意するだけでなく、フィルム形成時に乳化剤として作用する。 フィルムは、架橋ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスを含んでもよく 、架橋重合体マトリックスに分散した液体ライトバルブは、部分的又は完全にフ ッ素化した重合性安定剤を含んでもよく、これによってライトバルブフィルムの 光散乱、即ち「曇り」が実質的に減少する。 更に、「曇り」の減少での改良は、芳香族基を持つ架橋ポリオルガノシロキサ ン重合体マトリックスを用意する事により、及び/又は部分的又は完全にフッ素 化した有機液体でフィルムを膨潤する事によって得てもよい。ここで使用される 様に、「フッ素化」なる言葉は、部分的又は完全にフッ素化された物質を意味す る。 本発明の他の実施態様では、液体懸濁媒体中の粒子の液体ライトバルブ懸濁液 は、液体重合性安定剤を全体として又は一部分として含む事で用意される。液体 重合性安定剤は、液体懸濁液への高濃度の粒子の添加を可能とする。得られる液 体ライトバルブ懸濁液は、ライトバルブの様に使用されても、或いはフィルムに 導入されても安定であり、従来得られものよりなお暗く、「ON」及び「OFF 」状態の間のコントラストを増加する。 本発明は、また、離れた空間に位置するセル壁を有するセル及びセル間に本発 明のフィルム及び/又は液体ライトバルブ懸濁液を含むライトバルブを提供する 。 液体ライトバルブ懸濁液 本発明のフィルムの架橋重合体マトリックスに分散した液体ライトバルブ懸濁 液は、従来公知の液体ライトバルブ懸濁液であればどんなものでも良く、公知の 技術で形成してもよい。ここで使用される「液体ライトバルブ懸濁液」なる言葉 は、「液体懸濁媒体」を意味し、液体懸濁媒体に多数の小さな粒子が分散されて いる。「液体懸濁媒体」は、1種以上の非−水溶性の、電気抵抗性の液体を含み 、好ましくは少なくとも1種の重合性安定剤が溶解されており、重合性安定剤は 、 粒子の凝集傾向を減少させ、それらの分散を保持する。 周知の如く、無機及び有機の粒子、例えば、雲母、金属、グラファイト、金属 ハロゲン化物、アルカロイド酸塩のポリハライド(時に、従来技術ではパーハラ イドともいわれる)等は、ライトバルブ懸濁液に使用してもよい。液体懸濁液中 の粒子は、光偏光をするもの、例えばハロゲン含有光偏光物質、例えばアルカロ イド酸塩のポリハライドであってもよい。(「アルカロイド」なる言葉は、ハッ クの化学辞典、第4版、マグローヒル出版社、ニューヨーク、1969年、で定 義されている様な有機窒素塩基を意味する為にここでは使用される)。アルカロ イド酸塩のポリハライドが使用されると、アルカロイド部は、ハックの化学辞典 で定義される様にキニンアルカロイドである。米国特許第2,178,996号 及び2,289,712号は、キニンアルカロイド酸塩のポリハライドの使用に ついて詳細に触れている。粒子は、光吸収又は光反射するものであってもよい。 又、粒子は、米国特許第4,131,334号に開示されるキニンアルカロイ ド酸塩、例えばジヒドロシンコニジンスルフェートポリヨージド、又は米国特許 第1,956,867号の様な光偏光金属ハライド又はポリハライド、例えば臭 化第二銅又は紫色塩化コバルトスルフェートポリヨージドの粒子であってもよい 。 好適には、粒子は、米国特許第4,877,313号及び5,002,701 号に開示の光偏光ポリハライド粒子であり、これらは従来のポリハライドより一 層環境的に安定である。 理論的には、可視光線の所望の波長を反射、吸収及び/又は透過出来る粒子で あれば如何なる種類のものでも液体ライトバルブ懸濁液に使用出来る。本発明の 目的からして、しかしながら、可視光線の実質量を反射する粒子は、好ましくな い光散乱の原因となり、それ故、通常望ましいものではない。 ライトバルブ懸濁液で使用される粒子の形状は、好適には「不等性」、即ち、 粒子の形状又は構造が、一方向において粒子が他方向におけるよりも一層光を遮 断する様なものであるべきである。針状形状、棒状、網状或いは薄いフレーク形 状の粒子が好適である。光偏光結晶は、特に有用であり、それらは満足のいく視 覚外観を呈し、光吸収粒子、好ましくは極めて僅かな光散乱を示す粒子ならばど の様な種類のものでも使用出来る。 粒子は、コロイドサイズが好適であり、これは粒子が約1μ以下の平均の大き さの寸法を有するであろうということである。大部分の粒子は、極端に低い光散 乱を保つ為に、青色光の波長の半分より少ない寸法、即ち2000Å以下の寸法 を有する事が好ましい。 粒子は、又光吸収、即ち粒子が、その上に衝突する光の実質部分、好ましくは 殆どを吸収し、それらに衝突する光の殆どを散乱しない事が好ましい。光吸収粒 子は、多種類の物質、例えば着色配向性顔料及び染料、例えばガーネット赤、グ ラファイト又はカーボンブラックの様な導電性ブラック又は灰色物質、ゲスト− ホスト液晶装置で広く使用されている二色性染料、光偏光物質、例えば臭化第二 銅、及びポリハライド、及び特にポリヨージド、例えば従来のライトバルブ装置 に関連して開示されているそれらを含む。 ここで使用される「ポリヨージド」なる言葉は、通常に使用されている意味で 使用され、又多数のライトバルブ特許、例えば「コロイド状懸濁液及びその製造 法」米国特許第1,951,664号(ランド)の第1欄で使用されている「パ ーヨージド」と同じ意味で、前駆化合物の反応生成物である物質を示すもので、 ヨード及びヨージドの異節環式窒素塩基のスルフェート(或いは米国特許第4, 270,841号で開示されているその他の塩)である。その様な反応生成物は 、しばしばポリヨージドと呼ばれる。この種の粒子は、「ポリヨージドの一般的 性質及び構造」、D.A.Godina及びG,P,Faerman著、The Journal of General Chemistry)U.S.S.R Vol.20、pp.1005−1016(1950)に詳細に論じられたい る。例えば、ヘラパタイトはキニンビスルフェートポリヨージドであり、その式 は、メルクインデックス、第10版、(Merck&Co.、Inc.、Rah way、N.J.)の「キニンヨードスルフェート」の項で、4C20H24N2O2・3 H2SO4 ・2HI・I4・6H2Oとして与えられる。ごく最近では、好ましいタイプの ポリヨージドは、その前駆化合物が塩である事を必要としない(米国特許第4, 877,313号及び第5,002,701号参照)。それらのポリヨージド化 合物では、ヨードは鎖を形成すると考えられ、この化合物は、強力な光偏光子で ある。ここで使用される「ポリハライド」なる言葉は、ポリヨージドの様な化合 物を意味するが、そのヨージドのヨードの少なくとも幾つかは他のハロゲン元素 で置き換えられる。 本発明のフィルム中に分散した液体ライトバルブ懸濁液は、粒子を懸濁する為 のライトバルブに使用するのに以前に提案された液体懸濁媒体ならどの様なもの を含んでもよい。一般に、液体懸濁媒体は、一種以上の電気抵抗性で、化学的不 活性液体で、共に粒子を懸濁し、粒子の凝集傾向を減少して粒子を懸濁状態に保 つ為に使用される重合性安定剤を溶解する液体を含んでもよい。公知の液体懸濁 媒体は、米国特許第4,247,175号で開示される液体懸濁媒体がここでは 有用である。一般に、液体懸濁媒体又はそれに溶解した重合性安定剤の一つまた は両方が、重力平衡で懸濁した粒子を維持する為に選択される。 本発明で有用なライトバルブ懸濁液は、米国特許第4,407,565号に開 示されている、電気抵抗性、化学的不活性な低分子量液体フッ化炭化水素重合体 の液体懸濁媒体の使用を基本とするもので、フッ化炭化水素重合体は、室温で、 少なくとも約1.5の比重を有し、その原子の少なくとも約50%がハロゲン原 子で構成されており、ハロゲン原子のすくなくとも60%がフッ素であり、残り は塩素及び/又は臭素である。好ましくは、液体懸濁媒体は、また、懸濁粒子に 対し重力平衡を与え、液体懸濁媒体での粒子の分散を助ける為に、例えばトリア ルキルトリメリテート等の様な混和性の電気抵抗性有機液体を含む。混和性の電 気抵抗性有機液体として有用な他の物質は、米国特許第4,772,103号に 開示されているもので、液体懸濁物質に関する詳細は、米国特許第4,407, 565号でみることが出来る。 その様なハロゲン化液体を導入していないその他の懸濁液が、また使用でき、 十分な量の安定化重合体がそこに使用されれば、粒子を重力平衡に維持出来る。 他の有用なライトバルブ懸濁液は、非揮発性又は僅かに揮発性の有機液体、一 般的に、可塑剤として分類される液体の液体懸濁媒体としての使用を基本とする 。 「可塑剤」液体懸濁媒体は、1種以上の電気抵抗性、化学的不活性の、相対的 に非揮発性(高沸点)有機液体で、粒子を懸濁し、重合性安定剤を溶解するもの であってマトリックス重合体ではない液体を含んでもよい。例えば、重合性安定 剤が固体のポリ(メタ)アクリレートを含む場合、有用な液体懸濁媒体は、ポリ (メタ)アクリレート用の可塑剤、例えばアジペート、ベンソエート、グリセロ ールトリアセテート、イソフタレート、メリテート、オレエート、クロロパラフ ィン、フタレート、セバケート等を含む。他の固体重合性安定剤用の液体懸濁媒 体は、その様な重合体の可塑剤として有用な液体から同様に選択してもよい。好 ましくは、トリアルキルトリメリテート、例えばトリ−n−プロピル−又はトリ −n−ブチル−トリメリテート及び/又はジアルキルアジペート、例えばジ−2 −エチルヘキシルアジペートが、ネオペンチル(メタ)アクリレートの共重合体 をベースとした固体重合性安定剤用の液体懸濁媒体として使用出来る。 重合性安定剤は、使用される時は、単一タイプの固体重合体であってよく、こ のものは、粒子の表面に結合するが、また非水溶性液体又は液体懸濁媒体の液体 に溶解する。必要に応じて、重合性安定剤系として作用する2種以上の固体重合 性安定剤であってもよい。例えば、粒子は、第一のタイプの固体重合性安定剤、 例えばニトロセルロースで被覆出来、これは効果として、粒子及び第一のタイプ の固体重合性安定剤に結合又はそれと会合する1種以上の添加タイプの固体重合 性安定剤に対し平滑な表面被膜を提供し、また粒子の分散及び立体保護の為に液 体懸濁媒体に溶解する。好適には、粒子を懸濁状態に保つ為、液体懸濁媒体は、 又1992年3月23日出願の米国特許出願第855,266号(ここに参考と して引用する)及びヨーロッパ特許公開第350,354号に開示の固体重合性 安定剤A−B型ブロック重合体を含んでもよい。ニトロセルロース及び/又は他 の固体重合性安定剤は、またブロック重合体に追加するかたちで、液体懸濁媒体 中に添加されてもよい。粒子を懸濁状態に維持する為にはA−Bブロック重合体 を使用する事が好ましく、与えられたライトバルブ懸濁液に使用される量は、周 知の通り、実験的に決められる。通常、固体重合性安定剤の量は、液体ライトバ ルブ懸濁液の全重量の約1重量%〜約30重量%、例えば5重量%〜約25重量 %である。然しながら、固体重合性安定剤の使用は好ましいが、全ての場合に使 用する必要はない。事実、液体重合性安定剤は、以下に詳細に述べる様な利点の 為に使用してもよい。 液体重合性安定剤 液体ライトバルブ懸濁液に使用するのに以前提案された重合性安定剤は、一般 にガラス状固体であった。重合性安定剤としてガラス状固体重合体を使用して作 られた液体ライトバルブの濃縮物は、この濃縮物を有用なフィルムに加工するた めに、上述の溶媒を含む液体懸濁媒体を使用せねばならず、この溶媒は、濃縮物 に含まれ得る粒子の量に制限を負わせる。然しながら、重合性安定剤が液体重合 体である場合は、液体重合性安定剤は、液体懸濁媒体の一部又は好ましくは全部 を用意する事が出来、濃縮物は多量の割合で粒子を含む事ができ、そうでないも のよりも薄く、暗いフィルムの製造を可能とする。 又、マトリックス重合体及び重合性安定剤が共に、フェニル及びフッ素それぞ れの置換で変性されている場合は、一方を溶解する事なしに他方を溶解する様な 溶媒を見付ける事は非常に困難である。固体重合性安定剤用の溶媒の使用で直面 する更なる問題は、溶媒の反射率が、マトリックス重合体及び固体重合性安定剤 のそれよりも非常に高くなる事で、これはフィルムの曇りの量を増加する。これ らの問題は、液体重合性安定剤の使用によって避けられる。 液体重合性安定剤は、通常の方法で、重合性安定剤が室温(約20℃)で液体 であるのに十分に低いガラス転移温度を持つ重合性安定剤を用意する単量体を使 用して調製される。例えば、周知の如く分岐の存在或いは不存在と同様に炭素原 子の数に関するペンダントアルキル基の適切な選択は、予め決められたガラス転 移温度(−70℃程度)の重合体の製造を可能とする。重合体の分子量は、重合 性安定剤の粘度を決め、周知の通り、分子量が大きくなればなるほど、粘度は大 きくなる。液体重合性安定剤としての適当な分子量範囲は、約Mw1,000〜 約Mw2,000,000である。 液体重合性安定剤用の単量体は、固体重合性安定剤で述べた様に選択され、そ の結果、得られる液体重合性安定剤は、マトリックス重合体には溶解しないが、 粒子の表面に結合し、液体懸濁媒体を含む他の液体と混和性である。粒子がニト ロセルロースで被覆されている場合は、液体重合性安定剤は、重合性安定剤をニ トロセルロースと会合せしめ得る、少量の官能基、例えば不飽和有機酸、そのエ ステル又は無水物、例えばマレイン酸無水物、又は他の適当な官能基、例えばメ チロールアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等からの 基を含む。有用な液体重合性安定剤は、アルキル(メタ)アクリレート、例えば n−ブチル−アクリレート、及び/又はフッ化アルキル(メタ)アクリレート、 例えばヘプタフルオロブチルアクリレート等で、通常は少量の不飽和酸、そのエ ステル又は無水物、メチロールアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ) アクリレート等を伴う重合単位を含む。その後に続く実施例では、単量体の割合 は、供給された単量体の重量割合で与えられる。或る場合には、その割合は10 0%から僅かに異なる。 液体重合性安定剤の分子量は調節できるから、その粘度は、低粘度液体重合性 安定剤と粒子のみから成るライトバルブ懸濁液を製造するのに合わせる事が出来 る。別々の液体懸濁媒体及び重合性安定剤は必要ない。このライトバルブ懸濁液 は、マトリックス重合体中にカプセル化出来、その反射率は、膨潤される必要の ない低い曇り度のフィルムを形成する為に、液体重合性安定剤の反射率に合わさ れる。これは、更なる加工なしに、硬質又はフレキシブルガラス又はプラスチッ クの導電性被覆基体の間にフィルムを作るのが望ましい場合には理想的である( サンドイッチセル)。これは、早い減衰時間が必要とされない、例えば建築でガ ラスを張る様な場合に特に有用である。 架橋性共重合体乳化剤を使用してのフィルムの製造 本発明により、ライトバルブの光変調剤として有用なフィルムは、液体架橋性 共重合体乳化剤中で液体ライトバルブ懸濁液のエマルジョンを形成する事により 調製される。架橋性共重合体乳化剤は、架橋マトリックス重合体及び乳化剤を用 意する二重機能を提供する。架橋性共重合体は主鎖を有し、主鎖は各末端で架橋 性基で末端化されているものを含み、好ましくは末端化されており、主鎖は液体 ライトバルブ懸濁液に不溶である。架橋性共重合体乳化剤は、また主鎖に懸かる ペンダント重合性基を有し、この重合性基は、液体ライトバルブ懸濁液に可溶で ある。重合体マトリックスを形成するのに必要な架橋剤はエマルジョンに含まれ る。 本発明のフィルムは、液体架橋性共重合体乳化剤中に液体ライトバルブ懸濁液 の多数の小滴のエマルジョンを形成する為に、液体架橋性共重合体乳化剤、架橋 剤、触媒(若しあれば)、及び液体ライトバルブ懸濁液を一緒に混合する事によ り調製される。エマルジョンは、フィルムとしてキャストでき、液体ライトバル ブ懸濁液のカプセル化小滴を含むフィルムを生成する為に、ついで硬化させられ る。 液体架橋性共重合体乳化剤及び液体ライトバルブ懸濁液は、1つの成分が他の 成分に有害な影響を及ぼさない様に選択される。更に、架橋重合体マトリックス を形成する為に使用される架橋剤、架橋反応の副生成物(若しあれば)、及び架 橋条件、例えば温度、圧力等は、又架橋性共重合体乳化剤、架橋重合体マトリッ クス及び/又は液体ライトバルブ懸濁液と相溶性であり、逆に影響を及ぼすもの であってはならない。例えば、粒子が感熱性であれば、架橋反応は、粒子が安定 である温度で起こさねばならない。粒子が逆に水で影響を受けるものであれば、 架橋反応の副生成物は非水溶性でなければならない。 液体架橋性共重合体乳化剤の主鎖は、ポリオルガノシロキサン、ポリブタジエ ン、ポリスチレン、ポリ(シクロプロペン)、ポリアミド、ポリオレフィン、シ リコーンゴム、ポリアクリルアミド、ポリウレタン等であってもよい。液体架橋 性共重合体乳化剤は、乳化剤を架橋できる官能基、例えばポリアクリルアミドを もともと持つことができ、或いはその様な官能基、例えばジヒドロキシ末端化ポ リジメチルシロキサンを含ませる為に変性された重合鎖を含む事ができる。架橋 性官能基は周知であり、ヒドロキシ、カルボキシ、アミン、アミド、シラン等が 挙げられる。架橋性共重合体乳化剤は、1分子当たり2以上の架橋性官能基を持 つてもよく、前述の溶解性要件に合致した様な多数の基を含んでいてもよい。そ の様な架橋性官能基は、主鎖の末端或いはその近辺だけでなくその主鎖に沿って 配置されていてもよく、主鎖に直接に、或いは主鎖からのペンダント基に置換さ れていてもよい。 適当な架橋剤は、架橋性官能基と反応する様なもので、周知の様に、例えばア ルコキシシラン、アルキルオルソチタネート等である。架橋性共重合体乳化剤及 び架橋剤の1つ又は両方は、周知の通り、2つより大きい官能性を持たねばなら ない。架橋反応は、又架橋重合体への発生を与える多官能性単量体間の縮合であ ってもよい。 液体架橋性共重合体乳化剤は、通常の共重合技術で調製される。例えば、官能 基、Yを持つ次の様なプレポリマー: は、官能基、Xを持つ次の様な第2のプレポリマー(II): で架橋され、架橋性基で末端化された主鎖とペンダント重合性基を持つ次の様な 液体架橋性共重合体乳化剤(III)を形成する。 上の例示において、m、n及びoは整数であり、A及びBは、重合体の残部であ り、それぞれに、液体ライトバルブ懸濁液に不溶及び可溶であり、Lは結合基で ある。 必要に応じて、プレポリマー、Y−〔A)m−Y、は架橋剤(IV)と反応して 、 次の様な、ビニル基で末端化されたペンダント基を有するプレポリマー(V)を 形成してもよい。 プレポリマー(V)は、次いでビニル単量体と共重合して、共重合体乳化剤(I II)のペンダント重合性乳化剤を用意する事が出来る。 架橋剤が3官能性である時は、ペンダント重合性乳化剤基及びペンダント官能 基Xを主鎖に持つ事が可能である。その様な場合は、3官能性架橋剤は、2つの 重合性主鎖と一緒に次の様に結合出来る。 架橋性共重合体乳化剤の主鎖としてポリオルガノシロキサンを使用する事が現 に好ましい。ポリオルガノシロキサンは、酸素原子に結合した硅素原子の繰り返 し単位を含み、ここで硅素原子は1つ又は通常2つの置換又は非置換有機基で置 換され、そして、勿論、それらは又架橋性官能基を含む。有用な有機基としては 、脂肪族、環状脂肪族、芳香族、異節環状、脂肪芳香族、芳香脂肪族等が挙げら れる。有機基は、置換脂肪族又は芳香族が好ましい。最も好ましい有機基は、ア ルキル、アラルキル又はアルカリル基である。 ポリオルガノシロキサン主鎖は、次の様なホモポリマー単位のホモポリマーで あってもよく、 (ここで、R1及びR2は、同じか異なる有機基である)、或いは次の様なコポリ マー単位のコポリマーであってもよい。 (ここで、R3〜R6の少なくとも1つは、他と異なる有機基であり、m及びnは 整数である)。例えば、R3、R4及びR5は、アルキル、好ましくはメチルであ ってもよく、これに対しR6はアリル又はアラルキル、好ましくはフェニルであ ってもよい。 ポリオルガノシロキサン主鎖は、又次の様なコポリマー単位のシルアリレンシ ロキサン共重合体であってもよい。 (ここで、R7〜R12は、同じか異なる有機基であり、Arはアリレンである)。 例えば、R7〜R12は、アルキル、例えばメチルであり、Arはフェニレン、ナフ タレン等であり、好ましくはフェニレンである)。 ポリオルガノシロキサンからの架橋重合体マトリックスは、本発明では、多く の理由で、使用の為に調製される。架橋ポリオルガノシロキサンは、優れた酸化 性及び紫外線安定性を有し、広い温度範囲にわたって安定である。事実、ポリオ ルガノシロキサンが幾つかの芳香族基を含み、例えばその主鎖中の硅素原子の幾 つかが、アリル(例えば、R6がフェニル)で置換されているか、アリレン(例 えば、Arがフェニレンの時)と共に結合している場合、温度安定性は増加する。 ポリオルガノシロキサンの広範囲の利用性及び架橋の容易性及び架橋反応での 有害な副生成物が存在しないことから、これらの重合体は、その製造と使用が相 対的に安価である。 更に、架橋ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスは、ライトバルブ懸濁 液で使用される粒子、液体及び重合性安定剤と相溶性である。等しく重要なこと は、架橋ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスは、高い絶縁耐力を持つフ ィルムを提供することであり、これは、アークなしにライトバルブセルを横切る 大電圧の使用を許すものである。 架橋性共重合体乳化剤の主鎖がポリオルガノシロキサンである時は、ペンダン ト基は、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエーテル、ポリメチルス チレン、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、エポ キシ樹脂等で用意される事が好ましい。本発明の現に好ましい実施態様では、ペ ンダント基は、アクリレート又はメタクリレートである。 ポリオルガノシロキサン主鎖及びペンダント(メタ)アクリレート基を有する 液体架橋性共重合体乳化剤の適当な調製方法は、(メタ)アクリロキシプロピル ージアルコキシアルキルシラン、−トリアルコキシシラン、−ジアリロキシアル キルシラン、又は−トリアリロキシアルキルシランの末端ヒドロキシ基を有する ポリオルガノシロキサンと、(メタ)アクリレート単量体とを共重合させる事で ある。例えば、(メタ)アクリロキシプロピル−ジメトキシメチルシラン又は− トリメトキシシランを使用する時は、得られる架橋性乳化剤は、次の様な繰り返 し単位を有するであろう。 (ここで、Raはメチル又はメトキシ(−ジメトキシメチルシラン又は−トリメ トキシシランが使用されたかによって)、Rnはプロピレン基を介して珪素原子 に結合したポリ(メタ)アクリレートである)。Raがメトキシであると、他の ポリオルガノシロキサン主鎖は、メトキシ基と、ジヒドロキシ末端化ポリオルガ ノシロキサンの末端ヒドロキシ基との反応で、上に描いた珪素原子に結合出来る 。適当な触媒が、好適に使用される。 必要に応じて、(メタ)アクリレートプレポリマーは、(メタ)アクリレート と、(メタ)アクリロキシプロピル−ジアルコキシアルキルシラン、−トリアル コキシシラン、−ジアリロキシアルキルシラン、−トリアリロキシアルキルシラ ン等と共重合され、次いで(メタ)アクリレ−トプレポリマーと、ジヒドロキシ 末端化ポリオルガノシロキサンを縮合する事によって調製される。 好ましくは、液体架橋性共重合体乳化剤のポリオルガノシロキサン部は、約M w17,000〜約Mw3,000,000、好ましくは約Mw30,000〜 約Mw450,000の分子量を有する。更に、ポリオルガノシロキサン主鎖は 、約50重量%以上、好ましくは約90重量%以上の架橋性共重合体乳化剤で構 成される事か好ましい。ペンダントポリ(メタ)アクリレート基を使用する事が 好ましいが、その他の不飽和酸又はエステル、例えばフマレート、マレエート等 の重合体も使用出来る。 利便性及び経済性の理由から、ポリオルガノシロキサン共重合体乳化剤を多官 能アルコキシシラン架橋剤で架橋する事が好ましい。 架橋反応は、室温で、有機酸の金属塩(例えば、オクタン酸錫、オクタン酸第 二鉄、ジブチル錫ジラウレート等)で触媒される。触媒及び/又は架橋剤の量と 種類は重合体マトリックスの架橋速度及び得られる架橋重合体マトリックスの性 質の両方を変化させる為に変える事ができる。 液体架橋性共重合体乳化剤の使用は、別々の乳化剤の使用を必要としない。架 橋性共重合体乳化剤は、又ライトバルブ懸濁液の各小滴が、ポリオルガノシロキ サン重合体マトリックスで周りを囲まれ、不完全に封入された小滴からのライト バルブ懸濁液のブリージングを避ける事を確実にする。架橋性共重合体乳化剤は 、又小滴の凝結を防ぎ、小さなカプセルの製造とカプセルの小さなサイズの分散 を可能とする。更に、ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスに対する液体 ライトバルブ懸濁液の高い割合は、相逆転(即ち、懸濁液マトリックス中のポリ オルガノシロキサンのカプセル)なしに得る事が出来、暗く、薄い、より均一な フィルムの製造を可能とする。 フィルムの曇り度の減少 上述の多くの特許、例えば米国特許第4,407,565号で開示されている 従来技術のライトバルブは、光吸収粒子を使用し、その液体ライトバルブ懸濁液 の液体懸濁媒体の反射率nDが、電極物質の反射率より遥に小さいにもかかわら ず、優れた光学的透明度を示し、非常に僅かな光を散乱する。例えば、普通に使 用した電極物質、インジウム錫酸化物の反射率は、約2.0(層の厚みによって時 に高くも低くにもなり得る)であるが、液体懸濁媒体の反射率nDは、1.33〜1.6 8の範囲であり、通常は1.38〜1.56の範囲である。同様に、液体懸濁媒体のnDは 、ライトバルブの壁として使用される通常のガラス板のそれより実質的に低くも 高くもできる。ガラスの反射率は、ガラスの組成によって変化するが、普通は約 1.52である。 電極及び壁での吸収、或いは電極及び壁からの反射で幾らかの光がライトバル ブで失われるが、それらの反射率は、通常液体懸濁媒体のそれとは実質的に相違 するという事実にも拘らず、問題となる程の光散乱はそれらによって引き起こさ れない。故に、ライトバルブの壁及び電極の反射率は、無視できる。 その中に導入された液体ライトバルブ懸濁液を有する架橋マトリックス重合体 を含むフィルムの曇り度又は光散乱は、マトリックス重合体及び/又は重合性安 定剤を含み、或いはそのもの自身である液体ライトバルブ懸濁液の液体部分を変 性する事により、それらの反射率をより近接的に調整させて減少する事が出来る 事が本発明によって見出された。 架橋マトリックス重合体としてポリオルガノシロキサンを使用する好ましい系 では、これが、重合性安定剤の反射率を低くする為に液体ライトバルブ懸濁液に 液体フッ素化重合性安定剤を使用する事によって成し遂げられる。ポリオルガノ シロキサンが、マトリックス重合体の反射率を上げる為に芳香族基を含む時は、 更なる改良が可能である。 特に、ポリオルガノシロキサンマトリックス重合体が、ポリアルキルシロキサ ン、例えばポリジメチルシロキサンである場合は、フィルムの曇り度の減少は、 重合性安定剤として、フッ素原子を含むポリ(メタ)アクリレートを使用する事 により得る事が出来る。曇り度の更なる減少は、芳香族基をポリアルキルシロキ サンに導入する事により得られる。これは、アルキルシロキサンとアリルシロキ サンの共重合体を用意するか、上述のシルアリレンシロキサン共重合体の使用に よって達成される。 ポリオルガノシロキサンマトリックス重合体に導入された芳香族基の量が多す ぎると、液体ライトバルブ懸濁液中の重合性安定剤は、液体ポリオルガノシロキ サンマトリックス重合体に可溶となり、電場の存在下での粒子の配向を妨げる。 重合性安定剤中のフッ素含有量が多すぎると、液体ライトバルブ懸濁液で使用さ れるニトロセルロースと非相溶性となる。 最良の解決は、有機基の調節された量を架橋性共重合体安定剤のオルガノシロ キサン部に導入し、フッ素原子をその乳化剤部に導入して液体重合性安定剤にお いてフッ素置換を用意する事である事が見出された。 アリレン、例えばフェニレン基が、重合体の主鎖で2つの硅素原子と結合する ポリオルガノシロキサン主鎖を用意する為のシルアリレンシロキサンの使用は幾 つかの利点を有し、その内で最も重要なものは、環鎖平衡反応(ring-chain equ ilibrium reaction)を経由しての重合体の解重合傾向が減少される事である。 然しながら、マトリックス重合体の反射率を決定する観点から、たとえ1つのマ トリックス重合体で、フェニル基が1つの硅素原子に結合し、一方他のマトリッ クス重合体で、フェニレン基が2つの硅素原子に結合されていても、若し分子量 が実質的に同じであれば、曇り度の減少で同様の改良が、フェニル又はフェニレ ン基の同じモル比で得る事が出来る。 曇り度減少におけるこの概念は、又本出願人の同時出願中の米国特許出願第7 86,511号及び上記の本願と同時出願の米国特許出願(代理人登録番号JD R−101)で作られるフィルムにも適用可能である。その特許出願においては 、乳化剤基を持たない液体架橋性ポリオルガノシロキサンが、マトリックス重合 体を形成するのに使用される。その様な場合は、架橋性ポリオルガノシロキサン は、芳香族基を含ませる為に変性してもよく、一方液体重合性安定剤はフッ素を 含ませる為に変性される。好適には、この系は又、オルガノシロキサンと(非架 橋性)共重合体乳化剤としての共重合性有機単量体の共重合体を含む。その様な 非架橋性共重合体乳化剤が使用される時は、芳香族基の限定量がその共重合体乳 化剤のオルガノシロキサン部と架橋性ポリオルガノシロキサンオリゴマー又はポ リマーに導入され、一方フッ素置換は、共重合体乳化剤の有機重合体部と液体重 合性安定剤中に用意される。 置換の程度は、逆効果にならない様にフィルムの曇り度を減少させる為に、実 験的に決められる必要があろう。更に、マトリックス重合体及び共重合体乳化剤 のオルガノシロキサン部の相対的に多量の芳香族基は、重合性安定剤中の相対的 に少量のフッ素化単量体の使用によって相殺され得るし、逆もまた同じである。 フィルムの膨潤 架橋重合体マトリックスから作られるフィルムが、適当な有機液体を吸収する ものであれば、フィルムは膨潤し、光散乱は又減少される。更に、架橋重合体マ トリックス内にカプセル化された懸濁液の小滴は、液体を吸収して膨潤する事は 明らかである。懸濁液のこの「希釈」は、印可された電場に曝された時のフィル ムの減衰時間(600までの因子による)の顕著な減少をもたらす。又、周波数 及び電圧に関する、膨潤した架橋フィルムの電気的応答は、大いに改善される。 膨潤フィルムは25ヘルツ以下の周波数で作動出来る。 フィルムを膨潤するのに使用できる液体としては、脂肪族炭化水素、ハロカー ボン、エステル、エーテル、アルコール、芳香族炭化水素、芳香族エステル等が 挙げられるが、これらに限定されない。適当な液体としては、イソペンチルアセ テート、ヘキシルアセテート、オクチルアセテート、デシルアセテート、ブチル アセテート、イソプロピルブチレート、ネオペンチルネオペンタノエート及びそ の他多数の単一脂肪族エステルが挙げられる。その他の有用な液体としては、ヘ キサン、ヘプタン、3−メチルデカン、3,6−ジメチルオクタン及びその他の 直鎖又は分岐鎖炭化水素が挙げられる。更に有用な液体としては、芳香族炭化水 素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等、環状炭化水素及びハロゲン化又は パーハロゲン化炭化水素、例えばパーフルオロ炭化水素及び/又はパーフルオロ /パークロロ炭化水素、例えばCCl3CF2CFCl2、CCl3CF2CFClCF2Cl、少なくとも1. 5の比重を有し、少なくともその原子の約50%がハロゲン原子で構成されており 、少なくとも60%のハロゲン原子がフッ素であり、残りが塩素及び/又は臭素 である液体、低分子量フルオロカーボン重合体等が挙げられる。 適当な液体は、次の様な特徴を有する。 (1)液体は架橋重合体マトリックスで吸収され、そして (2)液体はニトロセルロース及び/又は使用してもよい他の重合性安定剤の 溶 剤である。 ポリオルガノシロキサンマトリックス重合体を使用する好ましい系では、フィ ルムをハロゲン化炭化水素で膨潤する事が好ましい。 その他の添加剤 本発明の液体ライトバルブ懸濁液及び/又はフィルムまたはライトバルブは、 任意に、又その中に他の相溶性物質、例えば紫外線吸収剤、熱安定剤及び非重合 性表面活性剤及ひ分散剤等を有してもよい。 紫外線安定剤をフィルムに導入するには、幾つかの方法がある。例えば、紫外 線安定剤を膨潤剤に溶解し、そうしてフィルムに導入してもよい。或いは、紫外 線安定剤をマトリックス重合体と混合する前に濃縮物に添加してもよい。或いは 、紫外線安定剤を重合体マトリックスと混合してもよい。或いは、紫外線安定剤 を直接重合体マトリックスに導入してもよい(例えば、ポリジメチルシロキサン 重合体の幾つかのメチル基を紫外線吸収剤で置き換えるか、他のマトリックス重 合体でその様な置換をするかして)。或いは、紫外線吸収剤を、反応性単量体に 対する紫外線安定剤の誘導体化、次いで懸濁重合体を生成する為の共重合を経て 懸濁重合体に直接導入してもよい。 図面の説明 本発明は、添付図面で参照される好ましい実施態様での記号によって例示され る。図1A及びIBは、本発明の1実施態様のフィルムの1つの型の開閉状態を 例示するものである。 発明の詳細な説明 図1Aで、光31の光線は、本発明のフィルム27の上に衝突する。フィルム 27は、フィルム24に接触した電極28と共に、小滴26を含むフィルム24 を含む。保護層29は、各電極28と接触している。電位差、即ち電場は電極2 8の間には存在しないと仮定すると、液体懸濁液の微小小滴26中に分散した粒 子33は、ブラウン運動によってランダム状態にある。粒子は光を吸収するから 、フィルムの上に衝突する光31の光線は、微小小滴26中の粒子33で吸収さ れる。図1Bは、電場(表示されない)が電極28間に存在する場合である。結 果として、粒子33は微小小滴26中で一列に整列し、光31の光線の殆どの部 分 が、矢印32で示される様にしてフィルムを通過する。 ライトバルブで使用する電極及びガラス上に電極を設置する為の方法及びプラ スチック基体は公知である。例えば、米国特許第3,512,876号及び第3 ,708,219号は、ライトバルブでの電極の使用を開示し、米国特許第2, 628,927号、第2,740,732号、第3,001,901号及び第3 ,020,376号は、導電性を有する粒子及びガラス及びプラスチック基体上 の導電性透明被膜及びその様な被膜の形成又は設置方法を開示する。インジウム 錫酸化物(ITO)又はその他の導電性金属が使用出来る。 電極28及び保護層29は、予め組み立てられたアセンブリーの形態にある事 が好ましい。そこで、電極28及び保護層29は、フィルム29、例えばフィル ム24にアセンブリーを適用する前に電極28で被覆してあるプラスチックフィ ルムで用意出来る。ここで使用する「電極」という言葉は、電気的導電性金属酸 化物及びその様な目的の為に従来使用されているその他の被膜ばかりでなく、酸 化硅素、二酸化硅素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、五酸化タンタル、フッ 化マグネシウム等の様な物質のそれらの上の耐電圧オーバーコートを有する様な 被膜をも意味する。電極は、それらか配置される基体全体又はその一部を覆って いてもよく、又パターン配置されてもよい。例えば、様々の光透過窓又はフィル ターとして機能するライトバルブでは、装置の全体の活性領域を通過する光の量 を変える事が望まれる。一方、ライトバルブがディスプレーとして使用される場 合は、電極は通常、基体の不連続領域でパターンで配置される。ここで使用され る「電極」なる言葉は、又半導体及び多数のフィルム層で共に透明で着色された フィルム、例えば活性マトリックスアドレスディスプレー装置で使用される様な フィルムの使用を含む。本発明のフィルムがライトバルブ装置で使用される全て の場合に、その装置の作動に適した電力供給に接続している適切な電気的コネク ションがあるものと仮定する。 ライトバルブで使用される通常のタイプの液体ライトバルブ懸濁液は、電圧が 印可されると光の透過を増加するが、本発明は又、ライトバルブ、フィルム及び 米国特許第4,078,856号で開示されている様な、電圧が印可されると光 の透過を減少する液体ライトバルブ懸濁液又は、米国特許第3,743,382 号で開示されている様な、活性化された時に、電磁スペクトルの一部の放射線の 透過を増加し、スペクトルの他の部分の透過を減少する液体ライトバルブ懸濁液 も含む。 本発明のフィルムは、その表面又は保護層の上に電極を有するものとして用意 されるライトバルブとしてそれ自身機能する事が出来る。然しながら、フィルム それ自身がライトバルブとして機能するものであれば、電極は、掻き傷を避け、 フィルムを活性化する為に必要とされる電圧を最少とする為に、フィルムの内部 に面している各保護層の内面にあるべきである。又、保護層の外面は、イーエム ケミカルズ(E.M.Chemicals of Hawthorne,N.Y)で販売されている様な紫外 線吸収ラッカーフィルターの上にあってもよい。その他の多数の透明な表面被膜 は一般に、特にプラスチックの摩擦及び周囲からの影響を少なくする為に利用出 来る。その様な系の1つは、シリコーンプロダクツディビジョン(The Silicone Products Division of General Electric Co.,Waterford,N.Y)で製造され 、硬質コーティングプライマーSHP200とSHC1200シリコーン硬質コーティング樹 脂を含む。摩擦及び紫外線劣化に抵抗する放射線硬化性透明コーティングは、シ ャーウインウイリアムス社(The Sherwin Williams Co.of Chicago,Illinois )からパーマクリアーUVの名称で販売されている。 表面コーティングの同じタイプのものは、本発明の他の実施態様で有用であり 、特にフィルムがポリカーボネートの様な硬質プラスチック基体間にサンドイッ チされている場合に有用である。 本発明は以下に実施例で例示される。全ての部及びパーセントは特に示さない 限り重量である。 実施例1 コンデンサー、温度計、付加漏斗、加熱マントル及びテフロンコーティング磁 気攪拌器を備えた三つ口の、500ml丸底フラスコで、50gのジヒドロキシ 末端化ポリジメチルシロキサン(Mw150,000)、ジブチル錫ジラウレー トの3滴(約0.06g)、メタクリロキシプロピルジメトキシメチルシランの 2滴(約0.04g)、2.5gのn−ブチルアクリレート単量体及び200g のヘキシルアセテートを組み合わせて、架橋性共重合体乳化剤を調製した。溶液 を還流で、攪拌しながら約170℃で加熱し、次いでt−ブチルパーオキシベン ゾエートの3滴(約0.06g)及び10gのヘキシルアセテートを含む溶液を 、(付加漏斗を介して)22分間掛けて滴加した。添加が完結後、反応溶液を更 に1時間還流させた。反応が完結後、混合物を、ホットプレート上のペトリ皿で 沸騰加熱して溶媒を除去した。この脱揮物質は、濁りを帯びた粘稠な液体であっ た。 得られた生成物は、ヒドロキシ基で各末端が末端化されたポリジメチルシロキ サン主鎖を有し、ペンダントポリブチルアクリレート基を有する架橋性共重合体 乳化剤であった。 実施例2 実施例1の2.09gの架橋性共重合体乳化剤、少量の1/4 sec SS 型ニト ロセルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶 30重量%及びn−ブチルアクリレート/マレイン酸無水物(98/2)のランダム共 重合体70重量%を含む濃縮物0.60g、ジブチル錫ジラウレート0.11g及 びテトラ−n−ブチルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.0 8gを、この順序で添加してフィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高 速ホモジナイザーで混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料 を、0.0127cm(5mil)のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さ の層で、ドクターブレードで引延し、オーブン中で、85℃で硬化させた。このフ ィルムは30分で硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、3,6−ジメチル オクタンで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤さ せ、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガ ラス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンド イッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は 、数分間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、導線がセルに接続され、200V、60Hzの 交流電圧が、セルを横切って印可された。電圧の印可で、セルの透過率はOFF 状態の7.11%からON状態の18.25%に変化し、色調は、暗青色から明るい青色 に 変化した。完全に開いた状態から完全に閉じた状態で測定されたフィルムの減衰 時間は約3秒で、上昇時間は約260ミリ秒であった。 実施例3 コンデンサー、温度計、付加漏斗、加熱マントル及びテフロンコーティング磁 気攪拌器を備えた三つ口の、500ml丸底フラスコで、0.03gのメタクリ ロキシプロピルトリメトキシシランと50gのエチルアセテートを組み合わせて 、架橋性共重合体乳化剤を調製し、溶液Iを得た。溶液Iを還流で、攪拌しなが ら77℃で加熱し、次いでエチルアセテート(溶液II)20g に溶解した0.2g のアゾビスイソブチロニトリルを含む溶液IIの約1gを(付加漏斗を介して)添 加した。続けて直ぐに、エチルアセテート10g 中の2.2gのネオペンチルメタクリ レート単量体を添加した。反応溶液を次いで約10分間還流させ、その後、残りの 溶液IIを(付加漏斗を介して)10分間で添加した。溶液IIの添加が完結後、反応 溶液を10分間還流させ、次いでエチルアセテート100g中のジヒドロキシ末端化ポ リジメチルシロキサン(Mw150,000)51.2g を含む溶液IIIの140gを( 付加漏斗を介して)添加した。次いで1gのジブチル錫ジラウレートを添加後、 反応溶液を、合計で3時間10分還流させた。反応完結後、この混合物を、ホッ トプレート上のペトリ皿で沸騰加熱して溶媒を除去した。この脱揮物質は、濁り を帯びた粘稠な液体であった。得られた生成物は、ヒドロキシ基で各末端が末端 化されたポリジメチルシロキサン主鎖を有し、ペンダントポリ(ネオペンチルメ タクリレート)鎖及びペンダントヒドロキシ基末端化ポリジメチルシロキサン鎖 に結合した主鎖内に少なくとも1つの硅素原子を有する架橋性共重合体乳化剤で あった。 実施例4 実施例3の2.34gの架橋性共重合体乳化剤、少量の1/4 sec SS 型ニト ロセルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶 20重量%及びn−ブチルアクリレート/マレイン酸無水物(液体重合性安定剤) (98/2)のランダム共重合体80重量%を含む濃縮物0.79g、ジブチル錫ジラ ウレート0.09g及びテトラ−n−ブチルオルソシリケート(テトラ−n−ブ トキシシラン)0.09gを、この順序で添加してフィルムを調製した。それぞ れを添加後、これを高速ホモジナイザーで混合し、真空下で脱気した。最後の添 加が完了後、この材料を、0.0l27cm(5mil)のポリエステルシート片上に、0.01 016cm(4mil)の厚さの層で、ドクターブレードで引延し、オーブン中で、85℃ で硬化させた。このフィルムは28分以下で硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、3,6−ジメチル オクタンで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤さ せ、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガ ラス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンド イッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は 、数分間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、フィルムは、液体ライトバルブ懸濁液のブリー ドが無く、均一に暗いものであることが観察された。架橋重合体中に分散した液 体ライトバルブ懸濁液の小滴からの懸濁液のブリードを防ぐ事により、架橋共重 合性乳化剤は、以前に可能であったものよりも暗く、薄い、より均一なフィルム の製造を可能とする。セルのOFF状態透過率は2.59%であった。これは、 次の比較例Aと比較されるべきものである。 比較例A ジヒドロキシ末端化ポリジメチルシロキサン(Mw150,000)2.32g、 少量の1/4 sec SS 型ニトロセルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カ ルシウムポリヨージドの結晶20重量%及びn−ブチルアクリレート/マレイン酸 無水物(液体重合性安定剤)(98/2)のランダム共重合体80重量%を含む濃縮物 0.82g、ジブチル錫ジラウレート0.11g及びテトラ−n−ブチルオルソシ リケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.10gを、この順序で添加してフ ィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジナイザーで混合し、真 空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料を、0.0l27cm(5mil)のポリエ ステルシート片上に、0.010l6cm(4mil)の厚さの層で、ドクターブレードで引 延し、オーブン中で、85℃で硬化させた。このフィルムは33分で硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3l75cm(1/8inch ) 厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、3,6−ジメチルオ クタンで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ 、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラ ス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイ ッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、 数分間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、フィルムは、フィルムからの液体ライトバルブ 懸濁液の深刻なブリードを受けている事が容易に観察された。このフィルムのO FF状態透過率は、非常にまだらで、不均一であり、21.41%であった。 実施例5 コンデンサー、温度計、付加漏斗、加熱マントル及びテフロンコーティング磁 気攪拌器を備えた三つ口の、25ml丸底フラスコで、0.06gのメタクリロ キシプロピルトリメトキシシランと50mlのエチルアセテート(溶液I)を組 み合わせて、架橋性共重合体乳化剤を調製した。溶液Iを還流で、攪拌しながら 77℃で加熱し、次いでエチルアセテート20mlに溶解した0.2gのアゾビスイ ソブチロニトリルを含む溶液IIの約2gを(付加漏斗を介して)添加した。続けて 直ぐに、エチルアセテートl0ml中の2.2gのネオペンチルメタクリレート単量体を 添加した。反応溶液を次いで約10 分間還流させ、その後、残りの溶液IIを(付 加漏斗を介して)23分間で添加した。溶液IIの添加が完結後、反応溶液を約1時 間還流させ、次いでエチルアセテート100ml中のジヒドロキシ末端化ポリジメチ ルシロキサン(Mw150,000)52gを含む溶液IIIを(付加漏斗を介して) 添加した。次いでエチルアセテート50ml中の1gのジブチル錫ジラウレートを添 加後、反応溶液を、合計で1時間35分還流させた。反応完結後、この混合物を 、ホットプレート上のペトリ皿で沸騰加熱して溶媒を除去した。この脱揮物質は 、濁りを帯びた粘稠な液体であった。化学量論以上のメタクリロキシプロピルト リメトキシシランが使用された為、得られた生成物は、ヒドロキシ基で各末端が 末端化されたポリジメチルシロキサン主鎖を有し、ペンダントポリ(ネオペンチ ルメタクリレート)基及びペンダントメトキシ基を有する架橋性共重合体乳化剤 であった。 実施例6 実施例5の2.08gの架橋性共重合体乳化剤、少量の1/4 sec SS 型ニト ロセルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶 20重量%及びn−ブチルアクリレート/マレイン酸無水物(液体重合性安定剤) (98/2)のランダム共重合体80重量%を含む濃縮物1.07g、ジブチル錫ジラ ウレート0.11g及びテトラ−n−ブチルオルソシリケート(テトラ−n−ブ トキシシラン)0.07gを、この順序で添加してフィルムを調製した。それぞ れを添加後、これを高速ホモジナイザーで混合し、真空下で脱気した。最後の添 加が完了後、この材料を、0.0127cm(5mil)のポリエステルシート片上に、0.01 016cm(4mil)の厚さの層で、ドクターブレードで引延し、オーブン中で、85℃ で硬化させた。このフィルムは26分で硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、3,6−ジメチル オクタンで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤さ せ、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガ ラス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンド イッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は 、数分間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、フィルムは、液体ライトバルブ懸濁液のブリー ドが無く、均一に暗いものであることが観察された。セルのOFF状態透過率は 0.42%であった。これは、比較例Aと比較されるべきものである。 実施例7 コンデンサー、温度計、付加漏斗、加熱マントル及びテフロンコーティング磁 気攪拌器を備えた三つ口の、500ml丸底フラスコで、0.30gのメタクリ ロキシプロピルトリメトキシシラン、5gのn−ブチルアクリレート単量体と5 0mlのエチルアセテートを組み合わせて、架橋性共重合体乳化剤を調製した( 溶液I)。溶液Iを還流で、攪拌しながら77℃で加熱し、次いでエチルアセテ ート25mlに溶解した0.4gのアゾビスイソブチロニトリルを含む溶液IIの15ml を(付加漏斗を介して)20分間で添加した。反応溶液を次いで35分間還流させ、 その後、残りの溶液IIを(付加漏斗を介して)添加した。溶液IIの添加が完結後 、反応溶液を約1時間還流させ、次いでエチルアセテート100ml中のジヒドロキ シ末端化ポリジメチルシロキサン(Mw12,000)100gを含む溶液III を(付加漏斗を介して)添加した。次いで1gのジブチル錫ジラウレートを添加 後、反応溶液を、合計で2時間20分還流させた。反応完結後、この混合物を、 ホットプレート上のペトリ皿で沸騰加熱して溶媒を除去した。この脱揮物質は、 濁りを帯びた粘稠な液体であった。得られた生成物は、ヒドロキシ基で各末端が 末端化されたポリジメチルシロキサン主鎖を有し、ペンダントポリ(ブチルアク リレート)基及びペンダントメトキシ基を有する架橋性共重合体乳化剤であった 。 実施例8 実施例7の架橋性共重合体乳化剤1.70g、少量の1/4 sec SS型ニトロ セルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20 重量%及び略99.7%/0.3%のネオペンチルメタクリレート/ヒドロキシエチルメ タクリレート(固体重合性安定剤)のブロック共重合体20重量%及びトリ−n− ブチルトリメリテート60重量%を含む濃縮物0.50g、ジブチル錫ジラウレー ト0.17g及びテトラ−n−ブチルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキシ シラン)0.11gを、この順序で添加してフィルムを調製した。それぞれを添 加後、これを高速ホモジナイザーで混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完 了後、この材料を、0.0127cm(5mil)のポリエステルシート片上に、0.01016cm (4mil)の厚さ層で、ドクターブレードで引延し、オーブン中で、85℃で硬化さ せた。このフィルムは35分で硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、ハロカーボンプロ ダクツ(Harocarbon Products)製のクロロトリフルオロエチレンの低分子量オ リゴマーの0.8ハロカーボンオイルで十分に被覆されている。数秒間接触後、フ ィルムを鋲で留め、膨潤させ、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去さ れた。 ITO被覆の他のガラス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様に して形成されたサンドイッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉 された。この接着剤は、数分間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、フィルムは、液体ライトバルブ懸濁液のブリー ドが無く、均一に暗いものであることが観察された。 実施例9 コンデンサー、温度計、付加漏斗、加熱マントル及びテフロンコーティング磁 気攪拌器を備えた三つ口の、500ml丸底フラスコで、0.01gのアクリロ キシプロピルトリメトキシシラン、0.34gのヘプタフルオロブチルアクリレ ート単量体と40mlのキシレンを組み合わせて、架橋性共重合体乳化剤を調製 した(溶液I)。溶液Iを還流で、攪拌しながら137℃で加熱し、次いでキシ レン22mlに溶解した0.03gのアゾビスイソブチロニトリルを含む溶液IIの1 2mlを(付加漏斗を介して)8分間で添加した。反応溶液を次いで16分間還流さ せ、その後、0.7gのヘプタフルオロブチルアクリレートを添加し、反応溶液 を14分間還流し、その後、残りの溶液IIを(付加漏斗を介して)26分間で添 加した。溶液IIの添加が完結後、反応溶液を30分間還流させ、次いでキシレン 50ml中のジヒドロキシ末端化ポリジメチルコーメチルフェニルシロキサン(4. 15モル%フェニル)(Mw約150,000)21.33gを含む溶液IIIを(付加漏 斗を介して)添加した。次いで0.1mlのジブチル錫ジラウレートを添加後、反応 溶液を、合計で1時間還流させた。反応完結後、この混合物を、ホットプレート 上のペトリ皿で沸騰加熱して溶媒を除去した。この脱揮物質は、濁りを帯びた粘 稠な液体であった。生成物は、ヒドロキシ基で各末端が末端化された(ジメチル シロキサン)(フェニルメチルシロキサン)共重合体主鎖を有し、ペンダントポ リ(ヘプタフルオロブチルアクリレート)鎖及びペンダントヒドロキシ基末端化 ポリジメチルシロキサン鎖に結合した主鎖内に少なくとも1つの硅素原子を有す る架橋性共重合体乳化剤であった。 実施例10 (A)硬化フィルムの調製 実施例9の架橋性共重合体乳化剤2.01g、少量の1/4 sec SS型ニトロ セルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20 重量%及び70/30/2のn−ブチルアクリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレ ート/マレイン酸無水物(液体重合性安定剤)のランダム共重合体80重量%を含 む濃縮物0.54g、ジブチル錫ジラウレート0.10g及びテトラ−n−ブチ ルオルフシリケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.08gを、この順序で 添加してフィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジナイザーで 混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料を、0.0127cm(5mil) のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さ層で、ドクターブレー ドで引延し、オーブン中で、85℃で硬化させた。このフィルムは45分で硬化した 。(B)ライトバルブの調製 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、ハロカーボンプロ ダクツ(Harocarbon Products)製のハロカーボン455としての液体のCCl3CF2CFC lCF2Clで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ 、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラ ス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイ ッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、 数分間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、フィルムは、曇り無しのものである事が容易に 観察された。フィルムのOFF状態での曇り度は9.7%であり、ON状態では(100V、 60Hz)2.9%であった。セルのOFF状態での透過率は27.4%であり、ON状態の透過 率は62.4%であった。 実施例11 実施例10の(A)で得た硬化フィルムを、ハロカーボンプロダクツ(Haroca rbon Products)製のハロカーボン335、CCl3CF2CFCl2で膨潤した。OFF状態での 曇り度は5.7%であり、ON状態での曇り度は(200V、60Hz)2%であった。フィ ルムの透率範囲は、45%OFF〜72%ONであった。 実施例12 実施例3の架橋性共重合体乳化剤2.14g、少量の1/4 sec SS型ニトロ セルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20 重量%及びn−ブチルアクリレート/マレイン酸無水物(液体重合性安定剤)( 98/2)のランダム共重合体80重量%を含む濃縮物0.51g、ジブチル錫ジラウ レ ート0.08g及びテトラ−n−ブチルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキ シシラン)0.08gを、この順序で添加してフィルムを調製した。それぞれを 添加後、これを高速ホモジナイザーで混合し、真空下で脱気した。最後の添加が 完了後、この材料を、0.0127cm(5mil)のポリエステルシート片上に、0.01016c m(4mil)の厚さの層で、ドクターブレードで引延し、オーブン中で、85℃で硬 化させた。このフィルムは22分で硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、0.8ハロカーボン オイルで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ 、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラ ス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイ ッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、 数分間の紫外線照射単位で硬化した。 セルのOFF状態透過率は8.92%であった。セルのOFF状態での曇り度 は37.8%であった。 実施例13 実施例3の架橋性共重合体乳化剤2.10g、少量の1/4 sec SS型ニトロ セルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20 重量%及びn−ブチルアクリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレート/マレ イン酸無水物(液体重合性安定剤)(90/10/2)のランダム共重合体80重量%を 含む濃縮物0.52g、ジブチル錫ジラウレート0.09g及びテトラ−n−ブ チルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.09gを、この順序 で添加してフィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジナイザー で混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料を、0.0127cm(5m il)のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さの層で、ドクター ブレードで引延し、オーブン中で、85℃で硬化させた。このフィルムは略30分で 硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、0.8ハロカーボン オイルで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ 、 ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラス 板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイッ チセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、数 分間の紫外線照射単位で硬化した。 セルのOFF状態透過率は7.61%であり、100V、60HzでのセルのON状態 での透過率は39.2%であり、セルのOFF状態での曇り度は31.3%であ り、ON状態での曇り度は28%であった。 実施例14 実施例3の架橋性共重合体乳化剤2.06g、少量の1/4 sec SS型ニトロ セルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20 重量%及びn−ブチルアクリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレート/マレ イン酸無水物(液体重合性安定剤)(80/20/1)のランダム共重合体80重量%を 含む濃縮物0.50g、ジブチル錫ジラウレート0.08g及びテトラ−n−ブ チルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.08gを、この順序 で添加してフィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジナイザー で混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料を、0.0127cm(5m il)のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さの層で、ドクター ブレードで引延し、オーブン中で、85℃で硬化させた。このフィルムは略30分で 硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、0.8ハロカーボン オイルで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ 、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラ ス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイ ッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、 数分間の紫外線照射単位で硬化した。 セルのOFF状態透過率は6.16%であり、100V、60HzでのセルのON状態 での透過率は25.17%であり、セルのOFF状態での曇り度は23.9%で あり、ON状態での曇り度は21.3%であった。 実施例15 実施例3の架橋性共重合体乳化剤2.05g、少量の1/4 sec SS型ニトロ セルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20 重量%及びn−ブチルアクリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレート/マレ イン酸無水物(液体重合性安定剤)(70/30/1)のランダム共重合体80重量%を 含む濃縮物0.49g、ジブチル錫ジラウレート0.08g及びテトラ−n−ブ チルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.08gを、この順序 で添加してフィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジナイザー で混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料を、0.0127cm(5m il)のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さの層で、ドクター ブレードで引延し、オーブン中で、85℃で硬化させた。このフィルムは20分で硬 化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、0.8ハロカーボン オイルで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ 、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラ ス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイ ッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、 数分間の紫外線照射単位で硬化した。 この様形成されたセルのOFF状態透過率は11.58%であり、100V、60Hz でのセルのON状態での透過率は27.16%であり、セルのOFF状態での曇 り度は19.2%であり、ON状態での曇り度は15%であった。 実施例16 ヒドロキシ末端化ポリ(ジメチル−コ−メチルフェニル)シロキサンマトリッ クス重合体(5モル%フェニル)2g、ポリ(ジメチル−コ−メチルフェニル) (5モル%フェニル)シロキサン−コ−(68/32ランダム共重合体)ポリ( n−ブチルアクリレート−コ−ヘプタフルオロブチルアクリレート)を含むブロ ック共重合体乳化剤0.2g、少量の1/4 sec SS型ニトロセルロースとピラ ジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20重量%及びn−ブ チルアクリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレート/マレイン酸無水物(液 体重合性安定剤)(67/31/1)のランダム共重合体80重量%を含む濃縮物0.5 g、ジブチル錫ジラウレート0.1g及びテトラブトキシシラン0.08gを、 この順序で組み合わせてフィルムを調製した。結合成分は、それぞれを添加後、 これを高速ホモジナイザーで混合し、真空下で脱気した。この混合物を、0.0127 cm(5mil)のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さの層で、ド クターブレードで引延し、次いで85℃で硬化させた。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3l75cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、ハロカーボン335 で十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ、ポリ エステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラス板は 、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイッチセ ルは、紫外線硬化性接着剤でその角が密閉された。この接着剤は、数分間の紫外 線照射単位で硬化した。 このフィルムの曇り度は、実施例10のフィルムの曇り度と比較し得るもので あった。 実施例17 ジヒドロキシ末端化ポリ(ジメチル−コ−メチルフェニル)シロキサンの調製 コンデンサー、氷浴、温度計、付加漏斗、加熱マントル及びテフロンコーティ ング磁気攪拌器を備えた三つ口の、500ml丸底フラスコで、130gのジク ロロジメチルシランと20gのジクロロメチルフェニルシランを組み合わせて、 表記の重合体(5.03モル%フェニルを含む)を調製した。これに、数時間掛 けて、攪拌しながら、水408.1g中の炭酸ナトリウム116.6gの溶液を 添加した。炭酸ガスの発生が完結後、シロキサン重合体を、水性層から分離し、 無水炭酸ナトリウムで乾燥した。上記生成物20gを1gの濃硫酸と組み合わせ 、加熱しながら攪拌し、重合体の分子量を増加させた。混合物の粘度増加から見 て所望の範囲に分子量が増加したら、炭酸ナトリウム水溶液を攪拌しながら添加 して反応を停止し、次いで10mlのヘプタンを添加した。ヘプタン中のシロキ サン溶液を水性層から分離し、無水炭酸ナトリウムで乾燥し、次いで濾過し、ヘ プタンを真空下で除去した。 回収された表記の重合体は、20.6℃で反射率1.4399を有する透明、 無色の粘稠な液体であった。 実施例18 ブロック共重合体乳化剤の調製 コンデンサー、温度計、付加漏斗、加熱マントル及びテフロンコーティング磁 気攪拌器を備えた三つ口の、250ml丸底フラスコで、0.13gの1,3− ビス〔(p−アクリロキシ−メチル)フェネチル〕テトラメチルジシロキサン、 0.19gのヘプタフルオロブチルアクリレート単量体、0.45gのn−ブチ ルアクリレート単量体及びキシレン20ml(溶液I)を組み合わせて、ポリ( ジメチル−コ−メチルフェニル)シロキサン(B)−コ−ポリ(n−ブチルアク リレート/ヘプタフルオロブチルアクリレート)(A)のA−B−Aブロック共 重合体を調製した。溶液Iを還流で、攪拌しながら約139℃で加熱し、次いで キシレン29ml中の0.06gのアゾビスイソブチロニトリルを含む溶液(溶液II )の14mlを(付加漏斗を介して)22分間で添加した。添加完結後、反応溶液を 更に33分間還流させ、その後、残りの溶液IIを添加し、溶液を更に34分間還流 させ、次いで実施例17のシロキサン重合体の5gと約1mlの濃硫酸を添加し 、反応溶液を50分間還流した。反応完結後、過剰の炭酸ナトリウム水溶液を添 加して中和し、キシレン乳化剤層を水性層から分離し、無水炭酸ナトリウムで乾 燥した。次いで、この混合物を、ホットプレート上のペトリ皿で沸騰加熱して溶 媒を除去した。この脱揮物質は、黄色の粘稠な液体であった。 実施例19 実施例17のフェニル置換ジヒドロキシ末端化ポリオルガノシロキサン2.0 1g、実施例18のブロック共重合体乳化剤0.11g、少量の1/4 sec SS 型ニトロセルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージド の結晶20重量%及びn−ブチルアクリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレー ト/マレイン酸無水物(液体重合性安定剤)(70/30/1)のランダム共重合体80 重量%を含む濃縮物0.51g、ジブチル錫ジラウレート0.10g及びテトラ −n−ブチルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.08gを、 この順序で添加してフィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジ ナイザーで混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料を、0.01 27cm (5mil)のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さの層で、ドク ターブレードで引延し、オーブン中で、85℃で硬化させた。このフィルムは1時 間で硬化した。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、0.8ハロカーボン オイルで十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ 、ポリエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラ ス板は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイ ッチセルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、 数分間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、リード線をセルに接続し、100V、80Hz の交流電圧をセルを横切って印可した。電圧の印可で、セルの透過率は29.6%O FF状態から69.6%ON状態に変化し、色調は、明るい青色から無色に変化した 。曇り度は8.4%OFF状態から3.4%ON状態に変化した。 実施例20 実施例19のフィルムを使用し、0.8ハロカーボンオイルに代えてハロカー ボン455を使用してセルを調製し、60Hzで200V電圧をセルに印可した 。セルのOFF状態透過率は28.3%であり、ON状態での透過率は69.4 %であった。フィルムのOFF状態での曇り度は6.5%であり、ON状態での 曇り度は2.4%であった。 実施例21 実施例19のフィルムを使用し、0.8ハロカーボンオイルに代えてハロカー ボン335を使用してセルを調製し、60Hzで200V電圧をセルに印可した 。セルのOFF状態透過率は30.1%であり、ON状態での透過率は71.2 %であった。フィルムのOFF状態での曇り度は6.1%であり、ON状態での 曇り度は1.8%であった。 実施例22 A.ジヒドロキシ末端化ポリ(ジメチル−コ−メチルフェニル)シロキサンの調 以下の塩基触媒開環反応によりまず最初、ヒドロキシ末端化ポリジメチル−コ −メチルフェニルシロキサン共重合体を調製する事により架橋性乳化剤を調製し た。温度計、コンデンサー、及びテフロンコーティング攪拌棒を備えた三つ口の 、250ml丸底フラスコで、100gのオクタメチルシクロテトラシロキサン 、及び21.8gのトリメチルトリフェニルシクロトリシロキサンを組み合わせ 、この反応体を、165℃に加熱し、次いで2−プロパノール中の水酸化カリ3 3重量%を含む複合体の0.1gを攪拌しながら添加し、この混合物を30分間 加熱し、次いで反応体を、更に3時間半、150℃で加熱して反応を完結させた 。回収された共重合体は、5モル%のフェニルを有し、Mw約10.000の透 明で無色の粘稠な液体であった。B.架橋性共重合体乳化剤の調製 コンデンサー、温度計、付加漏斗、及びテフロンコーティング磁気攪拌器を備 えた三つ口の、250ml丸底フラスコに、0.81gのアクリロキシプロピル トリメトキシシラン、1.50gのヘプタフルオロブチルアクリレート単量体、 3.5gのn−ブチルアクリレート単量体と15mlのヘキシルアセテートを添 加し、この組み合わせ反応体を、約150℃で、攪拌しながら、加熱、還流した 。 次いで25mlのヘキシルアセテート中の0.3gのアゾビスイソブチロニト リル(AIBN)を含む溶液の12.5mlを4分間で添加した。溶液を30分間還流さ せ、その後、AIBN溶液の残りの12.5mlを攪拌しながら添加し、溶液を更に3 0分間還流させた。 上記溶液に、実施例22のAで得られた共重合体105.5g及び1mlのジブ チル錫ジラウレートを添加し、184℃で30分間加熱した。反応完結後、50 mlのヘキシルアセテートを反応溶液に添加し、この溶液を40−60Cのガラ スフリットで濾過し、真空下でホットプレート上で脱揮した。回収した架橋性共 重合体乳化剤は、琥珀色で、粘稠な液体であった。生成物は、ヒドロキシ基で各 末端が末端化された(ジメチルシロキサン)(フェニルメチルシロキサン)共重 合体主鎖を有し、ペンダントポリ(ヘプタフルオロブチルアクリレート−ブチル アクリレート)鎖に結合した主鎖内に少なくとも1つの硅素原子を有する架橋性 共重合体乳化剤であった。 実施例23 実施例22のBの架橋性共重合体乳化剤2.03g、少量の1/4 sec SS型 ニトロセルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの 結晶20重量%及びn−ブチルアクリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレート /マレイン酸無水物(Mw約100,000)(70/30/1)のランダム共重合体8 0重量%を含む濃縮物0.51g、ジブチル錫ジラウレート0.13g及びテト ラ−n−ブチルオルソシリケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.10gを 、この順序で添加してフィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモ ジナイザーで混合し、真空下で脱気した。最後の添加が完了後、この材料を、0. 0127cm(5mil)のポリエステルシート片上に、0.01016cm(4mil)の厚さの層で 、ドクターブレードで引延し、6日間で硬化させた。 硬化後、フィルム片をハサミで切断し、ITOで被覆した0.3175cm(1/8inch )厚のガラス板にフィルムの下側を置いた。ITOの上側は、ハロカーボン33 5で十分に被覆されている。数秒間接触後、フィルムを鋲で留め、膨潤させ、ポ リエステル基体から離し、基体は次いで除去された。ITO被覆の他のガラス板 は、ITOの下側をフィルムの上に置き、この様にして形成されたサンドイッチ セルは、紫外線硬化性接着剤でその縁の周りを密閉された。この接着剤は、数分 間の紫外線照射単位で硬化した。 紫外線接着剤が完全に硬化後、セルに、60Hzで200Vの電圧を印可した 。セルのOFF状態での透過率は33.7%、ON状態で56.3%であった。OFF状 態の曇り度は8.9%、ON状態の曇り度は4.4%であった。 実施例24 ジヒドロキシ末端化シルフェニルシロキサン共重合体の調製 温度計、コンデンサー、及びテフロンコーティング磁気攪拌器を備えた三つ口 の、250ml丸底フラスコに、5.68gのビス(ヒドロキシジメチルシリル )ベンゼン、13.93gのヘキサメチルシクロトリシロキサン及び20.29 gのエチルアセテートを入れ、この組み合わせた反応体を加熱、還流し、ヘキサ メチルシクロトリシロキサン及びエチルアセテートの混合物中でビス(ヒドロキ シジメチルシリル)ベンゼン結晶の懸濁液を形成した。濃硫酸1mlの添加で懸 濁 結晶は溶解し、反応溶液を、次いで数時間還流した。反応完結後、約50mlの ヘプタンを添加し、溶液を水で数回洗浄して酸を除去した。溶液を中性アルミナ で1昼夜乾燥し、次いでヘプタンを真空下で除去した。この脱揮物質は透明で粘 稠な液体で、約5モル%のフェニル基を含み、約30,000の分子量を有する ヒドロキシ末端化シルフェニレンシロキサン共重合体であった。 実施例25 温度計、コンデンサー、付加漏斗及びテフロンコーティング磁気攪拌器を備え た三つ口の、250ml丸底フラスコで、14gのn−ブチルアクリレート、6 gのヘプタフルオロブチルアクリレート、0.2gのマレイン酸無水物及び10 0mlのヘキシルアセテートを組み合わせて低分子量、液体重合体安定剤を調製 した。混合物をを加熱し、攪拌しながら164℃で還流し、次いでヘキシルアセ テート50ml中のt−ブチルパーオキシベンゾエート1gを含む溶液を20分 間で添加し、溶液を50分間還流した。溶媒を真空蒸留で除去した。生成物は透 明で、無色の、低粘度の液体であった。この液体重合体安定剤は、n−ブチルア クリレート/ヘプタフルオロブチルアクリレート/マレイン酸無水物(70/3 0/1)のランダム共重合体(Mw約2,500)であった。 実施例26 実施例3の架橋性共重合体乳化剤1.09g、少量の1/4 sec SS型ニトロ セルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨージドの結晶20 重量%及び実施例25の液体重合安定剤80重量%を含む濃縮物0.21g、ジブ チル錫ジラウレート0.06g及びテトラ−n−ブチルオルソシリケート(テト ラ−n−ブトキシシラン)0.04gを、この順序で組み合わせてフィルムを調 製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジナイザーで混合し、真空下で脱気 した。最後の添加が完了後、得られた乳化剤を、スペーサーを持つ、2枚のIT O被覆ガラス板のITO被覆側に引延し、次いで2枚以上のガラス板は、ITO の下側をその上に置き、それぞれ、0.00254cm(1mil)及び0.0127cm(5mil)の 2つのサンドイッチセルを形成した。 セルをオーブン中で、85℃で1時間硬化させた。硬化後、0.00254cm(1mil )セルに400Hzで105Vの電圧を印可し、透過率及び曇り度を測定した。 セ ルのOFF状態での透過率は8.32%で、曇り度は78.3%であった。セルのO N状態での透過率は39%であり、ON状態の曇り度は79.1%であった。 実施例27 実施例24のシルフェニレンシロキサン共重合体1.01g、少量の1/4se c SS型ニトロセルロースとピラジン−2,5−ジカルボン酸カルシウムポリヨー ジドの結晶20重量%及び実施例25の液体重合安定剤80重量%を含む濃縮物0. 21g、ジブチル錫ジラウレート0.05g及びテトラ−n−ブチルオルソシリ ケート(テトラ−n−ブトキシシラン)0.05gを、この順序で組み合わせて フィルムを調製した。それぞれを添加後、これを高速ホモジナイザーで混合し、 真空下で脱気した。最後の添加が完了後、得られた乳化剤を、0.0127cm(5mil) のスペーサーを持つITO被覆ガラス板に引延し、第二のITO被覆ガラス板を その上に置いた。この様に形成したサンドイッチセルをオーブン中で、85℃で 1時間硬化させた。非膨潤フィルムを含む硬化セルに400Hzで250Vの電 圧を印可し、ON及びOFF状態での透過率及び曇り度を測定した。セルのOF F状態での透過率は3.47%で、OFF状態での曇り度は47.3%であった。セ ルのON状態での透過率は33.86%であり、ON状態の曇り度は20.8%であ った。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ライトバルブの光変調素子としての使用に適したフィルムであって、架橋 重合体マトリックスに分散した液体ライトバルブ懸濁液の小滴を有する架橋重合 体マトリックスを含み、該液体ライトバルブ懸濁液は、液体懸濁媒体に懸濁した 粒子を含み、該重合体マトリックスは、該液体懸濁媒体に不溶の主鎖と、該液体 懸濁媒体に可溶のペンダント基を含むフィルム。 2. ライトバルブの光変調素子としての使用に適したフィルムであって、架橋 重合体マトリックスに分散した液体ライトバルブ懸濁液の小滴を有するフィルム の形態で架橋重合体マトリックスを含み、該液体ライトバルブ懸濁液は、液体懸 濁媒体に懸濁した粒子を含み、該液体懸濁媒体は、その全部又は一部が該粒子の 凝集を防ぐのに効果的な液体重合性安定剤からなるフィルム。 3. ライトバルブの光変調素子としての使用に適したフィルムであって、架橋 ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスに分散した液体ライトバルブ懸濁液 の小滴を有する架橋ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスを含み、該ライ トバルブ懸濁液は、液体懸濁媒体に懸濁した粒子を含み、該液体懸濁媒体は、そ の全部又は一部が該粒子の凝集を防ぐのに効果的な液体重合性安定剤からなるフ ィルム。 4. ライトバルブに使用する為の液体懸濁液で、液体懸濁媒体に懸濁した粒子 を含み、該液体懸濁媒体は、その全部又は一部が該粒子の凝集を防ぐのに効果的 な液体重合性安定剤からなる液体懸濁液。 5. 液体懸濁媒体が、電気的抵抗性であって、その全部又は一部が該粒子の凝 集を防ぐのに効果的な液体重合性安定剤からなる、請求の範囲1記載のフィルム 。 6. 該主鎖が、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリ(クロロプレン)、ポリ アミド、ポリオレフィン、シリコーンゴム、ポリアクリルアミド、ポリエステル 、ポリエーテル又はポリウレタンを含む、請求の範囲5記載のフィルム。 7. 該ペンダント基が、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエーテ ル、ポリメチルスチレン、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカ ーボネート及びエポキシ樹脂から成る群から選ばれる、請求の範囲5記載のフィ ルム。 8. 該主鎖が、ポリオルガノシロキサンを含む、請求の範囲5記載のフィルム 。 9. 重合性ペンダント基が、ポリアクリレート及び/又はポリメタクリレート である、請求の範囲8記載のフィルム。 10. 該液体重合性安定剤が、アルキル(メタ)アクリレート及び/又はフッ素 化アルキル(メタ)アクリレートの重合単位を含む、請求の範囲2記載のフィル ム。 11. 該液体重合性安定剤が、不飽和酸、エステル又は無水物の重合単位を含む 、請求の範囲10記載のフィルム。 12. 該液体重合性安定剤が、アルキル(メタ)アクリレート、フッ素化アルキ ル(メタ)アクリレート及び不飽和酸、それらのエステル又は無水物の共重合体 を含む、請求の範囲11記載のフィルム。 13. 該ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスが、芳香族基を含む、請求 の範囲3記載のフィルム。 14. 該重合体マトリックスが、アルキルシロキサン及びジフェニルシロキサン 及び/又はフェニルアルキルシロキサンの共重合体、又はシルフェニレンーアル キルシロキサン共重合体である、請求の範囲13記載のフィルム。 15. 該液体重合性安定剤が、アルキル(メタ)アクリレート、フッ素化アルキ ル(メタ)アクリレート及び不飽和酸、それらのエステル又は無水物の共重合体 を含む、請求の範囲13記載のフィルム。 16. 該ポリオルガノシロキサン重合体マトリックスが、ジメチルシロキサンー フェニルメチルシロキサン共重合体又はジメチルシロキサンーシルフェニレン共 重合体を含む主鎖を含み、該主鎖は、ポリ(フッ素化アルキル(メタ)アクリレ ート)のペンダント基を有し、該液体重合性安定剤は、アルキル(メタ)アクリ レート、フッ素化アルキル(メタ)アクリレート及び不飽和酸、それらのエステ ル又は無水物の共重合体を含む、請求の範囲3記載のフィルム。 17. 該液体重合性安定剤が、アルキル(メタ)アクリレート及び/又はフッ素 化アルキル(メタ)アクリレートの重合単位を含む、請求の範囲4記載の液体懸 濁液。 18. 該液体重合性安定剤が、不飽和酸、エステル又は無水物の重合単位を含む 、 請求の範囲17記載の液体懸濁液。 19. 該液体重合性安定剤が、アルキル(メタ)アクリレート、フッ素化アルキ ル(メタ)アクリレート及び不飽和酸、それらのエステル又は無水物の共重合体 を含む、請求の範囲18記載の液体懸濁液。 20. 電極が、フィルムの各表面と接触している、請求の範囲3記載のフィルム 。 21. 電極が、フィルムの各表面と接触しており、保護層が該電極のそれぞれの 外表面と接触している、請求の範囲3記載のフィルム。 22. 保護層が、フィルムの両表面にわたって接触している、請求の範囲3記載 のフィルム。 23. 保護層が、フィルムの各表面と接触しており、電極が各保護層の外表面で 接触している、請求の範囲3記載のフィルム。 24. 該フィルムがその硬化・架橋形態では、有機液体で膨潤され、該有機液体 で膨潤される前の該フィルムに比べて光散乱が少ない、該液体膨潤フィルムを形 成する、請求の範囲3記載のフィルム。 25. 対面セル壁を有するライトバルブであって、請求の範囲1記載のフィルム が、ライトバルブの光変調素子として該セル壁間にある、改良ライトバルブ。 26. 対面セル壁を有するライトバルブであって、請求の範囲2記載のフィルム が、ライトバルブの光変調素子として該セル壁間にある、改良ライトバルブ。 27. 対面セル壁を有するライトバルブであって、請求の範囲3記載のフィルム が、ライトバルブの光変調素子として該セル壁間にある、改良ライトバルブ。 28 ライトバルブの光変調素子としての使用に適したフィルムであって、重合 体マトリックスに分散した液体ライトバルブ懸濁液の小滴を有する重合体マトリ ックスを含み、該液体ライトバルブ懸濁液は、液体部分に懸濁した粒子を含み、 該液体部分は、該粒子の凝集を防ぐのに効果的な重合性安定剤であるか又は重合 性安定剤を含み、該重合体マトリックスと該液体部分の反射率とは近似しており 、それによって該フィルムの光学的透明度が改善されているフィルム。
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