JPH08502021A - 生体相容性ソマトトロピン溶液 - Google Patents

生体相容性ソマトトロピン溶液

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JPH08502021A JP5517756A JP51775693A JPH08502021A JP H08502021 A JPH08502021 A JP H08502021A JP 5517756 A JP5517756 A JP 5517756A JP 51775693 A JP51775693 A JP 51775693A JP H08502021 A JPH08502021 A JP H08502021A
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diluent
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シーリィ,ジェイムズ・イー
ホルバート,マシュー・エイチ
リッチー,カール・ダブリュ・ジュニア
アウアー,ヘンリー・イー
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マリンクロッド・ヴェタラネリィ・インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明によれば、長期間にわたり、また機械的な攪拌にかけても透明を保つソマトトロピン溶液が、アルギニンHCl2〜8重量部当たり約1重量部のソマトトロピンを含み、凍結乾燥前のpHが約7.2ないし約8.5であるソマトトロピン組成物と、EDTAと非イオン性界面活性剤を含む生体相容性の希釈剤を混合することによって得られる。もし凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHが7.2と7.8の間にある場合は、希釈剤はさらに緩衝剤を含む。それ以外の場合は、前記希釈剤はさらに、緩衝剤もしくは非緩衝性の薬剤を含むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 生体相容性ソマトトロピン溶液発明の背景 本発明は、長時間にわたって透明なままでいられ、また機械的な攪拌を施して も透明を保つ新規なソマトトロピン溶液、およびこの溶液を生成するためのキッ トに関する。 成長ホルモンとしても知られるソマトトロピンは、多くの動物種の下垂体腺か ら分泌されるポリペプチドホルモンである。これらのホルモンは多くの治療にお いて貴重なものであり、またソマトトロピンを含む組成物は、ヒトの下垂体に係 る欠乏症の治療および胃腸の出血における治療において、あるいは骨折の治癒を 促進し、打撲傷や他の外傷の回復を早めるために投与される。ソマトトロピンは また、種々の薬投入装置を使ったりあるいは注射で投与することにより、動物の 肉や乳の生産を促進するのに役立たせることができる。(ターマン(E.J.Turma n),「Some Effects of Pituitary Anterior Growth Factor」論文,パーデユ ー(Purdue)大学,1953年4月; マックリン(L.J.Machlin),「J.Ani m.Sci.」,第35号,第794〜800頁(1972年);ケイサー等(T.R. Kasseretal.),「J.Anim.Sci.」,第53号,第420〜426頁(1972 年);L.J.Machlin,「J.Dairy.Sci.」,第56号,第575〜580頁(1 973年)参照)。 ソマトトロピンのようなタンパク質は、ほとんどの場合、溶液の形で処理し、 また投与するのが好ましい。しかし、ソマトトロピンのような溶解したタンパク 質は、疎水性物質の表面に吸着して副次的な反応を引き起こすことがある。この ような反応として、例えば吸着したソマトト ロピン分子の形が変わる「変性」がある。さらに、吸着したソマトトロピン分子 が凝集して、可溶性もしくは不溶性のポリマーを形成することもある。このよう な凝集は、例えば溶液の濁りや、水溶液攪拌時におけるソマトトロピンタンパク 質の生物学的な不活性化として明らかになる(ヘンソン等(A.F.Henson et al. ),「J.Colloid Interface Sci.」,第32巻,第162頁(1970年)参照 )。 ソマトトロピンは、溶液から沈殿すると、投与には使えなくなる。このため、 攪拌時に濁らず、しかも長期間にわたって透明を保持できるソマトトロピン溶液 が必要とされている。発明の概要 本発明によれば、長期間にわたって透明を保持し、しかも機械的な攪拌時にか けても濁らないソマトトロピン溶液が提供される。ソマトトロピン溶液は、アル ギニンHCl2〜8重量部当たり約1重量部の凍結乾燥したソマトトロピン組成 物を含み、凍結乾燥に先立って希釈剤に溶解した組成物のpHは、約7.2〜約 8.5の範囲である。もし凍結乾燥に先立つソマトトロピン組成物のpHが7. 8より小さいときには、希釈剤にはEDTA、非イオン性界面活性剤および緩衝 剤を含ませる。もし凍結乾燥に先立つソマトトロピン組成物のpHが7.8以上 のときには、希釈剤にはEDTAと非イオン性界面活性剤、そして場合により適 当な緩衝剤、もしくは望むならば非緩衝性の薬剤を含ませる。非緩衝性の薬剤を 添加する場合は、非緩衝性の薬剤と緩衝剤は併用可能ではあるが、好ましくは緩 衝剤は希釈剤には含ませないのがよい。 本発明はまた、このような溶液を生成するためのキットも提供する。このキッ トは、ソマトトロピン溶液は、アルギニンHCl2〜8重量部当たり約1重量部 の凍結乾燥したソマトトロピン組成物を含むバイアル を具備する。キットはまた、EDTAと非イオン性の界面活性剤を含む生体相容 性の希釈剤を含むバイアルを備える。さらに、前述のように、凍結乾燥前のソマ トトロピン組成物のpHに依存して、上述の希釈剤は緩衝剤もしくは非緩衝性の 薬剤を含有する。もし凍結乾燥に先立つソマトトロピン組成物のpHが7.8よ り小さいときは、希釈剤を収めるバイアルは、さらに緩衝剤を含む。またpHが 7.8以上のときは、バイアルは、緩衝剤もしくは非緩衝性の薬剤を含んでもよ い。凍結緩衝したソマトトロピン組成物には希釈剤が添加され、得られた混合物 は、攪拌することによってソマトトロピンを溶解する。発明の詳細な説明 本発明は、長期間にわたって透明を保持し、しかも振盪や渦巻き混合など機械 的な攪拌時にかけても濁らないソマトトロピン溶液を提供するものである。「透 明」なままでいるソマトトロピン溶液とは、希釈剤に溶解した後もソマトトロピ ンが沈殿しない溶液のことである。これらのソマトトロピン溶液は、貯蔵後数日 間、典型的には少なくとも5日間は透明を保つ。すなわち、本発明のソマトトロ ピン溶液は、貯蔵の際、例えば約25℃において少なくとも5日間は透明を保つ 。ソマトトロピン溶液は、これよりわずかに高い貯蔵温度でも透明を保つが、貯 蔵期間は短くなる。この透明を保つソマトトロピン溶液の360nmにおける見か けの吸光度(O.D.360)は、0.01になる。 ソマトトロピン溶液は、凍結乾燥したソマトトロピン組成物を含み、この組成 物の凍結乾燥前のpHは、少なくとも約7.2、通常は約7.2〜約8.5の範 囲である。もし凍結乾燥に先立つソマトトロピン組成物のpHが7.8より小さ いときには、ソマトトロピンの最終的な溶液を安定化させるため、希釈剤にはE DTA、非イオン性界面活性剤およ び適当な緩衝剤を含ませる。もし凍結乾燥に先立つソマトトロピン組成物のpH が7.8以上のときには、希釈剤にはEDTAと非イオン性界面活性剤、そして 場合により緩衝剤もしくは非緩衝性の薬剤を含ませる。非緩衝性の薬剤を添加す る場合は、非緩衝性の薬剤と緩衝剤は併用可能ではあるが、好ましくは緩衝剤は 希釈剤には含ませないのがよい。もし凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpH が少なくとも7.8ある場合は、緩衝剤も非緩衝性の薬剤も用いる必要はないが 、得られるソマトトロピン溶液が高張性となるのを避け、等張性を調整ないし保 持するため、どちらか一方を用いることもできる。もしソマトトロピンが動物に 注射されるならば、これは望ましいことである。ソマトトロピン溶液に加える添 加剤は、多数の因子を考慮に入れて選択する。これらの因子には、例えば、コス ト、FDA(米国食品医薬品局)のGRASリスト、オートクレーブ処理が可能 か否か、化学的な安定性、ソマトトロピンとの相互作用がないかどうか、生体相 容性などがある。 凍結乾燥したソマトトロピン組成物は、アルギニンHClをソマトトロピンと ともに溶解し、溶液のpHを少なくとも7.2、好ましくは7.2から8.5に 調整して、溶解していない物質を瀘過ないし遠心分離によって除去することによ って得られる。ソマトトロピンとアルギニンHClの溶液は、ついで業界で知ら れている標準的な手順を踏んで凍結乾燥される。 凍結乾燥する溶液は、普通アルギニンHCl2〜8重量部当たり約1重量部の ソマトトロピン組成物を含む。したがって、溶液は、好ましくは10〜150mg /mlのソマトトロピンと、30〜450mg/mlのアルギニンHClを含み、その最 終的なpHは少なくとも7.2である。最も好ましくは、凍結乾燥する溶液は、 30mg/mlのソマトトロピンと、90mg/mlのアルギニンHClを含み、その最終 的なpHは少なくとも 7.8〜8.5である。 本発明の凍結乾燥したソマトトロピン組成物に用いるソマトトロピンは、天然 のものでもよいし、組み替え型のウシ、ブタ、ヒト、鳥類、ヒツジあるいはウマ のソマトトロピンでもよい。用いるソマトトロピンは、好ましくはブタのソマト トロピンがよい。本明細書においては、「ソマトトロピン」という語は、天然も しくは組み替え型ソマトトロピンの全長、および成長促進能力をもつその誘導体 を含むものとする。また、この誘導体は、ブタのソマトトロピンのアミノ酸列か ら成熟したホルモンの全長における最初の7個のアミノ酸を除いたアミノ酸列を 有するデルタ7ブタのソマトトロピンのようなポリペプチドホルモンの生物学的 に活性な小片(フラグメント)あるいは類似物を含む(欧州特許公報第0 104 92 0(Biogen N.V.))。本明細書における「生物学的に活性」という語は、生物に 投与した後その生物学的な過程に明示的な効果をもつポリペプチドを意味する。 本発明の組成物に用いるソマトトロピンには、金属と会合したソマトトロピン を用いる。金属と会合したソマトトロピンは、ソマトトロピンを含む水溶液に遷 移金属の塩を添加することによって生成する。遷移金属の塩は、ソマトトロピン と不溶性の錯体を形成し、ソマトトロピンを溶液から沈殿させる。金属と会合し たソマトトロピンは、ソマトトロピンの分子と、Zn+2,Cu+2,Co+2,Mn+2 ,Fe+2あるいはFe+3などの金属イオンを含む。これらの金属に会合したソマ トトロピンは、金属イオンとソマトトロピン分子におけるアミノ酸残基のいくつ かにある窒素原子の間に配位結合を含む。金属に会合したソマトトロピンは、凍 結乾燥したソマトトロピン組成物の出発物質として用いられる。金属と会合した ソマトトロピンが凍結乾燥されると、上述の金属は、凍結乾燥したソマトトロピ ン組成物中には存在するものの、もはやソマトトロピンとは会合 しなくなる。本発明者らによれば、生成物中に遷移金属が存在しても、この生成 物を生物に投与したとき、ソマトトロピンの生物学的活性には何の悪影響もない ことが示された。 本発明のソマトトロピン溶液は、凍結乾燥したソマトトロピン組成物を希釈剤 に溶解し、最終的な溶液のpHが少なくとも約7.2、典型的には約7.2ない し約8.5、好ましくは約7.2ないし約8.2となるようにしてつくる。溶液 のpHが約8.5より大きいと、タンパク質の分解が起こる。典型的には、希釈 剤1mlに対して、凍結乾燥したソマトトロピン組成物を約0.5ないし約40mg 、最も好ましくは約20mg加える。凍結乾燥したソマトトロピン組成物の重量は 、アルギニンHClの重量と、凍結乾燥したソマトトロピン組成物に含まれるソ マトトロピンの重量を合計したものになる。 もしソマトトロピン溶液の生成に使用するソマトトロピン組成物のpHが凍結 乾燥前に7.8より小さいときには、希釈剤にはEDTA、非イオン性界面活性 剤および緩衝剤を含ませる。他方、もし凍結乾燥に先立つソマトトロピン組成物 が少なくとも7.8のpHを有するときには、希釈剤にはEDTAと非イオン性 界面活性剤、そして場合により緩衝剤もしくは非緩衝性の薬剤を含ませる。希釈 剤が緩衝剤を含む場合は、最終的なソマトトロピン溶液のpHは、希釈剤のそれ と等しくなる。しかし、希釈剤が緩衝剤を含まない場合は、希釈剤に溶解する凍 結乾燥したソマトトロピン組成物のpHが、最終的なソマトトロピン溶液のpH を決定する。 望ましくは、最終的なソマトトロピン溶液のpHが約7.2と約7.6の間に あるとき、希釈剤に添加されるEDTAの濃度が少なくとも1.5mM、好ましく は約1.5ないし約10mMとなるようにする。最終的なソマトトロピン溶液のp Hが7.6より大きいときは、希釈剤に添加 されるEDTAの濃度は少なくとも1.0mM、好ましくは約1.0ないし約10 mMがよい。 希釈剤に用いるのに適当な界面活性剤には、ポリオキシエチレン−23ラウリ ルエーテル(Brij 35)、Tween 80、ポリオキシエチレン−20セチルエーテル (Brij 58)、および同じようなHLB値をもつ他のポリオキシエチレン非イオ ン性界面活性剤がある。このような界面活性剤は、これまでは、純粋な酵素中に おいて、安定作用と保存作用をもつものとして知られてきた。(キタニ等(T.K itani et al.),「Eur.J.Biochem.」,第119号第117〜181頁(19 81年);プリチャーノ等(M.Pritchard et al.),「Biochem.Biophys.Res .Commun.」,第100号,第1597〜1603頁(1981年);シーリィ 等(Seely et al.),「Biochemistry」,第21巻,第14号,第3394〜3 399頁(1982年)参照)。一毅的に、界面活性剤は、約0.08ないし約 2.0%の濃度をもつ。もし界面活性剤としてBrij 35を用いる場合は、Brij 35 の濃度は少なくとも0.08%、好ましくは、約0.1ないし約0.2%である 。もしTween 80もしくはBrlj 58を用いる場合は、その濃度は、好ましくは約0 .1ないし約1.0%である。 凍結乾燥前のソマトトロピンの濃度が少なくとも7.2あって、かつ7.8よ り小さい場合には、ソマトトロピン溶液の安定性を増加させるため、希釈剤に緩 衝剤を添加する。この緩衝剤には、トリスHCl、リン酸塩、あるいは他の中性 でホスト溶液と相容性の緩衝剤を用いる。通常、緩衝剤は、約0.2ないし0. 5Mの濃度で存在させる。もしトリスHClを緩衝剤として用いる場合は、この トリスHCの濃度lは、通常少なくとも0.2M、好ましくは約0.2ないし約 0.3Mとする。 もし凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHが少なくとも約7.8ある場合 には、得られるソマトトロピン溶液の等張性を調整ないし維持 するため、所望ならば、上述の緩衝剤もしくは非緩衝性の薬剤を希釈剤に添加す る。非緩衝性の薬剤もまた、ホスト溶液に相容性のものを用いる。そのような薬 剤には、スクロース、トレハロースあるいはNaClがある。非緩衝性の薬剤は 、もし存在する場合は、通常その濃度は約0.05ないし約0.5Mである。非 緩衝性の薬剤としてスクロースもしくはトレハロースを用いる場合は、好ましい 濃度は約0.1ないし約0.3Mである。もしNaClを用いる場合は、その濃 度は通常0.05ないし0.15Mが好ましい。 本発明のソマトトロピン組成物は、上述の凍結乾燥したソマトトロピン組成物 を入れたバイアルと、上述の希釈剤を入れたバイアルを備えたキットを用いて調 製することができる。希釈剤は、凍結乾燥したソマトトロピン組成物に加えられ 、得られた生成物は、ソマトトロピンを溶解するため振盪される。 本発明のソマトトロピン組成物は、さらに処理を施したり、あるいは直接動物 に投与することもできる。ソマトトロピン組成物の溶液は、通常少なくとも約5 日間は室温、典型的には約25℃で濁ることなく保存できる。この溶液はまた、 先の温度よりわずかに高い温度でも貯蔵できるが、この場合その透明を保持でき る期間は短くなる。これらの溶液はまた、振盪や混合などの機械的な攪拌にかけ ても、ソマトトロピンが溶液から沈殿することはない。これらの溶液におけるソ マトトロピンは、その生物学的な活性を保持することができ、成長を促進するた めの従来の手法に従って動物に投与される。 本発明は、以下に実施例を介してさらに詳しく説明するが、これらの実施例は 本発明を限定する意味で掲げるのではない。 実施例 以下の各実施例においては、溶液の透明度は、肉眼による検査および/または 360nm(ソマトトロピンが何ら固有の吸収をもたない波長)における見かけの 吸光度(O.D.360)の測定によって決定した。吸光度の決定に当っては、 ソマトトロピン溶液をサンプルキュベットに入れ、Shimadzu UVU160分光光度計 を用いてO.D.360を測定した。このとき参照キュベットには、ソマトトロ ピンを含まない希釈剤溶液を入れた。キュベットは、すべての溶液についてクォ ーツ製のものを用いた。以下の各実施例において、「透明」な溶液とは、O.D .360が0.10未満のものを指す。 実施例1 Znと会合したブタのソマトトロピン(pST;欧州特許公告第83300803.9号 に記載された手順に従って調製)33gとアルギニンHCl90gを殺菌した水 1lに溶解した。pHは、HClもしくはNaOHの水溶液を加えて7.8に調 整し、不溶の物質は、ポリビニリデンジフロリド膜を介した濾過によって除去し た。透明になった溶液は、ついで凍結乾燥する。得られた配合物(「凍結乾燥済 みブタのソマトトロピン(pST)組成物」と呼ぶ)は、最初のpST33gか ら、先の濾過の工程で不溶の物質として約10%が失われ、アルギニンHCl9 0g当り約30gのpSTを含有していた。 実施例2 固体のアルギニンHCl(1.92g)を、Znとともに錯体化していない、 0.639gのpSTを含むpST溶液21.6m1(pHは9.8、0.46mM の炭酸ナトリウム緩衝溶液)に添加した。アルギニン は攪拌によって溶解し、溶液のpHは、1MのNaOHを滴下して7.8に調整 した。得られた溶液は1ml当り約30mgのpSTと1l当り90mgのアルギニン を含んでいた。この溶液の一部(7.2ml)をピペットで3個の容積50mlのバ イアルにとり、−80℃に冷凍して凍結乾燥した。 この凍結乾燥したpST組成物は、20mMのトリスHCl、2mMのEDTAお よび0.15%のBriJ 35 (pH7.8)に1ml当り20mgの割合で容易に溶解 した(溶解時間は3分未満)。得られた溶液は、目視検査の結果、透明と判定さ れた。 実施例3 次の溶液を調製した。 1.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,0.15% Brlj 35,pH 7.8 2.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,0.15% Brij 35,pH 7.4 3.2mM EDTA,0.15% Brij 35,pH 7.8 Znと会合したpST(Zn−pST)、金属と錯体を形成していないpST (非Zn−pST)および凍結乾燥したpST組成物(実施例1に記載したもの )を、1ml当り5mgのpST(凍結乾燥したpST組成物については1ml当り 20mgのpST)を含むよう、それぞれ上述の溶液中で2分間振盪した。この振 盪の後、溶液の透明度を目視観察と360nmでの濁り度測定によって決定した。 表1に示すように、凍結乾燥したpST組成物だけが、これら条件下での溶解の 後透明な溶液を生成した。結果は、表1に示す。 実施例4 次の希釈剤溶液を調製した。 1.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,pH 7.8,0.15 % Brij 35 2.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,pH 7.8,0.125% Brij 35 3.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,pH 7.8,0.10 % Brij 35 4.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,pH 7.8,0.08 % Brij 35 5.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,pH 7.8,0.06 % Brij 35 6.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,pH 7.8,O.04 % Brij 35 7.0.2M トリスHCl,2mM EDTA,pH 7.8,0.00 % Brij 35 凍結乾燥したpST組成物(実施例1に記載したもの)40mgを、7本の試験 管(口径13mm,高さ100mm)にそれぞれ計量して分け、それぞれ上述の希釈 剤溶液2mlに溶解した。これらの溶液は、ついでVortex-Genieミキサーを4.5 に設定し30秒間機械的な攪拌にかけた。そして溶液の透明度を目視検査とO. D.360によって決定した。結果を表2に示す。 表2に示すように、少なくとも0.08%の濃度のBrij 35を含むソマトトロ ピン溶液は、これらの条件下において、希釈剤中で凍結乾燥したpST組成物を 渦巻き攪拌した後に、透明な溶液となった。他方、0.08%未満の濃度のBrij 35を含むソマトトロピン溶液は、渦巻き混合による機械的攪拌の後には、透明 な溶液とはならなかった。 実施例5 凍結乾燥したpST組成物40mgを、2ドラムのガラス製バイアルに秤量して 分け、200mMのトリスHClと0.10%のBrij 35、ならびに次の濃度のE DTAを含み、さらに以下の最終pHを有する希釈剤に溶解した。 1. 2.00mM EDTA, pH 7.2 2. 0.25mM EDTA, pH 7.4 3. 0.50mM EDTA, pH 7.4 4. 1.00mM EDTA, pH 7.4 5. 1.50mM EDTA, pH 7.2 6. 2.00mM EDTA, pH 7.4 7. 0.25mM EDTA, pH 7.6 8. 0.50mM EDTA, pH 7.6 9. 1.00mM EDTA, pH 7.6 10. 1.50mM EDTA, pH 7.6 11. 2.00mM EDTA, pH 7.6 12. 0.25mM EDTA, pH 7.8 13. 0.50mM EDTA, pH 7.8 14. 1.00mM EDTA, pH 7.8 15. 1.50mM EDTA, pH 7.8 16. 2.00mM EDTA, pH 7.8 これらのサンプルは、ついで25℃の恒温チャンバに入れ、掲示的に目視で透 明度を調べた。結果を表3に示す。 表3に示すように、pHが7.2ないし7.6で、少なくとも1.5mMのED TA濃度を有するソマトトロピン溶液は、凍結乾燥したpST組成物を上述の条 件下で希釈剤に溶解した後少なくとも10日間は透明を保つ。さらに、pHが7 .6以上で、少なくとも1.0mMのEDTA濃度を有するソマトトロピン溶液は 、凍結乾燥したpST組成物を上述 の条件下で希釈剤に溶解した後少なくとも5日間は透明を保つ。 実施例6 凍結乾燥したpST組成物40mgを、2ドラムのガラス製バイアル16個に秤 量して分けた。そして以下の希釈剤2mlをそれぞれ添加した。 1. 300mM トリスHCl,0.15% Brij 35,1.5mM EDTA,pH 7.4 2. 200mM トリスHCl,0.15% Brij 35,1.5mM EDTA,pH 7.4 3 100mM トリスHCl,0.15% Brij 35,1.5mM EDTA,pH 7.4 4. 50mM トリスHCl,0.15% Brij 35,1.5mM EDTA,pH 7.4 5. 25mM トリスHCl,0.15% Brij 35,1.5mM EDTA,pH 7.4 6. 200mM トリスHCl,0.15% Brij 35,2.0mM EDTA,pH 7.2 7. 200mM トリスHCl,0.15% Brij 35,1.5mM EDTA,pH 7.2 8. 200mM トリスHCl,0.15% Brij 35,1.0mM EDTA,pH 7.2 9. 10% スクロース, 0.15% Brij 35,2.0mM EDTA 10. 5% スクロース, 0.15% Brij 35,2.0mM EDTA 11. 1% スクロース, 0.15% Brij 35,2.0mM EDTA 12.0.2 M NaCl, 0.15% Brij 35,2.0mM EDTA 13.0.1 M NaCl, 0.15% Brij 35,2.0mM EDTA 14.0.0 M NaCl, 0.15% Brij 35,2.0mM EDTA 希釈剤番号9−14で再構成した後のサンプルの最終的なpHは、約7.8な いし7.9であった(あるいは凍結乾燥直前のpST/アルギニン溶液の最終調 整pHにほぼ等しい)。これらのサンプルは、O.D.360nmによる濁り度の 測定が終わった後、25℃の恒温チャンバ内で6日間培養した。結果を表4に示 す。 表4の溶液番号1〜5に示すように、濃度が少なくとも200mMのトリスHC lは、ソマトトロピン溶液を6日間透明に保つため、0.15%のBrij 35と1 .5mMのEDTAを含むpH7.4の希釈剤に用いなければならない。また、溶 液番号6〜8は、ソマトトロピン溶液を6日間透明に保つためには、0.15% のBrij 35と濃度が少なくとも200mMのトリスHClに加えて(pHは7.2 )、濃度が少なくとも1.5mMのEDTAが必要であることを示している。溶液 番号9〜14は、 希釈剤が0.15%のBriJ 35と2mMのEDTA、および1%、5%もしくは1 0%のスクロース、または0.2M、0.1Mもしくは0.0MのNaClを含 み、サンプルの最終pHは約7.8〜7.9であるときは、ソマトトロピン溶液 は6日後でも透明を保つことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 47/26 Z 7433−4C 47/34 Z 7433−4C (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,CA,CZ, FI,HU,JP,KP,KR,LK,MG,MN,M W,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SK,UA ,VN (72)発明者 リッチー,カール・ダブリュ・ジュニア アメリカ合衆国、80501 コロラド州、ロ ングモント、セブンティーンス・アベニュ ー 26 (72)発明者 アウアー,ヘンリー・イー アメリカ合衆国、02172 マサチューセッ ツ州、ウォータータウン、テンプルトン・ パークウェイ 137、アパートメント 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.長期間にわたり、また機械的な攪拌にかけても透明を保つソマトトロピン溶 液であって、アルギニンHCl2〜8重量部当たり約1重量部の凍結乾燥したソ マトトロピン組成物を含み、このソマトトロピン組成物の凍結乾燥前のpHは約 7.2ないし約8.5であり、またこのソマトトロピンは、EDTAと非イオン 性界面活性剤を含む希釈剤であって、もし凍結乾燥前のソマトトロピン組成物の pHが7.2と7.8の間にある場合は、さらに緩衝剤を含む希釈剤に溶解する ソマトトロピン溶液。 2.前記凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHは少なくとも7.8であり、 前記希釈剤はさらに、ホスト溶液と相容性の非緩衝性薬剤を含む請求の範囲第1 項記載のソマトトロピン溶液。 3.前記凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHが少なくとも7.8であり、 前記希釈剤はさらに、ホスト溶液と相容性の緩衝剤を含む請求の範囲第1項記載 のソマトトロピン溶液。 4.前記ソマトトロピンは、天然もしくは組み替え型のウシ、ブタ、ヒト、鳥類 、ヒツジあるいはウマのソマトトロピン、またはその生物学的活性を有する小片 もしくは類似物である請求の範囲第1項、第2項または第3項記載のソマトトロ ピン溶液。 5.前記ソマトトロピンはpSTである請求の範囲第4項記載のソマトトロピン 溶液。 6.前記pSTはデルタ7pSTである請求の範囲第5項記載のソマトトロピン 溶液。 7.前記ソマトトロピンは金属と会合したソマトトロピンである請求の範囲第4 項記載のソマトトロピン溶液。 8.前記非イオン性界面活性剤は、濃度が0.08ないし2.0%のポリオキシ エチレン−23ラウリルエーテル(Brij 35)、Tween 80、またはポリオキシエ チレン−20セチルエーテル(Brij 58)である請求の範囲第1項、第2項また は第3項記載のソマトトロピン溶液。 9.前記非イオン性界面活性剤は、濃度が少なくとも0.08%のBrij35である 請求の範囲第8項記載のソマトトロピン溶液。 10.前記非イオン性界面活性剤は、濃度が約0.1ないし0.2%のBrij 35 である請求の範囲第9項記載のソマトトロピン溶液。 11.前記非イオン性界面活性剤は、濃度が約0.08ないし1.0%のTween 80またはBrij 58である請求の範囲第9項記載のソマトトロピン溶液。 12.前記緩衝剤は、濃度が0.2ないし0.5Mで、中性のpHを有する請求 の範囲第1項または第2項記載のソマトトロピン溶液。 13.前記緩衝剤は、トリスHClまたはリン酸塩である請求の範囲第12項記 載のソマトトロピン溶液。 14.前記緩衝剤は、濃度が0.2ないし0.3MのトリスHClである請求の 範囲第13項記載のソマトトロピン溶液。 15.前記非緩衝性薬剤の濃度は約0.1ないし約0.5Mである請求の範囲第 3項記載のソマトトロピン溶液。 16.前記非緩衝性薬剤は、スクロース、トレハロースまたはNaClである請 求の範囲第15項記載のソマトトロピン溶液。 17.前記希釈剤中のEDTAの濃度は、前記ソマトトロピン溶液のpHが7. 6未満のときは、少なくとも1.5mMであり、他方ソマトトロピン溶液のpHが 7.6以上のときは、少なくとも1.0mMである請求の範囲第1項、第2項また は第3項記載のソマトトロピン溶液。 18.機械的攪拌にかけても透明を保ち、長期間にわたって濁らないソ マトトロピン溶液を調製するためのキットであって、 アルギニンHCl2〜8重量部当たり約1重量部の凍結乾燥したソマトトロピ ン組成物であって、凍結乾燥前のpHは約7.2ないし約8.5のソマトトロピ ン組成物を収めたバイアルと、 EDTAと非イオン性界面活性剤、ならびに、もし凍結乾燥前のソマトトロピ ン組成物のpHが7.2と7.8の間にある場合は、さらに緩衝剤を含む希釈剤 を収めたバイアルを具備するキット。 19.前記凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHが少なくとも7.8であり 、前記希釈剤はさらに、ホスト溶液と相容性の非緩衝性薬剤を含む請求の範囲第 18項記載のキット。 20.前記凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHは少なくとも7.8であり 、前記希釈剤はさらに、ホスト溶液と相容性の緩衝剤を含む請求の範囲第18項 記載のキット。 21.前記凍結乾燥したソマトトロピン組成物は、希釈剤1ml当たり約0.5な いし40mg添加される請求の範囲第18項ないし第20項のいずれか一項記載の キット。 22.前記ソマトトロピンは、天然もしくは組み替え型のウシ、ブタ、ヒト、鳥 類、ヒツジあるいはウマのソマトトロピン、またはその生物学的活性を有する小 片もしくは類似物である請求の範囲第18項ないし第20項のいずれか一項記載 のキット。 23.8.前記界面活性剤は、濃度が0.08ないし2.0%のポリオキシエチ レン−23ラウリルエーテル(Brij 35)、Tween 80、またはポリオキシエチレ ン−20セチルエーテル(Brij 58)である請求の範囲第18項ないし第20項 のいずれか一項記載のキット。 24.前記緩衝剤は、濃度が0.2ないし0.5MのトリスHClまたはリン酸 塩である請求の範囲第18項または第20項記載のキット。 25.前記非緩衝性薬剤は、濃度が0.1ないし0.5Mのスクロース、トレハ ロースまたはNaClである請求の範囲第19項記載のキット。 26.機械的攪拌にかけても透明を保ち、長期間にわたって濁らないソマトトロ ピン溶液を調製する方法であって、 (1)アルギニンHCl2〜8重量部当たり凍結乾燥したソマトトロピン1重量 部の割合で、アルギニンとソマトトロピンを溶解し、pHを約7.2ないし約8 .5の範囲に調整し、不溶の物質を瀘過または遠心分離で除去し、得られた溶液 を凍結乾燥する工程と、 (2)得られた凍結乾燥したソマトトロピン組成物を、EDTAと非イオン性界 面活性剤、ならびに、もし凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHが7.2と 7.8の間にある場合は、さらに緩衝剤を含む希釈剤中に溶解する工程を含む方 法。 27.前記凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHは少なくとも7.8であり 、前記希釈剤は、濃度が約0.1ないし約0.5Mで生体相容性の非緩衝性薬剤 をさらに含む請求の範囲第26項記載の方法。 28.前記凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のpHは少なくとも7.8であり 、前記希釈剤は、濃度が約0.2ないし約0.5Mで中性の、ホスト溶液に相容 性の緩衝剤をさらに含む請求の範囲第26項記載の方法。 29.前記緩衝剤は、トリスHClまたはリン酸塩である請求の範囲第26項ま たは第28項記載の方法。 30.前記非緩衝性薬剤は、スクロース、トレハロースまたはNaClである請 求の範囲第27項記載の方法。 31.前記ソマトトロピンは、天然もしくは組み替え型のウシ、ブタ、ヒト、鳥 類、ヒツジあるいはウマのソマトトロピン、またはその生物学 的活性を有する小片もしくは類似物である請求の範囲第26項ないし第28項の いずれか一項記載の方法。 32.前記界面活性剤は、濃度が0.08ないし2.0%のポリオキシエチレン −23ラウリルエーテル(Brij 35)、Tween 80、またはポリオキシエチレン− 20セチルエーテル(Brij 58)である請求の範囲第26項ないし第28項のい ずれか一項記載の方法。 33.成長を促進させる方法であって、成長促進量のソマトトロピン溶液を投与 する工程を含み、前記ソマトトロピン溶液は、アルギニンHCl2〜8重量部当 たり凍結乾燥したソマトトロピン組成物を約1重量部の割合で含み、前記ソマト トロピン組成物は、凍結乾燥前のpHは約7.2ないし約8.5で、EDTAと 非イオン性界面活性剤、ならびに、もし凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のp Hが約7.8未満の場合は、さらに緩衝剤を含む希釈剤中に溶解される方法。 34.成長を促進させる方法であって、成長促進量のソマトトロピン溶液を投与 する工程を含み、前記ソマトトロピン溶液は、アルギニンHCl2〜8重量部当 たり凍結乾燥したソマトトロピン組成物を約1重量部の割合で含み、前記ソマト トロピン組成物は、凍結乾燥前のpHは約7.2ないし約8.5で、EDTAと 非イオン性界面活性剤、ならびに、もし凍結乾燥前のソマトトロピン組成物のp Hが7.8以上の場合は、さらに緩衝剤もしくは非緩衝性の薬剤を含む希釈剤中 に溶解される方法。
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