JPH0848917A - 抗菌性塗料組成物 - Google Patents
抗菌性塗料組成物Info
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- JPH0848917A JPH0848917A JP30141494A JP30141494A JPH0848917A JP H0848917 A JPH0848917 A JP H0848917A JP 30141494 A JP30141494 A JP 30141494A JP 30141494 A JP30141494 A JP 30141494A JP H0848917 A JPH0848917 A JP H0848917A
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Abstract
及び(B)ビス(ピリジン−2−チオール−1−オキシ
ド)亜鉛塩を含有することを特徴とする抗菌性塗料組成
物。 【効果】 変色することなく、しかも抗菌性に非常に優
れた塗膜を提供できる。
Description
し、詳しくは経時的に変色することなく、しかも優れた
抗菌性を有する塗膜を提供しうる抗菌性塗料組成物に関
し、抗菌性を必要とする種々の部位、例えば建物の内装
での壁、天井、手すり、ドア、ロッカー、床、又は外
壁、車両、家具などの塗装に対し幅広い適用性を有す
る。
菌・カビの発生による汚染が問題になっており、塗料に
防汚機能を付与する検討が種々行なわれている。中で
も、最近、特に病院でのMRSA(メチシリン耐性黄色
ブドウ球菌)等による院内感染が問題になってきてお
り、抗菌性を有する塗料の開発が急務となっている。
従来より、例えば抗菌作用を有する金属イオンを担持す
るゼオライト(特開昭60−202162号など)や同
様の金属イオンを有するリン酸塩系化合物(特開平5−
59308号など)等の無機系抗菌剤を配合した塗料な
ど、多数提案されている。これら無機系抗菌剤を配合し
た塗料は、抗菌性を必要とする種々の部位、例えば建物
の内装、外壁、家具などに対し幅広い適用性を有し、有
機系抗菌剤と比較して抗菌性の持続性に優れるものであ
る。しかしながら、これら無機系抗菌剤の多くは銀イオ
ンなどを担持するものであり、該抗菌剤を塗料に配合す
ると、微量ではあるが銀イオンが溶出し、塗料の変色
(白色塗料では茶褐色又はコーヒーブラウン)や経時的
な塗膜の変色が起こるという問題があった。特にスレー
ト板などの基材に該塗料を直接塗装すると、該基材表面
はアルカリ基質であるために、その乾燥工程から著しい
変色が起こる。このため、淡彩色塗料にこれら無機系抗
菌剤を使用することは、事実上困難であった。さらに、
これら無機系抗菌剤は、塗膜形成後、抗菌有効成分の塗
膜内への拡散浸透性が低く(即ち、ハロー効果が小さ
い)、十分な抗菌性を得るには、該抗菌剤を塗膜中に高
濃度に存在せしめる必要があった。
して、ベンゾトリアゾール系化合物、オキザリックアシ
ッドアニリド系化合物、サリチル酸系化合物、ヒンダー
ドアミン系化合物及びヒンダードフェノール系化合物等
を変色防止剤として使用し、銀イオンを担持する無機系
抗菌剤を含有する塗料に配合せしめるなども提案されて
いる(特開昭63−265958号、特開平6−149
79号など)。しかしながら、これら方策によっても銀
イオンに起因する変色を完全に防止するには至っておら
ず、さらにこれら方策ではハロー効果の発現に何ら効果
を有するものではない。
有する抗菌性塗料組成物であって、優れた抗菌性を有
し、さらに塗料、塗膜においても銀イオンによる変色が
殆どない抗菌性塗料組成物を提供することを目的とす
る。
を解決するために鋭意検討した結果、特定の有機系抗菌
剤を配合することが極めて有効であることを見出し本発
明に到達した。
を担持させた無機系抗菌剤、及び(B)ビス(ピリジン
−2−チオール−1−オキシド)亜鉛塩を含有すること
を特徴とする抗菌性塗料組成物を提供するものである。
無機系抗菌剤(A)としては、銀イオンを担持させた無
機化合物であれば特に制限なく従来公知のものが使用で
きる。銀イオンを担持させる無機化合物としては、活性
炭、活性アルミナ、シリカゲル等の無機系吸着剤、ゼオ
ライト、ヒドロキシアパタイト、リン酸ジルコニウム、
リン酸チタン、チタン酸カリウム、含水酸化ビスマス、
含水酸化ジルコニウム、ハイドロタルサイト等の無機イ
オン交換体などが挙げられる。これらの無機化合物に銀
イオンを担持させる方法には、特に制限なく従来知られ
た担持方法がいずれも採用できる。例えば物理吸着又は
化学吸着により担持させる方法、イオン交換反応により
担持させる方法、結合剤により担持させる方法、銀化合
物を無機化合物に打ち込むことにより担持させる方法、
蒸着、溶解析出反応、スパッタ等の薄膜形成法により無
機化合物の表面に銀化合物の薄層を形成させることによ
り担持させる方法等が挙げられる。上記無機化合物の中
で、無機イオン交換体は銀イオンを強固に担持できるこ
とから好ましく、特にゼオライトやリン酸ジルコニウム
塩などが好適に使用できる。該化合物の具体例として
は、例えば「ノバロンAG−300」(東亜合成化学社
製、銀イオン担持リン酸ジルコニウム)、「ゼオミック
AW−10D」(シナネンニューセラミック社製、銀イ
オン担持ゼオライト)などの市販品も利用できる。
(A)の粒径は、塗装後の仕上り性、抗菌剤の有効面積
などから平均粒径10μm 以下、好ましくは0.01〜
5μm であることが望ましい。
の配合割合は、塗料固形分100重量部に対して好まし
くは0.05〜50重量部、さらに好ましくは0.5〜
10重量部が抗菌効果及び経済性から好適である。
チオール−1−オキシド)亜鉛塩(B)は、いわゆるジ
ンクピリチオンであり、下記式(I)で示されるもので
ある。
シド)亜鉛塩は、有機系抗菌剤として既知であるが、本
発明では、上記銀イオンを担持させた無機系抗菌剤
(A)を配合した塗料に、該ビス(ピリジン−2−チオ
ール−1−オキシド)亜鉛塩(B)を併用すると、溶出
銀イオンによる変色が顕著に抑制されるだけでなく、抗
菌性においてもハロー効果により著しい効果を発現する
ことを見出したものであり、この事実は極めて驚くべき
ことである。
シド)亜鉛塩(B)の配合割合は、塗料固形分100重
量部に対して好ましくは0.001〜20重量部、さら
に好ましくは0.05〜5重量部が抗菌効果、変色防止
能及び経済性から好適である。該(B)成分の配合割合
が0.001重量部より少ないと、抗菌性、変色防止が
不十分であり、一方20重量部を越えて配合しても変色
防止効果の向上は殆ど認められず、安全衛生上からも好
ましくない。
止効果は、上記(B)成分の使用で十分得られるもので
あるが、病院等の消毒用エタノール等の薬品が揮散しや
すい部位、あるいは日光照射の厳しい部位等に塗装され
る塗料に対しては、さらに下記一般式(II)で示される
ベンゾトリアゾール構造を有する化合物(C)を必要に
応じて配合することが望ましい。
級アルキル基、R2 は水素、アルカリ金属又は下記式
(III)で示されるフェノール基を示す。
水素、アルキル基又はアルキルエステル基を示す。)
しい具体例としては、例えばメチルベンゾトリアゾー
ル、メチルベンゾトリアゾールのカリウム塩、3−ベン
ゾトリアゾール−5−t−ブチル−4−ヒドロキシプロ
ピオン酸メチル、2,4−ジ−t−ブチル−6−ベンゾ
トリアゾールフェノールなどが挙げられる。
(C)の配合割合は、塗料固形分100重量部に対して
好ましくは0.001〜20重量部、さらに好ましくは
0.01〜5重量部が適当である。該配合割合が0.0
01重量部より少ないと、耐候性や変色防止が期待しに
くく、一方20重量部を越えて配合されると、良好な塗
膜の形成を阻害することになるので望ましくない。
紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化防止剤なども、本発明
の効果を損なわない範囲で配合してもよい。
分を通常の塗料成分に配合してなるものである。使用さ
れる塗料の形態としては、有機溶剤形、非水分散形、無
溶剤形、水溶液形、水分散形、粉体形などいずれであっ
てもよい。該塗料成分には、まず樹脂成分が挙げられ、
該樹脂としては特に制限なく従来公知のものが使用で
き、例えばアルキド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、シリコン樹脂、フェ
ノール樹脂、アミノ樹脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂
及びこれらの変性樹脂などが挙げられ、これらは単独あ
るいは2種以上組み合わせて用いることができる。
性の点から水溶性及び/又は水分散性樹脂を主成分とす
る水性塗料が適当であり、特に水分散性樹脂としてカル
ボニル基とヒドラジド基の反応による架橋型アクリルエ
マルジョン(例えば、特開平4−249587号等)や
該エマルジョンと水性ポリウレタン樹脂との併用(例え
ば、特開平5−339542号等)などの架橋型エマル
ジョンを用いることが乾燥性、耐汚染性、耐薬品性等の
点から望ましい。
ニル基含有アクリル共重合体水分散液に架橋剤としてヒ
ドラジド基を有するヒドラジド化合物を添加してなるも
のである。カルボニル基含有アクリル共重合体水分散液
は、(a)カルボニル基含有単量体0.1〜30wt%、
(b)エチレン性不飽和カルボン酸、同不飽和カルボン
酸アミド及び同不飽和カルボン酸アミドのN−アルキル
又はN−アルキロール誘導体よりなる群から選ばれた単
量体0〜10wt%、並びに(c)ビニル芳香族化合物、
(メタ)アクリル酸の炭素数1〜8個のn−アルキルエ
ステル、飽和カルボン酸のビニルエステル、1,3−ジ
エン、アクリル酸t−ブチル、ハロゲン化ビニル、エチ
レン、(メタ)アクリロニトリルよりなる群から選ばれ
た単量体60〜99.9wt%含有する単量体混合物を分
散剤の存在下で乳化重合させることにより得ることがで
きる。
CO−NH−NH2 及びH2 N−NH−CO−(CnH
2 n)−CO−NH−NH2 (n≦8)から選ばれるジ
ヒドラジド化合物、中でもアジピン酸ジヒドラジドが好
適である。該ヒドラジド化合物は、アクリル共重合体水
分散液に含まれるカルボニル基1モルに対し0.01〜
2モル配合するのが適当である。
ジイソシアネート化合物とカルボキシル基を含むグリコ
ール化合物との反応で得られるポリウレタンのカルボキ
シル基を中和してヒドラジン誘導体を反応せしめること
により得られる水性ポリウレタン樹脂(特開平5−33
9542号参照)、またジイソシアネート化合物、グリ
コール化合物とカルボキシル基を含むアルコール及び/
又はグリコール化合物及びカルボニル基を有するアルコ
ール化合物との反応で得られるポリウレタン樹脂のカル
ボキシル基を中和することにより得られるカルボニル基
含有水性ポリウレタン樹脂が挙げられる。製造時の安全
衛生上からは後者の方法により得られるカルボニル基含
有水性ポリウレタン樹脂が好適である。
て、ジイソシアネート化合物、ポリオール、カルボキシ
ル基含有ジオール及びヒドロキシ基含有エチレン性不飽
和単量体との反応によって得られる不飽和ポリウレタン
樹脂とカルボニル基含有エチレン性不飽和単量体を共重
合して得られるカルボニル基含有水性ポリウレタン樹脂
が挙げられ、これは製造時の安全衛生上からも製造工程
が簡易であることからも好適である。
ニル基含有水性ポリウレタン樹脂を併用する場合には、
アクリル共重合体水分散液固形分100重量部に対して
水性ポリウレタン樹脂が5〜150重量部、好ましくは
10〜100重量部となるように、また架橋剤であるヒ
ドラジド化合物をアクリル共重合体水分散液及び水性ポ
リウレタン樹脂に含まれるカルボニル基1モルに対し
0.01〜2モルとなるように配合するのが適当であ
る。
用でき、該有機溶剤としては例えば炭化水素系、アルコ
ール系、エーテル系、ケトン系、エステル系などが挙げ
られる。
料類(例えばチタン白、ベンガラ、カーボンブラック、
フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、アゾ
系レッド等の着色顔料、炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、シリカ、バリタ、マイカなどの体質顔料など)、充
填剤、骨材、分散剤、硬化触媒、湿潤剤、増粘剤、消泡
剤、可塑剤、造膜助剤、防腐剤、防カビ剤、pH調整剤、
防錆剤などの通常塗料分野で使用されている塗料用添加
剤などを、必要に応じて適宜使用することができる。
(B)成分を配合する際には、該(A)成分を配合する
前に該(B)成分を予め塗料成分に分散混合せしめてお
くことが、有効な変色防止の点から好ましい。
を有し且つ変色することのない塗膜を提供し得ることか
ら、例えば建築物の内外装、車両の内外装、家具・食器
棚等の内外装、家電製品、熱交換器のフィン、エアフィ
ルター、靴等の皮製品および医療器具などの幅広い用途
に適用性を有する。
無機系抗菌剤にビス(ピリジン−2−チオール−1−オ
キシド)亜鉛塩を併用することにより、塗料や塗膜の変
色防止に顕著な効果を有するだけでなく、抗菌性の持続
やハロー効果の発現にも著しい効果が認められ、本発明
の抗菌性塗料組成物は、厳しい環境下においても長期間
防カビ防藻及び抗菌性を保持し、種々の目的に応じて変
色のない抗菌性塗膜を形成する塗料として有用である。
る。尚、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を示す。
順に攪拌しながら配合し、約20分間全体が均一になる
よう攪拌し、次いでサンドミルにて顔料粗粒が50μm
以下になるまで分散を行なった。
ル樹脂溶液(固形分50%) (注2)楠本化成社製、顔料分散剤 (注3)テイカ社製、チタン白顔料 (注4)大日本インキ化学工業社製、ビス(ピリジン−
2−チオール−1−オキシド)亜鉛塩
部、ノバロンAG−300(注5)5部及びミネラルス
ピリット1部を加え、攪拌して塗料Aを得た。 (注5)東亜合成化学工業社製、銀イオン担持リン酸ジ
ルコニウム
−300の代わりに下記表1に示す抗菌剤組成とする以
外は実施例1と同様に行なって、塗料B〜Oを得た。但
し、バイオカットZP及びバイオカットAF−40の配
合は実施例1と同様にすべて顔料分散時とし、それ以外
のものについては、ノバロンAG−300と同様に配合
した。
式(IV)、(V)の構造を有する化合物を含む有機系抗
菌剤
銀、亜鉛イオン担持合成ゼオライト (注8)チバガイギー社製、下記式(VI)の構造を有する
光安定剤 (注9)チバガイギー社製、下記式(VII) の構造を有す
る光安定剤
ン(注10)470部、水性ポリウレタン樹脂(注1
1)232部、アジピン酸ジヒドラジド0.75部を入
れ撹拌して樹脂混合液を得た。次いで1リットルのステ
ンレス容器に顔料分散ペースト(注12)201部を入
れ、さらに40%ジンクピリチオン分散液(注13)
1.8部、ゼオミックAW−10D 12部、上記樹脂
混合液421部、テキサノール18部を撹拌しながら入
れ、アンモニア水でpH7〜9に調整し塗料Pを得た。
ように作成した。2リットルの4つ口フラスコに脱イオ
ン水312部、Newcol 707SF(日本乳化剤社製、固形分
30%)2.3部を加え、窒素置換後、80℃に保ち、
次記組成のプレエマルジョン(脱イオン水338部、ダ
イアセトンアクリルアミド32部、アクリル酸3.2
部、スチレン97部、メチルメタクリレート260部、
2−エチルヘキシルアクリレート100部、n−ブチル
アクリレート150部、Newcol 707SF62部、過硫酸ア
ンモニウム1.2部)を滴下する直前に0.7部の過硫
酸アンモニウムを加え、プレエマルジョンを3時間にわ
たって滴下した。滴下終了後30分より、30分間0.
7部の過硫酸アンモニウムを7部の脱イオン水に溶かし
た溶液を滴下し、さらに2時間80℃に保持し、その後
40〜60℃に降温した後アンモニア水でpH8〜9に調
整し、アクリルエマルジョンを得た。
のように作成した。2リットルの4つ口フラスコにメチ
ルエチルケトン396部、ポリプロピレングリコール
(分子量1,000)333.3部、2,2−ジメチロ
ールプロピオン酸67部、1,6−ヘキサンジオール1
9.7部、イソホロンジイソシアネート296部を入
れ、撹拌しながら、乾燥窒素を封入し70℃まで昇温
し、1時間その温度を保った後、さらに80℃で2時間
反応後、ダイアセトンアルコール19.3部を30分間
かけて滴下した。その後さらに同じ80℃で4時間反応
を行なった後、30℃まで冷却し、ウレタンプレポリマ
ー溶液を得た。このウレタンプレポリマー溶液を、あら
かじめ2リットルの4つ口フラスコ中にトリエチルアミ
ン11.8部とピペラジン10部を脱イオン水868部
に溶解させたアミン水溶液中に、撹拌しながら、徐々に
565.6部注ぎ込み生成物を得た。これを50℃に昇
温し、減圧にて溶剤を除去して脱イオン水を加えて濃度
を調整し、固形分30.2%、pH8.5、酸価36のカ
ルボニル基含有水性ポリウレタン樹脂を得た。
に作成した。5リットルのステンレス容器に下記配合の
原料を入れ、ディスパーで20〜40分間撹拌し、顔料
分散ペーストを得た。 脱イオン水 960部 エチレングリコール 240部 ノプコスパース44C(サンノプコ社製顔料分散剤) 60部 SNデフォーマー364(サンノプコ社製消泡剤) 84部 フジケミHEC KF=100(フジケミカル社製増粘剤) 36部 チタン白 2,640部
は下記のように作成した。2リットルのステンレス容器
にエチレングリコール600部を仕込み撹拌しながら、
ディスパーbyk−101(ビック・ケミー社製分散
剤、52%)5部及びバイオカットZP400部を仕込
み、さらに約20分間全体が均一になるように撹拌し
た。次いで2リットル卓上サンドミルにて分散し40%
ジンクピリチオン分散液を得た。
る以外は実施例10と同様に行なって、塗料Q、Rを得
た。
ン(注10)470部、水性ポリウレタン樹脂(注1
4)232部、アジピン酸ジヒドラジド6.0部を入れ
撹拌して樹脂混合液を得た。次いで1リットルのステン
レス容器に顔料分散ペースト(注12)201部を入
れ、さらに40%ジンクピリチオン分散液(注13)
1.8部、ノバロンAG−300 12部、上記樹脂混
合液421部、テキサノール18部を撹拌しながら入
れ、アンモニア水でpH7〜9に調整し塗料Sを得た。
のように作成した。2リットルの4つ口フラスコにキョ
ーワノールD(協和醗酵社製、テキサノールイソブチル
エーテル)860部、ポリプロピレングリコール(分子
量1,000)2,000部、ポリカプロラクトンジオ
ール(分子量530)740部及び2,2−ジメチロー
ルプロピオン酸210部を仕込み、100℃に昇温しイ
ソホロンジイソシアネート1,110部を滴下した。滴
下終了後100℃で撹拌し1時間後にイソシアネート基
の濃度が0.41meq/g になった時点でヒドロキシエチ
ルメタクリレート195部とn−ブチルアルコール37
部を加え100℃で2時間撹拌した後40℃に冷却し、
トリエチルアミン162部及び脱イオン水9,000部
を加え固形分30%の不飽和ポリウレタン樹脂水分散物
を得た。この水分散物100部中にダイアセトンアクリ
ルアミド3部を加え60℃に昇温後、t−ブチルハイド
ロパーオキシド0.2部を脱イオン水5部に溶解した溶
液とホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.2
部を脱イオン水5部に溶解した溶液を別々に1時間で滴
下し、さらに60℃で30分間熟成後、冷却し、固形分
30%、pH8.5、酸価20のカルボニル基含有水性ポ
リウレタン樹脂を得た。
る以外は実施例12と同様に行なって、塗料T、Uを得
た。
菌剤を分散混合し、約20分間攪拌して塗料V〜Zを得
た。
ルエマルジョン系艶消し塗料、固形分58% (注16)関西ペイント社製、水性アクリルウレタンエ
マルジョン系艶消し塗料、固形分56% (注17)関西ペイント社製、溶剤型ウレタン系艶有塗
料、固形分60%
ト板に、上記で製造した各塗料を刷毛で塗布量約90〜
120g/m2となるように塗装し、室温で2時間乾燥させ
た後、さらにその上に1回目と同じ要領で刷毛で同塗料
を塗装し、室温で7日間乾燥させて各試験塗板を作成し
た。
度を基準塗板と比較し、目視で下記基準にて評価した。
さらに各試験塗板を下記性能試験に供し変色防止能を同
様に評価した。その際の変色の程度を比較するための基
準塗板として、塗料A、P、S、V、W、Xでバイオカ
ットZP、ノバロンAG−300及びゼオミックAW−
10Dをそれぞれ配合しない以外は同様にして作成した
塗料から、上記試験塗板の作成と同様の操作で作成した
白色塗板を使用した。その結果を表4に示す。
られない。 ◇:黄色の変色が認められるが、実用上問題にはならな
い。 △:黄土色に変色している。 ×:褐色に変色している。
後、取り出して室温で2時間乾燥後、塗膜面の変色の程
度を基準塗板と比較し、目視で上記基準にて評価した。
にスポイトで各々78%エタノール、2%ホルマリンを
滴下し、ろ紙を湿らした。このスポイトによる滴下を1
時間間隔で5回行ない、その後2時間経過後、ろ紙を除
いた塗膜面の変色の程度を基準塗板と比較し、目視で上
記と同様の基準にて評価した。
間暴露した後、塗膜面の変色の程度を基準塗板と比較
し、目視で上記と同様の基準にて評価した。
記で製造した塗料A、B、E、J、K、M、P、R、
V、Yを各々試験例Iと同様にして塗装し、室温で7日
間乾燥させて各試験塗板を2枚作成し、この内1枚の試
験塗板を抗菌性の持続力を調べる目的でサンシャインウ
ェザーメーターに500時間暴露した。得られた暴露前
後の各試験塗板を以下の抗菌性試験に供した。
ccus aureus)を用い、該菌液を上記試験塗板表面に、該
試験塗板1枚当たりの菌数が105 個となるように一様
に接種し、37℃で6時間保存後、菌数測定用培地(S
CDLP液体培地)(注13)で試験塗板上の生残菌を
洗いだした。この洗液を試験液として菌数測定用培地に
よる混釈平板培養法にて37℃で2日間培養した後、各
試験塗板1枚当たりの生菌数に換算した。その結果を表
5に示す。これより抗菌剤としてバイオカットZPのみ
配合の塗料Mでは、抗菌効果の持続性に劣っていた。 (注13)SCDLP液体培地:カゼイン製ペプトン1
7g、大豆製ペプトン3g、リン酸−水素カリウム2.
5g、ブドウ糖2.5g、塩化ナトリウム5gを純水1
リットルに溶解させたもの。
で製造した塗料A、B、E、J、K、L、M、O、S、
U、W、X、Zを各々刷毛で塗布量約90〜120g/m2
になるよう塗装し室温で7時間乾燥させて各試験片を作
成した。該試験片を寒天入りブイヨン培地の入ったプラ
スチックシャーレ中央に置き、これに黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus)懸濁液1mlを接種し、37℃
で7日間培養した後、プラスチックシャーレ内の菌発生
の有無を調べた。その結果を表6に示す。これよりバイ
オカットZP等の有機系抗菌剤の配合されていない塗料
では、ハロー効果が認められなかった。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)銀イオンを担持させた無機系抗菌
剤、及び(B)ビス(ピリジン−2−チオール−1−オ
キシド)亜鉛塩を含有することを特徴とする抗菌性塗料
組成物。 - 【請求項2】 (B)成分の配合割合が、塗料固形分1
00重量部に対して0.001〜20重量部である請求
項1記載の組成物。 - 【請求項3】 水溶性及び/又は水分散性樹脂を樹脂成
分とする水性塗料である請求項1又は2記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6301414A JP2826274B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-11-09 | 抗菌性塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-143830 | 1994-05-31 | ||
JP14383094 | 1994-05-31 | ||
JP6301414A JP2826274B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-11-09 | 抗菌性塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0848917A true JPH0848917A (ja) | 1996-02-20 |
JP2826274B2 JP2826274B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=26475449
Family Applications (1)
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