JPH084875B2 - 三脚付き容器形製品の成形鋳型 - Google Patents

三脚付き容器形製品の成形鋳型

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JPH084875B2
JPH084875B2 JP23281692A JP23281692A JPH084875B2 JP H084875 B2 JPH084875 B2 JP H084875B2 JP 23281692 A JP23281692 A JP 23281692A JP 23281692 A JP23281692 A JP 23281692A JP H084875 B2 JPH084875 B2 JP H084875B2
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mold
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tripod
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Inventor
勝水 桜井
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有限会社桜井製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、葬祭用具や日用雑貨
品に多く見られるような三脚付き容器形製品を鋳造する
ための成形鋳型に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物を鋳造法により類別すると、砂型鋳
物、金型鋳物、特殊鋳造鋳物に分けられる。従来、上記
のような葬祭用具や日用雑貨品の製造においては、主と
して砂型または金型が用いられていた。
【0003】砂型によるときは、砂粒を練り固めた上型
と下型との間に、砂粒からなる固形の中子を保持して型
が造られる。また、金型によるときには、一つの鋳型と
して鋳型固定金型と可動金型を用い、その中に溶湯を強
制的に注入するダイキャスト法が多用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】砂型である場合は、溶
湯を注入してから、その砂型を破壊することにより製品
が取り出されるために、一つの形で全体を成形しやすい
が、一回限りの型の使用になる。また、型の製造におい
ては、砂粒およびその練り固めに要する粘土、糊、水等
の調合に微妙なまでに適正が要求されるばかりでなく、
木型により押圧して砂型を成形するために、三脚付き容
器形製品の場合であると、主に三脚成形部の木型抜きを
可能にする必要から、多数の木型の組合わせとなり、砂
型の鋳造(殊に、型内膣の成形およびそれに伴なう木型
の取外し)に非常に熟練した作業を要し、砂崩れが生じ
ること等もあって、歩留りが良くなく量産にも適しな
い。
【0005】ダイキャスト法の場合であると、耐久性の
ある金型に高圧で溶湯を鋳込み、連続的に繰り返して極
めて簡便に精密奇麗な鋳物のを量産できるが、固定金型
と可動金型とからなる鋳型の単純性から、多くの場合、
製品全体を一つの鋳型で成形することとができなく、複
数の鋳型を使用し、鋳造部品の組合わせにより製品化す
ることになる。
【0006】三脚付き容器形製品をダイキャスト法で製
造する場合であると、上半分と下半分とを別々に鋳造
し、その両方の鋳造品を溶接してから、その継ぎ目を研
磨していたので、それに手数が掛かるばかりでなく、外
周面に沿って継ぎ目が表れるために、それにより美観が
損なわれる。しかも、表面処理しても、長い間には継ぎ
目から水等が洩れ、見苦しく外面を汚すことになる。こ
れを防止するために、内面にタール等の塗料を塗布する
防水処理が施されても、継ぎ目洩れを完全に防止できな
かった。
【0007】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
極少ない金型と中子からなる一つの型組みにより、製品
の全体を鋳造でき、しかも、その作業に熟練を要しない
三脚付き容器形製品の成形鋳型を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、三脚付き容器形製品の成形鋳型とし
て、中子を納める型内腟を縦に二分する一対の金型から
なり、その分割面としての型接合面をいずれか二脚の並
列方向と平行に形成し、両金型の型接合面に相対向する
両底壁部に、それぞれ対面側金型の各脚の成形位置に至
る延長凸壁を設け、該凸壁の相対応する他方金型の底壁
部には、前記凸壁の組み外し可能な嵌込み凹部をそれぞ
れ形成し、凸壁の先端面と、その接合する他方金型の嵌
込み凹部の内接面とに、脚の成形凹部を相対向して二分
割可能に設け、両金型を型接合面に対して直交する方向
に組み外し可能に構成した。
【0009】型接合面と平行な位置に二脚を並列して設
ける金型において、その対面側金型の脚成形位置に至る
延長凸壁を、組み外し時に降下可能な型接合面の位置
で、分割形成されていることもある。
【0010】
【作用】三脚付き容器形製品を鋳造するときには、中子
を挿入して両金型を組合わせ、その鋳型の中に溶湯を注
入し、鋳造製品を冷却させてからそれより型抜きをなす
が、容器形部分から型抜きについては、型接合面による
型内腟の二分がなされ、また、脚成形部分からの型抜き
については、延長凸壁の先端面と嵌込み凹部の内接面と
の接合部分で二分がなされる。
【0011】両金型の組み外しは、その型接合面に対し
て直交する方向に離反するが、鋳造製品の底面が彎曲し
た凸面であっても、冷却により鋳物の収縮があるので、
彎曲勾配が多くないときには、型抜きに支障がない。殊
に、型接合面に並列する二脚の形成のための延長凸壁
は、その型接合面から近距離の突出寸法であるため、抜
き取りの支障になることはない。
【0012】他方金型の一脚を形成するための延長凸壁
は、比較的遠距離の突出寸法であるために、鋳物製品の
底面の彎曲勾配が多いと、抜き取りに支障となるので、
その凸部片を金型とは分割成形しておくことにより(請
求項2)、その部分を鋳物製品の彎曲底面から離反させ
て型外しをなし得る。
【0013】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図面は、線香差しPを鋳造する場合を示し
たもので、その三脚付き容器形製品の成形鋳型Mは、左
右一対の縦金型1,2からなり、それに中子6を合わせ
て型組みがなされる。30が木枠、31が湯口を示す。
【0015】線香差しPは、底面の彎曲が著しいボール
型であって、底面にはその中心に均等な配列において三
脚3,4,5が突設される。
【0016】両金型1,2は、型内腟11を二分する型
接合面10,10を有し、それがいずれか二脚3,4の
並列方向と平行に形成され、型接合面10,10の相対
向する両底壁部26,27には、それぞれ対面側金型
1,2の各脚3,4,5の成形位置13,14,15に
至る延長凸壁7,8,9を設け、その延長凸壁7,8,
9の相対応する他方金型1,2の底壁部26,27に
は、前記凸壁7,8,9が組み外し可能となる嵌込み凹
部17,18,19がそれぞれ形成してあり、両者は組
み外しを良好にするために、相互に抜き勾配を有してい
る。
【0017】延長凸壁7,8,9の先端面28と、その
接合する他方金型1,2の嵌込み凹部17,18,19
の内接面29には、三脚3,4,5の成形凹部23,2
4,25が相対向して設けてあり、下端方向に先細り形
状をなすと共に、金型1,2の組み外し時に二分割可能
に設けられている。
【0018】図4は、線香差しPの彎曲底面において、
金型の型接合面10および延長凸壁7,8,9と、その
嵌込み凹部17,18,19の形状を仮想線(一点鎖
線)で示したものである。これを見る通り、型接合面1
0を基準にすると、二脚3,4成形位置13,14に至
る凸壁7,8よりも、他脚5成形位置15に延長する凸
壁9が長く突出しているため、型外しの際に彎曲勾配の
影響を受けやすいことがわかる。しかし、鋳物には冷却
による収縮が生じるので、この程度の彎曲勾配であると
(図3参照)抜き取りに支障はないが、本実施例の場
合、延長凸壁9を型接合面10位置で分割成形して、型
外し時に嵌込み凹部19より延長凸壁9の分割片9aを
抜き取ってから、金型1,2を型接合面10,10に対
して直交する方向に分離することで、彎曲勾配の大きな
鋳物製品の製作も可能である。
【0019】延長凸壁9の分割片9aの取り外しについ
ては、普通には金型1,2の側面に湯口31を設けて転
倒状態で使用するので、分割片9aは側面方向に簡単に
抜き取れる。
【0020】底面が平坦な製品、または彎曲の少ないも
のの場合は、この延長凸壁9と分割片9aは一体成型さ
れていても、組み外しに全く支障がないものである。
【0021】上記の如く、この発明を実施できる三脚付
き容器形製品には様々な種類がある。例えば、葬祭用具
としては、線香差しの他に、花立て、香炉、花瓶、燭台
等が挙げられる。また、日用雑貨品としては、花器、火
鉢、水差し、花入れ、水盤、壷等が挙げられる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、三脚付き容器形製品を一つの鋳型により鋳造するた
めに、その鋳造製品に継ぎ目が生じなく、外面が奇麗に
仕上げることができることはもちろん、継ぎ目洩れを防
止するための防水等の処理として、内面に塗料を塗布す
る必要がなくなる。また、底壁部に形成された凹凸形状
の組み外しによる簡単な構成であるから、作業性が良好
となり、作業に熟練者を要しなく、三脚付き容器形製品
の量産に適するという優れた効果がある。
【0023】延長凸壁に分割片を有するときは(請求項
2)、鋳造製品の底面が彎曲し、その彎曲勾配が著しく
ても、型外しが可能となるために、三脚付き容器形製品
における底面のデザイン処理が容易になるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】三脚付き容器形製品の成形鋳型の分解斜視図で
ある。
【図2】同成形鋳型の型組み状態を示す縦断面図であ
る。
【図3】同成形鋳型による鋳造製品の側面図である。
【図4】同鋳造製品の底面図である。
【符号の説明】
M 三脚付き容器形製品の成形鋳型 P 三脚付き容器形製品としての線香差し 1,2 金型 3,4,5 脚 6 中子 7,8,9 延長凸壁 10 型接合面 11 型内腟 13,14,15 脚成形位置 17,18,19 嵌込み凹部 23,24,25 成形凹部 28 先端面 29 内側面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三脚(3,4,5)付き容器形製品の成
    形鋳型(M)として、中子(6)を納める型内腟(1
    1)を縦に二分する一対の金型(1,2)からなり、そ
    の分割面としての型接合面(10,10)を、いずれか
    二脚(3,4)の並列方向と平行に形成し、両金型
    (1,2)の相対向する型接合面(10,10)の両底
    壁部(26,27)に、それぞれ対面側金型(1,2)
    の各脚(3,4,5)の成形位置(13,14,15)
    に至る延長凸壁(7,8,9)を設け、該凸壁(7,
    8,9)の相対応する他方金型(1,2)の底壁部(2
    6,27)には、前記延長凸壁(7,8,9)との組み
    外し可能な嵌込み凹部(17,18,19)をそれぞれ
    形成し、凸壁(7,8,9)の先端面(28)と、その
    接合する他方金型(1,2)の嵌込み凹部(17,1
    8,19)の内側面(29)とに、脚(3,4,5)の
    成形凹部(23,24,25)を相対向して二分割可能
    に設け、金型(1,2)を型接合面(10,10)に対
    して直交する方向に、組み外し可能に構成したことを特
    徴とする三脚付き容器形製品の成形鋳型。
  2. 【請求項2】 型接合面(10,10)と平行な位置に
    二脚(3,4)を並列して設ける金型(1)において、
    その対面側金型(2)の脚(5)成形位置(15)に至
    る延長凸壁(9)を、組み外し時に降下可能な型接合面
    (10)の位置で、分割形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の三脚付き容器形製品の成形鋳型。
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