JPH084862Y2 - 養液栽培用培地 - Google Patents

養液栽培用培地

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JPH084862Y2
JPH084862Y2 JP1990094013U JP9401390U JPH084862Y2 JP H084862 Y2 JPH084862 Y2 JP H084862Y2 JP 1990094013 U JP1990094013 U JP 1990094013U JP 9401390 U JP9401390 U JP 9401390U JP H084862 Y2 JPH084862 Y2 JP H084862Y2
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JP
Japan
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water
repellent
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hydrophilic
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JP1990094013U
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JPH0452439U (ja
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範信 柴
利夫 藤原
義雄 森川
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Japan Tobacco Inc
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Japan Tobacco Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は養液栽培用培地に係り、特に野菜や花等の養
液栽培に好適な養液栽培用培地に関する。
〔従来の技術〕
従来から、野菜や花等を養液で栽培するのに使用され
る培地として、ブロック状のロックウール等がある。し
かし、このような培地は表面が常に湿潤状態にあるため
藻や苔等が発生し、またこれを食料とする虫等が増殖す
る等の欠点があった。そこで、藻等の発生を抑制するた
めに、特開平1−202226号公報に開示されているような
ものが提案されている。
第3図はこのような培地1を示したもので、上面が閉
塞した略角筒状の発泡ポリエチレン等の疎水性材質層2
からなるケース内には、ロックウール等の親水性材質層
3が詰め込まれており、いわゆるロックウールブロック
がその上方より中空部を有する発泡ポリエチレンのブロ
ックで覆われた構成となっている。上記疎水性材質層2
の上面中央部分には、この材質層2を上下方向に貫通す
る切り込み4が形成されており、この切り込み4に挿入
される野菜等の種子5が上記疎水性材質層2とその内部
の親水性材質層3との間に配されるようになっている。
上記培地1においては、種子5の下方部分の親水性材
質層3から適度の水分が供給され、また種子5の上方の
疎水性材質層2により、種子5が過湿となることを防止
するようになされている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来の培地1においては、親水性材質層
3がロックウールのみからなり、このロックウールの単
位体積当たりの保水力が決まっていて、これを変更する
ことができない。従って上記培地1を使用するに当たっ
て、乾き気味が良い場合には水分の補給量を少なくし、
湿り気味が良い場合には水分の補給量を多くするといっ
たように栽培者の勘と技術に頼らなければならず、栽培
技術が複雑になるという問題を有している。
また、ロックウールを使用しているので、培地1がア
ルカリ性となり、種子5を挿入する前のpH処理が必要で
あり、さらに、上記培地1の取扱い時にロックウールの
繊維が栽培者の皮膚に刺さったり、ロックウールは燃え
ないので、使用済の培地1の処理が困難であるという問
題をも有している。
本考案は上記した点に鑑みてなされたもので、栽培技
術が簡単で、しかも、取扱いが容易な養液栽培用培地を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案に係る養液栽培用培
地は、上面部分をはっ水性繊維層とすると共に、このは
っ水性繊維層より下方部分をはっ水性繊維と親水性繊維
とからなり親水性繊維の混合割合が下方程高くなってい
る混合層として構成し、上記はっ水性繊維層及び混合層
を上下方向に貫通する切り込みを形成したうえ外周を包
囲する保護部材を設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案によれば、培地の養液含量が下方程高く、空気
含量が上方程高くなっているので、植物がそれぞれ生育
に適した位置に根を張ることができる。従って、栽培者
の勘と技術に頼ることなく極めて簡単な栽培技術で養液
栽培を行なうことができ、しかも、培地にロックウール
を使用していないので、培地の取扱い方が極めて容易と
なるものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図及び第2図を参照して
説明し、従来と同一部分には同一符号を付す。
第1図及び第2図は本考案の一実施例を示したもの
で、培地1は、例えば、略角柱状のブロックとして形成
されており、この培地1の上方部分が、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル等のはっ水性繊維層6
で、また、このはっ水性繊維層6より下方部分が、上記
ポリプロピレン等のはっ水性繊維と、このはっ水性繊維
の表面に親水性処理を施した親水性繊維(例えば、日本
エクスラン工業製、ランシール・F)との混合層7で構
成されている。ここで、上記混合層7における上記親水
性繊維の混合割合は、例えば、混合層7の下方にいく程
高くなっている。
また、上記培地1には、その上面から下方に向けて、
上記はっ水性繊維層6及び混合層7の両層を貫通する切
り込み4が形成されており、この切り込み4部分に野菜
等の種子又は苗が挿入される。さらに、上記したブロッ
ク状の培地1の外周部には、ガムテープ等の保護部材8
が巻回されており、タテ伸び等の培地1全体の変形を防
止するようになっている。
本実施例においては、上記した構成からなる培地1の
切り込み4に所定の苗を挿入し、この苗を挿入した培地
1を、例えば、基台上に複数並置して、この基台上に水
等の所定の養液を流すものである。このようにすれば、
上記養液が培地1の下端部から培地1内の上記混合層7
に吸収されるようになり、この混合層7における養液の
含量が、その上方にいくほど少なくなり、また、混合層
7の上方部分がはっ水性繊維層6となることで、上記培
地1の上面部分が乾燥状態となり、培地1の上面部分が
湿潤状態となることで病害虫が発生するような事態を防
ぐことができる。また、このような培地1に挿入された
植物は、上記養液が含侵された混合層7のうち、その植
物に適した湿り具合の部分までその根を張るようになっ
ており、これにより、野菜等の養液による栽培ができる
ようになっている。
従って、一種類の培地1で多種類の植物に応じた育苗
ができるから、植物の種類に対応して培地の構成を変更
する必要がなく、また従来のように、栽培する植物に応
じて、栽培者の勘と技術に頼って養液量を調節する必要
がなくなり、栽培技術が極めて簡単なものとなる。
また、培地1に、ポリプロピレン等のはっ水性繊維及
びこれに親水性処理を施した親水性繊維を使用している
ので、従来のロックウールのように、事前のpH処理を行
なう必要がなく、また、上記はっ水性繊維及び親水性繊
維の柔軟性により、培地1の取扱い時に、栽培者の皮膚
に繊維が刺さったりするおそれがなく、さらに、上記は
っ水性繊維及び親水性繊維は焼却可能なので、この繊維
を使用した上記培地1の使用後の処理が容易となり、上
記培地1の取扱いが極めて容易となる等、ロックウール
に起因する種々の問題を回避することができ、上記培地
1の取扱いが極めて容易となる。
なお、本考案は上記実施例に限定されることなく種々
変更することができるものであり、培地1の全体形状を
円柱形状、その他の形状としたり、切り込み4の深さを
変えることができ、また、培地1の外周部の上記保護部
材8を、培地1の外周部を熱で直接固着することで形成
するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案に係る養液栽培用培地は、一
種類の培地で多種類の植物に応じた育苗ができ、培地の
養液含量を栽培しようとする植物に応じて変更する必要
がなく、従来のように、栽培者の勘と技術に頼ることな
く極めて簡単な栽培技術で養液栽培を行なうことがで
き、また培地の取扱いが極めて容易となる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る養液栽培用培地の一実施例を示す
斜視図、 第2図は上記培地の側断面図、 第3図は従来の培地の側断面図である。 1…培地、4…切り込み、6…はっ水性繊維層、7…混
合層、8…保護部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 森川 義雄 福岡県福岡市中央区地行1丁目13番19号 (56)参考文献 特公 昭52−42686(JP,B1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面部分をはっ水性繊維層とすると共に、
    このはっ水性繊維層より下方部分をはっ水性繊維と親水
    性繊維とからなり親水性繊維の混合割合が下方程高くな
    っている混合層として構成し、上記はっ水性繊維層及び
    混合層を上下方向に貫通する切り込みを形成したうえ外
    周を包囲する保護部材を設けたことを特徴とする養液栽
    培用培地。
JP1990094013U 1990-09-10 1990-09-10 養液栽培用培地 Expired - Lifetime JPH084862Y2 (ja)

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JP1990094013U JPH084862Y2 (ja) 1990-09-10 1990-09-10 養液栽培用培地

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Publication Number Publication Date
JPH0452439U JPH0452439U (ja) 1992-05-01
JPH084862Y2 true JPH084862Y2 (ja) 1996-02-14

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